4.実習校の設定

 実習校は多くの場合連携協力校となると考えられるが、実習を行う学生への指導体制、及び実習に関する教職大学院との連携体制など、十分な指導体制が取れる学校とすることが不可欠である。
 このため、具体的にどの学校を実習校とするかについて、

  1. 地域の実情等に応じて指導体制が整っている特定校に固定する場合
  2. その年次ごとに、実習の際の重点履修テーマ等の観点から適切な学校とする場合
  3. 特に現職教員学生がいる場合、当該現職教員の在籍校とし、学部新卒学生の指導教員的な役割を併せ持たせるなどの工夫を行う場合

 などが考えられる。

 特に、当該学校における実習が、学生の資質向上に資するものであることは当然として、それのみならず当該実習校の研修や研究開発にとっても有意なものとすることが望ましい。このため、例えば設置者の協力を得つつ、研究指定校やモデル校等に指定されている学校と組み合わせるなどの工夫も考えられる。
 いずれの場合であっても、実習校の設定に当たっては、当該学生に対する指導体制の在り方とともに、当該実習校に対する影響及びその対応等の観点から、設置者である教育委員会等との密接な連携のもとに行うことが必要不可欠である。なお、その際、実習が当該実習校における研修や研究開発にとっても有意義なものとなる観点から、実習計画の立案に当たっては、学校における受け入れ体制とともに、当該校の教員との関係(積極的役割等)への視点も重要である。

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(高等教育局専門教育課教員養成企画室)