教員養成部会 教職課程・免許・大学院課程ワーキンググループ養護教諭・栄養教諭作業部会(第1回)議事録

1.日時

令和8年1月29日(木曜日)15時30分~17時30分

2.場所

文部科学省※対面・WEB会議の併用(傍聴はYouTube Liveのみ)
(東京都千代田区霞が関3-2-2)

3.議題

  1. 主査等の選任について(非公開)
  2. 養護教諭・栄養教諭作業部会における主な検討事項について
  3. その他

4.議事録

【季武補佐】 では、養護教諭・栄養教諭作業部会の立ち上げに必要な手続が終了いたしましたので、ここからは議事を公開させていただきます。
 本作業部会の主査を森田委員、主査代理を石川委員にお務めいただくこととなりましたことを改めてお知らせいたします。
 では、議題2に移る前に、開会に当たりまして、健康教育・食育課長の樫原より一言御挨拶を申し上げます。
【樫原課長】  文部科学省健康教育・食育課長をしております樫原と申します。養護教諭・栄養教諭作業部会第1回の開会に当たりまして、御挨拶申し上げます。
 委員の皆様方におかれましては、御多忙の中御協力いただきまして、誠にありがとうございます。
 本作業部会の親部会に当たります教員養成部会及び教職課程・免許・大学院課程ワーキングにおいては、教師人材の質の向上と入職経路の拡大、拡幅を強力に推進し、多様な専門性を有する質の高い教職員集団の形成を加速するという観点から議論がなされているところですが、本作業部会においては、養護教諭・栄養教諭に係る教員免許状の在り方等について、親部会におけるこれまでの議論を受けて御議論を賜れればと存じます。
 養護教諭や栄養教諭は、いずれも他の教諭等とは異なる専門性を持っており、児童生徒との関わり方も教員とはまた異なっております。それを踏まえつつ、児童生徒の多様化ですとか、抱える問題の複雑化が進む中で、それぞれの職種において求められる役割と、そのために必要となる能力はどのようなものか、そして、そのために必要な教職課程の在り方についてはどうすべきか等について御検討いただきたいと考えております。
 本日は様々な御専門、御経験をお持ちの皆様にお集まりいただいておりますので、ぜひ幅広い観点から忌憚のない御意見等を頂戴いただけますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
【季武補佐】  では、続きまして、森田主査より一言御挨拶をいただければと思います。
【森田主査】  よろしくお願いいたします。このたび主査を拝命いたしました森田でございます。一言申し上げたいと思います。
 先ほど御説明がございましたとおり、教員養成部会では論点整理がまとめられ、その後、教職課程・免許・大学院課程ワーキングでは中間まとめまでが取りまとめられているという状況にございます。
 そういった論点整理、中間まとめを踏まえまして、本作業部会では、養護教諭や栄養教諭という、これからの学校、また、子供たちの安全なり健康、食という問題に関わる大変重要な役割を担っている先生方の免許状の在り方、それから、養成、採用、研修の在り方などを主に議論していくことになると思います。
 委員の皆様と活発に御議論させていただいて、具体的に、どういった形にしていけばよいのかということを検討してまいりたいと思いますので、どうぞお力添えのほどよろしくお願いいたします。
 以上でございます。
【季武補佐】  森田主査、ありがとうございます。
 それでは、本作業部会の進行は、これより森田主査にお願いいたします。
【森田主査】  ありがとうございます。それでは、改めまして、主査を拝命した森田でございます。ここからの進行は私が担当させていただきたいと思います。
 まず、本作業部会の留意事項につきまして、事務局より御説明のほどお願いいたします。
【季武補佐】  本作業部会の審議等については、資料1の初等中等教育分科会教員養成部会運営規則第6条に基づき、原則公開により議事を進めさせていただくとともに、第9条に基づき、議事録を作成し、原則公開するものとして取り扱います。
 事務局からの説明は以上です。
【森田主査】  ありがとうございました。
 それでは、早速でございますが、議題2に移りたいと思います。
 まず、教員養成部会、それから教職課程・免許・大学院課程ワーキンググループにおけるこれまでの審議状況等につきまして、事務局より御説明をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
【大根田室長】  教員免許・研修企画室長の大根田でございます。よろしくお願いいたします。
 それでは、資料に従って状況の御報告をさせていただきたいと思います。
 まず、諮問自体でございますけれども、御案内のところも多かろうとは思いますが、念のため申し上げますと、参考資料の1-2でございますけれども、一昨年末に諮問がなされております。教師人材の質の向上と入職経路の拡幅という観点で諮問がなされておりまして、主な検討事項は3つ出ているところでございます。左下の指導要領等の改訂も見据えた教職課程の在り方、そして、採用・研修の在り方、そして、多様な専門性や背景を有する社会人が教職へ参入しやすくなる制度の在り方と。大きく3つの検討事項がございました。
 そういう中で教員養成部会で議論をいただいてまいりまして、昨年の10月でございますけれども、論点整理がまとまったところでございます。資料4-2を御覧いただければと思います。特にこの作業部会につながるものとしては、丸1の部分でございますので、丸1を中心にお話をさせていただければと思いますけれども、この論点整理では、主な論点と議論の方向性という、左側でございますけれども、幾つかポイントが示されているところでございます。1つは、質の向上と量的な確保、これは両立をさせていく必要があるという点。そして、教師の育成というのは、大学全体の学びの中でなされるべきであり、学生が自らの強みや専門性を高めることのできる柔軟なカリキュラムとしていくべきであるという点。そして、修得すべき内容、デジタルも活用した学び、学修の成果の確認等の免許取得に係る総合的な学びの在り方を検討していく必要があるということとともに、指導要領の改訂の議論と連携をして、教職課程における学びを検討していく必要があると。こういった大きな方向性が示されているところでございます。
 こういった方向性に基づきまして、下のところでございますけれども、教職課程・免許・大学院課程のワーキンググループ及び大学院新課程のワーキンググループを置いて、議論を深めていくということになっているわけでございます。
 この丸1の部分の議論を踏まえた形で、教職課程・免許・大学院課程のワーキンググループが10月から計4回行われておりまして、昨年末、4回目が12月18日に行われて、主査一任となった上、今これが取りまとまったということで、資料5ということでございます。
 ここでは、教員の養成・採用・研修全体について、また、各免許種固有のというよりは、学校種固有というよりは、全体の共通的な点について御議論をいただいているものでございます。説明を少しさせていただければと思います。
 資料5でございますけれども、まず、1ページ目でございますけれども、まず、全体の方向性として、養成・採用・研修を通じて、質の担保、向上を図っていく必要があるということが大きな方向性として示されているわけでございます。1つ目の上のポツのところでございますけれども、それぞれの強み専門性を伸ばせるような仕組みにしていく必要があるという点。それを養成・採用・研修それぞれでございますけれども、次の点でございますが、養成については、専門的な学修に基づく強み専門性を含めた教員養成をしていく。その中で共通で学ぶべき内容は、再構造化・体系化をしていく必要があるであろうということ。そして、採用については、必要な基礎能力が身についているかを確認していく必要があるという点。そして、研修では、身につけた強み専門性をさらに伸ばしていく、そういった機会を提供していく中で、免許の上進をより可能にしていく必要があるであろうといった、こういった御指摘をいただいているところでございます。
 質の向上、担保に関しましては、養成・採用・研修それぞれの段階で担保の在り方について御意見を頂戴しておりまして、まず、養成段階についてでございますけれども、下のところ、養成段階のところの上から3つ目のポツでございますけれども、例えば、コアカリキュラムを見直していく必要があるのではないか、まず、研究段階から検討を進めていく必要があるのではないかという御意見。また、デジタル・CBTも活用した事前事後学習の充実等によって単位の実質化が図られていく必要があるんじゃないかといった御指摘をいただいております。
 また、採用段階においても、これらコアカリキュラムだったりCBT等と連動した内容となる採用試験(一次試験の共同実施等)が実施されていく必要があるという御指摘があるとともに、研修段階でございますけれども、1つ目のポツで、初任者研修と養成段階における学びのデジタルコンテンツの共有や併用を可能としていく必要があるのではないか。こういった御指摘をいただいているところでございます。
 併せて、質の向上とともに強みとしてというところでございますけれども、養成段階のところの一番下の4つ目のポツでございますが、学部等での専門的な学修や学生が身につけたいと思う専門分野の学修、他資格との併有等に取り組みやすいようにしていく必要があるのではないかという御指摘。さらに、それを下の研修段階の3つ目のポツでございますけれども、中堅研においては、個人の強み専門性を伸ばしつつ、修士レベルの学修にも位置付けることで、教師の資質能力を抜本的に向上させていく必要があるのではないかと。こういった御指摘をいただいているというところでございます。
 これは、個人の資質能力というところに着目して、それを向上させていくという流れで、資料右側図に示しているところでございますが、これをチームとして見たものが次の2ページでございます。これまでどちらかといえば大学により多少異なるものの、学ぶ内容が一定程度同じ状況であるというところから、様々な学び続ける教師としての基礎能力は身につけつつも、様々な強みや専門性を持った教師がチームとなることで、学校教育全体の質、パフォーマンスを上げていくということが必要ではないかということを表したのがこの図でございます。
