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平成13年度 教育課程実施状況調査結果の分析の途中経過

中学校・外国語


1.今回の調査結果の特色
各学年とも領域別では、「聞くこと」「読むこと」については、設定通過率を上回る、又は同程度のものが過半数を占めているものの、「書くこと」については、下回るものが多く、また、「無解答率」が高い問題も多い。
「自分が大切に思っていること」、「自分が興味を持っていること」のように与えられた一定の主題に基づいて、まとまった文章を書くといった問題について、誤答分析をした結果、覚えている単純な文を反復することは出来るが、文章としての展開が出来ないといった点が見受けられた。今回、「話すこと」についての調査は、行っていないが、まとまった文章を書く問題に見受けられる課題は、「話すこと」においても当てはまるものと考えられる。
「書くこと」に関し、語順を問う問題の通過率が設定通過率に比べ、特に低い。
「書くこと」に関し、誤答分析をした結果、生徒のつまずき方はきわめて多様であった。
ただし、同一問題との比較では、「書くこと」においては、前回を上回るものが多い。
英語の勉強については、勉強が「好き」、「よくわかる」とする生徒の割合は他の教科と変わらないが、「大切だ」とする生徒の割合は高い。

2.今回の調査結果を踏まえた指導上の改善点
「書くこと」に関する誤答分析結果から見ても、英語学習における生徒のつまずき方は、きわめて多様であることが伺え、このことが、生徒間の得点分布の広がりにも現れているものと考えられる。個々のつまずきに対応した、局所的な指導とともに、全体にわたる指導の繰り返しを常に行っていくことが求められる。
「書くこと」については、まとまった内容の文を書かせる指導が必要であると考えられる。また、語順が身に付いていないと考えられるので、「聞くこと」「話すこと」の活動を重視する中においても文構造に配慮する指導が重要であると考えられる。



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