中央審議会大学分科会大学院部会(第125回) 議事録

1.日時

令和8年5月11日(月曜日)16時00分~18時00分

2.場所

WEB会議

3.議題

  1. 大学院の評価について
  2. その他

4.出席者

委員

(部会長) 和田隆志部会長
(副部会長) 両角亜希子副部会長
(臨時委員) 飯田順子、伊藤毅、大薗恵美、大竹尚登、北弘志、佐久間淳一、杉村美紀、高橋真木子、塚本恵、永井由佳里、西村訓弘、平松浩樹、横山広美、吉原拓也の各委員

文部科学省

(事務局) 石橋大学振興課長、鈴木大学設置・評価室長、若林専門職大学院室長、永見大学振興課大学院振興専門官他

5.議事録

【和田部会長】  それでは,時間になりましたので,第125回大学院部会を開催したいと思います。大変御多用な中,御出席いただきまして誠にありがとうございます。
 本日は審議事項として,前回に引き続いて「大学院の評価について」御議論をいただきたいと思います。また,本日は専門職大学院における評価について,法科大学院協会の石田京子専務理事,また,日本臨床心理士養成大学院協議会の馬場洋介理事のお二人にお越しをいただいております。石田先生,馬場先生,本当にお忙しいところありがとうございます。
 お二人の先生方にはそれぞれ,これまでの分野別の評価で得られた知見,専門職学位課程と修士課程の人材育成,人材養成をしているお立場から御意見を後ほど賜ります。よろしくお願いいたします。
 また,報告事項として,「大学院生に対する経済的支援の状況について」事務局から説明をいただきます。
 なお,運営の都合上,初めに「大学院生に対する経済的支援の状況について」事務局より報告をいただきます。その上で,議題(1)「大学院の評価について」御議論をいただきたいと思います。
 それでは,初めに事務局のほうから御説明をいただけますでしょうか。
 
【永見大学院振興専門官】  失礼いたします。まず,本日の出欠状況でございます。本日,小野委員から御欠席の連絡を頂戴してございます。また,高橋委員より遅参,もしくは御欠席の可能性があるとの御連絡を頂戴しているところでございます。なお,定足数であります過半数には達しているということを御報告いたします。
 続きまして,議事に入る前に連絡事項をお伝えいたします。本会議は,Zoomによりますウェブ会議として開催をさせていただきます。ウェブ会議を円滑に行います観点から,御発言の際には「挙手」ボタンを押していただきまして,部会長から指名がされましたら,お名前をおっしゃっていただいて,御発言をいただきますようにお願いをいたします。また,発言時以外はマイクをミュートにしていただきますようにお願いできればと思ってございます。
 資料につきましては,議事次第に記載をしているとおりでございます。事前にメールでお送りをしてございます。過不足等ございましたら,会議の途中でも結構ですので,お知らせいただければと思います。
 事務局からは以上でございます。
 
【和田部会長】  ありがとうございます。それでは,議事に入りたいと思います。
 御案内のとおり,初めに議題の(2)その他として,「大学院生に対する経済的支援の状況について」,事務局から御報告をいただきたいと思います。よろしくお願いします。
 
【永見大学院振興専門官】  失礼いたします。資料の4でございます。
 大学院生の生活状況についてということで,資料を御用意してございます。こちらは日本学生支援機構・JASSOが実施をしております学生生活調査というものがあるわけでございますけれども,今回試行的にということでありますが,大学院生の部分を抜き出して,調査結果を公表しているということでございまして,本年の3月にJASSOのほうから公表されているものでございます。こちらを基に事務局にて作成をした資料でございます。
 1枚目おめくりをいただきまして,2ページ目でございます。学生の生活費についてということで,こちらは国公私の別,それから自宅生,学生寮,下宿等の別にて,状況をお示ししているものでございます。こちらのページが修士の収入の生活の状況といったようなものでございます。
 まず,御覧いただきますと,上段が収入,下段が支出というふうになってございますが,修士の学生の収入として,一番大きいのはこちら御覧いただいて紺色になっております親,それから親戚からの支援というものが多い。それから続いて,アルバイト,パートタイムの収入でありますとか,緑色の部分でございますけれども,JASSOの貸与型の奨学金といったようなもの,こういったものが収入として大部分を占めているといったような状況になってございます。
 次のページ御覧をいただきまして,こちらが博士についてでございます。博士,御覧いただくと一目瞭然といいますか,赤い部分が目立ってございます。こちらは何かというとJASSOの奨学金以外の経済的支援,それから次いで紺色の親,それから親戚からの支援といったようなものになってございます。修士と比べますと,公的な給付型の経済的な支援が充実をしているということが,博士に関しては言えるのかなと思っているところでございます。
 1枚おめくりをいただきまして,次のページが専門職学位課程についてでございます。こちらにつきましても,収入として一番多いのは紺色の親,親戚からの支援,次いでアルバイト,パートタイムの収入ですとかJASSOの貸与型の給付金ということで,修士課程と似た傾向にあるということが言えるのかなと思ってございます。
 この三者を御覧いただくと,やはり博士における公的な給付型の経済的支援というものは,ほかと比べて充実をしているということが見てとれるのかなと思っているところでございます。
 次のページを御覧いただいて5ページ目でございます。こちらはアルバイト等の従事の状況ということでお示しをしているものでございます。上段のグラフの左側,修士課程でございます。アルバイトの従事状況別の学生割合ということで,こちらについては国公私を問わず,75%以上の学生がアルバイトに従事をしている。そして,その下のグラフ御覧いただくと,アルバイトの頻度としては週に一,二回程度といったようなものが多いといったものが見てとれるわけでございます。
 その他,右側に博士,それから専門職学位課程とおつけをしてございますので,こちらご覧をいただければと思います。
 最後のページでございます。こちらは少し経済的支援とは違いまして,学生の不安や悩みということで,調査したものを集計したものでございます。修士,博士,専門職学位と3つ課程を載せてございますけれども,いずれの課程におきましても,勉学・研究ですとか進路・就職,それから現在の自分の経済状況,あるいは将来の収入や生活についてといったようなことで,不安や悩みを抱えている学生が多いといったような調査結果が出てございます。
 それから,先生方には机上資料ということで,一枚ぺらの紙をお送りしてございます。こちらも文部科学省のほうで調査をしております博士後期課程学生の経済的支援状況に関する調査結果というものでございます。これはまだ現在,文部科学省内にて調査結果を精査してございますので,暫定的な結果速報値というふうになってございますけれども,生活費相当の支援,180万以上ですけれども,生活費相当額を受給している学生の割合というものは,ここ数年で順調に増加をしているという結果が見てとれるかと思います。
 先ほど申し上げたとおり,現在まだ数値等々精査中でございますので,改めて数値が固まりましたら,公表をしたいと思っているところでございます。
 簡単でございますけれども,事務局から以上でございます。
 
【和田部会長】  ありがとうございます。ただいまの御説明につきまして,御質問あるいは御意見ございますでしょうか。挙手にてお示しいただければと思いますけども,いかがでしょうか。
 永井委員,お願いします。
 
【永井委員】  博士学生の手厚い支援が行われているということが,数値でも読み取れて非常に効果が期待できるなと思っているところですが,やはり見てみますと,修士学生,私どものところ,大変多くの修士の学生を受け入れているんですけれども,もっと時間を有効に使いたいであるとか,アルバイトにおいても,アルバイトで従事している内容がもう少し研究生活に即したものを希望している学生が多いという現状がございます。インターンシップに近いようなアルバイトであればいいんですけれども,そうでないような形の場合は,就労時間帯もどうしても遅くなってしまったりする問題もありますので,博士後期課程に進学を促す意味でも,また研究者の卵として修士課程学生を考える必要があると思っておりますので,手厚い支援,経済支援というのは欠かせないと思うところです。やはり欧米並みの修士課程学生への支援というのが,今日本にとって必要な課題じゃないかと,現場のほうではそのように切望している状況でございます。
 以上です。
 
【和田部会長】  ありがとうございます。これは重要な御指摘だと思います。いかがでしょうか,ほかには御意見ございますでしょうか。恐らく皆さん同じように認識されているのではと思います。御発言ございますでしょうか。
 ありがとうございます。確かに机上配布を拝見しても,博士課程の学生に対する生活費相当額を受給している割合が年々増えてきており,これはすごく成果として表れているなという印象を持ちました。また今,永井先生がおっしゃったとおり,大学院に入るきっかけとしての修士課程,あるいは専門職,また,博士課程に至る,その前段階としての修士専門職と考えますと,ここにもやはり公的な給付型奨学金といった,少し手厚い対策も求められるのではないかと,今のデータからはうかがえる気がします。
 永井先生,非常に重要な御指摘をいただきまして,ありがとうございます。そのほか,よろしいでしょうか。ありがとうございます。
 それでは,この(2)に関してこれで終わりたいと思います。
 それでは,戻りまして議題の(1),こちらは前回に引き続きまして,大学院の評価について御議論いただければと思います。冒頭申し上げましたとおり,本日はお二人の方にお越しいただいております。法科大学院協会の石田京子専務理事,また,日本臨床心理士養成大学院協議会の馬場洋介理事にお越しいただいています。本当にありがとうございます。
 お二人にはそれぞれ専門職大学院の評価について御発表をいただきたいと思います。続けて事務局からこれまでの議論を踏まえた評価の在り方について説明をしていただき, その後意見交換をしたいと思っております。お二人が御発表していただいた後に少し質問の時間を設け,その上で,事務局からの評価の在り方について御説明いただくという順番にしたいと思います。
 それでは,大変お手数ですけれども,初めに,法科大学院協会の石田専務理事から御発表いただきたいと思います。石田先生,よろしくお願いいたします。
 
