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生涯学習分科会(第108回) 議事録

1.日時

令和2年6月17日(水曜日)13時00分~15時00分

2.場所

文部科学省 9階 総合教育政策局会議室 ※WEB会議

3.議題

  1. 新型コロナウイルス感染症対策に係る対応について
  2. 議論の整理(素案)について
  3. その他

4.議事録


【明石分科会長】
こんにちは。定刻となりましたので,ただいまから第108回中央教育審議会生涯学習分科会を開催いたします。本日は,お忙しいところをお集まりいただきまして,誠にありがとうございます。
本会議は,新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止するため,ウェブ会議方式にて開催させていただきます。
本日は感染拡大防止のため,報道関係者及び一般の方々の傍聴や取材は御遠慮いただいております。また,動画配信業者の都合により,ライブ配信ができません。後日,配付資料及び議事録がホームページで公開される予定でございます。
次に,配付資料の確認を事務方よりお願いいたします。

【野口生涯学習推進課課長補佐】
生涯学習推進課の野口でございます。本日はよろしくお願いいたします。
本日は,これまでと変わってウェブ会議方式で開催させていただければと思っております。御不便をおかけすることもあるかと存じますが,何とぞ御理解のほど,よろしくお願いいたします。
会議に当たりまして,ウェブ会議を円滑に行う観点から,4つほどお願いをさせていただければと思います。
1点目は,御発言に当たりましては,インターネットでも聞き取りやすいように,はっきり御発言いただくなどの御配慮を頂ければと思っております。
また,御発言の都度に名前をおっしゃっていただければと思っております。
また,3点目,御発言のときはマイクのミュートを外していただくんですけれども,今もありますように,御発言するとき以外はマイクをミュートにしていただくようお願いいたします。
また,後ほど自由討議がございますけれども,そのとき御発言されたい場合には,「手を挙げる」ボタンを押していただくなどの御配慮を頂けると有り難く存じます。御協力のほど,よろしくお願いいたします。
それでは,資料の確認をさせていただきます。本日の資料につきましては,議事次第にございますように,資料1から資料5までとなってございます。御不明な点等ございましたら,お申し付けいただければと思います。
以上でございます。

【明石分科会長】
それでは,議題1に移ります。本日は,議題1といたしまして,新型コロナウイルス感染症対策に係る対応についてでございます。議題2といたしまして,第10期生涯学習分科会議論の整理の素案について,委員の皆様から御意見を頂きたいと考えております。
では,早速,議題1に移りたいと思います。事務局より御説明をお願いいたします。根本課長,よろしくお願いします。

【根本生涯学習推進課長】
根本でございます。先生方には,3月以来お集まりいただきまして,ありがとうございます。簡単に御説明させていただきます。
まず,資料1でございます。今後のスケジュールでございますが,少し後送りになってございますけれども,7~8月ぐらいに1回ずつぐらい開催させていただきたいと思っております。8月の中~下旬ぐらいに全体のまとめをしたいというようなことで考えております。
資料を1ページめくっていただきまして,資料2-1のところでございますが,こちらが審議の視点ということでございます。今,分科会長からもございましたように,今日は,特に新型コロナウイルス感染症に関わります,様々な状況の変化等がございました。そういう中で,オンライン講座が始まったり,テレワークが始まったりというふうなことで,いろんな社会的な,また学びに関する変化が出ていると思っております。こういうふうなことの中での新しい取組,また新しい生涯学習・社会教育の在り方等につきまして,先生方の貴重な御意見等を頂ければと思っているところでございます。よろしくお願いします。
まず,それに入ります前に,感染症対応に今まで生涯学習・社会教育で取り組んできた状況について,簡単に御説明させていただきたいと思います。資料2-2でございます。下のところの通し番号がございますので,4ページ以降になっています。
ここにつきまして,まず社会教育施設の取組の状況でございます。公民館等におきましても,オンライン講座とか,動画の配信とか,ケーブルテレビの活用とか,その他,また宮城先生におかれましては,公民館で沖縄の方での取組等ございます。
この中で,1つ,オンライン講座の関係でございますが,一番上のところにございます。こちらの方は福井県の和田公民館で行っているところでございますが,3月にちょうど講座の開設が全体的に自粛になりました。そういうところで,職員の方々ができることは何かというようなことを考えて,オンラインでやろうという話になったようでございますが,その際,ICTに詳しい人が職員の中にはおりませんでしたが,関係の施設の方の協力を得まして,さらに,公民館にありましたパソコンにはカメラが付いていないというようなことで,外部用のウェブカメラをまた用意したりとか,Wi-Fiが公民館の2階につながらないというような状況があったりして,それはケーブルをつないだりとか,いろんな工夫をしながら動画を配信しているというようなことでございました。こういう取組は,社会教育施設等の様々なところでもいろんな工夫をされているのかなと思っております。
同じような取組の状況をずっと述べておりますが,9ページのところに行きますと,図書館の取組の事例でございます。これは図書館等,開館しておりませんでしたので,郵便を使ったりとか,又は職員の人が自分たちで図書を届けたりとかというようなことで,こういったいろんな工夫もしていたようでございます。
さらに,12ページのところに飛んでいただきますと,こちらは公民館の取組でございますが,こういう取組の中に,マスクを作ったりということとか,小学校のPTA,岐阜県郡上市の状況でございますけれども,これは休校が決まったその翌日には,オンライン講座をPTA会長さんと先生方が協力して作り上げたということで,そこから3日間,3月6日までの間には,小学校4年生の子供たちが全員参加をすると。そういった中でも,できるだけ創造性に富むような,そういう教育内容をしていたということで,それが小学校の5年生,6年生に拡大していったというような状況でございます。
少し飛びまして,15ページ,「子供の学び応援サイト」ということで,これは本当に民間の方々から教育委員会,いろんな方々等,協力を得ておりまして,3月2日に文部科学省のホームページに開設しました。全体で400ぐらいのリンクを張りまして,今日現在で大体500万件の閲覧がございました。また,LINE様とも協力してLINE公式アカウントを開設することによりまして,24万6,000の方々との連携が取れていると,そういうふうな形でございます。
ここの中にも,例えば,今村委員が取り組んでいただきました「カタリバオンライン」の事業等もございますので,また後ほど御紹介を頂ければと思っております。
もう先生方にも見ていただいておりますので,取りあえず説明はこの辺にさせていただきまして,また質疑の中で御紹介することがあったら紹介させていただきたいと思います。
それで,私の方から大変恐縮でございますが,今村委員と宮城委員から取組の状況を御紹介いただければと思います。最初に今村委員から,よろしくお願いいたします。

