資料2:大南委員提出資料

論点整理についての意見

全国特別支援教育推進連盟
副理事長  大南英明

1 『特別支援教室』構想について

     『特別支援教室』構想については、これまでの当委員会において幾度か話題となっているが、焦点化して審議がされてはいない。

    (1)『特別支援教室』構想の概要について

     『特別支援教室』構想と現在の特別支援学級及び通級指導教室とを対比すると次のような違いがある。

      ○1 学籍について

       現在の特別支援学校と小学校・中学校の特別支援学級、通級指導教室

特別支援学校

小学校 ・ 中学校

通常の学級

通級指導教室

特別支援学級

特別支援学校に籍がある

小学校・中学校の通常の学級に籍がある

特別支援学級に籍がある

      特別支援教室

特別支援学校

小学校・中学校

特別支援教室 1

特別支援教室 2

特別支援教室 3

特別支援学校に籍がある

小学校・中学校の通常の学級に籍がある

    * 特別支援教室 1

      ほとんどの時間を特別支援教室で学習・生活する(現在の特別支援学級とほぼ同じ)

      特別支援教室 2

      1週間のうち、特定の時間特別支援教室で学習する(現在の通級指導教室とほぼ同じ)

      特別支援教室 3

      ほとんどの時間を通常の学級で学習し、特定の時間を特別支援教室で学習する(例えば、LD,ADHDなど)

      ○2 教員の配置について

       特別支援教室1,特別支援教室2については、現在と同じ考え方を踏襲する。
       特別支援教室3については、専門の教員が複数の学校を担当する「巡回による指導」の形をとる。

    (2)『特別支援教室』構想を実現するために

      ○1 特別支援学級・通級指導教室担当教員の専門性の向上と活用
      ○2 校長をはじめ、小学校・中学校の教職員の意識の改革
      ○3 特別支援教育に対する保護者、地域の理解の推進

お問合せ先

初等中等教育局特別支援教育課

(初等中等教育局特別支援教育課)