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生涯学習分科会(第109回) 議事録

1.日時

令和2年7月31日(金曜日)13時00分~15時00分

2.場所

文部科学省 9階 総合教育政策局会議室 ※WEB会議

3.議題

  1. 議論の整理(案)について
  2. その他

4.議事録

【明石分科会長】
では,時間が過ぎましたけれども,ただいまから第109回中央教育審議会生涯学習分科会を開催いたします。本日は,お忙しいところ,お集まりいただきまして,誠にありがとうございます。
本会議は,新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止するため,ウェブ会議方式で開催させていただきます。
本日は感染拡大防止のため,報道関係者及び一般の方々の傍聴や取材は御遠慮いただいております。後日,会議の様子を録音した動画がホームページにて配信されますので,御承知おきくださいませ。
議事に入る前に,文部科学省で人事異動がありましたので,事務局より御紹介していただけますか。

【野口生涯学習推進課課長補佐】
課長補佐の野口でございます。事務局に人事異動がございましたので,新たに参りました職員を御紹介させていただきます。
総合教育政策局担当,大臣官房審議官の高口努でございます。

【高口審議官】
28日付で,平野審議官の後任で参りました高口と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

【野口生涯学習推進課課長補佐】
教育人材政策課課長の中野理美でございます。

【中野人材教育政策課長】
中野でございます。よろしくお願いいたします。

【明石分科会長】
それでは,次に,ウェブ会議運営に当たっての留意事項がございますので,説明及び配付資料の確認を事務局よりお願いいたします。

【野口生涯学習推進課課長補佐】
課長補佐の野口でございます。ウェブの接続がきちんとできない関係で,会場を映しているカメラはオフにさせていただいておりますので,申し訳ありませんが,御了承ください。
本日は,前回に引き続きウェブ会議方式で開催させていただきますので,御不便をおかけすることもあるかと存じますが,何とぞ御理解のほど,よろしくお願いいたします。
ウェブ会議を円滑に行う観点から,前回も申しましたが,今回新たにWebEXを用いた会議となるため,改めて4点お願いさせていただければと思います。
まず1点目でございますけれども,御発言に当たっては,インターネットでも聞き取りやすいよう,はっきり御発言いただくようお願いいたします。
2点目でございますけれども,御発言の都度,お名前をおっしゃっていただくよう,お願いいたします。
3点目でございますが,御発言時以外はマイクをミュートにしていただくよう,お願いいたします。
マイクのオンオフにつきましては,今,映っている画面を御覧いただければと思いますが,画面下部にあります一番左のアイコン,マイクのアイコンでございますが,ここをクリックいただく形になります。ボタンが赤くなっているときはミュートの状態で,御発言のときだけマイクをオン,この場合,黒のボタンになりますけれども,お願いできればと思います。
4点目でございますけれども,発言に当たっては,「手を挙げる」ボタンを押していただき,御発言後はボタンを解除いただければと思います。
挙手につきましては,画面のアイコンの右から3番目に,参加者一覧というアイコンがございますが,ここをクリックいただきますと,今,画面に映っていますが,画面の右側に参加者一覧という画面が表示されますので,ここで御自身のところの手のボタンをクリックいただくと,挙手ボタンが青くなります。右側に青くなっているボタンがあるかと思いますけれども,こういった形になります。これで挙手された状況になります。御発言が終わりましたら,再度,手のボタンをクリックいただくと,また白いボタンに戻る形になりますので,これで手がフラットになるということでございます。
これがウィンドウズの場合でございます。
それで,もう一つは,iOSを使う場合につきましては,左から3番目のアイコンをタップいただきますと,手のボタンが上に表示されますので,ここで挙手というところをタップいただければと思います。そうすると,参加者一覧のところに手のボタンが表示をされます。御発言が終わりましたら,再度,手のボタンをタップいただければ手が下がるという形になります。
お手数をおかけしますが,何とぞ御協力のほど,よろしくお願いいたします。
留意事項については以上でございます。
資料の確認に移ります。本日の資料は,議事次第にございますように,資料1,議論の整理(案)及び資料2,本日御欠席の菊川委員の提出資料でございます。御不明な点ございましたらお申しつけください。
以上でございます。

【明石分科会長】
操作が大変でしょうけれども,ただいまから議論の整理(案)について入りたいと思います。
本日は,次回,第110回での議論の取りまとめを目指しまして,第10期の生涯学習分科会議論の整理(案)につきまして,委員の皆様から御意見を頂きたいと思っております。
それでは,審議に入る前に,事務局より御説明をお願いいたします。

【根本生涯学習推進課長】
生涯学習推進課の根本でございます。今日はよろしくお願いいたします。資料1をまず御覧いただければと思います。
今回,議論の整理(案)につきまして,前回より変更している点,全体の構成でいきますと,1つ目は副題(案)をつけさせていただいております。また,「はじめに」ということで,今までの審議の状況についての論点のようなところを整理させていただいています。更に文中には今までヒアリングをさせていただいた中での,特にその好事例等につきまして取り上げさせていただいております。
更に,1ページ目の下のところでございますけども,1番,生涯学習・社会教育をめぐる現状と課題というところの1つ目の項目,ここにつきましては,前回までの先生方の御意見等を踏まえまして,社会的包摂の実現を1番目に持ってきているところでございます。
それでは,内容につきまして順次説明させていただきます。時間を短縮させていただきますので,特に前回との変更点を中心にさせていただきたいと思います。
2ページ目でございますが,2ページ目の32行目以下のようなところでございます。ここで,社会的包摂の観点ですが,障害のある方に対する重要性の話とか,3ページに移りまして,外国につながる子供・若者についての記載等を入れているところでございます。
少し飛びまして,5ページ目でございます。こちらは人生100年時代の到来の中でございますが,こういう中で,マルチステージの人生を歩んでいく中,11行目以降でございますけども,多くの能力やスキルを更新していくということの必要性の中で,リカレント教育を積極的に推進することが重要であることについてのくだりを入れさせていただいております。
続きまして,6ページに移ります。ここはSociety 5.0の実現ということでございますけども,ここにつきましては,特にICTとかAIとか,様々な新しいテクノロジー等が発展することによりまして,社会全体が非連続的とも言えるほどの劇的な変化がされるということがございます。その関係で7ページに移っていただければと思います。
1つ目のこの変化の中で,1つ目,例えば学びの在り方が大きく変化してくるということとか,2つ目のところでは,学びの手法が変わってきているということ。更にその以下につきましては,ICT等を活用する中での利点とか,又はその負の部分等について触れさせていただいております。
更に一番下の丸のところに行きますと,30行以下のところでございますけども,こういう中では,ICTを適切に活用するということの能力を身につけることが大事であるということと,更に,35行目から次のページでございますけども,例えばインターネットやパソコンのICT機器を利用できる者とそうでない者との間に生まれる格差,いわゆるデジタルディバイドのようなものですが,こういうものの解消が必要になってくるということについて触れているところでございます。
次は,8ページの下からは,地域活性化の推進ということでございますが,ここにつきましては,9ページの4行目付近からでございます。
災害やパンデミック等への対応ということの中で,多様な機関の連携又は協働とか,住民同士の相互扶助が大事だということについて記載させていただいております。
更に,1ページ飛びまして10ページでございます。ここからは,子供・若者の関係のところでございますが,特にこのページにつきましては,9行目辺りからでございますけども,子供や若者の人たちが,社会や人生をよりよいものにしていくということの観点から,主体的に自ら考えたり,また,多様な他者と協働しながら,困難な課題についても,それについての何らかの解を出していく,そういうことの必要性について触れさせていただいております。
以上が現状と課題のところでございまして,続きまして,13ページからでございます。こちらからは,生涯学習・社会教育に向けての新しい考え方とか施策等について触れさせていただいております。
まず13ページ目のところは,社会や個人の在り方について,ここは前回と同じような形でございます。学びの姿のところにつきましては,32行目から33行目辺りにかけてでございますけれども,デジタルディバイドについての関係につきまして触れさせていただいています。
続きまして,14ページ目からでございますけども,こういうふうなことを背景といたしまして,具体的に推進するための方策ということで,まず1つ目は,学びの活動をコーディネートする人材ということで,社会教育士の重要性について,14ページ,15ページについて触れさせていただいております。
更に,16ページにつきましては,学びに関する活動の輪を広めていく取組ということで御議論いただきました,ボランティア・ポイントの制度等につきまして触れております。
更に,17ページになりますと,新しいテクノロジーを使いこなすという形の中で,1つ目の丸につきましては,GIGAスクール等の子供たちに対する環境整備等がありまして,大人の学びを充実させるという観点から,ICT等を活用した学習に役立つ情報の収集や発信等を進めていくことの重要性について触れております。
2つ目は,今回のコロナ禍の中で学校休業がされる中で,特に大学とか専門学校におきましては,遠隔授業というのが急速に普及しております。このようなものにつきましては,特に社会人にとりましての時間的,場所的な制約を超えるということの観点からも非常に有効であるということで,リカレント教育の活用ということについて触れております。
また,その下の丸のところにつきましては,社会教育施設におけるインターネットを活用した様々な取組を推進していくというようなこと。更にその次は,学びと活動の循環に向けた取組というところで,ここはそれぞれの学びについての履歴等をまずしっかり整理するということで,いわゆる学びのポートフォリオということについての記載をしております。更に,マル5のところでは,リカレント教育の充実ということで,様々な認証制度などを踏まえまして,ここを一層充実していくことの必要性について触れております。
18ページのところにつきましては,そういうリカレント教育の講座などの発信サイトの充実を図るべきということを記載しておりまして,最後,マル6のところでは,地方公共団体との連携関係の中で,これは社会教育施設機関等に限らず,様々な部局,又は様々な組織や人との連携をすることによって,生涯学習・社会教育を積極的に推進する,そういう体制作りをしていく必要があるというようなこと。
更に,2つ目の丸になりますと,各地域で行われておりますモデル的な事業,こういうものを分かりやすく提供することによって,その活動の横展開を図っていくことの重要性について触れております。
また,最後のところでございますけども,こちらは地方公共団体の首長部局との関係の連携の充実ということについて触れているところでございます。
簡単ですが,説明は以上でございます。

