第1章 子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の方向性
第1節 幼児期における教育の重要性
人の一生における幼児期の重要性
- 人の一生において,幼児期は,生涯にわたる人間形成の基礎が培われる極めて重要な時期である。
幼児は,生活や遊びといった直接的・具体的な体験を通して,情緒的・知的な発達,あるいは社会性を涵養し,人間として,社会の一員として,よりよく生きるための基礎を獲得していく。
幼児期における教育の重要性
- また,幼児期は,知的・感情的に,また人間関係の面でも,日々急速に成長する時期でもあるため,この時期に経験しておかなければならないことを十分に行わせることは,将来,人間として充実した生活を送るうえで不可欠である。
したがって,我々大人は,幼児期における教育が,その後の人間としての生き方を大きく左右する重要なものであることを認識し,子どもの育ちについて常に関心を払うことが必要である。