教育課程部会 産業教育ワーキンググループ(第9回) 議事録

1.日時

令和8年6月22日(月曜日)15時30分~17時30分

2.場所

WEB会議と対面による会議を組み合わせた方式

3.議題

  1. 産業教育WG取りまとめ(案)について
  2. その他

4.議事録

【牧野主査】 定刻となりましたので、ただいまから中央教育審議会初等中等教育分科会・教育課程部会産業教育ワーキンググループを開催いたします。
 委員の皆様方におかれましては、大変ご多忙の中ご参加をいただき、誠にありがとうございます。
 今回は、前回に引き続き、ワーキンググループの取りまとめ案についてご審議をいただきます。
 今回の審議でご了解をいただけましたら、その後、教育課程企画特別部会、教育課程部会でのご審議を経て、年内には中教審としての答申を取りまとめることとなります。
 また、本日は委員の皆様方全員ご参加とお聞きしておりますが、都合により、小坂委員、柴田委員、藤田委員、加藤委員、長友委員、そして中島副主査におかれましては、遅れてのご出席とお聞きしております。
 それでは議題に移ります。
 まず、取りまとめ案に先立ちまして、高次の資質・能力等を生かした単元計画づくりの参考イメージ、産業教育について、参考資料に沿って事務局より説明をいただきます。その後、資料1について取りまとめ案の説明をお願いいたします。
【栗林産業教育調査官】 それでは、私のほうから説明をさせていただきます。
 本日ですけれども、先ほど主査からお話のございましたとおり、産業教育ワーキングの取りまとめ案の前に、高次の資質・能力等を活かした単元計画づくりの参考イメージというものをご説明させていただき、ご意見を頂戴したいなというふうに考えております。
 参考資料1の1ページ目をご覧ください。
 これまで本ワーキングにおきましては、高次の資質・能力というものを、様々、先生方にご議論を頂戴してまいりました。
 この高次の資質・能力というものが、今後学校現場においてどのように活用され、どのようにその1時間1時間の授業に影響を与えていくか、というようなことを少しイメージとして持っていただきたいというようなところで作成した資料でございます。まず左側の上のところでございますけれども、教師の悩みとしてというようなところで、教科書をなぞるだけの授業では、単なる知識・技術の伝達になってしまうということでありますとか、変化の激しい社会において、柔軟に対応できる資質・能力を身につけるためには「何ができるようになるか」といったゴールイメージを持ち、それらを意識した授業を展開しなければならないな、というような先生方の悩み事があるのではないかなというふうに考えております。
 これを改善して、より良い単元計画につなげていくというものの鍵になるのが、この高次の資質・能力であろうというふうに考えているところでございます。
 身に付けるべき資質・能力を踏まえた指導計画の作成というところをご覧いただきたいと思います。今次の改訂におきましては、高次の資質・能力というものをお示しをさせていただき、また、産業教育の学習指導要領におきましては、次期改訂において資質・能力ベースの記述への改善ということを先生方にご議論いただいたところでございます。  こうしたことに基づきまして、この単元計画というものを考えていただけるのではないかなというところで、まずその一番下のところですね、教師が少しヒントを得ているような吹き出しがございますけれども、そこをご覧いただきたいと思いますが、次期改訂におきましては、まずはデジタル学習指導要領ということを前提として考えていくというようなところで、この学習指導要領を活用すれば、高次の資質・能力として学習を終えたあとに目指したい学習の深まりの姿を確認できるということや、他教科や前後の学習内容も確認できるし、デジタル学習指導要領では、解説の記述や評価規準例も見られるようになるというようなところで、こうしたことを一体として単元計画に落とし込んでいくことができるのではないかということでございます。
 右側をご覧ください。実際、単元計画を作成するにあたってというようなところでございますけれども、学習指導要領を踏まえ指導計画を作成してみようということで、特に職業に関する教科では、理論と実践の往還を意識した配列が重要ということは、これまでご議論を頂戴してきたところでございます。また、特に実験や実習につきましては、当該期間でしかできないものというものがあるため、これらを意識した配列がさらに求められるということが、産業教育では特に言えるのではないかなということでございます。
 また、同じ教科の中で複数科目を並行して学習するということがございますので、それらの科目との関連を踏まえるということが、産業教育の単元計画を作っていく上では重要であるというようなことを示させていただいております。
 さらに、その一番下のところでございますけれども、評価計画の作成ということで、単元計画と評価計画を一体的に構想することによって、より指導と評価の一体化を進めることができるのではないのかなということで、この次、もう少し具体的にご説明をさせていただきたいと思いますけれども、こうした高次の資質・能力というものを示すことによって、学習を終えたあとに目指したい学習の深まりの姿が見えることで、より具体的な単元計画を作成することができるのではないかということでございます。
 2ページ目をご覧ください。こちらが農業の例でございます。
 科目名、また単元名というところを書かせていただき、その下にこの内容のまとまりごとの「高次の資質・能力」、「統合的な理解」と「総合的な発揮」というものを示させていただきました。
 農業のこの例でいきますと、この単元は22時間構成というようなところで、左側に時数と学習内容というものが書かれておりますけれども、こうした学習を終えたあとに、統合的な理解、総合的な発揮というような学習の深まりの姿を目指す上では、どういった資質・能力を付けていく必要があるのかというものを、一覧性をもって示したものがこの2ページ目でございます。
 一番下、活動の単元のガイダンスから始まりまして、育苗の期間でありますとか、定植期、生育期、収穫期というようなように実習が進んでいくわけですけれども、そうした時期における資質・能力を表現させていただき、深まりを表現させていただいているところでございます。
