資料2-2 前回の主な御意見

前回(第25回)の主な意見

■試験の目的
○高校教育の質の確保・向上という意味では生徒が自らの学力を把握するもので、指導改善よりも生徒の学習意欲の向上ではないか。
○高校の質保証の議論は大学や社会からの高校教育に対する不信感から始まっているものであり、対外的に示す事が求められている。指導改善なら悉皆でという議論になるが、指導改善は副次的ではないか。
○指導改善に使った場合、学校ランク付けにつながる恐れがある。
○結果的に学力証明にも使われると思うが、生徒の改善点を明らかにすることが主目的。テストは合否など結果に重きが置かれるが、到達度とのギャップを測りそれを埋めていくことが必要。AO等の活用は補足ではないか。
○試験は学習指導要領の範囲内であることを明示するとともに、指導要領の内容の到達状況を試験で確認できるよう国が一定の基準を示してはどうか。模擬試験をこの試験で代替できれば改善にもつながるのではないか。
○目的は、○1生徒の学習の改善、○2指導の改善の活用、○3入試の資格の1つ、とすればよいのではないか。
○子供達の質保証のためには、指導改善で高校教育を改善的することが最優先ではないか。
○定時制・通信制では学力低い子が多いが、学習意欲や姿勢など、達成度を見ることが目標となってほしい。受けた生徒の到達できなかったところを指導することができる。


■対象
○個人単位で学校単位も可とすると、高校によって受ける生徒と受けない生徒が出てくることとなり違和感がある。
○指導改善に使うとしても、希望参加は原則外すべきではない。
○できるならば悉皆だが、なるべく多くの生徒に受けさせるべきではないか。
○試験の結果はAO等の入試に使えるかもしれないので、試験は中退生や浪人生も受けられるようにすればよいのではないか。


■教科の範囲
○教科は最低限に。例えば3教科で、後は自由に選択できるなど。
○教科については、共通必履修に選択1つとするのは良い。
○芸術や家庭などは達成度を測ることができるか。
○外部試験は学習指導要領に基づくものではないので全てそれで替えるというのはどうかと思う。
○外部試験の活用は既に大学入試で活用されており、あえて行う必要はない。


■試験形態
○マークシートでよいのか。子供達の理解度を見るには異なる形態もあってもよいのではないか。


■試験回数・時期
○指導改善に活かすのであれば、卒業時ではなく本人の見直しができる時期に行うべきではないか。
○大学入試に使うのであれば、ある程度遅い時期でないと。
○3年生の卒業時の水準を見るものでよく、高校最後に1回でよい。
○実施時期は高校2年の終わりか高3の夏ではないか。年2回は多すぎる。
○年2回は用意が大変なので、2年生は指導改善に使い、3年生ではAO等に使うとするのではどうか。
○定時制・通信制では、共通必履修を2年かけているところもあり、履修終えたところで、どの程度到達しているかをみて指導できればよい。
○高校1年の夏に受け、2学期にもう一度受けるなどしてもよいのでは。同じ試験でなくても1年、2年、3年のそれぞれでレベルは異なってもよい。


■実施主体
○発展は入試センターかと思うが、基礎は指導改善が目的なら文科省が実施主体ではないか。副次的な目的であれ、入試に活用するなら試験の管理等を高校で受けるのは難しい。
○実施主体は高校であり、また、フィードバックは自己評価でもあることから、高校の責任で行うべきものではないか。


■その他
○社会に出るに当たり大事なことがあるが、試験で見るのではなく別の方策を考えることが必要。
○TOEICは大学入試に使われており、また、生徒の意志で気軽に何度でも受けている。達成度テストなど、そういう試験はたくさんあってよい。
○高卒認定試験を改善すれば学力保証となるので、それで十分ではないか。
○試験のレベルについても議論すべきであり、事務局で案を示すべき。

 

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