教育課程部会 情報ワーキンググループ(第8回) 議事録

1.日時

平成28年5月18日(水曜日)17時00分~19時00分

2.場所

文部科学省東館3階3F1特別会議室

東京都千代田区霞が関3‐2‐2

3.議題

  1. 情報教育の改善充実について
  2. その他

4.議事録

【堀田主査】  それでは、定刻となりましたので、ただいまより中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会の情報ワーキンググループの第8回を開催いたします。
本日もまたお忙しい中、御参集いただきまして、誠にありがとうございます。
それでは、事務局から配付資料について確認をお願いします。
【稲葉情報教育振興室長補佐】  はい。それでは、配付資料の確認をさせていただきます。
本日は、議事次第に掲載しておりますとおり、資料が1から4、参考資料が1と2、そのほかタブレット端末に関連資料、本ワーキンググループの前回までの配付資料等をデータで入れさせていただいております。不足等がありましたらば、事務局までお申し付けくださるようお願いいたします。
以上でございます。
【堀田主査】  ありがとうございました。
それでは、早速でございますが、本日の議題に移りたいと思います。
まずは、事務局より、資料1、2について説明をお願いいたします。
【大杉教育課程企画室長】  失礼いたします。参考資料等も少し含めて御説明させていただきますので、少しお時間を頂戴できればと思います。
まず、資料1でございますけれども、小学校部会、高校部会、企画特別部会、総則・評価部会等において進められております議論の状況を少し共有させていただくものでございます。
まず、総則の構造ということでございまして、お開きいただきまして、資料1、2ページになりますけれども、小学校・総則の改善イメージということでございます。
左側が現行でございますけれども、これを「社会に開かれた教育課程」という観点から、いろんな方が総則をごらんになったときに、学習指導要領が目指す方向性でありますとか、全体的な構造ということが一目で分かるというような構造を目指すべきではないかという御指摘を企画特別部会で頂いているところでございます。
それを踏まえまして、右側の赤字にございますように、例えば前文のようなものを置いて、「社会に開かれた教育課程」の理念を示してはどうか。あるいは、「小学校教育の基本」ということを置いて、資質・能力と関係法令あるいは「生きる力」の関係性をしっかりと示してはどうか。「教育課程の編成」ということで、カリキュラム・マネジメントや学校種の接続教科の関係。「教育課程の実施」というところで、主体的・対話的で深い学びのアクティブ・ラーニングの視点でありますとか、学習評価の観点。「特別な配慮を必要とする児童への指導」ということで、障害のある児童への指導でありますとか、海外から帰国した児童等への適切な指導。それから、学習を支える学級経営やキャリア教育などということ。そして、現在おまとめいただいている教科の「見方・考え方」ということを全ての関係者が共有できるように、総則に別表として置いてはどうかということでございます。
次のページが少し詳細な部分になりまして、ICT関係、例えば今、一まとめで置かれておりますけれども、後ほど御説明させていただきますが、子供たちが学ぶ視点、あるいは先生方の指導の視点、あるいは条件整備の視点というような幾つか視点がございますので、ICTだからといってまとめて置くというよりは、それぞれの構造の中でしっかりと位置付けていくということを考えるという方向性でございます。
それから、次のページは高校でございまして、5ページ目が高校の構造でございますけれども、単位数等に関する詳細な事項があるというほかは、基本的には同じ考え方に基づいて整理を考えております。
続きまして、6ページ目でございます。アクティブ・ラーニングの視点でございますけれども、「論点整理」におきましては、上半分にございますように、「深い学び」、「対話的な学び」、「主体的な学び」の解説がされていたところでございます。これまで「論点整理」が出されてから各ワーキンググループ等で様々議論を深めていただいております。それを踏まえまして、この三つの視点を改めて整理をし直したものでございます。「深い学び」につきましては、現在御議論いただいております教科等の特質に応じ育まれる見方や考え方を働かせるということの重要性を位置付けるということ。「対話的な学び」につきましては、「他者との協働や外界との相互作用」という部分を少しかみ砕きまして、「子供同士の協働、教師や地域の人との対話、先哲の考え方を手掛かりに考えること等を通じ」ということで、少し詳細にかみ砕いているということ。「主体的な学び」につきましては、学んでいることと自分のキャリア形成の方向性を関連付けていくということが極めて重要でございますので、そうしたキャリア教育の観点から、「自己のキャリア形成の方向性と関連付けながら」ということを付け加えさせていただいているところでございます。
こうした主体的・対話的で深い学びということが資質・能力の育成にどう関係するのかというのが、7ページのイメージ図でございます。「深い学び」、「対話的な学び」、「主体的な学び」が進むことによって、右側にございますように、「知識・技能」が生きて働く知識・技能として習得される。「思考力・判断力・表現力」も、未知の状況に対応できるものとして育成される。「学びに向かう力、人間性」も、人生や社会に学びを生かそうとするというものとして涵養される。こうしたことのために、「深い学び」、「対話的な学び」、「主体的な学び」が重要であるということの概念図でございます。まだまだ調整中でございますけれども、現在のものでございます。
そして、8ページ目は、そうした各教科における資質・能力の育成ということと、例えば総合的な学習の時間や特別活動、道徳がどのように関連しているかということでございます。総合的な学習の時間は、各教科の「見方や考え方」を総合的に活用することによって探究し、それによって各学校が設定する資質・能力の育成ということにつなげていくということ。特別活動は、学習の基盤となる学校生活全体の基盤づくりや各教科も含めて様々な学びがキャリアにどう生きるのかということを振り返るということ。現在、キャリアパスポートあるいはキャリアカルテというものを位置付けていくということの御議論を頂いているところでございます。また、道徳ということに関しましては、各教科で育まれる「学びに向かう力、人間性」の「人間性」の部分、ここの基盤となる部分であるということ、こうした関係性も少し整理をさせていただいている最中でございます。
続きまして、参考資料1をごらんいただけますでしょうか。参考資料1、先日、馳大臣より発信させていただいたメッセージ「教育の強靱化に向けて」ということでございます。大臣就任半年がたつという一つの節目であるということ。また、中教審の議論が全体的に取りまとめの段階に入ってきているということ。その一方で、例えばアクティブ・ラーニングにつきまして、知識というものを軽視して活動を重視するというようなものではないかと誤解がされるのではないかというような一部の懸念があるというようなこと。そうしたことを総合的に踏まえまして、この大臣メッセージとして、今後の指導要領が目指す方向性、あるいはそのために実現すべき様々な条件整備ということをセットでメッセージとして発信させていただいたものでございます。これまでの中教審の議論を分かりやすくまとめたものでございまして、これによって議論の方向性を変えるということではない、これまでの検討状況を粛々とお進めいただくということでございますけれども、こうした議論を御存じない方にとっては少し議論が見えにくいところがあったかもしれないということでございまして、中教審の議論の状況を少し分かりやすく示すということも含めて発信させていただいたメッセージということでございます。
1枚目は、本ワーキンググループも含めまして、これまでの中教審の議論の状況をおまとめさせていただいております。
2枚目でございますけれども、学習指導要領改訂の方向性のポイントということでございまして、未来の創り手となるために必要な知識や力を育むということ。振り子のような「ゆとり教育」か「詰め込み教育」かという二項対立的な議論に戻るということではないということ。これから求められる知識や力ということをバランスよく育むということを目指し、学習内容の削減を行うということではないということ。一部、高校教育につきましては、例えば歴史、生物等、膨大な用語の暗記ということが入学者選抜で問われるということが課題になっている教科については、そうした点を克服するために、重要用語の整理でありますとか知識の構造化、重要な概念的知識とは何かというようなことの整理は行っていくということでございます。
それから、学校教育のよさを更に進化させるということ。アクティブ・ラーニングの視点は、知識が生きて働くものとして習得され、必要な資質・能力が身に付くことを目指すものであるということ。活動のために知識の量を削減するというようなことではなくて、先ほどのコイルのような概念図にもございましたけれども、学習過程の質的改善を行うことによって、質の高い理解を目指していくものであるということでございます。
こうした方向性の下、現在、科目構成等も検討中ということでございます。
3ページ目にございますように、「社会に開かれた教育課程」を実現するために、学校の指導体制の充実、教員の質の向上、チーム学校、地域との連携・協働、こうしたものを「次世代の学校・地域」創生の実現ということで、セットで進めていくということでございます。
次のページ以降は参考資料でございますけれども、人工知能の進化等で、今、学校で教えていることが通用しなくなるのではないか、子供たちが就く職業がなくなるのではないかというような様々な不安ということはあるわけですけれども、そうしたことを乗り越えて、子供たちに未来の創り手となるために必要な知識や力を育むということがこれからの学校教育であるということ、新しい教育課程では、学校教育のよさということを更に進化させていくということでございます。
次のページは、現在、広報として実施させていただいております指導要領改訂に向けた解説等へのリンク。
そして一番最後は馳プラン、昨年発表させていただいたものでございます。
続きまして、恐縮ですけれども、委員限り資料ということで、「プログラミング教育に関する有識者会議」という資料の束をごらんいただければと思います。右肩に「委員限り資料」ということで記させていただいております。
堀田先生に主査を務めていただいておりますプログラミング教育に関する有識者会議、先日、第1回を開催させていただいたところでございます。趣旨は既に御説明をさせていただいておりますけれども、初回は、私の方から全体的な指導要領改訂の方向性ということを、5ページ目以降にございますような資料で解説をさせていただきました。
また、東京大学の松尾先生からは、13ページ目からにあるように、プログラミング教育に限らず、これからの社会というものがどのように変化していくのか、その中で人間に求められる力とは何かということを御紹介いただきました。19ページ目、ディープラーニング革命ということが何をもたらすのか。あるいは、20ページ目、21ページ目以降にございますように、これから人間に求められる、どういう社会を作っていくかということのために必要な力とは何か、人間の役割ということでございます。
また、24ページ目からは、みんなのコード、一般社団法人からの御発表でございますけれども、例えば27ページ目、28ページ目にございますように、プログラミングが私たちの生活の中でどのように役立っているのか、そうしたことを実感させながらプログラミングに触れるという教育が特に小学校段階では大事ではないかというような御発表を頂いております。
また、34ページ目には、音楽教育との関係でプログラミング教育につながるような様々な曲の構成、それに対応する段取りというものを組み立てていただくということ、そうしたこともプログラミング教育につながるようなものとして考えられていくのではないかということ。
また、最後に、42ページ目は、シリコンバレーから見る小学校教育ということで、プログラミング教育というものをどのように小学校教育で捉えていくべきなのか。小学校で育むべき力、アナログ感覚の重視というようなことも含めて、総合的に見据えながらこの議論を進めていくべきではないかというような御議論を頂いたところでございます。
次回以降また中川先生にも御発表などを頂きながら進めていく予定でございます。