【今村委員】
分かりました。5分間頂けるということでしたので,5分間で説明させていただきたいと思います。
1つの事例発表だと思っていただければと思うんですけれども。私はNPOカタリバという団体を運営しているんですが,以前もお話しさせていただいたとおり,基本的に,コロナになるまでは,子供たちに学校以外の場をつくる,社会教育の居場所やPBLの機会の支援などを行ってきました。
資料3の3ページ目(26ページ),一斉休校になってしまったので,これまで自然災害の被災地で起きていたように,家族との関係性だけの中に子供たちが閉じこもってしまうということのリスクを感じまして,オンライン上に居場所と社会教育の機会をつくろうということでやってきました。
基本的なことなんですが,Zoomを使いまして,全国各地のボランティアの人たち,世界中から登録していただいたんですけれども,自分のあいている時間にオンラインと接続して,その方が持っている専門性とか,趣味とか,そういったものを生かして,何らか子供たちに提供できるプログラムをワークショップしていただくということをオンラインで行いました。3ページの右側に書いてあるのが1日のプログラムで,ある日の1日のものだったんですが,一斉休校中は1,800名ほどの方々が登録していて,主に小中学生だったんですけれども,たくさんの方に参加していただきました。
次のページ,4ページです。特徴としては,まず自然災害の被災地で起きていたこと,避難所生活,避難所が続いて学校がお休みになると必ず起きることが,子供たちが朝起きられなくなる,生活リズムが崩れるという点で,それが学校再開後にリズムを取り戻すことが難しくて不登校が増えるということが必ず起きるので,朝の会をやるということを3月4日から始めました。毎日楽しいと思える朝を迎えることが大事かなということで,できるだけ楽しい時間を過ごします。そこで,今日どんな1日を過ごすのかということを決めて,先ほどのようなプログラムを説明しながら,今日どんなことしようかということを話します。
また,安心・安全に子供たちを見守るために,オンライン上にユースワーカーを置いて,各部屋を必ず大人が見守っているという状態をつくり,また,保護者の方の様々なトラブルにも専門家がオンラインでサポートするということをしました。
5ページ(28ページ)を開いてください。大体登録している1,800人の方々の属性なんですけれども,こういった形になっていまして,関東の方が多かったんですけれども,一部,海外からも参加されていて,毎日ベトナムや,オーストラリアや,時差が小さい国,ハワイも含めて,毎日のように子供たちが集まっていました。
29ページです。PBLの機会も,オンラインでどこまでできるかということで,1週間に一度,クラブ活動を,毎日同じ時間に集まって,単発的なワークショップとは別で,世界中の誰かが顧問の先生となってくれて,子供たちがPBLを行うということも行いました。1週間に1回,何かしらのチャレンジをして,土曜日に発表会をするということを繰り返しました。その中では本当に歌を作るというようなものもあって,子供たち自身が作曲をしながら,宮城県のとある方が顧問の先生をやって,子供たち自身が歌を作り出したり,ダンスを作ったりというようなことを行ったりもしました。
30ページです。また,インターネットなので,在宅なんだけど世界に旅行しようということで,例えばサハラ砂漠に住んでいる人とつないで,みんなでサハラ砂漠の見学をしたりとか,旅行に行こうとやったり,イタリアとか,一斉休校の状態のほかの国の子供たちと,そっちはどんなふうにやっているんですかということを交流したりとか,あとは,地方の公民館に集まっているような子たちも,公民館からつないで交流したりというようなことも行いました。
31ページにしてください。もともと意図していたことではなかったんですけれども,親御さんの中からは,不登校状態の子供たちが,学校には行けないのに,オンラインでこういう形で社会教育の支援だったら朝起きて行こうと思うのは何でだろうという声が,そんなに少なくない数届いていました。
その次の32ページです。学校が再開しても,もともと不登校だった子はもちろんなんですが,いろんな感染リスクとかを踏まえて,学校に行くということを緩やかに捉えたいというような御家庭の声もありました。例えば,学校が始まっても週に3回は自宅で学習させようかなとか,自分でその日やることを決めたい,オンライン上の方が子供たちが生き生きするとかという声もあって,それは意図していたところではなかったんですが,良くも悪くもそんな声も聞こえてきて,不登校というものが,傷ついた子がなるものではなくて,自分が積極的にそれを選んでいくという子供の様子も,もしかしたら増えてくるのかもしれないということを感じました。
33ページには,その親御さんからの声が書いてあります。
そんなわけで,そろそろ5分なんですけれども,もともと社会教育というのは,地域の方々などの出番を作りながら子供たちを支える機能が想定されていたかと思うんですけれども,オンラインでも,逆に世界中の方々による社会教育活動というのをこういう形でやっていけるんだなということを体感しましたので,ここで御報告をさせていただきます。
私からは,以上となります。

【根本生涯学習推進課長】
ありがとうございました。
では,続きまして,宮城委員からも,また御紹介をお願いいたします。

【宮城委員】
私の方は,5分頂いているので,「みんなの公民館」というYouTubeでの発信のことをというお話だったので,YouTube番組っぽく作ったんですが,ふだんは別の職員がやっていて,私がやると楽しくない感じになってしまって申し訳ないです。今,動画をセッティングしていただいていると思うので,御覧いただければなと。
お願いします。

【事務局】
では,これから動画を流します。

【宮城委員】
5分ぐらいの動画を,これまでこの4月末から12本ぐらい上げていて,その雰囲気で作成しました。那覇市の公民館は休館になっていたので,リアルで会えない中で,どういったことを,どういうつながりがつくれるのかということを考えてみました。

(動画再生)

【宮城委員】
YouTubeチャンネルが開きましたというお話をしました。これ,第1回の放送のやつですね。
ここでは,おうち時間の過ごし方や,コロナ川柳,我が家のアート作品などをネット上で募集して,それを紹介するというような取組などを行いました。
そのほか,自宅生活が長くなるので,体を動かすことであったり,簡単料理などを発信していくというようなYouTubeチャンネルをやっていました。
ここは具体的に,こんな感じでしたというものなんですが,「コロナ禍(か)を何て読むのとSiriに聞く」,昭和乙女塾さんからです。コロナ禍(か)は,昔なら辞書を引くところ,今ならスマホの画面で辞書れるやんということで,私の言葉がついていけないですね。コロナ禍(か)って読めなかったという話ですけど。
そのほか,絵はないんですけど,そのほかの話をすると,ブログ等で,若狭公民館でいろいろイラストを描いていただいている元館長のイラストの塗り絵をダウンロードして楽しんでいただくとか,様々な支援情報を情報発信しておりました。
いろんな支援情報,例えば,様々な支援が出てきているので,事業所であれ,個人であれ,世帯であれ,そういったものに対して分かりやすく整理して発信するということであったり,外国人の方,外国籍の方々向けに,特別定額給付金の案内を多言語でやっているページなどを紹介したり,そういった情報発信をしていました。
楽しい情報発信を心がけていたんですが,実は結構深刻な状況に陥っている方々というのは地域におられて,「しんぐるまざあず・ふぉーらむ沖縄」というところが独自に4月・5月調査したところ,県内の母子世帯71%ぐらいが,仕事がなくなるとか,減給だとか,非常に厳しい生活があるという状況が分かって,そこに対しての支援,そして,企業等の協力を得て,食料品を希望者に受け渡すという,そういう取組をしました。休館中でしたが,公民館で場を提供して,協力しながら,ドライブスルー形式で感染には気をつけて,このようにお渡ししたと。
そのほか,外国人留学生たち,ホテルとか観光業に従事している方が多いので,それが軒並みストップして生活に困っていると。学校もお休みだし。そういった状況の中で,沖縄ネパール友好協会がアンケート調査をして,仕事が欲しいとか,食料が欲しい,そして,情報が欲しいなどのニーズが見えてきたので,それを寄附などを募って食料品を届けるというようなプロジェクトをやったり。それも若狭公民館を拠点に,100名近くの学生たちに食料を届けることができたのかなと思っています。
そのほか,6月7日に沖縄県議会選挙がありました。それで,オンラインで小中高生各2名ずつ募集して,その子供たちが予定候補者の皆さんに直接オンラインで質問,政治って何だろう,素朴な疑問をぶつけ,それを回答していただくというようなオンラインの講座をしました。これは,Zoomでつながっているのは,子供たちと候補者なんですが,YouTubeで生配信して,結構な方に見ていただきました。
このような取組を若狭公民館ではやっていたんですけれども,オンラインで楽しくつながるということの裏面で,実は,とても困窮していたり,厳しい状況にある方というのは地域の中におられて,自治会の皆さんであったり,民生委員の皆さんであったりという,これまで支援の対象だった方とは電話等で連絡をやり取りしていたようなんですが,この状況の中で厳しい状況に陥った人たちのことは全くケアできていない。そういった中で,当事者団体だとか,そういった方々とつながりがあることで,何かしら支援の協力ができたり,そこに対してアプローチすることができたのかなというところです。
すみません,映像が途切れたり。直前に送ったので,申し訳ないです。
以上です。