 また、この資料の右側、端を見ていただきたいと思いますが、この「農業と環境」という科目、この単元を学習するのと並行して、右側に、例えばということでございますが、「農業と情報」という科目の中で、農業の各分野における先進技術や革新技術に関する学びというものも同時並行的に行っているということを想定しており、こうした各科目との関連を踏まえながら、この単元を学習していくというようなことが考えられるのではないかなというふうに思っております。
 続きまして、工業の例でございますが、4ページ目をご覧ください。
 全体のつくりとしては、先ほど申し上げた農業と同じでございます。単元のまとまりごとに、高次の資質・能力としての「統合的な理解」と「総合的な発揮」というものをお示しをさせていただき、単元を終えたあと、このような姿になっているということを目指して、ここでは21時間構成の「ものづくりの加工技術」という単元を一つの例として示させていただいているところでございます。
 これも資質・能力ごとの学びの深まりというようなところで、例えば2時間目の「私たちの生活を支える加工技術」におきましては、産業や社会の仕組みと関連付けながら、加工技術が私たちの生活や産業社会を支えていることを理解する。
 また、3から5時間目の学習内容では、身近な製品には様々な加工技術が用いられていることを理解する。さらにその上に立って、材料によって適した加工方法が異なることや、加工によって材料の形態や質が変化することを理解する、といったように学びがどんどん深まっていき、最終的にこの単元における「統合的な理解」という姿に至るのではないかというようなイメージを示させていただきました。
 こうした高次の資質・能力を単元を終えたあとに、学習の深まりの姿として示すことによって、これまでどちらかというと学習内容や学習活動を中心に構成をしていた単元計画が、こうした資質・能力ベースを意識したものになっていくのではないかということを期待するところでございます。
 これ以降、6ページ目以降、商業の例や水産の例、また専門の家庭の例というふうに、各教科ごとに、今申し上げたような形でイメージしやすいように整理をしてみましたので、またこちらのほうはご確認をいただければなというふうに思っておるところでございます。  参考資料の説明としては以上でございます。
 続きまして、産業教育ワーキングの取りまとめの案のご説明を引き続きさせていただければと思います。前回、本ワーキングにおきまして、産業教育ワーキングの取りまとめの素案ということで、皆様方にご提示をさせていただきました。その後、当日ご欠席であった委員でありますとか、そのほかの委員から様々ご意見を頂戴しているところでございますので、一部表現を追記ないし修正をさせていただいたところがございます。その点を中心に、本日はご説明をさせていただきたいというふうに思っております。
 まず2ページ目をご覧ください。2ページ目の一番右下のところでございますが、第4回ワーキングにおきまして、これまで「知識及び技術」としてきた評価の観点を、「知識及び技能」としてはどうかというようなご提案をさせていただきました。その後、委員の皆様方と議論をさせていただき、右下のような表現とさせていただいているところでございます。学習指導要領の記述を資質・能力ベースに改めることに伴い、従来「知識及び技術」としてきた観点を「知識及び技能」とし、専門教科・科目においても資質・能力の三つの柱を、「知識及び技能」、「思考力、判断力、表現力等」、「学びに向かう力、人間性等」と資質・能力ベースの表現に整理するというふうに記述をさせていただきました。
 3ページ目をご覧ください。専門高校における資格取得の関係につきましても、追記をさせていただいております。資格取得や検定試験の合格等のみに終始した授業展開は適切ではないが、特に専門高校における資格取得は生徒にとって、学習意欲の向上やキャリア形成の手段として重要な側面も持ち合わせており、過度の試験対策偏重による弊害には十分に留意しつつ活用していくことも重要であるという文言を追記させていただきました。
 続きまして7ページ目をご覧ください。こちらは前回のワーキングにおきまして、「課題研究」における表形式化のご議論を頂戴しました。その結論をここに記述させていただいているところでございます。その際、「課題研究」についても、産業教育における探究的な学びを行う際の配慮事項を中心とした内容とするといった改善の方向性を踏まえた上で、各専門教科に設置される科目であることから、並列パターンで表形式に整理することが妥当であるという文言を追記させていただいております。
 8ページ目をご覧ください。ここは中学校との学びの接続という観点から追記をさせていただいております。なお、中学校における「情報・技術科(仮称)」や「家庭科」では、農業、工業、水産、家庭、情報などにつながる、生活や社会で活用される技術に関する学びが展開されることとされており、その接続を意識することも重要であるという言葉を追記させていただいております。
 10ページ目をご覧ください。内容の改善のあり方の看護の一番最後のところでございます。従来の表現でございますと、情報教育に関する倫理的課題ということで、どちらかというと情報モラルに関係するような表現と捉えられがちであり、看護におきましては人間の尊厳ということも重要であるということから、表現を修正させていただいております。10ページ目の「身に付けつつ」というところも、少し表現を変えさせていただいているところでございます。
 続きまして12ページ目をご覧ください。産業界等との連携・協働というところでございます。ここにつきましては、産業界との連携・協働を図るにあたって、産業界と共通の目的やビジョンを共有するということでありますとか、立地条件によっては必ずしもしっかりと産業界との連携・協働を図ることが難しい場合もあるので、教育委員会や設置者においてしっかりと支援をしていくというようなことを記述させていただきました。その際、ゲストティーチャーの招聘といった単発的な学習ではなく、例えばこれまで文部科学省が実施してきた「マイスター・ハイスクール事業」の成果等も踏まえれば、共通の目的やビジョンが共有され、計画から実施、評価まで一貫したプロセスに基づいて行われるといった、産業界等との協働的、持続的関係性の中でという文言を加えさせていただいております。