 この強み専門性に関しては、繰り返しになりますけれども、右側の1つ目、2つ目のポツであるとおり、免許状への専門分野の付記も可能とするということはどうかという御意見や、専門科目群については、学位課程の科目、他の資格科目と連携しやすいようにするということが必要ではないかという御指摘をいただいているところでございます。
 また、ここは繰り返しになりますけれども、この強み専門性に関して、左側でございますけれども、学びの広さ、深さを両立させつつ、また、基礎能力も深化させつつということでございますが、その下、中堅研等のタイミングで、教員研修に大学院や教職大学院による学びを位置付けることを可能とすることで、保有する免許状の修士レベル化を目指すということが示されているところでございます。
 これらを実現していくためには、下のところでございますけれども、大学と教育委員会・学校現場との連携がさらに必要ではないかという御指摘をいただいているところでございます。
 これらが養成から採用、研修全体を通じた方向性ということで示されているものでございますが、特に養成段階についてまとめたものが次の3ページになるわけでございます。大きな方向性として、学び続ける教師というものを目指していくんだというところがタイトルのところでございますけれども、それを目指していく上でということで、ワーキンググループでの主な意見というところでございます。
 まず、理論と実践を結合していくなどカリキュラム全体の再構造化が必要であるということや、要素間の関係性を考えながら大くくり化して資質能力を展望するといった発想が必要であろうということ。また、2つ飛んで5つ目でございますけれども、次期指導要領に対応していくという観点で、教職課程においても学生の深い学びが実装されるということが重要であるということであったり、自律的に学生自身がカリキュラムをデザインしていく、そういう発想が必要ではないかと。こういった御指摘をいただいているところでございます。
 こういった中で、見直しの考え方ということで、原点に立ち返り、学位課程も含めた大学による教員養成ということを示していく必要があるだろうということで、まず、大きな方向性として、免許状取得に必要な事項をこのように再構成してはどうかということで、教科等の指導法と教育及び幼児、児童または生徒の理解と。こういう大きな2つのくくりで考えていってはどうかという方向性が示されつつ、左下の2のところでございますけれども、新たな教育課題に対応する内容として、次期指導要領の基盤となる考え方、ここでは御案内のとおり、基本的な方向性ということで、同じタイミングで諮問がなされ、昨年秋に出た論点整理において示されているわけでございますが、例えば、多様性の包摂等の方向性が示されていることを踏まえて、それに対応した学びということが必要であろうという御指摘や、また、教員養成のフラッグシップ指定大学で行われているような科目等も踏まえた追加が必要であろうという点の御指摘がございました。
 併せて、行ったり来たりで恐縮でございますけれども、ワーキンググループの主な意見のところの3つ目、4つ目のあたりでございますけれども、学び続ける教師ということで、学び続ける力自体を学ぶ必要があるであろうといった御意見や、他の教師と協働する力や省察のトレーニングなどをしていく必要性であったり、その次でございますけれども、教師自身の強み・弱み、また、自らのメンタル、健康状態に向き合うということも教職課程の中で学んでいく必要があるであろうという御指摘をいただいているところでございます。
 こういった中で、下の青色の部分でございますが、共通で学ぶべき内容と多様な強み専門性を身につけていくという、この2つで教員養成を図っていく必要があるというところが示されているというものでございます。
 さらにそれを掘り下げてということで、4ページ目でございますけれども、カリキュラムのデザイン原理としては、3つの方向性が示されております。カリキュラムについて、単なる量ではなくて、質を重視していく必要があるだろうということ。また、これは繰り返しになりますが、理論と実践を統合していくということを、子供の学びの過程を中核に置いて行う必要があるという御指摘とともに、これも指導要領の基本的な方向性とも関連しますが、主体的・対話的で深い学びということを実践、指導できるようにという観点で言えば、学生が自ら密度の濃い深い学修になる、そういった教職課程になる必要があるという点がデザイン原理として示されているわけでございます。
 これら見直しの考え方、また、このデザイン原理を踏まえ、大きく2つの柱で再構造化を図るというときの学校種、免許種を通じての共通の考え方として示されているものが、この丸1から丸6の部分になるわけでございます。
 まず、丸1でございますけれども、教養科目、いわゆる66条の6に定める科目と介護等体験も含めて、既存の事項を再整理して体系化、最適化を図っていく必要があるだろうということでございます。
 出ていた御意見としては、必要に応じて、66条の6に定める科目や介護等体験も教職課程の中に位置付けていく必要があるという御指摘をいただいており、具体的には、例えば、教育データ等に関するものは教職課程の中に位置付けていく必要があること、日本国憲法に関しては、教育基本法等とともに、子供の権利との関連で教職課程の中で併せて学んでいくことが適切であろうという御指摘。一方、外国語コミュニケーションに関しては、多くの大学で行われているという実態を踏まえ、教職課程の中に位置付ける必要はないのではないかという御指摘をいただいているところでございます。体育に関しては、各学校種、免許種ごとに状況が異なることから、各作業部会において御議論をいただく必要があるということになっている状況でございます。
 なお、小中学校の介護等体験でございますけれども、これについては、既に「等」という中で、特別支援学校・学級での体験ができる状態であるということを踏まえたときに、教育実習の中で特別支援学校・学級での実習をするということで位置付けていくのがよいのではないかという御指摘をいただき、そういった形で整理をしているところでございます。
 丸1に関しては以上でございます。
 丸2に関しては、先ほど申し上げましたとおり、大きく2種類に再編をして考えていく必要があるのではないかというお話。
 そして、丸3は、前ページまでで示されていた新しく追加をするべき内容や、丸1の関連で追加する内容が赤字で示されているわけでございます。
 また、今申し上げました教育実習等との関連で、丸4、丸5があるわけでございます。
 また、繰り返しですけれども、丸6で、デジタル・CBTも活用して、事前事後学習の充実によって単位を実質化していく、担保をしていく必要があるだろうという御指摘をいただいているというところが、共通の考え方としてまとめているものでございます。
 これらを踏まえ、事項の名称や単位数の詳細については、学校種ごと、免許種ごとの作業部会でさらに議論を進める必要があるけれども、現行の一種免許状と二種免許状については、基礎的な免許状として統合を図るという方針が示されているわけでございます。
 これらの方針を踏まえて各作業部会で御議論いただくに当たって、この共通の方向性を当てはめたものが5ページ以降ということになりますけれども、例えばということで申し上げれば、中学校のところ、7ページですけれども、現行が左側にあって、右側に見直しの方向性ということで形式的にこれを当てはめてございますが、右側はまず、強み専門性というものについては、一種二種の免許の単位の差分で置くぐらいがいいのではないかという御意見があったことを踏まえて、20単位程度ということをまず立てつつ、共通で学ぶべき内容については、フラッグシップ大学を踏まえたものを振ってはどうかという御意見をいただいたことを踏まえ、フラッグシップ大学の制度をベースに単位数を振らせていただいているというものでございます。
 また、教科及び教職に関する科目は、先ほど申し上げた2つの大きなくくりになっているという点、また、赤字で加わっているところは、先ほど申し上げました諸々の関係で追加をしているものでございます。例えば、中学校に関しても、単位数、事項の詳細等については、この作業部会、中学・高校の作業部会で検討を行うということになっているということ、また、介護等体験、66条の6に定める科目も中に含める必要があるものは中に含めていくということで、適宜各免許種で、学校種で再構造化を検討するということになっているという状況でございます。
 その中で、養護教諭と栄養教諭でございますけれども、9ページでございますが、こういった方向性を踏まえて、養護教諭・栄養教諭の作業部会において、養護教諭免許状に関する科目及び含めることが必要な事項について検討を行うこと、また、同様のことが栄養教諭でも示されているというのが状況でございます。
 最後に、強み専門性のイメージということがまとまっておりますので、12ページを御覧いただければというふうに思います。強み専門性のイメージということでございますけれども、4年制の大学を念頭に置いた場合ということでまとめておりますが、もちろんこの2つの上にある図に限らず、間には幾つかのグラデーションがあるであろうという前提でということでございますけれども、大きく分かりやすい形で2つ示しているところでございます。
 教員養成を主たる目的とする学部学科等での場合と、いわゆる開放制の場合ということに分けて書いているところでございますが、いずれにしても、この強み専門性も含めて、教職課程として考えていく必要があるであろうということが大きな整理となっているわけでございます。
 強み専門性がどのようなものであるかということは、非常に多様な形があり得るのではないかということで、下に示されているところでございます。様々な資格の一部を修得するということも一つの類型として示されているわけでございます。
 また、その学びの例については、次のページにも示されているわけでございますが、この点については、さらに教職課程のワーキングにおいて深掘りをした御議論を今後いただくことが必要であるというふうに事務局としては考えているところでありまして、あくまでもイメージとしてまとまっているのが12ページ13ページという状況でございます。