それでは、続きまして、本日の資料に移らせていただきます。資料2でございます。資料2は、「情報活用能力に関する取りまとめのイメージ(たたき台)」ということでございます。資料3ー2と対になってくるものでございます。資料3-1あるいは3-2と対になってくるものでございます。
情報活用能力、情報ワーキンググループにおいて集中的に御議論を頂き、総則・評価部会でも様々な議論を受けさせていただいたところでございます。情報活用能力に関しましては、様々な教科にわたる議論でありますことから、最終的には総則・評価部会あるいは企画特別部会での全体的な取りまとめが必要になってくるということでございますけれども、それに先立ち、本日、情報ワーキンググループにおいてしっかりと御議論を頂きまして、御意見を反映させた上でそちらにつながせていただければということでございます。そういう意味では、小・中・高を見通した全体的な情報活用能力に関する資料が資料2、そして情報科に特化して解説いただいておるのが資料3-1、3-2というような位置付けでございますので、これらがセットになってくるということでございます。位置付けとしては、恐らく情報活用能力は答申で申し上げれば総論的な前半部分に入ってくるというもの、そして、それも踏まえながら各教科の後半部分にこの3-1、3-2の資料が入ってくるというような位置付けになろうかと考えてございます。
総則・評価部会あるいは企画特別部会のこうした教科横断的な議論の取りまとめはまだまだこれからでございまして、資料2も本文部分が1ページ、2ページ目と、まだまだ構造の形であることを少しおわび申し上げたいと思いますけれども、本日たくさん御議論いただきまして、それをしっかりと堀田主査とも御相談しながら反映させていければと考えているところでございます。
まず、資料2でございます。
1.「情報活用能力の育成が求められる背景」ということでございます。とりわけ人工知能の進化ということも含めて、「第4次産業革命」と言われる動きがあるということ。そうした中でも、子供たちが自信を持って自分の人生を切り開くために必要な力を育んでいくということ。そのためには、情報や情報手段を主体的に選択し活用していくために必要な情報活用能力を、各学校段階を通じて体系的に育んでいくことの重要性が高まっているということでございます。
そして、そうした情報活用能力を小・中・高を通じて育んでいくということ。これにつきましては、「情報活用能力とは」ということが、2.の(1)の一つ目の丸にございます。これにつきましては、今回、情報科において「見方・考え方」が整理されたことを踏まえまして、少しこのような書きぶりとさせていただいております。これは、情報科、高校生になっていきなり育むということではなく、小・中・高とのつながりの中でこうした「見方・考え方」をつなげていくことは大変重要だと思いますので、そうしたことから、「情報活用能力とは、世の中の様々な事象を情報とその結び付きとして捉えて把握し、情報及び情報を適切かつ効果的に活用して、問題を発見・解決したり自分の考えを形成したりしていくために必要な資質・能力」、少し「見方・考え方」を踏まえてこのような書きぶりを深めさせていただいているところでございます。これも是非御意見頂ければと思います。そして、こうした情報活用能力、これまで、「情報活用の実践力」、「情報の科学的な理解」、「情報社会に参画する態度」の3観点・8要素に整理されてきたということ。
そして、これを教育課程に落とし込んで系統的に育んでいくためには、「論点整理」の三つの柱に沿った再整理が必要になってくるということ。これを踏まえて、情報活用能力を資質・能力の三つの柱に沿って再整理すると、以下のようになるということでございますけれども、ここは少し分かりやすくポイントのみ書いてございますが、実際は3ページ目の別添1でございます。そして、これは実は、例えば資料3‐1は11ページ目まで本文ございまして、その後からの「見方・考え方」、そして、その下に位置付けということでございます。この水色の左側の文章がもともと情報活用能力を三つの柱から整理するという形でまとめていただいていたものでございます。これを基に各教科の議論が進んでいるところでございますけれども、これをより全ての先生方あるいは「社会に開かれた教育課程」の観点から広く御理解いただくためには、表現ぶりを少しこなれたものにすっきりとさせていく必要があるということでございます。
そうした観点から、今回、情報科の資質・能力の三つの柱、これは同じ資料3-1の添付資料の3ページ目でございますけれども、高等学校情報科において育む資質・能力の三つの柱、これはほぼ先ほどの2ページ目の左側の水色の部分、情報活用能力として整理していただいたものとかなり重なる部分がある。しかも、表現ぶりとしてはかなり洗練されているものになったということであろうかと思います。
高校において育む資質・能力というのは、すなわち小・中・高を通じてゴールとして目指すものでもございますので、これをベースに少しこの2ページ目の左側の情報活用能力の整理もすっきりとさせていただいたものが、いろいろ恐縮ですけれども、資料2の3ページ目でございます。
情報科の資質・能力との関係で申しますと、「知識・技能」と「学びに向かう力、人間性」は同じものでございます。済みません、これ、ちょっと資料が古いものになっていますけれども、「知識・技能」と「学びに向かう力、人間性」につきましては、3ページ目と情報科で育む能力というのは対応させた形になっております。
そして、「思考力・判断力・表現力」につきましては、これはもともとのところにございました、例えば発信者の意図を理解するということ、相手の状況に応じて的確に発信するということ、考えを伝え合い発展させるということ、こうしたことは実は思考力・判断力・表現力の情報あるいは情報技術を適切かつ効果的に活用する力の中に含まれているわけでございますけれども、情報活用能力の文脈の中ではそれをしっかり強調した方がいいのではないかということでございまして、大変失礼いたしました、資料2の3ページ目の「思考力・判断力・表現力」、ポツが三つございます。「問題の発見・解決に向けて情報と情報技術を適切かつ効果的に活用する力」、その後に括弧を開いて、「相手の状況に応じて情報を適切に発信したり、発信者の意図を理解したり、考えを伝え合い発展させることを含む」ということをしっかり書かせていただく必要があるかと思っております。また、その下の「複数の情報を結び付けて新たな意味を見いだす力」についても、「新たな意味を見いだしたり、自分の考えを深めたりする」というようなことも、少し他教科を見渡すと必要になってくるかと思います。そうした適切な補足はさせていただきたいと思いますけれども、一言で申しますと、高等学校情報科において育む資質・能力の整理と情報活用能力の整理というものをしっかりと整合させていく必要があるのではないか。その方が幅広い理解を得、しかも情報科がそうしたことの中核になっていくということが説明しやすいのではないかということで、趣旨は全く変わりませんけれども、もともとの整理をこうした形ですっきりとさせていただいたところでございます。
資料2の1枚目に戻りまして、そうした整理を踏まえて、「知識・技能」が何か、「思考力・判断力」とは何か、2ページ目の上でございます、「学びに向かう力、人間性」とは何かということを少し一文で整理をさせていただいております。
そして、こうした情報活用能力でございますけれども、様々な事象を言葉で捉えて理解し、言葉で表現するために必要な言語能力とかなり密接に関わるものでございます。同じ資料の参考資料ということで、10ページ目、11ページ目に言語能力の整理を付けさせていただいております。今回、国語教育、外国語教育はこれをベースに見直しを図っておりますけれども、テクスト(情報)の理解、そして、理解したものを文章や発想によって表現していくという過程ですね、この中で情報を多角的・多面的に精査し、構造化していくということ、こうしたことがしっかりと位置付けられておりますので、情報活用能力と極めて近い関係にあるということでございます。したがいまして、2ページ目に戻っていただきまして、こうした情報活用能力は、特に情報を活用する、情報技術の部分はしっかりとまた別途育んでいく必要がございますけれども、言語能力と相まって育成されていくものであり、国語教育や各教科における言語活動等を通じた言語能力の育成の中で、情報活用能力を育むという視点もしっかり持つ必要があるということを書き加えさせていただいております。
それから、各学校段階・各教科において育成する情報活用能力の明確化でございます。これにつきましては、まず、4ページをごらんいただければと存じます。4ページでございますけれども、小学校・中学校・高校とこのような形で御整理いただきました。その中で、家庭科の技術分野あるいは情報科ということを中・高では中核にしながらしっかりと回していくということ。そして、小学校におきましては、中核的な教科がない分、カリキュラム・マネジメントというものが重要になってくるということでございます。一方で、情報手段の基本的な操作あるいはプログラミングということの位置付けということをしっかり図っていく必要があるということでございます。
そうしたことを踏まえまして、5ページでございます。5ページ、以前にごらんいただいたものでございますけれども、総則の部分を少し書き加えさせていただいております。教育課程全体を通じて情報活用能力の育成を発達の段階に応じて行うということ。アクティブ・ラーニングの視点に立った学習活動において、ICTを効果的に活用するということ。カリキュラム・マネジメントを実現するということ。小学校段階から、コンピュータで文字を入力するなど情報手段の基本的な操作を確実に習得し、適切に活用できるようにしていくということ。情報モラル、今はICT活用ということで一体的に規定されておりますけれども、情報手段の基本的な操作等とは別に明確に位置付けるということ。プログラミングにつきましては、特に小学校段階、先ほどの有識者会議の議論を踏まえつつ位置付けることとしております。また、教員による情報手段の活用につきましては、指導体制の工夫改善のところに位置付ける。ICTとして一まとめというよりは、むしろ指導体制の改善のところにICTの視点ということをしっかりと位置付けていくということ。「社会に開かれた教育課程」の観点から、社会人講師の活用や外部が提供する学習プログラムとの連携などの社会との連携を図っていくということでございます。これらを総則にしっかりと位置付けていくということ。
それから、国語以下の部分は、現在、各教科のワーキンググループにおいて精査いただいております。具体的な表現ぶりは今後変わってくる可能性はございますけれども、こうしたことを各教科において位置付けていくということでございます。
こうしたことを先ほどの2ページ目の(2)において文章化していく予定でございます。
それから、2ページ目の(3)アクティブ・ラーニングの視点でございますけれども、これにつきましては、同じ9ページ目でございます。「深い学び」、「対話的な学び」、「主体的な学び」のどのような場面でICTを活用することが効果的であるかということ。それが先ほどの各教科におけるICTの効果的活用具体的なイメージと重なってまいりますけれども、これにつきまして(3)におきまして文章化をさせていただく予定でございます。
それから、2ページ目の(4)でございます。現代的な諸課題を踏まえた教育内容の見直しということでございます。プログラミング教育につきましては、有識者会議の検討を踏まえて記載をさせていただきます。その他、情報活用能力にまつわる情報モラルでありますとか情報セキュリティあるいは統計教育の充実、情報活用ということでの読書ということ、こうしたことも少し全体的に整理をさせていただく予定でございます。
そして、それに伴う必要な条件整備、カリキュラム・マネジメントの実現、地域や民間との連携、それからICT環境の整備、これにつきましては平均的な数値を上げていくということよりは底上げを図っていく、全ての学校において必要な条件ということを満たしていく。特に今後、プログラミング教育ということもございますので、そうした底上げということを重点的に書いていく必要があると思います。具体的な形で最低限各学校において実現しなければいけないICT環境の姿ということを是非記載していきたいと考えております。
また、教員養成等もございますと思いますので、是非、本日、御意見を頂き、それを反映させていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。
