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資料4−1

外国語教育について


1.    教育課程の基準の改善の基本方針(平成10年7月   教育課程審議会答申)

   これからの国際社会に生きる日本人として、世界の人々と協調し、国際交流などを積極的に行っていけるような資質・能力の基礎を養う観点から、外国語による実践的コミュニケーション能力の育成にかかわる指導を一層充実する。その際、外国語の学習を通して、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度と、視野を広げ異文化を理解し尊重する態度の育成を図る。

2.    学習指導要領の改訂の概要
                         (小・中学校:平成10年12月改訂、高等学校:平成11年3月改訂)

(1)    教育課程上の位置づけ及び科目の構成の見直し
(中学校の教育課程上の位置づけ)
   外国語科を必修教科とする。
   英語を原則履修するものとする。

(高等学校の科目の構成)
   外国語科を必修教科とする。
   必修科目については、英語を履修する場合は、「オーラル・コミュニケーション1」及び「英語1」のうちから選択的に履修することとする。

平成元年告示 平成11年告示
科目名 標準単位数 科目名 標準単位数
英語1 オーラル・コミュニケーション1
英語2 オーラル・コミュニケーション2
オーラル・コミュニケーションA 英語1
オーラル・コミュニケーションB 英語2
オーラル・コミュニケーションC リーディング
リーディング ライティング
ライティング    

(2)    音声によるコミュニケーション能力の重視(中学校の教育課程上の位置づけ)
(中学校)
   3学年間を通して「聞くこと」、「話すこと」の言語活動に重点をおいて指導することとする。
   ネイティブ・スピーカーの協力を得たり、ペアワーク、グループワークを適宜取り入れたりするなど指導形態や学習形態の工夫に配慮することとする。

(高等学校)
   ネイティブ・スピーカーの協力を得て行う授業を積極的に取り入れ、生徒のコミュニケーション能力を育成するとともに、国際理解を深めるようにすること。

(3)    言語活動の示し方の改善
(中学校)
   言語活動を行うに当たっての言語の使用場面や言語の働きを例示し、言語の現実的な使用を念頭においた学習が行われるようにする。
   言語の使用場面の例 :あいさつ、電話での応答、道案内、家庭での生活等
   言語の働きの例 :説明する、質問する、依頼する、礼を言う等

(高等学校)
   「聞くこと」「話すこと」「読むこと」「書くこと」の四つの領域に分けた示し方を改め、四つの領域相互の有機的な関連を図ったコミュニケーション活動として示し、実践的コミュニケーション能力の育成を図るようにする。
   言語の使用場面や言語の働きを例示し、それらを有機的に組み合わせることによって実際に言語を使用する幅広い言語活動ができるようにする。
   言語の使用場面の例 :電子メール、スピーチ、ディスカッション、スキットなど
   言語の働きの例 :歓迎する、報告する、賛成する、反対するなど




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