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博士課程の前後期を通じ、同一専攻の中に研究者養成プログラムと高度専門職業人養成プログラムを分離することが必要である。 |
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研究室中心の閉鎖的な教育の原因は、教員組織と学生組織が一体となっているところに原因があるのではないか。教員組織と学生組織を分離し、学生に対してはプログラムをきちんと組んで提供すべき。 |
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我が国の博士課程修了者の専門知識の幅は極端に狭く、思考の柔軟性等に欠ける。 |
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大学院生間、または教員と学生間において、異なる分野について情報交換を行える場を持つことが必要。 |
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博士課程では、特定のコースでの教育よりも、研究に必要な知識を自由に獲得し、「問題設定 問題解決」という考え方の基本を身に付けることができるように、専攻や研究科を越えた選択の自由度を確保することが必要。 |
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博士前期課程を中心に、例えば毎回一定の課題を与え、それについての研究や、その研究に必要な実験の設計をさせる訓練が必要である。 |
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関連異分野の学習の機会を設定する副専攻制の導入が必要。 |
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学位論文を作成する専門研究分野の周辺の知識についても講義・演習等で習得させることが肝要。 |
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授業科目については、科目の性格(基礎、理論、応用、フロンティア研究など)や実質的な内容を表現できる名称を設定するとともに、合格水準を明示することも重要。 |
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英語によるプレゼンテーション教育、PDを活用した教育の充実、インターンシップ、海外交換研究制度などを充実させることが必要。特に工学系においては、先端の企業研究所での長期インターンシップを積極的に実施する必要がある。 |
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博士後期課程の学生に対して専門・副専攻の理解度に関する口頭試験を実施し、その合格者のみに博士論文の提出資格を与えることを通じ、日本の学生の基礎力を強化すべき。 |
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博士課程を前期・後期の5年間で捉えれば、前期課程で20単位以上のコースワークを行い、後期課程は研究中心とすべき。ただし、この場合であっても、後期課程に他専攻等から編入してくるケースに対応するため、導入教育を行うことが必要。 |
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優秀な学生が博士課程に進学してこない背景のひとつに、論文博士の制度がある。 |
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論文博士を廃止しても構わないくらい立派な博士課程ができることを望む。 |
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多様な形で学位が取得できる仕組みはあって良い。 |
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大学院は「教育機関」として、修了者に学位を授与するという趣旨を徹底すべき。また、国際通用性の点からも、「単位取得満期退学」という扱いについては見直す必要がある。 |