 また、最後の丸のところですけれども、「なお、立地条件等によっては連携先の確保や生徒の移動が難しい場合も考えられるため、教育委員会等の設置者や当該高校が所在する地方公共団体においては、各地域の産業教育振興会等との協力やコーディネーターの配置などによる連携の促進、各学校においてはコミュニティ・スクールの活用や、デジタル学習基盤を用いて遠隔地にいる専門家等の指導・助言を受ける機会の確保などの取組を行うことが期待される」という文章を加えさせていただいております。また、12ページの右側は、追記したことによるページの引用を最新のものにしたということと、見出しの引用を分かりやすくしたというところでございます。
 13ページ目でございます。パフォーマンス評価という表現をしておりましたが、ここでは統一的に「パフォーマンス課題を用いた評価」というふうにさせていただいた上で、一番最後のところでございますが、「なお、その際、「学びに向かう力、人間性等」の評価についても、今後どのように見取っていくことができるかについて、留意事項等が整理されることが求められる」というような表現を加えさせていただきまして、評価においてもしっかりとこの学びに向かう力、人間性等の評価がなされるようにというような考えで記述を付け加えさせていただいたところでございます。
 私のほうからの説明は以上でございます。
【牧野主査】 ありがとうございました。それでは、ただいまの事務局からの説明を踏まえまして、ご質問、ご意見のある方はお願いしたいと思います。
 本日は委員の皆さん方全員にご発言をしていただければと考えております。全員にご発言の機会がありますように、ご発言につきましては1人4分程度まででお願いできればと思います。
 それでは、いかがでしょうか。挙手をいただければと思います。お1人だけですかね。はい、それでは溝上委員、お願いいたします。
【溝上委員】 はい、ありがとうございます。溝上でございます。
 資料の高次の資質・能力等を生かした単元計画づくりのイメージもちょっと見せていただきたいんですけれども、最初に農業がありますので、よかったら農業の調査官の先生に質問したいと思うんですけれども、どの方でもいいんですけど、農業が最初にありますので。
 よく書かれていて、非常に勉強になってうれしく思います。1つ質問なんですけれども、この単元目標・評価規準というのは、今回この21時間の授業の単元構想として書き出されているんですけれども、統合的な理解、総合的な発揮からブレークダウンしているものと理解していますけれども、単元に寄ったものですね。これは例えば何でしょう、解説とかそういうところで全て書き出されるのか、あるいはこれは学校とか授業者が、統合的な理解、総合的な発揮を参考にして現場で書き出していくのか、そこだけ教えていただけますか。よろしくお願いします。
【牧野主査】 はい、ではお願いします。
【栗林産業教育調査官】 それでは事務局のほうからお答えをさせていただきたいと思います。単元のまとまりごとの統合的な理解、総合的な発揮というのは、今回、文部科学省のほうで学習指導要領の中で記載をしていくというようなことになろうかなというふうに考えておるところでございます。
【溝上委員】 じゃあ、ここの内容のまとまりというか、このまとまり感の程度は分かんないですけども、この単元目標・評価規準は全て文科省のほうで示していくってことですね。
【栗林産業教育調査官】 はい、そのようになろうかと思います。
【溝上委員】 そうですか。分かりました。ありがとうございます。
【牧野主査】 はい、よろしいですか。それでは続きまして清水委員、お願いいたします。 【清水委員】 はい、よろしくお願いいたします。
 今回追記していただいたその案の黄色い部分については、本当に大切なことを書き込んでいただきました。ありがとうございました。全体としては異論はございません。本当に丁寧にまとめていただきまして、本当にありがとうございました。1点だけご検討いただきたいことがあります。
 案の2ページ目の右側中段。こちらの「実践的・探究的な学びの実現に向けた改善」の中の2つ目の点のところですけども、「その際、必要に応じて科目の大括り化や統廃合とともに」という表現があります。この「大括り」という表現について、私が勝手にイメージしてしまったのですけども、「十把一絡げ」のようなイメージを受けてしまい、全てをなんとなく寄せ集めたように思ってしまいました。例えばですけれども、この「科目の大括り化や統廃合」というところの、「大括り」について、「必要に応じて関連する科目を統合再編して体系化するとともに」とか、「必要に応じて科目構成の整理統合による構造化を図るとともに」とかという形に修正していただくことは可能かどうかということをご検討いただけないでしょうか。以上です。
【牧野主査】 はい、事務局からお願いできますか。
【栗林産業教育調査官】 はい、お答えをさせていただきます。また主査とご相談をさせていただいて、表現ぶりについては調整をさせていただきたいと思います。
【清水委員】 はい、どうぞよろしくお願いいたします。また、お時間があれば、後ほど全体的なまとめとしてのお話もさせていただく機会があればと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
【牧野主査】 はい、ありがとうございます。森澄委員、お願いいたします。
【森澄委員】 はい、いつもありがとうございます。産業教育ワーキングの取りまとめの案のほうで確認させてください。
 12ページの記載のところ、非常によくまとまっておりまして、産業界のところも十分汲み取れているなというふうな印象を受けました。12ページの左下の黄色で塗っております箇所なんですけど、大幅に書き加えていただき検討していただいて、産業界との連携を行う際の設置者や自治体の努力を促す記載をしていただき、ありがとうございました。  前にも触れたことがありますけど、自分の学校のことが中心になったような話、発言も多かったんですけど、今後は少子化、それから学校が小規模になっていくことが、自分の学校だけではなくて、多くの全国の学校でもたくさん起こると思います。その中に行きますと、産業基盤が乏しくて人口も少ない地方の小規模校は、講師や連携先を探すのも簡単ではありません。例えば、情報活用能力の会でも、臨時免許や免許外担任をゼロにするという方針であるという資料をお示しいただきましたが、免許の保有者が増えたとしても、実際は校長が電話であちこちに依頼する、今の方法では授業のコマ数が少ないこともあり、引き受けてくださる講師の確保が困難なのは依然として変わらないという状況です。また、生徒が企業との連携で移動するためのバスのバス代を捻出するのも簡単ではありません。産業界との連携の趣旨には大いに賛同いたします。改めて、学校でできることについては限界があります。設置者や自治体が実効性のある取組を行う必要があるということについて、本ワーキングに限らず強く働きかけていただければありがたいと思います。