【堀田主査】  ありがとうございました。詳細に御説明いただきましたが、今、大杉室長から御説明いただいた部分は、確認ですけれども、高等学校の教科「情報」の話のその前に私たちが議論していた件ですね。小・中・高を通してどういうふうに情報活用能力を育成するのかということについての現在の審議状況を整理していただいたということになります。これは、私たちのワーキンググループでも前半で議論しましたが、基本的には各教科等にまたがる内容になりますので、総則・評価特別部会で最終的な判断をしていただくということになりますので、逆に申し上げれば、情報ワーキンググループから今日、高等学校の情報との関連においてこういうふうにしておくべきではないかというような御意見を皆さんから頂きまして、それを大杉室長にお預けして、総則・評価特別部会の判断に委ねるという形になるかと思います。ですから、ここで言ったことが全部そちらで反映されるかどうかは分かりませんが、そういうような仕組みになっているということを御留意いただければと思います。
これについて、審議の時間をとりたいと思います。この後の案件もちょっと大きゅうございますので、余り時間はとれませんが、御意見のある方はいつものように札を立てていただいて御意見を頂きたいと思います。いかがでしょうか。
では、私から申し上げますが、大杉室長が先ほどおっしゃった、各教科等で情報活用能力をどういうふうに育成していくかというのを各教科別に割り振っていただいたもののうち、総則のところに書かれているところについて、確認の発言をしたいと思うんですけれども、今、小学校の総則には「コンピュータで文字を入力するなどの情報手段の基本的な操作を確実に習得し」と書いてあります。また「情報モラルについても身に付け」と書いてあります。このほかに「情報手段をそうやって使うことが大事」だとも書いてありますが、主語は教師なんですね。教員なんですね。今までの記述にいろいろ追加してきた結果、今となってみれば、教員によるICT活用と、児童生徒が情報活用のための操作スキルをどのぐらい身に付けておくべきかみたいな話と、その上に乗っかっている情報活用能力全体の話と、その一部である今度は情報モラルとかそういう話とが、全部一つの項目に入ってしまっているわけです。これについて、今の大杉室長の御説明があったように、教員が情報手段を活用して分かりやすく教えるという話は、どちらかというとティーム・ティーチングとかそういうような指導体制、指導法の工夫の話だろうと考えます。また情報モラルは、時代背景から考えると単独の項目で明確に書いてもらった方がいいと思います。児童生徒によるコンピュータの操作等については、これは「文字を入力するなどの」って書いてしまうと、それだけやっておけばいいんじゃないかと思う人が出ないかどうかというのは若干懸念はあるんですけど、小学校では是非やっておかなきゃいけないことですよね。
代案として申し上げれば、この「情報手段の基本的な操作を確実に習得し」というのがどこまでかが分からないので、各教科等の授業をやるときに必要になるような情報手段の必要な操作は、ちゃんとカリキュラム・マネジメントの中で子供たちに事前に身に付けさせてくださいねということをここに明確に書くことが必要ではないかというふうに個人的には意見を持っているところでございます。そうすると、今までのいろんなことが混ざっている書きぶりから見れば、非常に進歩した感じになるかなと思っているところでございます。
先に私が意見を言って時間を稼いだんですけど、皆さんの意見はどうですか。あとは総則・評価特別部会にお任せで問題ないですか。じゃ、小原委員、どうぞ。
【小原委員】  小原です。全てお任せというのも何かあれですので、個人的な感想も含めて幾つか申し上げたいと思うのですけれども、「情報活用能力に関する取りまとめのイメージ(たたき台)」、資料2について、ちょっと意見というか、質問というか、させていただければなと思うのですが、私ももともと、国語と情報というのは非常に関連が深いというふうに、実際に現場に立って思ってまいりました。5ページの国語のところを見ると、例えば一番上に「様々なメディアによって表現された情報を理解したり、様々なメディアを用いて表現したりするために、信頼性・妥当性なども含め、情報を多角的に吟味して構造化する力や多様なメディアの特徴や効果を理解して活用する力を育成すること」って、何か今、情報で僕らがやっていることなのかなと思ったりですとか、「出典の明示など、情報を引用する際に必要なきまり等を身に付ける」なんて、正に今、僕らがやっていることなのかなというふうに思ったりもするわけなのですね。そうすると、これらの内容と情報が今後扱っていく内容の部分のカリキュラム・マネジメント的な内容というのはどうなるのかなというのが非常に気になるところでもあるのです。両方でそれぞれやりなさいというのであれば、もちろん情報の立場としては、例えばプレゼンテーションで最後、出典を示さなきゃいけない、あるいはそれを表現する段階でやらなきゃいけないという、そういう指導は必要になってくるのかなとは思うのですが、表現メディアですとか、その辺のメディアを扱うのも情報の今やっているところの一つの大きな特徴でもあると思うので、この辺が今後どのように高校との切り分けで整理されていくのかなというのが非常に気になるところです。個人的には、国語でかなりこの辺のところまでやってくれるという言い方が適切か分からないのですが、ここまでしっかりやっていただけるのであれば、情報は本当に問題解決的なコンピュータを用いた情報科学的な切り口でがつっといけるので、逆に非常に有り難い部分にもなるのかなと思ったりもしています。
長くなるとあれなので、とりあえずここで切ります。
【堀田主査】  室長、どうぞ。
【大杉教育課程企画室長】  厳密に仕分けずに重なり合いながらやってもいい部分は恐らくあるとは思うんですけれども、例えば高校の情報科と国語科の関係ということを考えたときに、国語科におきましても、例えば映像教材ですね、そういったものを扱っていくということも考えられるのではないかという議論がありまして、かなりつながりが出てくると思います。一方で、その違いは何なのかといったときに、常に恐らく見方・考え方に立ち戻るのであろうと。国語でございますと、様々な出来事を言葉という切り口から捉えていく、言葉の働きということですね。映像を扱う場合も、その中で言葉がどういうふうに生きていたり、また、見たもの、感じたものをどういうふうに言葉で表現していくのかということ。そして、自分の考えを深めたり共通の考えを形成していくということが国語の「見方・考え方」であると。一方で、情報科の方では情報のつながりと捉えて問題解決に使っていくということが「見方・考え方」であるということで、同じ教材を扱っていても、恐らく教え方であるとか授業の構成というのは異なってくるのではないかなと思っております。
【堀田主査】  ありがとうございました。いいですかね。
【小原委員】  あと一ついいですか。
【堀田主査】  はい、どうぞ。
【小原委員】  はい、ありがとうございました。ということは、比較的、現行の学習指導要領下で行われる特に社会の情報辺りですと、例えばメディアの意味ですとか、あるいは情報の信頼性ですとか、そのようなところにかなり実際の現場では生徒に対して授業が行われているところではあるのですけれども、今回の改訂の趣旨が、一つ、科学的な「見方・考え方」というのが非常に大きなウエートを占めてきていると思うので、どちらかというと、今お話にあった情報の「見方・考え方」に基づいた、どちらかというとプログラミングですとか、そちらの方のアプローチがかなり強く情報では生きてくるようなイメージとして私は聞こえたのですが、そういう方向性で今後進んでいくのかなと思ったんですが、それでよろしいのでしょうか。
【堀田主査】  どうでしょう。
【大杉教育課程企画室長】  メディアの特性そのものを扱うというのは、恐らく情報科でやっていただく必要が出てくるのであろうと思います。そこで表されたものの信用性ということを例えば国語でやったり、あるいは、そういうメディアというものが社会の中でどういう役割を果たしていて、どのような影響があるのかというところは例えば公共というところでやったりということで、その辺の相互の関係性はしっかりと図っていく必要はあるのかなと思っておりますので、またその辺は少し具体的な指導要領の中身を整理していく段階で整理をしていきたいと思います。
【小原委員】  ありがとうございました。
【堀田主査】  ありがとうございます。非常に重要な指摘だと思います。
私も意見ありますが、まず中川委員、どうぞ。
【中川委員】  中川です。社会のところなんですけれども、上から3点目の「社会における情報化の意味や影響について理解すること」とあるところが、ITやAI化を伴って産業構造が変化してくるという側面を含んでいるのか、それとも単純に社会というのは生活も含めた社会の環境がITによって影響を受けているんですよというのか、どちらの意味かなと思いまして、私は、特に学校の社会で学びたい要素の一つとしては、ITによって産業構造が変化してきているという部分や、その実例みたいなものをたくさん学べるといいかなと思っておりますし、まさしく「第4次産業革命」というようなポイントをこの中にどれだけ盛り込めるかはどうお考えなのかなというのはちょっと一つ聞きたいと思います。
【堀田主査】  これ、まだ議論中ですかね、社会科。
【大杉教育課程企画室長】  そうですね。「第4次産業革命」ということ自体は今起きている事象ですので、これをどのように踏まえていくのかということは、正に今、議論が必要な事柄ではないかなと思います。歴史的に見て情報化というものがどういう流れにあって、あるいは、今のある意味定着したような状況での情報化というものがどういうふうになっていくのかというのをしっかりと理解するということを超えて、これからの社会のありようということを見据えるということと、発達段階に応じた学びということを少し考えながらやっていかなければいけないかなというふうには思っております。
【堀田主査】  教育内容として書き込んでしまうということは難しいので、変化していることというのは書けるんだけど、その具体は時代によって変わっちゃうんですよね。この辺の書きぶりは慎重に検討されるところかなと思います。
五十嵐委員、どうぞ。
【五十嵐委員】  ありがとうございます。先ほど堀田主査がおっしゃったとおり、今までの例えば小学校の学習指導要領の総則に比べたらものすごい進歩だなと思って見ています。実際にこれが小学校段階、中学校段階でこういう情報活用能力を育成する、それが高等学校の情報科につながっていくという意味では本当にすばらしいことだなと思うんですが、具体的に先ほど大杉室長からの御説明がありましたが、5ページの「各教科等における情報活用能力の育成 改善・充実のイメージ」のところで、子供の学ぶ側においては、「アクティブ・ラーニングの視点に立った学習活動において、ICTを効果的に活用した学習が行われるようにすること」という一文。それから、教師の指導側においては、「指導体制の工夫・改善」というような御説明でした。そういった意味でそれぞれの教科を見ていきますと、授業がイメージできる教科と、これだけだったら子供がICTを使ったアクティブ・ラーニング的な授業になるんだろうかと疑問を持たざるを得ないような教科もあるなと。私の勝手な思い込みかもしれませんが、温度差があるような感じがするのです。
そこで、別添資料の4「アクティブ・ラーニングの視点に立った学習プロセスにおけるICTの効果的な活用の例」、この図の文章化が図られると、とても具体的で分かりやすくなって授業のイメージがつくと思います。できれば、ここまで来たのですから、これを、それぞれの教科での問題解決のプロセスにしたがって、どうなるのだろうかというようなものが欲しいと思います。それがあると、具体的なイメージが生まれ、授業が本当に変わると思うんです。ここまできれいに整理していただいたのであれば、それぞれの教科で具体的にアクティブ・ラーニングの視点に立った学習活動でICTをどのように使うのかということを、必ず短い一文でも二文でも教科によって差がないように表記をしていただくことを期待したいと思います。
以上です。
【堀田主査】  大杉室長、お願いします。
【大杉教育課程企画室長】  この文章は、教科のところは2月ですかね、一番最初に各教科に投げるために少し横並び的に作ったものがそのままになっておりまして、今、各教科のワーキンググループのそれぞれの教科の取りまとめに具体的に書くために、かなり議論が進んでおります。ここから数か月でかなりしゃかりきになって議論を進めていただいておりますが、最終的には御期待に添えるのではないかと思っております。
