教育課程部会 幼児教育部会(第8回) 議事録

1.日時

平成28年5月30日(月曜日)14時00分~16時00分

2.場所

中央合同庁舎第7号館東館 文部科学省東館3階3F1特別会議室
東京都千代田区霞が関3-2-2

3.議題

  1. 幼児教育の改善充実について
  2. その他

4.議事録

【無藤主査】  それでは、定刻になりましたので、ただいまより中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会幼児教育部会第8回を開催いたします。委員の皆様におかれましては、御多忙の中、御出席いただきましてまことにありがとうございました。
議事に入ります前に、本年4月に事務局に異動がございました。御報告をお願いいたします。
【沓澤子育て支援指導官】  御報告させていただきます。
大臣官房審議官の浅田和伸でございます。
【浅田大臣官房審議官】  浅田です。よろしくお願いいたします。
【沓澤子育て支援指導官】  幼児教育課幼児教育調査官の河合優子でございます。
【河合幼児教育調査官】  河合でございます。よろしくお願いいたします。
【無藤主査】  ありがとうございました。
それでは、議事に入ります。本部会の議事、審議等につきましては、初等中等教育分科会教育課程部会運営規則第3条に基づきまして、原則公開により議事を進めさせていただいてございます。また、第6条に基づき、議事録を作成し、原則公開するものとして取り扱うこととさせていただいてございます。よろしくお願いいたします。
なお、本日、報道関係者より会議の撮影および録音の申出がございました。これを許可しておりますので、御承知おきください。
それでは、事務局より配付資料の確認をお願いいたします。
【沓澤子育て支援指導官】  それでは、配付資料の確認をさせていただきます。本日は、議事次第に記載しておりますとおり、資料1から資料3、参考資料の1から3、その他机上に教育課程企画特別部会論点整理をはじめといたしました参考資料を配付させていただいているところでございます。不足等がございましたら、事務局にお申し付けいただければと思います。
また、机上にタブレット端末を置いておりますが、その中には本部会の審議に当たり参考となる幼児教育に関係する諸資料、小学校学習指導要領解説、関係する審議会の答申、本部会の過去の配付資料等のデータを入れております。御参照いただく場合には、お手数ですが、机上に配付しております使用方法を説明いたしましたペーパーを御覧いただきたいと思います。
【無藤主査】  ありがとうございました。
次に、配付資料の説明をお願いしたいと存じますけれども、その前に総則の改善のイメージ、主体的・対話的で深い学び、教育課程の構造と各教科等の関係につきまして、事務局より御説明をお願いいたします。
【大杉教育課程課教育課程企画室長】  失礼いたします。それでは、私から参考資料の1と参考資料の2につきまして、御説明を申し上げます。
まず、参考資料の2を御覧いただければと思いますけれども、先日馳大臣の方から発表させていただきました「教育の強靭(じん)化に向けて」というメッセージでございます。大臣就任半年の一つの節目の段階であること、また、本部会も含めて中教審の議論が取りまとめの段階に入ってきているということ、そしてその中でアクティブ・ラーニングというものが、特に小学校以上の教科との関係で教える内容を大幅に減らして活動の時間を確保するというものなのではないかというような一部誤解があるのではないかという御指摘もありましたことから、改めまして本部会も含め中教審においてどんな議論がされているのかということを分かりやすく示していく必要があるのではないかということで、大臣から発表させていただいたメッセージでございます。「強靭(じん)化に向けて」というのは大臣の命名でございますけれども、これからの予測困難な時代をたくましくしなやかに生きていく子供たち、そのために必要な資質・能力をしっかりと育む学校教育ということの趣旨でございます。
参考資料の2、1枚目は当部会も含めてこれまでの審議の状況をまとめさせていただいたものでございます。そして2枚目でございますけれども、指導要領の改訂のポイントということでございまして、子供たちに未来の創り手となるために必要な知識や力を育むということ、ゆとりか詰め込みかという二項対立的な議論には戻らないということ、子供たちに必要な資質・能力をバランスよく育んでいくということを目指すものであって、学習内容の削減を行うということではないということ。一部高等学校の歴史や生物に関しましては、細かい知識の暗記ということが入試で問われるということが課題になっておりますので、そうした点については重点化・構造化ということをしっかり図っていくことが、高大接続改革の趣旨であるということは少し付け加えをさせていただいております。
そして、二つ目でございますが、アクティブ・ラーニングの視点というのは、必要な資質・能力は生きて働くものとして身に付くということを目指した、学習過程の質的な改善であるということ、質の高い理解を図るための学習過程の質的改善でございまして、一つ目にございますように、学習内容を大幅に減らして活動にシフトするというようなことではないということの確認でございます。そして、それらは3ページ目にございますような指導体制の充実、教員の資質・能力向上、チーム学校の実現、地域との連携・協働の中で実現させるということが極めて重要でございますので、こうした次世代の学校地域創生ということも中教審の答申を踏まえてしっかりと実現していくということのメッセージの御紹介でございます。
それから、参考資料の1にお戻りいただけますでしょうか。総則評価部会及び小中高部会の議論の状況ということでございます。主にアクティブ・ラーニングの視点に関して、それから総則の構造ということで御参考までに紹介をさせていただきます。
まず、おめくりいただきまして、1枚目の裏側でございますけれども、主体的、対話的で深い学びの実現に向けてということで、上の半分にございますのがそれぞれ深い対話的な、主体的な学びについての昨年8月の論点整理の記載ぶりでございます。これを更に関係部会で議論を深めていただいた内容を反映させていただいたものが下のピンク囲みでございます。まだまだ文言等修正中、検討中でございまして、まだ修正される可能性はございますけれども、現時点で最新の表現ぶりということが、2枚目の表の矢印と一緒に示させていただいているものでございます。
資質・能力の育成と主体的・対話的で深い学びの関係(イメージ)(案)というものでございます。左から右に向かうのが、子供たちの学びの過程ということでございまして、その中で「主体的な学び」「対話的な学び」「深い学び」を実現していくという視点で質的な改善を行っていくということ、そしてそれにより、右側にございますような生きて働く知識・技能の習得、未知の状況にも対応できる思考力・判断力・表現力の育成、学びを人生や社会に生かそうとする学びに向かう力・人間性のかん養ということにつなげていくことが重要であるということ、こうしたプロセスの中で、知識・技能、思考力・判断力・表現力、学びに向かう力・人間性が一体的に活用されて、こうした力として育成されていくということでございます。
「深い学び」につきましては、現在各教科等におきまして見方・考え方の整理を進めていただいていることを踏まえて、そうした見方・考え方を働かせて学習活動を行うことにより、内容の深い理解や資質・能力の育成につなげていくということでございます。「対話的な学び」は少しかみ砕いた形で、子供同士の協働、教員や地域の人との対話、先哲の考え方を手掛かりに考えることということとさせていただいております。また、三つ目の「主体的な学び」は、自分のキャリア形成の方向性と関連付けながらということで、今回キャリア教育の位置付けも、総則や特別活動で明確化されることを踏まえまして、こうした「主体的な学び」の中にも学びとキャリア形成の方向性を関連付けるという視点を付け加えさせていただいたところでございます。
それから、2枚目の裏側が、小学校以上の関係教科の関係性でございます。各教科で見方や考え方を働かせながら、資質・能力を育む学びを実現するということ、総合的な学習の時間や特別活動におきましては、そうした教科の見方や考え方を総合的に活用していくということ、特別活動の時間におきましては、特に学級活動などを通じて学校生活全体の基盤作り、学習の基盤作り、あるいは現在キャリアカルテ、キャリアパスポートというものも議論していただいておりますので、そうしたものも含めて、キャリアとのつながりの振り返りということでございます。総合的な学習の時間は、各学校が設定する資質・能力ということをいかに育んでいくかということでございます。
そして、その次のページ、3枚目の表が、これは諮問にもございました何をどのように学び、何ができるようにしていくかという、今回改訂の全体の方向性を1枚で表したものでございます。こうしたことを各学校でしっかりと考えていただけるようにすることがカリキュラム・マネジメントではないかということで、3枚目の裏側にございますような、各学校において何ができるようになるかということをイメージしながら、何を学ぶかを組み立て、それをどのように学ぶかを指導で具体化し、そして何が身に付いたかを見ていくということ、そして実施するために何が必要かという部分でそれ全体を支えていくということ、全体を通じて個々の子供の発達をどのように支援するかという視点で、特別支援教育や日本語指導、あるいは進路指導、生徒指導等を行っていくということ、こうした構想が総則においても分かりやすくなるようにすべきではないかということで、4枚目の表にございますような現行の総則の構造を、5枚目の後ろにございますように、ブルーの、先ほどの何ができるようになるか、何を学ぶかという視点から小学校教育の基本、教育課程の編成、第3が教育課程の実施と学習の評価、第4が特別な配慮を必要とする児童への指導、基盤形成が第5ということで、こういう構造に抜本的に見直すことにしてございます。以下、中学校・高校も同様の見直しの方針でありますので、御参考までに報告をさせていただきました。以上です。
【沓澤子育て支援指導官】  それでは、私の方から資料の1から資料3について、御説明させていただきたいと思います。