【石田専務理事】  法科大学院協会専務理事を拝命しております早稲田大学の石田でございます。どうぞよろしくお願いいたします。資料に基づいて御説明させていただきます。資料がスライドで13ページとなっておりますが,本日は2ページから5ページまでのところで御報告をさせていただきます。
 まず,2ページ目のところ,法科大学院協会は2001年,司法制度改革により専門職大学院として設置されました。法科大学院のある大学が全て会員となっている協会でございます。この間,法科大学院の質保証・質向上に向けた法科大学院の評価に係る取組としましては,主に2つ大きな柱があったと考えております。1つは,本日の議論となっております認証評価です。こちらの認証評価は,もともと全ての法科大学院が受けることが義務づけられておりますが,これまで細目省令の改正を行って,法科大学院の取扱いというのは明確に区分した上で,法科大学院の認証評価というのは厳格であるべきということが求められておりました。
 また,これとは別に,法科大学院公的支援見直し強化・加算プログラムというものが存在します。文部科学省の基盤的経費をめり張りある形で予算配分するというもので,基礎額は司法試験合格率や入学者数等の共通指標に基づき算定します。さらに,基礎額とは別に加算額という形で,独自の取組をしている法科大学院について,その取組の進捗状況について評価をするといった形の2つの部分を加味した形で予算を配分していくということが行われてきました。
 法科大学院教育における認証評価の充実の方向性としましては,基本的には認証評価については,これまで一定の成果を上げてきた一方で,法科大学院の教育研究活動全般にわたって設けられてきた基準に基づく詳細な評価が実施されてきたということで,これまでの御議論でもあったところですが,大学の関係者,それから評価機関双方にとって少なくない負担が生じているという課題がございます。厳格に適格評価を行うに当たり,こういった方法のすべてが直ちに見直されるべきであるということではありませんが,質的改善の観点からは,重要度の低い内容が含まれているとの指摘も聞かれるところでございます。
 こういった観点から,評価方法をより合理化させるとともに,評価結果,客観的な指標に基づき,実質的かつ重点的に評価を行うということが重要であるということが,次のスライドの3ページですけれども,中教審の法科大学院等特別委員会で議論されてきました。
 次のページをお願いいたします。具体的な方向性としましては,形式的な評価については効率化をする。そして,教育内容・方法等に関する実質的かつ重点的な評価を行うというものです。さらに,過去の評価結果や客観的な指標に基づく評価対象校の重点化ということで,過去の評価において課題があるというふうに評価確認された法科大学院については,より丁寧に評価を行う一方,過去,質が担保されていると評価された法科大学院につきましては,一定程度効率化をして,質問等を厳選するというようなことも方向性としては,提案されているところです。
 次のページをお願いします。スライドの4ページ目,今般議論されております「新たな評価」への基本的な考え方としましては,認証評価における各高等教育機関の負担軽減を踏まえつつ,教育・学修や研究の質を一層高めるための,例えば学部・研究科等に応じた定性的評価を導入するとともに,教育研究情報に基づく定量的評価を行い,これらに基づき在学中どれくらい力を伸ばすことができたかという大学等の教育の質を数段階で示した上で公表するなどといったことが提案されておりますけれども,「知の総和」答申で示された考え方について,法科大学院等特別委員会で示された認証評価の充実の方向性の考え方と重なる部分があると受け止めており,法科大学院におけるこれまでの取組等を参考としていただき,今回議論する新たな評価がより効率的・効果的で,大学側が意欲的に取り組むことができる制度設計となることを強く期待しております。
 また,新たな評価の取組の全体の在り方を踏まえた,法科大学院に対する今後の評価の具体的な在り方については,「プロセス」としての法曹養成制度における位置づけや,これまで独立して評価の仕組みが整備されてきた経緯も踏まえ,別途検討することが必要であると考えております。
 法科大学院に対するこれまでの評価から大学院の新たな評価の在り方について,具体的には,次のページ,5ページに記載したような示唆があると言えるのではないかと考えております。
 まず,大学院一般の評価の在り方につきまして,1,評価基準・評価項目に関し,大学院の評価においては,大学院として一般的に共通して求められる事項,主に現行の分野別認証評価や,法科大学院であれば加算プログラムの基礎額部分で評価指標となっているような各分野の中で共通して求められる事項,そして,法科大学院であれば,主に加算プログラムの加算額部分の評価指標となっているような各大学院の特色等に応じて評価すべき部分があり,これを踏まえれば,定量的評価と定性的評価を組み合わせるとともに,各大学院がディプロマポリシーに応じて評価指標を設定できるようにすべきではないのかと考えております。また,各分野において,社会的要請を踏まえた評価指標が設定されるとともに,社会的要請の変化に応じて,適時,指標が見直されることも重要ではないかと考えられます。
 続いて,2の部分,評価体制に関しましては,現在の分野別認証評価と同様に,各分野の専門家や利用者の観点を有する者を評価者として参入させる必要があるのではないかと考えます。
 さらに,3,評価の活用として,教育研究活動の継続性・安定性のため,一定の基盤的経費は確保しつつも,質向上に係る取組を促進するためのインセンティブを設けるべきではないかと考えます。
 加えて,4,評価の合理化・効率化として,現行の機関別,分野別評価等の評価の重複の整理や,データベースの活用による事務負担の軽減など,評価の合理化・効率化により受審機関の負担軽減等を図るべきであると考えます。
 また,大学院一般に係ることとは別に,特に法科大学院に関する評価の在り方については,司法試験等と制度的に連動した「プロセス」としての法曹養成制度に位置づけられたものであることや,これまで独立して評価の仕組みが整備されてきた経緯を踏まえ,大学院一般に関する新たな評価の在り方を踏まえながらも,それとは別途検討することが必要であり,中央教育審議会の法科大学院等特別委員会において,さらなる審議を行うことが適当ではないかと考えております。
 御説明は以上になります。御清聴ありがとうございました。
 
【和田部会長】  ありがとうございました。
 最後には大学院の新たな評価に係る提案をいただきまして,本当にありがとうございます。それでは,続きまして,日本臨床心理士養成大学院協議会の馬場理事より御発表いただきたいと思います。よろしくお願いをいたします。
 
【馬場理事】  皆様,初めまして。御紹介いただきました馬場洋介と申します。このたびは貴重な機会をいただきまして,ありがとうございます。
 私のほうから,臨床心理分野における大学院の認証評価の現状と課題,そして今後の展望について,現場の立場から意見を申し上げます。
 まず,現在の臨床心理分野の大学院の状況です。こちらの資料のように,2025年4月1日時点で臨床心理分野の専門職大学院は4校であります。一方,2025年4月1日時点で他の指定大学院は154校でございます。専門職大学院は,学校教育法に基づきまして,5年ごとに分野別認証評価の受審が義務づけられています。一方,他の指定大学院は,日本臨床心理士資格認定協会による指定制度によって,教育の質の保証が図られています。
 次に,現状の分野別認証評価の成果と課題についてでございます。成果としては,まず,教育の質の実態を丁寧に確認できている点でございます。訪問調査における複数の学生面談などを通じまして,実習での学びや成長及びキャリア意識の醸成など,数値だけでは把握しにくい教育の質的側面を把握できています。また,認証評価を通じて,大学附属の臨床心理センターが単なる実習施設ではなく,教育,研究,地域貢献の中核であることが学内で再認識され,学生の意識や意欲の向上にもつながっています。
 臨床心理分野では,学生の質的な変化が重要です。その意味では,現行の認証評価制度は,教育の質の改善に大きな役割を果たしていると言えます。一方で課題もあります。課題としては,短期間で膨大な資料作成が求められて,教員,事務方双方に大きな負担が生じています。また,機関別認証評価との重複もありまして,同じ内容を異なる形式で対応を求められることもあります。さらに,現在の評価では適合・不適合の判断のため,各研究科の独自性や特色が十分に評価されにくい課題があります。そして,キャリアの視点での評価基準が修了時の就職率などの指標にとどまりまして,修了後のキャリアの変遷まで把握していないため,学修の成果が修了後のキャリアにどのように活用されているか,十分に確認できておりません。
 次のページ,よろしいでしょうか。次に,臨床心理分野における専門職大学院と修士課程の相違点と共通点についてでございます。相違点については,専門職大学院には教育課程連携協議会の設置義務や分野別認証評価の受審義務があります。また,修了要件として,事例研究論文の作成が課されています。
 共通点は,心理職養成の目的は共通している面が多く,養成する人物像や3つのポリシーは重複している場合もございます。
 次に,認証評価の評価者についてでございます。こちらのほうは,大学院の教員だけではなく,各領域の心理臨床活動をしている実務家などの評価者に加えることと,学位の種類や特性を理解した評価者を人選する必要があると思います。
 最後に,臨床心理分野における今後の評価指標の展望について申し上げます。6点ございます。
 1点目は,分野別認証評価で担保されてきた最低限の教育の質保証が,評価制度を見直す際にも維持されることが必要だと思います。
 2点目は,各研究科の目的が専門職業人養成及び研究者養成など異なりますので,その目的に応じた柔軟な評価指標を設定可能とし,その評価指標に基づいた特色・魅力などを公開し,各研究科が求める人物像と入学者とのマッチングの精度を上げることが必要だと思います。
 3点目は,現在の日本社会における臨床心理分野の人材ニーズに対して,質が高い多くの人材を輩出する必要がありますので,一部の修了生の活躍のみで評価するのではなく,研究科全体の実績,例えば資格試験の合格者数,合格率,就職率,就職先の質などの評価も必要ではないかと思います。
 4点目は,臨床心理分野の修了生のキャリアは多様なため,単に就職率のみで評価するのではなく,個々の就職先やポストなどを含め,ディプロマポリシーに沿った人材が輩出されているかどうかの評価が必要ではないかと思います。
 5点目は,臨床心理分野の場合,勤務する領域や勤務形態など,修了後のキャリアが変化していくものも多いため,キャリア形成の質的評価も必要ではないかと思います。
 最後に6点目ですが,教育の質の向上に対する具体的な取組内容及び修了生の社会での活躍状況など,定量,定性の両面での把握,評価をして,教育の改善に力を注いでいる研究科が高く評価される制度設計や,各研究科のグッドプラクティスを共有,活用できる仕組みを期待したいと思います。
 以上,御清聴ありがとうございました。
 