【明石分科会長】
ありがとうございました。
今,根本課長,今村委員,宮城委員から,全国の活動事例を御紹介いただきました。これからは,委員の皆様の自由な御発言を頂ければと思っております。
それで,発言を頂く場合は,先ほど野口補佐が申し上げましたように,「手を挙げる」ボタンを押していただきたいと思います。それから,御指名をさせていただきますので,ミュートを解除いただいて,御発言をお願いします。
では,関委員,お願いします。

【関委員】
こんにちは。新居浜市の関でございます。
カタリバの今村さん,若狭公民館の宮城さん,面白い話,ありがとうございました。
今村さんにちょっとお尋ねするんですけれども,カタリバのこの活動,これは,例えば新居浜からでも子供たちが参加したいということになれば,いつでも参加できるんでしょうか。その点,教えてもらえたら有り難いです。

【今村委員】
はい。継続をしていまして。というのは,一斉休校解除の後はやめるつもりだったんですけど,もともと不登校を選択する子,若しくは不登校状態の子を中心に,ニーズが多くあったということ。そして,病気があり何らか合併症を危惧していらっしゃるお子さんとかも,御家庭の判断で,こちらで学びたいというお声もあったので,継続しております。
放課後は,学童に行けていない3年生以上の方を中心に参加してくれているので,放課後も5時から7時までやっております。

【明石分科会長】
ありがとうございました。

【関委員】
ありがとうございます。

【明石分科会長】
では,次,髙倉先生,お願いします。

【髙倉委員】
髙倉です。皆さん,お元気でしょうか。
今村さん,宮城さんから非常に素晴らしい活動の報告を頂きました。
報告案件以外にも資料にあるように,今回のウイルス感染問題により,ICTの教育への利活用が飛躍的に推進された。その一方で,人と人とが交流することの大切さ,これを多くの人が気付いた面もあると思う。
そうした面からも,学校がいかに大切なのか,さらには,図書館,博物館,公民館などの社会教育施設が私たちにとって,本当に必要不可欠なものだということを,改めて再認識する機会となったと思っている。
ICTの利活用による利便性の向上は評価をしなければならないが,ICTに偏ったコミュニケーションでは,人と人との交流の不足とが非常に懸念をされると思っている。アフターコロナ,ウィズコロナと称される世界での我々の生活において,新しい生活様式を定着させつつ,学びの場,人と人の交流をどのように維持していくのか,両立させていくのか,施策を是非検討していただきたい。
また,資料2-2 17ページの通り,補正予算にてICTを活用した学習のための環境整備に向けた取組に関わる費用を速やかに織り込んでいただいたことは評価を申し上げたい。しかしながら,現在も政府の様々な施策に対する給付,支給の遅れが目立つように,環境整備を進めるに当たっては,少しでも早く充実した教育機会を与えるため,迅速に対応いただきたい。
本日共有した多くの事例は,様々な機関・団体が参考にすべき素晴らしい事例だと思いますので,このような事例がより多くの方に知っていただけるような周知の活動を続けていただきたい。

以上であります。

【明石分科会長】
ありがとうございました。
では,次に,篠原委員,お願いします。

【篠原委員】
ありがとうございます。篠原でございます。
先ほどのお二人からの発表,興味深く聞かせていただきました。大変参考になりました。ありがとうございます。
その中で,私が特に注目,関心を持ったのは,那覇の若狭公民館の取組ですね。この中で,沖縄の県議選をきっかけに,政治についてみんなで考えると,オンラインでね。こういう取組は,私,大変すばらしいと思っているんですよ。
というのは,今,コロナ禍の中で,子供たちが今ほど世の中の動きに関心・興味を持っている時期はないのではないかと思うんですね。この興味・関心を最大限生かす。日本の政治,行政,医療の問題,福祉の問題,いろんなことが絡んで,今,ウィズコロナの時代になっているわけで,そういうものに子供たちの関心が今非常に向いていると思うんですね。自然に。それをうまく生かしてあげて,ある意味の主権者意識みたいなものにつなげていくと,いい勉強,自分を鍛え上げる場になるのではないかなと。
欧米のように,強制力を持たせた外出制限とか,そういうことを日本はやっておりません。あくまで自粛要請ということで,これは日本型のモデルということを言われておりますけれども。そういう中で,自分たち一人一人の自律心というのは何であろうかと。公徳心というのは何なのかと。そういうことも含めて,いろんなことを子供たちに考えてもらう,いい機会だと思うので,こういう動きを是非もっともっと広めていただきたいなと。これ,最後は私の要望でございます。よろしくお願いします。

【明石分科会長】
ありがとうございました。
引き続きまして,清原委員,お願いします。

【清原副分科会長】
ありがとうございます。清原です。御無沙汰しています。
本日は,資料2-2で,3月2日以降の一斉休校,あるいは4月以降の緊急事態宣言発令の中で,「社会教育・生涯学習の現場で創意工夫をされている事例」をおまとめいただきまして,事務局の皆様,ありがとうございます。
とはいえ,多くの地域では公共施設を休館してしまったものですから,この2か月,あるいは長いところで4か月の休館という中で,諸活動も休止だったわけで,それをいかに回復するか,あるいは,新しい形を示していくか,それが共通の課題だと改めて認識しているところです。
そこで,大きく3点申し上げます。
1点目は,先ほど髙倉委員もおっしゃいましたけれども,この間,ステイホーム,外出自粛の中で,オンラインの取組が進みましたけれども,今後,社会的距離を保ちながら対面的な活動を進めていく上で,社会教育・生涯学習施設の「衛生管理のマニュアル」的なものは直ちに幅広く認識していただきまして,留意をしながらも,「オンラインとリアルのバランスを取る取組」を進めていくことが共通課題ではないかなということが1点目です。
2点目には,このオンラインの取組ですが,カタリバさんの取組の中で明らかになったのは,正にグローバルなつながりへと可能性が広がること,しかも,毎日の生活時間の管理であるとか,そうしたことにもつながるので,ひょっとしたら今後も継続する中で,とりわけ長期の休暇の中でのオンラインの社会教育・生涯学習・生活支援が,いわゆる「9月1日問題」の解決にもつながるかもしれません。また,若狭公民館の活動報告でご紹介頂いたYouTubeでの配信の取組などを通して確認できましたように,大事なのは,やはり大容量情報通信ネットワーク基盤が求められることです。学校は「GIGAスクール構想」で済みますが,同時に公民館や図書館などがしっかりとICT化を進めていくということが必要です。情報通信ネットワーク基盤が大事ですので,学校教育だけでなく社会教育・生涯学習ともにICTの活用について取り組むことの必要性について,声を挙げていかなければいけないなというのが2点目です。
最後に,3点目ですけれども,カタリバの今村さんも,そして若狭公民館の宮城さんも,福祉と社会教育・生涯学習の接点の大きさを,新型コロナウイルスの中で大変実感されたと思います。これからも社会教育・生涯学習と福祉の取組が,「貧困」であるとか,「虐待」とか,「いじめ」とか,子供たちや若者をめぐる課題解決にも貢献できるのではないかと思いますので,是非是非進めていければと,お二人の事例から特に触発されて思います。
最後に,お時間があれば宮城さんに質問ですが,私も,篠原委員がおっしゃったように,今回,子供たちが県議会選挙にいい意味で加わったということは,とても意義があることだと思っています。しかし,教育の政治的中立が言われる中,御苦労もあったと思いまして,これをいい意味で普及・波及していくためのヒントを,もしお時間があったら教えていただければと思います。
以上,早口でごめんなさい。よろしくお願いします。

