教育課程部会 特別活動ワーキンググループ(第6回) 議事録

1.日時

令和8年5月25日(月曜日)13時00分~15時00分

2.場所

WEB会議と対面による会議を組み合わせた方式

3.議題

  1. キャリア教育、学校行事、クラブ活動等について
  2. その他

4.議事録

【恒吉主査】 定刻となりましたので、ただいまから中央教育審議会、初等中等教育分科会、教育課程部会、特別活動ワーキンググループを開催いたします。
 本日は大変ご多忙の中、ご参加いただき誠にありがとうございます。本日は進行資料としてお配りしている流れに基づき議事を進めてまいりますので、委員の皆さまにおかれましては適宜ご参照ください。
 それでは早速ですが、議事1に移ります。キャリア教育、学校行事、クラブ活動などのうち、まずキャリア教育について文部科学省児童生徒課より説明をお願いいたします。
【千々岩児童生徒課課長】 失礼いたします。児童生徒課長の千々岩と申します。
 まず私のほうからキャリア教育の充実についてご説明をさせていただきたいと思います。2ページ目をご覧ください。
 まずこちら、キャリア教育に関するこれまでの経緯などについてまとめさせていただいております。平成23年の中教審答申においてキャリア教育の定義というものが整理されていると。そしてこの中で、一人一人の社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる能力や態度を育てることを通してキャリア発達を促す教育という形の定義をしているところでございます。
 そして社会人・職業人に必要とされる基礎的な能力と、学校教育で育成している能力との接点を踏まえて、具体化された基礎的・汎用的能力。この育成をキャリア教育の基本的方向性として位置付けておるものでございます。この基礎的・汎用的能力、具体的には4つの能力、丸1、人間関係形成・社会形成能力、丸2、自己理解・自己管理能力、丸3、課題対応能力、丸4、キャリアプランニング能力といった整理をさせていただいております。
 そして前回の改訂では以下のような改訂をしているということで、まず1つ目のポツですが、総則の中に特別活動を要としつつ、各教科等の特質に応じてキャリア教育の充実を図るということを明示している。そして特別活動の内容に一人一人のキャリア形成と自己実現を位置付けまして、その際に児童生徒が活動を記録し蓄積する教材等を活用することを位置付けているといった状況がございます。
 一方、その改訂以後、社会の状況が大きく変化しているといったところは改めて言うまでもございません。高校入試・大学入試の状況の変化、それから高卒求人倍率についても過去最高となるなど、高卒就職市場の状況も大きく変化しています。そして生成AI等の発展などを踏まえながら、独自の視点や発想が重要になっている。労働市場の流動化なども踏まえながら、学び直しやキャリアチェンジを含むマルチステージの人生というものも現実化しているといった状況がございます。
 また、自分の適性や進路選択の基準が分からない高校生が増えているといったデータ、あるいは興味がある学問分野があると答える大学進学希望者が減っているといったデータがございます。こういう課題が顕在化している状況はあると考えております。
 そして次のページでございます。そのような観点で、キャリア教育の主な課題、こちら4点整理させていただいております。
 1点目、基礎的・汎用的能力を示したことで、学びの指導が進捗した面があると考えられる。一方で、資質・能力の3つの柱とこの基礎的・汎用的能力の関係が整理されておらず、各教科等での指導に落とし込みにくいといったことに加えて、各教科とは異なる資質・能力との受け止めが負担感につながっているのではないかといった点。それから課題対応能力など、この基礎的・汎用的能力に幅広い概念が含まれております。キャリア教育という名称とのギャップも大きくて、何がキャリア教育なのかというものが分かりづらくなっていないかといった点。活動の重点、目指す姿が不明確ではないかといった点。というものを1点目の課題として掲げさせていただいております。
 2点目、現行指導要領で特別活動を要としておりますが、一方でキャリア教育に関する指導の内容や方法が分からない。特に高校では、このホームルーム活動と並んで総合でキャリア教育を実施しているというデータもある中で、この役割分担が必ずしも明確ではないのではないかといった指摘がございます。
 3点目、AIなどを含め、労働市場を含めた変化がある。その中で自らの人生を舵取りする力が一層重要になっている。そういう中で、先ほどもお話しさせていただきましたが、働くことや主体的な進路選択についての意識が低いのではないか。あるいは地域や産業界との連携を図ることなど重要になってまいりますが、学校の負担や産業界とのマッチング機会の不足等に課題があるのではないかといった点。
 4点目、キャリア・パスポートにつきましては、例示資料や手法が示されたことで好事例が生まれた。一方で、例示資料に基づくワークシートの作成や決められた方式での教材の蓄積のみに主眼が置かれている面があるのではないかといった点。あるいはワークシートを何のために作成しているのかについて理解が広がっておらず、形骸化しているのではないかといった点。3点目、紙での活用が基本となっていると。社会状況の変化に対応ができていないのではないかいった点。そして、とりわけ学校間の引き継ぎが負担感になっているのではないかといった点。こういった課題があるのではないかと考えております。
 以上を踏まえて、検討の方向性として2点。全体の学習指導要領の大方針を踏まえ、そして従前の方向性との整合性を配慮しつつ、その上でキャリア教育を通じて育みたい力や各教科等との役割分担、これについて全体像を分かりやすく示してはどうかといった点。
 2点目、キャリア・パスポートについては、実行可能性や学校現場の負担に配慮した上で、当初掲げた理念が実現できるようにする方向で見直しを検討してはどうかといった点を方向性として掲げさせていただきました。
 その上で、次のページ以降、具体的な論点として、丸1、学びに向かう力・人間性等を踏まえたキャリア教育を通じて育む力。2点目、各教科等におけるキャリア教育の全体像の再整理。
 そして次のページですが、3点目、丸3でございます。丸3、キャリア・パスポートの狙いの具現化に向けた見直しと、この3点を具体的な論点としてご提案申し上げたいと考えております。
 次のページご覧ください。まず1点目、学びに向かう力・人間性等の関係で、この学びに向かう力・人間性等を踏まえたキャリア教育を通じて育む力というふうに書かせていただきました。基礎的・汎用的能力、この各要素は、学びに向かう力・人間性等の新たな整理と重なるところが多いといったことを踏まえまして、学びに向かう力・人間性等の各要素に基礎的・汎用的能力を照らし合わせることで、キャリア教育を通じて育む力の要素の例示をすると。こういったことで、まさに各教科等を通じて育む資質・能力との整合を図った整理が可能となる。そして学校現場にとってより分かりやすい形で伝えることができるのではないか、この可能性についてどう考えるかといった点、1点書かせていただきました。
 下の表にございますように、基礎的・汎用的能力については左側にございますように、1、2、3、4といったものがございます。右側、学びに向かう力・人間性等について申し上げれば、初発の思考や行動を起こす力、好奇心等と4つの整理がございます。この4つには重なり合うところが多いと思います。その観点から、この右側の学びに向かう力・人間性等にこの基礎的・汎用的能力の考えを照らし合わせる、そうすることによって、右側のところに赤字で書かせていただいています、例えば4つのかたちのキャリア教育を通じて育む力の要素が書けるのではないか。
 1点目、自己の役割を踏まえた多様な他者との対話・協働。2点目、社会との関わりでの好きや得意の発見・伸長。3点目、社会や職業とのつながりを意識した学びの主体的な調整。丸4、豊かな人生やより良い社会に向けたキャリアの主体的な形成といった形でございます。
 下のポツで書かせていただいています。もちろんキャリア教育で育む力は、学びに向かう力・人間性等のみならず、知識・技能や思考力・判断力・表現力も関連されますので、すべてにおいては当然幅広いものになりますが、今回このような形の例示として分かりやすい形で伝えることができるのではないかといったご提案をさせていただいております。
 そしてその上で、幅広い概念が多岐にわたる力として列挙されているこの基礎的・汎用的能力については、社会状況の変化等も踏まえつつ、学習指導要領が掲げる資質・能力等のシンプルで分かりやすい整理を含め、今後その在り方を検討することとしてはどうかと書かせていただきました。
 次のページをご覧ください。2点目の論点です。各教科等におけるキャリア教育の全体像の再整理という形で書かせていただきました。
 上のポツで書かせていただいています。総合的な学習(探究)の時間にキャリア教育を実施しているという学校現場の受け止めがあること。あるいは各教科等で広く社会において、いつどのような文脈で活用できるかを共通で重視するという議論がされていることを勘案して、キャリア教育の全体像を以下のように整理してはどうかというご提案でございます。
 まず特別活動については、各教科における学習の見通しを立て、学んだことを振り返りながら意欲につなげる、将来の生き方を考えたりする、そういうキャリア教育の要としての役割としての位置付け。そしてその上で、各教科等は探究的な要素を持つ学びの充実、社会や職業とのつながりを意識した学びの一層の充実など、キャリア教育のまさに実践の場としての役割として整理する。その中で、各教科等を通じて好きや得意の芽を育てるといったことも含めていくと。各教科等の中で、特に総合的な学習(探究)の時間について言えば、自己の興味・関心に基づく課題を探究することを通じてキャリア教育を実践する場。特に家庭科について言えば、ライフスタイルも含めた生涯設計について考え、そしてライフキャリアに関する教育を実践していく場という形の整理ができるのではないかといったことで、具体的には下の図に書かせていただいているように、真ん中にキャリア教育の要としての特別活動、これは見通し・振り返り活動をする。そして上にある緑のゾーンとして、各教科等としてのまさにキャリア教育の実践の場としての位置付けといったものの整理が考えられるのではないか。
 なお、この表記の大きさ、若干教科ごとに違いがございますが、これは教科の優劣や程度の差を示すものではないので、その点だけ注記させていただければと思っております。
 そしてちょっと戻っていただいて恐縮なんですが、4ページ目に戻っていただきまして、このページのその下ですね。丸2の上段は今説明しました。そしてその下、「その上で」と書かせていただいております。キャリア教育の推進を支える条件整備ということも大事な論点になってくると思っています。学校や地域や産業界等との連携を一層推進するための仕組みづくりの推進。それから、学校運営協議会や企業・大学等と連携したキャリア教育の充実に取り組む好事例等の提供といったものも併せてやっていく必要があるのではないかと書かせていただきました。
 3点目、最後の論点でございます。8ページ目をご覧いただければと思います。キャリア・パスポートの狙いの具現化に向けた見直しという形で書かせていただきました。
 キャリア・パスポートにつきましては、上から2番目の段に入れておりますが、平成31年の事務連絡の中で、児童・生徒が活動を記録し蓄積する教材等をキャリア・パスポートと称するという形で書かせていただいており、その上で、このキャリア・パスポートの様式で例示資料を示して、これを参考として示して取組を促してきているところがございます。
 この活動の中で、例えば右側にございますように、児童・生徒は見通し・振り返り活動に価値を見出しているといった数字も現れているところがございます。しかしながら、次のような課題という形で書かせていただきました。この例示資料、キャリア・パスポートの認知・普及に寄与した一方で、この作成・蓄積というもののみに主眼が置かれている面があり、何のために作成しているのか、その活用目的についての理解が広がっておらず、手段が目的化し形骸化しているのではないかといった指摘。本来求めた見通し・振り返り活動に十分つなげていくことが重要ではないかといった点を書かせていただいております。
 それから、デジタル学習基盤の整備の中で、キャリア・パスポートという特定の手段に依拠する必要性が薄まっているのではないかといった点。主体的な社会的参画に関わる教育の改善といったものが大きな論点の一つとなっている中で、まさに各教科の中でも社会とキャリアとのつながりを意識した活動が重視されているといった点。こういう点を踏まえて、キャリア・パスポートの在り方についての見直しといった論点、ご提案を今回させていただきたいと思っております。