【和田部会長】  ありがとうございます。今後の展望についても御説明をいただきました。
 ただいま石田専務理事,また,馬場理事から御説明いただきました。本当にありがとうございます。質疑応答,意見交換の時間は次の事務局からの御説明の後にまとめて取りたいと思います。
 一方でこの時点で,お聞きになりたいこともあるのではないかと思います。先生方,いかがでしょうか。もし御質問等ございましたら,ここで一旦承ります。いかがでしょうか。よろしいでしょうか。後ほどまとめてということでよろしいでしょうか。
 ありがとうございます。それでは,改めまして,石田専務理事,馬場理事,本当にありがとうございます。
 それでは,事務局から,これまでの議論を踏まえた論点整理をお願いしたいと思います。よろしいでしょうか。

【若林専門職大学院室長】  すみません,専門職大学院室長の若林と申します。
 
【和田部会長】  すみません,失礼いたしました。どうぞお願いいたします。
 
【若林専門職大学院室長】  資料3の説明の前に,先ほど資料1と資料2に基づきまして,法科大学院あるいは臨床心理の分野で,どのような評価が行われていたのかということについて御説明をいただきましたが,少し事務局からも論点につながるような点を補足させていただければと思っております。
 まず,専門職大学院につきましては法科大学院や,あるいは今日の発表ではないんですけど,教職大学院,教員養成,この両分野につきましては,基本的に法曹養成,教員養成を行っている修士課程というのが,全て専門職大学院に移行しておりまして,非常に固まっているというようなことと比べて,後半に御説明いただきました臨床心理分野等々におきましては,既存の大学院があった後に専門職大学院という仕組みができたのですが,専門職大学院という形に移行した大学院とそうではなく,従来からの研究科として残った大学院が共存するというような形になっております。
 両者の違いは,先ほど馬場先生のほうから御説明をいただきましたとおり,教育課程ですとか修士論文の作成というところに一番の違いがありますが,制度上は分野別の認証評価を受審する義務があるかないかというような点で違いが生じておるというところです。
 本日,大学院の評価を議論していただくに当たりまして,当然通常の修士課程ですとか博士課程の議論もされると思うんですが,同じ修士課程の中にも,高度な職業人養成を例えば心理のような,そのような職業人養成を志向した大学院から,どちらかというとアカデミシャンというか,研究者を養成することを志向した大学院まで,かなり幅があるということを念頭に置きながら,大学院段階の評価がどのような形が望ましいのかというような点について御議論をいただければと思っております。
 また,法科大学院につきましては,こちらも石田先生から御発表いただきましたとおり,認証評価という機関別の認証評価と分野別の認証評価というような仕組みに加えまして,単に適合・不適合だけではなく,さらに,段階別にめり張りある予算配分を行うために行っている加算プログラムというような仕組みがございます。こちらにつきましてもさらに細かい話になると,加算プログラムの中で,全法科大学院共通で図る指標,例えば司法試験合格率のようなものから各法科大学院ごとにそれぞれが例えばですが,法学未修者の教育の状況ですとか,女性法曹の輩出の状況のように,各法科大学院が,それぞれ重要視したKPIというようなものを測る,要は独自の物差しで測るというような,そのような仕組みもあります。
 今回,学部段階の認証評価におきましても,単に適合・不適合という2段階だけではなく,適合の中にも何段階か段階を分けていくというような発想があると思いますが,その際に,先ほど法科大学院で御説明させていただいたような共通的な指標と,あとは大学院ごとに異なる指標をどのように組み合わせていくことが適切なのかというような点についても,論点になり得るのかなと考えております。
 事務局からは補足は以上でございます。
 
【和田部会長】  若林室長,ありがとうございます。大変分かりやすくまとめていただいたのではないかと思います。ここまでに関して,改めて何か御発言ございますでしょうか。よろしいでしょうか。
 それでは,事務局,よろしいでしょうか。よろしくお願いします。
 
【永見大学院振興専門官】  失礼いたします。資料3,大学院の評価についてということで,資料をまとめさせていただきました。これまで先生方にはこの大学院部会で,今回も含めて合計6回にわたる非常に濃密な御議論をいただきまして,これまでの御意見を踏まえて,まとめた資料となってございますので,御説明をさせていただければと思います。
 まず, 2ページ目,「知の総和」向上に向けた大学院の役割ということでタイトルづけをしてございます。大学院の評価,そもそも何のためにやるのかということを改めてちょっとおさらい的な感じにはなってしまいますけれども,一枚まとめさせていただいたところでございます。
 青囲みのところの中ほどに書いてございますけれども,高等教育の中でも,とりわけ大学院は知の生産,価値創造を先導する「知のプロフェッショナル」を育成する役割を中心に担うことが期待をされている存在であるということで,大学院での高度な教育を受けた,より多くの修士・博士人材が多様なフィールドで活躍する社会の実現といったものが欠かせないということがこの答申の中でも書かれておりまして,大学院の進学者,それから修了者というものを増やしていくことが必要であるといったことが述べられているわけでございます。
 では今後,大学院進学者,それから修了者というのも増やしていく中で,どういったことが必要なのかといったようなことがこの下に書いてございます。各大学院において最低限の水準が満たされているということ。それから,各研究科における優れた教育の取組,それから,その成果といったようなものを明示しまして,進学希望者が大学のブランドイメージであるとか偏差値とか,そういったことだけではなくて,適切に進路を選択できるようにすることが重要であろうということで考えているところでございます。
 この下に参考ということで,各個別の大学における教育成果の例ということで2つ書いてございます。北陸先端大と福井大学の大学院について,優れた研究成果を上げている修了者の方の声ということで例示をさせていただいているところでございます。
 次のページでございます。各大学院が満たすべき最低限の基準とは何なのかということで,今回まとめているものでございます。1つ目が,教育が適切に行われていること。それから2つ目,学生や社会にとって必要な情報を適切に公表・明示をしていること,情報公表ということでございます。それから3つ目,内部質保証システムを適切に構築し機能させていること。内部質保証ということで,この3つを満たすべき最低限の水準ということで挙げさせていただいているわけでございます。
 一方で,では,何をもって最低限の水準を満たしていると判断をするのかといった点に関しましては,ここに書いてございますが,逆に,では満たしていない場合というのはどういうことなのかということで,少し整理をさせていただいているところでございます。
 ローマ数字の1,教育が適切に行われていないといったのは,どういうことなのかということで1つ目,学位審査・修了の認定が適切に行われていない,出口の質保証がきちんと行われていないでありますとか,2つ目,教育課程の編成・実施といったことが適切に行われていない,中身の質保証がきちんとしていない。それから3つ目,入学者の受入れが適切に行われていない,入り口の質保証という部分が行われていないといったようなこと。こういったことが行われていなければ教育が適切に行われていないというふうに言えるのではないかといったようなことでありますとか,ローマ数字の2,学生や社会に対し必要な情報を公表・明示していないとは,どういったことなのかということに関して言いますれば,この下に書いてありますとおり法令に定める公表事項,こういったものが公表されていない,明示されていないといったようなケースが考えられるかと思ってございます。
 それからローマ数字の3,内部質保証システムが適切に構築をされていない,あるいはまたは適切に機能していないといったのはどういうことなのかということで申し上げますと,教育改善のための体制,こういったものが構築をされていないですとか,多様なステークホルダーの意見を通じた定期的な点検,それから評価といったようなものが行われていない。こういった場合には,最低限の水準を満たしていないというふうに判断をされるのではないかと考えてございます。
 ローマ数字の1の右のほうに少し書いてございます。例えば出口の質保証の部分に関しては,学位の水準に達していない者への学位授与,例えばDPが適切に設定をされているのか。当該DPに基づく適切な学位審査が行われているのか,こういったことを確認することで,評価をできるのではないかというふうにも考えられますし,あと中身の質保証,入り口の質保証の部分に関して言いますれば,退学,除籍,それから留年といったようなことで,標準修業年限内で修了できない者が増加をしているといったような場合には,ここに書いてあるような標準修業年限内修了率が,同分野における平均を大幅に下回るものになっていないかであるとか,DPに基づきCP,APが適切に設定をされているか,あるいはCP,APに基づく授業科目の開設,それから研究指導計画の策定,入学者選抜といったようなことが適切に行われているか否か,そういったことを確認することで,評価をできるのではないかといったようなことで考えているところでございます。この辺については,また,この後の御議論の時間にも,先生方から御意見を頂戴できればと思っているところでございます。
 次のページでございます。新たな評価制度における大学院の「教育の質」の評価ということで,基本的な考え方等を整理させていただいているところでございます。こちらもある意味,おさらい的なところもあるわけでございますけれども,整理をしてございます。
 1つ目,まず,大学院段階の評価におきましても,当然に求められる教育の質といったようなものを確実に保証する。それから,教育の質向上を後押しするために,質保証,それから,質の向上といったようなことから構成をするといったようなことが1つ目の基本的な考え方。
 それから2つ目,質保証の責任は一義的には大学にあるということを前提に置きまして,大学全体として「質保証」されているかといったことをまずもって確認,そして評価をする。それとともに,「教育の質」が質保証・質向上されているかどうかといったようなことは,教育の基本組織であります研究科における研究活動を確認して,評価をしていくことが必要ではないかと考えているところでございます。
 それから3つ目,これまでも大学院段階の評価というものは各種あったわけでございます。ここに書いてございますとおり機関別の認証評価,これは国立大学のみですけれども,現況分析,分野別の認証評価,それから加算プログラムと,こういったこれまでの各種のプログラム,各種の評価の蓄積,それから,成果といったものを生かしつつ,評価間での重複といったようなものを解消するといったようなことが必要であろうかと考えているところでございます。
 具体的にはどういうことかということで,1ポツ,2ポツについてということで書いてございます。まず,大学全体の評価につきましては設置基準等と,こういった法令等々をベースにいたしまして,学部と同様に,大学全体の社会的信頼に関することですとか,全学的な教育の内部質保証に関する方針,体制,それから内部質保証が図られているか否かといったようなことを確認するということ。
 それから,研究科ごとの評価ということに関しましては,質保証の視点からの量的,定性的な評価,それから,質向上の観点からの優れた取組及び全体実績の評価ということで,この下に具体的にどういったことを見るのか,評価するのかといったようなことを記載してございます。
 米印に書いてございますけれども,大学における取組状況に関連しましては,質保証・質向上の判断材料として参考となる情報をデータベースへの入力を求めるということとすることではどうかと考えているところでございます。
 最後,研究科ごとの段階別の評価の考え方と,評価結果の活用のイメージということで記載をしてございます。前回の会議の中でも4段階か3段階かといったような御議論いただいたわけでございますけれども,今回質保証の視点,質向上の視点からの評価をして,段階別の評価は,1,実施している教育が高等教育機関として求められている水準に達していない研究科,2,達している研究科ということで,この2つに分けて,2の水準に達しているといったことを前提として,3,学生の成長につながる優れた取組を通じて高い教育成果を上げている研究科といったようなことで,この3段階ということを検討してはどうかと考えてございます。
 そして評語については,例えば3つ星,1つ星,要改善とするなど,学部の段階におけます評価との整合性といったようなことも担保しつつ,学生それから企業等,社会にとって分かりやすい評語とする方向で検討してはどうかということで,下にまとめているところでございます。
 すみません,簡単ですけれども,本体資料は以上でございまして,あと補足資料として,1ポツで,設置基準等に基づき確認する評価項目の例でありますとか,それから,10ページ目,質保証の視点からの定量的・定性的評価の(案)ということで,それぞれの評価項目,評価の視点といったようなものを案として記載をしてございますし,14ページ目以降は,優れた取組とその成果の評価ということで,まとめたものを記載してございます。
 簡単でございますけれども,事務局からは以上でございます。
 