【明石分科会長】
根本課長,ありがとうございました。
それでは,事務局からの説明を踏まえまして,皆様から自由に御発言をいただければと思っております。御自由に発言をお願いいたします。次回が最終回となりますので,その点を念頭に置いて御発言をいただければと思っております。
そこで,御発言する方は,「手を挙げる」のボタンを押していただくようにお願いいたします。
では,まず横尾委員,お願いします。

【横尾委員】
ありがとうございます。久しぶりに皆さんとこうやってつながって,会議できることを有り難く思っています。私どものところも実は新型コロナウイルス感染者も発生したりしていまして,いろんなことを感じながら公務に当たっています。
では,今,御説明いただいた内容について幾つか意見をつけ加えさせていただきます。
1つ目は,1ページ目です。下から2行目のところに,「ICTの新たなテクノロジー」という記述があるのですが,可能でありますならば,「ICTなど」,あるいは「ICT,AI,IoT」の方がいいかもしれません。ICTのみならず,AIは今後どんどん進展していきますので,それも加味していただくといいというふうに感じています。
2つ目は7ページです。直接記述はないんですけど,Society 5.0の関わりで感じるのは,先般,発表された骨太方針の骨子の中に,デジタル社会への備えがありますし,デジタルガバナンスを前提とした政府の政策推進が記述されていると認識しています。ですから,骨太方針にはこのようなことも書かれているので,それに対応するために重要だということを書かれた方が,今後の政策推進にとってもいいのではないかと思います。
3点目は,9ページ目です。これは小さいことで,ほかの委員の方はお感じにならないかもしれませんが,一番上の行に,「『ひとづくり』をスローガンに」という記述があります。スローガンというと,取りあえずの文言だけのようなニュアンスも若干残るのを個人的には懸念しておりまして,首長としては,多くの首長さんたちも「ひとづくり」を重視していますので,単なるスローガンと取られない方がいいなと感じます。そういうことを考えますと,例えば「目標に掲げ」とか「ビジョンとして」とかそういった,もう少し具体的に,ポジティブに取ってもらえるような書きぶりにした方が,この「スローガン」という感じよりはいいんじゃないかと思います。そうすることで,これを読んでいただく首長や首長部局の人も,「ああ,そうだ」ということで,一緒に協力できると思います。
4点目は,11ページです。11ページの後段の方に,地域との関わりとかコミュニティ・スクールとかあるんですけど,実は実情を見ますと,この会の当初で座長もおっしゃっていたんですけど,防災や健康というのがとても大切になってきているということをおっしゃっていました。私も強く感じます。例えばフレイル対策,福祉の対策,これらのことも実際にやりながら,例えば100歳になっても元気な体操というのがあるんですが,これが集いの場になって,そこでいろんなことを学んでおられます。こういったことも生涯学習の中に取り込んでいく方がいいし,連携した方がいいと思いますので,福祉やフレイル対策に関しても,地域における学びの場になっていると,そういったことも加味するという記述を入れていただいて,全体のコンテンツにあります他の部門との連携ということをもうにじみ出した方がいいなと感じています。
記述としては,以上,そういう形で経過を見ました。
今後についてという観点から2点だけ申し上げたいと思います。
一つは,記述されていませんが,新しい提案です。「命を守る社会教育」というのを打ち出していただきたいなと思っています。今回,極端に多量の豪雨により,人身が亡くなる大洪水が発生しています。昨日も日田の災害現場対応に奔走される日田市長さんにお会いしたりしました。九州のほかの地でも同様の被災になっています。やはりこれは,実は気象データをはじめとした情報リテラシーの読み方ができる人とできない人では身の安全確保に大きな差が出ます。また更に,実際の情報を受け取って,ちゃんと対応できるかどうかという日常の学びがないと命は守れません。そういったことも含めた,防災面を強調した意味でありますけれども,「命を守る」という記述も,この際,加えたらどうかと思います。
もう一点加えてほしいと思うのは,今回の新型コロナウイルス感染症です。このことについても,できるならば政府の方で専門家のコメントをコンパクトにまとめたものをライブラリー方式で提示する。例えば,カーンアカデミーのMOOCのようにやっていただくと有効だと感じます。報道ではいろいろニュースがありますし,危ない,危険だという話はもちろん注意が必要ですけども,一方では,科学的,医学的に落ち着いた議論をしなきゃいけないし,その際に正しい理解をしていかないと感染拡大の防止となりません。そういった知識を共有するようなものを,こういったMOOCを活用した近未来はできるようになるはずですので,それも想定して,今回の新型コロナウイルス対策がありますから,是非そういった情報リテラシーをコロナ対策でも,また,防災における命を守る意味でも非常に大切だということを記述いただいて,それもこのICT時代,デジタル社会を前提とした生涯学習に取り入れていただきたいと願っています。
以上です。

【明石分科会長】
横尾委員,ありがとうございました。後半の命を守る社会教育という提案は非常に大事で,新鮮みがありますので,次回に議論を深めていきたいと思っております。

【横尾委員】
ありがとうございます。

【明石分科会長】
では,続きまして,篠原委員,お願いします。

【篠原委員】
篠原です。私からは2点ばかり。1点は,この中にデジタルディバイドの御指摘がございますけども,今の状況を踏まえると,ウィズコロナからアフターコロナになかなかならないんじゃないかと。しばらくウィズコロナの時代が続くんじゃないかという前提に立ちますと,やはりこういうオンライン的な,デジタル的なものと,対面的なもののハイブリッドが当面は基本になるということをどこかに明記していただきたいなということが1点です。
それからもう1点は,10ページ目に,「子供・若者の地域・社会への主体的な参画」という項目がございますけれども,これはまさしく主権者教育の肝の部分でございますので,主権者教育や主権者意識の涵養にもここはつながるんだ,役立つんだという文言を入れていただきたい,ということでございます。
以上,2点です。ありがとうございます。

【明石分科会長】
ありがとうございました。
次は,山本健慈委員,お願いします。

【山本(健)委員】
山本です。私は3月まで東京におりましたが,4月から大阪に戻っておりますので,大阪から参加させていただいております。よろしくお願いします。
2点ありまして,先ほど篠原委員もおっしゃいましたけれども,ウィズコロナからアフターコロナへというプロセスで,今は渦中にありますので,いろいろ教育再生実行会議なども,具体的な対処の方法,いろいろなコンテンツ,あるいは方法,環境などについて集中した議論になっているようですけれども,そのバックグラウンドにやっぱり今回の事態が歴史的にどういうふうに意味を持つのかということについても,少し前提に考えておいた方がいいんじゃないかなと思っています。
一つは,ヒトという種が今日まで来るに当たっては,霊長類研究の山際寿一さんがおっしゃっていますけれども,サルからヒトへと,ヒトが人間へというプロセスでは,共食,共に食べるとか,共にということが人間になるに当たって非常に重要であったという御指摘もありますし,一方では,この間の様々な事態の中で,精神科医の斎藤環さんなどは,対面ということは暴力性を持っていたということを浮かび上がらせたと,こういうようなこともおっしゃっておりました。
いずれにせよ,人間存在の本質をどういうふうに理解するかというテーマも出てきていると思いますので,我々のように,これまで対面的な関係を前提にして,非対面の形式を導入するのと,非対面が非常に新たな日常になる中でどういうふうに人間が変わっていくのかという,そういうことも含めて,生涯学習分科会,原理的なことも全部重要なことでありますので,生活の変化にということで少し考えたらどうかなというのが一点であります。
もう一点は,非常に具体的で,17ページ,前々回の会議でも西田さんが報告された学習履歴のことで,ここは改めて記述されておりますけれども,スーパーシティ構想をめぐる是非の議論も展開されていますし,コロナの対応でもいろんな行動履歴のことなども問題になっていますけれども,人間個人の情報である学習履歴とか活動履歴の可視化という点においては,これに付け加えて,日本の場合は,個人情報の保護という点が大変脆弱であるという,そういう点も踏まえて,そうしたことの整備と併せて記述していくことが重要ではないかなと思っています。
あと,具体的な点もありますけれども,それはまたメールでお知らせしたいと思います。
以上です。

【明石分科会長】
ありがとうございました。
では,髙倉委員,お願いします。

【髙倉委員】
髙倉です。皆さん,お元気でしょうか。本日の東京の感染者数は460人台である。東京に限ることではないが,大変な状況が続いている,引き続き気を引き締めて頑張っていきたい。
今回,副題に「新たなテクノロジーでつながり」という表現があるが,「新たな」と言うと,取っつきにくく何か難しいものの様に感じる。今回,オンラインを活用した好事例が数多く共有され,非常に便利だと感じた反面,やはり対面,人と人とが会うことの重要性が改めて再認識された。そうしたことからも,例えば「対面の学びの場とICT,それぞれのつながりで,誰もが」と言った表現はいかがだろうか。
続いて,「地域活性化の推進」についてである。本文9ページ上段に記載されている様に,様々な団体と連携・協働していく必要があるが,従来から申し上げている通り,労働組合を明記していただけないか。我々連合では,職場や地域で取り組んできた「支え合い・助け合い運動」,この活動の見える化,情報の共有,参加促進を図るべく,中小企業の経営基盤の強化と地域の活性化に向けたつなぎ役となる土台と位置づけ「連合プラットフォーム」を開設した。
この取組は,47都道府県の地方連合会や連合本部,中小企業経営者団体などが行う中小企業地域活性化のための取組を,この「連合プラットフォーム」に集約し,相互の連携,共有を図ることを目的としている。これら全国各地で取り組んでいる活動事例を掲載,紹介することにより,関心を持った活動に直接参加・支援ができるようにするものであり,ボランティア参加や,物品提供のほか,個人の意思による資金支援の形として,クラウドファンディングも活用している。
是非とも,「多様な主体との連携協働に向けて」の記載に,「産官学金労言との連携」という表現を加えていただくとともに,様々な団体が取り組んでいる活動事例を共有することで相乗効果を高め,より幅広い人たちの活躍につながる取組にしていただきたい。