 次のページをご覧ください。現行の扱いから見直しのところでございますが、ここを書かせていただきました。形式にとらわれたキャリア・パスポートの活動から脱却し、本来目指した学習状況やキャリア形成を見通したり、振り返ったりする活動に立ち返り、特定の手段に限定することなく、まさに現場の創意工夫を発揮する形に進化させることができないだろうかといったご提案でございます。
 具体的な変更の方向性としては、まず1点目でございますが、現行の事務連絡に基づく例示資料を廃止し、見通し・振り返りに資する現場の実態に沿った多様な取組へと進化させるといった形。創意工夫の発揮を促す方向を明確化し、その上で、各学校が取組の参考とできるような一定の簡素化された取組例などは指導資料などによって示していくことを検討したらどうかというのが1点目。
 2点目、各教科のパフォーマンス課題の成果などをキャリア教育の観点から、まさに特別活動の中においてデジタル学習基盤を効果的に活用しながら、俯瞰的に振り返るような発展的な取組について解説などで整理することとしてはどうかといった点。
 そして3点目、本来の目的である見通したり振り返ったりするというメッセージをシンプルに発信し、そしてデジタルを含む多様な取組を想定する中で、紙での蓄積や引き継ぎが難しくなることや学校の負担感というものを踏まえまして、蓄積や引き継ぎについてはクラウド上などでの個人管理で行うことを基本として、学校間の引き継ぎは求めないといったことで、学校種を超えた見通し・振り返り活動につなぐと書かせていただいております。もちろん学校現場におきまして、様々な取組がなされている、それを何か国が禁止するということではないですが、国として学校間の引き継ぎは求めないといった上で、学校種を超えた見通し・振り返り活動につなぐといったご提案をさせていただきました。
 そして米印にございますように、系統的なキャリア教育実施の好事例等については別途検討を深め、といった形のものを書かせていただきました。
 以上、キャリア教育のさらなる充実のため、その観点でのご提案をさせていただきました。早口で恐縮でございます。以上でございます。
【恒吉主査】 続きまして、そのほかの論点について、事務局より説明をお願いいたします。
【堀川学校教育官】 学校教育官の堀川でございます。そうしましたら、続きまして、資料1の2に基づきまして、学校行事・クラブ活動及びデジタル学習基盤の活用等についてということでご説明を申し上げます。
 まず1番、学校行事等についてでございます。前回、特別活動ワーキングにおいては、令和7年の11月17日にご議論をいただいたものですけれども、道徳・総合・特活3つのワーキングにおいて、その関係についてご議論をいただきました。その際の宿題となっておりました、総合と特活の双方の特質を有する取組ということで、学校行事とキャリア教育は今しがた論点の提起ございましたけれども、学校行事についても宿題となっておりました。そこについての議論ということでございます。
 こちらは具体的な論点で、1番から7番まで多岐にわたる論点をご準備させていただいてきておりますけれども、それぞれ6番までは補足イメージをご準備しておりますので、そちらでご説明を申し上げます。
 まず、ここまでの論点、多くの部分が4月15日に開催されました生活・総合ワーキングでもご議論をいただいているところでございまして、同じ資料を用いている部分、少し修正をした部分もございましたけれども、そこも含めましてご説明をさせていただいてご議論をいただければと思っております。
 まず補足イメージ1でございます。特別活動と総合的な学習の時間との関係性ということで、前回特別活動ワーキングにおきまして、特別活動の学級経営の核、生徒指導の核、そして特別支援教育の核としての位置付けが議論をされたところでございます。そのような中で、学校教育活動全体を支える特別活動の教育課程上の基盤性、こうしたものが一層明らかになる中で、例えば行事を単発のイベントとしてではなく、日常の学びや自己の興味・関心と社会とをつなぐ舞台として位置付けるなど、特活を舞台・基盤とした総合との一層の連携の可能性を検討してはどうかというご提案でございます。
 その上で、具体的にどのようにという部分でございますけれども、こちら学校行事と総合的な学習の時間との関係の一層の明確化ということで、これ、参考資料の16ページに規定を引かせていただいておりますけれども、総則の中で、総合的な学習の時間における学習活動により、各行事の実施と同様の成果が期待できる場合においては、各行事の実施に替えることができるという規定がございます。こことの関連で、この規定についてどのように考えていくかという論点ですけれども、戻らせていただきまして、総合における行事の代替について、総合と特活の両方の目標を踏まえることを前提といたしまして、現行の解説では代替を認めている例示として、旅行・集団宿泊的行事、また、勤労生産・奉仕的行事のみが挙げられていること。また、代替が認められない例示として、文化的行事や健康安全・体育的行事の準備が挙げられていること。また、そのような状況にもかかわらず、現行でも学校によっては総合的な学習の時間の本来の趣旨とは距離のある様々な活動に総合的な学習の時間の実施時数が充てられている事例が見られるということ。そうしたことを踏まえまして、代替できる具体的なケースや代替する場合の留意事項、こうしたことを一層分かりやすく示していくべきではないか。
 具体的には3点、取り扱いを書かせていただいております。1点目、総合的な学習の時間で行事を代替できるかどうかは、目標・内容に照らした学習の実態で判断をするということが前提。その上で、儀式的行事や文化的行事、健康安全・体育的行事の準備につきましては、総合的な学習の時間で代替しないということを原則とするということ。3点目に、総合的な学習の時間の目標や学習過程を踏まえて実施をされる旅行・集団宿泊的行事や勤労生産・奉仕的行事については、探究として成立する部分については代替を可能とすること。こうしたことを分かりやすく示してはどうかということで、こちらの表にも、あくまでも現行の整理の明確化であるとした上で、今申し上げたことを記載させていただいております。
 その中で、特に総合ワーキングからの修正部分として、旅行・集団宿泊的行事や勤労生産・奉仕的行事を総合的な学習の時間と組み合わせて実施をする場合にも、代替する場合には学校行事の目標を踏まえた活動が前提であるということを付記させていただいておるところでございます。
 続いて補足イメージの3ですけれども、修学旅行や職場体験・インターンシップ等の機会、先ほどの表の一番右の部分ですけれども、そうした機会を生かして充実した質の高い探究として実施する場合の在り方ということで、そのような場合には、質の高い探究の実現に向けた多様な選択肢の一つとして、連携のイメージや事例、こうしたことを参考として提供していったらどうかということで、この探究のプロセスのサイクルの中の一部として、例えば情報の収集であったり、課題の設定であったりという形で、学校行事を位置付けながら、例えば事前の学習と事後の学習の中で総合的な学習の時間と組み合わせて実施をするといった形をイメージでお示しをさせていただいておるところです。こちらにつきましては、後ろにかなり多種多様な事例を入れさせていただいておりますので、そちらも併せてご覧をいただければと思っております。
 戻らせていただきまして、続いて補足イメージの4でございますけれども、双方の視点から見た学校行事についてということで、特活と総合の連携について。こちらは総合ワーキングでは議論いただいておらず、特別活動ワーキングに向けて新たに作成した資料でございますけれども、行事を総合の活動をもって代替する場合、また、総合における探究と連携した活動として実施する場合は、行事が総合と特活の双方の視点を有する活動として実施されることになるということで、特活と総合の双方の目標に照らした活動に必要な視点ということでお示ししてはどうかということであります。
 総合の視点としては探究として成立している必要がある、特活の視点としては、子供が主体的に創造する集団活動として成立している必要があるということで、総合で代替する場合に総合だけの視点になってしまってはいけませんよねということで、事前の活動、そして実際の学校行事の本番、そして事後の活動・学習という中で、それぞれの視点から、とりわけ代替できる場合というのは、こちらがその両方が満たせる場合は代替ができるし、そうじゃない場合にはそれぞれで時間の設定をする必要があるということも含めまして、ご提案をさせていただいているところでございます。
 続いて補足イメージの5、学校行事を通じた好きや得意の発表の機会の明確化ということで、今次改訂で好きを育み、得意を伸ばすということを掲げている中で、各教科での学びの中で見出された興味・関心や好奇心の芽、それを総合的な学習の時間やクラブ活動、さらには裁量的な時間において育んでいくということが可能な方向で今検討が進んでいる中で、こうした学習の成果を学校内外に発信をするという機会は限定をされているということの中で、好きを育み、得意を伸ばすということを具現化していく、推進していくという観点から、学校行事の内容である括弧2文化的行事の名称に、現在でも具体例として挙げられております学習発表会の要素、この要素を追加して文化・学習発表的行事とすることで、地域社会や社会教育部局などとも連携をしながら好きや得意のさらなる伸長につなげていくという観点で、選択肢の明確化を図ってはどうかというものでございます。
 こちら、米印の部分に今回の特別活動ワーキングに際して追記をさせていただいておりますけれども、あくまで自治的な活動を中心とした文化的行事が学校教育活動において大きな役割を果たしている場合も多くあるという中で、あくまでも選択肢の一つとして明確化するものであって、現行の文化的行事を置き換えてくださいと、そうしたことを求めるものではないというほか、実施する場合にも、各学校行事の目標を踏まえた活動とするということが前提になるということを付記させていただいているところでございます。
 続いて補足イメージの6、特別活動と総合的な学習の時間の関係と役割ということで、ここまでの議論の中でも、特活と総合はそれぞれ学級・学校や自己の生活に関わる課題、自己の興味・関心に関わる課題を主たる対象とする中で、両者のカリキュラム上の一層の連携の可能性として、ここまで学校行事やキャリア教育についても議論をされてまいりました。また、思考・判断・表現の学習過程として、総合では探究、特活では合意形成・意思決定といった特質、それぞれの特質を踏まえた学習過程が議論されてきて、また、学びに向かう力・人間性等の一環としての自己の生き方についての考えを深めるということは共通しているものとしても整理をされてきたところでございます。
 こうしたことを踏まえまして、総合と特活のカリキュラム上の連携のイメージということで4点でございます。
 1つ目には、総合での探究で育んだ問題意識や価値観、そういったものに照らして、例えば合意形成に関わる議題の提起、また、進路を意思決定する、そうした形での探究が合意形成・意思決定に寄与するという視点。また、特活での合意形成・意思決定を通じて育んだ興味・関心や問題意識、これを探究の課題として設定して深掘りをしていくというような、合意形成・意思決定が探究に寄与するような局面。また、学校行事を舞台として、特活と総合が連携したり、総合を実践の場、特別活動を要としてキャリア教育を推進したりしていく、このような形で、総合的な学習の時間と特別活動の相互の関係や連携、役割というものを示していけるのではないかということでのご提案でございます。
 続いて、こちらは道徳科との連携でございます。こちらについては先週、道徳ワーキングの中で議論されたものをそのまま掲載させていただいておりますけれども、各教科等の中でもとりわけ特別活動は、実社会・実生活をより良いものに創りかえていくという特質を有している中で、他者との協働を通じて内面的資質としての道徳性を養う道徳教育と深い関わりがある。また、複数時間というのを今道徳ワーキングの中でご議論いただいておりますけれども、そのことと相まって充実が期待される問題解決的な学習、その中で、自己内葛藤や価値の対立といったこととより一層向き合っていくということも示させていただいている中で、特別活動における個人の意思決定や集団の合意形成における道徳的実践に生かされるとともに、実践がさらなる道徳的諸価値に関わる考えの深まりにも資するということが期待されるということで、道徳科の学びと特別活動での学びの有機的な関係性、優れた取組事例、こうしたことを参考資料等の形で分かりやすく示しておいてはどうかということで、例えばでございますけれども、道徳科の中で「公正、公平、社会正義」の内容項目について考え、議論する。その中でより一層複数時間の学びも含めて、問題解決的な学習ということで自分に引きつけて、自分自身の実生活にも引きつけながら、こうした道徳的価値について考える中で、特別活動での「公正、公平、社会正義」の観点からの学校や学級の課題を見出して、その議題を提起し、ルールの形成、こうしたことにつなげていくといったような形での連携というのが、今次改訂の文脈の中でより一層期待できるのではないかという視点でのご提案でございます。