【明石分科会長】
ありがとうございました。
宮城さんの答えの方は,ちょっとお待ちください。
引き続きまして,日本PTAの東川さん,お願いします。

【東川委員】
皆さん,御無沙汰をしております。ありがとうございます。少し感想と御意見を申し上げさせていただきます。
このコロナ禍(か)において,全国の児童生徒によくテレビ等でインタビューをしているシーンというのがあったかと思うんですけれども,そのときに,ふだんは学校が休みになると手を挙げて喜ぶ子供たちが,早く学校に行きたいというような,そういう意見で,改めて,これは子供たちも大人もそうなんですけれども,なくして気づくことというのはたくさんあったのかなと思います。
特に子供たちにとっては,学校教育の学びの場といったところが,これは社会教育施設もそうなんですけれども,行く先がなくなったりして,非常に気づきがあったと。
それから,保護者に関しても,特に働く世代が非常に多いですので,日中の,例えば日常の生活の基盤となる学校あるいは社会教育施設が利用できないということによる気づきというのもたくさんあろうかと思います。
その中で,今村委員や宮城委員が発表されたことにつきましては,正に本分科会が進めているSDGsにのっとった,誰一人取り残さないといったところを正に実践されていて,そして成果を上げたと感じました。
今村委員の発言の中で,このオンラインでできる社会教育というレジュメの31ページに,不登校・不登校傾向・学校に通うことに悩みがあるというような子供たちのアンケートなんですけれども,これについて,私どもの方でもちょっとお調べをしたところ,青森市の調査で,不登校であった児童生徒が,この5月ですけれども,オンライン遠隔授業を執り行ったところ,不登校であった児童生徒の7割以上の方が遠隔授業に参加をしたという実績があることと,それから,その後の学校再開後も,その不登校であった児童生徒が,9割以上の方が学校再開後も登校し始めたというところに関して言うと,オンラインというきっかけによって,前向きな取組ができてきたというところ。
また,これは学校での取り残さないという,学びを止めないということでの遠隔授業であったわけですけれども,一方で,社会教育という意味で,先ほどの今村さんのような,カタリバさんのような活動があったり,あるいは宮城さんのような活動があることによって,そこから,その垣根の低いところから学びとしてスタートしていくというところも,非常にいいかなという感じがいたしました。
もう1点,最後に1つだけ。PTAの取組としてということで,12ページに資料が1ページだけ入っておりますけれども,マスクやオンライン学習の支援という話ですね。特にマスク作りに関しては,文科省の方でも推進していただいたということもあって,各域内における教育委員会もどんどん後押しをしているということであったかと思います。
PTAの方でも,学校単位で,PTAで競い合うようにして,育成協議会等々と連携しながら,あるいは学校の先生を巻き込みながら,材料なんかも一気に整って,そして,いろんなところへ,医療関係へ寄附をしたりだとか,そういう取組というのは非常にあったということで。
PTAも今なかなか集まれない状況で,Zoomで会議をやったりだとか,総会などはほとんど中止になっていますので,決議は書面が多いんだろうと思いますけれども,活動は止めていないといったところで,この学びを止めないところへの下支えはしていくというようなPTA組織が非常に全国で多いのではないかなと思っております。
ちょっと長くなりましたが,感想と御意見でございました。
以上です。

【明石分科会長】
ありがとうございました。
次は,萩原委員,お願いします。

【萩原委員】
ありがとうございました。幾つかありますが,短めにいきたいと思います。
まずカタリバさんの話の中で,不登校というよりも,逆に,感染症とか,そういったものがちょっと怖いということで行けない子供たち,そういう子供たちにとってみても,そういうオンラインの授業があるということは,非常に安心感につながる。それは,実はうちの孫が正に先天性代謝異常,なおかつ肝移植をしていたので,免疫抑制剤を飲んでいるために,非常に感染症にかかりやすいという立場から,保育園からずっと休んでいて,やっと今少しずつ学校に行き始めております。それも,学校の先生方とコミュニケーションを取って,できるだけ安心感を持ってということですので,先生方とのコミュニケーションは非常に重要だということも分かりました。
それに,今日から4時間,月曜日から行っているんですが,やはり先生方の負担も非常に大きいということを実感しております。だから,そこのところの支援ということも,これから考えていく必要があるなと思います。
もう一つ,同じ区の中の幾つかの小学校が,オンライン授業をやっているところと,していないところとか,まちまちなんですね。これもやはり子供たち,親御さんにとってみても,あっちはやっているけどこっちはやってないという,そういうばらばらな対応というのは,それぞれの学校長先生の裁量なのか,このあたりを,全部が一緒になるという話ではないですけれども,何らかの形で整備をしていく必要はあるだろう。これは,いろいろな意味での,Wi-Fiの環境であるとか,PCを持っているかどうかとか,そういったところに関係するので,今回予算をつけていただいて,一斉にセットしているということは非常にすばらしいなと思っています。
つまり,選択肢として,学校に行けなくても勉強ができるというふうな,選択肢は大事だと思います。この選択肢ということを考えますと,大学も正にそうで,オンライン授業になったことによって,かなり遠方の方が参加できるようになって,本当は休学する予定だったんだけど参加できるようになる。それから,進学相談会に沖縄の方が参加している。そういった意味では,社会教育・生涯学習ということを考えたときに,やはりこのオンラインということが,非常に選択肢あるいは幅を広げていく,機会を提供していくことを,今回図らずも実感いたしましたので,今後,積極的に取り入れていくという方向になっていく可能性。
要は,選択肢が広がったということで,いろんな機会が与えられることによって,より学びの機会が広がったということについては,非常に良かったのではないかなと思います。公民館にしても,図書館にしても,今までの対面だけではない,いろんな新しい方法をここでクリエイトしていったということが,よりよい社会教育につながっていくのではないかなと思っております。
以上です。ありがとうございました。

