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平成13年度 教育課程実施状況調査結果の分析の途中経過

小学校・社会

1.今回の調査結果の特色
(第5学年(我が国の産業と国土))
工業生産に関する内容のうち、「技能・表現」と「知識・理解」に関する問題が設定通過率を大きく下回っている。これらは、資料を的確に読みとったり、複数関連付けて活用し、事象の概要や特色をとらえる学習に関わるものである。
同一問題では、農業や水産業に関する内容及び運輸業の働きや貿易に関する内容のうち、「思考・判断」と「技能・表現」に関する問題の多くの通過率が低下している。
(第6学年(我が国の歴史と政治、国際理解))
設定通過率を大きく下回っているものは、ほぼ、我が国の歴史に関する内容の問題に限られる。それも明治以降の「知識・理解」に関する問題が殆どである。原因としては、明治以降、人物や歴史的事象の取り上げ方が網羅的になりがちとなり、重点をおくべき部分の理解の定着が不十分となっていることが考えられる。
前回と同一の問題でも、我が国の歴史に関する内容のうち、明治以降の「知識・理解」に関する問題で低下しているものが多い。

2.今回の調査結果を踏まえた指導上の改善点
(第5学年(我が国の産業と国土))
工業生産の現状や特色、工業生産を支える貿易や運輸の働きに関する内容及び農業や水産業に関する内容について、資料を効果的に活用し、調べて考え表現する指導を充実させることが必要である。
(第6学年(我が国の歴史と政治、国際理解))
我が国の歴史に関する内容について、歴史的事象を網羅的に取り上げることのないよう留意するとともに、取り上げる人物についても重点化を図り、歴史的事象との関連でなぜその人物が取り上げられるのかという視点をより明確にするなどの指導の工夫改善が必要である。



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