 なお、各科目に含めることが必要な事項が何かという御議論を各作業部会で行っていただくわけでございますが、先ほど申し上げましたとおり、コアカリキュラムについても今後考えていく必要があるだろうという御意見を、教職課程のワーキングではいただいているところでございます。したがって、必要な事項を御議論いただくという場合においては、その内容はどういうものなのかというところでリンクをしてくるものだと承知をしております。
 一方、コアカリキュラム自体については、別途の場で今後御議論いただくことが想定されるということを付言させていただければと思っております。
 私からは以上でございます。
【森田主査】  御説明ありがとうございました。
 それでは、ただいま事務局より御説明いただきました内容について、進行の関係もございますので、10分ほどのお時間になりますけれども、質疑の時間とさせていただきたいというふうに思います。
 委員の先生方の中で御質問のある方おられましたら、Zoomの挙手ボタンを押していただいて、私から指名をさせていただきたいと思います。
 また、事務局のほうからの回答につきましては、最後にまとめて御発言いただくという形で進めさせていただきたいと思います。
 それでは、委員の先生方の中で御質問等ある方おられましたら、挙手のほどお願いいたします。
 それでは、遠藤委員、お願いいたします。
【遠藤委員】  ありがとうございました。御説明よく分かりました。
 確認ですが、資料5の4ページの学校種共通の考え方の1教養科目(免許法施行規則第66条の6に定める科目)や介護等体験などについては、教職課程に位置付けたほうがよいもの、そうでないものなども含め、こちらの作業部会ではなく、親部会など、違うところで議論される予定という理解でよろしいでしょうか。
 また、資料5の9ページの養護教諭の見直しには、「親部会により示された方向性をふまえて」とありますので、現行のものより大くくり化するよう検討が求められたというイメージでおります。なお、その際、養護教諭は中学校をベースに見直しということですので、「教科指導等に関する科目」欄は、「養護に関する科目」欄になると思われますが、「教育及び幼児、児童または生徒の理解に関する科目」欄の枠の名称は同じもので検討すべきか、それともこの名称についても本作業部会での意見を聴いて頂けるのかは、いかがでしょうか。 
 最後の質問ですが、単位数についても、親部会が一種と二種を統合していく方針を示されていること、また、柔軟なカリキュラムにしたいということですので、今まで59単位だったものを、例えば50単位にするなど、本作業部会でも全体を少しスリム化するような検討が求められているという理解でよろしいでしょうか。
 
【森田主査】  ありがとうございました。66条の6などの関係や、それから、今後のこの作業部会でも検討していく範囲などについての御質問をいただきました。ありがとうございました。
 ほかの委員の先生方は御質問ございますでしょうか。
 それでは、鈴木委員、お願いいたします。
【鈴木委員】  御説明ありがとうございました。一種と二種の統合に関してちょっと質問させていただきたいのですけれど、栄養教諭の一種と二種は、そもそもの栄養士と管理栄養士という資格の差があるのですが、その点も一緒にした形、統合した形というのを、この作業部会でいろいろ議論していくということでよろしいのでしょうか。
 以上です。ありがとうございます。
【森田主査】  ありがとうございました。
 その他の御質問はございますか。特に現時点ではよろしいでしょうかね。
 それでは、今、お二人の委員から御質問がございましたけれども、室長、お願いいたします。
【大根田室長】  ありがとうございます。今いただきました点でございますけれども、全体を通じて、免許種を問わず共通的な方向性は示されているものの、それをこの養護教諭、栄養教諭という世界に当てはめたときに、どこまで同じでいくかいかないかというところがまさに御議論いただくポイントかなと思っております。
 これが大きなお答えになるかと思いますけれども、その上で個別に申し上げますと、まず、66条の6の扱いでございますけれども、例えば、小学校、中高であれば状況が違う中で、それぞれそれを教職課程の中で位置づけていくかどうかというところの御議論があり、もちろん教職課程のワーキングの中でも、これは必要な事項や単位数の議論にも共通でございますけれども、あまりにも違い過ぎる形にはならないほうがいいであろうという御意見はいただいているものの、そうはいっても、それぞれの学校種、免許種によって状況が異なるというところを、この免許種を考えればこれは入れる必要がない、入れたほうがいいという判断はあり得るであろうというのが御意見でございました。そういった中で、66条の6等についても御議論を、教職課程の中で考えていく必要があるかどうかということを御議論いただくということかというふうに認識をしております。
 同じように、2つのくくり方に関しても、小中高でいえば、まさに幼稚園も含めて、領域や教科指導等に関する科目と、また、この教育、そして幼児、児童、生徒の理解というくくりになっているわけでございますけれども、こういった方向性が示されている中で、まさに例えば養護教諭で言えば、養護教諭の今あるこの科目のくくりを同じような、他のものと共通で、くくりに直していくのか。それとも、例えば養護教諭については、何か特別に考えなければいけない要因があって、それは違うくくりにしたほうがいいのではないかという出口もあり得るのだと思います。まさにそこも御議論をいただくというところかと思います。
 繰り返しになりますが、大きな方向性としては、共通性を保った上で、それでも違いがあれば、どう反映させるかというお話かというふうに思っております。
 同じような話で恐縮でございますけれども、強みや単位数のところについても、大きな今回の方向性としては、強みを立てつつ、共通部分については、いわゆるフラッグシップベースの単位数という状況になっているときに、まさに他の資格もある分野については、そもそも強みとの掛け算ということが他の免許種で想定される中で、どういった形で構造化を図るかというところは、栄養教諭、養護教諭それぞれで御検討いただく論点なんだろうと思います。
 一種二種に関しても、教職課程のワーキンググループでの御議論を申し上げれば、まさにフラッグシップベースで単位数をまず振ってみてはどうかということの御意見が出、それを置かせていただいたときに、一種二種ということを区別するということが今後必要なのかどうかということを考えなければいけないのではないかという御指摘の中でこういった形になってございますので、ここも、今まさに委員がおっしゃったとおり、前提としての資格等に違いがあるときに、一種二種が統合されるということが妥当なのかどうかという御意見というのは、特有のお話としてあると認識しております。
 長くなりましたけれども、全体としては共通性を担保しつつも、まさに栄養教諭、養護教諭それぞれの独自性の中でどう組み込むのかであったり、括るのかであったり、単位数であったり、免許種の在り方であったり、それぞれを当てはめてお考えいただくというのが、この作業部会のポイントになっていると事務局としては認識しているところでございます。よろしくお願いいたします。
【森田主査】  室長、ありがとうございました。
 先生方、ほかに御質問等特にございませんでしょうか、現時点では。よろしいでしょうか。
 また後ほどの時間で、質問等があれば、御発言いただければと思います。
 それでは、ただいまの全体の大きなワーキングの方向性、中間まとめを踏まえまして、本作業部会で主に扱う内容、検討事項等について、事務局から御説明いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
【季武補佐】  それでは、改めまして健康教育・食育課の季武でございます。私からは、本作業部会の審議事項である養護教諭・栄養教諭に関する現状ですとか課題、検討事項等について資料6と資料7に基づいて御説明をさせていただこうと思います。また、資料6で示させていただいているものですけれども、第1回目ということで、今回の議事の中でも一番大きいところと認識しております免許の在り方に関する論点というものを中心にしつつ、ほかの審議事項である養成・採用・研修などについても、一通り現状を御説明させていただきまして、それを基に、委員の皆様が普段お感じになっている課題などを中心に御意見をいただければと考えているところでございます。
 では、資料の2ページ目、まず総論といたしまして、養護教諭・栄養教諭を取り巻く状況ということで書かせていただいております。こちら、養護教諭・栄養教諭共にほかの教諭とは異なる専門性というものがあるところで、児童生徒の心身の健康課題が多様化・複雑化していることを踏まえて、資質能力向上に取り組むことが必要と指摘を受けているところでございます。
 こちら、紹介しているのは中央教育審議会の答申となっておりますけれども、特に養護教諭については、健康面の指導だけではなくて、生徒指導面でも大きな役割を担っており、心理・福祉などのさらなる資質能力の向上に取り組むことというのが求められているとされています。
 また、栄養教諭は、児童生徒の望ましい食生活習慣の形成のほか、現代的な課題に対応した食育の推進に向けたさらなる資質能力の向上に取り組むことが求められているという状況でございます。
 次のページ、3ページ目に参りまして、こちらは先ほど全体の本養成部会下での議論ということで説明があったものになりますけれども、これからの教師に必要とされるものとして、児童生徒等に対する深い理解、心理・福祉などの専門性など、多様化に合わせた力、また新たな多様な力というものが養護教諭・栄養教諭にも必要であり、それに向けた教員養成課程が必要ではないかといった御指摘ですとか、さらに、教師がそれぞれの強み専門性を伸ばせていける仕組みづくりが必要ではないかということが書かれているということで、御紹介させていただきます。
