教育課程部会 情報・技術ワーキンググループ(第7回)議事録

1.日時

令和8年3月9日(月曜日)13時00分~15時00分

2.場所

WEB会議と対面による会議を組み合わせた方式

3.議題

  1. 中学校情報・技術科(仮称)及び高等学校情報科における個別の内容等について
  2. デジタル学習基盤を前提とした「主体的・対話的で深い学び」を一層充実するための方策について
  3. その他

4.議事録

【堀田主査】  皆さん、こんにちは。それでは、定刻となりましたので、ただいまから中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会情報・技術ワーキングの第7回を開催いたします。本日もまた大変御多忙の中、御参加いただき誠にありがとうございます。
 本日は前半で中学校情報・技術科、仮称ですけども、及び高等学校情報科における個別の内容等について御検討いただきます。後半で、デジタル学習基盤を前提とした主体的・対話的で深い学びを一層充実するための方策について御議論いただきます。具体の進め方については、進行資料を御覧ください。
 まず、資料1について事務局から説明していただいた上で、中学校と高校に関しては時間を分けて御意見をいただこうと思います。また、その後に資料2についても事務局で御説明いただいた上で御意見をいただくということにしたいと思います。
 また、これ、毎度申し上げておりますが、時間の制約上、発言することができなかったという委員の方においては、今回の会議については、会議後に発言内容を事務局までメールにてお送りいただければ議事録掲載する取扱いをさせていただきたいと思います。
 また、今日は鈴木委員が体調不良により御発声することが難しいと伺っております。ちょっと心配ですけども、御意見は後ほど提出していただく形でお願いしてございます。
 それでは、議題に入りたいと思います。初めに、議題1、中学校情報・技術科(仮称)及び高等学校情報科における個別の内容等について、事務局より御説明をお願いいたします。
【相川情報教育振興室室長補佐】  情報教育振興室の相川でございます。
 本日の議題の1つ目として、中学校情報・技術科(仮称)及び高等学校情報科における目標、内容と高次の資質・能力について御審議いただければと存じます。
 資料1の2ページ目を御覧ください。目標や見方・考え方、高次の資質・能力の整理の続きということで、教育課程企画特別部会における委員意見等を踏まえ、目標や見方・考え方、高次の資質・能力について、各教科の本質や育みたい資質・能力を十分かつ簡潔に表現できているかどうか、再検討する必要があることや、分かりやすくてシンプルかどうか、引き続き検討することが必要であるとしております。
 3ページ目を御覧ください。目標(柱書)と見方・考え方についてでございます。分かりやすさ、シンプルさを重視することと、前回ワーキングでの御意見等も踏まえて修正案を赤字で示しております。例えば、中学校情報・技術科の見方・考え方について、「情報技術や生産技術を適切に活用」としていたところについては、柱書ではそれに相当する表現として「情報や技術」という表現があることから、それに平仄を合わせることで簡潔な表現に修正しております。
 6ページ目を御覧ください。知識及び技能についてです。中学校情報・技術科の知識及び技能について、前回のワーキングでの御意見を踏まえまして、高校で「創造」という言葉があるところ、それと平仄をそろえる趣旨で「ものを創り出す方法」という修正案とさせていただいております。
 7ページ目を御覧ください。学びに向かう力・人間性等についてでございます。中学、高校ともに修正を入れておりますが、中学、高校との並びをそろえる観点と文意に変更がない範囲内で文章の精選を行っているものでございます。
 8ページ目を御覧ください。こちら、高次の資質・能力についてでございます。こちらについては、前回ワーキングで修正を御議論いただいたものを反映してからは更新しておりません。しかしながら、今回でおおむねの個別の内容について示させていただきますので、翻って高次の資質・能力を見たときに、整合性を取るために修正が必要であれば直していく必要があるものと考えております。ただし、高次の資質・能力についても、文章の分かりやすさ、シンプルさの精選が求められているところですので、その点は御理解いただけますと幸いでございます。
 9ページ目を御覧ください。こちら、高次の資質・能力の思考力・判断力・表現力等についてですけれども、先ほどの知識及び技能と同様に、前回の修正を反映してからの修正はございません。
 10ページ目を御覧ください。こちら、右肩に参考と付しておりますが、高次の資質・能力等を生かした単元計画づくりの参考イメージとしておる資料でございます。これは、学習指導要領が教師にとって多様で豊かな単元、授業づくりを行う際の足がかりとなるよう、その活用のイメージを示すという趣旨から作成を試みたものでございます。あくまで現時点のものですので、今後の高次の資質・能力等の改善に合わせて検討していく必要があるものでございます。
 簡単に紹介させていただきますと、中学校情報・技術科(2)コンテンツとデータを例に作成しているものでして、教師が情報デザインを指導するに当たって、教科書をなぞるだけでは資質・能力も身につきにくいだろうなという思いから始まり、そもそもこの学習内容は本質的にどういう資質・能力を育てたいんだっけとなりまして、学習指導要領で高次の資質・能力を確認することで、それをよりどころに単元計画を考えていくイメージを示させていただいております。
 12ページ目に関しましても同様に、高等学校情報科のイメージでございますけれども、先ほど説明したものと基本的に同種のイメージとなっております。
 18ページ目を御覧くださいませ。ここからは個別の内容ということで、中学校情報・技術科(仮称)の個別の内容に係る検討の方向性についてでございます。こちら、前回のワーキングで示させていただいた資料をベースに、修正箇所を黄色ハイライトとしております。資料左側の黄色の箇所のとおり、今回は、1ポツ、情報技術の(1)、(3)及び2ポツ、情報技術を基盤とした生産技術の(1)から(3)について検討するものとしております。
 資料右側の1つ目のポツですけれども、補足イメージ1、4のとおり各領域において扱うべき個別の内容を整理してはどうかとしております。補足イメージ1というのは、前回ワーキングでお示しした1ポツ、情報技術(仮称)で扱う内容の考え方を整理したもので、この考え方に基づき、今回、残りの個別の内容についても案を示しておるところでございます。
 補足イメージ4については、2ポツ、情報技術を基盤とした生産技術(仮称)の整理の考え方を示したもので、26ページ目以降にございますけれども、後ほど説明いたします。また、メディアリテラシーに関する内容の教科横断性やAIに関する内容項目間の横断性等に関して、学習指導要領解説や教材を含めてどのように扱うことが望ましいか、検討する必要があるとしております。
 なお、前回のワーキングで御議論いただく個別の内容についてこれらに関連するものがありますが、資料としては48ページ目から51ページ目に前回の資料も掲載しておるところです。これに関しましては、中学に限らず高校においても同様に、前回議論いただいた個別の内容の資料を掲載しておるところでございます。
 続きまして、19ページ目を御覧ください。こちらのほうは、補足イメージ1ということで、1ポツ、情報技術(仮称)で扱う内容の考え方についてで、先ほど説明したとおり、前回から考え方は変わっていないものになっております。
 続いて、20ページ目を御覧ください。1ポツ、情報技術(仮称)で扱う内容、個別の知識及び技能のイメージということで、前回、個別の内容を議論いただいたときと同様のフォーマットで個別の内容案を示しております。資料右側に現行学習指導要領、真ん中に次期学習指導要領の個別の内容の記述イメージ、左側には学習内容のイメージをお示ししております。
 ここでは、(1)計測・制御のプログラミングとシステム化(仮称)の案をお示ししております。資料、真ん中の内容であれば、(ア)情報技術の原理と仕組み(仮称)について、矢羽根の個所ですけれども、情報処理の手順を自動化する技術が生活で果たす役割を理解するとか、情報の記録、計算等の原理・法則とAIも利用した情報処理の自動化、情報通信ネットワーク構成と情報セキュリティ等に関わる基本的な技術の仕組みや取扱いについて理解するとしております。続いて、(イ)情報技術による問題解決、(ウ)社会における情報技術の吟味と活用についても同様に内容を記載しているところです。
 資料左側では、上部に高次の資質・能力の記載を置き、それを類型化した要素に分けて個々の学習内容のイメージを書き出しております。なお、黄色ハイライトは、情報活用能力の抜本的向上を支えるために新たに追加すべき内容、水色ハイライトは現行の技術科から継承されつつ、情報Ⅰへの繋がりも踏まえて充実する内容を示しておるものです。
 また、星のアイコンがついておりますけれども、現行の高等学校情報科から移行される内容を想定しているものとなっております。
 21ページ目は、(1)計測・制御プログラミングのシステム化の個別の思考力・判断力・表現力等となっており、先ほどと同様のフォーマットで案を記載しております。
 22ページ目は、(3)情報技術の発展と社会の個別の知識及び技能について、その次のページ、23ページ目は、個別の思考力・判断力・表現力等について案を記載しております。
 24ページ目につきましては、学習活動イメージということで、情報・技術科(仮称)は改訂により創設される教科であることを踏まえ、個別の内容から考えられる単元例、実際に授業をする際の学習活動イメージを併せて示させていただいているものでございます。
 ここまでが、1ポツ、情報技術に関する説明でございました。この後の2ポツの情報を基盤とする生産技術(仮称)については、嶋田学校教育官より説明いたします。
【嶋田教育課程課学校教育官】  教育課程課の嶋田でございます。先ほど御説明した情報技術と同様に、生産技術の内容について、私のほうから説明させていただきます。
 まず、26ページ目を御覧いただければと思います。このページでは、内容の検討を行う際の前提となる考え方を資料の白囲みの中に示しております。従来の技術分野では、中学校段階における産業に関する基礎的な理解や技能の習得を担うこととされており、情報・技術科においてもそれを引き継ぐこととなっております。その上で、3つの矢羽根で示しているような市民の育成や将来的な担い手の裾野を形成する役割を担う必要が求められております。
 以上を前提に、内容の検討といたしましてはその下に書いております1つ目の黒丸において、生産技術は、情報技術が生み出す価値を具現化する上で不可欠な技術であり、情報技術を発展させる側面があること、両者は相互に補完する関係にあり、情報技術と生産技術を掛け合わせた学びがより一層重要であること、2つ目の黒丸では、生産技術についても、例えば材料、木質材料の多様化による材料の加工の技術の変化など、時代の変化に伴う内容の見直しや技術の陳腐化を踏まえた内容の見直しを検討する必要性があること、3つ目の黒丸では、論点整理では各教科等の本質的理解の獲得に重点を置き、必要な学習内容を検討したり精選を行ったりしていくことが必要であることが示されていることを明記しております。
 資料の27ページを御覧ください。26ページの考え方を踏まえつつ、生産技術においても、1ポツ、情報技術と同様に学習内容を検討したらどうかと考えているところです。具体的には、丸1の情報活用能力の抜本的向上を踏まえ、新たに追加すべき内容黄色ハイライトに、丸2といたしまして、生産技術の進化や社会における要請を踏まえ、充実するべき内容を水色のハイライトに、丸3といたしまして、高次の資質・能力に基づき、より豊かな学習活動に繋がり、系統性等を損なわない範囲で精選が可能な内容を緑のハイライトで分類しております。