【和田部会長】  ありがとうございます。御説明をいただきました。
 これまでの議論を踏まえまして,大変分かりやすくまとめていただいたと思います。また,それを的確にコメントいただいたというふうに感じております。ありがとうございます。
 
【永見大学院振興専門官】  部会長,すみません,一つ説明が漏れてございまして,今回,資料にまとめさせていただきましたけれども,この大学院の評価についてということについての議論は,部会での議論は今回で最後とするということを予定してございます。
 今回会議の最後に部会長一任といったようなことで御了解をいただいた上で,これまでの部会での多大なる御議論を,教育・学習の質向上に向けた新たな評価の在り方ワーキングのほうに報告をさせていただきまして,ワーキングのほうで,新たな評価全体として決定をいただくという流れを考えているところでございます。
 すみません,補足でございました。以上でございます。
 
【和田部会長】  ありがとうございます。今後の議論の流れについても,お話をいただきました。
 それでは,今までの御発表を踏まえて,そしてこれまでの議論も踏まえた形で,全体的な議論を進めていきたいと思います。18時少し前ぐらいまでの議論を予定しております。どうぞ,質疑応答あるいは意見交換をしたいと思いますので,積極的に御発言いただければと思っております。いかがでしょうか。
 吉原委員,お願いいたします。
 
【吉原委員】  御説明どうもありがとうございました。今までの議論が取り込まれていて,大枠としては非常によいと思いました。
 これから実際に具体的に進めていくときに詳細の設計に入っていくと思います。そのときに一つは,その質保証については最低限のことを確認するということですが,調査したり回答したりするのにも結構手間がかかってしまうのかなと思っております。つまり,これはやっぱりちゃんと確認しておかなきゃならないよねとか,必要だよねというように,細かいところまで調べてしまい,逆にちゃんとできているところにとっては過剰な調査になってしまうかなと思っています。ある程度以上の段階までできているのであれば基礎的なところはスキップできるというような,そういう効率化を図っていただけると非常にありがたいかなと思います。
 要は本当にできていないところをチェックして,そこは改善してもらうというところがメインとし,できているところは軽く済むような設計にしていただけるとありがたいと思います。
 もう一つの質向上については,ベストプラクティスを評価するというふうになっていますが,ベストプラクティスというほどではなくても,例えば失敗についても評価する,つまり難しいものにチャレンジしてできなかったとか,前例がないものにも取り組んだというような,うまくいかなくても取り組んだというところに関しても評価するというふうな仕組みにしないと,なかなか各大学の特徴というか,地域の特性を組み込んで,新たな取組をしていくというようなことがやりにくいかなと思います。そういう活動を是非推奨していただくように,最後の設計をしていただけると非常にありがたいと思います。
 以上です。
 
【和田部会長】  吉原委員,ありがとうございます。これまで議論いただいた内容を包括的にまとめていただいたような非常に重要なコメントをいただいたと思います。ある程度の効率を上げた形で,最大限の効果を上げるような評価方法にしてほしいというご意見だと思います。また,チャレンジすることも評価をしてほしいという内容だったと思います。
 事務局,どうしましょうか,少しお話を伺った上で,事務局のほうの御意見をいただくことにしましょうか。
 
【石橋大学振興課長】  何人かお話を先生方から御意見いただいた中で,部会長,いいところで切っていただいてコメントさせていただければと思いますが,よろしゅうございますか。
 
【和田部会長】  ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
 それでは,順番にまいりたいと思います。永井委員,よろしくお願いいたします。
 
【永井委員】  ありがとうございます。これまでの議論が非常に進んできたと思っております。
 ただ,最初のスライドの表題にあるような,満たすべき最低限の基準という言葉はなかなかずきんと来るものがありまして,この評価を行うことで,大学院全体がかなりやっぱりレベルが上がるとか,水準そのものが高まるというような雰囲気で,評価体制の見直しとか評価の仕組みの見直しが行われるといいなというのが希望でございます。満たすべきは当然のことですので,それぞれの大学院の教育への取り組み,特に質の向上に関しては大学院個々の特徴が生かされるべきところだと思います。
 それと先ほどの専門職大学院の話にもあったんですけれども,就職時点だけではなかなか社会,経済的な効果というのは測れないと思うんです。また,就職先は数だけでいいのかという話もありますので,その大学院が組織としてお互い高めていく,大学教員の教育面での質が上がっていくというところが社会経済,あるいは全体の社会の質そのものにどういったプラスの効果があるのかというところまで,我々自身が責任を持とうというような意思で取り組んでいけたらいいなと思っているところです。
 そうするとやっぱりその満たすべき最低基準のところに焦点が行くのではなくて,こんなにいい取組がされているというところに注目が集まるような評価制度であってほしいなというのが私の希望でございます。一方で,それによって非常に大学の先生方の研究時間が減るようなことがあってはいけないと思うので,やはりその大学院の研究力が上がっていく,研究力が強くなっていくということと,この評価制度というのが一体化するのが重要なんじゃないかなと思っております。
 以上です。
 
【和田部会長】  ありがとうございます。これも大変重要な点だと感じております。やはり加点方式で,全体として向上していく質の向上がメインになるようなという御指摘と思っています。ありがとうございます。
 それでは,杉村委員,お願いいたします。
 
【杉村委員】  今日もありがとうございます。まず,冒頭の専門職大学院の御説明は大変参考になりました。ありがとうございます。
 私からは2点,申し上げたいと思います。一つは,先ほど専門職大学院の御説明の中でも,的確な評価,重点的な評価というご指摘がありましたけれども,今後、大学院の多分野にわたって分野別評価を行うときに,何をもって的確なものとするかということが質保証・質向上のいずれの観点においても大事になると考えます。
 その際に,一つポイントになるのではないかといえるのは評価者のことです。この取りまとめの中に評価者のことについては,あまり言及がないように思いますが,評価者側にも今回のこの改革の趣旨が理解されていないと,ルーブリックなど評価の指標を用いて判断するにしても,趣旨が徹底されないのではないかと考えます。
 他国の例をみますと、質保証機関が評価者の研修をしたり訓練をしたりすることにより、質保証や質向上の基準を担保することが行われています。評価者の質や評価に対する姿勢にも留意することが必要であると思います。
 もう一点が,先ほどの御意見にもありましたが,教育学的には事前に評価をし,段階的に途中の評価を見て,さらに最終の評価を見ることが行われます。学びを評価する際には,そうした幾つかの評価の段階があると思うのですが,大学院においても,それぞれ特色を持っておこなわれている事前事後の学修成果の伸びしろを評価する枠組みがつくられると良いのではないかなと考えます。
 それぞれの大学院の教育・研究の特色を活かして伸ばしていくことが大事だと考えますが、学修者の個人的な学びと同様に、大学院でもどのような伸びが見られるかということが重要だと思います。その際、大学院においては学部との整合性も大事な点になってくると考えます。経年的な変化を含め、柔軟な仕組みが担保されるような評価が重要であると思います。
 以上,評価者の問題と,学修の事前事後を評価し、伸びしろを見るような評価の枠組みができるといいのではないかと考えました。
 以上でございます。
 
【和田部会長】  ありがとうございます。2点についてお話しいただきました。
 前半の部分に関しましては,先ほど石田専務理事からも評価者の評価体制というところで御指摘をいただいたと思っております。均てん化,あるいは標準化を考える上では重要な御指摘だと私も思いました。また,後半は時系列,ビフォーアフターということも意識するということだと理解しました。これも重要な伸び率ということで大変重要な点かと思います。
 たくさんここで手が挙がっておりますが,一旦,まず,ここでもし可能であれば,石橋課長,ここまででコメントございましたらいただいた上で,次の御質問に移りたいと思います。もしなければ次の御質問に移りますけれども,いかがでしょうか。
 