 4ページ目に参りまして、先ほど全体の説明であった教職課程・免許・大学院課程ワーキンググループでの議論で、より具体的に養護教諭・栄養教諭という観点から、事務方として、どのように反映していくのかというところで御意見をいただきたいというふうに考えている部分を挙げさせていただいているものでございます。
 ここで資料に書かせていただいているとおり、今般の教職課程の再編に当たりましては、学位課程も含めて、大学として教員養成をすることですとか、カリキュラムの単なる量より質を重視することですとか、学生らが密度の濃い深い学修に取り組むことなどの原理の下、先ほども御質問もありました66条6の日本国憲法ですとか体育などの、そういった教養科目として取得されているものも含めて検討を行うことですとか、教科の指導法と、教育及び幼児、児童または生徒の理解の2種に区分するということですとか、教員養成フラッグシップ大学の研究成果を踏まえた、教師としての適応力・回復力・自己管理能力の育成などですとか、教育における多様性の包摂などの、具体的に挙げられている成果にどのように取り込んでいくのかということですとか、さらに、先ほどこちらも御指摘いただいたように、一種免許と二種免許の基礎的な免許状として統合するといったことについて、また、それぞれの養護教諭・栄養教諭の特性を踏まえてどのように受け入れていくのかということの検討が必要だと考えております。
 次のページは、先ほどの説明にもありました、中学校における教職課程ワーキンググループでの再編のイメージというものを参考に入れさせていただいているところでございます。
 続きまして、6ページ目からは、さらに養護教諭・栄養教諭に関しまして、それぞれ固有の免許状の在り方に関する現状・論点として、事務方で考えたものにつきまして書かせていただいているところでございます。
 養護教諭に関しましては、まず、ここの資料にございますとおり、ほかの教員免許の種類と比較して、免許の取得に必要となる養護に関する科目という部分の内容が、内容も単位数も細分化されているという状況があるところでございます。
 現行の課程で比較として載せさせていただいている中学校教諭の課程では、例えば、教科及び教科の指導法に関する科目というところについては、教科に関する専門的事項、各教科の指導法という2つの事項でまとめて、その必要単位数が設定されているところでございます。
 さらに、教科に関する専門的事項という事項の中の1つ目については、各教科の指導に必要となる学問分野などに基づいて、5つ程度の事項について、1単位以上ずつを修得することとされているものであります。なので、全て1単位以上は必須ということになるものの、それ以上の単位の配分ということが裁量が利くような形になっているものでございます。
 一方で、養護教諭の養護に関する科目というものは、9つの事項に分けられていて、それぞれに必要単位数が設定されているという状況になってございます。ですので、ここがほかの免許の種類に比べまして、大学による裁量が狭くなっているのではないかというところが論点として挙げられると考えております。
 続きまして、7ページ目でございますが、今度は強みに関する部分ということで、養護教諭というのは、先ほども申し上げましたとおり、もとよりほかの教諭とは異なる専門性を持っているものでございまして、養護教諭の教員養成課程を置いている大学などの学位課程で取得する内容を、強み専門性と位置付けられるのではないかと考えているところでございます。
 具体的には、養護教諭の養成を行っている学部というのが、この資料にございますとおり、主に教員養成系のほか、看護系、心理系、福祉系などという状況で、これらの中から特に養護教諭の強み専門性と位置付けることを可能としてはどうかと考えているところでございます。
 こういった強みをどう設定するかということも踏まえて、先ほどの必修、必要単位数の設定方法なども御検討いただければと考えているところでございます。
 次のページに参りまして、今度は栄養教諭の現状・論点ということで、栄養教諭については、教職課程として設定されている免許の単位数がもともと少ないという現状があるところでございます。資料の赤い四角で囲っているとおり、合計で一種免で22、二種免では14と単位が設定されています。
 こちらにつきまして、栄養教諭というのは、これは栄養士ですとか管理栄養士の免許を土台に取得するものでありまして、栄養教諭の免許状取得の要件として設定されているこれらの単位というのは、上乗せ部分のみが入っているので、このように少なくなっているという状況になっているものでございます。
 ですので、全体を通してこの単位数というものではなくて、横に緑色で書かせていただいております、栄養士の教育課程ですとか、管理栄養士の教育課程というものを前提として、プラスアルファでこの青い課程を設定している状況になっているものでございます。
 なので、栄養教諭としての課程、必要な単位数というものについては、必ずしも二種免許状ベースと限定することなく、現代的な課題に対応した食育の推進に向けて、その資質能力の獲得に必要な内容ですとか、単位数というものを改めて精査する必要があるのではないかと考えているところでございます。
 また、栄養教諭は、学位課程で修得する栄養士、管理栄養士としての専門性自体が強みとなると。栄養教諭につきましても、ほかの教諭とは違った専門性をもともと持っている職種であると考えておりますので、栄養士、管理栄養士としての専門性自体を強み専門性として、さらにほかに別の強み専門性を求めるということが必要かどうかというのも御検討いただく必要があるのではないかと考えているところでございます。
 その次の9ページ目10ページ目というところで、養護教諭、栄養教諭のそれぞれこれまでに挙げさせていただいた、事務局で想定した論点というものをまとめているところでございます。
 また、広く御議論いただくために、本作業部会の検討事項となっている養護教諭・栄養教諭に係る養成・採用・研修の在り方などに係る現状・背景について、今度、資料7を使って、簡単に幾つか御説明をさせていただきます。
 まず、4ページ目から、養護教諭の配置、職務など、そういった概要が記載されているところでございます。職務として、養護教諭は、保健管理ですとか保健教育、さらに保健室経営などというのが、この下段にございますように、入っているところでございます。
 また、ちょっと飛びますが、6ページ目にございますように、養護教諭に関しては、3年以上の勤務経験があれば、保健の教科の領域に係る事項を単独で教えることができるということが教育職員免許法にて規定されているというような状況でございます。
 それで、7ページ目からは栄養教諭についての概要がございますが、このうちちょっとまた飛びますが、9ページ目の左の図にまとめられておりますが、栄養教諭の職務としましては、食に関する指導と学校給食の管理というのを一体的に推進するということに加えまして、そこの下の四角にありますように、教職員の一員として、学校の管理運営に関する事項も校務分掌として担当することが期待されているというような状況でございます。
 一方で、このページの上の黒い四角の枠で記載しているとおり、養護教諭と違って、法令上の規定が存在しておらず、単独で教科指導を行うことは現状できないということになっております。ですので、教科指導を行う場合には、ティームティーチングで行うか、もし単独で行うという場合には、特別非常勤講師として届出を行っていただいた上でやっていただく形になっているところでございます。
 また、研修に関しまして、22ページ目にございますが、こちら、法的な位置付けということでまとめさせていただいておりますが、養護教諭・栄養教諭共に、法令上、教員育成指標ですとか教員研修計画などの対象にはなっているところですけれども、初任者研修などの受講というのが義務づけられていない状況となっているところです。
 一方で、義務づけられてはいないものの、研修を行うこと自体は妨げているものではございませんので、現状としても多くの自治体で養護教諭・栄養教諭を対象とした研修が行われると伺っているところでして、この点は、次回以降にまた関連データなどをまとめられましたらお示ししていければと考えているところでございます。
 最後に、採用に関しまして、31ページ目からですが、現在、教員の採用倍率の全体につきましては2.9倍と低い水準になっているというところでございますが、その次の32ページ目にございますとおり、養護教諭の採用倍率は令和7年度で8.2倍で、さらに33ページ目にございますとおり、栄養教諭については、令和7年度で9.9倍と、いずれも比較的高水準で、傾向としても減少してはいないというような状況になってございます。
 なので、教員不足が指摘されている昨今ではございますが、養護教諭・栄養教諭に関しては、成り手不足という課題が、必ずしもほかの免許の種類と同じような形で当てはまるものではないのではないかと考えられまして、人材の質の向上につきましては、これも踏まえて御検討いただくことになるのかなと考えているところでございます。
 一方で、39ページ目ですが、栄養教諭に関しましては、栄養教諭としての新規採用を行っていない都道府県ですとか市町村とかもあるという状況でございまして、栄養教諭免許を持っていても、学校栄養職員などとして採用されるというケースもあるというところでございます。
 採用に関しましては、地域の実情を踏まえて、任命権者が適切に判断するものということではございますけれども、せっかく栄養教諭としての免許を持つ人材が能力を十分に生かして食に関する指導の充実につなげられるようにということで、当省としては、計画的な栄養教諭の採用を促すなどの取組を実施しているところでございます。
 事務局からの説明は以上でございます。ありがとうございました。
【森田主査】  ありがとうございました。養護教諭・栄養教諭、それぞれにつきまして丁寧に整理いただきまして、論点につきましても提案をいただいているところでございます。
 今御説明をいただいた点に従いまして、特に最後のほうですかね、資料6になると思いますが、9ページ目10ページ目あたりで示していただきました論点、この辺りを少し念頭に置いていただきながら、委員の先生方の御意見を頂戴する時間にさせていただきたいと思っています。