初めに、資料の1を御覧いただきたいと思います。こちらは、幼児教育部会取りまとめ(案)ということで、まだまだ十分に先生方の御意見が反映されてない部分でございますが、他校種との調整等ありまして、そういった反映ができない部分がございますけれども、基本的には前回の幼児教育部会で頂いた御意見、それから各部会、ワーキングの横並びで修正を図っているものでございます。
主な修正点といたしましては、机上に配付しております幼児教育部会の取りまとめの見え消しというものがございまして、1ページ目の下のところでございます。そちらも併せて御覧いただければと思います。
初めに、1ページ目から2ページ目にかけてのところですけれども、2といたしまして、幼稚園等におけるカリキュラム・マネジメントについてというものを、今回新たに項目を立てております。これにつきましては、前回御議論いただいたカリキュラム・マネジメントにつきまして頂いた御意見を踏まえて今回挿入しているものでございます。
幼稚園につきましては、小学校以上とカリキュラム・マネジメントのありようが大きく異なりますので、論点整理で示されましたカリキュラム・マネジメントの三つの側面を踏まえつつ、幼稚園として三つの側面を新たに示しているものが2ページ目の丸1から丸3に示しているものでございます。特に、丸1でございますけれども、「各領域のねらいを相互に関連させ「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」や小学校の学びを念頭に置きながら、幼稚園等の教育目標等を踏まえた総合的な視点で、その目標の達成のために必要な具体的なねらいや内容を組織すること」ということで、論点整理に示されているカリキュラム・マネジメントの三つの側面のものとはかなり変えております。丸2、丸3につきましては、論点整理に示されているものとほぼ同じでございますけれども、家庭教育の重要性ということが幼稚園の場合ございますので、その分特出しをしているものでございます。
それから、2ページ目の3のところでございます。幼児教育において育みたい資質・能力と、幼児教育にふさわしい評価の在り方についての(1)幼児期の特性に応じて育まれる「見方・考え方」でございますけれども、この部分につきましては、見方・考え方について表記の統一がございましたということと、それから幼児教育における見方・考え方について、小学校等との接続の観点を踏まえまして修正を図っているところでございます。
それから、大分飛びまして6ページでございます。上から四つ目の丸のところでございますけれども、子供の保育を写真等により記録し可視化するドキュメンテーションというものを追加してございます。
それから、7ページのところでございます。こちらの方は、資質・能力の整理を踏まえた教育内容の見直し、(3)の現代的な諸課題を踏まえた教育内容の見直しでございますけれども、真ん中よりちょっと下のところでございますが、「社会に開かれた教育課程の重要性を踏まえ」のところで、最後のところですけれども、幼児に多様性の尊重というふうなことや、地域の社会生活とのつながりの意識を育むようにするということで、多様性の尊重の部分を今回新たに加えてございます。それから、その下のところでございますけれども、情報手段や視聴覚教材の活用について内容を検討するという内容を今回新たに加えたところであります。
それから、8ページ目でございます。上から一つ目の丸の最後の部分でございますけれども、預かり保育についてチームとして取り組むことについて、新たに追加をさせていただいているところです。それから、5の学習・指導の充実や教材等の充実のところの(1)の部分でございますけれども、ここに日々の幼稚園等の活動で考えられる困難さに対する配慮事項というふうなものを新たに三つほど示させていただいております。一つ目が、幼児が自分の身体各部位を意識して動かすことが難しい場合の例、それと、幼稚園における生活や活動への見通しが持ちにくく、気持ちや行動が安定しにくい場合の例、それから集団の中でざわざわした声などを不快に感じ、集団活動に参加することが難しい場合の例、この三つの例を今回新たに示させていただいているところでございます。それから、その下のところでございますけれども、(2)「深い学び」「対話的な学び」「主体的な学び」の充実ということで、先ほど大杉室長の方から御説明があったとおり、こちらの方も修正を図った関係から、幼児教育の部分につきましても修正を図っているということでございます。
それから、10ページでございます。6の必要な条件整備等についてでございます。こちらの方は、前回の部会の議論を踏まえまして、教材の開発や研修体制の整備、それから教員養成系の大学や幼児教育研究団体等との連携を図るといったこと、それから幼児教育の経験を持った指導主事の配置、幼児教育アドバイザーの育成・配置、地域の拠点となる幼児教育センターの設置について盛り込んでおります。それから三つ目ですけれども、本年度国立教育政策研究所に設置されました幼児教育研究センターを中心とした継続的な政策効果に関する調査研究活動の実施について、新たに加えさせていただいているところでございます。
それから、その他といたしまして、幼保連携型認定こども園の教育につきまして、いわゆる認定こども園法によりまして現在検討が行われている保育所保育指針との整合性を確保することとなっていることから、引き続き審議するというふうなことを今回新たに記述させていただいているところでございます。
それから、資料1の11ページのポンチ絵の部分でございますけれども、前回の意見を踏まえまして、一番左側の幼児教育の隣の部分でございますけれども、「環境を通して行う教育」という文言を新たに加えさせていただいているところでございます。それから、右下に書いているところでございますが、こちらの方も前回の意見を踏まえまして、このポンチ絵は資質・能力が五つの領域と、それから「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」、これの主なものを取り出して記述しているものであるというふうなことを新たに説明書きを加えているものでございます。
続きまして、資料の2でございます。幼児教育の改訂に当たっての具体的な検討の視点のペーパーでございます。こちらにつきましては、お手数でございますけれども、先ほど大杉室長の方の説明で使いました参考資料の1の中の小学校・総則の改善のイメージ(たたき台)の部分、こちらの方も併せてお開きいただきまして、御覧いただきたいと思います。
先ほど、大杉室長から説明がございましたけれども、小学校の学習指導要領の総則分につきましては、こちらの参考資料の1の小学校・総則改善のイメージ(たたき台)のとおり、現在検討が行われているところでございます。今回の改訂では、幼小接続の強化が重要な課題となっていることから、幼児教育の特質を踏まえつつ、幼稚園教育要領の改訂に当たりましても、小学校で示された観点を踏まえまして検討を行う必要があると考えてございます。
具体的には、資料の2の丸1のところでございますけれども、先ほどの参考資料1の方で小学校・総則の改善のイメージの裏側でございますが、こちらの方で小学校学習指導要領の前文で、社会に開かれた教育課程の考え方に基づき、教育課程の意義について示すというふうなことになっていることを踏まえまして、幼稚園教育要領も示していく場合、どのような留意点を考えていけばよいのかというふうなことが丸1の部分でございます。
それから、丸2についてでございますけれども、小学校の総則の改善イメージのたたき台の構成案の第1の部分ですけれども、こちらの方で小学校教育の基本におきまして、資質・能力の三つの柱に沿った、小学校教育を通じて育成すべき資質・能力などを示すことというふうになっていることを踏まえまして、幼稚園教育要領で示されるべき内容としてどのようなものが考えられるのかというふうなことが丸2の部分でございます。
それから、丸3のところでございますけれども、こちらの方は小学校の総則の改善のイメージ(たたき台)の構成案の第1の小学校の基本と、それから第2の教育課程の編成では、カリキュラム・マネジメントの三つの側面に留意し、各学校において教育課程を編成することを示すこととされていることを踏まえまして、幼稚園教育要領で示されるべき内容としてどのようなものが考えられるかというところでございます。特に、現行の幼稚園教育要領では、教育課程の編成に係る事項につきましては、第1章総則の方で書いておりまして、指導計画に係る事項につきましては、第3章の第1、教育指導計画の作成に当たって留意する事項の方にも示されておりますけれども、こちらは整理上、どのように考えたらよいのかというふうなことにつきましても、御意見を頂ければと思います。
それから、丸4のところでございますけれども、小学校・総則の改善イメージの構成では、第3のところで教育課程の実施と学習の評価でアクティブ・ラーニングの視点に基づく学習指導の改善・充実や、指導上の工夫について示すこととしていることを踏まえまして、幼稚園教育要領で示されるべき内容としてどのようなものが考えられるかということについて御意見いただければと思います。この部分につきましては、幼児教育の特性を踏まえまして、示すべき内容を精査する必要がございますけれども、例えば言語活動でございますとか見通しや振り返りなどの留意事項としてどのようなことがあり得るかについて御意見を頂ければと考えております。
それから、丸5のところでございますけれども、こちらも小学校のたたき台の第4のところで特別な配慮を必要とする児童の指導について示されることも踏まえまして、幼稚園教育要領で示されるべき内容としてどのようなことが考えられるのかということ、それから丸6のところでございますけれども、こちらも小学校のたたき台の案で、第5のところで学習活動の充実のための基盤では学級経営やキャリア教育など、小学校の学習活動の充実のための基盤となる留意事項について規定されることを踏まえまして、こちらの方も内容的に精査する必要がございますけれども、幼稚園教育要領で示されるべき内容としてどのようなものが考えられるのかということにつきまして、御意見を頂ければと思っております。
それから、2番目の「ねらい及び内容」につきましては、現在のところ資質・能力の見直しや現代的な諸課題、先ほど御説明いたしました部会のまとめの中にあるものでございますけれども、こちらを踏まえまして「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」の内容等を示す場合の検討が必要があると現在のところ考えております。また、先ほど取りまとめの中で御説明させていただきました幼児教育の終わりまでに育ってほしい姿について規定することについて、この「ねらい及び内容」のところで検討する必要があると、現在のところ考えておるところでございます。