【明石分科会長】
ありがとうございました。
引き続きまして,中野委員,お願いします。

【中野委員】
岡山県から発信しています中野です。よろしくお願いいたします。
先ほどの今村委員の活動は,NHK等でも拝見させていただいて興味深く,直接聞くことができて有り難かったと思いますし,宮城委員の活動も,ホームページ等で見せてもらいました。
うちの方は施設等閉鎖してしまったので,どちらかというと三密を防ぐというか,注意喚起というか,そういう面で力を注(そそ)いでいて,そういった新しい発信の発想はなかなかできなかったんですが,宮城委員の活動を参考に,何とか,「おうち博物館」であるとか,「コロナに負けるな体操」とか,それから,ALTが「おうちで英会話」の動画サイトを作ったとか,3つぐらいのことを何とかしているうちに,今は施設が開館できたというような状況でございます。
今日は,関委員の意見について発言したいのですが,関委員のは資料だけで,特に説明はなかったですよね。
それで,その前に,先に議論の整理の中の冊子の36ページなんですが,その中にSociety 5.0の到来によって,ちょうど12行~16行の間なんですけれども,その中にいろんな点で予想されるとか,想定されるとかいう文言があるんですけれども。実際には,現状では,例えば,「インターネットを通じて誰かとつながりを感じながら学べるようになったりするなど,より多様な学びの形が生まれること」は,もう既に,現実味を帯びてきたなという感じがしています。
また,この文言と30行のところですか,「想定される」という表現は不要で,「学びの充実が求められる」というふうな表現になっていくのかなと思いました。
では,関委員の提出資料について発言させていただきたいですが,よろしいでしょうか。

【関委員】
すみません。今はまだ全然語っていないので,逆に,もう少し後の議論の整理の方が有り難いのは有り難いです。

【中野委員】 じゃ,そのようにさせてください。

【関委員】
ありがとうございます。

【明石分科会長】
進行の都合で,第1の議題においては,ここで,手を挙げていただいておりますけれども,少し打ち止めさせていただきまして,次の議題2の方に移りたいと思います。そこでまた御発言をお願いしたいと思います。
では,議題2といたしまして,第10期生涯学習分科会議論の整理(素案)について,事務方より御説明をお願いします。根本課長,お願いします。

【根本生涯学習推進課長】
ありがとうございます。全体の35ページからが議論の整理の素案ということでございます。
今回,特に分科会長と御相談させていただきまして,新型コロナの感染症に関わる部分について,赤字で記載させていただいております。これは,飽くまでも先ほどの事例等を踏まえましたものということでお伺いさせていただきまして,委員の先生方からまた御意見を頂いて修正していきたいと思っております。
簡単に概要を申し上げますと,35ページのところが今の社会教育等を巡る状況でございますので,その中で,36ページのところで,先ほど論点等でも発言させていただきましたような形で整理をさせていただいているところでございます。
37ページの3行目あたりにつきますと,今まで対面でのコミュニケーションを大事にしていましたけれども,さらに,この新しいテクノロジーを活用したつながりづくりという論点が出てくるということとか,また,人々の学びや生活をしっかりと保障していくような仕組みも必要だというようなことについて触れさせていただいております。
(3)のところに行きますと,SDGsの観点からの対応がますます重要化されているということを記載させていただいております。
続きまして,39ページでございますが,ここは子供たちの地域・社会への主体的な参画ということの中で,多様な主体との連携・協力,また,その課題解決に取り組むことが重要とされているということでございます。
さらに,41ページになりますと,今後の考え方についてということで,先ほど申し上げましたようなことについての整理を赤字でさせていただいているところでございます。
また,43ページのところでございますけれども,こちらの方でも,インターネットを活用しました,地方公共団体とか民間団体との様々な学習コンテンツの活用等について触れさせていただいております。
また,さらに,先ほどは説明をちょっと割愛させていただきましたが,大学とか専門学校におきましても,リカレント教育の充実ということの観点の一つとして,遠隔でのオンライン授業,またオンライン講座のような形の推進ということについてふれさせていただいているところでございます。
簡単でございますが,以上でございます。今後の議論で,また内容を充実させていただきたいと思います。

【明石分科会長】
では,議題2について委員の方々から御発言いただきますけれども,先ほど手を挙げていただいた山本仁志委員,いかがでしょうか。突然振りますけれども。

【山本(仁)委員】
よろしくお願いします。鳥取県の教育長をしております山本と申します。皆様方には大変お久しぶりにお顔を拝見できて,うれしく思っております。
コロナの関係で言えば,鳥取県は幸いにも感染者が非常に少なくて,我々もできるだけ学校を開いていこうという方向で,一斉休校の要請,あるいは緊急事態という中でも,かなり思い切って学校を開いてきたということでございますが,先ほど来お話のあったような,子供たちの学びを止めないというところでは,いろんなオンライン授業などの取組も始めているところでございます。
そうした中で,様々な工夫が出てきておりまして,家庭のインターネットの環境等もあって,自宅でつなげられない子供さんもいらっしゃる,そうしたところへの対応というのは,文部科学省の方も随分と,ルーターを貸し出すといったようなところへの助成だとか,進んできているように思いますが。ただ,やり方として,必ずしも自宅ではなくても,先ほどお話ありましたように,公民館だとか,そういうところで子供が学んでいく,そうしたことも可能なのではないかなと思っておりまして,今,鳥取では,寺子屋方式ということで,学校の授業を公民館に流して,それを数人の子供がそこで受けるというようなオンライン授業のやり方なども模索をしているところでございます。
そうした中で,公民館自体のICTの環境が十分ではない部分もかなりあると。事務室でのWi-Fiはあるんですが,それぞれの教室といいますか,部屋でWi-Fiが使えないといったような状況が散見されますので,先がた清原副分科会長さんも言っておられましたが,公民館だとか図書館など,社会教育施設のICTネット環境の整備を充実させるということは大事な視点なのではないかなと思います。
もう一つ,子供のことが中心になるわけですが,今回のコロナにつきましては,高齢者が一度かかってしまうと重症化するおそれがあるということで,かなりの方がステイホームということで,家にじっとしておられるわけでございますが,一方では,一人でじっとしていると認知症が懸念されるというようなこともあって,様々な情報発信の中で,予防に資するような体操をインターネットで紹介したりということになるわけですが,高齢者の方が,必ずしもこうしたインターネットを使ったことで学びをされるという,そういう状況にはなっていない中で,先ほどの公民館などでのインターネット環境を充実させ,高齢者を対象としたこうしたインターネットの学びのプログラムなどを充実させることで,誰一人取り残さないという,そういう状況をつくっていくべきではないだろうかと考えているところでございます。
私からは,以上です。

【明石分科会長】
山本委員,ありがとうございました。
では,今村委員,お願いします。

【今村委員】
先ほどお話しさせていただいた点とは別の論点なんですけれども,宮城さんも先ほどお話になっていましたが,今回,私はオンラインでのアプローチを取り組ませていただいた中で,その限界性についてすごく考えさせられる日々でした。
というのは,4月段階で昨年度比94万人でしたっけ,非正規雇用の方が減ったというようなデータもありましたけれども。やっぱりオンラインで子供たちが接続するということは,接続することを支援する人が周りにいないとそれができなくて,それはインフラ的なものだけではなくて,例えば教育的な感覚とか,情報を親御さんが見つける力とか,そういったものがないといけないと。
もっと言いますと,中高生になってくると,自分でいろんなSNSを既に使っていますので,さみしい思いをすると,リスクあるコミュニティにつながれてしまうということも起きています。
私たちの組織に関わっている子供たちの中にもいるんですけれども,中高生の若年妊娠の相談件数も増えていますし,LINE相談等でも爆増しているという話もあります。
今回の中で,どこまでコロナ禍(か)の発見を今後につなぐような表記を社会教育の面でしていくのかという点なんですが,オンラインで,学校が機能しなくなったときに,学校が学習機能だけではなくて,つながり機能や健康管理機能というものを持っていたという機能が今回明らかになったわけですが,それが止まったときに,どう社会教育が子供たちを一人も取りこぼさず孤独を回避するか,そして,孤独な子供たちの声は社会的に聞こえてこないということを,どうみんなで手を組んでやっていけるかということについて,喫緊の課題として取り扱っていかないと,次の自然災害もきっと来ますので,いけないのではないかと思いまして,その点についても,何らかの形で検討して,明記したいなと感じました。
以上です。