 戻らせていただきまして、論点の7でございます。子供たちが創造する活動としての学校行事の位置付けということで、論点整理の中で学校行事について、子供たちが創造する活動である旨を明確化すべきとされている中で、第4回のワーキングで、高次の資質・能力の中で、より良い学校生活に資する体験的な活動を主体的に創造するということを明記することについて、このグレー、網掛けの部分についてご議論をいただいたところでございます。
 そのような中で、特別活動が確かな民主主義の担い手を育み、共生社会を実現する基盤を提供する領域としての役割を果たしていくという中で、行事の意義を子供たちが理解し、主体的に役割を担って協働しながら行事を創造していくということは重要である一方で、あくまでも学校教育活動の一環でございますので、3点留意事項でございます。安全の確保等を含め、学校教育活動としての教師の適切な指導の下で活動が実施されることが必要であること。また、学校行事の目的や意義、そして発達の段階や学校の実態を踏まえる必要があるということ。また、教師の過度な負担を生じさせない観点を踏まえる必要があること。これら3点を留意点としてお示しをさせていただいております。
 ここまでが学校行事の論点でございまして、参考の中で、様々な取組事例、総合的な学習・探究の時間と学校行事の連携の取組事例や、学校行事に関わる充実の事例やデータについてもお示しをさせていただいております。
 2番、クラブ活動についてでございます。こちらは現状ですけれども、クラブ活動は異年齢の児童で共通の興味・関心を追求する同好の活動に取り組むことで、個性の伸長を図る活動であるということで、学級や学年を超えて好きを通して児童同士で活動して交流する機会となっているところであります。
 そのような中で、時数上の指導要領上の決まりがない中での実態でございますけれども、調査の中では直近のデータで8.7コマと減少傾向にあるというところ、一方では、学校が楽しい理由として6割がクラブ活動や部活動が楽しいからと答えている。県単位の調査ではありますけれども、そうした調査もある中で、中学校については部活動の地域展開を進めていくこととされているような、そういった状況もあるということも踏まえつつ、課題でございますけれども、クラブ活動のねらいが、組織づくり、楽しむ活動、成果発表等に取り組んでいく中で、個性の伸長や課題解決ができるようになることというふうにされている中で、発表会ありき、また、前年踏襲や教師主導の運営になりがちである、児童の声が必ずしも生かされていないといった声や、固定的な人間関係の再生産になりがちである、楽しいけれども個性の伸長に本当につながっているのかどうか。また、余暇を有効に活用しようとする態度というのは、地域の中でも積極的に育んでいくべきではないか、こうした指摘もあるところでございます。
 そうした中で具体的な論点でございますけれども、まず1番、改訂全体の方向性を踏まえたクラブ活動の意義や教師の役割でございます。
 1つ目、好きを育み、得意を伸ばすという全体の方向性、その中で、先ほどもございました文化・学習発表的行事としてクラブ活動が育んだ好きや得意を発表する場を位置付けていこうという議論、そうしたことも踏まえますと、クラブ活動の意義として、好きの追求による個性の伸長、これを図っていくということを重視していくこととしてはどうか。その上で、教師の役割としては、児童による主体的な運営や運営上の課題解決を支援するということを解説で明確化してはどうかというのが1点目でございます。
 2点目、社会教育活動との接続と多様化・柔軟化ということで、1ポツ目でございますけれども、教育課程内の活動だけで、先ほどもございました全体としては活動時間が減少傾向である中で、どうしても余白の創出というものを教育課程全体で創出していこうという議論がある中で、今以上にクラブ活動の時間を確保してくださいということはなかなか難しいという中で、教育課程内だけで目標の実現を図っていくことは今後も容易ではないということを前提に、この学校でのクラブ活動は好きや得意の追求のきっかけの一つというふうに位置付けた上で、子供が、例えば地域学校協働活動、図書館や公民館での活動、そういったことも含めまして、地域における放課後の様々な活動と適切に接続をしていく中で、個性の伸長、そして主体的な社会参加の両立、こうしたことを図っていくということで検討してはどうか。
 さらに、クラブ活動が前例踏襲になりがちであったり、好きの追求による個性の伸長の在り方は多様であり得るという中にあっては、多様なクラブ活動を認める方向で検討してはどうか。そのような中での事例を積極的に検討して提供してはどうかということで、3点でございますけれども、従前どおりクラブに所属し、定期的に集まって活動を行うということとしながら、異学年の原則は維持しつつも、学年の縛り、主として4年生以上という縛りについては、例えば小規模校であればもっと下の学年からやりたいであるとか、大規模校であれば5年生、6年生、高学年にしようとか、学習活動についても、例えば組織づくり、楽しむ活動、成果発表の中で、例えば成果発表を学校行事と一緒にとかですね、そうした柔軟な設定ということができるようにするであるとか、また、実施を特定の期間に少ない時間しか取れないという中で、効果的に教育的な意義を具体化するために、特定の期間に集中をさせるということや、文化・学習発表的行事(仮称)との連携、そういったことを明確化していってはどうかというのが2番であります。
 3番、クラブ活動と裁量的な時間との連携でございますけれども、裁量的な時間の学習枠の中で、子供たちの興味・関心の高まりを踏まえて、付加的な学習活動で行う活動、また、個人探究を伴う体験活動の充実等について議論がされている中で、クラブ活動の学びをさらに深掘りをするという形での裁量的な時間の活用、そのことによる好きの追求による個性の伸長を豊かに実現していくような連携の在り方について、解説等に記載するということでいかがかというご提案でございます。
 以上がクラブ活動についてのご提案でございまして、後ろに様々な参考資料、クラブ活動のこれまでの歴史や調査結果、また、クラブ活動の様々な子供たちが主体となったクラブ活動の組織づくり等々の事例なんかも載せさせていただいておりますので、併せてご覧いただければと思います。
 最後の論点、3番、デジタル学習基盤の活用についてでございます。こちらにつきましては、1番でお示しをしておるとおり、総則・評価特別部会の中で、横串で、各教科等の特質を踏まえた効果的な活用の在り方を検討していくということになっている中で、特別活動の特質を踏まえますと、狭義の「学習」にとどまらない多種多様なデジタル学習基盤の活用が期待できるという中で、特に効果的と考えられるデジタル学習基盤の活用イメージと留意事項について解説等で示してはどうかということで、こちら補足イメージの1でございますけれども、多様な意見や考えの可視化、実践や振り返りの蓄積・共有、そしてその他という、その他の部分がかなり多様になってくるのかなというふうにも思っておりますけれども、このような形でイメージをお示しさせていただいております。
 さらに、後ろの参考資料の中で、今の3つの分類も踏まえまして、活動内容、学級活動や児童会・生徒会活動、クラブ活動、学校行事のそれぞれにおけるデジタル学習基盤の効果的な活用の事例について、約20ほどの事例を後ろに掲載をさせていただいておりますので、学校現場に参照していただけるようなものとしてお示しをできればということで掲載をさせていただいております。
 戻らせていただきまして、特別活動におけるAIの活用ということで、AIについては、情報・技術ワーキングの中で、指導要領をまたずしてガイドライン等で対応していくという方針が議論をされている中で、例えば中学校の生徒会活動において、特別活動の関わりでは、リーディングDXスクールなどの予算事業の取組なんかも含めてですけれども、例えば議事録をAIを活用してまとめるであるとか、企画の練り上げのサポートをAIを活用するといったことの事例が示されている中で、自主的な活動を進めていくにあたって、有用な場合もあり得るだろうという中で、一方、留意点としては2つお示しさせていただいておりますが、合意形成・意思決定の主体はあくまでも子供たちが担うということや、誤情報等の負の側面を踏まえて活用することが必要であるということ。また、2点目として、効率化が図れるAIを使って図れる場面もあるけれども、効率化自体が目的化することなく、リアルな体験や多様な他者との協働の中での学びを重視していくことが必要ではないか。こうした留意点について、各教科等の検討状況も踏まえながら、柔軟に更新できる形で国がガイドライン等で示していくということを検討すべきではないかというご提案とさせていただいております。
 以上が3番目の論点でございます。後ろの事例等についても、併せてご参照をいただければというふうに思います。事務局からの説明、以上でございます。ご審議のほどよろしくお願いいたします。
【恒吉主査】 それでは意見交換に入りますけれども、まずキャリア教育に関する補足的な観点も含めて、望月委員より5分程度、ご発言いただきたく存じます。他の委員の方々は、後ほど指名させていただきますので、少々お待ちいただければと思います。
 それでは望月委員、よろしくお願いいたします。
【望月委員】 事務局からの、丁寧な資料の作成及びご説明、ありがとうございました。私からは、前半の「キャリア教育の充実について」につきまして、時間の制約もあり、早口となってしまいますけれども、意見を述べさせていただきます。
 キャリア教育は、次期学習指導要領の目指す基本的な方向性である、自らの人生を舵取りする力、民主的で持続可能な社会の創り手の育成に深く関わる教育活動であり、さらなる充実が不可欠であると、先日の総則・評価特別部会でも発言をさせていただきました。
 先日の総則・評価特別部会では、「学校段階等間の接続」が検討項目として挙げられておりましたが、体系的なカリキュラムやそれに基づく教科書というものはございませんが、キャリア教育に関しても、実情に応じた学校種間の円滑な接続や連携を行い、系統的なキャリア教育を展開することは極めて重要であると考えます。
 今回ご説明いただきましたとおり、前回の改訂では、特別活動がキャリア教育の要となることが総則に明示され、キャリア・パスポートの活用も位置付けられましたけれども、今回は、スライド3等に記載されておりますように、従前の方向性との整合性に配慮しつつ、全体像を分かりやすく示すとともに、キャリア・パスポートの狙いの具現化に向けて、これまでの成果、課題や学校現場の負担等を踏まえた発展的な見直しを、前回改訂時より大幅に進んでいるデジタル学習基盤を活用しながら検討をしていくというご提案かと理解いたしました。
 その上で、大きく2点に絞って意見を述べさせていただきます。
 まず、1点目ですけれども、スライド4にございます具体的な論点1の網掛け丸1「学びに向かう力・人間性等」を踏まえたキャリア教育を通じて育む力についてです。基礎的・汎用的能力は、その前身のいわゆる「4領域8能力論」の課題を踏まえて、就学前の教育から高等教育までを貫く資質・能力として構想されたという経緯がございます。各要素と「学びに向かう力・人間性等」との関係を分かりやすく示す意義は大きいと思いますが、先ほどの構想の経緯も踏まえて慎重に示すことが望ましいと考えます。スライド6の図はあくまでも例示であり、注記もございますが、現段階では、「今後、その在り方を検討する」というご提案に賛同をいたします。
 そして2点目になりますが、スライド5の具体的論点2、網掛けの3「キャリア・パスポート」の狙いの具現化に向けた見直し等についてです。これはスライド9にも関わるところかと思います。
 キャリア・パスポートの運用や推進に関して、学校現場からは、参考資料のスライド29や30のグラフで示されているような課題感が示されています。その一方で、スライド3の2、丸4にてご説明いただきましたとおり、中長期的な振り返りや見通しを持つ活動の好事例が生まれ、また、スライド8のグラフからは、キャリア・パスポートが教師から一定の評価を得ていること、また何よりも学びの主体である児童・生徒がキャリア・パスポートによる見通し・振り返る活動に価値を見出しているということが分かります。
 スライド8で示していただいている調査は、少なからずの学校現場の先生方や児童・生徒の皆さんの貴重な時間や労力をいただいて、中央教育審議会でこうした次期学習指導要領に向けた検討や議論が進められているということを背景に、国立教育政策研究所が昨年の6月から7月にかけて実施したものであり、その結果を軽視してはいけないと考えます。
 この結果以外にも、特別活動のワーキンググループで共有しておきたい点といたしましては、キャリア・パスポートを活用した授業を受けたと認識している小中学生と、それ以外の児童・生徒の自己理解や学習や生活への意欲は、全13項目においていずれも極めて有意な差が示されており、高校生に関しても6項目で有意差が示されているということです。中でも、「学校や地域を良くするために何かをしている」という項目は、いずれの校種でも両者の差が最も大きく示されており、また、小中学生では「先生はあなたのことをよく理解していると思う」という項目で明確な差が示されております。こうした結果は、特別活動という領域において軽視してはいけないものであると考えます。
