机上配布資料:大久保委員提出資料

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)
専門家研修シリーズ第17号
人権モニターのためのガイダンス
(2010年4月リリース)

障害者の権利条約のモニタリング(監視)

第4部   モニタリングの実践

4.教育についての権利

<一般的モニタリング質問>

  • 障害のある人はあらゆる段階におけるインクルーシブ教育が利用できるか。

<尊重すべき義務>

  • 法律は明示的にインクルーシブ教育への権利を認めているか。
  • 国は障害のある生徒が一般教育制度に入ることを拒否しているか。
  • 国は障害のある生徒が就学を義務付けられている分離学校制度を維持しているか。
  • 障害のある生徒は特定の科目の勉強を強制されているか、また、障害に基づいて特定の科目の受講から排除されているか。
  • 障害のある生徒は学校に受け入れられる条件として何らかの医学的処置を受けることを義務付けられているか。

<保護すべき義務>

  • 国は障害のある人が一般教育制度から排除されないようにするための法的、その他の方策を採用しているか。
  • 国は障害のある人の教育制度へのインクルージョンへの障壁を除去する目的で、私立の教育機関がその設備と技術のアクセシビリティを確保するための手段を講じることを義務づけているか。

<充足すべき義務>

  • 障害のある女子は教育への権利を享受する上で複合的差別を受けているか。
  • 国はインクルーシブ教育という目標に即して、個別的支援を含む支援を障害のある生徒のために手段を講じているか。
  • 国は学校、その他の教育的機関・技術のアクセシビリティを確保するための手段を講じているか。
  • 国は障害のある教員を含む手話と点字についての適格性を有する教員を雇用するための手段を講じているか。
  • 国はインクルーシブ教育の確保を支援できる教員やその他の専門家の養成を提供し、義務づけているか。

*原文は以下を参照。
http://www.ohchr.org/Documents/Publications/Disabilities_training_17EN.pdf

*尊重義務 国家自身が人権を侵害しない義務
 保護義務 私人間の人権侵害が起こらないようにする国家の義務
 充足義務 権利の実施を国家が促進する義務

*障害者の権利条約/川島聡・長瀬修仮訳」(2008年5月30日付)を参考にした長瀬修仮訳

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初等中等教育局特別支援教育課

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