【明石分科会長】
貴重な意見,ありがとうございました。

では,早速,菊川委員,お願いします。

【菊川副分科会長】
菊川です。
この審議のまとめの概要で,お願いしたいと思っていることがあります。ページ数で言うと,42から43のところに,学びの活動をコーディネートする人材の推進という項目の中に,社会教育主事や社会教育士のことがあります。
ここには,新たに社会教育主事や社会教育士になることが書いてあるのですけれども,実務的に大きな課題と思われますのは,既に社会教育主事の資格を持っている方が,今後,社会教育士として活躍する場合に,生涯学習支援論と社会教育経営論という2つの科目の単位を新たに取得しないと,社会教育士になれないということです。
気になりまして,社会教育調査を調べてみたのですね。そうしますと,平成14年から30年度までの6回分を調べてみますと,正式に社会教育主事として発令されている人が1万8,753人いるのです。それで,これはもちろんダブりもあると思いますけれども,1万5,000人ぐらいの方が有資格者と仮定すると,新たに2科目取らないと社会教育士として認定されないというところを,養成という観点でどう捉えるかというのを実務的に整理をお願いしたいと思っております。
こういう方々は社会教育のプロですので,その方々を社会教育士として位置づけないことのデメリットは大きいと思います。量的な対応が必要ですので,オンラインでの受講が最適だと思いますし,国立社会教育研究所とか放送大学で既に検討されているとは思うのですけれども,養成計画の現状について,是非御検討いただきたいと思います。

【明石分科会長】
菊川委員,非常に大事な提案ですので,事務方と相談して,その2つの科目をどうするかということも含めて,検討させていただきたいと思います。ありがとうございました。

【菊川副分科会長】
ありがとうございます。

【明石分科会長】
牧野委員,お願いします。

【牧野委員】
どうもありがとうございます。お久しぶりです。
Zoomの挙手は,下の参加者の絵のところを押していただくと,右の方に一覧が出ますので,そこに「手を挙げる」というのがあれば,押せば挙手できます。お願いいたします。
なぜこんなことを知っているかというと,大学が今オンラインで授業をやっているからですが・・・・・・。
先ほど意見交換された論点整理と議論の整理でもそうなのですが,特に今回,新型コロナウイルス感染が拡大することで,外出自粛がなされ,さらに新たな生活スタイルをつくらなければならなくなって,オンラインの時代に入り,社会全体の構造が変わってしまうのではないかという印象を持っています。
例えば,私の知り合いの企業家や大手のいわゆる現業部門以外の担当者は,こういっています。オンラインでやるべきだと思い続けてきたけれども,何となくそのまま来てしまった。しかし今回,必要に迫られてやってみたら,いいソフトがたくさん出ているし,結構効率もよくなるし,生産性も上がるということが分かってしまった,と。その意味では,もう社員を出勤させるとか,都心のオフィスに集めるとか,そういうことはもうやめたいと考え始めたという人が今たくさん出てきています。どうも社会の人の流れや働き方の構造が変わりつつあると思いますし,もう後戻りできないのではないかとも思います。とくに,人と人との結びつきのあり方が,劇的に変化する時代に入ったのだと思います。このことを前提とした上で,今後,社会教育や生涯学習はどうするのかという議論をする必要があるのではないかと思いました。
それから,次に,今,大学でオンライン授業が始まり,様々な講義やゼミや個別指導をやっているのですが,今までの大学の授業は,例えばMOOCsなど,いわゆるオンデマンドで一方的に伝えるといったことはなされてきたのですが,いざオンラインでやってみると,どちらかというとゼミですとか個別指導の方が効果が高くて,むしろ一斉授業はやりにくいです。なぜかというと,いくら私が一方的にしゃべっていても,やはり学生たちの顔を見て,反応を受けながら,その場で双方向の関係の中で,話す内容や順序を組み替えているのです。その意味で,一方的に伝えることは,大人数を相手に行うのは,相手の反応がその場で返ってこないところでは,なかなか難しいのではないかという感じもします。
ただその中で,皆さんの議論もありましたように,私も経験がありますよといろんな学校の先生方もおっしゃるのですが,ひきこもりに近い子たちが,実はこの2次元の画面を介して授業をすると,よく話すし,しゃべってくれるのです。そこで,ひきこもりの子たちに対しては,これまで社会に引き出そうとしてきたけれども,引き出すのではなくて,新しいツールを使って,こちらから出ていく,いえ,それ以上に,この2次元フレームの中であっても,こちらから相手の空間に入っていくというアプローチの方がいいのではないかといわれ始めているところがあります。
その意味では,人がつながることを,従来は生身の関係の中で私たちは考えてきた,そこを大事にしてきたのですけれども,これからは,オンラインを介してどうつながるのか,そしてお互いに効果のある又は成果が上がる議論をするにはどうしたらいいのかといったこと,さらにいえば,信頼を置くですとか,相手のことをおもんぱかる――忖度はあまりいい言葉ではありませんが――,おもんぱかるですとか,それは一体どんなことなのかといったところから,もう一度議論をしておかなければいけないのではないか。むしろ,そういうものをベースにして,新しい信頼関係を,ネットを介して,オンラインでどうつくるかという議論しておかないと,新しい社会を迎えるに当たって,社会が壊れていってしまうのではないかと思います。
そのときに,従来の社会教育や生涯学習の議論を更に発展させること,つまり社会日する信頼感や信認をどうつくるのかという点で,新しい観点が出てくるのではないかと思いますので,そのあたりも少し御検討いただければと思います。
この意味では,想像力ですとか,おもんぱかる力ですとか,そうしたものをどうとらえて,施策に組み込むのか。さらに,学校の中で,例えばGIGAスクールで,個別最適という議論がありますが,先ほど今村委員もおっしゃっているのですが,学校の持っている機能というのは,知的なものの伝達だけではなくて,体験活動や生活習慣をつけることなど,子どもの生活全般にかかわる課題を扱っていますから,その意味では,GIGAスクールの構想と地域社会との連携や地域学校協働活動をどう結びつけるのかといったことも,やはり議論しなければいけないのではないかと思います。そこに社会教育の出番があるのだろうとも思います。
それから,最後に,すみません,これで終わりにします。いつも長くなってすみません。社会教育士の件ですけれども,実はこの夏に,北海道教育庁が主催で,私も関わって,オンラインで社会教育主事の講座を開講します。道内に7振興局がありますが,それぞれに1つ,合計7つ受講点を置いて,さらに,そこに行けない人たちには,自宅で受講できるようにZoomを使って行うように準備を進めています。さらに,社会教育士を取りたい方々,既に主事は持っていらっしゃって,社会教育経営論と生涯学習支援論を取りたい方々にも受講を認めるという形で準備をしています。文科省にもきちんと認めていただいています。
オンライン社会に入って,今後,こういう形で主事講習も展開できるかと思いますので,是非とも今回,この北海道の事例を1つの参考といいますか,モデルにしていただいて,いい点,悪い点も含めて,検討しつつ,新たな展開のあり方を考えたらどうかと思います。
どうもありがとうございます。