 誠に趣旨を理解していただいたように、現場も思うように考えていただいていることを心から感謝いたします。どうぞよろしくお願いします。
【牧野主査】 はい、よろしいですか。はい、それでは今の話もしっかりと参考にさせていただくということで、よろしくお願いします。小坂委員、お願いいたします。
【小坂委員】 はい、よろしくお願いします。大変長い議論をしっかりとまとめていただいてありがとうございます。
2ページのところの議論にもなっておりました、その知識・技術のところを「技能」という形で示していただいて、「技能」としていくということなんですけども、資質・能力ベースに産業教育のほうもようやく一気に舵を切れるのかなというふうにも思う一方で、やはり丁寧な今後の説明がかなり必要かなというふうに思っております。各専門教科の部分でのかなりしっかりとした説明を、技術にこだわって現場はやってきたところもあると思いますので、そこが混乱を招かないようにというところは、ぜひ私も協力していきたいですし、丁寧に今後現場に下ろしていく必要があるかなと思っております。
 また、そのために12ページのほうに、それに関連して、安易な資質・能力ベースの、また、目標設定とか、各現場で森澄委員からもお話があったように、各現場でやはり状況が違いますので、そういったところでのステークホルダーの人たちとの目標設定だとか、子供たちとの目標設定というところが、せっかく資質・能力ベースになっても、結局それが形だけの、現場に生かされないようでは意味がないですので、そこらへんをしっかりと12ページのところに示して、マイスター・ハイスクール事業の成果等も踏まえてというところの、以下の左のところですね、書いていただいたところは評価できるなと思っております。以上です。
【牧野主査】 よろしいですかね。はい、ありがとうございます。はい、すみません。そのほかに、はい、中島委員、お願いいたします。
【中島主査代理】 はい、中島です。大変お疲れ様でした。ありがとうございます。
 あまり私の方はビジネスマンですので、あまりこの辺に馴染みがなくて、あまり貢献ができなくて申し訳ございませんでしたけども、現在の日本の環境を考えると、この現在の少子化がほぼ間違いない、思っているよりも急速なスピードで進んでいるということを踏まえると、今後日本の経済の規模は縮小するのはほぼ間違いないので、こうなったときに、どこで食べる、生き延びていくところを探していくかというようなところなんで、そのところで問いを立てる力みたいなところをハイライトしていただいたのは非常にありがたいかなというふうに思っております。
また、ちょっとあまり海外と云々という話は出てこなかったんですけれども、今後日本の経済が小さくなっていくというようなところになると、外国人の方が日本で居住者になったり、非居住者で旅行してくる人とか、こういったことも含めて、海外とどんどん交流をしていかないと、ということが大変必須になってくるのかなというようなことで、ちょっとこちらは感想のようなことになってしまいましたけども、そういうことが大切になってくるのかなというのが、ビジネスの世界では最近非常に強く感じているということでございますので、ちょっと感想みたいになってしまいましたが、申し上げさせていただきます。ありがとうございます。
【牧野主査】 はい、ありがとうございます。そのほかありますか。はい、じゃあ事務局からお願いします。
【栗林産業教育調査官】 すみません、事務局でございます。先ほど溝上委員の方からご質問を頂戴いたしました件につきまして、ちょっと不正確なことも申し上げたかなというふうに思いましたので、改めてここで回答させていただきたいなというふうに思います。
 まず、ここで言う「高次の資質・能力の統合的な理解や総合的な発揮」というようなところにつきましては、学習指導要領の中で記載をしていくのかなというふうに考えておるところでございますが、その下の「単元目標・評価規準」ということに関しましては、学習指導要領上ということではなくてですね、例えば国立教育政策研究所が出しております評価に関する参考資料などで、内容のまとまりごとの評価規準例というような形で例示をするというような形で、今後お示しをしていくことになろうかなというふうに思っています。例示をした上で、これはあくまでも例示ですので、実際どのような評価規準、単元目標の評価規準を作るのかというのは、各学校において検討なされていくものというふうになろうかなというふうに考えております。以上でございます。
【溝上委員】 はい、溝上です。よく理解しました。ありがとうございます。
【牧野主査】 はい、じゃあよろしくお願いします。ほかに何かご発言等ありますか。 はい、それでは本日の説明についてのご質問、ご意見等についてはこの程度にさせていただきまして、このワーキンググループ、今回が取りまとめ最終ということもありますので、これまで本日ご発言がまだなかった皆さん方も含めて、感想なり、思うところをご発言いただければと思います。こちらからご指名させていただきます。最初にご発言なかった方々にご指名をさせていただき、その後本日ご発言された方で、まだこういうことを実は言いたいんだということがあれば、その後挙手等をしていただければ、ご指名をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。それでは小川委員、いかがでしょうか。
【小川委員】 はい、委員の先生方、お世話になりました。ありがとうございました。4分ほどということですので、少しお話をさせていただきたいと思います。
 産業教育、とりわけ商業を取り巻く環境の変化や、今後の求められる資質・能力について、このワーキングで、本当に考えを新たにするところがありました。商業の立場から特に感じているのは、私たちが育てるべき人材の像が大きく変わってきていることかなと思っております。1回目でもお話をしましたが、商業教育はかつて簿記や会計、事務処理など、社会に出てすぐに役立つ知識や技能を身につけることが中心で、ものごとを数値化してとらえるような勉強をしておりました。しかし現在は、AIやDXの進展や人口の減少やグローバル化、先ほど出ておりましたけれども、社会の変化が非常に速くて、知識や技能だけでは対応しきれなくなってきている。だからこそ商業教育については、地域や企業と協働しながら、社会や地域の課題を自分事として捉えて、より良い社会を作る担い手を育成すると、いうような教育に進化しているし、また進化させていかなければならないのではないかと感じました。
