生活・総合的な学習の時間ワーキンググループ(第5回、平成28年3月8日)における主な意見(未定稿)

1.生活科において育成すべき資質・能力について

○ 生活科も総合的な学習も、最後に振り返りを行うことで学びが深まる。振り返りをプロセスの一つとして明示する必要がある。

○ 入学したての頃は、伝えていることが振り返っていることが一緒になっている。つまり、表現することと行為することが、一緒になされていて、その中から、教師が見取っていくという、教師側の評価や指導力が求められる。ただ、プロセスとして振り返りを明示すると、何が何でも振り返りを行わなくてはならないという誤解が生じる可能性があるので、子供たちの発達の段階を考慮して検討する必要がある。

○ 幼児教育から総合的な学習へつなげていく位置にある生活科でも、協同性ということを明記してもよいのではないか。

○ 学びのプロセスの位置付けは、あくまでも子供たちの学びがうまくいっているときに現れる姿であって、教授手続段階でも活動形態でもないことは、確認していく必要がある。

○ 学びのプロセスは、必ずしも1時間の中で起こるとは限らないので、1時間の最後に振り返り活動を必ず入れるということではないことも確認する必要がある。

○ 幼児教育で大切にされてきた、個人の振り返りと、最後の方に他者の考えと交流して他者の意見から正しい考えを生み出すようなことが、生活科の中でも引き継がれていることを明示できるとよい。

○ 幼児教育においては、自分の力を発揮した上で、他者と協力したり、工夫したり、困難を乗り越えたりする二つの側面を協同性と捉えており、それが生活科の学びにもつながっているのではないか。

○ 発達の段階に応じて、どのような振り返りが、子供たちの学びを強めるのかという視点から、具体的な子供の姿で共有できると、より分かりやすいのではないか。


2.総合的な学習の時間における探究のプロセスと資質・能力について

○ 振り返るということを、子供も教師も意識することが重要であり、特に総合的な学習については、振り返りをプロセスに入れるべきだ。

○ 「学ぶことの意義や価値の理解」は小学校・中学校でも入れるべきだ。

○ 各教科で学んだことが総合的な学習で生かされることで、各教科を学ぶ意義も、総合的な学習の時間の中で理解される。

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