 先ほどの御説明では、免許状の在り方ということと、それから養成・採用・研修の在り方という2点について御説明いただきましたけれども、まず、1つ目の論点にあります、それぞれの免許状の在り方ということについて意見交換をさせていただきたいと思いますので、主に1のほうに絞った論点から御意見を頂戴できますと幸いでございます。
 本日、第1回目の作業部会ですので、委員の皆様の自己紹介も兼ねまして御発言をお願いしたいと思います。時間の関係もありますので、お一人3分以内ぐらいでお願いできましたら幸いでございます。よろしくお願いいたします。
 資料3の委員名簿に従いまして御発声いただきたいと思いますので、まず、石川委員から御発言をお願いできますでしょうか。よろしくお願いいたします。
【石川主査代理】  恐れ入ります。免許の在り方についてですか。それとも、もうちょっと全体的でもいいんでしょうか。
【森田主査】  全体的なことでも構いませんし、それから、先生の御経歴というか、自己紹介も兼ねて御発言いただければと思います。
【石川主査代理】  私は、こども教育宝仙大学というところで教員をしております。心理がバックボーンでございますので、臨床心理士、公認心理師として、カウンセリングなどでずっと関わってきたところでございます。いろいろ学校などに勤めさせていただくことも20年以上やってきましたので、小中高ですね。ですから、養護教諭の方々が本当に子供たちの複雑な心身の問題、それから、保護者支援とか、いろいろなところでお忙しく働いていらっしゃるというところを間近に見てまいりました。
 ですので、最初のほうに、何か教員のメンタルヘルスなども養成課程の中でやっていた、すごく重要なテーマなんだみたいなこともありましたけれども、本当にもちろん子供たちもそうですけれども、教員自身のメンタルヘルスというようなこともすごく大事なことだなというふうに思っております。
 それで、免許の在り方というか、養成の在り方については、やっぱりちょっといろいろな歴史があると思いますので、例えば、栄養教諭にしても、たしか栄養教諭って2005年ぐらいにできて、それから随分配置は広がりましたけど、でも、まだまだ各校に1人とかということでは全然ないですよね。
 ですから、倍率も先ほど高いということで、成り手はいるんだけれども、なかなか採用に至らないというようなこともあるんだという現状も共有させていただいて。ですので、私がまず思ったのは、栄養教諭という方が学校や地域に配置されることによって、こういうような利点があるとか、こういうような効果が上がっているとか、そういう実態が分かるといいなというふうに思いました。
 どうしても給食とかがベースになったりすると思うんですけれども、でも、もっと違うところで食育とか、そういうことをなさっていらっしゃると思いますので、そういうことによって、また、例えば一種免許と二種免許を一緒にしていって、裾野を広げるという観点があると思うんですけれども、でも、なかなか倍率も高くて採用に至らないということになると、その辺のバランスというのも見ていかなきゃいけないと思って、そういう栄養教諭の方がおられることの効果測定みたいなデータがあったらまた教えていただけたらいいなと思います。
 それから、科目の単位数とかに関しては、やはり今なさっていらっしゃる方たちからの実感なども伺いながら、もう少し科目とかのバランスを組み替えても大丈夫なのかとか、その辺は実際にやっていらっしゃる方から御意見をいただきながらまた一緒に考えさせていただきたいなというふうに思っております。
 以上です。ありがとうございます。
【森田主査】  石川委員、ありがとうございました。
 それでは、引き続きまして、遠藤委員お願いできますでしょうか。
【遠藤委員】  はい、よろしくお願いします。女子栄養大学という管理栄養士も養成している大学に勤務しております。私自身は、養護教諭を養成している専攻に勤務し24年目になります。看護師として臨床経験もございますので、以前は看護師を養成する大学でも教鞭をとっておりました。
 現在、日本養護教諭養成大学協議会といって養護教諭の養成を行っている大学・短期大学の殆どが加盟する団体の会長を務めております。
 また、養護教諭関連の学術団体や現職養護教諭が加盟する職能団体である全養連、養護教諭を養成する大学組織などの代表者が理事を務める「日本養護教諭関係団体連絡会」の会長も兼務しております。
 そのため、本作業部会の委員にお声がけいただき、大変有難く思っております。養護教諭養成はじめ関係団体にとりましては、養護教諭の免許法の改正は大変重要な事項です。委員の先生方の御議論を拝聴するとともに、私からもいくつか意見を申し上げたいと思います。
 教諭については、なり手不足ということがあって、志願者確保の観点から、また、学生一人一人が自立的に学修するためにも柔軟なカリキュラムにすることはよろしいのではないかと考えております。
 一方、養護教諭は、先ほどの御説明にありましたように、全国平均で8.2倍という採用倍率であり、なり手不足という現状ではありません。養成する立場からは、この度、養護教諭配置の算定基準を引き下げていただいたことは本当にありがたいことだと思っております。しかし、基本は一校に一人配置ですので、教諭とは異なり、新人であっても入職した際、先輩がいないという状況で仕事をしております。そのため、養成段階では、基礎基本が習得できれば良いというふうには考えられないところが現状であると思っています。
 免許法見直しでは、教科指導等に関する科目と、教育及び児童又は生徒の理解に関する科目の2つに区分し、それに教育実習と教職実践演習という区分で議論していくことについては反対ではありません。
 ただ、養護の科目に関しましては、やはり養護教諭の根幹となるような、どうしても外せない必須の科目があり、先ほど申し上げたような理由で、養護教諭に必要な能力を担保していくためにも残して欲しいと考えています。
 事務局から御説明いただきましたが、資料7の5ページには、養護教諭の標準的な職務の内容について記載されています。養護教諭の職務は、保健管理と保健教育に区分され、その中には健康相談活動などがあります。ここに示されている内容や、養護教諭の歴史やアイデンティティーを確立するために学ぶ養護概説などは、どこの大学でも教えていただきたい内容であると考えます。
 特に健康相談活動については、学校保健安全法第9条に、養護教諭その他の職員が健康相談を担うということになっておりますので、そのために必要な知識を学修することは非常に重要です。
 今回、心理・福祉について強化してくださるということは、とてもありがたいことと思っておりますが、むしろ強化が必要なのは教諭であり、そちらの科目に入れて頂くと良いと思います。したがって養護教諭の方は、養護に関する科目ではなく、大学独自が選択できる区分に入れて頂くとよいかなと考えております。他についてもありますが、3分になりましたので、以上にさせていただきます。よろしくお願い致します。 
【森田主査】  ありがとうございました。時間厳守で誠にありがとうございます。おっしゃっていただいたような、学校に1人しかいなくて、先輩から学べないという、そういう職務の特性みたいなものは、やはり養成段階でも意識して検討していかなければならないのではないかと感じながら聞かせていただきました。ありがとうございました。
 それでは、引き続き奥村委員、お願いできますでしょうか。
【奥村委員】  福岡県立大学の奥村と申します。私の専門は社会福祉学になりますので、今回のワーキンググループでは、どちらかといいますと、福祉の視点というところで、養護教諭や栄養教諭の養成にどのような情報提供ができるかというところの役割ではないかなというふうに認識をしております。
 私も20年ほど前からスクールソーシャルワーカーとして活動し、今現在は大学で養成をしておりますが、本学も看護学部がございまして、そちらで養護教諭の養成なども行っておりますので、日頃、2学部しかない小さな公立大学ですので、看護学部の学生とも交流しながら、専門職養成に取り組んでいるところでもあります。
 私はスクールソーシャルワーカーという立ち位置なんですけれども、福岡県は全国の中でもスクールソーシャルワーカーの配置が非常に進んでいる自治体でありまして、多くの自治体ではほぼほぼ常勤化されているところが多いんですね。ですので、養護教諭や栄養教諭との実践モデルといいましょうか、いろいろな取組をしているものがございます。
 例えば、養護教諭の先生方とでしたら、自傷行為をする中学生の子供たちを集めて、カウンセラー、ワーカー、そして養護教諭の先生がコラボして、子供たちのストレスマネジメントをしながら、自傷行為の改善へ導いた例があったりですとか、あとは、保健室が子供の集まる場所になってしまって、保健室の機能が低下したときには、学校の中に新たに子供の居場所をソーシャルワーカーがつくることによって、より健全な保健室の利用と、あと、校内の居場所を活用するということが成功した例があったりもします。
 一方、栄養教諭の先生とは、例えば、ある自治体では、朝、食事を取らずに登校している子供たちが非常に多いという状況の中、栄養教諭や学校の教職員と協議をして、子供たちの朝食支援を始めた学校があります。これにつきましては、様々な地域の力を借りながら取り組んでいるんですけれども、その前段としてやはり学校で取り組むということで、食育というところをベースとして、子供たちにきちんとした栄養の大切さとか食事の大切さ、そして、皆で食事を取ることの楽しさとか、そういったことを分かち合った後に朝食支援を始めたということで、非常に面白い取組をしているようなところもありますので、今後、こういった情報などもお伝えできればなというふうに思っております。今後どうぞよろしくお願いいたします。
【森田主査】  奥村委員、ありがとうございました。スクールソーシャルワーカーという立場からもいろいろ考えていくことも必要かなというふうに思います。
 それでは、引き続きまして鎌塚委員、お願いできますでしょうか。
【鎌塚委員】  よろしくお願いいたします。静岡大学教育学部の鎌塚でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 今回、免許法改正に関わらせていただきますこと、大変光栄に感じております。私自身は、23年間、小学校、中学校等の養護教諭を経験しており、大学での養護教諭養成に関わり15年となります。最近は、教育学部全体のことをマネジメントする職にも就いており、教育学部全体の教育課程にも携わっているところでございます。