【石橋大学振興課長】  ありがとうございます。よろしければ今の3人の先生方の御意見についてコメントさせていただければと思います。
 吉原委員からいただきました。やはりどういうところまでしっかりやっていらっしゃるところに御負担かけずにできるのかというところでございまして,我々もここを悩んでいるところがありまして,もし先生方からこの後も御意見いただければと思うんですけども,我々一番大事だなと思ったのは,やっぱり学位をどう審査して出していただいているかというのが修士博士に関しては,やはり学部段階よりも強い弱い,論文指導も入ってまいりますし,ちょっと修士のところがそこまできちっと整理できるかというのはあるんですけども,そうなってくると,学位審査がちゃんとできているかというところをまず確認して,例えばDPとかAPとかCPとかいう確認は,その後,必要に応じてというような考え方もあるかなとちょっと思っていたんですけれども,ただ,やっぱり先生方がいろいろ御意見いただく中では,ディプロマポリシー,それから3ポリシー,大事だよねというお話もあったので,今回はそれも含めて全体確認をしていくというところの整理にしてみたところです。
 ただ,ここはもしもうちょっとこういうショートカットという言い方がいいか分かりませんけども,こういう効率的なやり方があるんじゃないかというようなことがもしおありでしたら,また,御意見賜れればありがたいなというところでございます。
 それからもう一つ,実は学部のほうはまさに吉原委員おっしゃってくださったように,取組はすごい頑張っているんだけど,まだ成果に少し時間がかかるよねというようなものは,星やスリースターじゃなくて,ツースターというもう一段階手前をつくるということで今議論が進んでおります。ただ,ここも先生方の御議論の中で,大学院はやっぱりしっかりと社会につながるところの成果も見えやすさもあるかなということもあって,1回,この成果と取組が合わせ技になったスリースターのところを見ましょうというふうに整理いただいたというふうに我々事務局としては整理したんですけども,ここも,その前の段階で何かそういう評語が必要なのか,いや,それはその評価の中でここは頑張っているよねということを評価者にコメントしていただくというぐらいでいいのかというところは,また,吉原委員も後で教えていただければありがたいなと思った次第でございます。
 それから,永井委員おっしゃっていただいた,やっぱり最低限という言い方が,ちょっとあれかもしれません。きちんと質保証と質向上ということかと思いますので,今回はその質向上ということをしっかりと各大学院が取り組んでいただいて,これがまさに,日本の大学院がどんどんパワーアップする方向で,この評価が使えるようにしていきたいなというのはもう御指摘のとおりかなと思っております。
 それから,杉村委員おっしゃってくださった評価者,本当に大変大事なところでございまして,ここは今,先ほど永見が御説明しましたように,評価の仕組み全体がワーキンググループのほうでやっていただいていまして,そこは大学院とか学部とか分けずにどう評価者を実際やっていただくかという議論になっております。
 参考資料の1のほうで,学部のほうのを示させていただいておりますけれども,ここには,評価者に関して,やはり研修をすることを実際全体で,協議会みたいなものをつくってやるべきではないかというような議論が出ておりまして, 24ページを御覧いただければと思いますけども,研修とか評価員の目線合わせを想定というようなことを,下のほうの四角の2つ目に入れさせていただいておりますので,これは学部研究科を通じて,このような取組をしっかりやっていきたいということでございます。
 あと現時点では,この評価のサイクルが一応6年ということで我々は考えておりますけれども,また,これについてやはりその評価を1回した後に,どういうタイミングでフォローアップしていくのかということも,当然6年では,星が一つのままなのかみたいな議論も,実際学部のほうも出ておりますので,その辺りどういうふうに,もちろん評価者の方々に負担をかけ過ぎないようなことが必要にはなるかなと思いますけれども,各大学の自己点検評価の中で,よりいい取組に進んでいるというようなことを,どう世の中に対して知らせていけるかというようなことは検討できればなと思っております。
 以上でございます。
 
【和田部会長】  ありがとうございます。各委員の個別の点に関してコメントいただきました。また,評価であったり,あるいは学位審査の点であったり,3つのポリシーについてであったり,逆に少し確認をしたいという点もございましたので,そこも踏まえて,御意見いただければと思います。ありがとうございます。
 それでは,平松委員,お待たせをいたしました。よろしくお願いします。
 
【平松委員】  ありがとうございました。
 2ページ目の「知の総和向上に向けた大学院の役割」のスライドで,「今後,大学院進学者,修了者を増やしていく中で」ということで,2つ挙げられていますが,ここは何のためにこの評価をやるのかという,より大きな目的を書くところだと思います。1つ目は,最低限の水準が満たされていること,2つ目に,先ほどから意見が出ていますが,質向上に関わる全体的な水準を上げていくであるとか,社会のニーズを踏まえてどんどん変わってくるとかそういう不断の改善をしていくようなことを入れて,3つ目が,その評価の結果の活用という観点で公表して,学生等が適切な選択をできるようにしていくという,その3つにすると,そこから先の質保証・質向上,さらには公表というところにつながりやすいと思います。
あと,先ほど評価の評価者や体制について,学部の方と一緒に検討していくというお話がありました。民間企業でさんざんその評価制度で苦労してきた立場から申しますと,評価で,やっぱり誰しもが納得するものというのはなかなか難しいので,その評価者なり,全体の評価の妥当性を検証する,そこのプロセスをしっかりつくるということ。最後,全体の評価をしたときに,どういうものを高く評価をしたということを全体にメッセージとして伝えるということと,個々の大学院なり研究科に対してもフィードバックをする。そこのプロセスを入れていかないと,苦労していろいろアピールしたけれども,納得できないとなると,だんだんこういうものは形骸化していく。評価の体制プロセスを考えるときに,ぜひそのメッセージやフィードバックも検討していただいたらいいと思います。
 それから,この評価の結果の公表について,ユニマップ等で6年ごとに更新と書かれていました。評価の結果自体は6年ごとに更新でもいいと思いますが,取組や中身は各大学院,いろいろ変化し新しいユニークな取組もやっているかと思います。そういうところはもう少しタイムリーにアップデートしていただかないと,5~6年前の取組を例えば企業の立場で見ても,あまり参考にならないというようなことも起こり得るので,その辺りは柔軟な運用も検討いただければと思います。
 以上です。
 
【和田部会長】  ありがとうございます。3つの点についてお話しいただいたと思います。いずれも大切な話だと思います。ちょうど今,スライドが出ていますけれども,その背景のところにしっかりとした目指すべき方向性をきちんと書くということだと思いました。それからフィードバック並びに3つ目が,時間のターンオーバーを少し意識させるということだと思いました。ありがとうございます。
 それでは,大竹委員,よろしくお願いいたします。
 
【大竹委員】  ありがとうございます。専門職も含めてこれまでの議論をまとめてくださって感謝申し上げたいと思います。
 私もまさに平松委員が今おっしゃっていたwhyの部分というのはとても大事だと思っていて,今,現段階でこういった提案をするのはなぜなのかは,やはり平仄をそろえる必要があると思っております。
 私だけではないと思いますけれども,今,大学院教育は変革期にあって,安定期ではないと認識しています。5年生の大学院の話もあれば,文系のマスターを増やしましょうという話もありますし,文系の中にDSAIというのを入れていく必要があるだろうと,これは求める人材像も変わっていると,これまでの議論のとおりだと思います。
 こうした変化が今求められている中で,最低限の水準とか,あるいはここをきちっと守りなさいということは大事である一方で,変化を恐れる可能性も十分あって,そこが拮抗するというか,反対方向に向いてしまう可能性があり,それはぜひ避けたいと私は思います。
 永井先生おっしゃっていたとおりで,よい取組を尊重していきましょう,私たちはそういうつもりでやるんですというところを前面に押し出すのは大切かと思いますので,誤解を受けないようにwhyの部分を,きちっとは評価者にお伝えすると,これは杉村委員のおっしゃるとおりだと思うので,そこを徹底していくのがこの変革期においては大事と私は思っています。ありがとうございます。
 
【和田部会長】  ありがとうございます。これもまとめていただいた意見で本当にありがとうございます。背景,whyのところから,方向性について全部整合性を持って,積極的にチャレンジをしていく方向であるということかと思います。これは大学院ですので,その方向であるということを全面的にやはり出す必要もあると思います。もちろん最低限の水準のところもありますが, そこも押さえながら,前向きに考えていきたいというポイントだと思います。ありがとうございます。
 あと3名いらっしゃいます。西村委員,よろしくお願いします。
 
【西村委員】  ありがとうございます。
 私のほうは確認のような形で聞きたいのは,知のプロフェッショナルですか,その言葉が入ってきて,あとは各大学がDPに基づいて保証するとなっている。ここの知のプロフェッショナルの定義が,しっかりと共通認識としてなっているのかというのが結構重要かなと思っているのと,あと何となく聞いていると,どちらの質保証なのかなというのが迷うかなと思っていて,私はちょっと言葉は悪いが,生産物の質保証だと思っていて,企業だと製品保証ですね。製品の保証をするのが今回の目的であって,そうなっているかどうかをプロセスを見るよということだと思うので,逆にこのままいくと,プロセスの品質保証,プロセス保証みたいな形のことで理解されてしまうと,しっかり工程を踏んでちゃんとつくっていますよというと,生産物のほうに対しての意識が薄くならないかなというのがちょっと気になって,あくまでも生産物がきちんとした品質保証されるものであって,それに見合うプロセスかどうかを見るんだということはしっかりと何か認知していただいたほうがいいのかというのは,私は欧米で実際に企業で働いた経験があって,入り口保証はされるんですよね。博士を持っていたらもう職種が違いますと,就けるポジションも違いますと。ただ,1年間たって残れるかどうかはその人の実力なんだということで,何人も消えていく人を見ています。
 だから,そういうふうに考えると,私たちはプロセスとしてしっかりとつくってやって,結果的にその人たちを出しているんだということはやっぱり保証してあげないと,彼らが働くときに働いた後に苦しむことにもなり得るので,少しその辺の認識だけ,このもの自体はすごくよくできていると思いますし,十分だと思うんですけども,読み取りが共通になるような補足というんですかね,そういうのが必要かなと思って発言させていただきました。
 以上になります。
 
【和田部会長】  ありがとうございます。2つの点があったと思います。知のプロフェッショナルの定義,また,どういった評価,何を評価しているのかということをどう明記するかどうか,付記するかどうかということなのだと思いました。
 ここまでで一旦,事務局のほうからもコメントいただいたほうがいいかもしれません。その確認事項を含めて,今後の議論の重要な点かと思いますので,もしよろしければ石橋課長,今の点を含めてコメントいただけますでしょうか。
 