【明石分科会長】
それでは,今,手を挙げている委員のリストをお願いいたします。
では,順番にいきますと,中野委員,山本仁委員,澤野委員,牧野委員,関委員,清原委員,今村委員,大久保委員という形でお願いします。
では,早速,中野委員,お願いします。

【中野委員】
岡山県浅口市の中野でございます。地方にもコロナの波がやってきておりまして,日々,危険性を感じているところです。先ほど横尾委員のお話の中に,命を守る社会教育ということでありましたけれども,命を守るための学びというか,その必要性を私も本当に感じているところです。情報リテラシー,それから,データ等をきちっと読み取る力というか,そういったものをいろんなところで学ぶチャンスがあるのがいいのではないかと。自ら命を守るということになると,やっぱり自分で判断していかないといけないので,そういったものをきっちりと学んできていないといけないのかなということを感じました。
あと,論点の整理についてですが,最後の辺りに,生涯学習・社会教育を分かりやすく,関係者だけでなく,国民全体に伝える工夫を図るということがありましたけれども,重要だなと思います。分かりやすく伝えていかないといけないと思うんです。今回のこの論点の議論の整理の中に,きちっと先進的な事例が取り上げられて,堅い文書だけではなくて,やっぱり写真とか図が入っていて,私はとても親しみを持てたので,やっぱりこういった辺りもしっかりと発信するときに見てもらえるものでないといけないのかなということを感じたので,このまとめ方に,とても好感が持てました。
では,15ページの7行以下のところです。ここのところに,社会教育士について記載されております。2020年に初の社会教育士が誕生するかなと期待しているところなのですが,実は,こちらの方,岡山大学では,コロナウイルスの影響で,認定講習は中止となりました。ほかのところでは行われているのかどうかな,情報が欲しいなとは思うのですけれども,あと,16ページにもありますけれども,オンライン等を活用して受講が進む工夫をしていく必要があると書いてありますが,本当にそのとおりだと思います。本当に受けてもらいたいというか,受講してもらいたい人は,やっぱり時間的な制約とか空間的な制約があると思うんですね。
特に今,コミュニティ・スクールとか,地域学校協働活動,これを,一体的に進めようとしているのですけれども,地域と一緒になって学校を核にして進めていく,そういったところに関わる方々,コーディネートしていっていただく方々,また,教員もやっぱり資格を取ってもらいたいなと思うのですが,結局,平日の昼間,毎日受講というのは難しいわけですね。特に地方では,先ほど言いましたが,時間的とか空間的な制約,これが結構大きくて,受講する場所がちょっと遠かったりするんですね。ですので,16ページの1から4,ここは重要だと思いますし,強調していただきたいと思います。
それに関連するのですが,そういったリモートを使って,学ぶ場を増やしていくときに,社会教育施設の整備が追いついていないところもあると思います。17ページの14行のところにありますが,社会教育施設の整備,14行。「整備されているところもあり」と書いているのですが,その後に,「整備されているところもあるが,公民館等,十分でない施設については,接続環境を早急に整備し」という形と,そういった財政面の支援等もあってもいいのかなということを感じています。
最後になりますけれども,距離を保って社会生活を営む心地よさも味わえるかが地方だと思うんですね。フィジカルな距離を保って,更に心と心をつなげる社会教育,こうしたものが重要かと思っています。新たなテクノロジーを使ってというのはすごく可能性が増えていますが,都会と地方がより多くつながって社会教育が進められるといった辺りを期待したいと思いますし,そういったことがしっかりと盛り込まれるといいかなと思います。
以上です。

【明石分科会長】
中野委員,ありがとうございました。
次は,鳥取の山本仁志委員,お願いします。

【山本(仁)委員】
皆様,こんにちは。これまでの議論を丁寧に整理されておりますことに,まずもっと感謝を申し上げたいと思います。新型コロナへの対応を含め,Society 5.0,そしてまた,SDGsなどへのICT,そして,AIなどの活用ということが議論され,大切なところはおおむね盛り込まれているのではないかなと思っております。
今日,1点だけ申し上げたいのは,先ほど髙倉委員からも発言ありましたし,関連する発言が篠原委員からもあったわけですが,このたび,新型コロナの対応の中で,ICTの利活用教育が随分進んできまして,例えば双方向のオンライン授業など,取組が進んだわけでありますが,一方で,当たり前といえば当たり前ですけども,学校での対面授業であったり,あるいは集団での体験活動,そうしたものの重要性が改めて認識をされたところでございます。生涯学習・社会教育にも同じことが言えるのではないかなと考えております。
分かっていることではありますが,やはり我々がこれまで大切にしてきました,リアルな体験,あるいは活動,そうしたことによる学びの重要性ということについても,改めて示しておくということが大切なのではないかなと思っております。そうしたことをどこか,13ページ以降の基本的な考え方の中に盛り込んでいただければ有り難いなと思っております。御検討をお願い申し上げます。
以上でございます。

【明石分科会長】
ありがとうございました。
では,続きまして,澤野委員,お願いします。

【澤野委員】
澤野です。菊川委員の資料を見て,私もまず気になったのが,この題名の「ウィズコロナ・ポストコロナ時代」です。「ポストコロナ時代」というのは,英語でも”Post COVID-19 Era”とか”Post COVID-19 World”という形でよく目にするのですが,「ウィズコロナ時代」はどうも和製英語のようで,「Go Toトラベル」みたいな,英語にはしにくい感じがしますので,行政の文書でこういう言葉遣いをしていいのかどうかというのは,事務局の方で御確認いただければと思うところです。
「生涯学習・社会教育」というのもタイトルにも含まれていますが,結局,最後の方は学校教育のこともやはり踏まえて,生涯学習は広い定義で,フォーマル,インフォーマル,ノンフォーマルを包括する概念として私たちは使っているわけですけれども,議論でもそうしてきたと思うのですが,一般の人とか行政の方たちも,最近では,生涯学習の概念を社会教育とイコールと捉えている人も結構増えているように思いますので,ここは何か注記をするか,「はじめに」のところか,「生涯学習・社会教育」が最初に出てきたところで,その後に「開かれ,つながる社会教育」のことばかりが書かれたりもしているので,概念の混乱が起こらないように,生涯学習と社会教育はどういうふうに区別しているのかということを示した方がいいかと思います。
何か概念図で示すか,よく教育白書で用いられる学習人口を示す図のようなものが,どこか資料としてあったりすると,様々な学びを含む概念なんだなということが分かり,その生涯学習の中の一部が社会教育だということがよく分かるのではないかと思いますので,そこを検討していただきたいと思います。
それから,1の「生涯学習・社会教育をめぐる現状・課題」の部分ですけれども,課題は結構後ろの方に出てくるので,もう少し最初の方でも,課題も指摘しておいた方が読みやすいのではないかなと思いました。
例えば1ページ目の38行目,39行目辺りに,「ICTの新たなテクノロジーも最大限活用しつつ」,こういうことが重要となると書いてあるのですけれども,後ろの方にはちゃんと書いてあるのですが,「今回,しかしながら,学校,家庭,地域におけるICT環境や個人のデジタルリテラシーには大きな格差があることも明らかになっている」とか,そういうことを先に言っておいた方がいいのかなと思いました。
そして,認識の面でも,これも菊川委員のメモを見て,私も思ったことなんですけれども,2ページ目の32行目から39行目の辺りに,新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う学校臨時休業期間中に,いかにもオンラインで,これは確かにベストプラクティスとしてこういうものがあったことは,私たちは承知していますが,この教育施設がオンラインによる学習支援を行った事例というのはかなりのマイノリティだと思うんですね。また,地域学校協働活動ですけれども,私は,品川区のコミュニティ・スクールの委員も実はやっているのですが,今,学校がオープンになっても,コロナ対策として一切,外部の人は中に入れない状況が続いています。パソコンが得意な保護者がコミュニティ・スクールのオンライン学習の支援をしたというようなことがニュースで紹介されていましたが,コミュニティ・スクールの委員などがそのようなことをした学校はかなり例外的なので,ごく少数の事例でこういうことがあるが,大部分は,学校なり,社会教育施設でもそういうことは対応できていないということを問題点として指摘するべきではないかと思います。
それから,同じページで,2ページ目の9行目から14行目に,その上からの続きでSDGsのことが書かれているわけですけれども,できれば,目標4というのが教育と生涯学習に関わる部分ですので,SDGsの目標4においても,全ての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し,生涯学習の機会を促進するということも目指されており,持続可能な開発のために,生涯学習の重要性が改めて認識されているというようなことも,是非こちらに入れていただきたいと思います。
それから,細かいところも結構,文言で気になるところはいろいろあるのですけれども,もう一点だけ指摘させていただきたいと思うのが,例えば7ページもそうですし,あるいは後ろの17ページ辺りでも,新たなテクノロジーを活用した学びに関して,確かに分科会の中で余り議論していなかったと思うんですけれども,社会教育施設ということで,図書館や博物館のICT環境,特にコロナ禍における事例として,前回は事務局提供の資料の中に図書館や博物館の事例も少し含まれていたと思うのですけれども,正に電子リソースをうまく閉館中にも共有して,一般に開放できていたような施設とそうでない施設の格差が,そこもすごく今回大きかったと思うんですね。感染症の拡大によって,実際,図書館や博物館に行ったりできない状況が続くようなことがある場合には,電子リソースをもっと増やしていくとか,閉館中でも一般に公開できるよう,それも予算化してできるような形にするべきではないでしょうか。また,ハードウェアも公民館などでちゃんと増やしておけば,自宅にコンピューターがない場合でもそこに行けば学校の授業が受けられたり,諸外国ですと3Dプリンターですとかプログラミングやロボット,AIの勉強をするためのキットも,図書館のメーカースペースやワークショップのようなところで利用できる例などもありますので,日本でもきっとそういうところはあると思うので,そういう社会教育施設について公民館だけではなく,図書館や博物館の事例も少し入れて,文章の方でも,7ページか17ページ辺りに加えていただければなと思います。
あと,すごく細かいところなんですけど,15ページの11行目「教員が社会教育士を取得する」というのは,社会教育士の資格若しくは称号を取得するということのミスプリじゃないかなと思いました。
すみません。いろいろほかにもあるのですが,以上です。長くすみません。