 一方で、産業教育の魅力や価値が社会に十分伝わっていないというのが、私たちの努力が不足しているところかなと思っております。産業教育ほど社会と直結して、生徒一人一人の可能性を広げられる教育はないと思っております。このワーキングでの議論が、今後の教育課程や制度設計に生かされて、産業教育の価値がさらに社会に認知されることを期待しております。また、私も努力してまいります。9回にわたり委員の先生方とお話しできたことは、本当にありがたかったですし、感謝申し上げます。私からの発言とさせていただきます。事務局の皆さん、本当にありがとうございました。お世話になりました。
【牧野主査】 はい、どうもありがとうございました。それでは続きまして、香山委員、お願いいたします。
【香山委員】 はい、よろしくお願いいたします。小川先生の素晴らしいご挨拶のあとで、ちょっととても気が引けるのですが、発言させていただきます。
 複数の方がおっしゃられましたように、社会情勢がだいぶ変わってきております。特に私、情報の面で関わらせていただいているんですけれども、AI、数理・データサイエンスというところが小中にもおりましたし、全ての日本人にとって今後のリテラシーとして必要になってくるというような中で、産業教育としての、より高みを目指す教育がどうあるべきかというところ、多くの皆様と議論させていただきましたこと、大変ありがたく存じます。
 また、事務局の方々におかれましては、いろいろな側面からそれぞれの主張する我々に対して、おまとめをきちんとしていただけましたこと、改めて御礼申し上げます。
 前回の回のときに、3ページに出していただいていた、情報教育の扱いについての発言をさせていただいたことがございました。今回、情報Ⅰ、共通教科の情報のほうも大きく変わっていくということで、10年を待たずに途中途中で中身が変わっていくということも聞いております。その産業教育におきましては、そこをリテラシーとベースにして、さらに上積みをしていくというところが、プロフェッショナルの卵を育成していくときに必要なのかなというふうに考えているところです。特にここ、情報Ⅰという科目、特出しに書いていただいているところですけれども、この情報Ⅰが適切に実施されるよう、また代替が適切かっていうところを客観的に判断できるような仕組みですとか、もし代替するような科目があるようでしたらば、今後検討をしていくということを期待をしております。それが高校生が社会に出たときに、「そんなことも知らないのか」っていうことがないように、我々はきちんと教育体制を作っていかなければいけないんじゃないかと思っております。
 皆様、9回の議論、ありがとうございました。
【牧野主査】 はい、ありがとうございました。それでは川﨑委員、お願いいたします。 【川﨑委員】 はい、皆様、お疲れ様でした。私は高校の産業教育のことを十分に知らない中で、看護の世界に生きている者として参加させていただきました。会に参加して私自身も大変勉強になりましたし、議論する皆様方の熱い想いを拝見して、本当に大切なものを作り上げていくのだと実感した次第です。そしてまた、皆様方のご意見を丁寧に拾い上げて、それを言葉にしていただいたということ、大変うれしく思います。
 看護の部分に関しては、倫理という部分から尊厳という言葉を加えていただき高齢社会で人々の尊厳が守られにくい状況等々もありますので、そうした意味では非常にうれしかったと思っています。
今、医療を取り巻く状況は大変厳しいものがあり、8,000以上あった病院数が8,000を切ってしまい非常に医療経営が厳しい中で統廃合が行われています。ですからこの先も看護の世界は大きく変わっていくだろと予想されているところです。もちろんAI等の導入、DX等々も進んでいくだろうと思いますので、そういう意味でも社会と離れないで、社会をリアルに感じつつ授業を展開していただけたら、高校を卒業した方々が、自信を持って社会の中で活躍していけるのではないかと思っているところです。
 本当にありがとうございました。お世話になりました。
【牧野主査】 ありがとうございました。佐野委員、お願いいたします。
【佐野委員】 はい、佐野です。まずはこのワーキングに産業界の立場で参加させていただき、また大変示唆に富む議論に加えていただいたことに心より感謝申し上げます。
 今回の取りまとめにおいて、実践的・探究的な学びの充実や資質・能力ベースへの転換、産業界との連携強化、そして理論と実践を往還する学びの重要性が示されたこと、これは今後の産業教育においても非常に重要であるというふうに受け止めています。実社会の変化が加速する中で、これからの産業を支える力そのものをどのように育てていくか、重要なテーマになっていると思います。こうした中で、専門高校は職業への接続にとどまらず、社会や産業の担い手としての資質・能力を育む存在として、その重要性が一層高まっていると思っています。
 一方で、産業界との連携は着実に広がっているものの、まだまだ学びの中に十分に組み込まれているとは言い難い側面もあるかなと思っています。今後は理論と実践の往還を実現する中核として、課題探究などの学びの中に産業界が継続的に関わり、計画・実践・評価まで一体となった共創型の連携へと発展することが重要かと思っています。これからの産業人材においては、知識や技能に加え、実社会と接続した探究を通じて課題を発見し、データや根拠に基づいて考え、創造的に解決していく力が求められると思っています。こうした力は、産業界と教育が共に関わることこそ、実践的に育まれると考えています。産業界として単なる協力にとどまらずに、学びのプロセスに主体的に関わり、共に問いを作り、共に育っていく存在でありたいというふうに私は考えています。専門高校と産業界が繋がることで、生徒一人一人の学びが自らの将来にとどまらず、社会や産業の未来を形作る力となる、その実現に向けて今後も積極的に関わっていければというふうに思っております。
 9回にわたりまして、事務局の皆様、また先生方の皆様、本当にありがとうございました。引き続きよろしくお願いします。
【牧野主査】 はい、ありがとうございました。長友委員、お願いいたします。
【長友委員】 失礼いたします。本当、9回にわたって私、ちょっと途中出席できないときもあったんですけれども、本当にこんなふうに議論が交わされて作られているんだなっていうこと、私は学校にいる立場の人間からすると、とても本当に感動を覚えるほどのこの議論の体験をさせていただいたなというふうに思います。