 本学は教育学部で養護教諭を養成しておりますので、養成のときから様々な専門性を持つ教員との連携というところを中心に置きながら、養護教諭養成を行っています。私自身は、学校保健や養護教諭の実践等を専門としております。
 常々私自身が思うことは、教員養成というのは、次の時代をつくる子供を育てるための指導者を養成しており、重責を担っているということです。加えて教員は非常にやりがいがある、すばらしい職業だと思っております。免許法はその核となる部分ですので、この改正にかかわることは今後の、日本をつくる上でも非常に重要な任務であると考えています。
 私自身の専門性から、今回の改定についてお話をさせていただきたいと思います。先ほど遠藤委員からも少しお話がございましたが、まず、養護教諭というのは、学校に基本1人しかいないことと、養成段階から子供の命を預かるという点で、ベテランでも採用されたばかりの方でも、求められる資質は同じであるということが前提のため、一般教員とはかなり異なります。加えて、教員とは違い、精神保健や解剖生理など医学面でも体系的に医学的知識を確実に修得していかなければならないというところがあると思います。
 今回の改正では大くくり化ということですが、養護教諭は教員と異なる面があります。大くくり化をどのように行っていくかですが、一番重要なのは、養護教諭固有の専門性とは何かが失われないようにすることです。例えば現行の免許法にあります養護概説や健康相談活動の理論と健康相談活動の方法に関しましては、これまで20年かけて養護教諭の学問体系が確実に積み重ねられてきておりますので、そういった核になる部分を中心としながら、科目の整理をしていく必要があると思います。
 重要なことは、養護教諭の専門性が何かという根本的なものが曖昧にならないように。専門性の核が見えなくならないようにするということが大事であると考えます。
 また、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、保健師等学校に関わるほかの専門職との境界が不明瞭になり、養護教諭の独自性や役割が曖昧になるおそれがあります。さらに多職種連携の中で養護教諭の専門性や役割の明確化が生じにくいという課題も出てまいります。これはほかの専門職にとっても同様であると思います。
 加えて、これまでの養護教諭の成り立ちの歴史と経緯を通じて、現在の職種の意味を深く理解することが、やはりアイデンティティーや価値観の継承につながっていきますので、そういったところも重要です。繰り返しとなりますが、最も重要なのは、実践のよりどころが喪失しないように、やはり養護概説とか健康相談活動の理論等、ここで培われるべき専門職としての価値や倫理感とか、そういったものが不明瞭にならないように、実践の軸というところをしっかり教えていく必要があると考えます。
 それらを核としながら、今後どのように構造化しなければならないかを深く議論できればと思います。
 以上です。よろしくお願いいたします。
【森田主査】  ありがとうございました。養護教諭の専門性というのを改めて考えながら、例えば、大くくり化するにしても、やはり専門性が失われないような形で検討をすすめなければならないと。大変貴重な御意見をいただいたというふうに思います。ありがとうございました。
 それでは、鈴木委員、お願いできますか。お願いいたします。
【鈴木委員】  よろしくお願いします。神奈川県立保健福祉大学大学院の研究科長をしております鈴木です。
 私は栄養学科の教員でもありまして、本学も看護学科を備えており、看護学科の栄養学も教えておりますので、養護教諭になりたいと思って看護学科に入ってくる学生も多くおります。
 管理栄養士の養成もしていますけれど、本学の卒業生のうち10%が栄養教諭、学校栄養職員になっています。卒業生が栄養教諭になる割合は、すごく高く、今年度4月から大学院に養護教諭と栄養教諭の専修免許をとることができるコースを設置しまして、大学院教育の中でも栄養教諭・養護教育がより高いレベルでいろいろ貢献できるようにしたいと考えております。
 今、養護教諭のところでは配置が1校1人ということになっていて、大変だというお話をいただいたのですが、栄養教諭に関しましては、例えば、中学校がセンター給食の場合には、センターで3人の栄養教諭がいて、全市の中学校すべてを3人の栄養教諭が担当する。それはあり得るかあり得ないかといったら、やっている私の知り合いの栄養教諭がいるのですが、健康が損なわれるぐらい、朝から夜までずっと動き回って、しかも中学校はセンターに隣接しているわけではないので、いろいろなところに自分の車を飛ばして回っている状況で、そこまでやれるかやれないかは個人次第みたいになってくるのは当たり前の話です。今、働き方改革と言われている中で、栄養教諭が栄養教諭としての仕事を行うための状況にあるかというと、なかなか難しくて、しかも皆さんは給食が毎日出てくるのは当たり前と思っていらっしゃるかもしれないけれども、給食を普通に出すこと自体が本当に大変なことで、それを担いながら学校でラウンドも行って、個別的な相談指導では、養護教諭の先生方と連携しながら、1人1人の児童生徒の問題を解決しなくてはいけない。実務上では本当に大変な状況になっています。
 このような状況では、人は、やりたくても、自分の健康であったり、自分の生活を守るためであったりを考えて、思うように進めることができなくなります。私は、栄養教諭が実力をつけて活躍できるようにと、その環境をどうにかしてあげたいと常に思っています。私は、日本栄養士会の副会長もやっていまして、栄養教諭が抱える問題に関して、重く受け止めています。今回は大学の教員としてこの場に呼んでいただいて、大変ありがたく思っています。専門職の立場からも、いろいろ案、意見を述べさせていただければと思います。
 一種と二種を一本化するということに関しては、すごくデリケートな問題です。採用については、現在、いろいろな県や市町村で、栄養士枠しか採用がない場合もありますが、管理栄養士の資格を持って栄養士枠に殺到していることも多く、そのぐらい栄養教諭になりたいという学生は本当に多いのです。
 一種と二種を一本化することになると何が起こるのかなと。一種は管理栄養士の資格を持っているので、その専門性も全部確保した上で、短大でも栄養教諭を一本化したものを取ってくれといったときには、多分、2年間では卒業できない。管理栄養士と栄養士の専門性は、単位数を見ていただいても、管理栄養士は大学での養成だと、最低でも124単位、短大で栄養士では62単位だったと思います。2倍の単位を取らなくてはいけないということになっていますので、とてもデリケートな問題に、いろいろ考えなくてはいけないことがよく分かりました。一生懸命頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。ありがとうございました。
【森田主査】  ありがとうございました。栄養教諭の独特の問題というのはありますし、その条件整備のようなことも関わってくるという御発言で、大変貴重な御意見をありがとうございました。
 それでは、引き続き長島委員、お願いできますでしょうか。
【長島委員】  長島でございます。お世話になります。
 私は、立場上は、今、全国学校栄養士協議会の会長をしておりまして、全国の栄養教諭、学校栄養職員も含めた会員で組織をしております。
 個人的には、本県というか、地方の大学ですけど、看護栄養学部で栄養教諭養成に関わっていまして、学校栄養教育論等の講義をしているところです。こういう学生たちが栄養教諭になりたいという希望は大変持っていて、本当に真面目に学問に取り組んでいるところですけど、現実は採用枠は非常に少なくて、県において1名2名というような、全国的にですけど、そういう傾向があり、また、試験そのものについても、試験の出題傾向が、近年といいますか、過去5年前から、10県ぐらいの過去問を分析したりしていて、学生にも、受験に即した専門講座を設けたりしていますが、都道府県において出題傾向がまちまちです。自治体によって、給食管理、衛生管理に特化しているところもあれば、法的なもので攻めてくるところもあれば、現場経験の無い、現場にあまり詳しくない学生がなかなか通りにくいような出題も多い。ここら辺りはいかがなものかという気がしてはいます。もう少し学生のモチベーションが上がる採用試験の在り方があるといいなという気がしているところです。
 そして、また、お話の中でずっと出ているところですけど、教育免許法附則第14項、養護教諭の先生の単独で授業ができるというところなんですけど、栄養教諭も現実には家庭科の食の部分とか、随分たくさんの教科における食に関する部分については、単独に近い形で授業を行っている場合があります。ぜひ養護教諭の先生方と同じように法に位置付けた書き込みをしていただけないものかと。食の領域というと、非常に漠然と全ての教科にわたってしまうので、そこら辺の書き込みは難しいところがあるかもしれませんけど、検討していただきたいと思います。
 また、研修については、特に、主として一人職種ですのでスタート地点の初任研、そして、中堅どころの経験者研修は大変重要で、栄養教諭の職務に対する資質能力を高める上でも、ぜひ制度化していただきたいと思います。
 それと、先ほど鈴木先生もおっしゃっていますが、栄養教諭の強みである栄養士、管理栄養士というベースになる資格ですが、これこそが専門性のところでありますので、学校には肥満・痩身や食物アレルギーのみならず、発達障害等々、本当にメンタルにも寄り添うような、高度な寄り添いが必要な子供たちが近年増えてきています。そんな中で、やっぱり管理栄養士資格は非常に重要な資格となりますので、一種二種の枠組みについて個別化するとか、統合できるかというようなお話がありましたが、デリケートな問題といいますか、なかなか一口で解決できそうな問題ではないので、この会が進んでいく中で議論をしていただけたらと思います。
