参考資料1 高大接続システム改革会議「最終報告」(抜粋)

(平成28年3月31日 高大接続システム改革会議)

3 高大接続システム改革の実現のための具体的方策
1.高等学校教育改革
(4)多面的な評価の充実
2多様な学習活動の評価の在り方

○ 生徒の多様な資質・能力を、評定や観点別評価の中だけで表すことはできない。生徒一人一人の進路に応じた多様な可能性を伸ばすためには、生徒の幅広い資質・能力を多面的に評価し、育成していくため、学校内の活動での学習成果だけでなく、一人一人の生徒の目標や進路等に応じて自主的に行われる学習等についても、学びの成果として評価して指導の改善に生かしていくことが重要となる。

○ このため、多様な学習成果を測定するツールを充実する観点から、校長会等が実施する検定試験の活用促進や各種民間検定試験の普及促進を図るとともに、(5)に掲げるとおり、「高等学校基礎学力テスト(仮称)」を導入する。

○ 高等学校での活用を念頭に置いた民間検定等については、検定等の実施主体において、高等学校における学習との関連を明確にしていくことや、より「思考力・判断力・表現力」を評価できるようにしていくことが求められる。こうした質的な充実等がなされることを前提として、学校の実態に応じて、生徒の学習の成果を多面的に評価していくツールの一つとして積極的に活用していくことを促す。

○ また、各専門学科の専門高校校長会で実施する検定試験を含め、各種検定試験が、「学力の3要素」のうち、知識・技能のみならず、思考力・判断力・表現力等との関連を明確にしていくことになれば、当該検定試験の結果は、生徒が培ってきた資質・能力を評価していく材料の一つとして活用されることが期待される。


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