 これらを踏まえ、現行の3領域の改善イメージを示しております。例えば、左に記載しております現行のA材料と加工技術では、矢印の右側の改善イメージの主な内容例を見ていただくと、情報技術を活用した問題の調査や整理・分析、CAD等での設計や改良された材料を用いたデジタル加工機等での製品製作などとなっております。B、Cにおいても同じでございます。
 28ページを御覧いただければと思います。28ページは、(1)材料と加工の知識及び技能の学習内容のイメージや学習指導要領の記載イメージを示しております。情報技術でも御説明したとおり、左には総合的な理解を類型化した要素に基づき内容を記載しております。黄色ハイライトの内容は、情報活用能力の抜本的な向上に向けて強化する内容、水色ハイライト内容は生産技術の進化等を踏まえた内容となっております。
 これらの要素を包括したものといたしまして、真ん中に学習指導要領での記載のイメージを記載しております。
 また、右側には現行の内容を明記しており、これらの内容のうち、緑色ハイライトで示した内容は、情報技術を基盤とする学習内容に置き換わるなどして、一部の要素を精選するものとなっております。
 29ページ以降につきましては、材料と加工の思考力・判断力・表現力等や、同様の方法で生物育成やエネルギー変換についても明記しているところでございます。
 34ページを御覧いただければと思います。34ページにつきまして、情報技術で御説明しているとおり、それぞれの学習活動イメージを補足資料6で明記しております。
 また、37ページ以降でございますけれども、こちらのほうは、学習指導要領が表形式化された際のイメージを補足イメージ7で明記しております。
 41ページ以降でございますが、これは総則・評価特別部会の資料や前回までの資料となっております。
 なお、総合実習は次回以降の検討を予定しているところでございます。
 私からの説明は以上でございます。
【相川情報教育振興室室長補佐】  続いて高等学校情報科の個別の内容の説明に移らせていただきます。
 資料、53ページ目を御覧ください。高等学校情報科の科目構成の改善イメージということで、第5回のワーキングの資料を添付しております。こちらは、以前、議論いただきましたとおり、情報Ⅱについては、情報Ⅰで培った基礎の上に選択科目としての情報Ⅱを設置する考え方は維持しつつ、その上で現場のニーズに応じてより高度な情報活用能力の育成を図れるようにし、生徒や地域の実情に応じた特色、魅力ある教育を実現するため、情報Ⅱは各学校において、実社会の課題を探究的に解決する内容を充実させるよう、一定の幅の範囲内で単位数を配当できることとしてはどうかとしておりました。今回、情報Ⅱ、(5)の個別の内容を議論いただくに当たり、参考資料としてこちらをつけさせていただいております。
 飛びまして、56ページ目を御覧ください。資料左側の黄色の箇所、ございますけれども、先ほどの中学校情報・技術と同じように、前回のワーキングで出した資料については黄色の箇所を修正のハイライトにしておりますが、資料左側、今回は個別の内容を情報Ⅰの(1)情報の仕組みと社会の関わり、(4)アルゴリズムとシステム開発、(5)情報及び情報技術を活用した課題探究、情報Ⅱについては、(4)先端技術と情報システムデザイン、(5)創造的な課題発見・解決の実践の個別の内容を検討するものとしております。
 58ページ目を御覧ください。情報Ⅰ、情報Ⅱで扱う内容の考え方についてですが、前回のワーキングの資料となっております。こちらについては、考え方については変更はございません。この考え方の下、個別の内容の案について次のページ以降で記載しております。
 59ページ目を御覧ください。中学校情報・技術科同様、資料右側に現行学習指導要領、真ん中に次期学習指導要領の個別の内容の記述イメージ、左側には学習内容のイメージをお示ししております。ここでは、(1)情報の仕組みと社会の関わりの案についてお示ししております。資料真ん中の内容であれば、(ア)情報の表現と通信の仕組み、それに情報とデータの違い及びそれぞれの特性であったりデジタル情報の表現方法、コンピュータの基本構成と各要素の役割、ネットワークの基本構造と通信の仕組みといったことを記載しております。以下、(イ)情報技術と社会の関係、(ウ)情報倫理と安全な情報活用についても、個別の内容をそれぞれ記載しておるところです。
 資料左側につきましては、上部に高次の資質・能力の記載を置いて、それを類型化した要素に分けて、個々の学習内容のイメージをそれぞれ書き出しているものになっております。なお、橙色のハイライトがかかっておりますけれども、こちら、高等教育における数理・データサイエンス・AI教育を概観するための内容、また星マーク、星のアイコンがついておりますけれども、情報活用能力の抜本的向上を支えるために新たに追加すべき内容を示したものになっております。
 60ページ目は、先ほどの(1)情報の仕組みと社会との関わりの個別の思考力・判断力・表現力等となっており、同様のフォーマットで案を記載しておるところです。
 61ページ目以降も、こちら(4)アルゴリズムとシステム開発(仮称)の個別の知識及び技能について、62ページ目はそれの個別の思考力・判断力・表現力等についてということになっております。
 63ページ目に関しましても、(5)情報及び情報技術を活用した課題探究の個別の知識及び技能、64ページ目は思考力・判断力・表現力等になっております。
 65ページ目から情報Ⅱの内容となります。こちらも、流れとしては同様に、(4)先端技術と情報システムデザインの個別の知識及び技能について、66ページに関しては思考力・判断力・表現力等について。
 67ページ目ですけれども、(5)創造的な課題発見・解決の実践の個別の知識及び技能について記載しておりますけれども、一旦、57ページの資料に戻らせていただければと思います。先ほども情報Ⅱの科目構成について、触れさせていただきましたけれども、一定の幅の範囲内で単位数を配当できることとする方向で検討してきたところ、単位数弾力化の考え方について整理をしていきたいと考えております。
 資料左側の1ポツ目にありますとおり、高校改革が本格化しており、新しい価値を創造する人材等の育成を目指し、実社会に繋がる生きた授業、探究型授業の実践等に取り組むこととなるとの認識を高校教育改革に関する基本方針、グランドデザインで示されているところでございます。
 資料左下ですが、情報Ⅱの単位数を弾力化した際に想定される効果として、現在、情報Ⅱを設置している学校のみならず、情報Ⅱを新たに設置したいけれども、実情に応じた設置のバリエーションが欲しいというニーズに寄与することで、結果的に情報Ⅱの開設率や履修率の向上にも資するということが考えられるのではないかというような効果を書かせていただいております。
 資料右側に移らせていただきますけれども、単位の弾力化に関する検討として、今回、検討する個別の内容と関連しながら考え方を整理しております。1つ目のポツでは、情報Ⅱの単位を弾力化し、一定の幅の範囲内で単位数を配当できることとした場合、具体的には情報Ⅱの(1)から(4)で学んだ内容を総合的に発揮し、実社会の課題を扱う実践的な学びを行う(5)創造的な課題発見・解決の実践(仮称)の学習に単位数の差が現れることが想定されるとしております。
 そして、2つ目、3つ目のポツでは、情報Ⅱの(5)は、一定の制約の下でプロジェクトを管理・進行し、価値を創出するとともに、実装後に改善を重ねるプロセスそのものを学習対象としており、実装後もアップデートしていく必要があるものとしております。
 この性質を鑑みれば、情報Ⅱへ配当される単位数を弾力化することで、価値実装後の改善プロセスにおける技術的性能の向上や妥当性の評価等を継続的に行うことが可能になり、より洗練された価値創造の実践に繋がるのではないかというふうに整理しております。
 ただ、こうした実装後の改善を重ねるプロセスは、あらかじめ一定の回数を定めることができる性質のものではないというふうに考えており、決め打ちではない、一定の幅の範囲内で単位数を配当できるようにすることが妥当ではないかという整理もさせていただいております。
 この考え方も踏まえ、資料67ページに戻らせていただきます。(5)創造的な課題発見・解決の実践(仮称)の学習内容のイメージとなっております。端的に言えば、実社会のPBL、課題解決学習に関する学習のために必要な内容が記載されております。
 さらに、これについては73ページに補足の資料をつけております。補足イメージ4でございます。この資料の左下には、最低単位、現行2単位の場合として、課題背景から改善、価値創造までのワンプロセスを実施するイメージを記載しておりますけれども、右側のように上限まで単位数を配当した場合は、改善後の再設計、再実装、再検証という吟味、評価のプロセスを継続的に行っていくことがこの単位幅の中でできるものと考えております。
 74ページ目以降は、具体の学習活動のイメージとなっておりまして、75ページ目では単位数を上限まで配当した場合に、こういったプロセスのサイクルを繰り返し洗練していくことを学習するということを示させていただいております。
 事務局からの説明は以上でございます。
【堀田主査】  ありがとうございました。
 事務局からの説明も大部だったわけですが、大事なことは3つありまして、1つ目は、1ポツですけども、核となる教科等の目標や見方・考え方、高次の資質・能力、これ、1ページ目にタイトルがございます。ここから16ページ目までですかね、これは中学校にも高校にも関係がある、さらに小学校にも関係がある、小中高繋げた形での検討の成果になります。2は、中学校の情報・技術科、仮称ですけども、御説明を2人の方にお願いし、一つは情報技術という領域について、もう一つは、情報技術を基盤とした生産技術についての御説明でございました。3つ目に、高等学校の情報科の個別の内容について御説明をいただいたということです。
 これからの審議ですけども、まずは2番の中学校情報・技術科の個別の内容について、まず検討したいと思います。30分ぐらいかと思いますが。その後に、また30分ぐらい高等学校の情報科の個別内容について検討してまいります。1番の核となる教科の目標や見方・考え方云々というところについては、中学校に絡めてでも高校に絡めてでも結構ですので、御発言いただいて構いません。
 御意見のある方はいつものように挙手ボタンをいただいて、私から御指名させていただきますけども、御発言はどんなに長くても3分以内にしていただければと思うところでございます。また、御発言の際には、この後、事務局で取りまとめをしていくためにも、どのページのどこに対する御意見かということを明瞭にお示しいただければ幸いでございます。
 それでは、御意見のある方、いかがでしょうか。御発言のある方は挙手ボタンをお願いいたします。
 では、まず村松委員からお願いいたします。どうぞ。
【村松委員】  それでは、信州大の村松です。よろしくお願いします。
 まず、3ページの教科の目標及び見方・考え方です。目標で、中高両方に探究活動が統一して入ったこと、また見方・考え方で、小中高全てに新たな価値を創造というのが入ったことは、情報技術の学びで何を目指すのかということがより明確になり、この点は大変評価できると考えます。
 続きまして、10ページ、単元計画づくりの参考イメージです。10ページのところ、こういう形で具体的に情報技術の例示をしていたのは非常に分かりやすいところです。ここのところでは、情報デザインということで例示されています。新しい内容ということで、高校段階との連携も踏まえてこの形で出されたのではないかと推察いたします。