 そして、また、さっき御指摘のあった、栄養教諭がいる学校といない学校の比較というものはどうかというお話についてですが、いない学校がどうだという調査を私どももしておりませんので、なかなかいない学校はこうで、いる学校はこうなりますというのは明言できませんが、いる学校がこんな成果があるというような実態はほぼつかみかけてきているところではあります。
 以上です。
【森田主査】  ありがとうございました。多岐にわたって様々に重要な御意見を頂戴いたしました。誠にありがとうございました。
 それでは、引き続き濱松委員、お願いできますでしょうか。
【濱松委員】  よろしくお願いします。東京都調布市立杉森小学校の校長の濱松でございます。今日いらっしゃる皆様方の中では、唯一現場で子供の近くに常にいる人間なので、現場のほうから栄養教諭や養護教諭、あるいは、その制度、育成についてまた考えていきたいと思っています。
 私のほうからは、まず最初に感じるのは、大本となっている栄養教諭とは何だという言葉を考えたときに、栄養教諭は教諭なのかというふうに思っている人は多分にいると思うんです。というのは、児童生徒の栄養の指導及び管理をつかさどるって書いてあるんですね。教諭は、児童の教育をつかさどると書いてあるんです。と考えると、教育の部分はどこにあるんだろうかなというふうに思ってしまう。とすれば、学校現場の子供たちの近くにいる人間としては、栄養教諭は児童の食育をつかさどる、そういう立場なのかなというふうに私は思います。
 栄養教諭の皆さんは、ものすごく努力しています。頑張っています。でも、それが実際に学校の食育をどれだけ前に進められているかというと、学校の食育が十分に進んでいると言い難い部分も多分にあると思うんです。それが、先ほど来から話のある配置基準の話なんかにも関係してくるかなと思います。
 そして、肝腎な我々の話をする中身に関わると、やっぱり全科の教員にも専科の教員にも栄養教諭にも言えることなんですが、給食指導って何なんだということをどれぐらい勉強してきているのかなというのがちょっとよく分からないです。特に全科や専科のほうには勉強してきてほしいなと思っています。
 そして、栄養教諭は一人職ですので、もっと実践的な勉強――アカデミックなことを学ぶのが大学の常だと思うんですけれども、実践的なことを勉強してもらいたいと思います。例えば、保護者心理というのはどうやって勉強しているんだろうか。現場に出てから保護者心理を学ぶんでしょうか。例えば、アレルギーの子供を持つお母さん、あるいは肥満、痩せ、そういった子供、発達課題があって偏食がある、そういう子供のお母さん、お父さん、どんなふうな気持ちでいるのかなということを学生の皆さんは学んでいるのかなと考えると、その辺も考えていただきたいかなと思います。
 それから、食育のコーディネーターとしての役割をやっぱり担ってもらいたいなというふうには思います。
 それから、最後になりますけれども、食育が大事だというふうなことは皆さん分かっていることなので、それの栄養教諭は中核を担うわけですから、その専門性として、給食が大半の時間なので、この給食の時間が食育の授業時間になってくるような、そんな取組、学びを積み重ねてきていただけるといいかなというふうに思っています。
 3分ですので、私はここまでにしますが、なってからの研修については、また別途、考えをお伝えしたいと思います。
 以上です。ありがとうございました。
【森田主査】  ありがとうございました。現場のお立場から大変貴重な意見を頂戴いたしました。誠にありがとうございました。
 それでは、引き続きまして、横嶋委員、お願いできますでしょうか。
【横嶋委員】  皆さん、こんにちは。日本女子体育大学の横嶋と申します。よろしくお願いいたします。
 まず、自己紹介なんですけども、私は小中学校で15年間教員をやりまして、その後、教育委員会に13年間勤務して、その後文科省のほうで、平成28年29年の2年間、食育の調査官を担当いたしました。その後6年間、健康教育調査官ということで、文科省に8年勤務して、去年から本大学のほうで勤務しております。
2年間食育調査官を務め、その時に栄養教諭の先生方が非常に熱心に取り組まれている姿を見て、どうしたら栄養教諭の先生方が活躍できるような環境ができるのかということを日々考えていました。今やはり一番課題だと思っているのは、学校栄養職員ではなくて栄養教諭に来てもらいたいと思っている学校や設置者が、自治体や学校がどれぐらいあるかというところです。それについては、やはり栄養教諭の配置効果や、食育を推進した効果がまだきちんと示されていないという現状もありますので、そこのところをしっかり力を入れていく必要があろうかと思います。
 研修の話もありましたが、私も行政にいた頃、研修を担当したときに、どうしても法に定められていない研修ですと、研修を行う側もやはり意識が違うと思います。ですから、まず、しっかりと法定研修に位置付けるということが大事だと思いますし、そうすると、やはり受ける側の縛りも強くなるので、内容も濃くなるのではないかなと思います。
 また、実際に若い栄養教諭の資格を持っている方が栄養教諭になれないという問題があると思います。どうしても年功序列で年配の方がなるのではなく、若い人が栄養教諭になれるような手だて、施策をどんどん打っていく必要がある思います。
栄養教諭の方々にしっかり働いていただくためには、学校にいる時間を長く取らないと駄目だと思うのです。これから多分、予算の関係などで給食のセンター化が推進されるんじゃないかと懸念しているんですけれども、センター給食が増えてくると、やはり学校にいる時間というのはおのずと減ってくる可能性もありますので、その辺も議論していく必要があると思っています。
【森田主査】  ありがとうございました。研修の問題含めて重要な課題といいますか、論点を提案いただいたと思います。ありがとうございました。
 それでは、最後になりますけれども、吉田委員、お願いできますでしょうか。
【吉田委員】  よろしくお願いいたします。全国養護教諭連絡協議会で今年度から会長を務めております。ホームは、現在今ここにいる学校、群馬県立高崎女子高等学校の保健室で仕事をしております吉田と申します。よろしくお願いいたします。
 全養連につきましては、先ほど遠藤委員のほうでも触れてくださいましたが、現職の全国組織でございます。先ほど濱松委員のほうから、現場にいる唯一のというお話がありましたが、小学校、中学校ではなく、私、たまたま高校ではありますが、ずっと現職だけを36年ぐらい続けている者です。
 本会には、当然、幼、小、中、高、特別支援学校、いろいろな校種の養護教諭が入っておりまして、たまたま私、高校の人間が代表にはなっておりますが、養護教諭を代表して、現場の声をお届けできたらということで、この委員を仰せつかっているのかなというふうに思っています。よろしくお願いいたします。
 先ほど養成に関しては、遠藤委員、鎌塚委員のほうから、実際に養成に携わっている実感としていろいろお話をいただいたかと思います。何度も繰り返しになりますが、現場に出て、ほかの先輩の先生と一緒に同じ学校で歩みを共にすることができない特性がございます。複数配置が進んでいるとはいえ、まだまだ1人で小さな学校等、特に若い方が採用になってすぐに即戦力として働いているということは変わりありません。そのためには、やはり様々な特色をお持ちの養成段階かとは思いますが、現場に出て、子供たちの命の安全、体ももちろん、心も全部命に直結すると思っておりますので、それが守れるように、養成段階できちんと学んでから教員として採用されるということがいいんじゃないかなというふうには思います。
 先ほど来、養成・採用・研修というふうにお話があって、長島委員のほうでは採用試験についても触れられていましたが、何を学んできて、何を現場でやっていただきたいかというところで、採用についてもその内容が問われることが変わってくるのかなというふうに思いますが、私のほうでは、とにかく現場しか知らないので、子供たちの様子を見て、子供たちを守るために、現場に出てから学ばなければいけないこと、現職に志ある若い方が採用になった後に、きちんと法定に位置付けていただいて研修を行うことをお願いしたいです。今、各都道府県等、自治体の努力でやれているもの、それだけではなくて、きちんと、先ほど来お話があったように、制度化された研修を今後検討していただけるとありがたいなというふうに思っています。
 今後も現場の声としてなるべく発言できたらと思います。よろしくお願いいたします。
【森田主査】  先生、ありがとうございました。引き続き現場御勤務の立場から、様々な御意見を頂戴できると幸いでございます。ありがとうございました。
 それでは、一応、委員の先生方に一通り御発言を頂戴いたしました。
 先ほど少し私が冒頭のところで、特に免許のところに限定してというような発言をしてしまいましたが、先生方の御意見の中には、既に採用や研修のことも含めて御発言いただいたかというふうに思っております。
 先ほど事務局から御説明いただいたような養成・採用・研修の在り方等については、次回以降のところで、また資料を作成いただきまして、詳細に議論をしていく予定でございますけれども、特に採用や研修に関わって、そして、もちろん免許のあり方なども含めていただいて構いませんので、委員のみなさまから、もう少し発言したいというようなことがございましたら、御発言をいただきたいと思います。
 ただし、時間の関係もございますので、全ての先生に御発言いただく時間が取れなければ、大変恐縮ですけれども、途中で少し切らせていただきたいと思います。その場合は個別に事務局のほうに御意見を御連絡いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、全般にわたりまして、何か御意見等ございましたら、よろしくお願いいたします。
 それでは、遠藤委員、お願いいたします。
【遠藤委員】  よろしくお願いします。先ほど資料7のところで、養護教諭の教科指導等について、兼職発令の現状を説明していただきました。その際、今まで一度も受けたことがないという養護教諭がたくさんいるということでした。次回以降、この兼職発令について、今後どうするかという議論がされるかと思いますが、やはり学校というのは一次予防が大事なところです。自校の子供たちの健康の実態がわかっている養護教諭が、不登校ですとか、自殺企図ですとか、そのようなことになる前に健康教育ができるといいなと思いますので、ぜひ兼職発令のほうは継続していただければと思っている次第です。 
