(7)小学校における英語教育に関する研究開発学校

研究開発学校制度

 教育課程の改善に資する実証的資料を得るため,学習指導要領等現行の教育課程の基準によらない教育課程の編成実施を認め,新しい教育課程,指導方法について研究開発を行う(昭和51年度から開始)。

小学校における英語教育に関する研究

 平成4年度から平成11年度まで小学校における英会話活動に関する研究が行われた。
 平成12年度からは,小学校において「英語科」等を設ける取組みが実施されている。(平成17年度 77校)

 小学校における英語教育に関する研究

文部科学省指定研究開発学校における英語教育一覧(平成16年度実績)

No. 学校名 名称 指定年度 目標 授業時数等 主な成果等
1 北海道鹿追町立鹿追(しかおい)小学校外4校 カナダ入門 平成15年度 英語科による「実践的なコミュニケーション能力」の向上や総合的な学習の時間における「国際理解教育」とを有機的に関連させ全体を通して英語コミュニケーション能力の向上を図る。 小1~2:20時間
小3~6:35時間
児童が授業を心待ちにしており、積極的に会話するようになってきている。児童英検において、全国平均以上の成績を収めた。
2 埼玉県春日部市立粕壁小学校 英語 平成9年度 (低学年)英語に親しみ、楽しんで英語を聞いたり、話したりすることができる。
 (中学年)自分の聞きたいことや言いたいことを英語でコミュニケーションを図ろうとすることができる。
 (高学年)相手の言っていることを聞き取り、自分の言いたいことを積極的に英語でコミュニケーションを図ろうとすることができる。
小1:43時間
小2~6:54時間
モジュールによる指導
意識調査によれば、約4割の生徒が、中学時点で小学校での英語学習が役に立ったと感じている。
3 千葉県成田市立成田小学校 英語 平成8年度 外国語を通じて、言語や文化に対する理解を深め、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り、情報や相手の意向などを理解したり自分の考えなどを表現したりする実践的コミュニケーション能力の基礎を養うとともに、国際社会に生きる日本人としての自覚を高める。 小1:70時間
小2~6:80時間
モジュールによる指導
アンケート(小6。年度末)によれば、簡単な質問をしたり答えたりすることができる者が71パーセント、相手の考えを聞いたり、自分の考えを伝えたりすることができる者が17パーセント。
4 東京都品川区立第二日野小学校 英語 平成14年度 英語を通じて(1)言語や文化に興味・関心をもたせるようにするとともに理解を深める。(2)積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図る。(3)聞くことや話すことなどの実践的なコミュニケーション能力の基礎を養う。 小1~2:20時間
小3~6:35時間
英語を楽しんで行い、コミュニケーションを進んで図ろうとする児童が増えた。英語でのコミュニケーション力の基礎を身につけることができた。
5 神奈川県相模原市立夢の丘小学校 コミュニケーション 平成16年度 基礎的な「聞く・話す」力を育てるとともに、主に、言葉による表現活動を通してお互いを理解し、より良い人間関係を築くことや、すすんで人とかかわり、理解を深め心を通わせたり、見方・考え方を広げたりしていくことをねらいとする。 小1~6:10時間
(コミュニケーション科 50時間中、英会話の時間数)
コミュニケーションが楽しいかについて、全体の4分の3程度の児童が「とてもそう思う」「そう思う」と回答。但し、「とてもそう思う」は高学年になるにつれ減少。
6 石川県金沢市立南小立野(みなみこだつの)小学校 英語 平成8年度 これからの国際社会に生きる児童が心の豊かさと国際感覚を養い、明確な自己表現力を培い、世界に対して責任を持った行動がとれる人間形成のための素地作りとして、英語を通じて言語や文化に対する関心、及び、積極的にコミュニケーションを取ろうとする能力や態度の育成を図る。 小1:24時間
小2:35時間
小3~6:70時間
8割以上の児童が、身についた英語をできるだけ使おうと思っている。3年生以上の児童の約8割が、児童英検ブロンズに達した。
7 岐阜県笠原町立笠原小学校 CBAE(Content-based Approach in English) 平成15年度 ・相手の話を積極的に聞こうとし、自分の思いを進んで話そうとする。
 ・英語を聞いて相手の意思を理解すると共に、英語や身振り、具体物などを使って自分の意思を相手に伝える。
 ・相手や場に応じて柔軟に対応し、話題を広て楽しく英語で会話する。
小1~6:70時間 英語に興味関心をもち、英語を身近に感じる児童、挨拶等慣れ親しんだ英語の表現を使う姿が多くなってきた。
8 愛知県西尾市立寺津小学校 ABC 平成16年度 世界の人々と共に生きる子ども達の育成をめざし、異文化への理解を深め、国際社会で堂々と自己表現できるように、その礎となるコミュニケーション能力の基礎を培う。 小1~2:10時間
小3~6:35時間
外国人と話したり仲良くしたいと思う児童が増加。
 (6月:66パーセントから2月:82パーセント)
9 大阪府寝屋川市立三井(みい)小学校 外2校 英語 平成15年度 英語を学ぶ楽しさを体験させることで、異なる文化を持つ人とのコミュニケーションへの積極的な関心・意欲・態度を高めると共に、文化の多様性を理解する態度を養う。また、学年に応じ系統立てて、児童が英語に触れることで、簡単な英語を使って、相手の意向を理解し、自分の意思を表現することのできる実践的コミュニケーション能力の基礎を培う。 小5~6:70時間 英語に対する興味が、学習を進めるうちに高まっている。英語は役に立つと87パーセントの児童が答える一方で、外国人と話してみたいとする児童は50パーセント程度。