 一方で、情報デザインというと、どうしてもデザインとかUI開発的なイメージがありますが、学習の中心はプログラムやシステムの製作だと考えますので、これまでのコンテンツのプログラミングの学習の流れも踏まえつつ、情報デザインを生かしたプログラムやシステムの製作といったことが伝わる例示にしていただくと、学校現場でも誤解なく理解されやすいのではないかと思います。
 20ページからの内容のイメージです。類型化された要素というのが適切に整理され、高次の資質・能力が何を目指すのかが分かりやすく示されている点、評価したいというふうに考えます。特に31ページです。生物育成の思考力・判断力・表現力等の総合的な発揮のb、収量と品質を高めるための方策。この収量と品質を高める技術というのは、個別技術を越えた生物育成の技術の本質的な部分であり、非常に適切であると考えます。一方で、材料と加工及びエネルギー変換のところの類型化した要素については、より適切な表現の工夫が必要ではないかと考えました。
 29ページ、材料と加工です。ここの思考力・判断力・表現力等の総合的な発揮のところですが、bの意図した加工やというここです。加工のみで設計がないこと、また生活に役立つものを製作とだけだと、矮小化されたものづくりの誤解を受けることも心配されることから、例えばものづくり、意図した形や構造に設計、加工することで、生活や社会に役立つ製品を製作、改善するといった、こういった表現も考えられるのではないかと思いました。
 33ページ、エネルギー変換です。同じくbのところで、安全で安定した動作を製作し表現する学習、さらに本質的な内容も入れていくとしては、例えば目的に応じて効率的で安全なエネルギー変換の利用を実現するといった表現も考えられるのではないかと思いました。
 最後に27ページ戻ります。技術の例示になります。ここ材料と加工のところで、デジタル加工機が取り上げられている点というのは、情報技術の材料と加工の活用を考える上でも大変大事なことだと考えます。昨今の3Dプリンタのみならず、レーザー加工機なども安全で安価なこういった機種も出てきましたので、情報技術を基盤とした材料と加工を深めるという意味でも、今後の学習イメージ例としまして、こういった3Dプリンタに加えレーザー加工機などを入れていただくことを検討いただいてもいいのかと思いました。
 私のほうからは以上です。
【堀田主査】  ありがとうございました。
 では、この後、泰山委員、井手委員、今度委員の順番でお願いいたします。泰山委員、お願いします。
【泰山委員】  よろしくお願いいたします。中京大の泰山です。
 まず、情報・技術科の個別の内容を踏まえて、特に僕のほうからは小学校総合情報の領域との接続の観点から発言をさせていただきたいと思います。8ページ目、共有いただければと思います。
 小学校において、特に情報の領域においては、いわゆる学習の基盤となる資質・能力としての情報活用能力、これが指導の中心となるということを考えれば、その接続は恐らく、中学校で言うと情報技術、特に(2)のコンテンツとデータというところが中心になるのかなというふうに考えています。
 今、示していただいている資料で言うと、情報技術での領域で想定されている3つのこの1、2、3の領域と、情報活用能力の要素として整理をされました、活用、適切な取扱い、特性の理解、これが対応づけて整理されることで、小中の接続及び技術科という教科の特性、これが明確に示すということが重要ではないかと考えました。
 完全な一対一対応ではないとは思うんですが、例えば計測・制御は特性の理解に繋がることが想定され、コンテンツとデータの部分は活用の部分、そして発展と社会が適切な取扱いに対応づくなどのように、今、整理いただいたような中学校情報・技術科が情報活用能力の抜本的向上を目指して適切に構造化されたということを踏まえて、それを小学校情報領域のほうでここの接続をどのようにするかということを考えた上での学習内容の検討ということが非常に重要になるというふうなように考えております。
 この辺りについては、恐らく総合ワーキングを中心に検討いただくことになるのかと思いますが、こちらのほうの整理と紐づけた検討内容の必要性があるかなというふうに考えました。
 以上になります。
【堀田主査】  ありがとうございました。
 それでは、続きまして、井手委員、お願いいたします。
【井手委員】  よろしくお願いします。旭丘高校の井手です。2点意見させていただきます。
 1点目は、情報通信ネットワークの扱いについてです。資料の20ページをお願いします。20ページの学習内容のイメージの(1)計測・制御のプログラミングとシステム化において、IPアドレス等によるやり取りの自動化や情報通信ネットワークの構成を扱うという記述がございます。
 次に、こちら、前回資料で示されましたけれども、48ページをお願いできますか。こちらの丸2、コンテンツとデータの中では、情報通信ネットワークの基本的なシステムを取り扱うとあります。続きまして、22ページをお願いします。最後に、こちらの(3)情報技術の発展と社会で、情報通信ネットワークの利用を扱う構成になっています。このように情報通信ネットワークの学習内容が複数の単元に分散しており、やや重複感があるかなと思っております。1年間を通じて断続的に扱うよりも、情報通信ネットワークについては、仕組み、構成、利用を関連づけて理解できるよう、ある程度一つのまとまりとして整理したほうが、授業設計や教科書構成の面でも効果的なのではないかと感じました。
 2点目です。2点目は、AIについての扱いになります。AIについても同様に、複数の領域に分散をして配置されており、AIを独立した単元にするのではなく、複数の単元で扱いながら活用していくという考え方自体には賛成いたします。一方で、AIに関する学習の系統性がやや見えにくいという印象を受けました。
 具体的な順序としては、まず(1)計測・制御のプログラミングシステム化の段階で、AIに関する情報技術の丸2、適切な取扱いや、丸3、特性の理解を取り上げ、その上で後続する単元で情報技術の丸1、活用を促していくように、AIの理解から活用へと繋がる学習の流れをより明確にするとよいのではないかと感じました。
 以上です。
【堀田主査】  ありがとうございました。
 今度委員、お願いいたします。
【今度委員】  ありがとうございます。今度です。資料作成いただきありがとうございます。中学校について意見を述べます。
 まず、核となる教科の目標や見方・考え方についてですが、生徒を技術の利用者のみにとどめないために、NC、シティズンシップ、メディアリテラシーという視点を教科を貫く重要な基盤として位置づけていただきたいです。その上で、資料1の22、23ページ、情報技術の発展と社会の学習内容のイメージなどに、これらの視点に基づき、具体的にはAIの機械学習の偏りが引き起こす差別的判断のリスクを体験するなどや、デジタル技術で身近な地域課題を解決する、例えばシビックテックの事例などを取り入れていただきたいと考えます。社会のために、よき市民としての態度を育む内容をさらに明記いただくように提案いたします。
 以上です。
【堀田主査】  ありがとうございました。
 では、この後、亀田委員、望月委員、大谷委員の順番に参ります。亀田委員、お願いします。
【亀田委員】  ありがとうございます。私のほうからは、先ほど泰山委員からも御意見ありました、8ページ、9ページ、高次の資質・能力について意見を申し上げたいと思います。中学校の個別の内容が見えてきたところで、再度、見直してもよいということでしたので、小学校、高等学校との発達段階や接続を考えて意見を述べさせていただきたいと存じます。
 特に8ページ、中学校の真ん中、(2)番のコンテンツとデータのところの「批判的」という言葉の位置についてです。事務局より、今、お示しいただいた案につきまして、すみません、前回もあったんですが、「批判的」という言葉が前半部分の情報やデータから関係や意味を見いだすところに位置づけられていますが、中学校では、後半の「情報を吟味し設計したりする」の「吟味」のところに重きを置くほうがいいのではないかというふうに考えております。
 批判的に見いだすという情報の入り口で厳密さを求めることはとても大事な姿勢かとは思いますが、一方で、最初から疑いながら探しなさいということは、何かを見つけようとする子供たちのひらめきを狭めてしまうことにもなるのではないかというふうに感じています。まずは自由に新しい発見や関係性を伸び伸びと見いだす、そういう喜びを大切にした上で、次のステップとして本当に正しいか批判的に吟味するという順序のほうが、子供たちが混乱せず伸び伸びと学びを進められるのではないかというふうに考えております。その上で高等学校へと繋げていくこともよいのではというふうに考えますので、御検討いただけますと幸いです。
 以上です。
【堀田主査】  ありがとうございました。
 では、望月委員、お願いいたします。
【望月委員】  お願いします。春日井市立中央台小学校、望月です。
 情報を基盤とした生産技術について、34ページのような学習活動イメージがあり大変分かりやすいと思いました。このような汎用性のある流れを情報・技術科から提案できれば、各教科への広がりに繋がると思います。内容は違っても、どの教科でもこのような学習活動を行うという、汎用性のある学習活動のイメージを情報・技術科から発信していくことがとても重要だと思います。
 扱う内容について、例えば20ページです。緑のハイライトの部分は、情報セキュリティや情報モラルなど、まさに小学校でも扱っていくべき内容で、系統的に学んでいけるといいと思います。
 最後に、前回も発言しましたが、中学校の情報・技術科は技術科からの大きな変化となりますので、繰り返し体験的に学ぶことの重要性の理解を含めた教員研修や、環境整備が必要であると思います。
 以上となります。
【堀田主査】  ありがとうございました。
 では、大谷委員、お願いいたします。
【大谷委員】  堀田主査、ありがとうございます。東京学芸大学の大谷です。よろしくお願いします。本日は、情報・技術科に関する目標と内容に関する意見を主に2つ述べたいと思います。
 まず、2ページ以降の情報・技術科における目標の内容に関して、中高の目標の系統性を踏まえて、文言に「創造して」の内容を加えていただいたことを心より御礼申し上げます。また、今回、この見方・考え方において、「新たな価値を創造する」という文言を中高で統一いただいたのは、情報活用能力を育成する教科群が中心となって、この国のイノベーション推進に大きな役割を果たすのではないかと期待できるようになったことが大変よかったと思っています。
 もう1点は、26ページの情報を基盤とした生産技術で扱う内容の前提となる考え方についてです。この内容を扱う理由に、情報・技術科では、デジタルのものづくりによって願いや思いを具体化できる市民や、それから情報を基盤とした生産技術に関わる職業への関心を高める内容が記載してあるのはそのとおりかと思っています。一方で、デジタルの技術をうまく使ってものづくりがもっと楽しくなるとか、それからわくわくするとか、そのようなものづくりが楽しくなって仕事としてやってみたいと思うような、創造がイメージできる重要な内容がもう少し含まれてもいいのではないかというのが2つ目の意見です。
 特に今回は、小学校との連携で考えると、総合的な学習の時間でものづくりを示すようなメイクが入ったのは個人的には高く評価しています。今回、小学校からメイクの活動を通して、ものづくりの楽しさだとか思いを形にする力を養い、そこで培ったものづくりの楽しさを中学でも継続して実践できる教科は情報・技術科だと思いますので、ぜひそこに「楽しい」や、「わくわくする」などの文言が入れられないかと思っています。