【石橋大学振興課長】  ありがとうございます。
 平松委員おっしゃってくださったのはまさにそのとおりで,すみません,何か我々もいろいろ整理する中で質保証・質向上と整理していたつもりが,ちょっと抜けたみたいになってしまっておりまして,大変失礼いたしました。そういう意味では,大竹委員がおっしゃってくださったwhyのところがすごく大事というのが,やっぱりその大学院の教育が変革期だからこそ,こういうふうにきちんと評価をしてよいところ伸ばしていく。そこは私たちとしては,国としても重点的に支援をしていきたいということまでつなげていきたいと思っておりますので,やっぱり今やっておかなきゃいけないよねという感覚が,すごく私たちとしても強く思っております。
 そういう意味で,やっぱりまさに変化を後押しできる,何か小さいことだけ,最低限のことだけちゃんとやっていればいいんですよじゃなくて,むしろこれからの大学院として先導的な役割をしていただいているところを評価し,そこが社会にもきちんと理解していただけるようになっていくということが,これのwhyの一番大事なところだと思いますので,そこはすみません,もう一度紙のほうにも整理をさせていただいて,明記させていただきたいなと思っております。そこは平松委員おっしゃってくださったこととも符合するところかと思っております。
 また,平松委員がおっしゃっていただいた,やはりまさにとても大事なところで評価というのは,やっぱりどういう評価のプロセスを取り,どういうメッセージでここがいいと評価したのか,そしてそれがフィードバックされて,大学の内部質保証の中で次のよりよい方向につながっていくということが,まさにサイクルが回らなければ評価している意味もなくなりますので,そこは学部も同じだと思っております。学部のほうでも同様の議論になっておりますので,ここはしっかりとそのように進めたいなと思っております。
 それから,ユニマップの件はすみません,ちょっと説明が不足していたかと思うんですけども,評価そのものは確かに6年に1回になる場合は,そこで更新されますけれども,これは評価のことのみならず,高校生なり社会人の方がやはり大学,そして大学院を選んでいただくときに使っていただくデータベースとなりますので,そこを6年に1回ということではなくて,必要なものは隔年,毎年更新できるようにしたいということで,そういう意味でデータベースがより簡便に更新できるようにしていくというのは今回のポイントかなと思っております。
 知のプロフェッショナルのところは,やはりこういう言葉を使ってしまうとその中身がなかなか忘れられてしまうというか,そこはきちんと我々としても整理し直そうかと思いますけども,平成27年の中教審のまとめの中で書かれているこの言い方にはなっておりまして,どっちかというと博士力とか修士力とかそういうところにつながるようなことが,これのベースにはあったかなと思いますが,今回やはり大学院がどうパワーアップしてほしいと思っているのかというメッセージをきちんと入れて,共有いただいて,まさに西村委員おっしゃってくださったことがとても大事で,生産物とおっしゃっていただきまして,やっぱり学生さんの,まさに博士なり修士の取得者の質保証をしていただくというのが,それがきちんとできている大学院がやっぱり強くなっていっていただくということがポイントになりますので,そこは大学にもですし,評価者にもきちんと理解をしていただくということは,すごく大事な点だと思います。
 3人の委員の先生方,本当に貴重なとても大切な点を教えていただいてありがとうございました。
 以上でございます。
 
【和田部会長】  ありがとうございます。的確にポイントが分かるようにお話しいただきまして,本当にありがとうございます。
 それでは,お待たせをいたしました。飯田委員,お願いをいたします。
 
【飯田委員】  ありがとうございます。飯田でございます。本日は専門職大学院の御説明をいただきまして,ありがとうございました。非常にクリアにご説明いただき,よく理解できたように思っております。ありがとうございます。
 今回の評価,取組に関しまして,アカデミアもそうだと思いますが,産業界で活躍する高度人材,修士,博士の方を増やしていくという視点で,修士、博士に進学を後押しするような,加点方式といいますか,そういうものであってほしいなと思っております。
 その意味で資料の18ページに,個別の大学における教育成果を具体例として,北陸先端大学様と,福井大学様の例を挙げていただいています。各大学院で工夫されている,非常にユニークであったり,よいところを具体的に挙げいただく,また,先ほど平松委員がご指摘いただきました,適宜アップデートしターンオーバーを意識して進めていただくことは大事であると思います。今,石橋課長からデータベースとしてアップデートしやすくすると言っていただいていましたので,こういう例をぜひたくさん出していただくとありがたいと思っております。
 また,同じ資料の21ページ目になりますが,学生や企業等の社会にとってわかりやすい標語とする方向で検討してはどうかと書いていただいています。学生に関しては,その家族はじめ学生の周りにいる人たちも分かりやすく,またアクセスが容易な形で取り組んでいただけると非常にありがたいと思っております。これだけのエネルギーをかけて取り組んでいただく評価になりますので,ぜひ社会全体として活用できたらと思います。
 以上です。ありがとうございます。
 
【和田部会長】  ありがとうございます。この評価が学生たちの後押しをする。それが,社会にとってもメリットがあるような方向に持っていくという大局の話だと思います。本当にありがとうございます。
 それでは,佐久間委員,お願いいたします。
 
【佐久間委員】  よろしくお願いします。佐久間です。いろいろまとめていただきありがとうございました。
 既にほかの委員の方からも出ている話なんですけど,説明の都合だと思うんですが,この評価の在り方の説明の中で,このいわゆる1つ星と星なしですね,そこで満たされていないとか,いっていないとか,いない,いないというスライドだけたくさん列挙されておりました。
 そこら辺は現状として,実際満たしていない大学院が結構あるということであるならば,そこら辺をまずは引き上げなきゃいけないということだと思うんですけど,ほかの委員の方からも出ていたように一方では,よりこの大学院の質の向上をしていくということで,だから結局1つ星で満足していただいては困るわけで,ぜひ3つ星チャレンジしていただかないといけないと。これは1つ星と3つ星で,間にないことでむしろ頑張っていただけるのかもしれませんけど,そこら辺どう道筋をつけるのかということ。ちょっとそこら辺が重要になってくるのではないかというふうな気もします。
 先ほど,法科大学院協会の石田先生からもこういう評価に当たっては,優れた取組をしたところにはインセンティブがあったほうがいいんじゃないかと。これはなかなかお金ということになると非常に難しいと思いますけど,そういったことも含めて考える必要があるんじゃないかと思いました。
 私は法科大学院特別委員会のほうにも出ていたので,加算プログラム,いろいろ議論したんですけど,加算プログラム,ポイントの高いところには予算が増えるんです。ただ,逆にちょっとポイントが悪かったところはごっそり予算を減らされるので,かなり強力な取組だったわけですけど,そのおかげで法科大学院は御承知かもしれませんが,当初非常にたくさんあったのが,大分数が減ってきたということがあって,加算プログラムがその一つ,効いているのかもしれませんけど,ただ結局,それはつけるところにはつけて減らすべきところは減らすというのは,全体としては額は変わらないので,予算的にはいいのかもしれませんけど,それだとなかなか各大学もいろいろ厳しい状況の中で,改革に取り組むということになかなかならないかもしれないので,そこら辺,いかに改革に取り組む気持ちになってもらうかと,そこら辺の動機づけということを併せて考えていく必要があるかのかなと思います。
 一方でもう一つ,法科大学院なんかは取りあえず法曹養成が目的なので,修了,実際は試験をやっているかどうか,この辺はかなり強力な指標になってくるわけですけど,これも先ほどどなたかおっしゃっておりましたが,普通の大学院の場合にはなかなかもちろん人材育成の目的は書いてあるわけですけど,それは結構多様なので,修了生がどういう状況だったらそのことが満たされているのかってなかなか難しいところがあると思います。だからそこら辺は,とにかくまずプロセスとして学位はちゃんと出していますと。あとはそれで終わるのではなくて,ただ,長期的な視点で実際に活躍しているんだということを何らかの形で評価に取り込めるといいんですが,なかなかそれをやったらちょっと時期的に長期の話になっちゃうので,難しい点もあるかもしれませんが,そこの点も重要な点かなと思いました。
 ということで,以上です。よろしくお願いします。
 
【和田部会長】  ありがとうございます。評価に向けての包括的な御意見だと伺いました。ありがとうございます。それでは,北委員,よろしくお願いいたします。
 
【北委員】  ありがとうございます。今日は大学院評価,これまでのこともまとめて分かりやすく説明してくださいまして,ありがとうございました。
 私,企業で長年研究開発,技術開発をやっていた立場から,ぜひ大学院修了者の質向上とか知のプロフェッショナルを期待したいところです。ちょっと個人的な見解になってしまいますが,どういう修了者が産業界,特に技術開発をなりわいとするようなところにおいては必要なのかというときに,私は修了者の考察力ではないかなと思っています。いろいろな幾つかの大学,数多くの大学との共同研究もやりましたし,もちろんその大学での講義とかもやっていますけれども,大学院によって随分とそれが違うなという気がしていまして,端的に言うと大学入学時の大学の偏差値でもないですし,あとはもちろんその研究科ごとによる違いもあるんでしょうし,必ずしもその論文をたくさん執筆したというか,名前を連ねている修了者,学生さんが考察力が高いかというとそうでもないので,それってやはり教育,どういう教育を施すかによって大分変わるんじゃないかなという気がしております。
 なので端的なところ,どういった評価指標があるのかちょっと分かりませんけれども,そういうところをたくさん輩出するような大学院に高い評価をつけてあげるというような,そういった評価になるといいなと思って聞いておりました。
 以上です。
 
【和田部会長】  ありがとうございます。これは受け手の企業側としての非常に貴重なコメントだったように思います。それをどうやって評価に結びつけていくのかというのがもう一工夫が要るということなのだろうというふうに理解をしました。ありがとうございます。
 あとお二人,手を挙げておりますけど,石橋課長,ここまで3人の先生方から貴重な御意見をいただきました。一旦ここでもし御発言ございましたら,よろしくお願いいたします。
 
