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平成13年度 教育課程実施状況調査結果の分析の途中経過

中学校・社会


1.今回の調査結果の特色
(地理的分野)
課題学習を想定した問題の多くは、設定通過率を上回っているが、基本的知識内容を問う問題の多くは、設定通過率を下回っている。
同一問題については、国土面積、北極圏、世界の植生などの基本的内容に関わる知識理解の問題の通過率の多くが前回を下回っている。
(歴史的分野)
設定通過率と比較して見た場合、観点ごとの分類による差異は見られない。
同一問題については、室町時代や近現代史の基本的内容についての知識理解を問う問題の多くが、前回を下回っている。
(公民的分野)
政治の仕組みや国際連合に関する問題、国際経済に関する問題など、生徒の日常生活との結びつけがむずかしい内容の多くが、設定通過率を下回っている。
同一問題については、南北問題など、政治や経済について考えるための基本的な概念に関する問題において前回を下回っている。また、首相公選制等、調査実施時点でニュースとして取り上げられた内容が通過率の変化に影響を与えたと考えられるものがある。
課題学習をよくやっている学級では、知識理解の問題の通過率も高い傾向が見られた。

2.今回の調査結果を踏まえた指導上の改善点
(地理的分野)
    地理的な学び方や調べ方の習得とともに、基本的な内容の確実な定着を図る指導の充実が必要である。
(歴史的分野)
    歴史的事象についての多面的・多角的な思考力の育成とともに、基本的な内容の確実な定着を図る指導の充実が必要である。
(公民的分野)
    政治や経済について考えるための基本的な概念を正確に身につけさせる指導の充実とともに、時事的な内容については、その時点での指導内容に必ずしもこだわらず、適宜取り扱うよう工夫することが求められる。また、課題学習においては、学習を行った後、いかにその内容を整理し、基本的な概念等を身につけさせるかが重要と考えられる。



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