【堀田主査】  ありがとうございました。
じゃ、小泉主査代理、お願いします。
【小泉主査代理】  今、大杉室長の御説明にあった最後の2ページ目の3.の(3)のICTの環境整備についてですが、これは言わずもがなではあるんですけど、2020年代の教育の情報に関する懇談会の下にワーキンググループが三つ発足され、ワーキンググループの3が非公開で午後2時からありました。その中で、今回の学習指導要領、特に高校情報科に限らず全体の中でICTの活用等がアクティブ・ラーニングとか三つの柱に欠かせないという極めて重要な意見が相次いでおりましたので、これは希望というか、このワーキンググループの総意として是非、学習指導要領が教育の情報化、特に加速度ワーキンググループの中にうまくリンクしてもらいたい。実際にこれまでICT活用というのは各教科の中でうたわれてきたものの、なかなか環境整備が間に合わなくて、それが実現しづらかったというところがあるので、それに援護射撃ができるような結果として、各教科に反映できるような内容に是非具体的な内容として指導についても入れていただくと時期もいいかなという思いを持っています。
以上です。
【堀田主査】  はい、ありがとうございました。
私から一つだけ意見というか、お願いを申し上げて、この議論は一段落と思っているんですけれども、これは大杉室長の御提案の、資料2でいうと2.の(1)のところの「小・中・高を通じて育成すべき情報活用能力の明確化」のところに、高等学校の情報で育成する資質・能力のところが一つのゴールイメージだということで、その文章を前提としてこれから書いていくということをおっしゃっていると思うんですけど、私も考え方はそれでいいと思っているんですが、一方で、高等学校の情報科はある意味ゴールなだけに、専門的にやっている部分というのが多少あるような気がしますし、そこに至るまでに小学校や中学校の段階でも知っておかなきゃいけない情報あるいは情報技術に関する知識・技能は,専門的ではないけども必要最低限のものがいろいろあるかなと。さっきの国語でメディアで表現されたものの信頼性や妥当性を検討する云々というのも、じゃ、メディアによってどういう違いがあるのかということを教えるのは国語の内容なのかという議論になったときに、いや、それは国語ではないという話になると思うんですね。そこから来た情報をどういうふうに言葉で解釈してという話になったら国語だと。道徳でいうと何かSNSで行き違うみたいな話は、相手を思いやるというのは道徳でやるとしても、SNSというのはどういうもので、どういうことが起こりやすいのかみたいな知識、情報技術に関する知識というか、情報社会に関する知識は、一定のものがないと正確な判断はできないと思うんですけど、それは道徳で教えるのかといったら、それはちょっと道徳としてはきついだろうというように、各教科等では十分に把握し切れないであろう情報や情報手段、情報技術に関する基本的な知識・理解・技能みたいなのがあるかなと思うので、これはもうカリキュラム・マネジメントで各授業で必要な程度でやっていただくというふうにしか書きようがないのかもしれませんけど、そのことは、できれば小・中・高を通じて情報活用能力を育成するというときに、ゴールだけではなくて、そのプロセスで、小学生には小学生なりの、中学生には中学生なりの、あるいは各教科ではこういうふうに表れがちなことがあるので、しっかりとそれは各学校で責任を持ってやらなきゃいけないんですよというメッセージがうまく伝わるといいなと。これはお願いでございますけれども、まとめられるときにそういうふうに御配慮いただければと思います。それが十分に小・中・高の各教科等で身に付かないまま高校に来て、情報科学にシフトした教育内容に出会うわけで、そうするとやっぱりちょっと厳しいかなと思うんですよね。プログラミングとかそういうことについては中学校の技術分野とかとの連携は慎重に図られていますけど、もっと一般的な情報活用能力については各教科でしっかりと育てておく必要があると思いますので、そういうお願いということでございました。
ありがとうございました。
続いて、高等学校の方に話を向けたいと思います。資料3と4について事務局から御説明をお願いします。
【稲葉情報教育振興室長補佐】  それでは、資料の3と4でございますが、資料4につきましては、前回の本ワーキンググループでの主な御意見でございます。こちらにつきましては、本日は時間の関係もございますので、読み上げの方は省略をさせていただきたいと思います。
資料3でございますけれども、資料3-1と3-2がございます。前回頂きました御意見を反映したものが資料3-1、そして、それを見え消しの状態でどこを修正したのかというものが分かる状態にしたものが3-2でございます。この取りまとめにつきましてこれから御議論いただきますので、資料3-2の修正点を中心に御説明をさせていただければと考えております。
また、先ほど来、御説明もありましたとおり、小・中・高で育みます情報活用能力につきましては、先ほどの資料2の方でまとめておりますので、この本ワーキンググループの取りまとめにおきましては、高等学校の情報科の改善につきまして記述をした形になっております。
それでは、資料3ー2を順番に御説明させていただければと思います。
まず、1の「現行学習指導要領の成果と課題」についてでありますけれども、これは前回、科学的な理解に裏打ちされた情報活用能力を育むことが重要になっているということの根拠が少し薄いのではないかといったような御意見を頂きましたので、そこに書き足しておりますとおり、情報技術が今後とも飛躍的に進展し、新たな機器・サービスが生まれてくる、あるいは膨大なデータが生み出されるというふうな状況が生じていく。そして、そういったものを職業生活ばかりでなく、人々のあらゆる活動においてそうした機器等を選択・活用していくことが不可欠な社会がやってくるというふうなことを書き足しております。
三つ目の丸でございますけれども、これも前回御指摘を頂いた点でございますが、小・中学校の情報活用能力調査と同じような結果が高等学校の生徒につきましても同様の傾向があるものと考えられますので、情報活用能力が必ずしも十分に育まれていないのではないかといったことを追加させていただいております。
2ページでございます。2の「育成すべき資質・能力を踏まえた教科等目標と評価の在り方について」の(1)「教科等の特質に応じ育まれる見方・考え方」についてでございます。ここにつきましては、何回も御議論いただきまして考え方が大変まとまってきたところではないかなと考えておりますので、大きな修正はしてございませんけれども、一番最後の丸のところで、「以上のことを要すれば」ということで、「見方・考え方」を端的にどのように表現するかというところにつきましては、これは各教科でやはり他の教科の先生方も分かりやすくというようなことで、極めて端的な表現に改めさせていただいたところでございます。考え方は変わっていないところでございます。
(2)の「小・中・高を通じて育成すべき資質・能力の整理と、教科等目標の在り方」についてでございます。これも最初の方の情報科において育む資質・能力がどのように整理されるのかというところはずっと御議論いただいたところでございまして、特にここは変えているところではございません。それを踏まえまして、下から2番目の丸でございますけれども、情報科の教科目標をどんなふうに整理されるかというところにつきまして、最初のポツの部分でございますけれども、「知識」と、それから「理解」という言葉が両方使われておりましたので、ここは「理解」という言葉で文言を統一させていただいたところでございます。
その次の3ページの下から4ページにかけての丸でございますけれども、ここは文字入力等の基本的な操作技能についての部分でございます。こちらにつきましては、前回、基本的な操作技能を身に付けないまま高等学校に進学してきた生徒に対する個別の指導等が必要であるといったようなことがございましたので、そういったことを記述しまして、関連の記述を少し整理したところでございます。最後の「また、」という次の丸のところでございますけれども、こちらは情報活用能力の3観点と、それから今回の三つの柱での整理の関係について述べた部分でございます。こちらは、前回の文案では、この両者の関係につきまして「矛盾することはない」という若干消極的な表現でありましたけれども、これも前回御意見を頂きまして、両者を関わらせていくことによって、より具体的な指導項目、指導内容でありますとか学習活動がイメージしやすくなるといったような表現に改めさせていただいたところでございます。
(3)の「資質・能力を育む学習過程の在り方」についてでございます。こちらにつきましては幾つかの修正を加えておりますけれども、例えば最初のところでございますが、社会等の事象の中から問題を発見し、そして、その問題の解決に向けて、情報の情報技術による取扱いをし、その情報活用を振り返り、社会等の問題に適用して有効に機能するか等の評価・改善を行うと。こういった流れが分かりやすくなるような文章表現の改善等を少しさせていただいたところでございます。
(4)の「『目標に準拠した評価』に向けた評価の観点の在り方」についてでございます。これは前回御議論いただきまして、それを反映させていただいたものでございます。前回、様々な御意見を頂きまして、各学校等におきまして、単元ごとに評価基準等を設定するような際のもっとかみ砕いた説明等が必要ではないかというようなところの御意見などを頂いたところでございます。これにつきましては、各教科等で並びでこれから進めていくところではないかなと思いますけれども、頂いた御意見を踏まえまして、今後、そういったことに意を用いてまいりたいと考えております。
続きまして、3.の「資質・能力の育成に向けた教育内容の改善・充実」についてでございます。
(1)「科目構成の見直し」は、特に変更してございません。
(2)の「資質・能力の整理と学習過程の在り方を踏まえた教育内容の構造化」についてでございます。ここにつきましては、2番目の丸のところで、「情報1」、「情報2」、いずれも仮称でございますが、これの内容の(2)、(3)、(4)につきまして、どういった観点でその内容を構成したのかという部分の考え方の説明を追加しております。
(3)「現代的な諸課題を踏まえた教育内容の見直し」についてでございますけれども、7ページの方になります。最後から二つ目の「プログラミングに関しては、」というところでございます。これも前回御意見を頂きました、中学校との接続・連携といったことの充実でございますとか、あるいは協働して取り組んでというふうなところを、内容の検討に当たりましても踏まえていくことが必要だということなどを述べております。
4.の「学習・指導の充実や教材の充実」についてでございます。
(1)の「特別支援教育の充実、個に応じた学習の充実」のまず特別支援教育の充実についてですが、これは8ページの方に、他教科の例を参考にいたしまして具体的な配慮の例を追加させていただいております。なお、この特別支援教育の充実に関しましては、特別支援教育の専門家の方々の御意見などを今後伺う予定でございまして、それを踏まえました修正もあり得るというところで御理解を頂ければと思います。次に、個に応じた学習の充実でございます。これは前回、コンピュータの操作技能などに秀でている生徒といったような御発言もありましたので、そのことを追加しております。
(2)の「『深い学び』『対話的な学び』『主体的な学び』の充実」についてでございます。これは先ほども資料2の方でも出ておりまして、大変重要な点でございますので、字数に限りがある中ではありますけれども、決して内容を減らすということではなく、少し工夫をすることでより充実した学習になっていくということが分かるように、少し具体的な例を示していくというようなことで文章の修正を加えたところでございます。
9ページの「教材の在り方」についてでございます。10ページになりますけれども、10ページの最初の丸のところでございますが、これも前回、御意見を頂いたところでございまして、国等でのプログラミング等の教材の開発ですとか提供といったことだけでなく、現在、既に提供されております教材ですとか教育プログラム等との連携でありますとか、また、そういったものが更によいものが開発されるといったことを促していく、こういったことも追加をさせていただいております。