【石橋大学振興課長】  ありがとうございます。
 飯田委員がおっしゃってくださった進学の後押しは,本当にとても大切な部分かなと思っておりまして,これは今まで大竹委員も含めて言っていただいた,やはり大学院にいかに進学を進めていくかというときの,やっぱり後押しとしてこの評価が使えないと意味がないということかなと思っておりますので,その点は,さらに我々としても意識をして,最終的な仕上げにしていきたいなと思っております。
 佐久間委員がおっしゃってくださった,やはりこのいない,いないが赤になっておりますし,なかなか刺激的な資料だったかなとは思いますけれども,実際,修士課程が今この国の中で1,728ございます。もちろん6割近くが国立でございますので,長年やってきたような大学もありますし,もちろん新しいところでもしっかりとやってくださっている大学,そして,老舗の私学さんから,多様な研究科が今あるということかと思います。なので,本来ならばここはもう皆さん軽くパスしていただくというのが我々としては理想ではございますが,万が一があったときのための確認だと思っていただければありがたいかなと思っておりますし,やっぱりそういうところで万が一ディグリーミルと言われるようなことが起こってはいけないということが,我々としても,これは評価のところの質保証のところで,確認せざるを得ないことかなと思っているところでございます。
 そういう意味では,まさにおっしゃってくださった学位をしっかり出し,長期的な視点も含めてしっかりと修了者が活躍できるということが,データとして表せれば一番いいんだと思うんですけども,もちろんそれぞれの大学院で御準備いただいてどこまでできるかというところもありますので,その辺りはやっぱり実質,実際各大学院でやっていただくところと,評価機関側からもこれからいろいろと相談しながらやっていきたいと思いますので,そこであんまり先生方の研究力が落ちるようなことがないような形で,実際できればいいかなと思っているところでございます。
 北委員おっしゃってくださった,まさに考察力をどこで見るのかなと考えますと,やはり修了者の活躍で今みたいなコメントを多くの大学院がいただけるようにしていくということになるかなと思っておりますので,そういう意味では,先ほど飯田委員が触れてくださったように,各大学院で実際どういうことをやっているかということも含めて,もちろん大事なのは修了者の活躍にはなりますけれども,どういう教育をやってその力を授けてきたかというところが,見られるようにできればいいかなと思っているところでございます。
 以上でございます。
 
【和田部会長】  ありがとうございます。いずれも的確にお答えをいただいたといいますか,コメントをいただいたような気がしています。ありがとうございます。
 それでは,両角委員,お待たせいたしました。
 
【両角副部会長】  両角です。ありがとうございます。ほとんど今までの先生方と同じような印象を持っていますが,これまでの議論を経て,すごく的確におまとめいただいたかなと思っています。
 最低の基準のところも,適切に行われていることとかあるいは入学者などについても適切に行われているかといったところになっているといったところもすごくいいのではないかなと思います。なかなか定員が埋まっていない大学院が多いですけれど,ただ,人数が少なくてもそこに行きたい学生がいて,学んでいて,いい教育をして,その方々の将来が開けていくとか,あるいは教員にとっても大学院生がいるということは,研究にも大変刺激になりますので,減らしていくというよりは,エンカレッジしていくという方向で考えていただいたから,こういう表現になったのかなと思っています。
 本当に質の最低限のところは,普通はクリアしているだろうと思いたいのですけれど,やはり向上といったところが大切で,多様性を認めた形でやるのが重要なのかなと思います。
 何のためにやるのかということで,大学院に進学する人,また,大学院を出て社会で活躍する人,アカデミアに限らず,そういうことがおそらく目的なんじゃないかなというふうに私も思っていまして,そういう方向に行くようになるといいなという形で,それぞれいいものが社会に見えていく。それによって,進学しようと思う人が出る,企業などの目が変わっていくという,そういうことがこの評価の目的なのかなというようなことを改めて感じながら聞いておりました。
 感想に近いですけれど,以上です。ありがとうございます。
 
【和田部会長】  ありがとうございます。今回の評価がやはり社会に対してさらにしっかりと理解をしていただくツールになっていくということは重要な点だと私も思います。ありがとうございます。
 では,高橋委員,よろしくお願いします。
 
【高橋委員】  ありがとうございます。全体を通してということですと本当に皆様の御議論そのとおりだと今考えております。せっかくの機会でしたので,法科大学院の御議論でこんなことがあったですかということをちょっと伺いたくて,確認的な質問をさせてください。
 何かというと今までの話の中でも,社会の役立つとかということを考えると,我々を取り巻く外部環境の変化というのをどの程度,評価の見直しの期間等に含めて考えているかどうかということです。何年ごとが適切かという議論もあると思うんですが,例えば法科大学院の社会環境変化というのはかなり影響として大きなものがあったかなと思いますので,御議論の中で,いわゆる定例的な議論,定例的な見直しとともに,大きな社会状況変化があったときにそれをどう踏まえていくかというようなことが,もし検討の過程であれば,我々にもレッスンになるのかなと思いまして,なければないでいいんですけども,確認的な質問をすみません,最後になりましたが,よろしくお願いいたします。
 
【和田部会長】  高橋委員,ありがとうございます。これは石田専務理事にお伺いすればよろしいですか。
 
【高橋委員】  可能であれば。
 
【和田部会長】  突然大変恐縮ですけども,石田先生,もしよろしければ,よろしくお願いいたします。
 
【石田専務理事】  私の把握して,理解している限りで,ということにはなりますが,加算プログラムのところに関心,主にやはり評価軸を社会の変化とともにあるいは社会から法曹として求められるものの変化を踏まえた形で,変えていくというようなところは一定見られたかなと思います。一番分かりやすいのは今期行っている加算プログラムでは,独自の取組の中にこれまでも国際的な取組をやっているかとか,いろんな地域等のコミュニティと連携してやっているかとかそういった項目はあったのですが,初めて女性法曹の輩出促進という枠ができました。女性法曹を増やしていくための取組をやっているかどうかというのは独自の取組の一つの例として具体的に挙がったわけです。
 これは男女共同参画の基本方針,基本計画の中で,長らく法律家が弁護士に関しては今でも2割しかいないというようなことが,法曹養成の部分でももっと取組が必要ではないかといったことを指摘されたことを踏まえての具体的な例として取り上げられたものと理解しております。
 そういった形で一定程度,その都度その都度,要請には応じるわけですけど,ただ,最近社会の変化というのは非常に速いですから,これが十分だったのかというところにつきまして,私自身はちょっとよく分からないところがございます。具体的には今回の資料にもつけましたけれども,加算プログラム自身は今後発展的な解消という形で一旦終わるわけですけれども,この背景として,現場の声としてございましたのが,この間,ある程度合格者は安定して,合格率も随分安定してきました。これは先ほど佐久間委員がおっしゃったように法科大学院は74校あったのが現在34校ですから,そういったこともございまして,ある程度輩出はできるようになった。
 ただそこについて,どうしても合格率というもので評価をされる側としては主眼を「合格させること」に置いてしまって,そうすると輩出した法科大学院生というのが,例えばみんな東京に就職するとか,大規模校を中心に大規模事務所に輩出していく,これが本当に20年前に法科大学院ができたときに,日本中に法律家を輩出,隅々まで配置しようとか,そういったこととの理念で本当に合っているんだろうかというときに,このプログラムでの取組にちょっと限界が見られたというところはやはりあるんだろうなと個人的には思っております。
 社会の変化が激しいときに,5年に1回とかいうものでどれだけ対応ができるかというところにやはり限界があるのではないかというのが私個人の意見になります。
 以上です。
 
【和田部会長】  石田先生,ありがとうございます。突然で恐れ入ります。高橋委員,よろしいでしょうか。
 
【高橋委員】  ありがとうございました。申し訳ありませんでした。参考になりました。
 
【和田部会長】  ありがとうございます。それでは,大薗委員,お願いいたします。
 
【大薗委員】  ありがとうございます。また,本日は冒頭に専門職大学院も御説明いただきまして,ありがとうございました。
 私から3つほど質問とコメントがあります。1つ目はサイクルの問題です。データは毎年更新して,表示をユニマップでされるということですが,評価は,5年なり6年周期になるのかなという印象を受けております。間違っていたら申し訳ないんですけども,そうすると,その間,評価が固定するということでもあります。それが我々の望むように影響力を持ち始めたときに,6年そのままの評価というのもつらいものがあるかなと思いまして,その間の努力を何らかの形で伝えられるような補助的な,何らかの指標があると大変ありがたいなと思います。
 しかしながら,同時に,私も専門職大学院が2000年にできた当初から在籍しておりますので,新しいものを立ち上げるときに時間がかかるということもよく分かります。そういう意味では,その次の5年なり6年目指して3つ星に行けるような大胆な取組を奨励したいという意図も背後にあるのかなとも思います。3つ星という仕組みは分かるんですけども,その間,評価が固定するということについて,何らかの努力が伝わるようなものをお願いできればと思っております。
 もう一つは,3つの目的ということです。当初,予算等々のめり張りみたいなことも話題にあったのですが,結果的に数を絞るといったことは目的に入っていないということでした。これは多様性を得るという点でありがたいと同時に,ある程度のめり張りも考えておかれるときに,負のサイクルに入ってしまうといろんなことが負のサイクルになっていくということも心配しております。改善していくのにある程度時間がかかるという現実も見ながら,ある程度の猶予期間を御配慮いただけたらうれしいなと思っているのが2点目です。
 3点目は個性の評価のときに,それぞれの大学の目指すところに向かって関連性を意識した評価をぜひともお願いをしたい。ややもするとあれもやりました,これもやりましたという形で,やった取組を次々と御報告するようなことになりかねない。やっている側としても御報告できることがうれしいけれども,何のためにやっているんだっけという気持ちになると,徒労感も増えますので,やる側も評価いただく側も,そちらのほうをぜひ意識してできていければと思っております。
 以上です。ありがとうございました。
 
【和田部会長】  ありがとうございます。3つの点,特に最初の御質問も踏まえてということだったと思います。ですので,一旦この御質問のお答えも含めて,今までの議論の中で,石橋課長,恐れ入りますけれども,御説明いただけると大変助かりますが,いかがでしょうか。
 