 また、デジタルを拡張したものづくりの教育を強化していくという意味の内容は伝わってきますが、ものづくりを楽しく行うことによってその仕事に就きたいとか、ものづくりを行う中でもっとデジタルを活用して新たなものづくりの価値を高めたいという表現が入るとよいかと思いました。
 現在の日本においては、確かに情報通信技術に関わるGDPだとか、それから就業者数はここ30年で急速に増加していますけれども、ものづくりに関わる製造業におけるGDPだとか就業者数は、情報通信業の約3倍の大きさや働き手が必要ですので、ぜひ多くの子供たちが最新のものづくりに興味を持って、情報だけでなく、情報をもっと活用して、ものづくりの分野だとか他の分野に新たな価値を生み出せるような人々が現れてもらいたいと思っています。そのためには、義務教育段階において、多くの子供たちがデジタルの技術を使ってものづくりをもっと楽しいと思うことはとても大切かと思いますので、そのような創造がイメージできる記載を検討いただけるとうれしく思います。
 私のほうからは以上です。
【堀田主査】  ありがとうございました。
 では、この後、田中委員、春日井委員、安藤委員の順番で参ります。田中委員、お願いいたします。
【田中委員】  NPO法人Waffleの田中です。
 全体的に情報は自動化、効率化するという視点でカリキュラムがつくられていることに危機感を感じています。特にAIについては、産業を抜本的に変えていくため、AI時代にはさらにAIを利用する人間の側に創造性や批判的思考が重要になります。既存の業務を効率化するという視点だけではなくて、新たな価値を創造するということに重点を置いたカリキュラムづくりが求められていると考えます。そのためには、自分事として手を動かしながら知識を得ていくという流れを強く打ち出していただきたいです。
 ページ20から23の情報技術を扱う内容のイメージについて、学習内容イメージの知識及び技能にはAIの要素が含まれておりますが、思考力・判断力・表現力等にはAIの記述がないのが気になります。前回、小学校から高校までを通じたAIの学習内容のイメージを議論しましたが、これに応じた資質・能力を知識及び技能と思考力・判断力・表現等の両面から考える必要があると考えます。
 2点目に、ページ22の学習内容イメージcについてです。見方・考え方で包摂性に言及いただいたことには改めて感謝いたします。その上で、包摂的とはどういったものなのかを広く先生方に理解いただくために、ページ22のcに学習内容のイメージを提示することは非常に重要だと考えています。一方で、現在の書き方ですと、先生方に包摂的とは何かというのが伝わりにくいと感じています。
 まず、1つ目の社会に与える多大な影響については、個人に与える影響も含めるべきではないでしょうか。前回も発言しましたが、中高生がAIを悪用し、クラスメートの裸の画像を作ってみんなで回すということが起きていると聞きます。このようなことを防ぐためには、江間委員の資料にもあった倫理や法律といったことも併せて学ぶ必要があると考えます。
 2つ目については、以前発言したメンタルヘルスとの関係性を入れていただきありがとうございます。テクノロジーの負の面はネット依存だけではないので、先ほど申し上げたようなオンライン暴力やAIの乱用といった他者を傷つけないために必要な知識も身につけることが求められていると考えます。
 3つ目の情報技術によるシステム化やDXと生活や社会、環境との関係の理解については、社会で技術がどのように使われているかという形から学べることは、技術に苦手意識を持つ女子生徒などにも有効な方法だと感じました。ただ、環境との関係の理解の言葉の示す範囲が広いため、どういったイメージをお持ちか教えていただきたいです。
 3点目に、ページ21やページ22の学習内容のイメージにある、「新たな技術の発想を創造したりして、表現する」の意味がよく分かりませんでした。対応する学習活動としては、ページ11のようにテーマが固定はされていますが、その中で各生徒が課題をブレークダウンして、実際に自分たちがテクノロジーを使って解決する価値を創造する、つまり生徒起点でつくりたいものをつくって、実際に手を動かすというのがあるべき姿だと考えています。ページ21、22でも、創造、表現というコンセプトは、先生のお仕着せではなく、生徒の創造、表現が各学校現場で実践されるような書きぶりにしていただけたらと思います。
 一方で、ページ24、25の学習内容イメージの示し方については、生徒から見た、なぜこの活動に取り組むのかという文脈がなく、教える技術ありきになっているように見えるのが気になりました。このように考えると、ページ10の単元計画づくりの参考イメージにも、教師がその課題を設定した理由などを入れて示すことでよりよくなると思います。具体的な書きぶりについては、別途メールします。
 以上です。
【堀田主査】  ありがとうございました。
 それでは、春日井委員、お願いいたします。
【春日井委員】  よろしくお願いします。膨大な資料を作成いただきありがとうございます。具体的な授業がイメージできるようになりました。
 20ページから23ページに示された1ポツ、情報技術(仮称)に関しての意見になります。12月開催の第4回ワーキンググループの参考資料1、令和5年度中学校学習指導要領実施状況調査の結果から明らかになった課題として、複数の課題が示されていました。その一方で、教育課程企画特別部会の論点整理では、小中高通じた体系的、抜本的な教育内容の充実の方向性が示されており、このことは諮問理由として挙げられていることもありますので、今回、事務局から御提案いただいたイメージのように、内容を充実する必要があると思っています。
 御提案いただいた内容については賛成ですが、今後の検討において、小学校での学習との接続を考慮して、十分に生徒が資質・能力を向上できるように進めていただけるようにお願いしたいと思います。
 以上になります。
【堀田主査】  ありがとうございます。
 では、安藤委員、お願いいたします。
【安藤委員】  安藤です。よろしくお願いします。ネットワークに関してのコメントです。20ページとか22ページに書いていただいています。
 先ほどちょっとお話がありましたけれども、ネットワークについて提案していただいた位置づけはとても良いと考えております。ネットワークというのは基本的にはインフラに相当するもので、普段コンピュータを使っていても仕組みをなかなか意識しにくいものですよね。ですから、内容のまとまりとしてある段階でまとめて学習して終わってしまうと、活きた知識になりにくいです。ですから、ネットワークのような概念的な理解が必要な内容というのは縦割りにしないほうがいいと思っています。
 具体的には、ネットワークに関する学習の最初には、全体的に包括的な内容とか総括的なことを扱うにしても、例えばOSIの参照モデルだとかTCP/IPのモデルでも、物理層に近いところは計測・制御の学習内容と相性がいいので指導と直結しやすいとか、あるいはコンテンツ系のプログラミングについてはアプリケーション層に近いところと学習と密接した理解ができます。このように、今回の案は実践的・体験的な学習活動を進める上でも、ネットワークの知識と関わりが持てる学習として位置づける、そういう御提案かと思いましたので、私はこの提案について賛成です。
 以上です。
【堀田主査】  ありがとうございました。
 それでは、最後に森山主査代理にお話いただければと思います。お願いします。
【森山主査代理】  失礼します。兵庫教育大学、森山でございます。事務局の御提案、それから皆様の御議論ありがとうございました。
 18ページをお願いしたいと思います。これまでの大きな議論の流れを整理させていただきますと、新しい情報・技術科ですけれども、最初に目標と見方・考え方の検討から入りまして、一旦、個別の学習内容をイメージしながら機能的に高次の資質・能力の定義ということをしていただきました。今度は、この定義から逆に、演繹的に、高次の資質・能力から個別の学習内容を再度整理するという議論の流れで、本日は多くの部分で個別の学習内容のイメージがついたのかなというふうに思っています。
 事務局、非常に大変だったと思うんですけれども、こうした作業をすることによって、学習指導要領に記載する文言の粒度というのが、ある意味、抽象的な目標や見方・考え方と、ある程度具体的な個別の学習内容の両方がイメージできるような、準抽象的なレベルで整理ができたんじゃないかなというふうに思っています。
 21ページをお願いいたします。例えば情報技術の学習内容につきましては、前回(2)今回は(1)と(3)で整理をしていただきましたので、現行の中学校技術科と比べまして、情報技術に関わる内容はかなりしっかりと拡充したということで、情報活用能力の抜本的な向上を中核的に担う教科としてふさわしい内容になったなというふうに実感をしております。
 また、次、31ページをお願いいたします。生産技術の学習内容ですけれども、現行の技術科の内容A、B、Cの構成、これは世の中を構成している技術の体系ということになっているわけですが、ある種、こういった普遍的なところは維持をしていただきながら、個別の学習内容は大きく整理をしていただきました。ある意味、高次の資質・能力の形成にとってはミニマムなレベルまで、この緑の箇所になりますけれども、整理をしていただいて、その減った分、この黄色や青の部分になりますが、「情報を基盤とした」という名称のとおり、CADやデジタルものづくり、データ活用、シミュレーションなど、情報活用能力の要素がうまく組み込まれて、サイバーとフィジカルの融合ということのイメージを表していただけたかなというふうに思っております。
 こうした議論、最終的には、39ページをお願いいたします。表形式の学習指導要領のイメージへと繋がっていくということになるわけですけれども、39ページ、生産技術のところですけれども、この中の文言を見ていただきますと、(ア)、(イ)、(ウ)の中にそれぞれ「情報技術」という言葉が入っておりまして、情報を基盤とした生産技術という考え方がうまく表現されていますから、学校現場でこの学習指導要領から単元や題材を設計するという際には、どのように情報技術を扱えばよいのかということが非常に分かりやすいのではないかなというふうに思います。
 まだ全てそろっているわけではないですけれども、今回のこの学習内容の整理というのは、全体的なスコープを平面的にある意味整理したものというふうに思います。次に課題になるのは、これを現場の教員がカリキュラムに実装するということを考えると、子供の発達段階を踏まえたシークエンスの検討、学習内容を立体化していく、あるいは内容の組合せによる題材の設定方法ということを考えないといけないというふうに思います。
 中1の春というのもほとんど小学校6年生ですし、中3の冬というのはほとんど高校1年生ですけれども、同じ学習内容として示されているこの文言に対してどこまでの理解を求めるのかということについて、どの程度、条件をつけるのか、あるいはつけずに学校に委ねるのかといったところが、次、この内容の取扱いの議論の中では非常に重要な論点になってくるのではないかなということを感じました。
 以上、ちょっと感想めいたコメントですけれども以上でございます。
【堀田主査】  ありがとうございました。
 では、続きまして、高等学校の情報科について、また30分ほど意見交換をしたいと思います。先ほどまでと同様、御意見のある方は挙手をいただきまして、私のほうから指名さしあげたいと思います。ページで言うと、52から後ろの話になります。
 では、御意見のある方、挙手をお願いいたします。
 では、今度委員、白井委員、蓮池委員の順番で参ります。今度委員、お願いいたします。