それから、資料の3でございますけれども、こちらの方はこれまでの幼児教育部会の主な意見をまとめたものでございます。私の説明は以上でございます。
【無藤主査】  ありがとうございました。
ただいま事務局から御説明いただきましたけれども、本日は幼児教育部会取りまとめの案、そして幼稚園教育要領の改訂に当たっての具体的な検討の視点、この二つにつきまして議論を進めていきたいと存じます。終わりが16時でございますけれども、その間近までの議論ということで、時間を十分使いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
いつものように、御意見のある方は名札をお立ていただきたいと思います。どなたからでも、またどの部分からでも結構でございますが、いかがでしょうか。
私の方が若干余分な解説を加えると、最初の方が幼児教育部会取りまとめ案となっていますけれども、要するにこういう文章の形で幼児教育部会から上の部会に報告をするということなわけですね。ですから、当然ながら、幼小中高全体の枠組みの中で幼稚園としてはどういうことについて改訂を進めるかの基本的な考え方と、それに付随した部分というのがいろいろ入るわけですけれども、資料2の幼稚園教育要領の改訂に当たっての具体的な検討の視点というのは、その取りまとめ案を踏まえて、現在幼稚園教育要領が3章立てになっておりますけれども、それの具体的にどこを変えるとか書き込むとか加えるとか、そういうことについて、まだ詳細まで入ってはおりませんが、こういう方向ではいかがかというあたりということで、御覧いただくとよいと思いますけれども。いかがでしょうか。
多分、複数回の発言が可能だとは思いますので、小さく幾つかお話しいただいても大丈夫です。
じゃ、渡邉英則委員。
【渡邉(英)委員】  全てを見ているわけではないので、カリキュラム・マネジメントのところなんですけれども、三つの側面からカリキュラム・マネジメントを捉えることが必要であると書いてあって、論点整理のところからこれは持ってきてはいるんですけれども、多分幼児教育の教育内容というのは割と環境を通してだったりとか、一人一人の子供に重きを置くので、3のところの幼児教育における育みたい資質・能力というところとは結構出てくるんです、一人一人の子供っていうのが。ただ、カリキュラム・マネジメントのところでは、どちらかといったらやっぱり幼児期の終わりまで育ってほしい姿を通してどうカリキュラムをつくっていくかというような、何ていうんだろう、達成目標があって、それに向けてどう動いていくかみたいな話ではなくて、幼児教育ってやっぱりどちらかといったら、それもありながら子供とのやりとりの中でという、子供という視点がどこかにもうちょっとあってもよいかなと、その辺のところの書き方のところで、少し子供の実態とか一人一人の子供に応じてというところが強調されるところが幼児教育の特質だということが、何かその中にも入らないかなと読んで感じました。
【無藤主査】  ありがとうございます。まさにそのとおりだと思うので、カリキュラム・マネジメントの三つの視点を加えるか、前文的に書くか、ともあれ是非そういう方向でと思います。
山下委員、お願いします。
【山下委員】  今回、幼児期の終わりまでに育ってほしい姿に、現行の幼稚園教育要領ではあまり触れられていない社会生活との関わりというのが示されていることは、とても私はよいのではないかなと思っています。特に最近、先ほども説明が室長からもありましたようにキャリア教育であったりとか主権者教育などということが大事だと言われているわけですので、将来の社会の一員となっていく素地を幼稚園から築いていく、あるいはそういったことを考えていくということはとても重要だと思っているわけです。このような素地を養っていくためには、例えば地域にある公共の場所に出掛けたりとか、地域の行事やお祭り、そういったところに交流するなどの取り組みを進めていくとよいのではないかと今思っているわけです。
このことに関連して、今の現行の幼稚園教育要領では行事の指導に関する記述には、遠足だとか発表会など、幼児が主体的に参加し、そしてそれを楽しんだり自由に活動したり、いつもとは違う友達と遊んだりする、そして協力して幼稚園生活に潤いを与えていくようなものが中心になっているわけですけれども、例えば卒園式など幼児が場面に応じた望ましい態度でこれらに参加しなければいけないことなどが分かるなど、社会的な態度などを身に付けさせるようなものもあり、社会とのつながりだとか小学校の接続なども考えると、このような行事についても少し記述があってよいのではないかと考えています。以上です。
【無藤主査】  ありがとうございました。社会生活ってかなり重い表現に今度なりそうですので、その内実をどう示すか、踏み込んで是非御示唆いただきたいと思います。今の点大事だと思いました。ありがとうございます。
それでは、阿部委員、よろしいですか。
【阿部委員】  今のに関連しまして、飛びますけれども、現代的な諸課題を踏まえた教育内容の見直しの中の六つ目、「異なった文化を持つ人たち」ということで、外向きの基本的に、何というんですかね、やりましょうと言うことを書かれているんですが、この中に今おっしゃったように、私も自国の文化とか行事を通した、今なかなか行事ごとに何かするということが家庭で見られなくなってきているので、私たちが大事にしている日本の文化とか伝統的なものについて、より幼稚園時代から大事にしている、大事にしようというあたりも、どこかに見直しの中に含めて書いていただくことはできないのかなと。四季に応じた行事を大切にするとか、そういったところは重要性を増してくるのではないのかなと思っています。
【無藤主査】  ありがとうございます。それはもうそのとおりだと思います。
それでは、小枝委員、よろしいですか。
【小枝委員】  時間軸について触れてなかったなと思いました。時間軸というのは、子供、幼児が小学校に上がるまでの姿のところで、集団と自分という関係性であったり、それから自分が一日どのように過ごしたかということの振り返りと、それをもって次の日、どのようにやろうかという見通しともう一つは期待ですよね。期待が子供を伸ばすと思うので、そういったレベルのところに子供たちが行っていると非常に学びがよくなっていくのかなということを思って、それを発言しようかなと思いましたら、ポンチ絵の方にちゃんともうそれが書いてありますよね。22とか23のところの最後の緑のところで、振り返りとか、22ページのポンチ絵では、下の方に主体的な学びの過程というところで振り返り・見通しというのが書いてありますので、これは非常に大事ですのでこの場でもちょっと御指摘させていただきたいなと思いますのと、振り返り・見通し、そしてもう一つ期待というのを入れていただくと、小学校に上がるまでの幼児の姿が見えるのかと思いますのが1点。
それから、この委員会で初期に非認知的能力という言葉がよく出たと思うんですけれども、ちょっと最近消えてきてて、このポンチ絵にも出てきてないんですね。例えば、認知的能力というのをどう定義するかによるんですけれども、言語であるとか数の認知であるとか形の認知であるとか、記憶力であるとか、そういったものを認知能力と呼ぶならば、行動の枠組みというのは非認知能力ということになるんだと思うんですね。そうすると、小学校以降ぐっと伸びるのはやはり非認知能力という行動の枠組みをしっかりと伸ばしておくということが大事になるので、どこかでやはりこの非認知能力を大事にするというのは何か入れていただきたいと思います。以上でございます。
【無藤主査】  ありがとうございます。非認知能力の方は、消えたというよりは非認知能力というのが分かりにくい表現なので、お手元の触れていただいたようなポンチ絵でも、学びに向かう力、人間性等という部分で、心情、意欲、態度等々のことが出ていて、その具体的な中身を見ていただくと、思いやりとか好奇心とかいろいろ出ているあたりがおおむね非認知能力に該当する項目じゃないかと思いますね。ですから、それをもう少し分かる形の表現、まとめる表現というのは御指摘のとおり必要だと思います。
それと、振り返り・見通しのところは全くおっしゃるとおり、期待とか予想とか、何でしょう、幼児教育要領のどこかには、解説ですか、憧れとかいろいろ出ていると思うので。ただ、御指摘で、それが足りないかもしれないというのは、幼稚園教育要領の文章の中にどう入れるかについてはまだ多分はっきりしてなかったと思うので、是非御指摘いただきたいと思います。
【小枝委員】  ありがとうございます。このたび、例えば絵本によく触れるとかそういったことが入っていますので、どうしても言語であるとか数であるとかいうようなところに、何かちょっと幼児教育がシフトしがちであるがゆえに、非認知能力が大事ですよというのを残していただくと、対比的になって行動の枠組みであるとか、人間づくりこそがやっぱり大事なんだということが強調できるかなと思いましたので、また御一考いただけたらと思います。
【無藤主査】  ありがとうございます。
【沓澤子育て支援指導官】 今の小枝先生に御指摘いただきました非認知的能力の重要性に関しましては、資料1の7ページの(3)の現代的な諸課題を踏まえた教育内容の見直しのところの上から四つ目のところに、「幼児教育におけるいわゆる非認知能力を育むことの重要性を踏まえ、例えば、様々な人と接したり、自分の気持ちを調整したり、くじけずに自分でやり抜くようにしたり、幼児が自分のよさや特徴に気付き自信を持って行動したりするようにする」というふうなことで、今回教育内容の見直しの中に入れさせていただいているところでございます。
【無藤主査】  ありがとうございます。ただ、幼稚園教育要領の文章上にそう入れるかどうかが微妙に難しいなと、私個人的にちょっと思いましたけれども。
ありがとうございました。
じゃあ、志民委員、お願いします。
【志民委員】  よろしくお願いします。部会の取りまとめの9ページのところですが、下から三つ目のところで小学校各教科等における教育の単純な前倒しにならないようにすべきというところが、今見え消しになっているわけですけれども、この辺は恐らく1ページの一番最初のところであるとか、2ページのあたりのことを鑑みて、この辺の文言は変えていただいたのかなとは思うんですけれども、やはり前倒しにならないというところは非常に重要なところではないかなと、ここはとても心配しているところですので、こういうところは今後も重視してやっていく必要がある、慎重にやっていく必要があると思うので、教育要領の方でもそこは丁寧に解説していったりですとか、それから解説の中でその辺は文言として入れていく必要があるかなと思います。