 こうした点を踏まえると、学校現場の負担や負担感、デジタル学習基盤の活用を強く意識しつつも、これまでのキャリア・パスポートの活動を一律に制限したり禁じるようなメッセージと受け取られかねないような書きぶりは避けるべきではないでしょうか。
 例えばスライド5の見直しのご提案の丸3の2文目、スライド9に関連してくるところですが、「学校の事務負担などにも鑑み、蓄積物の学校による引き継ぎは一律には求めないこととするが、都道府県等の実情に応じた創意工夫ある取組の充実を図りつつ、児童生徒個人が管理する資料等も活用しながら、学校種を超えた見通し・振り返る活動を促進する」といった書きぶりにはできないでしょうか。
 次期学習指導要領の目指す基本的な方向性を実現する上で、系統的なキャリア教育が重要であることを改めて示すためにも、最後の表現を「つなぐ」ではなく、「促進する」と示していただけないかと要望をいたします。
【恒吉主査】 では委員の皆様から事務局資料についてご発言いただきたいと思いますので、ご発言の準備ができ次第、挙手ボタンを今までのように押していただきますようよろしくお願いいたします。
 また時間の関係上大変恐縮ですが、お一人あたり3分程度ということで、よろしくお願いいたします。
 また、今まで通りその発言の際に、事務局から説明があった資料に触れる場合には、資料の何ページかを明示いただくと、ありがたく存じます。
 では、挙手ボタンを押していただければと思います。今村委員よろしくお願いします。
【今村委員】 おまとめいただきましてありがとうございました。キャリア教育のところなんですけれども、資料にもお示しいただいたとおり、キャリア教育という言葉が学校現場に登場して20年近くになったということなんですけれども、学校がまだそのキャリア教育とは何かということの本質や、それをどう学びとして提供すればいいのかということが分からない現状というのは、各学校の先生方と話していても感じるところです。
 すごく今のこの時代が、大人にとってもどういう職業がこれからの職業になっていくのかということが全く想像つかないで、もしかすると学校の先生の仕事すらこれから随分変わっていくんじゃないかっていう時代におけるこのキャリア教育の役割が何なのかというところが、もっともっと端的に示されて共有されていくということがとても大切なんじゃないかなと感じています。
 その意味で、これからの意味でのキャリア教育というのは何なのかというと、子供たち一人一人が自分の人生を舵取りする力を持つためにも、徹底的に日常の学びを自分の学びにきちんと位置付け直すということ、自分が今何をしていきたい人間なのか、どんな価値観を持っているのかということを一つ一つ提供される学びを自分の言葉に位置付け続けるという力自体が、これからのキャリア教育の機会としてとても大切だと思います。
 なので、今体験的にいろんな活動が提供されている、特別活動のいろんなバラバラに置かれているイベント活動みたいなものも、その一つ一つをきちんとリフレクションする、たくさんの活動はもうすでに学校のみならず地域の中で、または総合的な学習の時間の中で、またSNSの共有の中でたくさん子供たちの周りに溢れている。それらをとにかく見直し振り返る、自分のものにするという時間の余白を持って、そのこと自体の経験を子供たちにできれば授業の一環の時間の中でやらせていただくということがとても大切になってくる。それがキャリア教育の役割、キャリア教育ということになるんだと思います。
 まだまだ職業教育というような意味で使われているような方々も見かけるんですけれども、自分の意欲を高める、生涯にわたって学んでいく学び手としての自分になっていくということがキャリア教育としての重要な役割の方向性かなと思います。
 この視点からキャリア・パスポートの見直しに強く賛同いたします。ワークシートを埋めること自体がやっぱり目的化しちゃっているのが現状だと思うので、このリフレクションのアシスト機能としてのこのキャリア・パスポートというふうになっていくということも意識されての今回のご提案だと思いますので、それについて賛同しているということをお伝えさせていただきます。
 もう一点なんですけれども、様々特活、総合、道徳、また教科の学び、それらをきちんと学びを繋げながら、子供たちの高次の資質・能力をきちんと育てていくということをしていくということがとても大切になってくる中で、どうしたらその道徳、特活、総合を本当に学校現場で学びが連続的なものであるというふうに繋げていけるのかということについて、簡単に学校でもできるように示していくということが重要だと思います。
 今はとにかく学校行事も削れない、活動も削れない、道徳の教科書も書いてあるお話は全部やらなければいけない、総合的な学習の時間も過去に決まってきている活動を様々行って、とにかく市役所に行ってインタビューすること自体が目的になってしまっているなんてこともたくさんある中で、本当にいらないものは削っていきながら、この3つをきちんと自分の人生を舵取りする力と民主的で持続可能な社会の創り手の育成のためにどう繋げながら、時間を確保して余白も持たせてリフレクションの機会も十分に取るかということを学校にどう示していくのかというところが、方向性は賛同しますので大切かなというふうに思います。
 定まりませんが私からは以上です。
【恒吉主査】 他にご発言、よろしくお願いいたします。野村委員よろしくお願いいたします。
【野村委員】 本日も資料のご準備、また先ほどの丁寧なご説明ありがとうございました。私から何点か申し上げます。
 まず資料1の1、キャリアの方です。8ページ目、補足イメージ3のところをお願いいたします。まずキャリア・パスポートについてですが、現行のものからデジタル活用へ、次のページには学校間の引き継ぎを求めないといった見直し案が示されております。私はキャリア・パスポートの取組のよさは十分に分かりますし、6年生が「あ、俺こんなこと書いてたのか」と卒業間際にこれまでの自分を振り返って成長を実感している様子にも触れてきました。ただ、今、望月委員がおっしゃっていたように、書くことが目的となってしまっているという現状がやはり見られます。学校はなんとかこなしているというのが正直な状況で、効果的な活用にまでは至っていないのではないかと思います。
 補助資料の活用も、というのがキャリア・パスポートの作成、活用にあたっては示されておりましたが、実際のところそこまで取り組めていないのが現状で、そこが難しさだなと思っております。そのようなところから、これらの見直し案で、今後、創意工夫を生かした形で取り組めるようになればありがたいなと思っております。
 また、紙を使っていたものからデジタルへということですが、GIGA端末で作成保管となるとやはり小学校から中学校、中学校から高校へ接続をする際にデータをどのように保存し移行するかというのが難しいかなと思います。小学校から中学校でも、同じ市町村の中でもそのクラウド上の容量の管理の関係でも難しさがあるので、中学校から高校になると相当難しいかなというふうに思います。児童・生徒自身がクラウドから取り出すようにするには学校としての管理から全く離れてしまうことになりますし、他の公的文書のように学校間のやり取りをすると、その扱いはとても煩雑になるということが予想されます。十分ご検討いただけたらと思います。
 またデジタル活用になった場合、教員が作成状況や保管状況を管理するのが紙のものよりも手間がかかるようになることが十分予想されます。「消しちゃった」とか「どこに保存したか分からない」といった児童も当然出てきますので、学年間の引き継ぎでも難しい状況になる児童が出てくるだろうなということを心配しております。
 続きまして1の2、行事・クラブの方についてです。11ページ目の補足イメージ4、総合と特活の双方の視点から見た学校行事についてです。当然ながら学習指導要領に示されているそれぞれ意義があるわけですから、総合のために行事の時間を、とか、行事のために総合の時間を、といった話にならないようにすることが大切で、その両者の関わりを図った方がより効果的であるという場合は、この図に示されているそれぞれの視点を加味しているかを確認することが大事だと思います。この図はそのチェック機能を果たすことができると考えるので、とても重要なものであると考えました。
 少し飛びます。同じく資料1の2の34ページ、クラブ活動の具体的論点案についてです。
 クラブ活動については、活動内容が各教科のように示されておりませんので、同好の児童が集まって組織し、そのメンバーでどのようなことに取り組むか話し合って決め、協力して実践するという、本次の改訂のキーセンテンスになっている「好きを育み、得意を伸ばす」、「当事者意識を持って自分の意見を形成し、対話と合意ができる」の両面を兼ね備えた活動の時間であると考えます。
 前任校の富士見市立鶴瀬小学校で行った調査ではありますが、子供たちはクラブ活動の時間をとても楽しみにしていますし、教員もその意義を感じております。ただ、教員は準備をどのように進めるかといった点に負担感を持っている状況もありましたので、それは学期ごとなどに長期の見通しで活動計画を立てることで対応できるものと思います。
 また、学校が置かれている状況は全国様々ですので、その35ページの中段にある3つのチェックの事例が、各学校で取組を進めやすくする後押しになると思います。裁量的な時間の学習活動を今後、考えていく上で、とても良い例示になると思います。また、2つ目にある「実施を特定の期間に集中させ」といった例示も、最近は学校の統合でスクールバスを活用した登下校を行っている学校も増えてきておりますので、下校時が明るい時期はそこに集中的にクラブ活動を実施するといったことに当てられるかと思います。クラブ活動を行うことができない時期の学校生活にも、そこで培われた異年齢の人間関係が継続していくものと思われます。
 また、クラブ活動は障害のある子供たちにとっても、共通の興味・関心を追求することから、通常の学級の子供たちと関わりやすいといったよさ、小規模校においては学級の中で人間関係がやや固定化されている児童が下級生や上級生と関わることで自己有用感等が醸成されるといったよさなど、その意義は大きいと思います。
 一方、35ページの2、クラブ活動の多様化・柔軟化の2つ目の中黒の2行目にある「多様なクラブ活動を」という表現についてです。このような表現があると「多様に」というところに教員は目を向けがちになってしまって、担当教員の適正配置と安全確保の面が十分に取られないといった心配もありますので、資料1の2、7ページの行事のところになりますが、7.子供たちが創造する活動としての学校行事の位置付けの中黒の2つ目に示してあるような留意事項を、クラブ活動でも示すことが良いのではないかと思います。
 最後に、1の2、31ページ目になりますが、こちらには私の前任校である富士見市立鶴瀬小学校の取組の様子を取り上げていただき、心から感謝しております。個人情報の関係で掲載許可の確認が十分に取れずに鮮明な写真にはなりきりませんでしたが、子供たちがどのように学校行事である遠足に主体的に関わることができるか、教師の適切な指導のもと子供たちにある程度任せて取り組めた成果が、その後の豊かな学校生活にもつながっていったと思います。
【恒吉主査】 他にございますか。挙手していただければと思います。青木委員よろしくお願いいたします。
【青木委員】 まず事務局の皆様には資料をまとめていただきまして、どうもありがとうございます。それから望月先生にはキャリア教育のお話をいただきまして、どうもありがとうございました。
 私から3点の意見、感想を述べさせていただきます。まず4ページ、5ページの学校行事についてです。現在の解説特別活動編には、代替できる例示が示されています。現場では、本来特別活動で学習すべき内容が、資料にもありますように、総合的な学習の時間に充てられているという事例が見られる現状があると思っております。4ページ、5ページに示されているように、総合的な学習の時間と特別活動の特質を明確化した上で、双方の特質を有する取組の事例を示すとともに、代替する場合の留意事項を明確に分かりやすく示す必要があると思います。改めて、例えば項目立てするなどして、総合的な学習の時間と特別活動の学習内容が明確に先生方に分かりやすいように示すといいのかなと思いました。
 2点目です。次は5ページ目にある「学校行事を通じた好きや得意の発表の機会の明確化」についてです。学習の成果を学校内外に発信する機会を内容として明確化するというのは、とても良いことだと思います。子供たちにとって学習したこと、活動したことを発表することで、互いに学び合ったり、自己を振り返ったりして、自尊感情の高揚にも繋がると考えます。