 その中で、今回の改訂の内容としまして、資質・能力への転換ということで、産業教育の中では非常に、私だけかもしれないんですけど、印象に残ったのは、さっき小坂委員も言われたんですけど、やはり技術という言葉が技能という言葉になるという、ここが非常に印象に残っております。ただ、それは事務局からのご説明をお聞きする中で、これまで特定の一部の人しか身につけられなかったようなものから、やはりしっかりと広く産業界を支えていく人材を育成するための資質・能力ということで、技能ということになって、しっかりと教育をしていくというようなご説明を聞く中で、これをしっかり先生方に今までのことを否定したり、それじゃないんだよということではなく、これまでの取組をさらに充実させていく、そういった方向性なんだよということをしっかりと学校のほうに伝えていっていただけたらなということを思いますし、私たちは教育委員会としても、それをしっかりと伝えていく努力をしたいなということを改めて思ったところです。特に専門高校の先生方は、この委員の中にもいらっしゃるんですけども、本当に日々、地域や産業界と連携しながら、特色ある教育活動に取り組んでおられるということは、もう皆さんご承知のことだと思うんですけども、先ほど申しましたように、今回のこの議論を経ての改訂の趣旨が、そうした取組を否定したりするものではなくて、これまでの実践を後押しするものなんだっていうことを分かるような発信を丁寧に、より丁寧にしていただけたらなと、もちろん教育委員会もしていきたいというふうに思います。
 今後、今回こういうふうに議論した内容が各学校へ円滑に伝わって、産業教育のさらなる充実に繋がることを期待したいなと、私も努めていきたいなというふうに思います。
 本当にありがとうございました。9回にわたり、事務局の皆様方、そして委員の先生方、本当に大変貴重な勉強をさせていただき、ありがとうございました。以上です。
【牧野主査】 はい、ありがとうございました。西岡委員、お願いいたします。
【西岡委員】 ありがとうございます。このような貴重な機会をいただきましたことに心から感謝申し上げます。
 私からは、3点申し上げたいと思います。一点目は、人材育成の考え方についてです。資料にも的確に整理していただいておりますが、今、社会で求められる人材像は大きく変化しています。これまでは「正解を導き出す力」が重視されていましたがけれども、これからは「問いを立てる力」そして、その前提となる「問題を発見する力」が一層重要になると考えます。その力を磨いていくためには、リアルな課題に向き合う経験が不可欠です。この点を報告書でしっかり位置付けていただいたことを大変心強く感じました。
 二点目は産業界との連携についてです。資料では、学校の90%ほどが産業界と連携していると記載されてはいますけれども、その内容や室にはかなり差があるのではないでしょうか。例えば、1日、2日の職場体験だけでは、企業の実態や仕事の本質を理解するのは難しく、なかなかリアルな学びにはつながりにくいと感じますので、この活動がより充実していくとよいと思います。
 求人倍率が31.9%という状況は、とりわけ小規模事業者にとっては人材確保が極めて難しい現実を示しています。だからこそ、1日、2日ではなく、できれば数週間程度の実践的な現場体験があれば、就職後のミスマッチを減らし、人材の定着にもつながるのではないでしょうか。一方で、その受入れには企業側の負担も伴います。大企業はそれができるでしょうけれども、中小企業では対応が難しい場合もありますので、例えば産学連携を支援するコーディネーターの設置や積極的に受け入れている企業を社会的に評価する仕組みなど、記号が参画しやすい環境づくりも併せて検討していただければと思います。
 三点目は、教育の柔軟性についてです。現在は、変化がとても激しく速い時代です。香山先生もおっしゃっていたように、今回議論した内容も数年後には陳腐化していく可能性があります。そのため、教育内容を固定的にとらえるのではなく、社会の変化を柔軟に取り込みながら不断に見直し、充実させていくっていう姿勢が重要ではないかと考えます。
 最後になりますが、事務局の皆さんにおかれましては、幅広い議論を的確かつ簡潔とりまとめ、わかりやすく言語化していただいたことに、心より敬意を表します。また委員の皆様には、多様な視点とご意見を共有いただき、有意義な議論ができましたことに感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
【牧野主査】 はい、ありがとうございました。野口委員、お願いいたします。
【野口委員】 はい、よろしくお願いいたします。これまでのワーキンググループでは、各学校や企業における先進的な取組の情報提供、また論点について多くの委員の先生方の意見を伺うことができて、大変貴重な機会となりました。ありがとうございました。また、事務局におかれましては、最終の取りまとめ案の作成まで、丁寧な意見聴取と論点の整理をありがとうございました。これまでのワーキンググループで議論されてまとめられた内容が、教育現場に浸透して着実に取り組むことができるよう、今後さらに検討が深まり、具体化や例示が一層充実していくことを期待しておりますし、また私自身も努力してまいりたいと思います。
 事務局並びに委員の先生方、大変ありがとうございました。以上です。
【牧野主査】 はい, ありがとうございました。吉野委員、お願いいたします。
【吉野委員】 はい、お世話になります。
農業を担当しておりました吉野でございます。委員の皆様、大変お世話になりました。ワーキンググループでの活動は大変有意義で、多くの学びを得る機会となりました。
 さて、農業教育から考えるこれからの産業教育としての私の思いを少しお話しさせていただきます。農業教育は単なる技術の習得にとどまらず、生きる力と社会を支える力を育む教育であると考えています。命を扱い、環境や社会と向き合う農業の学びは、主体性や協働性、課題解決力といった、あらゆる産業に共通する基盤を育てます。
 一方で、AIやデジタル技術の発展により、産業構造は大きく変化しています。今後求められるのは、現場に根ざしながら新たな価値を創造できる人材だと思います。
