参考資料2-1 中央教育審議会大学分科会(1月26日)等における認証評価制度の改善に係る主な御意見

【認証評価関係】
○ 諸外国での分野別評価の状況を考えると,日本においても具体的に取り組む段階ではないか。
○ 各大学が定める三つのポリシーの質はどのように担保するのか。ポリシー自体も評価の対象となるのか。
○ 自己点検・評価を4,5年に一度というような大学もデータからは見て取れる。公表するような自己点検・評価はそういう周期で,内部では取り組んでいるのかもしれないが,通常,自己点検は年に1度は実施するものだと思う。内部質保証を確立するためにも適切な周期での自己点検・評価を促す必要がある。
○ 評価の両輪となるのが情報公開であり,その意味からも大学ポートレートの一層の充実を強く要望したい。
○ 三つのポリシーの実効性を担保する観点からも今回の改革は必要だと考えている。各大学の改革につながるような評価となるようにすべき。
○ 三つのポリシーの評価も必要ではないかと考えるが,細かく評価をすべきものではないと思う。
○ 評価の目的は,大学の自主的な改善を促進することと,大学との間に一定の緊張関係にある社会に対して大学の見える化を進めるものだと思っている。前者については,その配慮が文章全体に記載されていると思うが,後者については「社会へ分かりやすく発信」という形で少し触れられているが,それでは不十分ではないか。社会に納得してもらうという意味でも,データ的な裏付けのもとに評価をすることが必要であり,それに必要なデータを評価機関は収集する必要がある。そうした評価をすることによって社会に対して説得力を持つ必要があると考える。
○ PDCAのサイクルを回していくとのことだが,サイクルを基本どれくらいの期間で回していくべきかという周期は全体で合わせる必要があるのではないか。
○ 「評価疲れ」という記載があるが,数年に一度のこととして準備をするから大変なのであって,常に自己点検をやっている大学からすれば当然データが整理されているもの。常にやっていないというような大学を念頭に「評価疲れ」を書き,そのための効率化という指摘は適切ではないと考える。
○ 評価している団体にもよるが,財務面などでの指摘事項で不適合となっているところもあるが,より教育内容を中心に見ていくべき。
○ 年度間の受審校の平準化については難しい問題だが,しっかり考えて取り組んでほしい。
○ 学生の卒業後の追跡調査なども活用の上,学生がどれだけ成長しているかというところを評価すべき。
○ 結果の活用により大学のランキング化などと言われないような十分な配慮が必要。

(参考:1月18日の大学教育部会での意見)
○ 国際化が進む中で,評価結果についても国際社会にも分かるように翻訳されたものや要約されたものを公表するように努めることは,これからの認証評価機関の求められる役割ではないか。
○ 結果の活用としてのフォローアップについて,法的位置付けをどのようにするか慎重な検討が必要。
○ 結果の活用として,補助金の申請要件に評価結果の適合・不適合を活用することについて,そもそも法令上は適合・不適合の判断を行うことが求められておらず,実体として各機関が行っているものを利用することには違和感がある。例えば,厳しい評価機関の評価を受けることを避けるというようなインセンティブも働きかねない。
○ 三つのポリシーに基づく教育活動がどのように実現されているかというところをどこまで認証評価で見るのかという点も重要な論点だと考えている。


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