●着眼の背景
学校マネジメント研修で、新任教頭向けに調べたところ、教職員が育つ機会と場面は下表の通りであった
●教職員が育つ機会と場面
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育成の機会や場面 |
頻度 |
比率% |
キーワード |
計 |
1 |
校務分掌・仕事の割り当ての工夫 |
92 |
23.0 |
管理職のマネジメント |
無意図的な教職員への育成活動
【49.1%】 |
2 |
各種部会・委員会活動 |
23 |
5.8 |
3 |
外部交流・外部接触の促進 |
21 |
5.3 |
組織活性化 |
4 |
会議のあり方 |
9 |
2.3 |
5 |
職場の活性化・コミュニケーションの活性化 |
51 |
12.7 |
6 |
コーチング・機会指導 |
35 |
8.7 |
個別指導 |
意図的な教職員への育成活動
【47.6%】 |
7 |
授業研究会・教材研究会 |
49 |
12.2 |
研修会 |
8 |
校内研修会 |
45 |
11.3 |
9 |
校外研修 |
62 |
15.4 |
10 |
その他 |
13 |
3.3 |
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合計 |
400枚 |
100% |
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この表から、教職員が伸びる機会や場面は、 個別指導や 学校内外の研修会といった「意図的な教職員への育成活動」もさることながら、 管理職のマネジメントのあり方(校務分掌・仕事の割り当て、部会活動等)や、 組織活性化(コミュニケーションの活性化、会議のあり方、外部交流等)等、本来は、育成を目的とした活動でないが、結果的に、教職員の育成に影響を与えている「無意図的な教職員への育成活動」があるようだ。
そして、この2つは、教職員への育成に対して、同じくらいのウエイトを持っている。また、これらの活動のほとんどは、学校内で行われる。
つまり、学校内で行われているさまざまな活動や取組みを、教職員の育成の観点から見直すことで、日常的な活動にビルドインした育成が可能になると考える。
産業能率大学 浅野 良一
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