先日なんですけれども、ある行った園のところで、そういう幼小連携のことが言われているので、鍵盤ハーモニカですね、ピアニカをどうやって指導したらよいですかみたいなことを聞かれて、やっぱりこういうところは慎重に進めていく必要があるかなと思った次第です。以上です。
【無藤主査】  ありがとうございます。そこも丁寧に分かるようにするのと、小学校の方の学習指導要領もスタートカリキュラムとか音楽を含めた各教科で幼児教育とのつながりと書いてあるんですけれども、ときどきそれが誤解されて、小学校教育の準備を幼児教育でやってくれると思う向きがなくはない気もするので、小学校側でも検討を是非お願いしたいと思っております。ありがとうございます。
ほかにはいかがでしょう。
じゃあ、大方委員、お願いします。
【大方委員】  ありがとうございます。議論してきたことをこのようにきちんとまとめていただいて、深まってきたということにまずは感謝したいと思うんですけれども、今回、生活体験という、例えば1ページのところの丸の一つ目は、「社会状況の変化等による幼児の生活体験の不足等」という言葉が使われていて、2ページの3のところの(1)の丸の一つ目は、「異なる家庭環境や生活経験の中で」とこうなってきて、2ページの下の丸の2行目は「心動かされる体験」というふうに出てきまして、経験という言葉と体験という言葉がとてもたくさん出てくるんですけれども、その辺のところを読み手の方々が違いを認め合ってというか、共通理解ができるような、あえて変えている部分と、もしかしたら置き換えた方がよい部分と、例えば5ページの丸8の数量・図形のところは、「遊びや生活の中で、数量などに親しむ経験を重ねたり」ということで、ここでは経験という言葉を使っているので、その辺の整合性というか、あえてこうしているというならこうしていますということがないと、使い方がぐちゃぐちゃになるのかなと若干思いました。
それから、1ページのところは下から5行目のところは、「子供たちの」というときには漢字を使われている部分が、今たまたまそうなのかもしれないのがあって、幼児という言葉がほとんどのところは使われていますので、この辺のところも、あえて子供にするのか漢字にするのか、よく現場の先生からもどっちですとかとか聞かれる部分があるので、共通理解ができればよいかなと思います。以上でございます。
【無藤主査】  ありがとうございます。子供の方は、文部科学省、最近子と供、両方とも漢字にする、公式的にはそうですけれども、認定こども園の「こども」はひらがなだし、ちょっといろいろ使い分けが面倒くさいんですけれども。これは是非事務局で整理してください。
体験と経験は、幼稚園教育要領上はきちっと使い分けられていると私は理解しているんですけれども、この文章でそのとおりになっているかまた事務局で御検討いただきたいと思います。ありがとうございます。
ほかには、いかがでしょうか。
じゃあ、砂上委員、お願いします。
【砂上委員】  きょうお配りいただきました資料1の取りまとめ案の9ページのところに、「深い学び」「対話的な学び」「主体的な学び」の充実ということが書かれています。アクティブ・ラーニングの視点にから指導してくことが重要ということで説明があります。カリキュラム・マネジメントと並んで、このアクティブ・ラーニングの視点をより明確にしていくということがこの次期の改訂の一つの要点にもなっていくかと思うんですが、例えばここに挙がっている「深い学び」、「対話的な学び」、「主体的な学び」ということが、これまでの幼稚園教育要領の環境を通しての教育や、遊びを通しての総合的な指導というところとどう対応していくのかということの整理と言いますか、そもそも幼児期の教育は具体的な対象と子供が自ら関わるということで、アクティブ・ラーニングを中心にこれまで行ってきたというようなことがありますので、ここで言われている「主体的な学び」「対話的な学び」「深い学び」というのは、この表現ではなくても、これまでの幼稚園教育要領の中にもその発想と言いますか、観点というのは生きているかとは思うので、それをより充実していくというような見方でよいのか、あるいはこのアクティブ・ラーニングの新たな三つの学びというのが何か新たなものを付け加えるというようなことであるのかというところは、少し整理をしていくことも必要でありますし、私の理解としては、これまで幼稚園教育要領で示してきた環境を通しての教育、遊びを通しての総合的な指導というところを、より徹底しつつ各発達に丁寧に応じていくということなのかなという理解があるので、その辺の整理が今後必要になっていくかなとは感じております。以上です。
【無藤主査】  ありがとうございます。
今、砂上委員に整理していただいたとおりの方向で、これまでこの部会で議論が出てきたと思うので、それがはっきり伝わる方向の整理をお願いしたいと思います。
それでは、桶田委員、お願いします。
【桶田委員】  ありがとうございました。本当に分かりやすくまとめていただいたと思います。
現場の園長たちがよく話している中で、今回のこと、一番言葉として取り上げているのはカリキュラム・マネジメントで、ここに書いてあることを読むと確かにそうだと思うんですが、今までやってきたことと何が違って何をどうしなくちゃいけないのという、具体的なところでイメージし切れないところがまだまだあるなというところを、特に真面目に評価とかいろいろ取り組んできているところほど、これ以上後は何が足りないんだろうというところで迷ったりするところもありますので、何かそこがもう少し分かりやすくなるとよいなと思っています。
それからもう一つです。条件整備について教材の在り方のところやその下の必要な条件整備の丸の一つ目のところで、教材研究それから研修体制と書いてあるんですが、もう少し研修のことについて強く出せないかなと。私たちの権利でもありますし義務でもありますので、教材だけではなく、やはり幼児理解だったり保育をどう実践していくかというあたりのことに関して、研修体制の整備だけだと何かちょっと今、例えば預かり保育があったりこども園になったりいろいろな体制の中で、もっと研修をさせたいけれども出し切れないというような、出せない、できないというような現場の声もありますので、それがとても大切なんだということを、もう少し強く出していただけるとありがたいなと思いました。以上です。
【無藤主査】  ありがとうございます。研修の方は全くおっしゃるとおりだと思うので、加えていけるとよいと思います。
前半のお話は、砂上委員の御指摘ともつながっていて、今までしっかりやってきた幼稚園はやっているじゃないかと、簡単に言えばそういうことだと思うんですけれども、多分それはそのとおりだと思うんですが、じゃあ改訂は何のためにやるかといえば、しっかりやってきた園や先生はやっているかもしれないけれども、全国的にはどういう状況かはまた別でしょうから、それがより全国的に分かりやすく広がりやすい、より明確な表現を通してということに我々考えるべきかなとは理解しておりますけれども。ありがとうございました。
それでは、宮原委員、お願いします。
【宮原委員】  資料の1のページから行きますと7ページでして、現代的な諸課題を踏まえた教育内容の見直しというところでございまして、ちょうど六つ目に「幼児に多様性の尊重」というのが出てきましたので、ちょっと私、ここを専門にしているところもございまして。ここで申すところは何か地域とか文化の多様性ということなんですけれども、今、男女共同参画基本法ですとかいろいろLGBTなんかの問題もございますので、もう一個踏み込んで、何か異なった文化や思考とか態度というのは、男の子でも女性っぽいような考えの子もいますし、その逆もありでございますが、ちょっと人権のような踏み込み方もここでしてもよいのではないかなという気もしまして。これも今後現代的な諸課題という意味では、結構な課題にもなりつつありますので、ちょっと幼児期だと早過ぎるということもあるかもしれませんが、ちょっとせっかく多様性の尊重というのがここに赤字で出てきましたので、異なった文化、し好というのはし好品の方のし好という意味でして、考える、意思の思考じゃなくて、異なったし好とかあるいは態度というのが少し入るともう一段踏み込んでもらえるのではないかということで、ちょっとそういうふうに感じました。以上でございます。
【無藤主査】  ありがとうございます。多様性と言えどももう少し本当に様々なタイプの多様性があるとはっきりさせるということかと思います。ありがとうございます。
それでは、渡邊郁美委員、お願いします。
【渡邊(郁)委員】  幼児教育の取りまとめ(たたき台)の資料の8ページです。8ページの一番上の一つ目の丸のところで、預かり保育のところについての記述があるんですが、ここのところの赤文字のところで、チームというのを入れていただいて本当によかったと思います。小・中学校の方でも他校種のあたりでもチーム学校という考え方が重視されているところです。幼稚園のコアタイムの中でも同様にと思われるんですが、預かり保育の中では地域の人々との連携は欠かせないと思いますので、本当に入れていただいてよかったと思います。
また、それと反対に、余りにも地域であるとか非常勤の職員の方に任せ切りになってしまってもいけないので、ここの1番目の丸の2行目、教育課程に係る教育時間を含めた幼稚園の生活全体の中で計画作成は当然していると思うんですが、計画、実施もできたら入れていただけますと責任がはっきりするとともに、地域の人々との連携ということがありますので、実施という言葉を入れていただけたらなと思います。
最後ですけれども、幼児教育部会の取りまとめ(案)のところで11ページですね、資質・能力の三つの柱に沿った、幼児教育においてすべきというところで、幼児教育の隣に大きく「環境を通して行う教育」を入れていただいて本当にありがとうございます。それから、真ん中の「遊びを通しての総合的な指導」を入れていただき、そして丸の重なりですね、一番下のところに赤い部分、「学びに向かう力、人間性等」というのを入れていただきまして、これを周りの本園の教員であるとか、近くの地域の方々に説明をするときに非常に説明がしやすくなった。ここで責任を果たせるなというような気持ちがしております。本当に御配慮いただきましてありがとうございます。以上です。