 ただ1つ、名称が「文化・学習発表的行事(仮称)」となっておりますけれども、学習発表という文言が少し気になりまして、仮称となっておりますので今後もご検討いただきたいのですが、これまで多くの学校で文化的行事の1つとして学習発表会というものが実施されていることから、学習発表という文言を文化と並列することは、誤解を招くこともあるのではないかと感じました。実際に今の解説特別活動編では、「学習や活動の成果の発表」と繰り返し記載されています。学習発表という言葉が内容項目に入ると、探究の発表の場という誤解にも繋がるのではないかと思いました。代案として、例えば「文化・発表的行事」として文言の幅を広げて、解説の中で学習や活動の成果の発表について具体的な事例を示してはどうかと考えました。
 最後に8ページ、9ページにあるキャリア・パスポートについてです。小学校・中学校における学習や活動の軌跡となる貴重な資料だと思っております。しかしながら、一生懸命蓄積しても十分に活用できていないという現状も少なくないと感じています。また校種間の連携には一定の課題もあると思います。現状に応じてデジタルで作成し、個人管理をすることは良いと思いました。ただし、デジタルの情報については管理や活用に課題があるものと思います。
 しかしながら、そうすることで作成や活動が継続されずに、デジタルで作成する、個人管理をする、引き継ぎをしないというようなことで作成や活動が継続されずにさらに形骸化することは本意ではないので、改めてキャリア・パスポートの意義を示しつつ、デジタル化された個々のキャリアを振り返る活動を内容に位置付けたり、具体的な事例を示したりするなどしてはどうでしょうか、ということです。私からは以上です。
【恒吉主査】 大村委員お願いいたします。
【大村委員】 まず、大変詳細な資料の作成及びご発表ありがとうございます。試行錯誤されながら、何度も検討されながら作っていただいたんだなということが伝わってきて非常に勉強になりました。
 それでは私から3点お伝えをさせていただきます。まず1点目はキャリア教育に関わってですが、資料で言うと6ページ、7ページ、まずは6ページのところからです。ご発表くださったように、基礎的・汎用的能力が4領域8能力から整理再構成されて、こういうふうに4つに整理されたという経緯があることを踏まえた上で、だいぶすっきりはしていたんだけどさらにそれを学びに向かう力・人間性等のこの整理に基づいてちょっと整理をしてみるという試みは個人的にはとてもいいなと思います。「例」と書かれていますので、それに当てはめた時にどういうふうに理解することができるかと考えてみるというのは、各学校の先生方が整理するという意味で、とてもいいことなのかなと思いました。
 同時にちょっと配慮は必要かなと思ったのは、これは7ページとも関わってくるんですが、基本、いろんな学校にお邪魔しますけれど、〇〇教育が多すぎるんですよね。〇〇力の育成も多すぎる。主権者教育あり、情報教育あり、キャリア教育あり、食育教育ありというふうに、もう学校はとにかく〇〇力とか〇〇教育の育成っていうことが多い中で、「学校教育課程全体を通じた」という言葉はすごく大切なんだけどマジックワードにもなりがちです。どういうことかと言うと、それを言っておけば「全体で育ててくださいね」というふうにメッセージができるのでいいんだけど、現場の先生は実際さっきの基礎的・汎用的能力とかその整理に関わってくるんですけど、普段やっている授業のどの部分がキャリア教育でいうこの力に関連するのかとか、連動するのかということが整理されないともうあれもこれも全部やらないといけないみたいな感じで疲弊してしまっているという現状をよくお話を聞くということです。
 ですので基礎的・汎用的能力をあのように例えば学びに向かう力・人間性等と照らし合わせて整理してみるという試みはとても素敵なんだけれど、同時に必要なのは、例えばキャリア教育で育成しようとしていることは普段の教科等の教育の授業のこういう場面で言うとこういうことなんだということが、他の教科等とも連携して、「あ、ここでこういうふうに育てればいいんだな」とか「ここでこういうふうに関係してるからそこを問いかけることで相乗的に育成ができるんだな」ということを整理したものが示されることが大事かと思います。かと言って細かいことなので何もかも言うことはできないけれど、今のようなことに留意する必要があるっていうメッセージは伝えることができると思いますので、参考にしていただけたらなと思ったことが1点目になります。
 それから2点目です。キャリア・パスポートの件について9ページですね。これも私はすごくこの見直しの方向性っていうのは素敵だなと思いました。キャリア・パスポートを決して否定しているわけではなくて、形式に囚われた活動からの脱却というのが、大切なメッセージなんだなというふうに、他の委員の方々もおっしゃいましたが、その通りだなと思いました。
 出していただいてる資料でもキャリア・パスポートを使っている生徒たちに有意差があるとか、素敵な効果が上がっているというデータが示されてますが、これはキャリア・パスポートを使っているというより、キャリア教育としてキャリア・パスポートをうまく使っているから、多分効果が出ているのではないかなと思うわけです。逆に言えば、意味あることができていなかったらキャリア・パスポートをいくら使っても多分効果は出ないと思うので、その部分をメッセージとして伝えるために、形式化しないことと、あと特定の手段に限定すること自体が目的にならないようにしてくださいねというメッセージを伝えるというのは、大事なことかなと思いました。つまりは、大事なことはどんな質の学びにするかですよということだと思うので、その部分のメッセージとして9ページは非常に重要なことかなと思いました。それが2点目です。
 最後3点目が、資料2の方の9ページですね。これもすごく大切で、他の委員の方もおっしゃいましたが、代替の意味ですね。例えば総合で代替してもいいとか、特活で代替してもいいという場合に、それって結局、これは教科じゃないので領域になるので、合科じゃなくて合領域的な感じになると思うのですけど、合科とか合領域で重要なのは、時数のスリム化と同時に合わせた時に同じかそれ以上の効果が出るということが、合わせることの重要な意味だと思います。もちろん時間のスリム化もありますけど。
 そうなるとここに書いていただいているように、例えば総合による代替、総合の時間でカウントしていいけど、でも遠足とか勤労生産・奉仕的行事みたいなことをやる場合は学校行事の目標を踏まえた活動が前提ですよということをしっかりと伝えていただくことで、時間は減るけど特別活動と総合的な学習の時間の両方の狙いが十分、あるいは1+1が2以上に効果的だったり、少なくとも2になるということは大事ですよということを伝えていることになると思います。そのことに関わってこの9ページのチェックのところのメッセージですね。「目標・内容に照らした学習の実態で判断すること」ということをメッセージとして発信することはとても素敵だなと思いました。
 それに関わって11ページも、先ほど他の委員の方もおっしゃっていましたが、あくまで総合的な学習の時間の視点と特別活動の視点両方が満たされていることとか、こういう視点であればいいということをきちんと伝えていくことは大事なので、非常に分かりやすい資料かなというように感じたところでした。以上になります。
【恒吉主査】 二木委員。
【二木委員】 この度は、資料大変ありがとうございます。自分の中でも、課題の整理とこれからの論点というところがよく分かったと思っております。
 私からは、皆さん委員が言われたところとかなり重複するかと思いますけれども、9ページです。キャリア・パスポートの見直しというところ、見直しというか原点に立ち返るというところ、非常に賛同したいと思っております。現場の創意工夫が発揮できる形に進化するというところ、これ本当に大切だなと。学校での負担感というものが、こういったところにあるかなと思っております。それぞれの学校の特色を出しやすいというところが、このようなところになるのかなと思っております。
 1つは、学校間の引き継ぎは求めない、その繋がりを求めないということがあったと思うんですけれども、学校間の引き継ぎというより学校での負担感というのはどこにあるのかなというところを自分の学校もしくは過去の学校の中で振り返ったところ、皆さんが指摘していたように1つ1つの行事はどこもやっていると。その行事ごとの振り返りはしているんだけれども、その行事と行事もしくは日々の学習との繋がりというものが意識されながらキャリア・パスポートが使われているのかということ。それから学年ごとの引き継ぎというものが意識されているのか。もっともっと大きなスパンでいけば、学校種が変わった時、そういったところでどういうふうに引き継ぎがされているのかっていうところに、もしかしたら負担感を感じているのかなと。
 例えば我々は高校ですけれども、中学校の先生方、小学校から引き継いで高校で使ってくれるのかどうかという、負担感というより不安感の中で、これが報われるかどうかというところ、そういったところも意識的には大きいのかなと思っております。ということは我々高校も、中学校からどう引き継いで、それがどう高校で引き継いで将来を見通すことに繋がるのかという、この繋がりを意識したキャリア・パスポートの活用というところが現場の創意工夫に繋がるんではないかなと思っております。
 これをどう管理するのかというところは、高校ですと個人で管理するということは非常に簡単だと思っております。まして小学校や中学校ではそうではないという部分も、もしかしたらあるのかもしれません。それから学校ごとであるとか自治体であるとか、デジタルにすれば引き継ぎの難しさというところは当然あるかと思っておりますので、これは確率的な結論ではなくて、学校や自治体の実情に合わせたというところがいいかと思っております。個人的には紙での引き継ぎというところが、個性が非常にそこには出やすいということで、キャリア・パスポートの意義というものがいかんなく発揮できる方法だと個人的には思っております。
 もう1つは6ページの基礎的・汎用的能力というところ、皆さんご指摘していた通りですね、学びに向かう力・人間性等に照らし合わせた見直しというところ、例示されるというところは非常に賛同できるところだと思っております。これも皆さん言われていた通り、日本でのキャリア教育の黎明期、4領域8能力というところで分類されたというところもあったんですけれども、これにより様々な活動がそれに照らし合わせた結果、紋切り型で、どこの学校へ行っても同じような切り口になってしまったというところが、先ほどから言われている学校現場の創意工夫もしくは学校目標に照らし合わせたどこに重点化させるかっていうところもあったりするので、書きぶり、それからどこにどうやって重点化するのかっていうところは、平均的ではなくて、学校の特色が出るような今後の例示の仕方、それから作成を求めるとか、そういうようなことがもしできるようであれば、そういった書きぶりになることを期待しております。
【恒吉主査】 猪原委員。
【猪原委員】 分かりやすい資料をまとめてくださってありがとうございます。まずキャリアの方の7ページ目の図につきまして、この図で特別活動と他の教科等との関係が一目瞭然ですので、大変分かりやすくできてるという感想を持ちました。
 次の8ページのところのキャリア・パスポートの説明につきまして、説明の仕方にもよると思いますが、説明では振り返りが強調されていましたが、新しい活動につなげる必要があるので、1つのサイクルとして説明するべきと感じました。いわゆるPDCAのCにとどまらず、次につなげるAの方にも、少し意識を向けた説明になるといいと思います。もちろんそれが前提になっているとは思いますが、振り返りというところにとどまらずに、その先に行けるような活用を促すとよいと思いました。
 このページに関連して1つ質問です。真ん中の調査結果につきまして、学校種が上がるにつれてパーセンテージが少し下がっているように見えます。これはこの調査の評価としてはどのような説明になるのかというのを教えていただけるとありがたいです。直感的には高校になると、いわゆる働き始める方というのが一層増えると思いますので、キャリアの意識が上がるのではないかと思うのですが、少し下がり気味なのが気になったところであります。もし何かご存知でしたら教えてください。
 次ですが、その他の資料の12ページでその発表の機会、学習の成果を学校内外に発信する機会が限られているというところで、文化・学習発表的行事という、発表のところに多分重点があるような名称のご説明につきまして、その発表の機会として、私の周辺にあることで恐縮ですが、探究の成果の発表の場として、いわゆる学術団体の全国発表大会のような、学会での特別なセッションを設けて生徒の皆さんに発表してもらうという取組があります。また、探究に関しては大学の先生等に指導を仰いで色々助言を求めるというような動きもあり、それとの連携で、さらに学会での発表というのにつなげると、特に優れた探究活動の成果をあげられた生徒さんは、研究者の中で発表ができることになるので励みになったり、将来につながったりすると思います。このような、学会との連携も、可能性としてあり得るのではないかという感想を持ちました。
