7.高等学校と大学との接続

○ 高等学校卒業生の約5割は大学へ進学しているが、いわゆる大学全入時代において、多くの大学において大学入試の選抜機能が低下し、入試によって入学者の学力水準を担保することが困難になりつつあると指摘されている。さらに、高等学校の教育課程が弾力化しており、例えば、高等学校段階における基礎的な学習の達成度を判定するというセンター試験の複雑化は限界に近づいているとの指摘もある。

○ 大学入試は、個々の大学において入学者を選抜するために各大学のアドミッション・ポリシーに基づいて実施されているものであるが、実態として、大学進学を希望する生徒が多い高等学校の教育に少なからず影響を与えていることは否めない。このため、高等学校における授業の改善も含めた高等学校と大学との接続の観点からも、高等学校における質保証に係る検討と併せて、大学進学者の意欲や能力、適性等の多面的、総合的な評価に基づく大学入試の在り方について、別途高等学校及び大学関係者による検討が必要である。

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初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室義務教育改革係

(初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室義務教育改革係)

-- 登録:平成24年09月 --