【無藤主査】  ありがとうございました。
それでは、嶋田委員、お願いします。
【嶋田委員】  私は、机上配付資料の2ページになりますけれども、幼児期の特性に応じて育まれる「見方・考え方」というのが、「小学校における教科に根ざしたある特定の視点や思考の枠組みを培うものではない」というような文言があります。それを受けて、21ページの生活科のイメージのたたき台というところで、ちょっと細かなところなんですけれども、接続の中で左側の方に、「幼児期に総合的に育まれた「見方や考え方」や資質・能力を、徐々に各教科等の特質に応じた学びにつなげていく時期」というところで、これは非常に良い表現だなと思っています。下の方、幼児教育の側で行くと、「自立的・協同的な活動を促したりするなど」というところがあるんですけれども、この自立的・協同的な活動というのが、この小学校教育の中で言う狙いに即して力を合わせて課題を解決していこうというような、小学校の学ぶ態度と言いますか教科カリキュラムを学ぶ態度につながっているんじゃないかなというところがあります。ですので、この自立的・協同的な活動を促しているんだという経験を、小学校の側にもこれを生かしたというような文言もしくはアピールがあるとよいかなと感じます。
【無藤主査】  ありがとうございます。
より幼小接続への資質というのを考えることだと思います。
それでは、鈴木委員、お願いします。
【鈴木委員】  これまでの議論をきれいにまとめていただき、ありがとうございました。
8ページに、やはり預かり保育と子育ての支援ということで、先ほど渡邊委員もおっしゃいましたけれども、チームという言葉が出てきています。チームとして子育ての支援に取り組むというふうに書いてあって、まさにそうなんですけれども、その結果、実は幼稚園の保護者、日中地域にいることがすごく多いので、今後の地域学校協同本部の核となる担い手になるのは保護者の方々だったりするので、やっぱりここは子育ての支援であると同時に双方向でやはり幼稚園との関係があるんだというようなことがあるとよいのかなとちょっと思いました。以上です。
【無藤主査】  ありがとうございます。
地域と学校の協同本部で、学校と地域の対等、双方向の結びをつくろうというような、別な提案として出ているのでそれを生かすこととか、チームの面などはチーム学校の考え方でもあると思いますので、その辺も書き入れるということをよろしくお願いしたいと思います。
それでは、神長委員、どうぞ。
【神長主査代理】  全体を通してこれまでの議論がたたき台のところ、まとめのところですね、取りまとめのところに反映してきていると思っています。それで、先ほど嶋田委員から話題に出た、見方・考え方というところなんですけれども、この見方・考え方というところは、やはり幼児教育における見方・考え方ということで大変分かりやすく、幼児期の子供の見方・考え方がこんなふうに広がっていく、また定着していくという意味では大変よく工夫してまとめていらっしゃるなと思いました。
それで、それをまた教材の在り方につなげてみたときに、結論から言うと教材のところにもう1項目ぐらい欲しいなと、そういう視点から中身に入っている内容ですね、よく読んでいると、具体的な例でお話をすると、例えば子供たちが段ボールで遊んでいて、段ボールがたくさんあればあっただけ子供たちはたくさんよく遊ぶし、そこからいろいろな気付き、発見をするんですけれども、そこに散々遊んだ後に、その段ボールを斜めに、三角のような切り込みを入れ、ぱくぱく開くようなものをつくると。それは先生の教材研究の一つなんですけれども、そういうものを今度1週間ぐらい遊んだ後に、そんなふうに置き換えてみると、また子供たちの構成が変わってきたり、遊び方が変わってきたり、またそこでメンバーが変わってきたり、交流がまた更に広がったりというような、やはり子供たちの見方や考え方、気付きや発見というものに寄り添いながら、更にプラスしながら教材研究をしていくということがとても大事で、もちろん何かの環境の構成の前に教材研究があるということが大事なので、この教材研究の在り方という9ページの中身については十分分かるんですけれども、更に何か別々な項目として読むんではなくて、やはりこの見方や考え方をより子供たちの気付きや発見を引き出していくかや学びにつなげていくためには、やはりここでいえば日々教材研究しながら進めていくことがとても大事なんだということを、何か今回の改善点とつなげながら、この教材の在り方ということを論じていくと、もちろん従来やっているところのものが大事なんですけれども、今回のこういう改訂だから、更に共通理解して深めていこうという視点が出るかなということを思いました。
それともう一つは、やはり教材というところから見ると、視聴覚教材も、まとめの方で言いますと7ページで、やはり今いろいろな視聴覚教材が実際幼稚園等で使われていると思うんですね。ここにありますように、やはり直接体験を補完してくものとして非常に重要だと思うんですけれども、そのときに日々の幼稚園生活では体験することが難しいということだけではないというか、もちろん体験することが難しいので、それは視聴覚教材を借りながらという、視聴覚教材の活用もあれば、日々の体験の中でより深くそのことを知ろうとする、例えば動植物などに触れたときに、子供たちが昆虫とか、具体的にはダンゴムシとか今の時期テントウムシとか見つけたときに、それをより生態を知ろう、その虫との関わりを深めていこうとするときに、この映像ってすごく役立つということもありますし、実際にそういう映像を、子供たちがそういう対象と関わっている写真等を並べながら、自分たちが体験してきたことを振り返ってみるようなふうに、この視聴覚教材を生かしていくと、それはそれで学びを深めていくというか、深い学びにつながっていくので、必ずしもここで言う「日頃の幼稚園生活では体験することの難しい」とだけは言い切れないかなと思うんです。いわゆる体験できないからでは映像でという安易な――安易なというよりは、それだけではなくて、やはり体験を深めるという視点から視聴覚教材を積極的に活用していくという視点がこの中に入るともっとよいのかなと思いました。
【無藤主査】  ありがとうございます。
では、横山委員、お願いします。
【横山委員】  2点。今の神長委員のお話にもあった、見方・考え方、2ページのところなんですけれども、私はこれを読んで、うまくまとめていただいたなという反面、何か子供の可能性というか、広がっていく捉え方、幼児期ならではの、ふさわしいんだけれどもちょっと外していく展開の部分というのがちょっと読み取れない感じがして、そこをきっと神長委員は子供の気付きに寄り添っていく教材のというところにつながっていくんだと思うんですけれども、ふさわしいとか生活を意味あるという、ある意味集約していく、適切にはめていくというところだけではない広がりの部分というのも、幼児期ならではで取り上げていただけるとよいのかなという気がします。食わず嫌いを作らないとか、粘り強くというところ、ここだけじゃない何か違う展開があるんじゃないかみたいなところが見えるからこそ取り組んでいけるのかなという気がするので、広がりの部分もちょっと入ってもらえるとよいかなと思いました。
あともう一点は、3ページ目の三つの柱のところの丸1のところなんですけれども、今までずっと「個別の」というのが入っていたと思うんですが、今回個別がなくなって知識や技能というふうになってきたというのは何か意味があるのかな、子供の捉えというのは具体的な一つ一つのものというところで入ってきているものが、個別というのが落ちているというのがどういうところで来ているのかなというのも感じたところです。
【無藤主査】  ありがとうございます。
2番目のことは事務局として。
【大杉教育課程課教育課程企画室長】  失礼いたします。これは現在の検討全て共通で今「個別の」を外す整理等をさせていただいております。論点整理の段階ではまだまだ見方・考え方ということも未整理でございまして、身に付いた知識をつなぎ合わせながら、一つの理解につなげていくという、思考・判断・表現のプロセスと獲得する知識というものの仕分けがちょっとしにくいんじゃないかというようなこともあって、あえて知識・技能の方には「個別の」と付けることで、少し差異化を図っていたような状況ですけれども、その辺が見方・考え方ということが整理されてきたこととともに、逆に「個別の」と付けるとさまつな知識のことのように見えるんじゃないかというようなおそれが出てまいりましたので、そういった御懸念を払拭するために「個別の」というのを取るというのを共通の整理と今させていただいているようなところでございます。
【無藤主査】  ありがとうございました。小学校以上の方で知識・技能のところで、それを思考力などと結び付けながら深い理解にしていくというときに、今御指摘の見方・考え方を踏まえてということですけれども、知識・技能を構造化するとか、概念化するという言い方をしていると思うんですけれども、それがばらばらというよりは知識・技能を互いにつなぐことによって理解になっていくんだと、そういう考えが出てきているんだと思いました。ありがとうございます。
阿部委員、ございますか。
【阿部委員】  9ページです。アクティブ・ラーニングのところなんですが、とてもまとまっていると思うんですが、今までずっとやってきて、アクティブ・ラーニングは私も子供をせき立てるというんでしょうか、追い立てるようにアクティブ・ランニングになって走りながら考えて、走りながらご飯を食べて、走りながらというふうになってはいけないなと感じているんです。もっとじっくりしたり、ゆったりとか、幼児に特有の一人一人のペースに合わせてとか、そういったところを慎重になって考えていきたいなと。その中での(2)のところの書き方が「実現できているか」、「実現できているか」、「実現できているか」という、ここが評価評定的な終わり方にして、例えばこのまま出ると学校でこのことができているか、幼稚園でこのことができているかということに結び付いてしまうので、できれば、例えば「深い学びは」とか括弧書きのところは全て前に持ってきて、深い学びは直接・具体的な体験の中で捉えるようにするというような、そういう文言ではいけないのか。ほかは全部、ここだけが実現できているか、できていないかというきつい言い方になってないかなというのを思っているものですから、もうちょっと子供を理解から含めて、幼児のことを含めて一人一人のペースに合わせた、そういったことが繰り返し出るようにしてほしいなと思っているところです。