 最後ですが、同じくその他の資料の48ページですね。この中の1番目の「多様な意見や考えの可視化」というところのフォームやデジタル付箋の活用等ということにつきまして、これは、いわゆるアプリのようなものを開発して、少数意見の分布や意見の分布などを可視化するという、そういうご提案だと思います。第4回で私、発表の機会をいただいて、その資料の中で少し触れさせていただきましたが、まさにこういう分野で活動しているので、こうした生徒の皆さん、あるいは教員の皆さんが使えるようなアプリの開発というものが進むといいなと思いますし、個人的にもそういうところに貢献していきたいと考えております。以上です。
【恒吉主査】 先ほどグラフの読み方というか、これ質問としてお聞きした方がいいですか。どなたか、すいません。よろしくおねがいします。
【千々岩児童生徒課長】 児童生徒課でございます。猪原委員からご指摘、ご質問いただいたスライドのところでございます。
 まず1点、振り返りだけではなくて次につなげる点も含めてという風なご指摘いただきました。まさにその通り、見通し・振り返るというところが大切だと思っておりますので、先の見通し、そして振り返り、その両方を含めた活動という点、しっかり意識していきたいと考えております。
 それから、ご質問いただいたデータについてでございます。先生ご指摘の通り、確かに小学校、中学校、高校と下がるにつれて、ちょっと数字が下がっていくという状況がございます。こちらについては国立教育政策研究所の方で、第一次報告書といった形で今出させていただいております。ある意味、第一弾という形で出させていただいております。その上で、今、国立教育政策研究所の方で、より詳細な分析の方をしておるところでございます。今ちょっと確定時点で私から申し上げるのは控えさせていただきまして、国立教育政策研究所におけるしっかりとした分析というものを、今しばらくお待ちいただければと思ってございます。以上でございます。
【猪原委員】 承知いたしました。
【恒吉主査】 では秦委員お願いします。
【秦委員】 お願いします。まずキャリア教育の方でお願いしたいんですけれども、資料の6ページになります。
 こんなふうに、今までやっぱりその関係ってどうなんだろうと悩んだこともあって、この4つの基礎的・汎用的能力とそれから資質・能力の3本柱、それとの関係が、色々考えたりそういうことを記したものを読んだりしても、やっぱり学校で色々実践をやっていく中では、教科とかその領域によってもその関係性は違うんじゃないかなと思っていたので、こういうふうに例としてお示しいただくのはありがたいですし、参考になるのかなと思うんですが、その一方で、それが固定的な考え方をしてしまうと、これがまた出た時に、この4つのキャリア教育を通して育む力というのがあくまで要素としての例なんですよということをきちっと言っていただかないと、またこの4つを書いて、それを学校経営計画とかキャリア教育の全体計画なんかに書いて、これがもう載せられていれば、それに沿ってやったみたいになってしまうとその意味がないなと思っています。
 私がいた学校では、学校独自の資質・能力、もちろんいろんなこと参考にしてですけども、学校のキーコンピテンシーというのを作って、それぞれの思考力・判断力・表現力とかって言葉は入ってたんですが、そういうことがじゃあ教科では具体的にどうなのかっていうことをちょっと整理したんですね。そうすると、今自分がやる授業は、5つあったんですが、キーコンピテンシーの中でこの力を育てる授業です、そしてその力を育てるためにこういう手立てを取りますということを指導案に明記するような形でしていったら、若い先生も、今からやる授業はこの力を育てるために、というような思いを強く持ってそれぞれの教科なり領域の指導ができたかなと思うので、この例であってやっぱりあくまでこれからの教育課程というのは本当に学校がいかに独自性を出していくか、特色を出していくかということになっていて、それはそれで学校本当に大変だなと思うんですけれども、そこら辺をやっぱり学校がそれぞれの児童・生徒、子供たちをしっかり見取って、我々の学校ではどんな資質・能力をつけてあげることがこれからの子供たちの未来に繋がるのかっていうところをよく考えていただいて、その上で、この例を見ていただくというところを大事にしていただきたいなと思っております。
 それから、7ページの図ですね。こういうふうに整理することが、特別活動が要になるんだっていうことも非常に分かりやすいかなと思います。ただやっぱりちょっと気になるのは、上に書いてある総合とか家庭科とか社会、特にと書いてあるところ、その教科だけがキャリア教育では大事なんですよという受け取り方をしないかなという気もちょっとしました。私数学なので、例えば数学なんかもなかなか中学校の上の方の学年になると、日常生活と結びつけてっていうところも難しいんですけれども、やっぱり数学が世の中に役立っている部分はたくさんあって、そこがまた子供たちの生き方とか社会との繋がりという部分に繋がるので、そういうこともその「特に」という教科以外にも、教科のここの単元とか内容が、いろんな形で子供たちが社会に繋がるためにそういう視点で授業していくってこともキャリア教育なんだ、大事なんだということもお示しいただけるといいのかなと。
 なので、その緑色の字の上に社会や職業との繋がりって言葉がありますが、ここにやっぱり子供たちの未来みたいな、子供たちだけじゃなく、社会のウェルビーイングを考えていくと、子供たちが社会に働きかけてみんなが過ごしやすい社会にしていくというような、シティズンシップ教育的な見方になっちゃうかもしれませんが、そこまで、社会のためにじゃあ自分がどう貢献して、そのために自分はどんな力をつけるといいのかということになるとキャリア教育かなと思うので、そこら辺も「社会や職業」と限定せず、私は未来という言葉がとっても好きなので、未来という言葉も何かしらの形で入っていくといいなと思っています。
 それから、キャリア・パスポートについてですけれども、キャリア・パスポート、本当に見通し・振り返りっていうのをセットに考えていくには非常にいいもので、私がいた学校の具体例を示しますと、学年の先生たちが職場体験に行かせるにあたって、あなたたちはこの職場体験でどんな力を身につけたいのかというのを子供たちに考えさせるような活動を考えさせた時に、じゃあ今まで自分たちはどんな力をつけてきたんだろうということで、小学校のキャリア教育、それから中一の時に書いたキャリア・パスポートを見直して、「じゃあそして自分の未来を見通した時に自分はこんな力をつけたい、だから自分は職場体験でこんな力を磨いていきたい」というようなことを書ける子が出てきたんですね。
 例えば例を言いますと、警察官になりたいっていう子が、「自分はコミュニケーション能力を映画館の職場体験活動でつけてきたい」と書ける子が出てきたんですよね。これやっぱりキャリア・パスポートできちっと自分の今までの学びを見直して、そしてじゃあその職場でどんなことを磨けるのかなというのもちゃんと活動を見通して、そして自分の将来になりたい仕事ときちっと繋げられることができたっていう、非常に良かった例だなと思っていまして、そういう点でやっぱりキャリア・パスポートがなかったらそういう活動はできなかったんじゃないのかなと思うんですね。
 なので、やっぱり、もちろんいろんな形でどう繋いでいくかっていうのは、本当に学校間で繋げるのってなかなか、今福井県は割と小学校から中学校へ持って上がるっていうのはきちっともう制度化されていてうまくいってるんですけれども、それが先ほどお話ありましたが、高校は個人で持ってきましょうというふうになっているので、うまく使われているのかなとやっぱり中学校側としては、さっきも出てきました不安感というのはあるし。ただ、例えば数学で言うと、方程式をどう中学校で習ってきたかなんていうことは知らなくても高校の先生は方程式の授業をすると思うんですよね。そうなると、その前の学びがどうだったかっていうところ、例えば学校ごとにいろんなキャリア・パスポートを持って高校に来たとしても、それを生かしながら、ここでどんなキャリア・パスポートを用いて学習するのかっていうのはやっぱり高校の先生に考えていただくことが大事かなと思うし、あとは個人に任せっていうところもあるけれども、小学校の低学年ぐらいの子だとちょっとやっぱり担任の先生がきちっと管理してあげないとなかなか自分でというのは無理だし、もちろんそのデータでというのもちっちゃい子は難しいかなとも思いますし、その辺のところ、どう特色を出して学校それぞれがどう繋げていくかっていうのは、また考えどころなのかなとは思います。
 あとは本当に職業とのことだけじゃなく、やっぱり自分の強みを見つけるっていう部分では、例えば読書感想文で入賞した子はやっぱりそれをきっと将来の自分にまで取っておきたいんじゃないかなと思うんですよね。そういうものをやっぱりキャリア・パスポートに閉じ込んで、「あ、自分こんな、そういえばこういう作文を書いて入賞したんだった」というそれがやっぱり自分の強みであり自信に繋がるというか、将来生きていくための強い力になるんじゃないのかなと思うので、ある程度学年が進んだら、未来の自分に向けて残しておきたい資料なんだということで、子供たちが独自にキャリア・パスポートを編集していくような、そんなこともできると、大人になっても大事に持っていたいファイルというか、宝物のようなものにキャリア・パスポートがなっていくといいなと思っております。自分が大学受験とか就職試験に悩んだ時にそれを手に取ったことで、「やっぱり自分はこの先の自分の進路を頑張っていこう」というような、そんな力になるキャリア・パスポートになっていくといいなという風に思っています。
 それから、総合と学校行事の関連というところで、私なんかも、例えば校外学習に出かけていって、午前中は調査活動をするけれども昼からはしっかり自分たちで考えたレクリエーションを楽しむみたいな、そんな校外活動というのはやっぱりやってきたので、この時間は総合、この時間は特活、学校行事とやっていくのはなかなか難しいということなので、こんなふうに関係性をきちっとしていただいて、どういうふうに代替をしていくかっていうところも今後お示しいただけると。そういうようなところをやってる学校、実際私金曜日も実は校外学習に付いて行ったんです。子供たちは調査活動をやって、福井から実は金沢市の方へ行ったんですけれども、そこでは調査活動をやってるんですけど、行き帰りは実行委員の子たちが考えたクイズなんかでバスの中でとっても楽しそうにやってたんですね。
 だからそういう活動というのは学校は本当に色々やっていると思うので、その辺のところ、子供たちはそんな特別活動だから総合だからなんていうライン引きはないと思うんですけれども、教員側はこの活動は特別活動のこの目標に沿ってやっているし、この活動は総合的な学習の時間のこの目標に達してやっている、というところを教員側はきちっと把握をして、それから評価もしてまた次の活動につなげていくということはやっていけるといいのかなと思ったりしました。以上でございます。
【恒吉主査】 川本委員、よろしくお願いいたします。
【川本委員】 川本でございます。まず初めに、事務局の皆様におかれましては、今回も大変丁寧かつ多角的に整理された資料をご提示いただき、誠にありがとうございました。
 今回キャリア教育の充実に関しましては、既に多くの委員の方々からご意見ございましたので、限られた時間でもございますことから、私からは主に学校行事、クラブ活動、ICTの活用及びデジタル教材という点について意見を述べさせていただきます。
 なおキャリア教育に関しまして一点だけ申し上げますと、特に今村委員からご発言があった「経験を自分のものにする」という、意味生成やリフレクションを通して自己の探究、自己理解を深めていくという視点は、今後の特別活動全体を考える上でも極めて大切な示唆を含んでいるように感じております。
 まず、学校行事についてです。資料4から7ページでは、学校行事と総合、道徳との関連について整理されており、学校行事を「探究として整理する活動」として位置付ける視点や、「子供が主体的に創造する集団活動として整理する必要」が示されています。こうした総合的な学習の時間や道徳科との関連性を踏まえながら、学校行事の教育的意義を整理していこうとする方向性は、これから特別活動を考える上でも、非常に重要な観点であると感じております。
 一方で、今回示されている方向性を踏まえながら、今後さらに重要になるのは、学校行事固有の価値をより具体的に共有・明確化していくことではないかと考えております。特に学校行事は、探究したり価値を理解したりすることにとどまらず、実際に他者と関わりながら、葛藤や合意形成、役割形成を経験し、「集団を成立、維持、発展させる」経験そのものに、大きな教育的意義があるのではないかと考えております。
 次に、クラブ活動についてですが、12ページでは好きや得意を育む場としてクラブ活動を位置付ける方向性が示されておりますが、この点も、これからの学校教育を考える上で大変重要な視点であると感じております。また、事務局からの御説明にもありましたように、授業時数の確保等が課題となっている現状を踏まえながらも、現代社会だからこそ、クラブ活動の教育的価値を改めて位置付け直していこうとする方向性は、大変重要であると感じております。