【明石分科会長】
ありがとうございました。澤野委員,大きなことの発言は分かりました。小さな文言の訂正というか,疑義がありましたら,事務方にメールで送っていただけると助かります。

【澤野委員】
分かりました。ありがとうございます。

【明石分科会長】
お願いします。ありがとうございました。
では,牧野委員,お願いします。

【牧野委員】
よろしくお願いいたします。牧野です。東京は今,新型コロナウイルスの感染が急増しており,また私は自宅は愛知県なのですが,愛知県でも感染者が急増していて,ちょっと不安な気持ちでいるのですが,皆様お変わりないでしょうか。
幾つかお話をしたいことがあります。最初に,先ほど中野委員からお話があった主事講習のことですが,今,実は北海道でオンラインでの講習が始まっていまして,多くの方々がオンラインで受講されています。もし事務方でコンタクトが取れるようなことがあれば,少し情報を組み込んでいただけるとよいかと思いました。
その上で,先ほど山本委員からお話があった人間存在の在り方など原理的なことの検討が必要だという議論にちょっと意を強くしまして,大学に関わる者として,この場にいることの意味がそこにあるかなと思いましたので,少し原理的な話をしたいと思います。
こちらのテーマとサブテーマについてですが,「つながり」と「学び続けられる」というお話がありました。その上に,やはり新しいウィズコロナ,ポストコロナの時代において,「つながり」とは一体何であるのか,更には「学び」とは一体何であるのかといったことをもう一度考え直さなければならなくなってしまったのではないかと受け止めています。従来のようなつながり観,学び観で,今日のことを捉えようとすると,どうしてもずれが生じてしまうのではないかなと考えています。
一つの例として,例えばこれだけ人工知能がどんどん展開して,オンラインでいろんな議論ができるようになるという状況の下で,例えばライフログ又は学びの記録を取るといったことと個人の記憶とがずれ始めるのではないかと思います。私たちは,記憶に基づいて自分の自我を作りながら,現在の私から過去を見て,つながっている私がきちんと存在していて,それに基づいて将来もそのままつながっていくというふうに,自我を確立することができるわけですし,更に他者を通して自分を見る目を獲得することによって,自分というのはこういう人間なのだという自己認識をつくっています。ある種,記憶を作り続けて,またそれを組み替えて使って,自我というものが形成されているのですけれども,それといわゆる客観的な記録,そうしたものがずれ始めたときに,私たちの存在とは一体何なのか,どうなるのかといったことを考える必要も出てきたのではないかと思います。強い自己意識や自我の感覚を持たなくても,外部のシステムが私を私だと同定する時代がやってきているのではないか。これは,教育学だけでなく,自我又は内的な自己をベースにつくられている社会システム全体にとって,大きな課題となるのではないかと思います。
更に,つながり方という問題については,先ほど横尾委員から,命を守るというお話がありましたが,私もこれはとても大事だと思います。更にその上で,やはり孤立をさせない,孤独を愛することはいいのだけれども,孤立をさせないためにはどういうつながり方が求められ,また可能になるのか,更には,しなければならないのかといったことを議論する必要が出てきたのではないかと思います。
その意味で,例えば先ほどの個人の記憶という問題ですけれども,例えばこれだけ生体認証システムが進んできて,個人の特定を外部のシステムがするようになるという状況で,私という存在がどうなるのかという問題と,更に今後の問題として,これは人生100年時代の問題でもあるのですが,2060年に認知症を患う方が1,150万人を超えるという厚労省のオレンジプランの予測が出ている,こういう現実的な問題があります。その頃の人口が8,700万ぐらいですから,総人口の13%が認知症を患うようになる,つまり,再帰的ならざるという言い方をしますけれども,記憶に基づいて自我を作ることをしなくなる人々が総人口の1割を超えるという時代がやってくる。そういう方々と人々はどう共存するのかといったことも考えていかなければならなくなってきているのだと思います。そのときに,例えば学ぶということがどういう作用を及ぼすのかということも,どこかでやはり考えておかなければならなくなったのではないかと思います。
更に最近の企業の在り方を見ていきますと,今回のコロナ禍の問題で,オンラインでいろいろな仕事ができることが分かってくることで,例えば都心から郊外へ出ていこうですとか,又は,ある部門が地方に移るということが起こり始めているのですが,そうなりますと,人生100年時代構想会議で,マルチステージとかマルチキャリアという人生の在り方に関する議論が出たのですが,ある意味で,それを超えるような議論をしなければいけなくなったのではないか,と思うのです。例えば,これまでは通勤で分かれていた就労と日常生活が一体化して,自分の人生や生活の中に,働くことをどう組み込むのかということが問題になります。更に,距離が問題にはならなくなって,時間が問題になってくる時代に入ったのではないか。そうすると,マルチステージで生活をしようではなくて,むしろ自分の人生や生活の中に,働くということをどう組み込みながら自分の人生を設計するのかといったことが問われてくるのではないか。そうしたことも少しでもいいので,この報告に組み込んでおけないかと思います。
更に,ICTの問題ですと,例えばGIGAスクールが今,展開されてきていますけれども,その中で,やはりコミュニティ・スクールですとか地域学校協働活動のようなものと,どうそれを連結させていくのか。もっと言えば,集団主義教育ではなくて,個別学習へと展開していきつつ,それをどういう形で全体最適の方に持っていくのかという議論をする必要が出てきているように思います。そこでは,多元性や多様性といったことを尊重する教育の仕組みをどう作るのかといったことも問われてくるのではないか。
そうなりますと,例えば平等であるということも,従来は画一的であり,均質であることを前提で平等を議論し,保証してきたのですが,これからは異質であることや多様であることを前提で,平等とは何かを問わなければいけなくなったのではないか。多様であり,異質だから相互に比べてはいけない,だから平等であるべきだという議論をどう立てるのか。多様なものを作り出し続ける過程が,学ぶということであり,更に社会に参画することであるという形での,新しい学習概念を作っておかなければいけないのではないかとも考えています。
大きな話ばかりになりましたけれども,そういう議論の中で,つながりの在り方をどう考えていくのかということを議論できないかと思います。最後になりますが,この間,ある地方の実践で,こんな話の報告がありました。おじいちゃん,おばあちゃんたちが集まることができなくなったので,オンラインで集まろうという話になって,皆さんに,ZoomですとかWebEXの使い方を教えて,オンラインで会うようにした。そうしたら,顔を見ているだけではつまらないと言われたので,粘土を配って,先生に来ていただいて,粘土でお相撲さんの置物を作ろうという実践をやったらしいのです。そこでは,先生が,誰々さん,大丈夫ですかと言いながら,お互いに声をかけ合いながら作った。そして,最後に見せ合って,とても面白かった,よかったというのです。そこで何が起こったかといいますと,皆さん,粘土に触れて造形する,つまり曖昧なものを形にしていくという手作業を,みんなが同時に行うことで,そこにいないのだけども,何か触れ合っているという感覚をみんなが共有しているような感じになってきたというのです。
それで,後から聞いてもらったのですけれども,やはり対面で話をしているだけじゃなくて,何か同じものを,手を使ってやりながら,しゃべりながらやっていくうちに,何となくみんながそこに一緒にいて,何か触れ合っている温かい感じがしたという感想が聞かれたということなのです。その意味では,このオンラインでつながることの在り方の工夫をしながら,人が人とつながって,どういうつながりの環境を作るのかといったことも,これから考えなければいけない課題ではないかなとも受け止めています。
すみません。漠然とした話ばかりになりましたけれども,こうしたことを少し報告書の中にも入れていただけるといいかなと思っています。細かいことはまた後からメールでお伝えしたいと思います。どうもありがとうございます。

【明石分科会長】
牧野委員,ありがとうございました。とりわけ最後の粘土を使ったオンラインのつながりというのは非常に新鮮みを感じましたので,ありがとうございました。
では,清原委員,お願いします。ごめんなさい。関委員。

