資料1 幼児教育部会(第7回)における検討事項

【1.新しい幼稚園教育要領等の理念を実現するために必要な方策について】
1.教育課程編成の在り方(カリキュラム・マネジメント)の確立について
○ 各幼稚園等には、幼稚園教育要領等を受け止めつつ、幼児の姿や地域の実情等を踏まえて、各幼稚園等が設定する教育目標を実現するために、幼稚園教育要領等に基づきどのような教育課程を編成し、どのようにそれを実施・評価し改善していくのかという「カリキュラム・マネジメント」が求められるところである。

○ 「論点整理」に示された、「カリキュラム・マネジメント」の三つの側面を踏まえて、幼稚園等における「カリキュラム・マネジメント」について、改善すべき点はないか。

(参考)「論点整理」における「カリキュラム・マネジメント」の三つの側面
(三つの側面)
○ こうした「カリキュラム・マネジメント」については、これまで、教育課程の在り方を不断に見直すという下記丸2の側面から重視されてきているところであるが、「社会に開かれた教育課程」の実現を通じて子供たちに必要な資質・能力を育成するという新しい学習指導要領等の理念を踏まえ、これからの「カリキュラム・マネジメント」については、以下の三つの側面から捉えられる。
(1)各教科等の教育内容を相互の関係で捉え、学校の教育目標を踏まえた教科横断的な視点で、その目標の達成に必要な教育の内容を組織的に配列していくこと。
(2)教育内容の質の向上に向けて、子供たちの姿や地域の現状等に関する調査や各種データ等に基づき、教育課程を編成し、実施し、評価して改善を図る一連のPDCAサイクルを確立すること。
(3)教育内容と、教育活動に必要な人的・物的資源等を、地域等の外部の資源も含めて活用しながら効果的に組み合わせること。


2.幼稚園教育要領等の理念の実現に向けて必要な支援方策について

○ 新しい幼稚園教育要領等の理念を各幼稚園等において着実に実現するため、以下のような点について、どのような改善が必要か。
・幼児教育と小学校教育の接続の一層の強化の観点から必要な諸施策について
・幼児教育に係る教職員の資質・能力の向上の観点から必要な諸施策について
・幼児教育にふさわしい評価の方向性を踏まえ、その評価の質を向上する観点から必要な諸施策について
・各都道府県や各市町村における幼児教育の推進体制の充実の観点から必要な諸施策について
・その他、幼児教育の質の向上の観点から必要な諸施策について

【2.幼児教育部会とりまとめ(たたき台案)について】

<参考>教育課程部会幼児教育部会(第1回~第6回)において議論してきた検討課題

第1回 平成27年10月23日
(1)新しい幼稚園教育要領が目指す姿について
(2)幼稚園教育における改訂の具体的な方向性について

第2回 平成27年11月20日
(1)幼児期において育みたい資質・能力について
(2)幼児期の終わりまでに育ってほしい姿の明確化について

第3回 平成27年12月24日
(1)幼児期において育みたい資質・能力について
(2)幼児期の終わりまでに育ってほしい姿の明確化について

第4回 平成28年1月21日
(1)幼稚園における子育ての支援の在り方について
(2)幼稚園における「教育課程に係る教育時間の終了後等に行う教育活動」(いわゆる「預かり保育」)の充実について

第5回 平成28年3月7日
(1)幼児教育の特性に配慮した教育内容の改善充実について
(2)アクティブ・ラーニングの三つの視点を踏まえた、幼児期に育成すべき資質・能力を育むために重視すべき指導等の改善充実について

第6回 平成28年3月30日
(1)幼児期における特別支援教育の在り方について
(2)幼児期において育みたい資質・能力、幼児期の終わりまでに育ってほしい姿の明確化等について
(3)幼児教育にふさわしい評価の在り方について
(4)新しい幼稚園教育要領等の理念を実現するために必要な方策について

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