資料3 短期高等教育の将来 -準学士学位課程の設定を期して-
中央教育審議会大学分科会
制度部会
2004年6月17日
関根
1.学校種別による棲み分けの崩壊
棲み分けの基底
- 就学目的
- 学習時間
- 学習成果への曖昧な自覚と認知
- Specificな職業教育
- 棲み分けによる知的再生産の予定調和と女子高等教育機関としての短期大学
変化の基底
- 高等教育のユニバーサル化
- Specificな職業教育の細分化
- 性別役割意識の変化
2.スミワケの再構成
- 競争排除の棲み分けからSLOによるスミワケへ
- SLOを構成する学習目的に応ずる学位課程の設定とそれ以外の資格取得に関わる称号との二元化
- General Purpose
- Academic Purpose
- Professional Purpose
- Specific Purposeの多様な構成を要素とする
3.準学士学位課程の基本的要件
identity形成としての体系性

準学士学位課程の編成に当っては、学習成果の専攻に係る専門の学芸を教授するとともに、広く深い教養及び問題解決のため総合的判断力を培い豊かな人間性を涵養するよう適切に配慮しなければならない。
学習の実質性の確保
高等教育機関としての自己再組織性
オートポイエティック・システム (Self Production)
- システムを構成する諸要素がそれ自体によって再生産される
- 単なる回帰性ではなく、新たな構造生成を成せる
- そのためのシステム(自己検討)が機能している
- 自己が自己を変える論理を構築できる