【関委員】
すみません。お先に失礼いたします。新居浜の関でございます。平成から令和に変わった,その時代の変化を今,新型コロナが本当に加速させているんじゃないかなということを日々感じております。今回の議論の整理において,新しい学習のスタイルが様々な形で打ち出されておりますこと,本当に事務局の御尽力に敬意を表したいと思います。
3点,私の方からも話させてもらえたらと思います。先ほど来のお話と重なるところがあるんですけれども,あえて申させてもらえたらと思います。
1点目なんですけれども,7ページの3から6行目の項目なんですけれども,これまで社会教育の活動の中で,その形態を見たときに,どうしても講義が主体の学習形式だったんだなということを今回改めて感じております。主体的に学んで,そこで発見した様々な課題や,あるいは疑問点を様々な人と一緒に対話の中で深めて,それを新たな活動につなげていくような取組が本当に大事だなと思っております。正に新学習指導要領の中でうたう,アクティブ・ラーニング的なものを,我々大人もやっていくべきではないかなと思っております。
そういったことを通じて,一人一人が学びを通じて成長し,人とつながり,更には地域を作っていくことになるのかなと改めて感じております。これまで学習講座を開くことで完結していたような気もするんですけれども,本当は講義を聞くという,お話を聞くということは,飽くまでも学びのきっかけではないかなと今思っております。
聞いた内容を基に,人と人とがつながって,いろいろな議論を交わす中で,お互いが了解できるところを探っていって,新たな活動が沸き起こっていくような,そういうムーブメントを起こしていくことが地域の活性化,元気にもつながっていくのではないかと思います。これこそが正に,ここでうたっているようなことが新しい時代の社会教育の一つの方法論になるのではないかなということを思っております。
正に大人のアクティブ・ラーニングの場,それが社会教育の現場という位置づけがここでされているということを感じました。この部分は,現在は現状と課題の報告の中にありますけれども,場合によったら,13ページの基本的な考え方であったり,これからの時代の学びの方向性をそこで示した方がインパクトが強くなるのではないかなということも感じました。
続いて2点目なんですけれども,先ほどの中野委員のお話とも重なりますけれども,15ページ,16ページにおいて,社会教育士の存在意義を明確に規定していただいておりますことを感謝申し上げたいと思います。私も社会教育士として改めて勉強させてもらって,これからは行政の専門職員ではなくて,地域の一員として活動していきたいという意を新たにしたところでございます。こういった行政の本職ではなくても,地域の中で頑張っていこうという志を持った人が全国各地でつながっていくことで,本当の意味での市民目線の社会教育がより一層展開できるのではないかなと考えております。
その意味においても,先ほどの中野さんの意見にもございましたが,オンライン等を活用して,受講機会を確保するということが,この中にも今回加えていただいておるようでございますけれども,本当に有り難いことだなと思っております。なかなか時間もない,場合によったら,移動手段,宿泊,そういったものを伴う中では,やはり研修を受けるというのは大変なことだと思いますので,本当であれば,家庭にいても受けられるような形ができれば,より幅広い人材が社会教育士として活躍してくれるのではないかなと思っております。
それと3点目なんですけれども,17ページの「新たなテクノロジーを活用した学びの取組」の部分についてでございます。これまで,先ほども申しましたが,集合学習に頼り過ぎていた社会教育だったような気がしてなりません。講義を聞くだけではなくて,ICTの活用によって,家庭にいても,みんなが同じような学びを基盤として作って,それを基に,みんなが分からないところの確認等で次のステップで集まりながら学んでいくようなスタイルが取れるのではないかなと思います。
また,全国共通で同じような学びをして,それを全国各地で議論していって,更にはそれを比較対象する中で,お互いで学び合えるような新しい仕組みの学習形態も考えられるのではないかなと思っております。MOOCですかね。先ほどの横尾先生のお話にもありましたけれども,MOOCのような学習スタイルを全国に横展開していくことがもっとできれば,違う意味の学びの場も社会教育現場で増えていくのではないかなと思っております。そういうときに,どうしても引っかかるのが15行目にございます,「社会教育施設では,Wi-Fiをはじめとしたインターネット接続環境が整備されているところもあり」というくだりでございます。まだまだ公民館ではWi-Fiの環境が整っていないのかなと我々もいつも反省しておるんですけれども,最低限,条件としてのインターネット環境は,社会教育施設の中に整備していく,必要条件としてそれを確保していく,そういったものをもう少し強く打ち出していただければ何よりかなと思っております。
「開かれ,つながる社会教育」がますます必要になると思いますので,この議論を基に,全国にこういった流れが広がっていくことを心に願っておるものでございます。
以上でございます。

【明石分科会長】
関委員,ありがとうございました。
続きまして,清原委員,お願いします。

【清原副分科会長】
ありがとうございます。清原です。本日は,文部科学省の会議室で参加しております。機器の都合により画面がお見せできないので,音声だけで失礼いたします。
この間の私たちの議論を整理していただきました。この議論の整理(案)について,幾つか意見を申し上げます。
1点目は,「はじめに」のところの丸の2つ目です。私たちが今直面している新型コロナウイルス感染症対策というのは,これからの生涯学習・社会教育を考えていく上でも大きな状況の変化だと思います。従いまして,この新型コロナウイルス感染症に対する取組事例は,この後,随所に記述があるわけでございます。従いまして,今回の副題に「ウィズコロナ・ポストコロナ時代の生涯学習・社会教育」とあります。これは菊川委員も文書で問題提起されていますが,これから中央教育審議会の初等中等教育分科会や大学分科会で,どのような表記で報告や答申をしていくかということと関連いたしますが,私は,この時期,この新型コロナウイルス感染症の認識というのは極めて重要だと思いますので,この「はじめに」というところではもう少し書き込んで,私たちがこれから正に,横尾市長さんもおっしゃいましたが,命を守る生涯学習・社会教育という問題意識を持って臨んだということを明示してはいかがかと思います。
しかも,令和2年7月豪雨で多くの尊い命が失われており,毎年のように豪雨被害がある中,地震も発生しておりますし,やはり生涯学習・社会教育が地域課題の中で防災や感染症対策に向けて臨んでいくという意思表明でもありますので,「はじめに」を充実してはいかがかなというのが1点目です。
2点目の1,生涯学習・社会教育をめぐる現状・課題について幾つか申し上げます。
一つはインクルーシブの社会的包摂の実現を明示していただいたのは有意義だと思います。とりわけ3ページ目の丸の3番目ですが,「これらの取組は,教育委員会だけでは完結せず,地方公共団体の福祉部局や民間団体など,様々な関係機関と連携・協働し,一体となって取り組むことが重要である」と。これは2のこれからの推進施策と関連する極めて重要な記述で,これも社会的包摂の中に含めるよりも何か「はじめに」のところでボンと,これからの生涯学習・社会教育は他の部門との横連携が不可欠であるということを明示してはいかがかと思います。
次に,5ページ目の人生100年時代の到来でございますが,正にこの新型コロナウイルス感染症は,人生100年時代と言い続けていいのだろうかという不安感を,とりわけ長寿の方に与えています。健康寿命,健康長寿だけではなくて,感染症対策ということが重要な共通課題になっておりますので,そういうことについてもどこかで触れてはどうかなと。
次に7ページ目,Society 5.0の実現に関連して丸が幾つか記述されているのですが,デジタルディバイドの問題も極めて重要なんですが,実は,この間のオンラインの取組で一つの証左がなされているのですが,移動に困難のある障害者や中山間地の高齢者などにとっては,適切なインターネット等を生かしたオンラインの環境が整えば,学習機会が広がるということもあり得るわけでございますので,こうしたことについて地域格差や,また,現状では世代間格差などがあるということをきちんと記述していただいておりますことは,その後の提案に結びつく適切なものだと思います。
次に,10ページ目の子供・若者の地域・社会への主体的な参画というのは,今期の中で事例も聞かせていただきましたし,私たちが極めて重要に提案すべきことだと思っています。新型コロナウイルス感染症対策も,子供や若者たちが原動力となって解決していくべきものだと思いますし,できれば,子供・若者の地域社会の主体的な参画と多世代交流の推進というようなテーマにして,決して分断されることなく,多世代が交流して,地域課題の解決に向かえればなと思います。
次の13ページ以降の2,新しい時代の生涯学習・社会教育に向けてについて申し上げます。私はここで,横尾市長さんがおっしゃった命を守る社会教育ということが,やっぱり私たちの今度の提案の中では生きてくるかなと思いますし,多くの方がおっしゃいました,オンラインの学びと対面の学びをいかに有機的に連携していくことができるかということだと思います。
この点については,学校教育も悩みながら,初等中等教育も高等教育も今,実践の最中でございますが,是非,生涯学習・社会教育においても,ICTの環境整備を求めながら,オンラインの在り方と対面の在り方の望ましいハイブリッドと言うんでしょうか。それを示していければと。
特に今後,事務局におかれましては,例えばMOOCなどについて,是非生涯学習の中で,もっともっと生かせるような公民館との連携が望まれると思いますし,地域格差があって,今までだったら多様な講師を迎えられたのが大都市に限られているとしたら,中小の都市あるいは町村においては,オンラインで結ぶことによって講師の皆様の幅は広げることができるかもしれません。そして,先ほど牧野先生がおっしゃったように,現場では,例えば粘土だけではなくて,様々な,小規模であっても実践を踏まえながら,市町村連携にオンラインを生かしながら,条件の標準化と自治体ごとの個性それぞれを生かせればなと思います。
長くなってごめんなさい。次に,14ページの学びを通じた生涯活躍の地域づくりの推進なんですが,髙倉委員がおっしゃいましたように,例えば,まち・ひと・しごと創生総合戦略というのは,市民の皆様,住民の皆様に,産業界,そして,自治体と,あるいは国等の公共機関,官庁だけではなくて,言論界,金融界,そして,労働界からも代表の方が入って計画作りをしてきた経過があります。生涯学習の場においても,これから金融界だとか言論界,労働界であるとか,そうした幅が広がるのが私も望ましいのではないかなと,このように思いました。
次に17ページの新たなテクノロジーを活用した学びの取組でございます。これにつきましては,ハードの環境整備として,どうしてもWi-Fiとかパソコンやタブレット型端末というものがあればということがあるかもしれないんですが,一方で,公民館,生涯学習センターの施設の新型コロナウイルス感染症対策であるとか,そうした公衆衛生面の施設整備もますます求められていくことだろうと思いますので,これからの生涯学習・社会教育の学びの施設の在り方についても,衛生面も加味した提案ができればなと思います。
最後です。18ページの地方公共団体の取組の支援・全国展開についてです。私は,ここにありますように,多様な事例を共有するということ。それから,力強い横尾多久市長がいらっしゃるので,市町間の連携の推進というのは今後もますます図られていくと思うんですが,やはり教育委員会と首長部局と,それから民間との協働の連携,とりわけ学校教育と,そして,生涯学習・社会教育部門との風通しのよい関係というのがますます求められていくと思います。コミュニティ・スクール,あるいは学校地域の協働本部の取組もそうですが,それに大学や専門学校や,あるいは高校,幼稚園なども含めた連携を提案できればなと,このように思いました。
以上,いろいろ申し上げましたが,是非新型コロナウイルス感染症にめげずに,負けることのない,私たち人間の力強さが,生涯学習・社会教育においても発信できればなと,このように議論の整理を見て,改めて思いました。ありがとうございます。

