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平成13年度 教育課程実施状況調査結果の分析の途中経過

中学校・国語


1.今回の調査結果の特色
「言語事項」(漢字の読み、語句・語彙など)については、通過率が同一問題の前回の通過率を上回っているものが多い。
また、質問文中の表現を根拠として自分の考えを述べる問題については、設定通過率を下回っており、そのうち前回と同一問題については前回を下回っている。
指導内容について、教師と生徒の意識のずれが見られる。例えば、「文学的な文章を読むこと」については、多くの教師が、生徒にとって興味を持ちやすい内容と考えているが、生徒は「きらいだった」と答える者の方が多い。

2.今回の調査結果を踏まえた指導上の改善点
根拠を明確にしながら自分の考えや意見を述べる力の育成が必要である。このため、
1 文書の叙述に即して、要旨をとらえたり、主題について考えたりする学習を十分に行うこと、
2 文章全体の構成や展開を踏まえて、内容を理解するとともに、理解した内容に対する自分の考えを持たせるように指導し、その考えを自分の言葉で表現する学習活動を授業に積極的に取り入れること、
が必要である。
なお、質問紙調査で明らかとなった教師と生徒の意識のずれを踏まえ、今後は、生徒の実態を十分に見据えて、例えば、文学的な文章を扱う場合には、導入の学習活動に工夫を凝らして、興味関心を高める、あるいは読解に偏重することなく、今改訂で示した言語活動例を参考に、多様な言語活動を行うといった指導の改善が求められる。



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