5.の「必要な条件整備等について」でありますけれども、最初のカリキュラム・マネジメントに関しましては、中学校技術科との連携でございますとかを充実を図らせていただきました。また、三つ目の丸を新しく追加しておりますけれども、外部人材のサポートを得るといったことも含めまして、必要な人的資源を効果的に活用していくといったことも追加させていただく等々の記述を追加させていただいているところでございます。
説明は以上でございます。
【堀田主査】  はい、ありがとうございました。真剣に読み込んでおりました、私も。
今の資料3-1と3-2は見え消しかどうかという違いですので、3-2で進めていきますが、この3-2は、主として高等学校の情報について書いてあると。一部そうでないところもありますけど。先ほど大杉室長が御説明いただいたものは、どちらかというとこの情報ワーキンググループを離れて、各教科等、全体についてやっていただくものであると。だから、これは対なので、双方が矛盾しないように、うまく最終的には文言の修正がされるという前提で検討をしていきたいと思うわけです。
皆さんに今から資料3-2についてできるだけ具体的な御意見をまた更に頂きたいわけですけど、その前にもう一つ、「委員限り資料」としてこういうのが配られていると思うので、これについて少しだけ補足をさせていただきたいと思います。
これは何かといいますと、ICTの条件整備が十分でないということを皆さんからも御意見をたくさん頂いているわけです。情報ワーキンググループは,中教審のワーキングですから,どちらかというと教育内容を検討することが最優先されるお仕事だったので、条件整備はそんなにたくさん議論をしたわけではないのですが、皆さんの意見の中にもいろいろあったことなので、やっぱりこれはしっかりと取りまとめのときに書いていく必要があるだろうと思っているわけです。
具体的に言えば、資料に書いてありますように、現状として上と下、進んでいる自治体とそうでない自治体を比較して書いてありますけど、教育用コンピュータが0.7人当たり1台ということは、1人当たり1台よりも多いということですね。そのような自治体もあれば、下のように24.2人に1台しかないみたいなところもあるし、あとは、上の電子黒板とか実物投影機とか無線LANとかは学級レベルで書いてありますけど、下は学校レベルでもまだこのぐらいのところがあると。これはある意味、自治体による環境整備の格差です。
このままでは、学習指導要領が新しくなったときに、その学習指導要領の教育内容を全うするような教育環境になっているのかというと、甚だ心配もあろうかということです。そこで、最低限どのぐらいのことが必要になるかという指針みたいなことを右側に今、これは私の個人の意見としてですけど、書いてあります。具体的には、この下に「詳細については」って書いてありますけど、2020年代に向けた教育の情報化に関する懇談会、先ほど小泉主査代理も言っていただきましたけど、この懇談会で既に中間まとめ――これ、どちらかというと環境整備の中間まとめが出ていて、さらに、中間まとめを受けてワーキンググループが三つ作られていて、その三つのうちの一つが私が主査をしている基本問題検討ワーキンググループというのがあるんですね。そこで、こういうふうに少し具体的に出していこうということになっています。例えば、教育用コンピュータは、授業の中で子供たちが1人1台使って何かやるような場面では、ちゃんと1人1台が学校の整備として整っている必要があるよと。毎時間、毎時間そうだというわけじゃないけれども、必要なときにはぱっとそれが使えるようになっていてほしいですよねということとか、電子黒板や実物投影機のようなものも、授業中に必要になったらちゃんと使えるように、そういう整備は必要ですよねというようなことですね。新しい学習指導要領を実施していくために必要な環境の整備を学習場面である程度ひも付けて整備の具体を出していこうとしています。これは3.6人に1台みたいな丸めた最終的な数字だけではなくて、具体的な場面ごとの使用イメージを少し積極的に出していきたいと。それは懇談会の側の話ですけど、こういう整備をしっかりとそちらで検討していただくためにも、情報活用能力の育成を教育内容として考えている私たちとしても、こういう整備はしっかりとやってほしいという意見を情報ワーキンググループの取りまとめに書いていきたいと思っているということです。
これについても皆さんに是非意見を頂きたいわけですが、今、稲葉補佐から説明いただいた資料3ー2の方は、どちらかというと主として高等学校の情報科のところですので、そこの条件整備の話はもちろんあります。一方で、先ほど大杉室長に説明いただいた方にもICTの整備のところは実は最後の最後の項目に書いてあるんですけど、そこにも今のような話がしっかりと書かれていく必要が、つまり情報が専門じゃないところにも普通教室等にこれぐらいは必要ですよということが書かれておく必要があるかなと思います。条件整備というのは、今、機材の話だけしましたが、もちろん、これを活用する教員のICT活用指導力の問題とか、そういう力が大事だという認識を管理職がしっかりと――カリキュラム・マネジメントでやっていくわけですから、していただくこととか、あるいは、高等学校の情報科でいうと、免許がちゃんとあるのかどうかみたいな話ですね、そういうようなことも含めてしっかりと書き込みをしていきたいと考えているということでございまして、これは主査の意見として今追加させていただきましたけれども、これも含めて、資料3ー2、少し資料2に戻る部分があるかもしれませんが、あと今の条件整備の辺りにつきまして、皆さんから御意見を頂きたいと思います。時間は45分ぐらいございますので、皆さん、是非御意見を全員から頂ければと思うところでございます。
では、佐藤委員、行きましょう。
【佐藤委員】  はい、失礼します。佐藤です。前回に比べてすごく充実した内容にしていただいて、本当ありがとうございます。今お話しいただいたところで、一つ、二つ更にお願いがございます。
10ページ、11ページの条件整備のところです。まずは、今、主査の方から御提示いただきました委員限りの資料にも関連するところです。この場で言っていいのかどうか分かりませんが、私も昨年から今年にかけてちょっと職場が変わったもので、管轄の教育委員会も変わったりして分かったことなんですが、やはりお金の流れのことなんですけれども、こういうふうに充実をさせるために、例えば平成21年、22年の辺りで、教室に1台、大画面で装置をというようなスクール・ニューディールというようなことがたしかあったと思います。その結果、当然整備されていると思っていたところ、実は末端の委員会まで行きますとそうではないというところがあるのはもう主査もよく御存じのところで、それをどうすれば与えられたお金がこういったことの整備につながるのかなというのが、今、感じているところでございます。当然あるものがないというところが現状であるというのが、全国にひょっとするとたくさんあるのではないのかなというふうなことを危惧しております。ここのワーキンググループでどういう言い方をしたらいいのか分からないんですが、是非この資料に基づいた整理をされるということであれば、何かこのために使っていただけるような工夫というのができないのかというお願いがあります。どこへ言っていいのか分かりませんが、現状をお話しさせていただきます。
2点目です。このようなICT機器ものが入ってきますと、当然、これをじゃあ誰が準備して、どうーーもちろん先生が使うわけなんですが、先生方といいますのは、やはり授業の準備、教材準備、生徒の指導に追われているのが現状でございます。小・中にはICT支援員なるものがこれから整備されると聞いております。高等学校の方も、こちらの文章にもプログラミングについては複数の教員で当たるというようなことも書かれていて、本当に有り難いところですが、是非そういった複数、ティーム・ティーチングというものが担保できるような教員の配置ですとか、あるいは、このようなICT機器が入ってきたときに、これを設置・整備、授業で使えるようにということをしてくださるような実習教員のような人材の配置ができるのか。あるいは、こういったICT機器を図書館でも使いたいと要望もあったりしますので、図書館の整備がどうなっているのかというようなところも、ICT活用という観点から是非お願いしたいところでございます。
最後ですが、情報教員の指導力向上のところは、本当に今回文章化していただいてありがとうございます。これもワーキンググループの管轄ではない、別のところということだと思うんですが、現職の教員の養成もですが、これから育っていく人材、すなわち大学の養成課程について以前申し上げたことがあると思います。もう一度、見直し等を担当のところに図っていただけるようなお願いをしていただければと思います。
以上です。
【堀田主査】  ありがとうございました。
では、柴田委員、野部委員、小原委員で行きます。お願いします。
【柴田委員】  教育委員会に長くいた経験から言うと、財政当局と接触して機器を整備する予算を獲得するというのは本当に苦しい場面になります。今、主査が示していただいたこの例を言うと、多分、財政当局はますます整備を後退させていくおそれがあるなと思うんですね。なぜならば、「授業実施時に使用可能」という表現は、「学校に1台あればいいでしょう」というふうに言われてしまいます。教育用コンピュータも、「これ、パソコン教室あるでしょう」と言って、今あるもので、一向に整備が進まないというおそれがありますので、是非この表現は各都道府県・市町村が、例えば指導主事等が財政当局と接触している場面を想定した表現にしていただく方がいいかなと思います。この表現ではこれは本当に整備が進まない、むしろ後退してしまう表現になっているなと思います。
併せて、いろんな学校現場を非常にうがった見方で、残念な言い方で申し訳ないのですけれども、情報活用能力の育成は各教科でそれぞれやっていくんだというのも、これもこの機器がネックになって、機器がないからやれないということもよく言われます。「どこかの教科がやるでしょう」と言って、結局、ポテンヒットのようにどこもやらないというのも、ちょっと現場を信用してない言い方で申し訳ないんですが、じゃあどうしたらいいかと、ちょっと今、自分で考えたんですけれども、今度の学習指導要領は、何を学ぶのかという内容のほかに、どのように学ぶのかというのが示される。そこで是非、情報活用能力をしっかり身に付けるということを盛り込んだ表現にしていただくというのがいいのかなと。各学習指導要領の解説レベルになるのかなと思いますが。
それから、あともう一つのアイデアとしては、各教科の評価のところですね、学習評価でルーブリックという評価方法がこれからどんどん普及していくのかなと思うんですが、情報活用能力の目標はルーブリックの中で教科の目標と、外付けになってしまうと思うんですけれども、情報活用能力でもこういう力をその教科で付けることが期待できますよというのを示していくというのも、一つ方法としてあるかなと思いました。
以上です。
【堀田主査】  ありがとうございました。後退させる気はもちろんありませんので、言い回しはもちろん工夫させていただきます。一応確認ですけど、今、学習指導要領の内容を検討しているわけですから、各授業で必ずこういうことをやる羽目になれば、いろんなところで同時多発的に授業実施時に必要になるわけで、そういう意味で常に授業実施時に必要という意味なんですけど、今ちょっと雑駁な書き方をしてしまって申し訳ありませんでした。
野部委員、お願いします。
【野部委員】  失礼します。気になったところが幾つかあります。
まず、11ページの見え消しで赤くなっている「各学校においてそのリーダーとなる教員を対象とした研修等の充実を図る必要がある」というのがありますが、もちろん、リーダーになっていただく先生の研修というのも大事なのですけれども、リーダーが決まりますと、どうしてもその教員に負担が掛かってしまうということが非常にありますので、どこかに「学校全体でICTの活用を図る」というような文言を入れていただけると非常に有り難いかなと思います。もちろん、支援員が来ていただけるともっと有り難いですけれども、そのような運用が難しいのであれば1人ではなく何人かでできるようなという形にしていただきたいなというのが一つです。学校現場で本当に情報科の教員に負担が掛かっているのが現状ですので、そういうことをお願いしたいと思います。