【明石分科会長】
ありがとうございました。貴重な御意見と,また貴重な情報を頂きました。
では,佐賀の横尾市長,お願いします。

【横尾委員】
こんにちは。ありがとうございます。久々に皆さんのお顔を拝見しながらお話しできることをうれしく思っているところです。
今も北海道の例が出ましたけど,以前お話ししたMOOCを使ったこういう学びということを提案しましたのが,形になってきて幸いだなと強く思いました。
もう1点は,今回,新型コロナウイルス対策のことですけど,先ほど少しスタッフの方から御説明がありましたが,可能なら,この分科会としても少し整理をして,地方の社会教育・生涯学習に関わる方々は必要としていますので,どんな基準を守ったらいいよとか,こういうガイドラインがあるよということを発信するのも意味があると思います。
それと,本題に入る前にもう一つおまけですけれども,実は,ICT教育が今急加速しているわけですけど,私ども,ICT教育の首長協議会でも,かなり政府の与党側の国会議員の方やほかの方とも一緒にプッシュした動きをしましたが,今回,政府が英断を頂いたと思っています。大きな予算もつけ,施策も5年間,それを,いやいや3年間でやろうよというぐらいの勢いがついてきたということは,大変すばらしいと思っていますので,これがコロナの禍はありますけれども,禍を転じて福となすような,ピンチをチャンスにできる,そういうきっかけになればと期待しています。
では,議論の方に入っていきたいんですが,議論の整理のところで,少し個人的に気になっているのは,今申したこととはいえ,何となくイメージとしては,今までの公民館を中心とした社会教育の想定になっているんじゃないのかなという印象はちょっと残るんですね。既にICTなどで,その枠はもう溶けようとしていますので,是非,過去の枠組みにとらわれない社会教育あるいは生涯学習を考えてほしいと思っています。
例えば,アーティストがいます。アーティストの方,今,仕事がなくて困っていますが,実は,彼らが子供たちを教えることも可能ですし,地域に新しい文化を創り出すことも可能。離れていて行けないよ。だったら,ICT,オンラインでいけるよ。いろんなことが可能になっていくので,そういったことも一方では考えてみられたらどうかなと思いました。
そして,もう1点は,既に大人も子供も,生涯を通じて自ら主体的に学ぶというのがものすごく大事な時代になっていますし,それは可能になってきていると思います。例えば,LINEがありますが,私どものスタッフ,外出できなかったときは,彼女とはビデオ通話をLINEでやったと言っていました。同じように,ひょっとしたら,お孫さんも遠くにいらっしゃったら,おばあちゃん,おじいちゃんとお孫さんは,LINE動画でやっているかもしれません。そういった時代なので,主体的に学ぶことは多様に可能だと思いますから,そういったことをもっともっと取り入れた整理をしていくのは大事かと思っています。
そこで,最近言われて当たり前になってきたことですけど,私は,リアルな学びとオンラインの学びということを並立して,共に有効にさせていくようなことを是非前に打ち出してやっていただきたいと思っています。
少しお話をすると,1つは,ローカルにいますと,具体的な問題は見えますが,普遍的な知識や知恵に欠けるときがあります。そうすると,多分,ドツボに入ってしまって解決できません。ですから,普遍的なことを学ぶことも当然可能だし,また,それを知ったことを具体的に活用する意味で,ローカルな問題を解決するというチャレンジもできるわけなので,是非,そういったこともできることも必要だと思っています。これは,学校におけるICT教育の大事なポイントの一つだとも認識しています。
そういった意味で,リアルなことで言いますと,例えば,日常の暮らしの中で季節を感じるとか,何か一緒に体験をして学びをしたとか,あるいは誰かと一緒に,みんなと一緒に協働して何かを解決する,実践をするとか,そういったことをもっともっと,子供たちの学習だけではなくて,大人社会も地域のコミュニティの中で一緒にやっていけばいいと思うんですね。地域の活性化,町の活性化,村の暮らしを良くするとか,そういったことも,もっと生涯学習の中で打ち出したらどうだろうかと思っています。
もう1点,そこで重要なのは,オンライン等がどんどん発達していくと,一方で希薄になるのが,人間性とか人間力の向上ということが脆弱になるといけないなと思っていますので,是非,そういった人間力を高めていくということ,硬く言うと徳育かもしれませんけど,そういったことも,是非,文部科学省の生涯学習分科会ですから,発信いただくといいかなと思っています。
最後にもう1点,オンラインの方に戻りますが,オンラインについては,先ほど先生もおっしゃったように,やっぱり現場を見ていても,個別の習熟度に合わせた個別適性化を十分に図っていけるツールですので,この強みをもっともっと発揮していくことで,進路,学習の進捗にも有効に活用するということがもうできるということが分かってきています。ここで重要なのは,ICTのリテラシーであり,活用力だと思いますから,このことは,学校の子供たちだけではなくて,社会で学ぶ大人,おじいちゃん,おばあちゃんも含む大人も含めて,是非,こういったことを学んで,一緒に発信をしていく,一緒に何かを作っていく,そんなことができるようなことをこの生涯学習で進めていけば,地域全体,国全体がオンライン,あるいは新しいICTのツールでより良い日本にシフトアップしていくのではないかなと期待しています。
以上です。