 兼職発令を受けたことがないといっても、ニーズがないわけではないと思っています。本学は1学年65名程度ですが、そのうちの50名強が保健科の免許を取得するため、教育実習に行っています。しかし、養護実習に行くと多くの学生が保健指導はもちろんですが、保健科の授業の機会が与えられます。保健科の実習は別にあるのでと説明してもです。 
 保健科の授業については、実習先での評価も高く、教材研究なども褒められる学生が多くおります。そのため、養護教諭が保健科の授業を行うということは、ニーズがないのではなく、保健室を空けて欲しくないという意図が働いていると思われます。
 なお、養護教諭を養成する大学には保健科の免許も取得させているところが少なくありません。できれば、保健科の免許を持っている養護教諭が就職した際には、3年経験しなくても免許を使えるような手だてをぜひ考えていただきたいと思っています。
 以上です。
【森田主査】  ありがとうございました。
 それでは、鎌塚委員、お願いいたします。
【鎌塚委員】  遠藤委員の御発言に加えまして、国立大学附属学校は、学長による兼職発令を行っているところもあり各種の研究協議会等でも多くの保健の授業が実践されています。
 現在、全国の国立大学附属学校の養護教諭の先生方は、さまざまな実践論文を発表され、地域における保健教育の核としてその実践を広く普及させています。また、保健教育に関わる実践のリーダーとして活躍しておられる先生も増加し、かなりの実践が蓄積されております。資料(職務に関する現状・論点【養護教諭】兼職発令状況)の数値を見ますと、兼職発令を受けている先生が必ずしも多くないように見受けられますがこうした方々が核となり、地域に新しい保健教育の実践を広げて展開しているという実態がございます。ぜひこの制度は残していただけると幸いです。
 以上です。
【森田主査】  ありがとうございました。
 それでは、引き続き鈴木委員、お願いいたします。
【鈴木委員】  鈴木です。お時間いただき、ありがとうございます。
 2つ、皆さんと共有したいことがあります。1つ目は、栄養学と食育はイコールではないということです。よく勘違いされていて、今の御発言から、ちょっと同じに考えられているのかなと思いまして、管理栄養士、栄養士の専門性というのは、栄養学を中心に構成しています。私たちが「食べる」ことを通じて、必要な「栄養素」を体内に取り込み、エネルギーをつくって使ったり、身体を構成したりして、生命を維持する一連の活動を栄養学と言っています。
 学校教育で教えることができる食育は、自分の体を健康に保つためにどんな食べ方をすればよいのか、その食べ方をすることによって、人間の体に必要な栄養素をとり入れることができるんだ、ということまでしか教育できません。栄養学を知っているうえで食育を教えることができる人材は、学校では栄養教諭と学校栄養職員しかいないということになります。
 看護師養成課程の場合には、栄養学を通常1コマ勉強しておりますが、栄養の専門性をもって仕事ができるかというと、それは違います。栄養学は、食育とイコールではないこと。高い専門性をもって、児童生徒の身体を考えた上での発言を管理栄養士である栄養教諭たちはしているということを共有させていただきたいと思います。
 日本の現状では、たんぱく質をプロテイン剤で摂取することはできますが、食育の授業だけを受けた人が自分のたんぱく質の必要量がわかるわけがありません。健康教育上、日本中で問題になっていることですが、小学校、中学校でどこまで教えられるのかという食育の範囲を超えた教育が必要となっており、大きな課題を栄養教諭たちは持っているということが1つ考えます。
 2つ目は、先ほど保護者対応をどこまで養成段階で教えられるのかという声をいただいたのですが、養成段階で教えることは、盛りだくさんで、食育しか知らない高校を卒業した学生さんに、4年間で栄養学を教えるにあたって、どうしても教えなくてはならないことがあり、授業を削るころはできません。現状、授業をどんどん増やすこともできない状況です。そこで、学外実習で、その先に見えるところは、補填するということになります。学外実習である教育実習で保護者対応についてやその対応が大変なことを教えていただいて、人として深みを持った上でなければこの仕事には就けないと学生が感じるなどを進めていただきたいと考えます。ほかの教諭も同じだと思うのですけれど、入ってから研修などで、学校の皆さんで新人を育ててもらいたい。どの世界でも新人はあるので、新人としての教育を栄養教諭にもお願いしたいと思います。
 以上です。ありがとうございました。
【森田主査】  鈴木委員、ありがとうございました。
 それでは、ほかの委員の先生方、何か次回に向けてということで、追加で御発言されたい方はいらっしゃいますでしょうか。
 吉田委員、お願いいたします。
【吉田委員】  よろしくお願いいたします。先ほど鈴木委員のほうからも、現場に出てから保護者対応とかというのを覚えていかなければいけない、実習でまず補ってという話がありましたが、養護についても同様です。心理面とか福祉面とか、今、いろいろな面の強みを生かしてというような話題が出ていますが、学校保健をつかさどる養護教諭という専門性について、もう一度免許の内容を見直すときに、もう一度皆さんで確認をしていただけるとありがたいです。そこにプラスして、現職の立場からは、繰り返しになりますが、現場に出てからの研修についてきちんと法制化していただき、大学時代に学んだことをどんなふうに生かしていけるかということは、現場に出てから研修が必要だということを繰り返しお伝えして、終わりにさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
【森田主査】  ありがとうございました。
 横嶋先生、お願いいたします。
【横嶋委員】  免許状の在り方の話が先ほどから出ていますけれど、多分、今、鈴木委員がおっしゃられたように、かなり強みは持っているという前提で、むしろ弱みの部分をしっかりと補填できないといけないと思います。
 そういうところで言うと、これから新たな教育課題について可能な範囲で盛り込むべきという意見が出ていますけれども、例えば、多様性の包摂とか教育データの活用とかということは必須にしていただきたいと思います。
 また、教育課程の意義や編成の方法は、これまで記載してありましたけれど、今度、大くくりになったときに、そういう文言が消えないように、特に栄養教諭にとってカリキュラム・マネジメントをしっかり学ぶことが大事だと思いますので、しっかりと残していただきたいと思います。
 以上です。
【森田主査】  ありがとうございました。強み専門性は大事だけど、逆に弱みのところを補うという視点も大事だということで、ありがとうございました。
 時間的にもうお一人ぐらいは大丈夫ですけれども、ぜひこれはという委員の方がおられましたら、挙手のほどお願いいたします。特によろしいでしょうか。
 それでは、濱松委員、お願いいいたします。
【濱松委員】  ありがとうございます。私は、先ほど鈴木先生のほうから御意見があって、なるほどなと思う部分があると同時に、栄養教諭の職務というふうに先ほど書かれていた、栄養教諭の教科指導について、ここを一体として推進していくんだというふうに考えたときに、どうもやはりこの表でいうと左側の部分、食に関する指導とか教科の指導、この辺は少し弱いのかなと。
 私は、とにかく栄養教諭の方々の頑張りをたくさん見ているので、食育の推進には栄養教諭が必要だということは間違いない。それは強く思っています。
 同時に、そこの強み専門性として考えたときに、先ほどからお話がある栄養学とか、私はよく存じ上げないところがあるので、不勉強なんですけれども、その辺と同時に、しっかりとした一体化、そこの部分は欠くことができないなというふうに思っています。
 以上です。
【森田主査】  ありがとうございました。
 それでは、時間のほうも参っておりますので、意見交換の時間はここまでとさせていただきたいと思います。
 まだ御発言ができない委員の方おられるかと思いますけれども、また事務局まで御意見を個別にお寄せいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
 皆様の御意見を伺いながら、もともとの教員養成部会等の議論もそうでしたけど、やはり養成と採用と研修、それぞれがやはり何を本来すべきなんだという議論が必要ではないかということを改めて感じました。また、特に委員の先生方の御発言を聞きながら、養護教諭・栄養教諭というのは、職務でありますとか、置かれている状況でありますとか、専門性というところはかなり他の教諭のところとは異なっていますので、そこをどういう形でしっかりと、免許法という形でありますとか、今後議論していく養成・採用・研修のあり方の議論などに反映させていくのかということの重要さを理解いたしました。多様な観点から重要な意見を賜りまして、誠にありがとうございました。本日いただいた御意見につきましては、次回以降のところで事務局に整理をいただいて、この作業部会で議論をしていきたいと思っております。
 委員の皆様からの御発言に対して、何か事務局のほうから御意見ございますか。特によろしいですか。分かりました。
 それでは、若干時間早めになっておりますけれども、本日の議事は以上とさせていただきたいと思います。
 最後に、次回の予定につきまして、事務局から御説明をお願いいたします。
【季武補佐】  次回の開催日程については、2月20日金曜日の13時半からを予定しておりますので、またよろしくお願いいたします。
【森田主査】  それでは、ありがとうございました。若干予定していた時間よりも早く終了することになりますけれども、以上をもちまして、本日の養護教諭・栄養教諭作業部会の第1回目は閉会とさせていただきます。どうも本日はありがとうございました。
 
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