【無藤主査】  ありがとうございます。まさに幼児教育で深いというふうに考えれば、それはじっくり、ゆっくり、しかし確実に進む部分でしょうから、この辺は多分小学校以上の整理と符合を合わせることも必要だと思うので、ちょっと検討させていただきたいと思います。
それでは、田中孝尚委員、お願いします。
【田中(孝)委員】  ありがとうございます。カリキュラム・マネジメントのところについてなんですが、1ページのところで二つ目の丸のところです。ありがたいなと思っていることなんですけれども、園全体でカリキュラムを改善していくということを進めるときに、一番最後に「一人一人が教育課程をより適切なものに改めていくという基本的姿勢をもつ」ということで、一人一人の実践がきちんと教育課程の改善につながっているんだということの基本的な方向をきちんと表していただけてありがたいなと思っています。
まずそのことで、もう一度確認しておきたいなと思ったことと、後は、もう一点は簡単なことなんですけれども、多分これから言葉の整理だと思うんですが、先ほど話題に出ていた、例えば「個別の」というのを取っているということが、この資料1の11ページの中では「個別の」というのがポンチ絵の中では生きていたりとか、あとさまつなことになるんですが、見方や考え方が、今「見方・考え方」ということで言葉をそろえられているのが、特に生活科のところになっているんですが、生活科の接続の中で、「生活科を中心とした」という文章と「幼児期の終わりまでに育ってほしい」ということの中に「見方や考え方」。ほかは「見方・考え方」になっているんですが、この左端のところに3箇所ほど「見方や考え方」という形で残っているところがあったりしますので、ここはこれからなのかなと思いますが、一応目にしたものですからお伝えしておきます。以上です。
【無藤主査】  用語については、再度吟味していただきたいと思います。
それでは、田中雅道委員、お願いします。
【田中(雅)委員】  ありがとうございました。ちゃんとまとめていただいたと思っております。
最後に一つ、幼児教育というまとめでいって幼稚園教育とどう違うのかなというのをちらっと今何となく自問自答していたんですけれども、これは保育所で、例えば駅の中にある保育所の人がこの幼児教育の文章を読んで、全部できるよなと思いますねと。園庭が何もなかってもね、多分この文章を実現することは可能かなと。ただ、幼稚園という場所は、園庭が必ずあって、非常に自分で工夫できる自然環境があるということに大きな意味を置いているわけで、そこで育つものっていうのをどう表現できるのかなと今思ったんですけれども、なかなか難しいですね。恐らく言葉としてはこういうものだと思うんですが、幼稚園教育要領の解説の部分においては、日常に非常に子供が主体性を持って自由に活動できる空間というものが園庭の中にあって、その中にある自然とどう触れ合うのかということで育つものは何なのかということをきちっと表現しないと、言葉だけでいってしまうと、恐らくビルの中でもこの内容は全部できますよねと。その中で、育つ環境もありますよねというものだけになってしまうとまずいと思います。じゃあ、ここでどう言葉を工夫したらよいのかと言われるとないんですけれどもね。是非もう一回悩んでください。全体としては、幼小中高接続の中のこの流れで行って幼児教育という言葉でまとめる限りではこれであると思いますけれども、園庭を持っている幼稚園として特にアピールするものは何なのかというところ、次はどう打ち出すのかというところを是非出していただきたいと思っています。
【無藤主査】  ありがとうございます。当然、まずは幼稚園教育要領ですし広く幼児教育としても目指す方向が幼稚園教育要領で示すものであってほしいので、おっしゃるとおり何か工夫したいと思います。
それでは、寺岡委員、お願いします。
【寺岡委員】  先ほど来委員の先生方から話題に挙がっているように、幼小連携によってアクティブ・ラーニングという言葉が小学校でも幼稚園でも使われることによって、小学校の前倒しに更にならないかなと気を付けなくちゃいけない部分があるのかなと思いつつも、委員の先生方がおっしゃるように、今まで幼稚園の教育の中でやってきた興味・関心を膨らませるというところは、一人一人の興味、関心を膨らませながら教育を育むというところは恐らく主体的な学びのところにつながるだろうし、友達と協同的な活動や遊びを生かしていくというところは対話的な学びのところに生きてくるのかなと思いますので、むしろ小学校側の先生方にとってみると、アクティブ・ラーニングの方が難しい局面にぶつかるんじゃないかなと、どうしても時数の関係から学習指導要領に載っている内容を時数内で終わらせなくちゃいけないと言われたときに、子供たちの主体的な意欲を喚起することもなく授業を進めたり、対話的な学びが行われることなく単元を終えたりというときが、小学校の先生方はそういうこともあるのかなと。
そういったときに、先生方が頼りになるのが近くに園があれば園の様子、園での教育の様子とか、近くに園がない先生方にとってみると、やっぱり幼稚園教育要領がアクティブ・ラーニングを推し進める上で手立てになるのかな、ヒントになるのかなと思うので、やはり小学校の先生方がアクティブ・ラーニングでどうやって主体的な学びを育もうとか、アクティブ・ラーニングを通してどうやって対話的な学びを育めばよいのだろうというときのヒントになるのが幼稚園教育要領だったらよいなというふうに思っております。
なので、是非幼稚園教育要領の中の項目として起こして、例えばアクティブ・ラーニングの視点に基づく教師の役割とか、留意点という言葉が起こされると、小学校の先生方がそれをヒントに、子供たちの興味・関心を膨らませるためにはこういうところに気を付ければよいのだとか、生活とか経験とかを生かしながら主体性を育めばよいのだという、小学校の先生方の教育観とか指導観とか子供観とかが、この幼稚園教育要領を読むことによって見直したりこうすればよいのだなという手立てになったりするとよいなと思うので、せっかく幼小連携でアクティブ・ラーニングという言葉がどのように学ぶかで使われているのであるので、是非幼稚園教育要領の中の項目の一つとして、アクティブ・ラーニングの視点に基づく教師の役割とか留意点という言葉が起きてくると、独立されてくるとよいのかなと思いました。以上です。
【無藤主査】  小学校の先生が読んで参考になる部分というその視点、是非入れたいと思います。
それでは、斎藤委員、お願いします。
【斎藤委員】  お願いします。今回の資料、幼児期の終わりまでに育ってほしい姿の再整理イメージ(たたき台)の方を読ませていただいて、大変分かりやすく、しかも奥行きが感じられるまとめになっていることがありがたいと思っております。5歳児の終わりまでに育ってほしい姿と書いてあるんですけれども、ここの姿に至るまでに子供たちが徐々に成長していくようなそういうイメージが感じられること、そして5歳児の終わりが決して終わりではなくここから小学校につながっていく、子供たちが成長の途中であるというようなことが一つ一つの表記から感じられるように思います。是非この表現を、小学校との接続の大切な表記として扱っていただきたいと思っています。実際、この表記が個々の子供の姿が幼稚園等々、それから小学校の教師がその姿を共有できるかどうかというのが接続で重要なことではないかと考えて読ませていただきました。
併せて、幼児期の特性に応じて育まれる見方・考え方のところが幾つか表記されていますけれども、ここの特性についても小学校以降の教員がこの見方や考え方の育ちをイメージできることが接続で重要ではないかと考えています。21ページの図にありますように、幼児期と生活科や小学校とつながっていくイメージというのがまだまだ硬さがあり、そのあたりのスムーズな接続というところが共有できるために工夫が必要ではないかと思いますが、是非姿の共有でこれがスムーズにつながりますよう、そういった具体的な方策を考えていく必要があるのではないかと思っています。
【無藤主査】  姿の共有を可能にするという素晴らしい言い方だと思います。ありがとうございます。 白旗委員、お願いいたします。
【白旗委員】  もしかすると重複するようなことに関わってしまうかもしれません。
まずは、全体に本当によく取りまとめていただいたなという気がします。アクティブ・ラーニングというのも、幼児教育の中でどう処理していくのかなというのを初めは思っていたんですけれども、様々な学校現場等行きますと、これは小学校を含めてなんですけれども、アクティブ・ラーニングという言葉よりは、その中の視点ですよね、ここがすごく明確になってきたということで、非常に落ち着いていくんじゃないかなと。先生たちも見えていくんじゃないかなと思っています。そういう点では、このアクティブ・ラーニングの視点ということで捉えていくならば、この幼児教育では非常に重要なことを語っていただいているなと思っています。
また、一つ体を動かしていくということが、別に体の育成だけではなくて、心であるとか人との関わりであるとか、あと脳の発達であるとか様々なところに非常に影響しているということを前に申し上げさせていただいたことがあったと思うんですけれども、その点で考えますと、8ページのところになりますでしょうか、特別支援教育の充実、幼児一人一人の特性に応じた指導の充実という項目の中の、四つ丸がありまして、一番下の赤の段落です。「幼児が自分の身体各部位を意識して動かすことが難しい場合」、やりたいんだけれどもうまくできないという状況ですね、そういう中で、文章を読んでいって非常に大事な視点を書いていただいていると思っております。ただ、ちょっと分かりにくいなと思ったのが、4行目あたりに、自分の体の動かし方や、動かす順序などに対する教師の声掛けや援助の量を徐々に少なくしていく。分からないでもないんですけれども、量の問題なのかなというのもあって、声掛けや援助の仕方を工夫したりとかっていうぐらいでどうかなと思ったり、またその後に「安心して取り組める遊びを部分的に取り入れる」と。部分的に取り入れるということが分かるかなとちょっと思ったものですから。例えば段階的に取り入れるとかというような言葉にしてもらった方がイメージが湧くのかなと思いました。
