7.その他

 補論にもあるように、上記6.(1)~(5)の5つの領域のほか、これらのうち複数にまたがる横断的な内容を含むもの、例えば特に「特別支援教育」「幼児教育」等の括り方が適当な場合には、大学設定の共通・必修科目として「特別支援教育」「幼児教育」といった科目設定も考えられる。
 この場合、共通科目部分における基本的理念は、特定校種に限定されない、当該教職大学院における全学生共通履修の科目であることから、幼稚園教員や盲・聾・養護学校教員に限らず、広く初等中等教育諸学校の教員が修得すべき内容として科目を設定することが適当である。
 また、これらの科目群を共通科目部分に設定する場合には、5領域について計18~20単位以上にわたっての開講科目に独自に加える形となり、単位数としては付加されることとなる。

科目例

  • 「特別支援教育」
    • 方法:フィールドワーク及びシミュレーションを中心とする。
    • 内容:
      • 軽度発達障害児の理解
      • 校内支援体制の確立に向けた取組の進め方
      • 校内委員会における実態把握の進め方と望ましい教育的対応の検討
      • 特別支援教育コーディネーターの役割、校内委員会の活動と関係機関との連絡調整
      • 保護者との教育相談の進め方
  • 「幼小連携教育」
    • 方法:フィールドワーク及びシミュレーションを中心とする。
    • 内容:
      1. 幼稚園・小学校の相互の理解
        • 教育目標・教育内の相違の理解(学習指導要領、幼稚園教育要領の理解)
        • 教育の現状(基本的生活習慣を含む)、流れの相違の理解
      2. 幼小連携の実際
        • 幼小連携の在り方と方途
        • 幼小連携に関する保護者との教育相談の在り方

その他テーマ例

  • 子ども会、地域コーディネーターの役割

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