それから、ICT環境の整備の最後の方で、「ネットワークのセキュリティに関しては十分な対策を講じると同時に」、「必要な学習活動を展開する上での制約とならないように留意」という、ここの文言ですが、非常に難しくて、じゃあどの程度までセキュリティを確保したらいいのか。実際に今、生徒たちが使うものは、インターネット、いろんなフィルタリングが掛かっておりますけれども、それがどこまで外していったらいいのか。iーPadとか使うときにはどうしたらいいのかとか、いろんなことが起こっておりまして、個人情報の取扱いも含めまして、どの程度学校の中で制約をしていったらいいのかと言われても、なかなか難しい部分がありますので、ガイドラインみたいなものがあると、ここでは無理かもしれませんが、有り難いなと思いました。
最後、もう1点ですが、これ、学習環境の整備、先ほども出ていましたけど、コンピュータ教室があるじゃないかという話です。コンピュータ教室の場合机が固定で設置されていていろいろな生徒の活動ができないので、アクティブ・ラーニングのグループワークなどにとって制約があり、逆にできないというようなことがありまして、できればアクティブ・ラーニングルームがあると非常に有り難いなと。そこまで書いてしまっていいのかどうかというのは難しいんですが、そういうものがあるといいなというのを一つ思いました。
以上です。
【堀田主査】  ありがとうございます。既にコンピュータルームをイメージしていないんですけど、そういうふうに読めるということが分かりましたので、今、多分あそこで既に相談していると思いますけど、書きぶりについて調整してまいりたいと思います。
小原委員の次に、津賀委員、白水委員でお願いします。
【小原委員】  小原です。今、野部委員からのお話を非常に納得しながら聞いていて、確かに、コンピュータルームでやる内容と、アクティブ・ラーニングのようにノートパソコンとかタブレットを使って活用する内容というのは、恐らく微妙に活動の場面が違うのだろうなと。アクティブ・ラーニングがこれだけいろいろな教科・科目でやられるようになると、パソコン教室一つじゃ、とてもじゃないけど、足りないのだろうなと。やっぱりアクティブ・ラーニングをするような特別な部屋あるいは特別なノートパソコン、パソコン等と共にそういうものがあるというのは、パソコン室とは別にあるというのは一つのポイントになるのではないのかなと思っています。パソコン室では、情報科が例えばプログラミングの授業をやったりですとか、デザインの授業をやったりですとか、そういうような形で使い分けできるというようなことをきっちり、柴田委員のお話ですと、行政の方々に説明をできるような形というのがいいのかなと思いました。
それとは別に3点、時間の関係もあるので簡単に質問と、済みませんが、意見を述べさせていただきたいと思います。
まず、4ページのところの「資質・能力を育む学習過程の在り方」のところで、「情報科の学習は、」というところでいろいろ書いてある中で、丸1、「社会等の事象の中からの問題の発見」って書いてあるんですけれども、恐らく前段の話の流れからして、この「社会等」の「等」というのは、「産業、生活、自然等の種々の事象」を指すものだという理解でよろしいんですよねという確認なんですね。この「等」がちょっと曖昧であると、社会の中から見つけるってなると、これは非常に生徒にとってはレベルの高い内容になってしまうのではないかなと思うので、もちろん社会から見つけられるといいのでしょうけれども、例えば身近な生活の中から見つけるってならないと、社会のことをプログラミングで解決するとなかなか厳しいものがあるというので、この「等」が指す内容というのはそれでよろしいのかというのが1点目の質問という形になろうかなと思います。
2点目なのですけれども、「必要な条件整備」の中で他の教科との連携(カリキュラム・マネジメント)になるんですけれども、先ほど大杉室長の方からお話がありました国語科の内容がここに盛り込まれていないというのが、私、非常に気になりました。国語科の中で、例えばメディアの話ですとか、言語活動が入ってくるので、国語科の内容がかなりどの教科・科目も密接に関係してくるのは分かるのですけれども、先ほどのような内容でカリキュラム・マネジメントが進んでいくのであれば、やはりここの中にも国語科でやっていた、例えばメディアの触れ方ですとか情報の信頼性ですとか、その辺の部分に基づいて例えば発表活動するとか、情報収集をするとか、そういうような活動が恐らくここに想定されてもよろしいのではないのかなと思いました。なので、これが2点目。これは追加の提案です。
3点目なのですけれども、これは情報科担当教員の指導力向上というところと、次のICT環境の整備というところに関連してなんですが、情報科担当教員の指導力向上というところの中に「リーダーとなる教員を」というようなところは、すごくなるほどなと納得するところでもある反面、やっぱり「ICT環境の整備」の「環境」というのが、いわゆるハードウエアだけではなくソフトウエア、つまり人材の部分まで、できれば、入れられるのであれば入れてほしいというのが一つの提案になります。つまり、先ほどの佐藤委員の提案の中にもあったのですけれども、やっぱり支援員のような形でICT環境を補佐するような人材部分、極論を言えば、それこそ法律で情報教育振興法みたいなものを作っていただけるのが一番望ましいのかなとは思うんですけれども、現場レベルになってくると、どうしても人材というのは手が出しにくい、御意見申し上げにくい部分になるので、やはり環境の中にできればヒューマンの部分も入れていただけると、現場の立場からすると非常に有り難いなと思っています。
以上です。
【堀田主査】  ありがとうございました。こういう具体的な御意見を頂くと非常に有り難いかなと思います。さっきの国語の話とかは多分書き込めると思いますし、「社会等」の「等」についても多分工夫した書きぶりはできると思いますので、よろしくお願いします。
津賀委員、お願いします。
【津賀委員】  二つお願いいたします。
まず、資料3ー1です。後ろの方の図表の中で「情報科新科目のイメージ」の図表があります。右側に枠がありますが、情報科各科目の項目構成の考え方のところで、情報Ⅰについて説明があり、その下に項目(2)~(4)について説明があります。その脇に情報Ⅱ(仮称)は(2)~(4)とありますが、記載不要だと思います。前回の資料では、ここが(2)~(5)と書かれていました。今回、(2)~(4)に統一していただいたので、ここは不要になるのかなと思いまして、まず一つ指摘です。
それともう一つ、お願いというか、やはり環境の部分で考えていただきたいことがあります。資料3ー2の11ページに戻りますが、ICT環境の整備のところでいろいろセキュリティの話とか台数の話とか話が出ておりますが、恐らくこの先10年というところを見越したときに、個人の端末の持ち込みというものは当然考えられるので、そういったところも少し触れられると有り難いかなと思っております。
以上です。
【堀田主査】  今、大杉室長いらっしゃらないので、ちょっと言い方が難しいんですけど、僕らが今出そうとしている3ー2とか資料2とかいうペーパーは、中教審の答申につながっていくものですね。で、中教審の答申は基本的に教育内容のことを書くんだけど、それを実施するために必要な条件整備等について多少触れることができる。例えば自治体によってちゃんとお金を使ってないじゃないかみたいな話ってなると、これはまたかなり違う理屈の話になってくるんですね。なので、どこまで書けるかは分からないんですけれども、だけど、私たちとしては、今、新しく作っているこういう内容をしっかりやるためにこのぐらいの整備は必要だということをある程度私たちなりに示し、別のところでそれを具体的に検討するということをやっていきたいということになります。1人1台の持ち込み云々のことについて、どこまで答申の方につながる文章に書けるかどうかはちょっと分からないんですけれども、十分想定できることだと思いますので、検討していきたいと思います。
白水委員、お願いします。
【白水委員】  非常に簡単な質問をさせていただいた後、その心を少しお話ししたいと思います。端的には、情報活用能力3観点・8要素のうちの「必要な情報の主体的な収集・判断・表現・処理・創造」というのが、今回の資質・能力の三つの柱のどこに埋め込まれるような形になるかというのを教えてください。
その心としては、今回、改訂全体として情報の活用について資質・能力の三つの柱でまとめることによって、非常に他教科にも分かりやすい書きぶりになったこと、そして、情報技術の活用についてはかなりエッジが効いた話になってきて、非常に授業のイメージもしやすくなってきたのではないかと思いました。そう考えると、情報がその三つの柱で整理したことによって他教科に分かりやすい書きぶりになったんですが、この資料3ー2の3ページ、4ページ辺りの「情報活用能力を育むための指導内容や学習活動の視点から整理されたもの」というのが情報活用能力の以前の3観点・8要素であり、それは、三つの柱を踏まえることによって、「資質・能力と関わらせながら具体的な指導内容や学習活動が一層イメージしやすくなる」という書き方は非常によくなったのですが、問題は、じゃあ、この三つの柱をブレークダウンして、情報活用能力の3観点・8要素というので開いて考えたときにどういう授業ができるといいかと考えたときに生じます。つまり、3ページにある「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力」、「学びに向かう力」とかの下にあるものが、3観点・8要素と結び付けて大体考えられそうなんですが、一つ落ちているのが、今まで言ってきた「収集・判断・表現・処理・創造」という情報の扱い方として非常にクリアで分かりやすかった要素です。それが、新しい「思考力・判断力・表現力」の下の三つの力に分散するような感じで対応付けたのか、それとも、「収集・判断・表現・処理・創造」を少し再構成して、この三つの力のような表現に新しくなさったのかなという辺りだけ整理をつけていただくと、今後、情報活用能力との対応はこんな形ですという説明がこっちが非常にしやすくなるかなと思いました。
以上です。
【堀田主査】  非常に貴重な指摘だと思いますけど、事務局、何かコメントありますか。僕の知っている限りで言うと、情報活用の実践力の今の言葉ですね、「必要な情報を主体的に収集・判断・表現・処理・創造し、受け手の状況などを踏まえて発信・伝達」というところが、これは「知識・技能」というよりも、「思考・判断・表現」のところで出てくるだろうということで、そこに吸収されているはずではあるんですけれども、プロセス的に書いてあった情報活用の実践力の文言がそうでない書き方になっているので、学習のプロセスが今ちょっと見えなくなっていると。そのプロセスが見えた方が、アクティブ・ラーニングとか考えると実はやりやすいかもしれないということを考えたときに、この「思考力・判断力・表現力等」の下の三つに今の言葉をうまく加えるような形が整理できれば、これは総則・評価特別部会との調整もありますけど、いいのかなと思いました。確かにおっしゃるとおりだと思います。
事務局、何かありますか。
【稲葉情報教育振興室長補佐】  確かに御指摘のとおり、どこに入っているかということになりますと、「思考力・判断力・表現力等」の二つ目のポツのところの「情報技術を適切かつ効果的に活用する力」と、ここで「適切」でありますとか「効果的に」というところが該当するのではないかなと思いますが、確かに見えにくくなっているというふうな御指摘もそのとおりかなと受け止めております。
【堀田主査】  これはまた、大杉室長が席を外されているときに重要なことが今出てきているんですけど、資料3-1ですね、見え消しじゃない方でいうと、後ろの方にいろいろカラーのポンチ絵がずっと並んでいるわけですけど、その中にある「高等学校情報科において育む資質・能力」という横置きの資料の上に、「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力等」、「学びに向かう力、人間性」、これは高等学校が書いてあって、下に参考までに「高等学校卒業までに全ての生徒に」って書いてあるところの「思考力・判断力・表現力等」のところには、今の「目的に応じて必要な情報を収集」したりとかいうことは書かれているんです。これが、分かりやすくちょっと統一感を持たせるように書きましょうと、こう書いたときに抜けているということだと思うので、そこはちょっと注意深くやりたいなと思います。それはもちろん、高等学校の情報科においても重要だけれども、むしろそうでない教科等の学習場面で非常に重要な考え方だと思いますので、特にこれはだから資料2に関係する部分が強くなるかもしれませんが、そういう御指摘を頂いたということで検討を深めたいと思います。ありがとうございました。
それでは、兼宗委員、五十嵐委員、益川委員の順で行きます。お願いします。