 特にクラブ活動は学級や委員会活動とは異なり、子供たちの「好き」や興味・関心、得意を基盤として形成される、インフォーマルグループの経験の場です。現代社会では、地域コミュニティやサークル活動、オンラインコミュニティなど、選択的所属による緩やかな共同体が重要な意味を持っています。その意味で、クラブ活動は、子供たちが「好き」を媒介としながら、多様な他者と関わり、自分なりの役割や参加の仕方を模索していく、「日常的民主主義」の経験として、極めて重要な教育活動であると考えております。だからこそ、時間数の問題を抱えながらも、その教育的意義と方向性を明確にし、教育課程の中にインフォーマルグループの経験を位置付けていくことが重要ではないかと考えております。
 最後に、46ページ以降のICTの活用及びデジタル教材についてです。18ページでも、デジタル技術を活用した先駆的プログラムの開発、普及や、探究的な深い学びに繋がる活動プログラムが示されておりますが、こうした方向性は、今後の学校教育を考える上で、大変重要な視点を含んでいるように感じております。
 一方で、今後重要になるのは、ICTを単なる記録や可視化、効率化のためだけではなく、「経験をどのように意味付けるか」を支えるものとして位置付けていく視点ではないかと考えております。例えば、活動の過程や、感情、関係性、思考、作業の軌跡などを、教師、保護者、子供自身が共同で読み取り、対話していくような視点は、今後のキャリア・パスポートやICTの活用を考える上でも、大変重要な示唆を含んでいるように思います。
 ICTやデジタル教材は、「評価のための可視化」ではなく「対話のための可視化」として活用することで、子供たちの自己理解や他者理解、意味生成を支える、形成的・対話的な媒介となり得るんじゃないかなというふうに考えております。以上です。ありがとうございました。
【恒吉主査】 それでは次、髙島委員。
【髙島委員】 こんにちは、芦屋市の髙島です。よろしくお願いします。
資料1の1、4ページをお願いします。丸2の2つ目、条件整備のところで学校、地域、産業界との連携の話があったと思います。下から3行目のところですね。これ、兵庫県のトライアル・ウィークは結構いい例かなと思います。1週間地域のお店や施設、市役所等に通って体験的に学ぶというものです。ただ一方で、様々な地域の話を聞いていると、定例行事化していて学びの機会という価値付けがあんまり共有できてないかなという状況もあると聞きます。地域と連携する上では、地域連携自体が目的というよりも、あくまで地域連携を通じた学びの価値が重要だと思います。その意味では活動の意味付け、価値付けを学校と地域が一緒に行うことも大事かなと思います。教育委員会と一緒でもいいと思うんですけれども。つまり、地域の側も単に受け入れるとか社会貢献しているだけじゃなくて、一緒に学びを作る主体だということです。これまさに資料1の2でもあとに議論されていた、探究と連携した活動にも繋がるんじゃないかなと思います。さらに言うと、これがうまくいくと首長部局側のまちづくり側にもいい影響をもたらすような取組になるんじゃないかなとも期待しますので、ぜひ首長部局側にも応援してもらうようなそんな活動になればと期待します。
 2ページ目お願いします。「自分の適性や進路選択の基準が分からない高校生が増えている、興味がある学問分野があると答える大学進学希望者が減っている、などの課題が顕在化している」というところです。大学進学を考える際に、まだまだ何学部が何を勉強しているのか、何を研究しているのか理解できてないケース結構多いんじゃないかなと思います。総合型・推薦型選抜が半分を超えている現状でも、学部のミスマッチが起こりうる状況は結構もったいないかなと思います。
 これは私個人の意見ですけれども、自分の興味のあるテーマと、それを深掘りするアプローチは分けて考えた方がいいんじゃないかなと思っています。例えば、教育に興味があるからといってみんな教育学部かと言ったらそうじゃないんじゃないかなと。教育政策に興味があるなら、もしかすると公共政策の学部の方がいいかもしれないし、教育工学に興味があるのであれば工学部もいいかもしれない。これ、専門家の皆様の前で言うのは大変恐縮なんですが。そう考えるとここはまさに探究との連携の出番かなとも思います。自分のテーマが何か、自分にふさわしいアプローチは何かということを分けてキャリアを考えられるような、そんな機会が増えればいいかなと思います。
 7ページ目なんですが、家庭科の中にあるライフキャリアのところですね。これめちゃくちゃいいなと思います。キャリア学習、キャリア教育というとどうしても職業っていうイメージがすごく強いと思うんですけれども、やっぱり人生について考えるっていう観点ではライフキャリア極めて大事だと思います。プレコンセプションケアとかもここに入るかなと思うんですが、ぜひこのキャリア教育というとイコール仕事、いきなりいわゆる職業体験みたいなふうになりがちですけれども、そうじゃなくて人生そのものだということは、ぜひ念頭に置いた上で取組が進むといいなと思います。
 すいません、残り1つ、資料1の2の7ページ開いていただけますか。行事の話のところです。
 コロナ禍以降、行事が本当に短くなっているという話はいろんなところで聞きます。いろんな理由あると思うんですが、理由として前面に出すぎているのが働き方改革なんじゃないかなとちょっと懸念をしています。本来は行事を通じて培ってほしい高次の資質・能力を踏まえて、最もいい形を模索した結果時間が短くなったよと。つまり、子供のことを考えた上での精選とか変更っていうことだと思うんですが、保護者と話しているとなんだか「先生の負担軽減だよね」というように伝わっている印象を結構受けてしまいます。
 行事に限らないんですが、あくまで子供を中心に考えて、高次の資質・能力に常に立ち返った上で議論が進めばなと思いますし、例えば「子供が学校行事の意義を理解し、企画や運営に関わることを含めて主体的役割を担い、協働しながらより良い学校行事を創造する」ということを念頭に置くのであれば、その上で、あくまで留意点として「この教師の過度な負担を生じさせない視点だ」というところ。ここの、主従関係と言うとちょっと言い過ぎですけれども、何が中心かということはぜひきちんと発信いただければなと思っております。
 最後12ページ、青木先生がおっしゃっていた学習発表は「発表」の方がいいんじゃないかというのは個人的に結構賛成です。以上です。
【恒吉主査】 皆様が優秀に、短くまとめてくださいまして、少し時間がありますので、最後に締めていただく前に、言い足りなかったこと、付け加えたいというような委員がいらっしゃいましたら、ぜひこの場でおっしゃっていただければと思います。
 特に、最初のご発言を受けてあとの方でいろいろ提案が出ましたけれども、それに対しても何かまたご反応されたりということがありましたら、あればと思いますけれども。
 望月委員。よろしくお願いいたします。
【望月委員】 先ほどは、主に専門のキャリア教育ということについて申し上げましたので、少し時間があるということですので、手短に後半の内容について申し上げさせていただきます。
 基本的に、道徳、総合的な学習の時間・総合的な探究の時間、特別活動の関係性の整理というものを、各ワーキンググループの議論を踏まえて行うというのは、とても良いことだというふうに思いました。もちろん、どの順番で示すというのはあるにせよ、ここはそれぞれ独立してじゃなくて、それぞれの中での議論を踏まえて、お互いより良いものにしていこうという方向で進めていくっていうこの進め方に関しては、ものすごく良いことだというふうに思ったということと、今回、具体的な事例を参考資料としてたくさん提示していただきました。
 こういったものというのは、大学の籍にいる私としてもすごく勉強になりますし、こうした事例というものがこうやって公になることで、今後、学校教員を希望する学生たちにとってもより良い資料になると考えます。そういったものが全て現状に照らし合わせ、実現の可能性なんかも考慮されながら提案をされていたと思います。
 また、強いて1つ加えさせていただくと、私、今、学びの多様化学校についても研究対象として実際にいくつも見させていただいているのですが、やっぱりそのカリキュラム、先ほど合科、合領域っていう話も出ましたが、そういったところの工夫とか実情といったところも、学びの多様化学校のほうから学ぶこともあるのではないかということを発言させていただきます。
 以上、簡単ですけれどもありがとうございました。
【恒吉主査】 では、白松委員のあと、京免委員というふうに続けてお願いできればと思います。白松委員、お願いします。
【白松主査代理】 かなりこれまでの現状分析と、それに根ざして未来を想定しながら、接続性のある資料を作っていただいたということ、この本当に努力については非常に感謝しております。その上で、キャリア教育、学校行事それぞれ分けて、感想めいたことになるかもしれませんが、話させていただきたいと思います。
 まず、資料1の1の9ページにあるキャリア・パスポートのデジタル学習基盤への移行というのは、大賛成です。少なくとも、今のままのポートフォリオみたいな形ではなくて、最小限で最大限の成果を得られる形に変更可能となっているということは、非常に学校にとってもいろんな実践が試せる、いい提案ではないかなというふうに思ってます。
 私どもも教職ポートフォリオというものを大学では作っておりますが、膨大な資料は誰も振り返って読みませんので、できるだけ「less is more」ですね、最低限で最大限の成果が得られるというものが1番大事かなというふうに思ってます。私はこの文を見たときに、私だったら1年間の取組を生かして、未来のキャリアに繋がる1枚物の自分のキャリアパンフレットを作成して、それだけを保存させていくという取組を学校でやるかなというふうに思います。そういうものであれば、6年間を振り返ることは可能だと思います。
 一方、特に小学生、中学生というのは過去をあまり振り返る存在ではありませんので、何かそういう資料がないとなかなか振り返れないという点について先生方が危惧されている点は分かるので、このあたり、学校間で継続して効果を得ている実践のデジタル化の在り方などは、解説等に示される必要があるかなというふうに思っております。
 また、今回の参考資料において、キャリア教育においては調査データで日本のキャリア教育を取り巻く現状がよく示されているというふうに思うのですけど、その一方、資料がかなり出てきたことで、日本の今の文脈に限定されすぎているようにも読まれてしまわないかということは、ちょっと危惧したということです。変化の激しい社会においては、今村委員もちらっとおっしゃっておられたと思うのですけども、私も国際社会やデジタル社会など、広い視野でのキャリア教育に展開されていくことも、かなり留意がいると思ってます。
 特に31ページですかね、資料1の1の31ページのところの参考資料にも読み取れるかと思いますが、アントレプレナーシップ教育など、ハングリー精神やベンチャーキャピタル精神を持った人材育成のマインドセットを学校教育、キャリア教育の中に付加していくことも、非常に重要というふうに感じております。これを行事との関わりで考えると、勤労生産・奉仕的行事において、積極的な社会創造に繋がるものとして、総合的な学習の時間と行事の理念を生かした学びが創出されることを、今回の学習指導要領から期待できるなというふうにちょっと思っているところです。
 ただ、行事のネーミングで勤労生産・奉仕的行事のイメージなんですけども、そこにはちょっと課題があるかなと思っておりまして、どうしても「勤労」「生産」「奉仕」というと、上から子供たちにやらせるというような、子供を受動化するようなイメージの危険性がちょっとありますので、学校統廃合や高校の魅力化事業などにおいて、子供や学校を地域創生の主体とするような教育実践をやっている学校が増えてきていると思います。そういう意味では「地域協働」や「社会貢献」など、持続可能な社会の担い手としての子供の主体性を重視するように、解説等においては説明したり配慮を書いておく必要があるかなというふうなことは感じました。
 それに関わって、学校行事の1の2の資料のほうにちょっと移りますが、総合的な学習の時間との整理で双方の特質を生かすという観点が特に重視されたことっていうのはとても意義があって、今の総合的な学習の時間と行事の時数の見直しとかにつながってもらえたらなというふうに思っております。参考事例もかなりいろいろ載っておりまして、望月委員もおっしゃっておられましたが、個人的には天草市とか北九州市の事例なんか興味深いな、調査行ってみたいななんていうことは思いました。
 一方、総合のほうに書いてあったのが、総合的の本来の趣旨とは距離のある活動が多いという指摘がちょっと書かれていたかと思うんですけれども、旅行・集団宿泊的行事の内容には、平素と異なる環境というところの重要性が示されていまして、私は、よく特別活動のほうでは民俗学的な「ハレとケ」で、ハレの日の効果が修学旅行にはあるということがよく言われてきましたし、それは子供たちがやっぱり修学旅行を今はもう楽しみにしてる1つの活動だと思ってます。それが平素の学習活動に回収してしまわないように、特別活動のほうではその辺、注意をして見ておかなければいけないところはあるかなというふうに思います。