【明石分科会長】
清原委員,具体的な提案,たくさん頂きまして,ありがとうございました。とりわけ個人的には,「はじめに」の方にもう少し問題提起といいましょうか,置いた方がいいというのは非常に大賛成で,特に命を守るというのをどこかで書き込んでおかないといけないんだろうな,と思います。これは横尾委員が提案されたし,牧野委員も提案されたし,清原委員も提案されたので具体化したいと思います。例えば,「命を守る,開かれ,つながる社会教育の推進」とか,が考えられます。「開かれ,つながる社会教育」というのがありますし,牧野委員もつながりを物すごく大事にしていますよね。その辺はいかがですか。

【清原副分科会長】
清原です。ありがとうございます。多くの委員が,思いは一つだと思います。私たちが体だけではない心も命として守られて,そして,牧野委員が言われたように,孤独は尊重するにしても,絶対孤立することなく,SDGsの理念のように,「誰一人取り残さない」という趣旨で,生涯学習・社会教育が,命を守る,開かれ,つながる」ということでメッセージが出せれば望ましいかなと考えます。ありがとうございます。

【明石分科会長】
ありがとうございました。それからもう1点,清原委員がおっしゃった3ページの14行目から,「これらの取組は,教育委員会だけでは完結せず」という,この項目も「はじめに」に持っていくというのは大賛成です。要するに,命というのは,教育委員会だけではないんですよ,多くのセクションで総合的にやっていくという意味では,是非ここも書き込みたいと思います。非常に貴重な御意見ありがとうございました。まだまだありますけど,いい提案を頂きました。
では,引き続きまして,今村委員,お願いします。

【今村委員】
今村です。2つ発言させていただきます。
1つは,先ほどから話題になっている件ともかぶるんですけれども,正直な話,このペーパーを見たときに,本当に伝えたいことは何なのかということが,行政の資料を読み込む力がないからというのもあるんですけれども,いまいち私には分からないというのが正直な気持ちでした。かなり前の,初回ぐらいの委員会のときに牧野先生がおっしゃっていたと思うんですけれども,例えば総務省も内閣府も,また,文科省の別の部会でも散々議論されるような場があって,ここに書いてあることは,それぞれのところで議論を既にされてきたようなことを焼き直した文言が並んでいるように私には見えるんですね。
もちろんたくさんの先生方が発言したことを全部押しなべて並べたという意味では,しようがないのかもしれないんですけど,今回ここまで議論してきたことの中で,何を一番実現していきたいのかということにもっとフォーカスした構成と政策の明確な記載の仕方にしないと分からない。何のためのペーパーなのか分からないと感じました。その中で,今,先生方がおっしゃっている命を守る生涯学習・社会教育という言葉から始まる,若しくはそこをどこかに強めに載せるということはとてもいいと思います。コロナによって学校がストップして,もしもっと社会のつながりが厚くて,社会教育が機能している世の中だったら,例えば妊娠SOSにこんなにも10代の子たちからの妊娠相談は来ないはずなんですね。小学生からの相談も寄せられたという声が聞かれて,いつもの倍以上だという声も聞くんですけれども,それはやっぱり寂しさのあかしであって,弱い立場の人たちに誰も気づいてあげられないから,そういう社会になってしまっているということだと思います。
また,熊本の今の豪雨でも,私たち,熊本に入って3拠点に分かれて活動しているんですけれども,全く子供たちのサポート団体が今回来ないんですね。コロナがあったから動きづらいというのはあると思うんですけど,やっぱり地方の地域の中で社会教育力が弱くなっているということが分かっているような気がするんです。通常のように,全国各地から,コロナがなければ駆けつける人たちがいるので,そういう人たちがいると,その地域の社会教育力の弱さはあまり分かりづらいんですけど,今回,各地から駆けつけられないので,その地域にもともとあった力が試されている状況になっていて,そこが非常に弱くて,全く手が足りないという状況になっています。
それもコロナもこの災害も,私たちの力では食い止められない中で,命を守る生涯学習・社会教育という文言を心を込めて載せていき,そこのために本当に社会教育の復権をしていくということの使命感をここに示していくような資料に焼き直す必要があると思います。
2つ目なんですけれども,今,社会教育行政,社会教育の社会的な本質的な課題と思っているのは,各地を歩いていると,首長さんもいらっしゃる中でなかなか言いづらいんですけれども,やっぱり社会教育行政の経営戦略がないに等しいというところがすごく多いように感じています。それは社会科学というものが,なかなか価値とか評価が数字でしにくいものというのがあるのは,優先度が下がることは分かるんですけれども,そうすると,予算獲得も全然できないし,人事の優先度も下がってしまっている自治体もやっぱり,ぶっちゃけ多いと思うんですね。
そんな中で,萩原委員が以前ここで提言されていたように,NPOの数は社会的にかなり先細りで,20年前に,平均年齢,NPOの代表が40代だったのが60代になっているという提言をされていたのが今でも忘れられないんですけれども,全く増えていないという状況があるとしたら,それはやっぱりそこに経営戦略が必要だということになると思うんですね。
それを文科省がやるのか,各自治体がやるのか。それぞれ両方でやった方がいいと思うんですけれども,前回というか,ここの前の回で,社会教育士というものが提言されたのであれば,その質と量を含めて,きちんと増やしていくということの,口を開けて待っていても増えないという前提で,どうしたら本当に社会教育行政がそういった方々を巻き込み,NPOなり個人なりが活躍している状況にしていくのかということを実態として,数値目標を置いて取り組むぐらいのことをしていかないと,冒頭の命を守る社会教育という実態にはつながらないんじゃないかと思うんです。
そんなことも含めて,地方の地域でも,どんなところで災害が起きても,社会的包摂を実現できるような社会にもう一度作っていくという志をこのペーパーに込めたいと。なので,そういった思いをもう一度焼き直していただきたいなということを,曖昧な提言で申し訳ないんですけれども,コメントさせていただきます。
私からは以上です。

【明石分科会長】
今村委員,貴重な御意見ありがとうございました。非常に地域の体力といいましょうか,人的な体力が非常に弱まってきている中で,もう一度再構築する方法を考えていきたいと思います。
では,続きまして,大久保委員,お願いします。

【大久保委員】
大久保でございます。よろしくお願いいたします。今回,サブタイトルで出されています「新たなテクノロジーでつながり誰もが学び続けられる社会へ」というサブタイトルのところについては,大変強いなと思って見ておりました。「新たな」という言葉はもしかしたら要らないかもしれないんですけども,そのテクノロジーでつながるというところは,これまで「開かれ,つながる社会教育」への進化ということをうたってきたわけでございまして,デジタルトランスフォーメーションが進むとデジタル化がどんどん進むんだということを言ってきたことが,コロナの問題が起こって,加速したわけです。
このデジタル化の加速というのは,コロナ禍という,大変つらい状況の中から結果的に生まれてきたものなんですが,このデジタル化の加速というものを,生涯学習や社会教育の進化というところにきちんとつなげていく。災いを転じて,こちらの進化につなげていくというような発想で見るべきなんじゃないかなと私は思っています。
それで,この「開かれ,つながる社会教育」なんですけど,やはり積極的につなげるという感覚が大事だと私は思っております。何と何をつなげていくのかというものはいろいろあると思うんです。一つは,主体をつなげていくというところだと思いますね。例えば,先日発表された骨太の方針の中に,リカレント教育に関する記述が入っているんですけど,ここで書いていることというのは,産業界との連携,接続を強化した実践的なプログラムを作っていくということです。
ここには産業界との連携という言葉があるんですけど,産業界だけじゃないですね。いろいろと,先ほど教育委員会だけでやるわけじゃないというお話があったとおり,つなげるべきものが多々あると。それがテクノロジーによって,よりコミュニケーションとか関係の接続がしやすくなると思いますので,意識的につなげようというスタンスが必要かなと思います。
それから,コロナの問題で,働き方がやっぱり変わりました。働き方改革の中ですら,テレワークは進まなかったんですけど,コロナ禍によって,テレワークは随分進んだんですよね。もちろんまだまだら模様ではあるんですが,このことの大きさ,非常に影響があると思います。一番顕著な話でいくと,最近は,幾つかの会社では転勤になっても引っ越ししないと。今は転勤すると大体,単身赴任になっているんですけど,テレワークだと,わざわざ引っ越ししなくてよくて,家で,転勤先で働きながら,時々出張的に行けばいいというような形になっているところもあると。この働き方の変化は,当然ながら学び方の変化につながっていくわけです。
オンラインで会議をやっていて,その隙間に,例えばデジタルコンテンツがあれば,そこにアクセスして,自分で少し追加的な学びをするということもできますし,学びの形というのも,働き方とともに変化していく。働くことと学ぶこと,働き方と学び方をつなげていくみたいなのも一つのつなげる要素かもしれません。
あるいは,東京と地方をつなげるというのもあると思うんですね。地域の中で支援がないところでも,場合によっては,つなげることによって,都市部の人たちが社会教育に参加するという形で貢献することもできると思うんです。この地域をまたいで,このテーマをつなげていくというのも大事なテーマだと思います。
そのほかにも,皆さんおっしゃっているとおり,オンラインでやることと対面型でやることをつなげていくということもあるかもしれませんが,「開かれ,つながる社会教育」への進化とうたってきたわけですから,この機に,よりつなげることをしっかりと厳密にやって,生涯学習とか社会教育を広げていくというような,こういうスタンスみたいなことが少し書けるといいかなと感じておりました。
以上でございます。