10 大阪府河内長野市立天野小学校 英語 平成8年度 英語を聞いたり話したりする活動に慣れ親しみながら、コミュニケーションを積極的に楽しもうとする態度を育て、自分の思いなどを伝え合うコミュニケーション能力の基礎を養うとともに、言葉や文化についての興味・関心を培う。 小1:34時間
小2:35時間
小3~6:70時間
モジュールによる指導
6年生を対象に2学期に高校入試リスニングを実施。9問中平均正答問題数が4.0問に達した。
11 大阪府千早赤阪村立赤阪小学校 英語 平成14年度 楽しい英語活動を通して、英語の音声に慣れ、英語を積極的に使おうとする態度を養うとともに、自分の考えを相手に伝えたり、相手の意見を正しく聞いたりするなど、英語によるコミュニケーションの基礎的な能力を培う。 小1~2:23.3時間
小3:35時間
小4~6:46.6時間
モジュールによる指導
例えば、小6で、日常的な挨拶や会話が生活に生かせるようになった。スキットを楽しみながら、人前で話をしたり、表現しようとする意欲が表れてきた。
12 和歌山県橋本市立西部小学校 外8校 コミュニケーションスキル 平成15年度 英会話を通して、英語およびその表現法の特性に慣れ、親しむことによって、英語活動の楽しさを味わわせ、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育て、外国の言葉や文化に対する興味や関心を深めさせる。 小1~2:0~22時間
小3~4:15~60時間
小5:9~60時間
小6:12~60時間
英語が好きと答えた児童の割合は8割以上。英語が分かるようになったと答えた児童は増加(1学期末から2学期末)。
13 島根県金城(かなぎ)町立雲城(くもぎ)小学校 英語表現 平成16年度 基礎的な英語表現を用いた活動に慣れ親しみながら、自己表現やコミュニケーションを積極的に楽しもうとする態度を育てる。いろいろな表現手段を用いて自分の思いを表現したり、相手の思いを尊重しながらかかわったりできるコミュニケーション能力の基礎を養う。英語という言葉や英語を話す人、英語の世界への興味・関心を培う。 小1~2:20時間
小3~6:70時間
ALTとの1対1の会話による評価を通じて、英語に対する積極的な態度や活動の中で、繰り返し使用した言語を聴き取る力が伸びてきていることがわかった。
14 広島大学教育学部附属三原小学校 国際コミュニケーション 平成15年度 21世紀のグローバルな社会の中で、英語を使って自己を伝え、他者を受け止める資質を持ちながら、実践的なコミュニケーションが図れる子どもの育成をめざす。 小1:68時間
小2~6:70時間
(国際交流+マルチメディア)
国際的コミュニケーション能力の評価方法・項目について検討中。
15 広島県東広島市立西条小学校 英語 平成16年度 英会話を楽しむ活動を通して、英語に親しみ、積極的に英語を使って聞いたり話したりしようとする態度を養う。自分のこと、身近なことを英語で話したり聞いたりする力を身につけることにより、コミュニケーション能力の基礎を養う。英語科の学習を通して、国によっていろいろな考え方や文化があることに気づく。 小1:56時間
小2~6:57時間
モジュールによる指導
アンケートによれば、英語を使って積極的にコミュニケーションを図ろうとする姿勢が増加。「聞く」「話す」力が身についたと児童自身が実感。
16 香川大学教育学部附属坂出小学校 英語 平成15年度 言語習得に有効な学習特性を備える小学生に、正確な音声の定着と語彙の拡大を中心とした実質的な英語学習を提供することにより、中学校外国語(英語)の目標である実践的コミュニケーション能力の基礎の育成をする. 小1:34時間
小2~6:35時間
小6でも、外国語そのものを学習対象として見つめ、外国へ行ってみたいと思うことが検証された。
17 鹿児島県川内市立平佐西小学校 英語 平成13年度 遊び感覚豊かな英語活動をとおして、話すことや聞くことなどの能力やコミュニケーションを図ろうとする態度を養うとともに、英語や文化への理解を図り、実践的コミュニケーション能力の基礎を培う。 小1:34時間
小2~6:70時間
アンケートによれば、「英語の時間が楽しい」と答えた割合は高い数値を示している。高学年においても興味・関心が持続されている。
18 沖縄県那覇市立金城小学校 外34校 英語 平成15年度 英語学習を通して、1.積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育成する。2.英語音の特徴(音声・リズム・イントネーション)に慣れる。3.英語を聞くことや話すことに慣れ親しみながら話し手の意向を理解したり、英語による簡単な言い回しやコミュニケーションのしかたを身に付ける。4.自国や外国の文化や生活に関心をもちながら、他者を理解し協力しあう態度を身に付ける。 小1:32時間
小2:33時間
小3~6:33~66時間
モジュールによる指導
アンケートによれば、「英語が楽しい」「もっと英語が聞けたり、話せるようになりたい」と答えた児童が90パーセント以上。同校出身者である中学1年生に実施した英検5級程度リスニングテストの正答率の平均は6割を超えた。

※16年度実施報告書に基づき、事務局において作成

お問合せ先

初等中等教育局教育課程課教育課程企画室

(初等中等教育局教育課程課教育課程企画室)

-- 登録:平成21年以前 --