東大阪大学

実地視察大学の概要

1.課程認定を受けている学科等の概要

事項 記入欄
大学名 東大阪大学 設置者 学校法人 村上学園
  学部・学科等の名称 認定を受けている免許状の種類・認定年度 備考
学部 学科等 入学定員 設置年度 免許状の種類 認定年度
学部・学科等の組織及び認定を受けている免許状の種類等の概要 こども学部 こども学科 80人 平成15年度 小一種免 平成17年度  
幼一種免 平成15年度
入学定員合計 80人  

2.教員組織(課程認定を受けている学科等の専任教員数)

(1)教科に関する科目

  • こども学部こども学科
    • (小学校) 6人
    • (幼稚園) 4人

(2)教職に関する科目

  • 初等教育教員養成 5人

3.教員免許状取得状況及び教員就職状況(平成17年3月卒業者)

 教員免許課程は平成15年度認定のため、平成17年3月卒業者には該当者なし。

(平成17年11月8日(火曜日))東大阪大学 視察委員:平出委員、山極委員

視察の際の確認事項 委員による評価又は指導・助言
全般的事項
  • 建学の精神として、学園訓に基づいた教育を目指して行っている。
  • 幼小連携を特徴として実施している。
  • 教員養成の水準の維持・向上をめざし、大学としての自己点検・評価を今後とも不断に実施してほしい。
  • 今後も小学校高学年の各教科や発達段階における専門性に十分配慮したカリキュラムを実施してほしい。
  • 教職課程センターを設置するなど、貴学の教職課程における全体的なまとまりや方向性を確立してほしい。
個別的事項 教員組織
  • 学校教員経験者が兼任講師として多数配置されている。
  • 実践力を有する教員養成として適切な取り組みである。
教育課程 教職に関する科目等
  • 「教職の意義等に関する科目」にあたる授業科目「教職概論」について、免許法施行規則に規定されている「進路選択に資する各種の機会の提供等」が含まれていない。
  • 「総合演習」のテーマが環境問題の1テーマのみとなっている。
  • 「幼児理解の研究」において幼児の今日的な特徴・特性を述べているのみである。
  • 「教育相談の研究」においてカウンセリングや教育相談の専門的な内容に偏っている傾向が見られる。
  • 「幼児、児童及び生徒の心身の発達及び学習の過程」にあたる科目として「教育心理学」と「臨床心理学」の2科目を免許課程上の必修としている。
  • 授業科目「道徳教育の研究」の内容として道徳の意味・内容及び事例に関する事項が中心となっている。
  • 「保育内容の指導法」にあたる「こどもと健康」の内容が保育所保育指針第12章に偏っている。
  • 「教育方法論」の内容の半数が「情報機器の操作」にあたる内容となっている。
  • 小学校免許課程の「教育課程総論」の内容が、「特別活動の研究」と一部重複している。
  • 小学校の「教科に関する科目」にあたる科目「国語」のテキスト等において学習指導要領等が含まれていない。
  • 「こども相談演習」などの実践演習にかかる特色ある科目が多数開設されている。
  • 各科目間の連携があまり見られない。
  • 一般的に指摘されることだが、教員の板書が明確でない。
  • 「こどもと表現(造形)」、「情報処理入門」などで学生の主体的な参加が見られた。
  • 「教職の意義等に関する科目」の各事項をバランスよく含めて実施すること。また、「進路選択に資する各種の機会の提供等」についても適切に指導助言を行うこと。
  • 今日求められる資質能力の形成を促進するという視点から、できる限り今日的な種々の課題を取り上げていくことが必要である。・家庭教育と幼稚園教育との連携の視点に十分留意する必要がある。また、シラバスの内容に組み入れてほしい。
  • 教育相談の専門的な知識・技能を身に付けるだけではなく、養護教諭、学校医、スクールカウンセラー等の専門家等の職務の実際や、連携の在り方について言及してほしい。
  • 「臨床心理学」については、大学院相当の専門的な内容となっており、教員養成の視点から、実際の児童の姿を含めて実施してほしい。
  • 実際に道徳を指導する場面を想定して、模擬授業、指導案作成や教材研究を組み入れること。
  • 模擬授業、指導案作成や教材研究を取り入れ、幼稚園教育要領に沿った実践的な指導法を行うこと。
  • 本来の教育の方法及び技術に即した内容の見直しを行うこと。
  • 教員間の協議の場を設けるなどして各授業科目における内容を調整してほしい。
  • 小学校学習指導要領解説「国語編」を参考にするなどしてほしい。
  • 優れた取り組みと考えられ、他大学のモデルとなるように情報発信してほしい。
  • 各科目が独立した形で講義をするのではなく、各科目間がどのように関係しているのかを踏まえて各授業及びカリキュラムを見直すとともに、担当間での情報交換を行い、包括的に統合されたものとなることを期待する。
  • 教員の模範となるような優れた板書を期待する。
  • ベテランらしい指導がなされており、教員と学生との一体的な授業が展開されているといえる。
教育実習
  • 教育実習の事前指導において、「こども研究センター」など、学内の関連機関を有効に活用している。また、専任の教員を配置し、実践的な指導がなされている。
  • 各専門に対応した担当を学生に周知するとともに、随時学生の相談に対応する体制を整えている。
  • 子どもの実態により多く触れる機会となっており、他大学に参考となる良いモデルの一つといえる。
  • 事後指導においては、貴学の教員養成像と合わせた総仕上げをしていくことを期待する。
履修指導等
  • 各シラバスの記載が簡略化しすぎている。
  • 学生というユーザーの視点に立ち、シラバス・授業計画において、学習目的や各授業の展開などの具体化、明確化を図ってほしい。
  • 履修ガイダンスの充実を期待する。
介護等体験の状況等
  • 現在学年進行中であり、平成19年度より実施予定である。
免許取得状況及び教員就職状況
  • 現在学年進行中であり、免許状取得者、教員就職者はいない。
施設・設備の状況
  • 教員養成に適切な図書館及び情報機器の整備がなされている。
  • 図書館については、学年進行中の小学校教職課程を適切に反映した集書計画の策定が望まれる。

お問合せ先

初等中等教育局教職員課

-- 登録:平成21年以前 --