【明石分科会長】
大久保委員,ありがとうございました。
続きまして,萩原委員,お願いします。

【萩原委員】
ありがとうございます。幾つか申し上げたいと思いますが,最初に,6ページに,私も所属しております本研究科の事例を挙げていただいてありがとうございます。
本研究科のこれを見ていただきながらお聞きいただきたいと思うんですが,今年,新型コロナということで,ほかの大学と同じように,春学期,また,秋学期もオンラインになりました。その結果,通学する必要がなくなりましたので,今,大久保委員がおっしゃったように,働き方,学び方が大きく変わってきております。メリットが多いかなと思っています。
それから,進学相談会をいたしましたところ,北は北海道から南は沖縄まで参加してくださいました。オンラインの進学相談会です。ここで来年度からは,先ほど来から出ておりますオンライン,オンデマンド,それから,対面型,いわゆる,ハイブリッド型で授業を展開しようとほぼ決まっておりますので,生涯学習とか社会教育の広がりを期待できる,手応えを感じております。
春学期の全員参加の最後の授業で,テーマが新型コロナ,ウィズコロナにおける社会デザインをテーマに議論をしました。その中で,本研究科の柱でもあります危機管理のところは,先ほど横尾委員からもお話のありました,皆さんからもありましたのは,やはり命を守っていく教育につながります。つまり,リスク教育,そして,何か起きたときに,やっぱり危機管理教育が重要,実は,案の中に,リスク教育とかリスクマネジメント,リスクコミュニケーションといった言葉がこの中には入っていないんですね。
「はじめに」のところで,先ほども清原委員もおっしゃっておられましたけれども,やはりそういった命を守る,あるいは健康といったものが入っていくことはすごく大事ではないかなと思いますので,是非御検討いただければなと思います。
それから,先ほど今村委員からお話のありましたNPOなんですけれども,報告案の中に様々なところにNPOへの期待というか,連携,協働というのが出てくるんですが,この新型コロナで疲弊してしまって,支援ができなくなっています。寄付や会費が減少し,経営が成り立たない,あるいは人がいないとなりまして,それに対して経済的には様々な支援が始まっております。また,今年度から始まった「休眠預金」からも特別に,新型コロナの影響を受けているNPO向けの助成金が拠出され,現在申請書を受け付けているところです。
そういった意味で,助けに行きたいんだけども,自分たちの団体そのものも経営が苦しい,高齢化も含めて人材が不足している,大変であるという状況の中で,どうやって連携,協働し合いながら,地域の課題解決をはかっていくのか。新型コロナ禍で新たな局面に入っていくかなと思っています。
それから,最後に,大久保委員がおっしゃられたつなげること,非常に私は重要だと思います。ノットワーキングという考え方がありますが,つまり,ノット,結ぶという意味ですね。これはある課題が起きたときに,この組織とこの組織とこの人を結ぶというノットワーキングという考え方があるんですが,正にそこにつながるんじゃないかなと思います。
つながる,つなげる,結ぶといったものも重要なキーワードになっていくかなと思います。ありがとうございます。
以上です。

【明石分科会長】
ありがとうございました。
では,引き続きまして,牛尾委員,お願いします。

【牛尾委員】
私の方からは,2点申し上げさせていただきたいと思っておりまして,冒頭から,命ということに対して,命を守る学びというところで,私も本当に同感で,コロナを機に,人々が命の大切さであるとか,自分の存在,人生の意味,生きていくことの大切さということにこれほど思い知らされたタイミングはなかったと思います。
その中で,生涯教育はそのニーズにどう応えていけるのか,これは重要なテーマになっていくので,最初の「はじめに」の部分ですね。そこに書き込んでいくというのは,私も大賛成で,その視点というのを強く打ち出していくべきであると思います。
その点に関連して,13ページに,社会・個人の在り方ということで,「活躍」という言葉が全体を通じて大きく目につくのですけれども,誰もが活躍できる場を作っていくというのはもちろん大切なんですが,誰一人取り残さない,SDGsを考えたときに,高齢であったり,障がいをもたれていたり,身体的・精神的にも思い通りの活動がしづらい方々にとって「活躍」という言葉は少しハードルが高いと言いますか,「活躍」は難しいと感じる方もいらっしゃるのではないかと思いました。生涯学習が今後,命を守る学びということも含めてもっと広い意味で,多くの方々に受け入れていただくようになるためには,誰もが自分らしく生きるための学びであるとか,自分という存在があることへの幸せ,学び自体への喜びというものが,生きるということや命というところに大きく関わってくると思うんですね。
ですので,この議論の整理案の中にある「活躍」はもちろん大切な意味を持つのですが,その人がその人らしさを発揮して,幸せを感じていけるような学び。それは正に命を紡いでいくことだと思いますし,身体の健康を保持するというのも命には大切ですけれども,精神の幸せというものも命を紡いでいく上でとても大事なことで,例えばコロナをきっかけに自分の職業が奪われてしまった人ですとか,これから先の未来,希望に少し悲観的になっている人に対しても,新しい知識や情報を得ることによって,新たな自分の生かし方,自己効力感というものを,またそこに見だしていく可能性もあるわけなので,そこに対してどれだけ寄り添っていけるのかというのが,生涯学習が果たすべき大きな役割になってくると思いますので,そういったニュアンスも少し文章の中に加えていただけたらと私は思いました。
それからもう一つ,生涯学習における広報の在り方について申し上げます。まず14ページのところで,生涯学習,生涯教育に関わる取組というのが限定的な関係者にのみ共有されている感があり,もっともっと広く,それを発信して,知っていただくという努力を続けていかなければいけないと書かれています。この視点も大変重要であると感じておりまして,それを解決する道筋として,13ページの最後のところに注目していただきたいのですが,そこには「学びと活動の循環」ということが書かれています。これから長い人生の中で,人々が学び,そして,活動する。その循環を通して人々が連携できる効果的な場を創出していくことも生涯学習に求められていると思います。そしてこの循環を作り,増幅させていくしかけとして広報は欠かせません。学びを通じ様々な課題意識を持つ方が,同じような問題意識を持つ人や課題解決に向け活動している団体・個人とつながっていく。こうしたネットワーク構築を手助けする意味での生涯学習における「広報」が鍵となると思います。
私は,これからの学校教育において,教育コンテンツの発信は対面とオンライン双方の強みを生かしたミックス型が標準となると考えていますが,生涯学習における広報の在り方においても,オンラインと対面を上手に組み合わせていくことをお願いしたいと思います。これまでの対面での情報伝播力やアナログの情報発信の有用性はもちろん大きいのですが,今後はSNSですとかweb上の情報発信にも注力していただき,ふたつを組み合わせることで全体としてより効果のある発信方法を目指していただきたいと思いました。
以上です。

【明石分科会長】
牛尾委員,ありがとうございました。
では,東川委員,お願いします。

【東川委員】
東川です。それでは,感想と意見を申し上げさせていただきます。まず議論のページの1番のところに少し触れたいと思うんですが,先生方,いろいろ触れられていらっしゃるとおり,非常に今回のコロナのことであるとか,あるいは豪雨災害,昨年も台風被害等々,かつてないほどの不安な状況で国民が生活しているといった現状かなと思います。
そこで,1ページの1番の生涯学習・社会教育をめぐる現状・課題ということで,つらつら1ページ半にわたって記載がされているんですけども,3ページの丸の1つ目,「あわせて,地域における家庭や子供の育ちを取り巻く環境が変化する中,地域全体で家庭教育を支える仕組みづくりが必要であり」と,こういう記載がございます。「家庭教育を支える仕組みづくり」というのは以前から取組がなされているわけでありますけども,特に,20年ぐらいを見た中で,コロナ禍ももちろんあるんですが,例えば虐待が増えているですとか,それから,不登校の児童生徒が増えているですとか,あるいは貧困であるとか,一人親家庭であるとか,非常に数が増えているといった中から,特にここから先については,この家庭教育を本気で支えていくといった仕組みづくりが大変重要になってくるのではないのかなと思ってございます。
それで,少し飛びますけども,13ページに,「新しい時代の生涯学習・社会教育」に向けてという記載がある中において,(社会・個人の在り方)というところで文書が連ねております。その中で若干,私はこの文言がないのが寂しいなと思ったのが,社会・個人というところにもうちょっと家庭の在り方というのが入っていいのではないのかという気がいたしました。
私ども日本PTAとしましては,例えば社会と家庭のパイプ役であったり,あるいは学校と家庭のパイプ役であったり,地域とのパイプ役であったりと。個人があって,そして,家庭から地域にデビューしていくところのプロセスと言うんでしょうか。そこにPTAが存在している中において,家庭という文言が出てくることによって,先ほどの3ページの「家庭教育を支える仕組みづくり」といったところにつながりが出てくるのではないかなと思っております。
このPTAという文言を入れていただくのもひとつお願いしたいことであります。なぜなら数が大変多い。今,現状,日本PTA,私ども公立の小中ですけども,大体800万人ぐらい,それから,公立の高等学校を入れますと,PTAの方でも300万人ぐらいいるということで,非常にパワフルな世代を持った多くの家庭の方々がいる中においては,この家庭という文言とPTAというところを是非この辺りにキーワードとして盛り込んでいただくところをお願いしたいなと思っております。
以上でございます。