【兼宗委員】  6ページ、7ページ辺りに情報1と2に関する内容がまとめられておりまして、7ページの一番上にAIやIoT等の技術が挙げられています。ここでAIという言葉がいろいろなところに出てきているのですが、何かイメージが漠然としてつかみづらい残っているように思います。以前、中川委員がAIやIoTに関する講演をしてくださったと思いますが、例えばAIでは自動車の自動運転などを考えますと、ビジョンや音声が対象になりますし、エンジンなどのアクチュエーターの制御も関係してくると思います。そしてIoTはそもそもセンサーなどを持った機器がネットワークを通じてお互いに通信をし合うということを指していると思います。その意味では、中学校技術・家庭の計測・制御と密接に関連するという内容が情報1、2に含まれているように読み取っております。それが正しいかどうかということもお聞きしたいことですが、もしそうであれば、7ページに追加された部分に中学校技術との学習内容の適切な接続連携が書かれていますので、そこに何がどこと対応するのかという意味で、例えば「計測・制御等を含めて内容が連続性を持たせる」といったことを明記された方が、より明確に意図が伝わるのではないかなと思いました。それが1点目です。
もう一つは、環境整備の大変すばらしい提案資料を見せていただきました。ネットワークについては無線LANの整備率が100%というのは大変有り難いことです。しかし、現状ではネットワーク自体が遅いということが大きな問題になっていますので、何らかの形でそれを入れていただくことができないでしょうか。回線速度の問題ではありますが、それ以外にもネットワーク機器の速度が出ないという問題もあると思います。特に出口でフィルタリング等を行っている場合が多いと思いますが、そのファイアウオール、プロキシ、フィルタリングといった機器が多分性能を超えてしまっているケースが多いように感じます。そのようなことも加えていただければ有り難いと思いました。あともう一つは、せっかく接続ができましても、例えば資料の10ページに「民間独自の良質な教材や学校外の教育プログラムなども開発されており」ということが書かれていますが、現状では接続できる先の制限がかなり厳しく管理されていると思います。次期指導要領では、様々なそのようなオンラインのコンテンツにも、先生が判断してアクセスしていくということであれば、その自由を担保することも盛り込んでいただければと思いました。
以上です。
【堀田主査】  これは教育内容とその実施体制のグレーなところで、この中教審の最終答申につながるものにどのぐらい書けるかは微妙ですけど、2020年の方のあっち側で環境整備の方も提案ありますので、そこにできるだけバランスとって書いていきたいと思います。ありがとうございました。
五十嵐委員、お願いします。
【五十嵐委員】  ありがとうございます。私は、1ページ目の資料3ー2、それから資料2と関わるところで、ちょっと提案をしたいと思います。
御説明で、現行学習指導要領の成果と課題という辺りは、情報ワーキンググループが、情報がどういう背景で大事なのかというところを重視して書かれましたという説明を頂きました。本当にそのとおりだなと思って読んでおりました。この3-2でいきますと赤字のところなのですけれども、ここに書いてあるところはそのとおりですが、赤線の真ん中辺りです。「職業生活ばかりでなく、大学等での学修や生涯学習、家庭生活、余暇生活など、人々のあらゆる活動において」となっていますが、私は、今回、ここに、「家庭生活、余暇生活」、それに加えて「自然災害時など」という言葉を是非入れていただきたいって思うんです。それは、今回の熊本の地震もそうですし、東日本大震災、その後もいろんな自然災害がありました。これらの災害時ほど本当に正しい情報をどうやって正しく判断して収集するかということが問われます。実際に、今回の熊本でもデマが拡がったことを現地の学校に行って聞きました。そういうようなことを判断する力というのは本当に大事になってきます。支援する側としても情報によって支援の在り方というのも次々と変わります。自然災害は、日本に住んでいる以上、絶対避けられないので、きちんと本腰を入れて、この情報ワーキンググループではここは重視して書いていかなければならないと思うんです。
関連して、資料2の方も二つ目の丸の方なんですが、「教育界には、そのような社会的変化の中でも」とあるんですが、やはり「社会的変化や自然災害の中でも」と、ここにも入れたいなと。やはり震災時こそ、子供時代に培った情報活用能力が大人になってもそれが発揮できると思うわけですので、提案したいと思います。
【堀田主査】  貴重な御指摘ありがとうございました。
益川委員、お願いします。
【益川委員】  2点あります。1点目は、資料3-2の11ページの情報担当教員の指導力向上の最後のところですが、「高等学校の各教科・科目等の指導におけるICT活用を充実し、また学習における生徒のICT活用」というところについて、授業改革が求められている高等学校でもありますので、アクティブ・ラーニングの視点からのICT活用であるとか、「深い学び」、「対話的な学び」、「主体的な学び」というような視点を入れて、更に強調して高等学校の方でもこれから求められる授業が増えていくよう工夫した文言を入れるのがいいのではないかなと思いました。
もう1点、7ページの方の特別支援教育の充実のところですが、最終的には専門の方の御意見を聞くことになると思いますが、基本的にはこの困難さへの対応の記述が主となっていますが、それに加え、それぞれの子供たちの強みの特性を踏まえてその強みを生かせるようなICTの活用、例えば文字を入力して表現するのが得意な生徒がいれば、そこを生かせるように積極的にその生徒にはICTを活用させていくとか、そういう視点の文言も入っていた方がいいかなと思いました。
以上です。
【堀田主査】  ありがとうございました。
では、安藤委員、中川委員、お願いします。
【安藤委員】  2点あります。
まず1点目は、先ほど兼宗委員から出たところと少し重複するんですけれども、接続性ということについてです。これまでも少し中との接続整理についてお話しさせていただいたところで、この見え消しの方、この接続性についてかなり書いていただいているので、中学校までに経験してきたことだとか内容が大分つながるところが見えてきたと思います。もう少し踏み込んでその接続性のことについて書けるといいなというのが恐らく兼宗委員の意見だと思います。先ほどの見え消しの方の7ページ目で、先ほどIoTという話があったかと思いますけれども、中学校の技術としては人類の活動で生じる問題をテクノロジーで解決しようとします。そのために計測と制御というものが含まれている、という流れのなかで、7ページ目の上にあるIoT等の記述と、「今日あるいは将来の社会との関わりについても考えさせ」という記述を考えたときに、このIoTについて「深い学び」をするんだとするのであれば、やはり何らかのデータをとるとかセンシングするという計測に関することと、計測した後に何らかのアウトプットをする、具体的に何か物を制御するというようなことがもう一言分かりやすくどこかで示していただくといいのかなと思いました。文章自体は非常にこの接続を意識していただいていますので、例えば活動の例示として書いていただくような形とか、そういうようなこともできるのかなと思っておりました。これが1点目です。
もう1点目は、プログラミングについて、これが「深い学び」につながるということを書いていただいたのはすごく有り難く、大事なことかなと思っております。先ほどと同様に7ページ目のIoTの次の段落のところも、文章の中でプログラムの一連の流れがあって「深い学び」につながるということが書かれております。これはすごく大事なことかなと思っておりまして、それを考えたときに、資料3ー1の資料の「情報科におけるアクティブ・ラーニングのイメージ」のところで、四角囲みになっている「深い学び」の中には「ICTの積極的な活用」という表現はあるんですけれども、この中にプログラミングというキーワードがちょっと見えません。こちらの方の10ページ目の「情報科におけるアクティブ・ラーニングのイメージ」の中にも入れていただくとよいのかなと思いました。
以上です。
【堀田主査】  ありがとうございました。資料は最終的にはほかの教科等との調整もありますので、そういう中で丁寧に事務局の方で確認していただきたいと思いますが、今の中学校と高等学校の接続云々のことについては、技術科と情報科の接続というのももちろんありますし、あるいは中学校までのほかの教科等で行われてきたことと高等学校の情報科の接続、あるいは高等学校の情報科以外の教科でのICT活用、アクティブ・ラーニングとの接続、その辺がありますので、この辺を上手に書く必要があるなということかと思います。ありがとうございます。
中川委員、お願いします。
【中川委員】  1点目は、兼宗先生と同じポイントで、整備の方で、今回の本題ではないかもしれないんですけれども、「2020年代に向けた教育の情報化に関する懇談会」の方で堀田先生御検討されると思いますので、最後の無線LANのところをやはり一言言っておきたくて、安全で高速なインターネット接続可能だというのが大前提という書きぶりになっていてほしいなと思うことと、もう1点は、そのネットワークが、管理というか、ちょっと言い方は難しいんですけど、記録がしっかり残っていることというのが重要です。企業のネットワークもそうなんですが、やり方は2通りありまして、ちょっと言葉が強いですけれども、積極的に監視をするやり方と、あとは、思ってもみないようなトラブルなり何か問題が起こったときには、後からトレースをするというやり方です。ネットワークを整備されるときには必ず記録がちゃんとトレースできるインフラを作るというのを上手に多分検討いただいたらいいかなと思いますというのが1点目。
2点目が、かなり瑣末なんですが、私の中では重要だなと思っている、「『深い学び』『対話的な学び』『主体的な学び』の充実」というところの最後に、これ、何度か今までも出てきてコメントしたことがあるんですけれども、「学校を紹介するウェブページを誰にとっても」というのが、この「誰にとっても」がすごく芸術的な内容を含んでいて示唆があるのであれば、否定をするところではないのですが、高校段階においてウェブページを作って情報の教科ですというと、世界のレベルからするとかなり低いかなと思います。具体的にというお話でしたので、後ろの「修学旅行」は好きなんですね。「修学旅行の行き先について誰もが読みやすい提案をするウェブサイトを作成し、さらに、ウェブでアンケートを実施し、分析をする」と言うと、かなりレベル高い内容になります。こう書くと、ちょっと現場の先生方には「そんな難しいこと」と怒られるかもしれないんですけれども、情報の授業で高等学校段階において行う内容としては世界にも負けないレベルの授業になるかなと思いました。ここを簡単に書いてしまうと、多分、私がもし先生で余り得意じゃなかったら、多分、ウェブページ作って終わりにすると思うので、こういった個々の例示の書きぶりも一つ検討いただけないかなと思ってのコメントです。
【堀田主査】  ありがとうございました。この見え消しの8ページの「『深い学び』『対話的な学び』『主体的な学び』の充実」のところにそれぞれの三つの丸があるんですけど、ここに何を書くかは非常に重要な示唆になると思うんですね。なので、非常に貴重な御意見だと思います。是非現場経験のある方からこういうのをもっと出していってほしいんですけど、これは資料3-1の方の情報1の学習活動の例示と今対応しています。これ、最終答申までこれが行くと、こういうふうに高校の情報科はやった方がいいですねという中教審の答申になりますから、学習指導要領を作るときにはそれを踏まえて作るということになっていくので、なので、あんまり乱暴には書けないし、慎重に検討して書いておく必要があるんですけど、より一層、学習指導要領が充実するためにもここを具体的に例示していく、問題のない例示をしていく必要があると私も認識しているところでございます。
今、大体一通り意見は終わりましたが、また小原委員と白水委員、挙がっていますので、時間があと5分ちょっとです。この2人で終わるか、もう1人ぐらい行けるかというところですので、もしどうしてもという方がいたら、早めにお願いします。じゃあ、小原委員、白水委員の順番で行きます。