【今度委員】  ありがとうございます。今度です。資料、作成いただきありがとうございました。高等学校情報科の目標及び学習内容について意見を述べさせていただきます。
 まず、資料前半に示されている高次の資質・能力を育成するためには、中学校で培ったNC、シティズンシップ、メディアリテラシーの視点をより社会参画に直結するレベルへと高度化させる必要があると考えます。高校の目標には、社会の創り手としての倫理感や責任をより強く打ち出すべきと考えます。
 具体的には、例えば資料58、62ページの情報Ⅰの内容イメージに、高校生にふさわしい深い考察を追記していただきたいです。例えば、アルゴリズムによる構造的差別の分析やディープフェイク等が民主主義の基盤に与える影響の考察、さらには現行の法制度の限界と新たなルールの在り方を議論するような内容です。情報社会の責任ある主体を育てるために、これら高度化された視点の明記を提案します。
 また最後に、提示された指導の個別内容は妥当と考えますが、生徒が生成AIを利用する場面が、今後、確実に増えることを考えると、評価の在り方がこれまでどおり変わらなければ、高次の資質・能力の育成と逆方向に進んでしまう懸念があります。指導と評価の一体化の観点から、生成AI利用を前提とした評価手法にまで踏み込んでいただく検討も要望いたします。
 以上です。
【堀田主査】  ありがとうございました。
 白井委員、お願いいたします。
【白井委員】  ありがとうございます。大阪大学の白井です。
 スライド59ページをお願いいたします。ありがとうございます。こちらの「情報の仕組みと社会との関わり(仮称)」で中学校との接続を担う箇所を設け、学び直しの機会を設けた点に賛成いたします。前回のワーキンググループでも発言させていただきましたとおり、実践的、探究的な学習の充実には既習事項の確実な定着と既習事項と新しい学習内容の繋がりを意識させ、理解を深めることが重要です。
 (2)から(4)の各学習のまとまりで関連する中学校までの学習内容を示すことに加え、今回示していただいたとおり、「(1)情報の仕組みと社会との関わり(仮称)」で丁寧に各学習内容を扱うことが、既習事項の確実な定着を促し、実践的、探究的な学習の際の足場かけにも繋がると考えます。
 次に、スライド73をお願いします。ありがとうございます。単位数弾力化の意図として、改善を含めたサイクルを繰り返すことでより洗練された価値を創造する過程を学ぶ点に賛成いたします。これは、情報Ⅰの情報デザインのデザイン思考で学んだデザイン思考の実践を意図していると推察しております。ただし、この意図が明示されなければ、弾力化で時間が増えたとしても各工程に時間をかけ、1サイクルのみで終わってしまう可能性も考えられます。既にスライド67の「(5)創造的な課題発見・解決の実践(仮称)」の学習において、改善を重ねるプロセスに関しては触れていただいておりますが、弾力化の意図を明確に伝えられるよう、今後、解説等で資料を整理される際には表現を工夫いただくことを提案いたします。
 以上です。ありがとうございます。
【堀田主査】  ありがとうございました。
 蓮池委員、お願いいたします。
【蓮池委員】  早稲田大学の蓮池です。資料の作成、どうもありがとうございました。
 今回、65ページ、66ページの先端技術のところで意見を述べさせていただきます。情報Ⅱにおける先端技術を学ぶということは、今後、こういった技術をより組み合わせて使っていくような人材を育てていくということに繋がるかと思いますので、やはり57ページ等にも書いてありますが、先端技術の名称等の羅列、その特徴等の羅列だけではやっぱり陳腐化してしまう可能性が非常に高いと思います。
 一方で、例えば今の生成AIであったとしても、ほかのデータ分析の手法であったり、情報システムの技術であったりとしても、これまでいろいろな技術の積み重ねでできたこと、できないことがあって、そのできないことを解決していくために新たな技術が生まれ、そこでまた問題点が発生しという、そういった流れ、歴史があると思います。そういった技術のできなかったことをできるようにしていく、そういった流れを実際に理解していくことによって、例えばほかの技術、Aという技術とBという技術を新たに組み合わせて新たな価値が創造できるというふうな、そういった今回の趣旨に合った教育になっていくような気がいたしますので、先端技術の流れをうまく、有機的にといいますか立体的に積み上げていくような内容にしていただけるとすごくいいかなというふうに思いました。
 以上です。
【堀田主査】  ありがとうございました。
 では、この後、田中委員、井手委員、鎌田委員の順番で参ります。田中委員、お願いいたします。
【田中委員】  NPO法人Waffleの田中です。
 情報Ⅰにハードウエアなどを用いたデジタルものづくりの要素がないことが気になっています。せっかく中学でデジタル加工機などの記述が学習内容のイメージに書かれたにもかかわらず、高校段階だと断絶しているように感じます。例えばページ63の学習内容イメージにある「目的に応じた情報技術や手法の選択と組合せの基本」に、ソフトウエアとハードウエアの適切な組合せを含むなどとしていただくことはできないか、御検討をお願いいたします。
 以上です。
【堀田主査】  ありがとうございました。
 では、井手委員、お願いいたします。
【井手委員】  よろしくお願いします。旭丘高校の井手です。2点、意見させていただければなと思います。
 1点目ですが、59ページをお願いいたします。こちらのAIに関する学習内容の順序についてでございます。現在は、ア、情報の表現と通信の仕組み、イ、情報技術と社会の関係、ウ、情報倫理と安全な情報活用、順番になっておりますが、イの前にウを配置するほうが学習の流れとしては自然ではないかなと感じております。まず、情報と情報技術の基本的な仕組みを理解し、その上で個人情報保護法や情報セキュリティなどの安全な活用について学び、その後にAIなどの先端技術や情報技術と社会の関係を考える流れのほうが、技術の理解から活用、そして社会との関係等、段階的に学ぶ構成になるのではないかと感じております。
 2点目です。62ページをお願いします。こちらのプログラミングによるシステム開発についてになります。(4)のアルゴリズムとシステム開発の構成については、問題の構造化、プログラミングによる設計・開発、そして評価・改善という流れになっており、学習プロセスとして非常に分かりやすく、この点には賛成いたします。
 一方で、イにあります協働してシステム開発を進めるという表現については、グループでのPBL型の中規模から大規模な開発を想起させる印象がございます。学校現場では、グループによってはプログラミングが得意な生徒だけが実装を担当して、ほかの生徒の関与が薄かったり、全く関与しないといったケースも考えられるかなと思います。そのため、この表記を変更するかどうかの判断は難しいですけれども、少なくとも学習指導要領解説において、学校や生徒の実態に応じて個人での開発や小規模の協働など、柔軟な形でプログラミングが実施できることが分かる記述があると、現場としては取り組みやすくなるかなというふうに感じました。
 以上です。
【堀田主査】  ありがとうございました。
 では、鎌田委員、お願いいたします。
【鎌田委員】  神奈川県立横浜国際高校の鎌田です。
 8ページをお願いします。核となる教科等の高次の資質・能力のところを踏まえて発言させていただきます。8ページのところの(2)のコンテンツとデータのところで、利用者の立場で情報を吟味し設計したりすることと、情報Ⅰの(2)の情報デザインのところ、情報の受け手の視点に立ち、情報を吟味し、分かりやすく表現することという、この2つが統一されている部分と、これに併せて、10ページと12ページに具体的な事例がありますように、この「情報デザイン」という文言が中学校と高校で統一されているということが重要だと考えています。
 10ページのところですと、情報デザインの考え方に関してはこのように記載されています。情報デザインを考える上でユーザーを意識して考えることが大切と記載されており、12ページのほうにも、情報デザインの考え方のところで、ユーザーの分析を行うこととありますように、あくまでもユーザーのことをしっかり考えた上でデザインするという考え方が統一されていることがすごく重要だと考えています。
 生徒たちは、中学校、高校と接続していく中で、情報デザインという例えば一つの用語をこのように統一されて系統立て学んでいくことが重要だと考えておりますし、現行の情報Ⅰでも、情報デザインの考え方は他の領域、コンピュータとプログラミングやネットワークとデータ活用にも繋がる考え方ですので、問題解決のベースとなる考え方が統一されて整理されていることはすごく重要だと考えていますので、今後、ほかの資料等でも、中高、小学校も含むんですけど、用語の考え方の統一をこのようにしていただくとありがたいと感じています。
 もう一つが73ページのところになります。73ページのところ、先ほど白井委員が述べた内容と全く同じ考え方になりますが、繰り返しになりますが、この2つを、プロジェクト1の事例を左と右で比較してあげているような例示は非常に重要だと考えています。価値のアップデートのために再設計、実装、再検証を何度も繰り返す、この流れを単位数の弾力の考え方で例示されていることに強く賛同しています。こういった探究的な学びというのは、ある意味、学校の探究の土台となりますし、あるいは学校の特色にもなり得る学習活動だと考えています。
 以上です。
【堀田主査】  ありがとうございました。
 それでは、この後ですが、春日井委員、福田委員、そして、恐らく最後かと思いますが、萩谷主査代理にお話をいただきたいと思っております。では、春日井委員、お願いいたします。
【春日井委員】  ありがとうございます。高等学校についても膨大な資料を作成していただき、ありがとうございます。御提案の方向に賛成いたします。その上で意見を述べたいと思います。
 65ページをお願いします。ありがとうございます。先端技術と情報システムデザインについての意見になります。書き方としてはイメージとして示していただいたものになると思いますが、先端技術という言葉のイメージが強いので、先端技術を教えるものというような誤解を受けそうに思います。
 72ページをお願いします。ありがとうございます。単元の概要、左上のところに示していただいている中で、設計・試作・検証・改善の過程を学ぶこと、適切に活用・評価する力を育成すること、これらが重要だと思います。これらについては、イメージに十分盛り込んでいただいていると思います。単に特定の先端技術に触れるだけでなく、情報Ⅱを学習した後の生徒が、将来、さらに生まれてくる新しい技術に対しても、技術の獲得、活用、その評価を行えるような資質・能力を身につけられるようにしていくことが必要だと思います。この項目については、記述の修正は特に考えておりませんが、高次の資質・能力を含め、この項目の学習について、今後、十分に理解を広げてもらいたいとの要望になります。
 以上になります。
【堀田主査】  ありがとうございました。
 福田委員、お願いいたします。
【福田委員】  福田でございます。よろしくお願いいたします。
 まず、59ページからの資料についてですが、内容のまとまりごとに個別の具体的な内容が書かれていて、現場の先生方にとっては非常にイメージしやすいですし、これまで議論してきたAIやメディアリテラシーについても、個別の専門的な内容について紐づいて学ぶように書かれていて、現場の先生方にとっては分かりやすく書かれていると思います。