【明石分科会長】
ありがとうございました。
では,宮城委員,お待たせしました。よろしくお願いします。

【宮城委員】
よろしくお願いします。命を守る社会教育というのは非常にいいなというところで,ほかの委員の先生方も皆さんおっしゃっていましたが,それは大事だなと思っています。それと併せて,つながりというキーワード。やはりつながりは大事だなと思うんですけれども,ここまでの議論の中では,つながりというのが対面だったり,オンラインだったり,様々なつながり方があるよねという,つながりの手法の話も割と多かった。そういった手法を生かしていくということの話,やっぱり活用する必要があるなというところではあるんですけど,どのようなつながりが必要かというところも改めて,もう少し見直すべきかなとは思っています。
本日のここの資料の中にあるように,社会包摂的なことなども盛り込まれている中で,やはりこのコロナの状況の中でいろいろ感じたこととしては,これまでのつながり方だと,どうしても苦しくなってしまうような方も多いなというのも改めて感じているところです。そのつながりというのは,やっぱりセーフティネットとしてのつながりをどう構築していくかということが今後求められるだろうと思ってます。
そのセーフティネットとしてのつながりを作るために,その手法としては,オンラインだったり,対面だったり,様々なことを活用していくということになるのかなと思っていまして,このつながり方のところで何か,今,サブタイトル,「新たなテクノロジーでつながり」ということではあるんですけど,その「つながり」がどういうつながりなのかということが少しイメージできるようなものがあるとよいのかなと思ったりしました。
そのつながりを生む上で,やはりリアルに会うことが厳しい状況というのが実際このコロナの状況でありましたので,そういったところでは,やはり現場にいる身としてはデジタルディバイドのことですね。それは社会教育施設としての整備もそうなんですけれども,やはり個人,家庭での環境格差というのも非常に大きいなと思っていて,それを公の機関,社会教育施設がどういうふうにお手伝いできるのかとか,若しくは社会教育施設,公民館とかも休館になってしまうと,そこの対応もまた難しくなってくるという状況もありながら,その環境の整備というのもやっぱり改めてここで,ほかの委員の先生方からもありましたけれども,もう少し具体的に示していただけると有り難いなと思ったところです。
漠然とした話で申し訳ないですが,私からは以上です。

【明石分科会長】
ありがとうございました。
それでは,横尾委員が手を挙げていますので,横尾委員,お願いいたします。

【横尾委員】
ありがとうございます。2回目もすみません。簡潔に述べたいと思います。まず1ページ目ですが,これはこの内容がいつ公表されるレポートになるかによるのですが,18行目にございますが,「影響を与えた」とありますが,公表の時期によっては,「影響を与えている」にした方がよいのではないか,まだコロナは続きますので,そうしていただいた方がいいと思っています。
そして,その次ですけど,「生涯学習・社会教育において学びを止めない」ということが書いてありますが,既に学校教育も非常に重要な課題としていますので,可能ならば,所掌部局は違うかもしれませんが,学校教育・生涯学習・社会教育としていただいた方がいいかなと現実的・具体的には思います。
次に,3ページですけれども,先ほど来議論になっている,「教育委員会だけでは完結せず」のところですが,可能ならここの辺りに,「総合教育会議の重要課題でもあり,教育委員会だけでは完結せず」など入れていただくと,法改正に基づく首長部局と教育委員会の連携がありますので,有効になると思います。
続いて,15ページ,16ページですけど,社会教育士,社会教育指導主事の資格のことが書いてあります。これに書いて,正式に制度として動き出すと,本格的にもっと動き出すと思っておりますので,あえて以前発言した意見を重ねて申し上げますと,これから社会教育士というのは2つの役割があると思っています。1つはカウンセリングで,知っている知識を広め,適切に指導し,アシストして,リードするという役割。もう1つは,常にポジティブにいろんな課題にソリューションを導き出す人にならなきゃいけないということです。
そういった意味では,これまでの研修講座を履修して資格を取るという発想じゃなくて,それに加えて,今まで経験したことのないことに関しても,よくよく考えて対応できるような資質を鍛えていくことが重要です。そのために必要な研修として,是非とも文部科学省の方で整えてほしいんですが,リーダーになること,プロデューサーになること,アシスタントになること,あるいはファシリテーターになることなど,是非いい人材パワーアップをできるようにしていただくことが何より大切と思っています。そういった履修カリキュラムの工夫もお願いしたいと思っています。
続いて17ページですけど,新たなテクノロジーのところの4行目,5行目に文部科学省の取組が書かれています。実はほとんど同じ時期に,日本放送協会,NHKも学校で自由に使えるフリーコンテンツを出されていますし,あるいは民間もそういった類似のものをされておりましたので,そういったことも評価する意味も含めて,ほかにもそういう取組があるということを書いていただいた方が関係者の皆さんも勇気づけられるのではないでしょうか。
それと同じく17ページですが,Wi-Fi環境のことが出ました。これは具体的に書いていただくとしたら,ここには地方財政措置をするとか,地方交付税に算入するとかということを入れていただいたら,嫌でも作らなきゃいけないので,是非そうしていただいた方が具体的に動くと思っています。
これで最後ですが,コロナに関して,今回,特に第2波とも言われている状況で分かっているのは,どの感染拡大しているところを見ても,ほとんど20代を中心に,かなりの拡大状況になってきていますので,やっぱり若い世代への働きかけが重要だと思っています。そういった意味では,セルフコントロールのできる若者になることとか,あるいは次のことも含めて「責任世代」として成長してもらうこととか,そういったことのメッセージを出すべきと思います。ある番組風に言うと,「ボーッとしているんじゃないよ」という啓発が肝心ということです。気合を入れて,注意をして,言われたことをちゃんと守りなさいよということも伝えてやっていかないと,せっかくの学びが安全安心な社会につながらないと思いますので,よろしくお願いしたいと思います。
そして,最後の最後ですけど,幾つか表現のことで分かりにくいという御指摘がほかの委員からあったんですが,私は小見出しをもうちょっと分かりやすくしたらいいなと感じます。例えば同じ17ページですけど,上からいきますと,マル3,「新たなテクノロジーで飛躍する」と記述すると全然変わるし,マル4は,「学びと活動の循環で高め合う」というふうにメッセージを入れてしまえば高まるし,そういったように,リカレント教育で充実する人生に向かうとか,あまり出すといけないのかもしれませんが,ニュアンスや言いたいことを小見出しにも載せて発信すれば,より多くの人に分かりやすく伝わると感じます。
以上です。長くなってすみません。

【明石分科会長】
ありがとうございました。
各委員から非常に貴重な御意見いただきました。それで,あともう7分しかないんですけども,委員の方の意見を伺って,気になったのは,今村委員の意見が一番頭に残っているんです。要するに,この議論の整理で何を言いたいのか。今日やった一つは,命を守るというのが非常に新鮮みがありまして,いいかなと思います。だから,牧野先生がおっしゃるように,総務省とか農水省とか厚労省とか内閣府とか,がやっていることと,文科省がやっていることとはどこが違うのか,というのにこだわっていきたい。だから,命を守る,つながりを深めるというのが非常に一つのキーワードになります。もう一つは,文科省がGIGA政策をやっていますよね。それがどうも学校教育にみんなストンと落ちるんですよ。子供1人にパソコン1台というスローガンです。何で社会教育の方にそれがストンと落ちてこないんだろうかな,と思います。それで各委員の方にお願いしたいのは,文科省のGIGA政策を,社会教育の分野でいうと,「図書館,公民館,博物館の中に情報発信基地を作る」とか,というアイデアを出していただきたいのです。何かそういうキーワードがあると,今度は概算要求を出すときに請求しやすいと思います。情報リテラシーの人材育成と同時に,そういう機器環境を整えるという,視点が欲しいのです。何かそれらを水路づけできる,キャナライズできるようなキーワードができないかなというのが1点あります。もう一点,今回出てきていますように,そのデジタルディバイドという情報格差がありますようね。今回,一番それに直面したのは大学関係者なんですよね。大学はずっと対面授業をやってきたのですが,今回のコロナ禍でほとんどの四年制大学はオンラインをやっています。オンデマンドもやっています。そこで先生方のデジタルディバイドがはっきりしたんですよ。非常に苦労している方もいるといいます。ところが,公民館主事と図書館司書と博物館学芸員の方はこのデジタルディバイドをどこまで実感できたのでしょうか。
政府が企業に対して7割はリモートワークしなさいといっています。公民館主事と図書館司書と学芸員が7割リモートするときに何が必要なのか,を問題提起してほしいのです。そういう視点で,もう一度社会教育におけるデジタルデバイスのありようというのを検討し,何か概算要求できるような,事務方を応援できる文言がまとめられないか,と思います。
例えば大学で言うと,図書館よりもメディアセンターというか,広い概念でライブラリーを使い始めています。そうすると,今の公立図書館を含めて,図書館機能をメインに置きながら,情報センター化するにはどういう財政的,人的な支援が必要か検討しなければなりません。特に私は人的な育成を強調したいのです。一番大学で困っているのは,教員のメディアリテラシーもありますけども,教員をサポートする事務方の職員のリテラシーが足りない。若手の方はいいんだけども,ちょっと年齢を超えちゃうと,黙ってしまいがちです。
そういう意味で,社会教育関係者のデジタルディバイドをどう縮めるかという,という問題提起です。社会教育担当者のデバイスを直していくにはどうしたらいいか,なのです。次回最後でしょうけども,今村委員がおっしゃるように,人から言われたときに,今回の「とりまとめ」では,これとこれとこれが目玉ですよ,と言えるのが出てくればいいかなと思っています。
持ち時間が参りましたので,この辺で今回の109回の分科会を終わりにしたいと思います。
では,事務方の方で何かありますか。

【野口生涯学習推進課課長補佐】
生涯学習推進課の野口でございます。次回の日程につきましては,既に委員の皆様に御連絡差し上げておるかと思いますけれども,8月17日月曜日の10時からでございます。今回の意見を踏まえまして,議論の整理を取りまとめていければと考えております。詳細は,8月17日,10時からになります。詳細は改めて御連絡させていただければと思います。

【明石分科会長】
ありがとうございました。
それでは,本日の生涯学習分科会はこれにて閉会といたします。ありがとうございました。
 

―― 了 ――

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