それで、そこから今度、4ページのところの「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」というのがありまして、今回これは非常に重要な点だと思いますが、1番の健康な心と体だけ、ちょっと読んで違和感を感じたところがあります。「幼稚園生活の中で満足感や充実感を持って」と、いきなり持っているのを前提にして自分のやりたいことへ向かっていくという感じなので、最初から何か持っているようなイメージになってしまうと。やりながら自分のやりたいことに向かって心と体を十分に働かせていく中で満足感や充実感が出てくるということの方が、納得できるのではないかと思いました。細かいんですけれども、最初から満足している状況というのがちょっとどうかなと思ったところです。
【無藤主査】  ありがとうございます。多分、趣旨としては先生の御指摘のとおりなので、誤解のない、少ない表現をちょっと検討したいと思います。ありがとうございます。
渡邉英則委員、ございますか。
【渡邉(英)委員】  皆さんの意見を聞きながら、やっぱりまた学びに戻るんですけれども、カリキュラム・マネジメントとかアクティブ・ラーニングという中で、遊びが学びになっていくということをどう言うかという話のときに、何かやっぱり答えを教えていくという発想ではなくて、何か自分たちで本当に何がおもしろいんだろうとか何が楽しんだろうというふうに探していくというような遊びの姿がそもそもアクティブ・ラーニングであるし学びであるという話になってくると、参考資料1の3枚目のこの図が、この三つがぐるぐる回りながら、本当に何が正しいかって話していきながら、それが一人一人がやりながらそれがみんなでだんだん集まっていくみたいな、何ていうんですかね、遊びが大事だといっても遊園地みたいなところで子供が育つわけではなくて、何か本当にいろいろなことを追求しながらそれが友達と考え合いながらとかというところの中で、何かこういうことって大事だとかこういうことが分からなかったらみんなで話そうとか、探してみようとか、そういうような学びの姿勢というのは本当は幼児期というのは十分やられることが大事だというような、その書き方をカリキュラム・マネジメントで入れた方がよいのか、三つの学びということの中の総論的なところに入れた方がよいのかというところが分からないんですけれども、ただ、少なくともやっぱりそういうことを大事にしながら、幼児期の終わりまでに育てたい姿の中でも、例えば思考力の芽生えの中には新しい考えを生み出す喜びを感じながらみたいな言葉が入ってきたりすると、こういうことって大事だったよねとかと自分たちで子供たちが見付けていく、それは大人側が用意して正解を出して、それを何か子供たちがいかにも手の平の中で正解を見付けたようにしていくわけではなくて、様々な遊びとか豊かな環境の中で経験していることの中で、本当にこういうことが面白いとか大事なんだとか、これとこれは難しいんだ、だけれどもやってみたいんだとかいうような、そういう学びの一番根底のところを、幼稚園は教科書がないと書かれていましたので、そういうところにじっくり一人一人のペースがあったりとか教科書も到達度もなかったりとか単元もなかったりする中で、そういうことをじっくりやってきた子たちが小学校に送り出されていくというような、そういう、少なくとも幼児教育の独自性みたいなものがもうちょっとどこかにあって、それが小学校以上の教育につながっていくというような書き方がされてもよいかなと感じました。
【無藤主査】  渡邉委員の全くおっしゃるとおりだと思うので、是非委員の皆様、こういう文をここら辺にという御提言をください。
山下委員、お願いします。
【山下委員】  私は9ページの必要な条件整備の中でというところなんですけれども、今後質の高い幼児教育を展開していくための条件として、養成大学との連携だとか研修体制の確立、幼児教育アドバイザー、幼児教育センターなどの具体的な軸を今後の方向性として示していただいて、すごく明確で分かりやすくなったなと思っています。
やはり、大事なのはこれを実現していくときに、やはり市町村だとか都道府県というのがこれからのキーマンになっていくと思うんですけれども、例えばそこでここの文章にまだ入ってないんですけれども、これらのことを実現していくためには地域の実情に応じて積極的に市町村あるいは都道府県が体制を整えるよう努めるとか、そういったふうに少し主体、誰がといったところを書き入れていただくと、都道府県や市町村がやる役割というのも分かってくるようになりますし、今の子ども・子育て新制度の中でも、その主体は基礎自治体ということになっていますので、そういった意味で責任を持つ、我が町我が村の の幼児教育をどうするかという視点で考えていくためにも、そういった文言が少し入れば更によいのではないかなと考えています。以上です。
【無藤主査】  ありがとうございます。まさに、幼児教育センターとかアドバイザー制度が始まるようですので、非常に重要なポイントだと思います。
それでは、大方委員、お願いします。
【大方委員】  ありがとうございます。皆様の御意見に賛成なんですけれども、この中でこれだけをさっと読んだ時に、一人一人の子供たちが小学校に行くまでの姿という大事さと、幼稚園の集団保育としてのクラス運営ということをどうやって位置付けて書いておくかということがないと、それぞれの子供同士を、先ほどの渡邉委員の話ではないですけれども、競争させるようなことになってはいけないので、小学校に行くときのある種目標は今回明確にはなった分、より一層クラス運営ということの配慮というものや、クラスの中の一人の子供理解ということの位置付けが必要ではないかということをもう一回読みながら確認をしなければいけないなという気持ちになりました。
と同時に、7ページの現代的な諸課題を踏まえた教育内容の見直しという項目を踏まえた子供理解ということに基づいて、このカリキュラム・マネジメントということがあるわけですから、ここに書かれている現代的な諸課題の見直しというものと、実際のクラスを運営するときの子供理解や教育目標、狙い、内容がばらばらにならないように、この章を生かすために、そしてまた10項目の目指す姿にどうつなげていくかというときに指導計画の役割というものがとても大事だと思います。その中での狙いや内容というものの位置付けというのがカリキュラム・マネジメントとして日々幼稚園の先生方が一生懸命されてきたこと、そのこととカリキュラム・マネジメントという、先ほどからの質問じゃないですが、言葉が別物ではない、今までやってきたことを論理的に構成してこうつながっていくんだよという示し方が非常に大事なことだと思いますので、その辺の論点整理をかなり丁寧にしてくださったんですが、現場の先生につながっていくような書きぶりが必要かなと思いました。
それから、養成教員の学びといったときに幼稚園教育要領そのものを、各科目の先生方が、大学の先生、私も含めてですが、研修を自分たちが受けることは意外となくて、本当は幼稚園教育要領が変わったらそれを教える先生が、大学教員であっても本当は研修をして理解をして学生に伝えるという努力がやっぱり必要で、私が言うのは非常にせんえつなんですけれども、その辺の自助努力も要るのかなと。そうしないと新しく変わっても学生には伝わらないんじゃないかなということで自己反省をいたしました。以上でございます。
【無藤主査】  ありがとうございます。両方とも、特に最初の方のポイントはもっと詳しく書きたいと思います。ありがとうございます。
志民委員、どうぞ。
【志民委員】  2点お願いします。
1点目なんですが、資料1の取りまとめの21ページの図のところなんですけれども、細かいことなんですが、下のところの青くなっているところですね、グラデーションになっているところの算数のところに健康な心と体っていうところが濃くなっているんですけれども、これはこれで間違いないんでしょうか。ちょっと疑問で、もちろん算数が関係ないとは言わないんですけれども、これで合っているか確認をしていただきたいというのが一つです。
それからもう一つは、見え消しになっている方の2ページの方なんですけれども、下の「見方・考え方」のところはとても適切にまとめてくださっているなと思うんですが、一番下のところですね、「身近な環境に主体的に関わり」の身近な環境がもちろん人的な環境も含んでいると思うんですが、もっと広く地域の人も含んだそういう環境というふうな形で書いていただいてもよいのかなと思います。というのは、3行目のところで「生活を意味あるものと捉えようとして」ということがあるんですが、生活というのも先ほど山下委員とかから指摘がありましたけれども、社会生活とのそういうつながりということもありますので、社会生活であるとか人間としての営みとか、そういったものを広く意味あるものとして捉えるということで、そういう人的環境、地域の環境も含めて広い意味ということが分かるように書いてもよいのではないかなと考えました。以上です。
【無藤主査】  ありがとうございました。
最初の方は御質問でしたので、ちょっとどなたかから。グラデーションになっているあたり。
【大杉教育課程課教育課程企画室長】  失礼いたします。生活科ワーキングの議論も含めて最終整理中ですので、その中で再度精査させていただきます。当然ながら、健康な心と体、全ての教科で関わってくるものであると。ただ、算数だけ濃いというのもどうだろうというのがありますので、精査させていただきます。ありがとうございます。
【無藤主査】  はい、ということのようです。
それでは、渡邊郁美委員、お願いします。
【渡邊(郁)委員】  私は環境教育の視点でちょっとお伺いしたいと思うんですけれども、ちょっと見逃しているところがあったら申し訳ないんですが、小学校に上がるまでに育てたい姿という中で、規範意識のところの四つ目にも、皆で使うものに愛着を持ち、大切に扱うようにする、それから社会生活との関わりの中でも、最後から二つ目に公共の施設を訪れ大切に利用するようになるであるとか、思考力の芽生えのところにも、物との多様な関わりの中でというようなことが書いてあります。そして、現行の教育要領の中でも、人との関わりのところであるとか、内容の12ですね、共同の遊具や用具を大切にみんなで使う、それから環境のところですかね、(6)で身近なものを大切にするというようなところで、特に環境の(6)の内容の解説書の中では、物の無駄遣いをしないというようなことは書かれているんですけれども、小学校に入学するまでの間に育てたい力の中で、リサイクルとかリユースにつながる姿であるとかというところをどこに書いたらよいのでしょうかね、自然との関わりでもよいですし、何かその辺のところを少し入れていただけると、限られた資源を大切に使うということで今後10年の子供たちの育ちの中で大切なことを書き込むことになるのではないかと思うので、御検討いただきたいと思います。ありがとうございました。