 また、資料53と、具体的には資料73になりますが、情報Ⅱについてです。特に、(5)情報と情報技術を活用した問題発見・解決の探究についてですけども、幅を持って学校が特色を出して設置できることについて、大変ありがたく、すばらしいと考えております。学校の状況が様々ある中で、高校でも情報活用能力の継続的な育成を図ることもできるので、抜本的な向上に繋がると考えております。
 情報Ⅱの設置率の向上を円滑に進め、また情報活用能力の向上を図る上でも、国からの指導力向上や環境整備について、今後の議論に期待したいと考えております。膨大な資料の作成、ありがとうございます。今回の事務局の御提案には賛同いたします。
 以上です。
【堀田主査】  ありがとうございました。
 それでは、最後に萩谷主査代理、お願いいたします。
【萩谷主査代理】  まず、メディアリテラシーに関して、今回も含めていろいろ御意見出ておりますけども、情報科は情報そのものを扱う教科ですので、個別に扱う専門的な内容に合わせてメディアリテラシーを全単元的に扱うことが分かるような記載になっているかと思います。8ページ、それから9ページの高次の資質・能力には、社会的責任に配慮、情報を吟味、批判的に関係を見いだす、批判的に判断・表現といった記載が全体的に含まれています。それらに従って、個別内容においても、例えば59ページの(1)のcの情報の信頼性・妥当性の考え方、偽情報・誤情報への対応と検証の重要性、それから63ページの(5)のaの情報の収集・整理・分析・吟味の方法といったところがメディアリテラシーに関係していると思います。
 実際の授業のイメージで考えますと、例えば71ページの(5)の課題研究の課題発見、課題の明確化における情報収集の段階で、偽情報、誤情報を検討するなど、情報を吟味する様々な活動を取り込むことができると考えられます。なお、中学の情報・技術科においても基本的に同様ではないかと考えております。
 それから、AIに関してですけれども、59ページ(1)のbに、AI等の先端技術の基本的な仕組み、AIを含む情報技術の利点と限界を含めていただいていることは大いに歓迎いたします。教科書や教材での様々な展開を期待しております。
 それから、65ページ、66ページになりますけれども、(4)の先端技術を特定していないことは、生成AIも含めてその時々での最先端技術を扱うことを意図しているためと理解しております。生成AI等の先端的なAI技術については、この(4)の記述と、前回になりますけれども、93ページの(3)に自己教師あり学習が加わったこともありまして、教科書や教材での様々な工夫がなされることを期待しております。
 それから、最後、73ページ、こちらは既に御意見出ておりますけれども、実社会においても、設計、実装、評価、改善のプロセスに複数回取り組むことで価値創造の質を高めることが可能となっておりまして、そのような取組を高校段階で体験できることは理想的と思います。
 以上です。
【堀田主査】  ありがとうございました。
 では、事務局からお願いいたします。
【相川情報教育振興室室長補佐】  先ほど田中委員から中学校に関して御質問がありましたので、お答えさせていただければと思います。22ページでございます。22ページの左側のcの4つ目のポツで情報技術によるシステム化やDXと生活や社会、環境との関係の理解のところがイメージが湧かないというお話だったと思います。こちらに関しましては、環境については、例えば自然環境を想定していて、例えばAIを例にしますと、必要なデータセンターの建造であったり通信網の整備、昨今話題になるエネルギー需給の増大に自然環境が影響を受けるといったイメージと思っております。これは、具体のところは学習指導要領解説などで表示させていくところと考えておるところでございます。
 事務局としては以上です。
【堀田主査】  ありがとうございました。
 たくさんの御意見をいただきまして、ちょっとスライド3をお願いできますでしょうか。私も主査として、これ、事務局と一緒に検討してきたわけですけども、私どもは、中教審の諮問に書かれていましたように、情報活用能力の抜本的向上というのが私どもの検討の最大の重要なところだと思います。その抜本的向上というのは、内容の精度を決めるのみならず、小中高の教育課程的な連続や内容の体系を検討するということになるかと思うんですけども、今、この図であるように、それぞれ小中高の学校段階ごとに教科が違いますので、教科としての、各教科等の性質を背負うということにどうしてもならざるを得ません。そんな中で、情報活用能力については、一定の発達に応じた展開をしていくという難しさを私たちは抱えているということになります。
 今日、幾つか意見出ましたけども、小学校においては、総合的な学習の時間に探究の領域ともう一つ情報の領域というのをつくり、情報の領域としてどうあるべきかという検討をしてきているわけですけども、これは総合や探究のワーキングと一緒に検討させていただくことになります。
 一方で、中学校の情報・技術科の内容とどのように接続するかというのは、この情報の領域にとっては大変重要なことであり、そうでないと学習の不連続が起こってしまうということになりますので、今日も幾つか意見が出ましたように、中学校の内容がある程度はっきりしてくると、それを総合的な学習の時間としての小学校の情報の領域にどのぐらい接続対応を検討するかということは、私たちにとっては非常に重要なことかと思います。目標レベルで、あるいは見方・考え方レベルで、あるいは取扱いのレベルで、あるいは教材によってどういうふうに具体化するかというのはレイヤーがいろいろありますけども、これは慎重に検討していかなきゃいけないところだというふうに考えております。また、中学校の情報・技術科は義務教育の教科でありまして、高等学校の情報科は、専門高校もあるわけで、そういう中で情報科というのは広く行われるということになります。
 中学校の情報・技術科は、今までの技術分野が産業を支えてきたという、そういう歴史も背負いますので、新しく新教科として再編されるとはいえ、その部分をどうやって、特にSTEAM教育が重要になっている時代ですので、どのぐらい、どの程度これを背負いながらやっていくのかというのは非常に慎重にやらなければならないところであるというふうに考えておりますし、それと中高の接続がどのように関係するか、これは専門高校への接続も含めてですけども、私たちは慎重に考えなければならないと。
 また、高等学校の改革というのが、今、様々な形で進んでおりまして、これは高等学校それぞれが大きく特色を出さなきゃいけないという時代にあり、そういう時代にこのDXの時代の特色として、この情報Ⅱが特にですが、各学校が特色を出しやすい形でこれを運用していくということの自由度の保障みたいなことが大変重要になろうかと思いますし、ここで身につけた、さっきのサイクルの話がありましたけども、身につける力というのは恐らく社会で相当役に立つ知見になるんじゃないかと思います。
 また、加えて申し上げると、高大接続の観点から言えば、情報というのは大学入学共通テストの科目の一つにもなっておりまして、高校の教科情報で学んだことが大学における、高等教育における数理・データサイエンス・AI教育と接続するわけでありまして、またMDASH等に代表されるような、社会の情報化に繋がる資格等との接続も考えられるわけで、この辺りをどういうふうに設計するのかというあたりは、大変教育課程上、難しいところがたくさんございますので、これは文部科学省の事務局と、あるいは関係諸団体等、あるいは各教科等のワーキングと連携しながら私たち慎重に検討していく必要があると、難しいながらも大事なお仕事をいただいているというふうに理解してございます。
 ちょっと長くなりましたが、確認的なコメントを差し上げました。
 それでは、議題を変えてまいります。議題2です。次はデジタル学習基盤を前提とした「主体的・対話的で深い学び」を一層充実するための方策について移ります。資料2となりますので、事務局よりまず御説明をいただければと思います。
【相川情報教育振興室室長補佐】  資料2でございます。本日の議題の2つ目として、デジタル学習基盤を前提とした「主体的・対話的で深い学び」を一層充実するための方策について御審議いただければと存じます。
 資料2冒頭は、第4回総則・評価特別部会における個に応じた学習課程の充実であったり、デジタル学習基盤に関連した資料を添付しておりますが、詳細な説明はここでは省略をさせていただければと思っております。
 資料飛びまして、12ページ目を御覧ください。まず、こちら、資料左側にありますとおり、論点整理においては、デジタル学習基盤に関する学習指導要領上の記述が不十分であることがGIGAスクール構想推進上の課題となっていること、学習者の学習ツールとしての発想に立った記載が学習指導要領にないことが授業改善の推進に当たって課題となっていること等が指摘されているところです。また、その上で、各教科等において、資質・能力の記載や各教科と固有の学習過程を示していくに当たって、デジタル学習基盤が常に利用可能であることを念頭に検討すべきと検討の方向性が示されているところでございます。
 資料右側に移らせていただきます。デジタル学習基盤の活用方策の検討の方向性についてですが、こちらでは検討に当たっての前提認識を幾つか記載しております。一つは、情報技術を自在に活用できるためには情報活用能力が必須であって、そのためには1人1台端末をはじめとするデジタル学習基盤を利用した学習活動が不可欠であるといったことを書いてございます。
 2つ目ですけれども、既にGIGAスクール構想の推進によりデジタル学習基盤を活用した授業実践は浸透し始めており、技術・家庭科、技術分野や高等学校情報科の実践が蓄積をされ始めているといったところでございます。
 3つ目ですけれども、総則・評価特別部会において、デジタル学習基盤等について議論がなされている中、デジタル学習基盤の役割として、教師の指導のツールとしての側面に加え、学習者の学習ツールとしての側面を有しており、児童生徒にとっての学びやすさの向上や合理的配慮の基盤として働くといった役割を学習指導要領総則の解説に盛り込む要素例として議論されているということでして、このような前提認識を記載しておるところです。
 13ページ目に移らせていただきます。資料左上でございます。これまでの授業実践を参考としつつ、総則・評価特別部会の検討を踏まえ、中学情報・技術科や高等学校情報科におけるデジタル学習基盤を活用した主体的・対話的で深い学びを充実するための方策を次のとおり整理してはどうかとしており、以下2つの活用方策に関する考え方を提案しているものでございます。
 丸1に関しましては、学習課程を充実する手段としてのデジタル学習基盤の活用としておりますが、学習の各課程に応じてデジタル学習基盤を活用することにより、効果的な学びが実現できると考えられるのではないかということで、以下に実践例を基にした具体例を幾つか示しておるところです。
 まず、技術・家庭科技術分野の活用例を挙げておりますけれども、1つ目のポツ、構想の場面で3DCADのようなシミュレーターを用いたり、3Dプリンタで出力したりすることで、授業時間内での試行錯誤の回数を増やすこと。
 次に、情報科の活用例ですけれども、1つ目のポツで、生成AIとの対話によりヒントを得て解決策を考えてプログラムに実装したり、製作したプログラムをクラウドで共有して統合テストをしたりすることで試行錯誤の回数が増え、アプリの質を高めていくといったデジタル学習基盤により、各教科で試行錯誤や改善等をすることが効果的となるという例を挙げております。なお、これらについては、14ページ目から25ページ目にかけて実践事例を添付しておるところでございます。
