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平成13年度 教育課程実施状況調査結果の分析の途中経過

中学校・理科


1.今回の調査結果の特色
(第1分野)
設定通過率との比較においても、前回との同一問題による通過率比較においても、1年、2年で下回った問題が多い。特に1年の「身の回りの物質と変化」、2年「化学変化と原子分子」、「電流」においてこの傾向が顕著である。
設定通過率を下回った原因としては、1身近な現象や体験と結びつける指導が十分でないこと、2観察・実験は比較的よく行われているものの、詳細な部分までの指導が十分でないこと等が考えられる。
前回を下回る問題が多かったことについては、「電流」のように、日常生活における体験の不足等が考えられるものもあるが、現段階で明確な原因は判明していない。
質問紙調査の結果によれば、学習内容と日常生活との関連性についての意識が希薄なものが多く、このことは、同一問題の比較において前回と差のない内容や前回を上回るものについても言える。
(第2分野)
上下とも、設定通過率との差が大きい。設定通過率を下回る原因については、第1分野同様、観察・実験は実施するものの指導が不十分な点が考えられる。
同一問題については、それほど差がないが、第1学年の「大地の変化と地球」で前回を下回るものが多く、第3学年の「遺伝」や「環境問題」などでは、前回を上回るものが見られる。

2.今回の調査結果を踏まえた指導上の改善点
(第1分野)
   身近な現象や体験と結びつける指導、目的意識をもった観察、実験指導等の充実が必要である。例えば、簡易実験装置で生徒が実験する場合に、演示実験では操作の意味がわかるような指導などが求められる。
(第2分野)
    各学校において、視点を明確にした観察や実験を進めることが必要である。



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