【無藤主査】  その辺は確かに入ってないようですので、ちょっと検討したいと思います。
それでは、砂上委員、お願いします。
【砂上委員】  私は資料1の7ページ目のところになります。現在的な諸課題を踏まえた教育内容の見直しの中で、上から四つ目、「幼児期におけるいわゆる非認知的能力を育むことの受容性の指摘等を踏まえ、例えば、様々な人と接したり、自分の気持ちを調整したり、くじけずに自分でやり抜くようにしたり」というところで、この非認知能力を重視するという方向性がはっきり打ち出されたことは非常によいことですし、これまでの議論を酌んでいただいて大変よかったと思っています。
ここの文章ですと、「自分の気持ちを調整したり、くじけずに自分でやり抜くようにしたり」というところで、自己抑制ですとか自己機能的な、どちらかというと我慢強く粘り強くという印象があるんですが、その土台となる基本的な信頼感であるとか情緒の安定というような、自分は守られていて大丈夫である、今大丈夫、そしてこれからもきっとうまくいくというような楽観性と言いますか、そういうものが子供が何か我慢をしたり粘り強く取り組むというときの根っこになっていくので、そういう情緒の安定であるとか信頼感とか、大丈夫であるとかというような、レリジエンスというかしなやかさにつながるようなところも少し盛り込んだ方がバランスがとれるのではないかと思います。やはり、乳幼児期の発達課題としてそういう基本的な信頼感とか情緒の安定というところがとても重要である一方で、やはり今様々な子育てを取り巻く環境で、そこが十分に保証されていないという現状もあるわけなので、もう少し非認知的能力といったときに、自己抑制、自己機能的なところを強調する前段で、しっかり基本的な信頼感とか情緒の安定というようなことも反映できるとよいのではないかと思っています。以上です。
【無藤主査】  ありがとうございました。大事な指摘です。広げた方がよいと思います。
ちなみに、ちょっとこれ、私の個人的意見を加えると、自己抑制とか自己をコントロールするという場合に、最近の心理学の中でネガティブな自己抑制というんですか、ネガティブな自己コントロールですけれども、ポジティブな自己コントロールというのを出している学者がおりまして、ネガティブな方はやっちゃいけないことを我慢する、ポジティブな方は自分がやりたいことを実現するために我慢するという、脳の働きが、部分的に重なっていますけれどもちょっと違う面がありますので、どちらかというとポジティブな面が見えるような書き方が必要かなと思いました。ありがとうございました。
まだ時間がございますけれども。
阿部委員、ございますか。
【阿部委員】  細かいところで申し訳ないんですけれども、7ページに「身近な自然や生活の中にある、何気ない音や色に」というところがあるんですが、ポンチ絵の方にも形や色とか、形の方も要素として入れていただくと小学校の方につながっていくかなと思っています。この文章の頭のところを、できれば上の文章と同じように「何々を踏まえ」と入れるんであれば「感性や創造性を育むことを踏まえ」というような言葉を入れていただいて、その上で音や色、形といったところを幼稚園の時期にも育てることを書いていただければよいなと思っております。
【無藤主査】  ありがとうございます。小枝委員。
【小枝委員】  それでは、資料1の8ページ目の、特別支援教育の充実というところの二つ目の丸に、「個別の教育支援計画」とか「個別の指導計画」について触れてあるわけですけれども、1番目の丸に「以下のような改善を図っていくことが必要である」と書いてあって、その1番目に書いてありますので、これはいわゆる義務化ということで解釈してよろしいんでしょうか。
【無藤主査】  これは事務局としてはどうですか
【沓澤子育て支援指導官】  義務化というところまでは、幼稚園の場合は求めていないということでございます。
【小枝委員】  これまでどおりなるべく努力しなさいよというようなことかなとは思うんですが、そういったときに以下に書いてある文章が、いわゆる幼児教育の中でこうするとよいですよということが書いてあるわけですけれども、小学校へのつながりということを考えたときに、この子はどういうふうに教育されるべきかという、教育のポリシーみたいなものが幼児期に立っておくということは非常に意味のあることだろうと思うんですね。そうしますと、それをするのは「個別の教育支援計画」ということになりますので、これは実は幼児教育だけでは作り得ないもので、保護者さんであるとかそれから受けてくださる小学校側の体制であったり御意見であったりということも反映させないといけないので、これはやはりここの二つ目の丸に書いてある中身は、「個別の指導計画」の中身で、「個別の教育支援計画」は別建てで保護者、それから地域の小学校と効果的に相談をしつつ、少し先を見通した「個別の教育支援計画」を作成するという、何かそういう丁寧な書きぶりの方が僕は分かりやすくてよいかなと思います。以上です。
【無藤主査】  ありがとうございました。
【大杉教育課程課教育課程企画室長】  少し補足をさせていただきます。法律上、合理的配慮ということを実施するということ自体は全て求められてくるわけでございますけれども、これ自体は御家庭の方からいろいろな申出があったときに御相談しながら合意して実現していくというような配慮ですね。それとは別に、指導上の指導計画ということをどうしていくかということは、実はちょっと違う部分もありまして、ここが少し混同されてしまう場面もございますので、そうした制度上の部分と具体的な指導上の部分とをしっかり少し仕分けながら、適切な支援がしっかりと図られるように、少しこれは幼児教育のみならず小中高も通じてですけれども、工夫を統一してさせていただきたいと思います。
【小枝委員】  合理的配慮というのは求めに応じて何ができるかということを合意を形成していくものですけれども、「個別の指導計画」は園側が作ってよいわけですよね。親はこう思うが我々の教育はこうであるといったもので、この子を伸ばしていきたい、育てていきたいという、そういうポリシーで作っていくものなので、合理的配慮は「個別の教育支援計画」等にも盛り込むもので、「個別の指導計画」とはやっぱりちょっと質が違うので、そこはやっぱりちょっと項目を分けて書いた方がよいかなと思います。
【無藤主査】  ありがとうございました。このあたり、是非特別支援教育の部会と調整をお願いしながら、小枝委員はその中心でもあるので、更に詳しく御検討をお願いしたいと思います。ありがとうございました。大方委員、どうぞ。
【大方委員】 今、8ページのところ、先ほどお話があった点々の下から二つ目の「幼児が自分の身体各部位を意識して動かすことが難しい場合」というのは、特別支援の子供さんだけではなくて、逆に言うと7ページの現代的な諸課題を踏まえた教育内容の見直しの二つ目の丸の「幼児期における多様な運動経験の重要性の指摘を踏まえ」ということで、幼児期の特徴として特に3歳の子供さんの家庭における生活体験を考えたときに、身体性の育ちはかなり個人差があります。そのことを踏まえて、こういう特別支援の子供さんだけではなくて、まだうまく身体性が育っていない場合にどう配慮するかということは、ある種の共通理解でもあるかと思いますので、その辺のところの配慮事項をどこかにお示しいただけたらよいかと思いました。子供理解としての子供の行動を理解というか、その辺のところも必要かなと、幼児期の特徴かなと思います。以上でございます。
【無藤主査】  分かりました。ありがとうございます。
もう少し時間ありますけれども、いかがでしょうか。一通り御発言いただいたということでよろしいですか、きょうのところは。
そうしたら、10分ほど早いんですけれども、ここで一区切りでよろしいでしょうか。
ありがとうございました。
本日お出しいただきましたいろいろな御意見、事務局で論点ごとに趣旨を整理していただきたいと思います。
さらに、いよいよ最後の段階にも差し掛かりましたので、いろいろこの後思い付くこと、お気付きになられたことなど御意見を事務局にいろいろな形でお送りいただければと思います。
それでは、次回の日程等につきまして、事務局より御説明をお願いいたします。
【沓澤子育て支援指導官】  先生方、長時間の御審議、どうもありがとうございました。次回の開催についてでございますけれども、本日、机上にお配りしております日程調整表に御記入を頂きまして、6月中に開催をしたいと考えておりますので、日程調整ができ次第また後日御連絡をさせていただきたいと考えております。
なお、関連と言いますか、この部会の関連でございますけれども、幼保連携型認定こども園の教育・保育要領の関係でございます。幼保連携型認定こども園の教育・保育要領につきましては、近々内閣府で幼保連携型認定こども園の改訂に関する検討会が開催されまして、幼保連携型認定こども園の特に配慮すべき事項などについて議論が開催されると伺っております。本部会の委員の先生方も、この検討会の委員として御参画され、本年秋ぐらいに一定の取りまとめを行うと伺っているところでございます。幼保連携型認定こども園の教育の基準につきましては、この幼児教育部会の所掌となっておりますので、今後本部会におきまして内閣府の検討取りまとめを活用しながら御審議をお願いしたいと考えております。
それから、最後でございます。先ほど、主査からお話しいただきましたとおり、ペーパーによる御意見を頂戴したいと考えてございます。本日資料2の点につきましては若干御意見が少なかったかなと思っておりますので、そちらの方も含めまして御意見を頂戴したいと考えております。ファクス、メール、郵送で結構でございますので6月10日金曜日ぐらいを目途に頂戴できればと考えております。
本日の配付資料につきましては、いつもどおり机上に置いていただければ、後日郵送させていただきたいと思っております。以上でございます。
【無藤主査】  ありがとうございました。
ということで、6月の末頃にもう一回ということで、そこでほぼまとめということになると思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、第8回の幼児教育部会をこれで終了させていただきます。どうもありがとうございました。

―― 了 ――

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