 次に、ここの13ページの資料右側を御覧いただければと思います。もう一つの活用方策として挙げているものとして、丸2、学習の対象としてのデジタル学習基盤(を構成する情報技術)の特性理解を挙げております。中学校情報・技術科(仮称)や高等学校情報科については、情報活用能力を育成する教科等であることを踏まえれば、デジタル学習基盤を構成する情報技術の特性自体を学ぶことにデジタル学習基盤を活用することも考えられるのではないかということにしております。
 これは、情報活用能力の育成の一環と位置づけられ、情報活用能力の育成の核となる教科等における当該実践が、例えば丸1のような各教科等でのデジタル学習基盤の活用効果を高める関係にあると考えられるともしております。
 資料を飛ばさせていただきまして、26ページ目を御覧ください。こちらは、先ほどの説明の中にあった丸2に関連しての補足イメージとなっております。情報Ⅰの内容項目(1)情報の仕組みと社会との関わり(仮称)において、ネットワークの仕組みを調査し、利用場面を想定して構成図を設計し、実際に機器を接続してネットワークを構築する活動を行う場面をここでは例としておりますけれども、この活動によってデジタル学習基盤が通信と記録によって成り立つ仕組みであることを捉えて、情報技術の特性への理解を深めることに繋がるということをこのイメージの例で示させていただいております。
 27ページ目も中学校情報・技術科のものでございますけれども、先ほどの高等学校情報科のものと同趣旨でございまして、デジタル学習基盤を用いることによって情報技術の特性の理解を深めていくと、そういったことのイメージをこの27ページでも同様に示させていただいております。
 13ページ目に戻らせていただきますけれども、一番右下のポツ、この丸1、丸2双方について、次期学習指導要領の内容の取扱いであったり、解説等において、デジタル学習基盤が常に利用可能であることを前提としつつ、具体的に記載することを検討してはどうかというふうに提案させていただいているところでございます。
 事務局からの説明は以上になります。
【堀田主査】  ありがとうございました。
 今、事務局から説明がありましたことにつきまして、この後、検討していきたいと思いますが、どうでしょう、また同じように皆さんに挙手いただきまして、それから御指名さしあげたいと思いますが、ちょっとその時間の間にちょっと補足的に説明しますと、このデジタル学習基盤を前提としたという文脈は、これは実は各教科等のワーキングでも議論されていることで、つまりデジタル学習基盤、今、現行の学習指導要領が検討された段階ではまだGIGAスクール前でしたので、そういう意味ではデジタル学習基盤を前提とした学び方等については十分に現行の学習指導要領には記載されていない。それを踏まえまして、主に総則・評価特別部会でこのことについてはすごく議論されてきているわけです。特に学び方、自己調整等に代表される子供たちの自律的な学びを非常に重点化している、そういう学習指導要領の方向感というのがあって、それが議論されているということになります。
 各教科等のワーキングでは、それを踏まえた上で、各教科等におけるデジタル学習基盤を前提とした学び方のより望ましいことについて検討しているというわけで、私たちは情報・技術科やあるいは高校の情報科において、このデジタル学習基盤を前提として、生徒が、児童生徒がですが、主体的・対話的で深い学びをつくっていくために、このデジタル学習基盤がどのように役立つかということについて、これ、整理しようというところになります。
 これについて、今日、事務局から、参考資料も含めて幾つかの事例が出ておりますし、それを皆さん御覧いただいて、もっとここはこう書いたほうがいいんじゃないかとか、こういう観点もあるよとか、それぞれの立場から御意見をいただければ幸いに思います。
 それでは、また挙手ボタンを押していただいて、私のほうで御指名さしあげたいと思いますがいかがでしょうか。
 では、最初に田中委員、次に泰山委員の順番で参ります。田中委員、お願いします。
【田中委員】  NPO法人Waffleの田中沙弥果です。
 特に高校段階について情報Ⅰ、Ⅱの学習の目的を達成しようとすると、先ほどの資料1のページ70の挿絵にあるような、一定の大きさのディスプレーがあると望ましいと考えます。しかし、高校段階の端末整備については地域ごとに差があったり、パソコン教室が廃止されている場合があると聞いています。資料2のページ13に「デジタル学習基盤が常に利用可能であることを前提としつつ」とあります。情報Ⅰ、Ⅱを行うために前提となる常に利用可能であるべき学習基盤とは何なのか、望ましい端末やソフトウエア要件なども含めて示していくことが必要ではないかと考えます。
 以上です。
【堀田主査】  ありがとうございました。
 泰山委員、お願いします。
【泰山委員】  ありがとうございます。今、お示しいただいているところ、デジタル学習基盤が方法であり、かつ内容、対象であるというようなことが、恐らく情報・技術科、情報科に特徴的な要素であるということだと思いますので、この整理の仕方、非常に分かりやすいかなというふうに思って聞かせていただいていたところでした。
 あわせて言うと、この丸1と丸2はお互いに補完するものであるということが想定されて、それによってより学びが深まっていくというのが最大の特徴なのかなと思っています。恐らくこの指導例というか授業例がそのまま出ることはないとは思うんですが、例えば先ほどお示しをいただいたAIに聞きながら、補助的な役割でというような実践事例のところに、最後、それで問題解決の質を上げたということに加えて、生成AIの活用の仕方はどうだったんだろうか、何を聞いたらどういうような答えが返ってきたんだろうか、それはなぜなんだろうみたいなことを振り返ると、AIの特性自体についても学ぶみたいなことができるのではないかなというふうに思います。1と2それぞれ分けて示していただくことに加えて、1、2の往還といったような案も併せて御検討いただけるといいなというふうに思っていたところでした。
 以上になります。
【堀田主査】  ありがとうございました。
 では、この後、井手委員、白井委員、鎌田委員の順番で参ります。井手委員、お願いいたします。
【井手委員】  ありがとうございます。旭丘高校の井手です。よろしくお願いします。簡単に2点、意見させていただきます。
 1点目は、デジタル学習基盤の位置づけについてです。これらの資料から、主体的・対話的で深い学びを実現する土台としてデジタル学習基盤が位置づけられているということが分かりました。確かに学校現場では端末やクラウド環境の整備は進んだ一方で、それをどのような学習過程で活用すると学びが深まるのかという授業設計の部分は多くの事例が蓄積されてきてはいるんですけれども、まだ十分共有されていない状況が強くあると感じています。そのため、事務局のほうでも、この資料の例えば14ページ以降にありますように、たくさんの実践事例や活用例を入れていただきました。本当にありがたいことだと思っています。このように、これらの実際の活用例についてを、やはり学習指導要領解説や文部科学省の特設サイト等でやっぱり具体的に示して、イメージしやすい情報提供をすることが重要ではないかと思いました。
 2点目は、個別最適な学びと協働的な学びの関係についてになります。こちらも学校現場では、単純に個別最適な学びが単に個別の作業、協働的な学びが単にグループワークとして暗に取られてしまう傾向があるように感じております。また本来は、これらの両者を学習過程の中で往還させる設計が重要だと思います。このような解釈の違いが起きないようにするためにも、先ほどの例と同じように、解説や特設サイト等で具体的な活用例を併せて示していくことが重要ではないかと感じました。
 以上になります。
【堀田主査】  ありがとうございました。
 白井委員、お願いいたします。
【白井委員】  ありがとうございます。大阪大学の白井です。スライド13をお願いします。ありがとうございます。
 先ほどの井手委員の意見と重複しますが、情報・技術科や情報科におけるデジタル学習基盤の活用方策を「学習課程を充実する手段としての活用」、「学習対象としての特性の理解」の2つの観点から整理することに賛成いたします。双方をバランスよく学ぶことで、生徒自身がどのような場面で活用すべきか、あるいは制限すべきかを自ら判断できるようになり、一人一人の豊かな学びの充実に繋がると考えます。
 一方で、学習課程を実施する手段としての活用については、単に導入するだけでは深い学びに繋がらないケースも少なくありません。児童生徒が学習ツールとして効果的にデジタル学習基盤を活用できるよう、教員が授業設計を検討する際の参考となるように、成功した部分だけではなく、改善が必要な点も含めた授業事例の充実や研修の拡充が望ましいと考えます。
 以上です。
【堀田主査】  ありがとうございました。
 鎌田委員、お願いいたします。
【鎌田委員】  よろしくお願いします。13ページをお願いします。検討の方向性についてはおおむね全体的に賛同いたしますし、この資料のとおりで結構だと思うんですけど、全体的に見て感じたことは、事例としても生徒がどのような活動をしているとか、どのようにICTを利活用しているかという資料が書かれている部分に関しては本当によく分かるのですが、現場にいる身としては、これだけではなく教師の授業設計や教師の指導の在り方についても少し書き加えてはどうかと感じました。
 デジタル学習基盤を前提として自己調整的な学びを進めていくのはすごい賛同するのですが、現場感覚として、先ほどほかの委員も申し上げましたが、デジタル環境が整うだけでは自己調整的な学びは成立しないと感じています。むしろ生徒が自分で学習を調整する力をどう育てるかという教師の指導の在り方のほうが重要ではないかと感じていますので、教師がこうした授業の中で生徒の学びを教える授業を、学習者である生徒に任せっ放しにしないような設計をしっかりしているかという部分であるとか、生徒の学習プロセスをしっかり読み取る指導をこの資料はしっかりされていると思うんですけど、どのように読み取ったかという中身であるとか、学習活動を設計する力、一斉授業とか、個別指導とか、協働的に学ぶ授業とか、教師が意図してデザインしていると思いますので、そういった教師の振る舞いも多少書き入れたほうがいいのではないかと感じています。
 以上です。
【堀田主査】  ありがとうございました。
 では、この後、今度委員、望月委員、萩谷主査代理の順番で参ります。今度委員、お願いいたします。
【今度委員】  ありがとうございます。今度です。大変分かりやすい資料、ありがとうございます。おおむね大変賛同いたします。
 資料2に関して少しだけ加えさせてください。1人1台環境が普及した今、生成AIの登場によって主体的・対話的、深い学びの在り方が劇的に変化しています。私はこのデジタル学習基盤の議論において、生成AIの倫理的な利用の視点を不可欠な要素として明記すべきだと考えます。生徒が生成AIを安易な答え出しツールとして使い、自らの思考や学びを放棄してしまっては元も子もないと思います。AIの出力にあるバイアス、ハルシネーションを批判的に吟味し、自己の思考を深めるための対話のパートナーとして倫理的に使いこなす力を育成することが、今後の深い学びの前提となると思います。デジタル基盤の整備・活用とセットで、この生成AIの批判的、倫理的活用力を明記していただくようにお願いしたいなと考えます。
 以上です。
【堀田主査】  ありがとうございました。
 望月委員、お願いいたします。
【望月委員】  お願いします。中央台小学校、望月です。
 13ページの1の学習過程を充実する手段としてのデジタル学習基盤の活用について、賛成です。
 資料14ページの事例についてです。このような学習活動のイメージは、全ての教科に共通する部分がありますので重要だと思います。それぞれの教科で学ぶ際に、学習過程を充実する手段としてデジタル学習基盤を活用することの参考になっていく事例だと思います。とにかく何度も繰り返し体験的に学んでいくことが大切だと思いますので、このような例があると学習過程を充実させることに繋がっていくと思います。