 あと、これも多分1の2の9ページになるんですかね、文化・学習発表的行事という表現が青木委員や、あと髙島委員のほうからもありましたけども、私もちょっとこれが、学習発表会的行事という表現になったことによって、学習発表させれば学校行事とすることができるというような、時数消化型の行事とか、学習にならないかということはちょっと危惧があります。なので、その点は今後留意が必要かなというふうに思っています。私も学習発表的行事はいいなあと思いましたし、勤労生産・奉仕的行事も「社会協働・社会貢献的行事」というほうが今風かななんて思ったりもするんですけど、これは今までの伝統との接続性の上で変えるほうがいいかどうかということは吟味する必要があろうかと思いますので、感想までということです。
 クラブ活動に関しては、文化・学習発表的行事(仮称)と連携できるという点は、すごくやっぱりその意味を発表とかを通して、いろいろ学校にとってどういう意味があるのかっていうことを共有していくっていうことは、すごく重要なことだなと思いました。
 一方41ページのデータを見てびっくりしたんですけども、学校生活が楽しい理由に「給食」よりも上っていうのはやっぱりすごいデータだなと思いまして。大学生に聞いても、学校で1番楽しかった時間って言ったら大概給食と休憩時間なんで、それを超えるという活動は大事。ただ、これ県単位のデータですので、このような成果がもしあるんだとすれば、やっぱりクラブ活動のカリキュラム上の意味を、さらに特別活動のほうの実践研究等で蓄積していくことは同時に課題だと思います。これはなかなか特別活動学会でもあまり見ないデータではあるので、ちょっとそこを課題として感じました。
 デジタル学習基盤については、現在私も本学で附属学校園と連携してキャリア選択のシミュレーションアプリを作ってみたり、合意形成のゲーミフィケーション教材などをデジタル媒体で作ったりして、いろいろ使ってきてはいるんですけど、その効果としては、教員間の指導経験の格差を低減できるというのは、非常に可能性として感じているところです。また先ほど髙島委員が、大学とかの中身が分からないとかっていうように、やっぱり子供の目指すキャリアによっては情報量の過多があって、情報の多い、例えば大学に進学して得られるキャリアであれば情報量は学校の中に多いんですけど、そうじゃないルートの場合なかなか情報量はないと。私の子供のキャリア形成、まあそのキャリアはちょっと特殊なキャリアを想定してますので、私も分からなかったので、生成AIを使って支援してみたらとっても有益な選択肢がたくさん提案されて、将来設計にものすごく影響を与えたということがありました。
 なので、現在は試行的な実践をたくさん行なう段階だと思います。それではどういうところにどういう効果があるかというよりも、どれだけの特別活動の実践を拡張できるかが重要かと思っています。そういう意味では、量による実践の拡張を問うべき段階で、おそらくその次の10年でAIとかデジタルテクノロジーは普通の教具になっていると思いますので、そのときに、質と精選の問題は必然的に起こってくるだろうと感じてます。だからそういう意味では、もうとにかく実践をたくさん行なう段階であるっていうことを、特別活動のほうの課題としておきたいと思います。
 あと最後の1つなんですけど、48ページの活用事例なんですけども、そこで可視化、あと蓄積、共有といった、これはどういうふうな意味があるかということのタームが上がってるんですけども、試行的に実践しているところでは、デジタルテクノロジーの活動、活用は対話促進のファシリテーション効果も大きいなというふうに思っています。そういう意味では、活用イメージが多様化され、拡張される研究の進展が、特別活動研究には求められていると感じていますし、私どももそういう学会に所属しているメンバーにはその責任があるかなと思って、この資料を見させていただきました。
【恒吉主査】 京免委員、よろしくお願いいたします。
【京免主査代理】 まずは、非常に細かい膨大な情報をきれいに分かりやすく整理していただいた事務局の方に、改めて感謝申し上げたいと思います。非常に建設的な提案をいただいたと思っておりますので、全体的な方向性としては大いに私自身も賛同するところです。その上で、4つほど意見あるいは感想を述べさせていただきたいと思います。
 まず1つ目が、資料1の1の8ページのところです。とりわけキャリア・パスポートについては、今村委員、あるいは野村委員、そのほか多くの委員から発言がありましたように、やはり児童・生徒に書かせなければいけない、とにかく記録を作らなければいけない、そういうふうに受け止められてしまったところに課題があったかなと思うところです。キャリア・パスポートをどのように使っていくのかという部分が、十分認識されてこなかったように思います。実際、書くことによってのみ、長期的な視点からキャリアを見通したり振り返ったりするっていうことは、児童・生徒にとって非常に困難なことだと思います。そう考えると、記録を書かせる過程で、あるいは書いた記録を使って、児童生徒と教師、あるいは児童生徒同士が対話をしていくことが必要だと認識しています。それは、キャリア教育の要としての特別活動、とりわけ学級活動の目標に合致した取組だと思います。
 実際、国立教育政策研究所の「キャリア教育の総合的研究」の分析を見てみましても、児童と対話をしている小学校の担任の先生は、そうでない担任の先生に比べて、キャリア・パスポートを使った振り返りに強く価値を見出している割合が26.6ポイント高いというデータもあり、手応えにつながっているところです。
 したがいまして、この見直しの1というところですけども、見通し・振り返りの活動に十分につなげていくために、ポートフォリオを「対話のツール」として明確に位置付けることを検討していただけるといいなと感じました。今村委員からも、そのような発言があったかなと思います。例えばですけども、現行の学習指導要領で言いますと、学級活動の(3)、内容の取り扱いの(2)は、「児童生徒が活動を記録し、蓄積する教材等を活用すること」となっていますが、この部分を「活用して話し合うこと」とか「活用して対話をすること」というようにブラッシュアップすることを提案してみたいと思います。
 続いて2点目になります。資料で言いますと、1の1の9ページというところです。まずこのポートフォリオのデジタル化は、私はどんどん推進すべきだと思っています。私は結構長い間、フランスで全国的に導入されてきた電子キャリアポートフォリオを研究してきましたけども、時間とか場所を越えて様々な媒体で記録を残せるといった良さ、あるいは多様な他者との対話を促進しやすいというメリット、さらには特別支援教育対象の児童生徒や外国人児童生徒等も活用しやすい、そういった側面があります。もちろんこちらも、野村委員はじめ多くの委員から発言があったように、個人情報の管理だったり、あるいは倫理的な問題だったりに配慮しなければいけないのですが、一方で多くの可能性に開かれています。さらに子供自身が記録をクラウド上で管理していくことも、主体性を重視する特別活動の趣旨にかなっているのではないかと感じるところです。
 その一方で、この「学校間の引き継ぎを求めない」という表現については、先ほど説明もありましたけども、引き継ぎを義務付けない、そういう趣旨だというふうに理解をしています。全国一律に学校間の引き継ぎの中止を求めるといった、誤ったメッセージとして受け止められないようにする必要があると感じています。特にキャリア教育に力を入れてきた自治体ですと、キャリア・パスポートの導入以前からキャリアノートという形で記録を引き継ぎ、異なる校種間の接続を図ることに、大きな努力を払ってきました。そういった自治体や学校の創意工夫を後退させてしまうことは、望ましくないのではないかと考えています。
 先ほど、各学校における創意工夫を発揮するということについて、多くの委員も強調されたところだと思います。そのために例示資料も廃止するということだと思いますので、「引き継ぎは求めない」という否定的な表現よりも、「個人管理を基本としながらも、都道府県等の実情に応じた創意工夫ある取組の充実を図って、校種を超えた見通し・振り返る活動につなぐ」という表現にする、望月委員からも提案がありましたが、それも1つの案だと考えます。
 続いて3点目、学校行事についてです。資料の1の2の9ページになります。こちらは白松委員からも発言があったことですけども、私からも重ねて申し上げたいと思います。
 このワーキングにおいて、学校行事を子供たちが創造する活動として位置付けることになり、さらに総合的な学習の時間、総合的な探究の時間と連携して探究的な学びとしても深めていくことが求められているわけです。そういった中で、この「勤労生産・奉仕的行事」という名称がこの方向性にマッチしないのではないかと感じています。特に義務や上下関係を含んで使われる「奉仕」という言葉が、子どもの探究や主体的な創造の足かせになってしまわないかを少し懸念しているところです。
 また、この図の奉仕的行事の下位項目にボランティア活動が入っていますけども、ボランティア活動には自発性、無償性、公共性、そして創造性の4つの特性があります。その一方で、「奉仕」はというと、無償性と公共性は重視しているのですが、自発性、創造性が弱いと言わざるを得ません。しかし、この2つ、自発性、創造性はまさにこれからの学校行事が求めていることだと思います。また「勤労」という言葉にも、ちょっと義務的なニュアンスがあるかなと思います。勤労も奉仕も、それ自体は非常に大事なことだと認識していますけども、学校行事の名称としては、例えば「職業・地域参画的行事」など、よりふさわしい表現があるのではないかと考えました。
 最後、4点目になります。資料で言うと35ページ、クラブ活動のところになります。すでに多くの委員の方が発言されたとおりですけども、クラブ活動は特別活動の中の自治的な活動として欠かせない役割を担っていると思います。とりわけ、自分たちで選択して選んでクラブを作れることは、協働的な学びを重視にする特別活動の中でも、個別最適な学びの要素を備えている大事な活動です。活動時間数が限られているため社会教育と接続していく、あるいは裁量的な時間と連携をしていくということは有効なことだとは思いますけれども、一方で特別活動であるクラブ活動の固有性、意義というものを明確にしながら、外側の活動と関連を図っていくことが望ましいのではないかと感じました。私からは以上になります。
【恒吉主査】 今日は具体的な修正の提案というものもいろいろ出ましたので、多分次回、まとめのところで事務局からもいろいろ対応があるんじゃないかと思います。
 また、先ほど白松主査代理からも国際的な観点が足りないというのは、私もまた同意するんですけれども、面白いもので、日本は諸外国の東南アジア諸国などと比べても、グローバルな資質といった議論が表にあまり出てこないのですが、実はこの特別活動のように、教科以外の時間を用いて、それで教科と一緒に子供全体を育てるのだというこの枠組みや方針というのは、実は国際的に非常に先進的だということになって、とても評価されています。
 そうした中で、多くの国で苦労するところが、教科と教科を繋ぐかというのはかなり進んでいるんですけど、教科と教科以外のものをどうやって繋ぐのか、教科以外のもの同士をどうやって繋ぐのかというのが、やはり世界的にも難しい。そうした中で、今日のそれぞれの視点を生かしてとか、どうやって役割分担をしていくか、より良いものを連携することによって生み出していくのかということは、非常に参考になるし意義があるものだと思います。
 最後に、やはりいろいろなところに特別活動は関係しているわけですけれども、ここでも議論した「社会創造の担い手」という部分は非常に大事だと思います。というのは、今日いろいろ議論しましたキャリアとかも、何年か後にはどうなるか、テクノロジーも発展して今とは全然違う形になっていくかもしれないわけですよね。そうした中でも柔軟にそれに対応しながら、やはり協働して、そして主体的な形で成長していく、社会創造の担い手としての子供たちを支えていく。そうした視点、それは同時に子供たちは国際社会の創造の担い手でもあるので、そういった視点というものは、今日考えさせていただいて非常に有益だったと思います。
 それでは本日の議事は以上とさせていただきたいと思います。
 最後に、次回以降の予定について、事務局からよろしくお願いいたします。
【堀川学校教育官】 事務局でございます。次回の開催予定については、後日のご連絡とさせていただきます。以上でございます。
【恒吉主査】 それでは以上をもちまして閉会といたします。次回もよろしくお願いいたします。

 
―― 了 ――

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