 例えば、スマート農業や植物工場に見られるように、農業、工業、情報の融合は新たな産業領域を開いていきます。これからの産業教育は、専門性を深めるとともに、分野を横断し、社会課題の解決に結びつけるものであるべきだと思います。その中で農業教育は、食、環境、生命という普遍的なテーマを扱う強みを持ち、持続可能な社会の実現に大きく貢献します。
 また、一方で地域との連携を基盤とした実践的な学びは、産業教育の重要な柱となると考えています。今後は、分野横断的な教育と、あと産学官連携を一層推進して、実践と理論を往還する学びを充実させるとともに、学校を価値を作り出す場へと進化させて、持続可能な社会を担う人材の育成に取り組んでいきたいと思います。
 最後に、事務局の皆様方、また委員の皆様方、本当にどうもありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。以上でございます。
【牧野主査】 はい、ありがとうございます。それでは、本日ご出席の委員の皆さん方で、本日の事務局説明に質問、意見等をされなかった委員の皆様方に、それぞれご発言をいただきました。それでは、質問、意見をしていただいた委員の皆様方の中で、「ぜひこれはもう少し言っておきたい」という感想も含めて、そういう委員の皆様方がおられましたら、挙手をしていただいて、ご発言をいただければと思います。いかがでしょうか。
 はい、小坂委員、お願いいたします。
【小坂委員】 はい、皆様、ありがとうございました。また、事務局の皆様、ありがとうございました。
 先ほどは、大きく「技能」のほうに変化するということで、「細かい説明を」とのことでしたが、実際、そう言いつつも、産業教育に関わっている現場は、もう既に課題研究中心として、現場の産業界とかなり密接に関わってやっているということですので、先生方は本当に大きく深く、あまり考えすぎないほうがいいのかなとも、逆にも思っております。ただ、そういう記述にすることで、今度は資格ベースになっている構築科目の部分だとか、普段の授業の中でどういうふうに「技能」という部分が入っていくのかというところが、肝になっていくかなというふうにも思っております。ただし、もうその現場の先生方は、そういった部分の感覚だとか資質・能力ベースというのは理解しているというふうに私は思っておりますので、そういった部分がより科目の中に、普段の授業の中に、要は実習とは違う普段の授業の中にどういうふうに入っていくのかというところが、次の課題になっていくのかなとも思っておりますし、期待もしております。以上になります。ありがとうございました。
【牧野主査】 はい、ありがとうございました。清水委員、お願いいたします。
【清水委員】 はい、ありがとうございます。案の1ページにもありますように、今年の3月、経済産業省が公表した2040年の就業構造の推計が示されましたけれども、今後、就業構造そのものが大きく変わっていくのではないかと思います。こうした時代の転換期にあって、産業教育には変えてはならないものと、変わり続けなければならないものを明確に見極める力が必要になってくるのではないかと思います。
 とりわけ工業高校においては、人が人として豊かに幸せに生きていくために必要なものを作ること、より良い環境を提供することを根幹に据えた教育を推進していくべきであると考えています。社会や産業の姿がどんどん変わっていっても、人や社会のために技術を生かして、その技術を豊かな価値へ結びつけていくために、技能を磨くという産業教育の使命は、決して変わるものではないと思っています。  その使命を大切にしながら、時代の変化に応じて技術や道具、方法などの学びを進化させていくこと、進化させ続けることが、産業教育に求められているものではないかと思います。言い換えれば、こういった不易流行の考え方が、これからの産業教育の在り方を考える上で、極めて重要になっていくのではないかと思います。  最後に、産業教育はこれからも社会の発展と人々の幸せを支え続けるために、何のために学ぶのか、何ができるようになるのか、そしてその力を社会で生かすのかという原点を見失ってはならないと考えています。その思いを申し添えて、私の発言を終わりにさせていただきます。産業教育ワーキンググループへの参加という貴重な機会を賜りましたことに、心から感謝申し上げます。委員の皆様、そして事務局の皆様、本当にありがとうございました。大変お世話になりました。以上でございます。
【牧野主査】 はい、ありがとうございます。溝上委員、お願いいたします。
【溝上委員】 はい、溝上でございます。私はどちらかといったら、高校教育は大学との接続を中心とした普通科ですね。普通科、あるいはそれに準ずるところの取組を結構これまで見てきた立場なんですけれども、今回、産業教育のワーキンググループに参加させていただいて、非常にこの分野の面白さとか、あるいはこれからの日本社会における、光といいますか、そういうのを強く感じる、9回の議論でした。本当、小川委員がおっしゃったように、産業教育がもっともっと日本全体で魅力を持って、広まっていくことを私も期待していますし、自分にできることを努力していきたいと、強く心、思いを新たにしました。特に、やはり職業教育と呼ばれていた時代の産業教育とはもう全然質が違いますので、新しい先端課題にも直接触れることができますし、高等教育への進学も結構増えておりますので、いろんな意味での面白さが、やはりこの分野にはあるなと、もういろんな角度からこのことを強く感じました。
 今回、ワーキンググループを振り返って、専門教育だけにフォーカスした議論ではなくて、共通教育、特に情報Ⅰとの接続とか、あるいは総合的な探究の時間と課題研究との統合ですね、そのあたりをしっかり落とし込んでいただいたのは、私はとてもありがたかったと感謝しております。
 事務局の皆様も、審議の内容を丁寧に取りまとめていただきまして、本当にありがとうございます。以上です。
【牧野主査】 はい、ありがとうございます。そのほか、まだこれは言っておきたいというようなことがありましたら、挙手をしていただければと思いますが、いかがでしょうか。よろしいですか。
 はい、ありがとうございました。それぞれの皆様方のご発言も踏まえてということになるかとは思いが、本日のこの産業教育ワーキング取りまとめ案につきましては、大枠ではご同意をいただけたものと捉えているところでございます。それにつきましては、皆さん、ご意見ございませんか。はい、ありがとうございます。
 本日いただきましたご意見も踏まえて、事務局の協力のもと、最終的な取りまとめにつきましては、私にご一任をいただければと存じますが、よろしいでしょうか。はい、ありがとうございます。