 以上となります。
【堀田主査】  ありがとうございました。
 それでは、萩谷主査代理、お願いします。
【萩谷主査代理】  13ページですけれども、丸2で学習の対象としてデジタル学習基盤を位置づけていただいたことは大いに歓迎しております。ただ、この位置づけは、情報・技術科や情報科に非常に特徴的なものです。通常の学習課程を充実する手段としてのデジタル学習基盤と、学習の対象としてのデジタル学習基盤では、例えば選定とか構築に関する要件が異なっているのではないかと思います。丸1の方向で充実させたために、丸2ではなかなか使いにくいといったことも起こり得るのではないかと思います。ですので、情報・技術科及び情報科では、この丸2の使用・活用もあるということを学校全体で認識いただき、デジタル学習基盤の選定や構築の際に考慮に入れていただけるような、そういう配慮をいただけるとありがたいと思います。
 以上です。
【堀田主査】  ありがとうございました。
 それでは、この後、亀田委員、岡本委員、春日井委員、福田委員の順番で参ります。亀田委員、お願いします。
【亀田委員】  ありがとうございます。13ページの検討の方向性、丸2番、たくさんの委員の方がおっしゃっていますが、事務局の御提案に賛同いたします。例えば12ページの総則・評価特別部会の資料と関連しまして、例えば1人1台端末のアクセシビリティ機能を自ら設定、操作する活動についても、かつては個別の合理的配慮として提供されていた機能が、今や誰もが自由に選択、利用できる基礎的環境整備へと進化したことを実感を伴って理解できるかと思います。こうした社会を包摂する技術の特性を体験的に学ぶことは、情報技術の発展と社会の学びに通ずるものであると思います。その技術を学習者の学習ツールとして使う、主体的な学びにも寄与するものと考えます。ですので、事務局御提案のデジタル学習基盤を活用することは大変有効であると考え、賛同いたします。
 以上です。
【堀田主査】  ありがとうございました。
 岡本委員、お願いいたします。
【岡本委員】  ありがとうございます。13ページですかね。ありがとうございます。小学校から高校まで、これまで情報の学習を行うに当たって、AIとか、やっぱりメインで考えていくという流れなんですけれども、特に中学校と、あと高校の、実際にAIをリアルに使っていくということを、例えばIoT機器をネットワークを使っていきながらアウトプットするということを考えていくと、実は今のGIGAスクールのネットワークの容量とか、ああいうインフラの容量ではちょっと足りなくなってくるんじゃないかなというところを少し心配しています。
 今、これから、先ほどAIのエネルギーの話もありましたけれども、どんどんネットワークのインフラを学校で使って教えていくということがかなり重要になってくると思いますので、今、13ページのスライドを映していただいていますけれども、これは特にこの情報・技術科をちゃんと学習させていくというためにも、この環境をもう少し強化していくということを検討していただきたいなと思っています。
 以上です。
【堀田主査】  ありがとうございました。
 春日井委員、お願いいたします。
【春日井委員】  よろしくお願いします。御提案いただいた内容について賛成ですが、1点だけ意見を述べさせていただきたいと思います。
 協働的な学びの関係になりますが、小中学校の状況や学校の地域差については十分分からないことがあるのですが、私が以前勤務していた高校では、教室の人数が程よかったこともあって対面でできてしまったため、対面で済ませてしまうことが多くありました。協働的な学びに関して、程よい人数であってもデジタル学習基盤を活用するとよいことは多いと思いますが、そのような事例を充実させて普及していくことが必要ではないかなと思いました。
 以上になります。
【堀田主査】  ありがとうございました。
 福田委員、お願いいたします。
【福田委員】  よろしくお願いいたします。事務局の御提案に賛同いたします。
 その上で、先ほども少し触れさせていただきましたが、中学校も高校も地域によってデジタル学習基盤に違いがかなりある状況ですので、やはり環境整備についても今後の議論としていただければと思います。
 また、学習基盤の活用につきましても、資料14からの情報提供もかなり重要になってくると思いますし、量もたくさん先生方に共有していただければと思いますが、もう一つは、やはり教員の授業力向上についての研修がなるべく早く始められるとよいのではないかと考えております。
 以上です。
【堀田主査】  ありがとうございました。
 それでは、最後に森山主査代理、お願いいたします。
【森山主査代理】  失礼いたします。森山でございます。
 事務局のこのデジタル学習基盤の御提案、先ほどから各委員おっしゃっているとおり私も大賛成でございます。特に情報科、それから情報・技術科に関しては、この両者はもう一心同体であるというふうに考えています。特に情報・技術科に関して言いますと、情報技術の学習の中で先ほどありました学習過程を充実する手段としての丸1と、学習の対象としてのデジタル学習基盤という丸2、これは情報技術の中でも丸1と丸2の往還がありますし、情報技術で学んだことが、情報を基盤とした生産技術のほうというふうに考えると、情報技術が丸2で、生産技術のほうは丸1のような形で構造がなされていると。このことが、シームレスに、いわゆるメイク型の探究ということで、総合あるいは各教科の学びにも発展していくんじゃないかなということを大変期待しております。
 本学の附属中学校での実践の中で、技術科で3Dプリンタの指導をしたところ、英語のプレゼンで3Dプリンタを使いたいという子が出てきたりとか、シミュレーターの話を技術科でやったときに、国語の成果物にフライトシミュレーターで発表する子が出てきたりというふうな形で、いろんな教科の中にそういったことが繋がっていくという可能性があるなというふうに思いました。これは、デジタル学習基盤の活用というものが、いわゆる子供がプロジェクトを通して何かを生み出すというアウトプット型の学習観への転換にも繋がっていくのではないかなというふうに思います。
 そういった観点で、内容の取扱いにこういったことをしっかり書いていくというのは極めて重要というふうに思いますので、引き続き御検討をお願いできたらなというふうに思いました。ありがとうございます。
【堀田主査】  ありがとうございました。
 それでは、私も一言申し上げておきたいと思うんですけども、まず、今日は資料の説明は割愛されましたが、例えば8ページにあるように、自己調整学習、これは学び方の大事な考え方の一つだと思うんですけども、この自己調整学習が上達した子供というのがいるとしたら、それは初歩の学習者とこう違うよというようなことがここに書かれております。
 要するに、自分の学びというのをどういうふうに対象化して、そしてそれを向上させていくかという、このこと自体を児童生徒にしっかりと身につけさせていくのだというのが、各教科等の内容項目とはまた別に非常に大きな流れになっています。それは、これからのVUCAの時代に学び続けて、学び足しながら進んでいくという、そういう時代に生きていく子供たちとしてこのことは非常に重要であって、これを学校教育の中で行う際には、先生1人で全て対応するというのはなかなか難しかろうということで、このデジタル学習基盤が入ってきて、そしてまた生成AI等が子供たちの壁打ち役に非常に有効であるというようなことがいろんな形で実施をされてきているわけで、今度委員とかもおっしゃいましたけども、生成AIの活用が学習のショートカットみたいにならないようにするためのマインド設定みたいなことを、これは評価の仕方とも関係するんだと思いますけど、このことは非常に重要なことだと思います。
 今のは私どものワーキングに限らず一般的な議論ですが、私どものこのワーキングにおいては、このデジタル学習基盤自体が学習内容に相当する部分にもなるということで、私どものワーキングで対象としている学習内容がしっかりと理解されることによって、仕組みが分かり、適切な利活用あるいは不適切な利活用をしないための見方が分かるというようなことがまた各教科等に影響していくことになるかというふうに思いますので、デジタル学習基盤と不可分であるということになります。これが、私どもが情報活用能力の中核的な強化等を議論しているという責任の部分かなと思います。
 最後に、岡本委員等がおっしゃっていたことでもありますけども、このインフラの整備がちょっと若干心もとないのではないか、特に生成AIでこれのやり取りが増えていくということでしたが、このインフラ整備は国としては大体このぐらいのことをということで期待値を出しておりますし、それの達成度もいろいろチェックして公表してきておりますが、教育環境ですので設置者に依存する部分がありまして、設置者における学びのインフラであるデジタル学習基盤への十分な理解、お金がかかることですけども整備の重要性の理解が重要なのかなと思いますし、研修についても同様です。国としてできる汎用的な映像等の教材の提供というのはこれからもやっていくんだと思いますが、個別の自治体等の実態に合わせて、あるいは個別の先生方のスキル等に合わせた研修等はやはり自治体の大きな役割かと思いますので、この辺りの重要性を御理解いただくようなお取組も国としてはやっていかなきゃいけないのかなというふうに感じております。
 さて、議題2まで終わったところでございまして、今日は順調に皆さんの御協力で話が進みましたが、まだ少しだけ時間がありますので、もし議題1、あるいは議題2で話し足りなかったというようなこと、あるいは全体に関して何かございましたら御意見を賜ることができますがいかがでしょうか、そういう御意見がある方、もしいらっしゃいましたら挙手ボタンを押していただければ御指名さしあげたいと思いますがいかがでしょうか。特にないようでしたら、このまま終了にしたいと思いますがいかがでしょうか。よろしいですかね。
 皆さん、大変今日はたくさんの御意見をいただきまして、私、指名をずっとチェックしているんですけど、今日は延べ33指名したと。私のしゃべった分は入っていませんので、結構たくさんの御意見をいただけたというふうに思います。これはお預かりしまして、事務局と一緒にまた次なる検討に進めてまいりたいというふうに思います。
 それでは、本日の議事は以上とさせていただきますが、最後に次回以降の予定につきまして事務局よりお願いいたします。
【相川情報教育振興室室長補佐】  次回の情報・技術ワーキンググループは4月16日木曜日16時半から18時半を予定していますが、正式には後日連絡いたします。
 以上です。
【堀田主査】  ありがとうございました。
 本日は、年度末にもかかわらず、しかも日中の開催に御協力いただきましてありがとうございました。現場の先生は大変だったんじゃないかなと思いますが、御協力いただきありがとうございました。また、次回以降、また夕方の時間にちょっと戻ってしまいますけども、いろんな御事情ある中でいつも御協力いただいていることに感謝申し上げたいと思います。
 それでは、本日の議事はここまでといたします。どうも皆さん、御協力ありがとうございました。
 
―― 了 ――

鈴木委員提出意見(PDF:297KB)
田中委員提出意見(PDF:156KB)

お問合せ先

初等中等教育局参事官(デジタル学習基盤担当)付
初等中等教育局教育課程課教育課程総括係
電話番号:03-5253-4111(代表)

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(初等中等教育局参事官(デジタル学習基盤担当)付)