【石橋大学振興課長】  ありがとうございます。
 大薗委員おっしゃってくださったように,現時点でサイクルは,今の機関別認証評価が7年,それから分野別が5年というところもいろいろありまして,国大評価が6年とか,そういうことをいろいろ加味した結果,6年というのが一つの案にはなっております。
 ただ,今おっしゃってくださったことはいいほうも悪いほうもだと思うんですけども,1回評価が出た後に,それに対してどうフォローアップしていけるのかということかなというふうに思っておりまして,ここは多分学部も一緒かなというふうに思っておりますので,あとその評価機関側が例えばまた3年後に同じことをやるとなると,結局3年ごとにやっているのと変わらなくなってしまうみたいなところもございますので,おっしゃっていただいたように頑張っているところをどうお見せしていくかということについては,情報公表のほうで工夫をちょっと考えさせていただければありがたいかなというふうにまず,思っております。
 万が一,要改善とかそういうふうなほうが出てしまった。要は星がつかなかった場合に関して申し上げますと,我々も,だからそのままいきなりその研究科を廃止してくださいみたいな話にはやはりいかないと思っておりまして,まずは何がポイントなのか,例えば法令違反があるんだったらそれをちゃんと改善していただかなきゃいけないわけですけども,それがすぐ改善できるものなのか,いや,もう根本的にやっぱりこれだと学生が非常に不利益を被ってしまうという状況なのかで,また全然差が出てくると思いますので,一旦,今だと評価機関側もその後フォローアップしてくださいますけども,これは文部科学省がやっぱり責任を持ってフォローアップさせていただくというフェーズに入るのかなと思っております。
 それをやった上で,やはり改善の見込みがないということであれば,そのような措置,ちょっと強めの措置が続くかと思いますけども,いや,ちゃんと先生もそろえ,しっかりとやっていただけるということになりましたら,その要改善は脱して,その場合はもう一度評価を受けていただいてというような流れも,これも学部と同様に検討する必要があるかなと思っておりますので,その点は,今御説明させていただいたとおりでございます。
 一方で,おっしゃっていただいたとおり,やっぱり評価のときに何を研究科が目指していらっしゃるかというところがないと,さっきみたいに取組がばらばらなものをいろいろやりましたみたいになっちゃうのは非常によくなくて,それは評価する側から見ても,結局何がやりたいのかとなって,あまりいい評価に多分結びつかないかなと思っておりますので,今回がまさに今日御議論いただいているように,どう学生さんに力をつけて,社会に輩出していただいたかということをまず前提に置きながら,そのためのプロセスも併せて確認をするということが整理になるかと思いますので,そこの部分と,きちんと平仄の合った取組をしていただくということが徹底していくことかなと思っております。
 また,そういう意味では,両角委員から言っていただきました多様性,それから,アカデミア以外の活躍も含めたところでしっかりと修士,博士を捉えた方々が活躍いただけるような方向に,この評価を社会において活用いただけるよう,我々としても仕上げていくということかと思っております。
 以上でございます。
 
【和田部会長】  ありがとうございます。大薗委員,よろしいでしょうか。ありがとうございます。
 それでは,塚本委員,お待たせいたしました。どうぞお願いします。
 
【塚本委員】  ありがとうございます。皆様がおっしゃったことになるのですが、進学希望者が大学のブランドイメージのみならず,適切な進路の選択という意味で、修了者の活躍を知ることは非常に重要だと改めて認識しました。最近皆様の御尽力によりまして,学部卒と大学院卒の初任給の明示の仕方が,学部,修士,博士というふうになってきており、成果だと思っています。他方,大体学部卒に対して、修士は106%から108%ぐらいアップして,博士は118%から120%ぐらいのアップで,その理由を尋ねると,22歳で入社した人が24歳だったらこれぐらいになる、27歳だったらこの給料、という計算となっています。修士や博士という価値をあまり評価しておらず,単に年功で計算をしているところも散見されます。大学院の価値がきちんと認められる更なる取り組みを継続的に行う必要があると思います。
 以上です。
 
【和田部会長】  ありがとうございます。やはり大学院を出た方の価値ということだと思います。先ほど馬場先生からも御指摘いただきましたけど,修了後のキャリアをどのように評価するのかというところは,やはり共通の課題としてございます。重要な御指摘だったと思います。アウトプット,アウトカムをどうするのかということと思います。ありがとうございます。
 それでは,横山委員,お願いいたします。
 
【横山委員】  ありがとうございます。私のほうも皆様の御議論が大変貴重で,大変よくよい形でまとまったなというふうにありがたく伺っておりました。特にエンカレッジして評価するということが,この委員会メンバー非常に共通の項目としてまとまったというのは非常にすばらしいことだなというふうにありがたく思っております。
 簡単なことを2点だけ補足させていただきたいと思います。1点目は,石田専務理事がおっしゃってくださった点にちょっと感化されまして,ダイバーシティ,特に女性のことなんです。もう既にいろんなデータでお示しいただきましたように,大学院進学者は,理系は男性のほうが多いということで修士課程,博士課程がどんどんと女性が少なくなっていくというのをずっと我々そのまま経験しているわけです。どうやったら,女性がたくさん来てくださるのかというのは,改めて意識するような文言というのも今後必要になってくるかなと思った次第です。
 もう一つのキーワードは地方だと思っています。やはり日本の大学院教育及び研究力は地方大学をいかに盛り上げるかというところで,地方大学にこれ以上の御負担を押しつけるような形の評価はもう決してやってはいけないということで,地方大学がここを強く御自身の研究力を伸ばしながらやっていけるようなシステムというのを強めないと,日本の未来はないということで,ぜひその辺りも御配慮いただければと思った次第です。
 大変勉強になっております。ありがとうございます。
 
【和田部会長】  ありがとうございます。全体としてまとめていただくようなコメントをいただきました。非常に勉強になります。ありがとうございます。ほか,よろしいでしょうか。大体一通り皆さんに御発言をいただいているのではないかと思いますけれども,まだまだ追加の御発言がおありではないかと思います。いかがでしょうか。よろしいでしょうか。
 私も今までの議論に参加をさせていただきまして,本当にありがたく思っています。基本は評価のための評価にならないようにしたいという思いで進めてまいりました。特に全体としては,先ほど横山先生もおっしゃっていただいたようにエンカレッジをするという方向性で進めていければという思いで進めてきました。やはり何よりも修了者の方々が社会に活躍する,そのことに関して後押しができるような評価の仕組みというのがやはり必要だろうと考えました。そのためにも,孵卵器となる大学の環境,教育研究環境などポジティブな評価が大学院の場合は必要になってくる。もちろん必要なところはきちんと,必要条件は満たしておくということだと思います。
 したがって,育つ人,それから大学の環境あるいは受け入れる社会,これらにとってもエンカレッジできるような評価型になると非常に良いなと思っております。そのためにもアウトプット,アウトカムということを改めて意識してできればと私も改めて思いました。いろんな御議論いただきまして,誠にありがとうございます。
 全体を通じて,御発言はございますでしょうか。それぞれの先生方に大変重要なポイントをそれぞれお話しいただきました。ここまで大変多くの時間を割いて先生方と議論をしてまいりましたことを改めて感謝申し上げたいと思います。いかがでしょうか。
 よろしければ,石橋課長にお戻しいたしますけども,いかがでしょうか。
 
【石橋大学振興課長】  先生方,本当にありがとうございました。この評価について,大学院部会で6回議論いただきまして,本当にありがとうございました。その中で,私たちもなかなか見えていなかったところを御指摘いただき,一緒にブラッシュアップしていただいて,今日の案までたどり着いたかなと思っております。
 一方で,今日いただいた部分でまだやはり不足していたところございますので,我々としては,それをまたブラッシュアップさせていただいたものを部会長にお見せしたいと思いますので,後で部会長,それで一任が取れるかどうかはやっていただければというふうに思っております。
 この後,我々としてまとめたものを先ほど永見が説明いたしましたけれども,教育・学習の質向上に向けた新たな評価の在り方ワーキンググループという,もう一つの質向上・質保証システム部会の下にございますワーキングのほうで,学部と同じ中に一つ,その大学院の部分の扱いを入れて,それで評価全体の資料として提案をまとめていくということにさせていただければと思っておりますので,一旦,ここで部会長にお返ししたいと思います。よろしくお願いいたします。
 
【和田部会長】  石橋課長,どうもありがとうございます。まだまだ恐らく御意見がおありではないかと思います。本日御発言をいただけなかった御意見もしございましたら,事務局のほうにお寄せをいただければと存じます。事務局のほうは大変お手数ですけども,本日の議論及びいただいた意見を踏まえて,大学院の評価の在り方について改めて整理をお願いしたいと思っております。
 先ほど石橋課長,事務局のほうからも御説明ありましたとおり,6回議論をいただいたこの議論,本部会での評価に関する議論は一旦ここで終了をさせていただければと思います。そして,本部会としての議論のまとめを教育・学習の質向上に向けた新たな評価の在り方ワーキンググループに,先ほどございましたように報告できればと思っております。
 また,本部会としての議論のまとめにつきましては,もしよろしければ部会長に一任いただければと思いますが,いかがでしょうか。
 ありがとうございます。それでは,そのように進めさせていただきます。事務局,よろしいでしょうか。
 
【石橋大学振興課長】  ありがとうございます。
 
【和田部会長】  それでは,本日の議題は以上となります。全体を通して,先生方から改めて御発言ございますでしょうか。よろしいでしょうか。それでは,ありがとうございました。
 最後に事務局から御連絡等いただければと思います。
 
【永見大学院振興専門官】  失礼いたします。本日も大変活発な御議論をいただきまして,誠にありがとうございました。また,本日の議事内容を含めまして,お気づきの点等ございましたらば,事務局までお知らせをいただければ幸いでございます。
 次回の会議でございます。次回,126回の会議の日程等につきましては,改めて連絡をさせていただければと思ってございます。
 以上でございます。ありがとうございました。
 
【和田部会長】  ありがとうございます。
 改めまして,長い時間,議論いただきまして,ありがとうございます。また,本日は石田専務理事,馬場理事にもお越しをいただきましたことを改めて感謝申し上げます。
 それでは,これで終了したいと思います。ありがとうございます。
 
―― 了 ――
 

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