 それでは、本日の議事は以上とさせていただきます。事務局からお願いいたします。
【栗林産業教育調査官】 はい、事務局でございます。先生方、ありがとうございました。私のほうから事務連絡でございますが、会議後、もし本日お示しさせていただいた取りまとめの案に関しまして、お気づきの点がございましたら、事務局までご連絡を頂戴したいと思います。今後、主査の指示に従いまして、最終的な取りまとめを作成してまいりたいと考えております。以上でございます。
【牧野主査】 はい、よろしいですか。それでは、産業教育ワーキンググループ、本日が最終となりますので、ここで大久保室長から一言ご挨拶をお願いしたいと思います。
【大久保産業教育振興室長】 はい、産業教育振興室長の大久保でございます。皆様、ありがとうございました。本来であれば、課長の寺島から、ここで一言御礼のご挨拶をさせていただくところでございますが、今日ちょっと別用でどうしてもご出席できないということで、私から一言だけご挨拶させていただけたらと思います。
 まず、牧野主査をはじめとしました委員の皆様におかれましては、それぞれご本務がある中で、ご多忙の中、約9か月間にわたりまして、本ワーキンググループのご審議にご協力賜りまして、誠にありがとうございました。皆様のおかげをもちまして、一部主査に一任というところもございますけれども、本日の産業教育ワーキンググループとしての一定の取りまとめを行うことができました。
 本ワーキンググループは、8教科を1つのワーキンググループで扱うということであるため幅も広く、それぞれの教科に特性もある中で、各教科に共通する内容の方向性をまとめることができたということは、本当に皆様のご協力の賜物だと思ってございます。重ねて御礼を申し上げます。本ワーキンググループは、立ち位置が社会に非常に近い位置にあるということで、各教科に比べまして、より社会や産業界の変容を強く意識して審議を行ってきたというところが特徴ではないかなと思ってございます。その点、本ワーキンググループの取りまとめは、産業界と教育界の現状や将来を見据えたバランスの取れた取りまとめになっているのではないかと、私も感じ取るところでございます。本当にありがとうございました。
 今後、本ワーキンググループの議論の方向性に従いまして、各教科の固有の内容については、それぞれさらに議論を深めて具体化してまいりたいと思います。さらに、先ほどこの議論の中でもご指摘いただきました、専門高校の在り方といいましょうか、その魅力発信の部分ですね。そこの部分も我々事務局としましても、今後さらに力を入れてまいりたいと思ってございます。
 委員の皆様におかれましては、この9か月間にわたるご審議、誠にありがとうございました。今後もご指導、ご助言をいただくこともあろうかと思いますので、引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。本日はありがとうございました。
【牧野主査】 はい、どうもありがとうございました。最後に、私からも一言、お礼の挨拶と私の思いを少し述べさせていただければと思います。
 本日まで、この産業教育ワーキンググループの主査として、皆様方のご意見の取りまとめに関わらせていただきました。このような形で取りまとめ案がまとまりましたのも、委員の皆様方の大変なご尽力、そして事務局の皆様方の大変なご尽力の賜物と深く感謝を申し上げるところであります。本当にありがとうございました。
 私自身がこの産業教育に関わりましたのは、もう10年以上前になります。私は2004年から長野県の飯田市長として4期 16年、地方行政のトップという立場で人材育成にも関わってまいりましたが、そのとき、2012年度になりますけれど、地元の専門高校と飯田市と松本大学で三者協定を結びまして、「地域人教育」を始めました。それが私にとっては、この産業教育との関わりをある意味で決定づけたものでございます。この地域人教育は、地域を愛し、地域を理解して、地域に貢献する人材を高校3年間で何とか育てていけないかと、そういう思いで始めました。高校を卒業すると卒業生の7割くらいが故郷の地域を離れていく。しかし、離れる前の高校3年間で地域のことをあまり知らずに、地域のことを何も学ばずに出ていくような高校生が多かった。そうしたことに危機感を持って、こうした地域人教育を始めたわけであります。その後、市長を退任して、文部科学省の皆さんからお声がけをいただいて、マイスター・ハイスクールの制度の立ち上げから関わらせていただき、これが令和3年度から昨年度までの5年間にわたって、大変大きな成果を上げることができたというふうに受け止めております。
 そうした中で、昨年の12月の補正予算において非常に大きな予算がつき、そして今年の2月にはネクストハイスクール構想が打ち出される中で、アドバンスト・エッセンシャルワーカーの育成に本格的に向き合っていこうと各都道府県の教育委員会で今、事業計画が練られているという、そんな状況になったわけであります。
 産業教育を中心に高校教育改革にずっと10年以上携わってきた身といたしましては、本当に委員の皆様方からも出たように、非常に大きな転換点に来ている。そして、その転換点に対しまして、文部科学省も本気になって、この高校教育改革に取り組もうとしているというふうに受け止めております。そうした中で、この産業教育に関します高校の指導要領改訂につきましても、それぞれの委員の皆様方から、本当に素晴らしい貴重なご意見を頂戴する中で、この取りまとめ案をまとめることができたと、私自身は受け止めております。今後、中教審においての取りまとめということになるわけですが、私自身は高校教育改革は、産業教育分野において、まだまだこれからという意識を持っております。どうか、各委員の皆様方におかれましても、また事務局におかれましても、今後のAI時代に、AIに代替されないような産業人をいかに育てていくか、そうしたことに対し意を配していただき、そしてこれからもこの産業教育にしっかり目を向けていっていただければと、よろしくお願い申し上げる次第であります。
 私からの挨拶は以上とさせていただきます。本当にありがとうございました。
 それでは、以上をもちまして閉会とさせていただきます。長らく精力的なご審議をいただきましたこと、重ねて御礼申し上げ、閉会とさせていただきます。誠にありがとうございました。

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