【小原委員】  2回目、失礼します。1点だけどうしても気になっているところがあるので、教えていただければと思うんですが、高等学校における情報科における「見方・考え方」のこの図です。何回か出てきて、私もそうだなと思って拝見して、今、はたと気がついているんですが、右側の楕円が微妙にずれている気がするんですね。ずれていて、情報科のところがちょっと外にはみ出ている気がするんです。これは意図的であるのか、たまたまなのか。社会、産業、生活、自然等の種々の事象の中に入らない何かがあることを表現しようとしているのか。ちょっとこういうのを見ると、私も意図的にこういう図を作ったことがあるものですから、特に意図がないんだったら含ませちゃった方がいいのかなと。意図があるのであれば、このはみ出た部分を教えていただけると、なるほどなと説明しやすいと思うので、それだけお願いします。
【堀田主査】  事務局、回答できますか。
【稲葉情報教育振興室長補佐】  これ、またよく検討したいと思います。
【堀田主査】  はい、ありがとうございます。鹿野調査官、よろしいですかね。よろしいですか。お願いします。
【鹿野教科調査官】  今後の検討ということをしなければいけないんですが、はみ出しているところにあるものはあるかもしれないし、その辺りはもう少し考えさせていただければと思います。御指摘ありがとうございます。
【堀田主査】  ありがとうございました。
白水委員。
【白水委員】  資料3-2の5ページ、評価のところについての御意見がありませんでしたので、そこだけ、2回目ですが、コメントさせてください。主査もおっしゃっている条件整備を教育内容とどういうふうに結び付けていくかというところに、評価が使えるのではないかなと考えます。今回の一連の指導要領改訂なんですが、カリキュラムに何を書き込んで、履修主義でそれをどこまでカバーしたかという世界から、そこからスタンダードとして何ができるようになるべきかという修得主義的な世界に向かっていくと考えると、この評価のところに、教育内容を条件整備と結びつける何かを入れておくとよいかと思います。例えば、簡単なマジックワードなんですけれども、日常的に使わないと、やっぱり「思考力・判断力・表現力」というのは養えないなみたいな話にしていくために、非常に簡単な言葉なんですが、3ポツの「思考力・判断力・表現力等」の辺りのところの「適切かつ効果的に活用しているかを評価することが考えられる」のところに、無理かもしれないですけど、例えば「適切かつ効果的・日常的に活用しているか」として、日常的な活用というのも評価していきますよという話にすることによって、先ほどのPCの台数の問題ではなくて、本当に日常的に情報技術を使って「思考力・判断力・表現力」というのを養っているかとのを評価していきますというような話にできるといいんじゃないかなと思いました。
以上です。
【堀田主査】  ありがとうございました。いいですね。
柴田委員、お願いします。
【柴田委員】  先ほど中川委員のおっしゃった資料3-2の8ページ、確かに学校の紹介のホームページというのは小学校でもやれるという感じがするので、私からの提案として、各教科で取り組んだ課題研究の成果をウェブページにまとめるなんていうのはSSHでもよくやっていると思うんですけれども、そんなようなものを、高校のいろんな教科で学んだものを自分から発信していくということを例に挙げたらどうかなと。しかも、それをまた互いに見せ合って評価し合って改善していくと。そういうサイクルにしていくと高校生らしくなってくるかなと思いますので、一つ提案をさせていただきます。
【堀田主査】  ありがとうございました。
ほかにいかがでしょうか。小泉主査代理、お願いします。
【小泉主査代理】  最後の最後に一言だけ感想ということで、先ほど、各教科、小・中も含めてのICT活用及び情報活用能力に絡んで環境整備が大変話題になっていると。事高校の情報科においても、それ以上にという言い方は何ですけれども、やはり今の高校の情報科というのは、御存じのとおり、言葉は悪いですけど、通り一遍の教科書に沿った消化という活動が多く見られると。一方で、ICTを使えばいいという機器操作に終始しているところもある。ただ、今回、1科目、情報1という仮称ではありますけれども、情報の科学的な理解に基づいた学びということに軸足を置いて、大きく変わって、3ー2にまとめられたような詳細な指摘・解説があり、そして個人的にはプログラミングという具体のテーマが出て、これは現場の高校の先生方は、ある意味で衝撃、ある意味で納得というか、ようやく来たという思いがあると思うんですね。
これは感想と同時にお願いなんですけれども、前半でも申し上げましたように、文科省の生涯局の情報教育課で今進めている2020年の教育の情報化に関する懇談会のアウトプットと、それから初中教育局で今審議されている教育課程全体のアクティブ・ラーニング、それから資質・能力のところ、深く連携していただいて、この機を逃せないと個人的には思っています。環境がないとやはり教育は充実しないですし、それから、先生方のスキルも含めて正しいというか、充実した学習指導がないとやはり環境も整備しないという、この機にうまくリンクして、もう一段上の2020年代に突入できるといいなととても思っています。この情報ワーキンググループで本質的な部分、いろんな議論を、御意見頂いて、ちょうどいい形に熟成しているなと思いました。皆さんの御意見、それから主査の御指導、有り難く思っています。
以上です。
【堀田主査】  ありがとうございました。
私も二つだけお伝えして意見交換をおしまいにしたいんですけど、一つは、カリキュラム・マネジメントというのがアクティブ・ラーニングと同じように今回の中教審で非常に重要なキーワードだと。これが「必要な条件整備等」というところに、何かその他みたいな感じのところに入っちゃっているのが、これ、多分、横並びで全部決めるんだと思いますけど、何かもったいない気がします。これはもちろん、あくまで全体の最終答申の構造との関係があると思うので、強い意見ではないんですけれども、とりわけ情報科においては、ほかの教科との連携とか別の学校種との連携とか、情報活用能力の育成を全教科等で行うという観点からも非常に重要なことなので、とりわけカリキュラム・マネジメントが前に出てくるといいなと思います。先ほど小原委員がおっしゃった国語のことも、ここ、数学とかそういうのと一緒に例示すべきだと思いますし、かといって、これ、全てを例示することはできないわけですから、こういうのが情報活用能力の育成においては非常に重要なことだというのが、条件整備よりも前に何か書かれたらいいなと思いましたというのが一つです。
もう一つは、どなたも触れなかったんですけど、大学入学者選抜の話で、これも別答申との関係があるので、どこまで情報のこの報告書に書くのかというのはちょっと難しいところだと思うんですけど、大学入試に情報が入ってくるということで今検討されているわけですけど、それがもしそういうふうになるのだとしたら、そういう議論になってきた背景には二つあると私は思っていまして、一つは、もちろん情報の科学的な理解に裏打ちされたというようなことがあるので、そういう知識・理解、技能も含めてかもしれませんけど、そういうのがあるかどうかというのを確かめるというのが必要だということがあります。もう一つは、「思考力・判断力・表現力」の育成のときに、そういうふうに情報を的確に例えば読解するであるとか、取り出すであるとか、構造化するとか、そういうタイプの能力、情報活用能力の情報を扱う能力のところがどのぐらいあるかというのが、大学入学者選抜において教科横断的に重要な能力だとみなされているということもあろうかと思います。今の後者の部分が最後の11ページの大学入学者選抜のところには余り触れられてなくて、割と教科「情報」としての知識のところが前に出て書かれています。これは教科「情報」のところですから、それでいいんだと思うんですけれども、背景を踏まえると、そういうゼネラルな情報活用能力というのはちょっと言い方が悪いですけど、そういうものがより求められているんだということがもう少し強く打ち出されてもいいのかなと。これはほかの部会との調整があると思いますので、慎重にやっていただくことかと思いますが、そんな印象を持っておりますということをお伝えておきます。
本日予定されていた議題はここまでとなりますが、きょうも限られた時間での討議になりましたので、更に御意見がある方がいらっしゃると思います。いつものように、大変恐縮ですけれども、事務局にメールでお送りいただければと思います。きょう御欠席の方々にもいま一度意見照会をしていただいて、ここにどう書くかは非常に重要な段階に来ていますので、最終答申に全体で編み込まれる前に私たちとしての考えをしっかりと文章化する必要がありますので、できるだけ早い時期に皆さんにそういうことをお願いしたいと。きょうおっしゃったことを確認する意味でも構いませんし、きょうおっしゃり切れなかったことを整理して出していただいても構いませんので、是非事務局にお寄せいただければと思います。
このことについて、事務局から今後のことをお願いいたします。
【稲葉情報教育振興室長補佐】  はい。ありがとうございました。本日御検討いただきました資料3の情報ワーキンググループにおけるこれまでの議論のまとめにつきましては、今後、堀田主査と御相談させていただきました上で更に整理をさせていただきまして、開催日につきましてはまだ現在調整中でございますけれども、今後、教育課程企画特別部会あるいは教育課程部会におきまして、情報ワーキンググループとしての報告をさせていただくという予定とさせていただいております。したがいまして、本ワーキンググループの今後の開催ということにつきましては、教育課程部会での審議の状況など踏まえまして、必要ということで開催するということになりました場合には、改めて御案内を差し上げるということにさせていただければと考えております。
今、堀田主査からもお話しいただきましたとおり、大変限られた時間の中での御議論でございましたので、御意見、お気付きの点などありましたらば、またこれも短い期間で恐縮でございますが、週明けの23日の月曜までに事務局の方に頂戴できればと考えております。
それから、きょう、資料1は古いバージョンのもので、最新のものを御提示できなくて申し訳ございませんでした。これにつきましても、資料、最新のバージョンにしたものを改めて電子メールの方でお送りさせていただきますので、そちらの方を御参照いただいて、また御意見を頂戴できればと思っております。
以上でございます。
【堀田主査】  ありがとうございました。
今後について、大杉室長、何かありますか。お願いします。
【大杉教育課程企画室長】  先ほどのとおり、これから横串を通していくような作業がございまして、基本的には個別にいろいろ御相談しながら、御報告しながら、適切に対応できるものと思いますけれども、もし少しお集まりいただいて御議論いただくようなトピックが出てきた場合にはお願いすることもあるかもしれません。その点はよろしくお願いいたします。
先ほどの強靱化のプランにもございましたように、夏頃をめどに審議まとめということでございます。その後、パブコメということでございまして、答申、小・中の告示ということがこの年度内ということで、いよいよということでございますので、是非引き続きよろしくお願いいたします。
取り急ぎは、これまでの本当に本当に短い時間の中でたくさんの議題をこなしていただきましたことに、心よりお礼を申し上げます。ありがとうございます。
【堀田主査】  ありがとうございました。
この後、私どものワーキンググループとして、ほかの教科等のワーキンググループとの調整とか、あるいは、先ほど稲葉補佐おっしゃったように、教育課程企画特別部会とか教育課程部会とかだんだん上に上がって、最後、総会まで行くわけですけど、それにやっぱり一定の時間が当然掛かりますし、必要な調整が行われる必要があると思いますので、基本的には主査の私と事務局にある程度お預けいただきまして、どうしても審議が必要な場合に皆さんにお声掛けしてということになろうかという確認でございますので、何かありましたら、そういう意味で23日までというふうに出ましたけれども、是非言いたいことは言っておいていただきたいということかと思います。
それでは、本日の情報ワーキンググループ、ここまでとさせていただきます。いつもながらありがとうございました。
以上です。

-了-


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生涯学習政策局情報教育課情報教育振興室情報教育企画係

電話番号:03-5253-4111(代表)(内線2090)

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