【明石分科会長】
ありがとうございました。
では,引き続きまして,澤野委員,お待たせしました。

【澤野委員】
澤野です。私も,大学はもう週7コマ,オンラインでリアルタイムで自宅から,今も自宅なんですけど,ここから発信しているような状況です。皆さんにリアルタイムでまたお会いできてうれしいです。
新型コロナウイルス,COVID-19ということで,対策のことがこちらに大分書かれているんですけれども。私は,ドイツのハンブルクにありますユネスコ生涯学習研究所というところが,3月の終わりから毎週水曜日に,ユネスコのグローバル学習都市ネットワークに加盟する各学習都市がどのようにこのコロナ禍(か)に対応しているかという情報交換のウェビナーセミナーが行われているので,それを時々フォローしています。
それで,日本はそのネットワークに岡山市と横尾市長の多久市の2市だけが参加しているのですけれども,英語だということもあって,なかなか日本の貴重な情報発信ができていないと思っています。私自身もあまり情報を知らなかったんですけど,今日,社会教育の中でも,特に若狭公民館の事例など,途上国でも取り組めるような事例も含まれていたりしますので,是非,機会があれば御紹介するので,こういった日本の事例も世界に発信できたらいいのではないかと思いました。非常に貴重な御報告ありがとうございます。
それで,そのことにも関わり,議論の整理の素案に関して,3点ほど指摘させていただきたいと思います。
まず,35ページからの生涯学習・社会教育を巡る状況ですけれども,私も先ほど牧野委員がおっしゃったように,このコロナで世界は本当にかなり変わったと思っております。それで,いろいろなアカデミックな人たちの世界の発言を聞いていると,もう元の世界には戻れないという認識が強いと思いますので,今日の議論も踏まえると,この状況,人生100年時代もSociety 5.0も引き続き日本としては重要な課題ですけれども,もしかして,この3番のSDGs――SDGsというと,また2030年までだけの狭いことになってしまいますが,コロナ禍(か)で,日本の中でも差別,偏見とか経済的な格差の増大の問題も出てきていますので,社会的な包摂とか平等というようなことが今後ますます重要になると思います。そこで学校教育だけではなく,幅広い生涯学習の機会を全ての人にというゴール4も重要になると思うので,私の意見としては,この(3)は冒頭に持っていった方がいいのではないかなと思いました。正にノンフォーマルとフォーマル,インフォーマルという,そういう学びの現在のオンライン化の状況で,そういう壁もどんどんなくなっていますし,正に生涯学習という概念が目指していたところへ,今この状況で変わってきているかなと思います。
そして,新型コロナ感染症だけで言うと,国内の問題だけのような感じもしますけど,世界的には,このCOVID-19,パンデミックと言っていて,世界のパンデミックであることが問題であり,コロナは終息しても,また次のパンデミックが起きる可能性があるので,それに教育・生涯学習は備えなければいけないというのが国際的な議論だと思いますので,最初の記述は,新型コロナ感染症だけではなくて,そういうグローバルな地球規模の課題としてのパンデミックへの対応ということに,背景として書いた方がいいのではないかなと思うのが1つ目です。
2つ目は,多くの方がおっしゃっている情報化への対応ですけれども,デジタル・ディバイドが,今回地域間とか家庭間で目立っています。うちの大学生でも,オンライン授業にスマホで参加している人が結構な割合でいたりもしまして,経済的支援も行っているところです。また兄弟が多かったり親もテレワークだったりすると,1台しかないパソコンをシェアできないとか,Wi-Fiが急に接続できなくなるような,家庭内でもそういう問題があります。地域間の格差というのも結構あり,国際的には国家間の格差ももちろんあります。
それで,社会教育施設だけに限っても,ちょっと調べてみたら,平成30年度の社会教育調査によると,公民館でコンピュータが設置されている館は55.1%で,しかも利用者が利用できるコンピュータが設置されているのは13.4%,インターネットに接続されていて利用者が使用できるコンピュータを備えている公民館は11.0%しかないということが分かって,カタリバさんみたいな活動を家庭で接続できるのは,それこそニュースを見たら,すごく親の学歴も高そうで,豊かな家庭の人だという印象を持ってしまったんですけれども,公民館のようなところで接続できれば,誰でも接続,参加ができるわけですが,このような状況です。図書館は割と利用できると思うんですけれども,博物館も結構同じぐらいの割合でしか利用者が利用できないようです。青少年教育施設もそうですね。青少年教育施設は10%しかインターネットに接続されているコンピュータはないみたいなので,ここはもう喫緊の課題なので,強調する形で,特に社会教育施設の情報化について――学校教育も23区内でも格差があって大変なんですけれども,書き込んでいただきたいところです。
3点目は,社会教育が特にグローバル化に立ち遅れているのではないかなというふうに,今回感じました。せっかくユネスコのグローバル学習都市ネットワーク(GNLC)というのがあるわけですけれども,その学習都市のモデルというのは,日本の掛川市だとか,生涯学習宣言都市なんかがモデルになっているものなのに,日本からは2つの都市しか参加がなくて,しかも,文部科学省の改組によって,どこに連絡していいか分からなくなっているとユネスコの方で言われました。総合教育政策局の国際課の国際理解教育担当のところが,それを担当されているということなんですけれども,今月の終わりが1つのネットワーク参加の期限になっているのですが,そういった情報発信もできていない状況です。
今,ユネスコの方では,先ほど人間性のという問題がありましたけど,このコロナ禍(か)で,ますますグローバルな連帯,分断とか差別,偏見の問題に立ち向かうためもありますし,パンデミックに対応するには,やはりグローバルな連帯が必要だということで,また情報も,同時に世界中が同じ問題に直面しているわけですので,特に教育面での社会教育とか生涯学習に関する情報は,本当に共有できる貴重なものとなっています。だから,そういうネットワークに入ることも大事です。また,ユネスコは今まで生涯学習の方向などでLearning to beですとか,学習の4本柱,Learning: The Treasure withinなどの報告書を20年に一回ぐらい出していましたが,今はLearning to Becomeという,人間性を回復するということをキーワードにする報告書をまとめているところで,日本からも東京大学の青木名誉教授という方が参加していらっしゃるみたいですけれども,そういったところにも,今のオンラインでどんどん子供がアイデアを募ったりということもやっていますので,正に社会教育の面でもグローバル化ということをもうちょっと意識するような記述があってもよいのではないかと思います。十分に議論はされていないかもしれませんが,今後ちょっと加えていただきたいなと思った点です。
社会教育主事とか社会教育士の役割としても,その情報化とかグローバル化への対応というのをもっと意識した訓練がなされるべきではないかと思いました。
以上です。

【明石分科会長】
ありがとうございました。
それでは,あと6名ぐらい手が挙がっているんですけれども,ほぼ3分を目途にお願いできればと思っております。
まず関委員,お願いします。

【関委員】
お手元に資料を配らせていただいておりますので,それに沿って見ていただけると有り難いんですが。
今まで社会教育というのは,「集う」ということを前提に考えていた。それらも今年全く覆されてしまった。その中で,昭和,平成,令和と今移ってきているので,新しい社会教育の方向性,生涯学習の方向性をきちんと打ち出す必要があるのではないかなと。今であればそれができるのではないかなというのが,今感じておるところでございます。
論点として5つほどなんですが,1つは,先ほどもお話がございましたけれども,SDGsというものを是非積極的に社会教育の中で取り入れていくべきではないかなというのが1点目です。もう既に3分の1の期間が2015年からたちました。2030年まで残り10年です。まだ日本では知っている人は3分の1ぐらいしかいない。この状況を,何とか社会教育が積極的に関わることで変えていけるのではないかなということを考えます。子供や大人,いろんな世代が一緒になって,未来の自分たちの生活,地球を考えていく。すばらしいテーマではないかなというのが,SDGsを大事にしたい観点であります。
2点目は,新しいテクノロジーを活用することで,今までとは違う「集い」が生まれるのではないかなとやはり考えます。今回のZoom,いろいろまだまだ難しい問題もあるようでございますけれども,こういったコミュニケーションツールがあり,また,一方にはJMOOCのような,みんなからそれぞれのやりたいこと,学びたいことを学べる,個別最適化を追求するツールもございます。そういったものは,是非,もっともっと社会教育の中で展開できればと思っております。
しかし,同時に,そのテクノロジーと関わるときに,余りにも都会と田舎の違いがあるとか,世代の違いがあるような気がしてなりません。それを埋めていくために,高齢者が例えばICTに親しみにくいのであれば,そこにきちんと力をかけていくような社会教育が大事ではないかなと思います。当然,ハードのレベルももっともっと上げなければいけないと考えます。
そして,3点目,社会教育士なんですけれども,社会教育主事が社会教育行政の専門家であるのに対して,私はむしろ社会教育士というのは,違う領域の人が社会教育のマインドを持って社会教育に関わってくれる人ではないかなという認識を持ちます。行政の職員だけではなくて,様々な切り口から社会教育に関わってくれることで,むしろ多様性が発揮できる,そういう人が活躍できるような場面を作っていければなと思います。
あと,先ほど牧野委員から北海道の話がありましたけれども,やはり時間と予算はなかなか大変でございます。そういったものをクリアする上でも,ウェブ配信で家庭でもそれが受講できるような仕組みができれば,変わっていくのではないかと思います。反転授業的な形で,学んだことを持ち寄って,みんなでそれを深めていく。正にそれこそがアクティブ・ラーニングではないかなと考えます。
あと,学びのポートフォリオという言葉がございましたけれども,もう既に民間等で取り組んでおられるのであれば,是非そういったものを参考に,全国展開できるような学びのポートフォリオがきちんと組み上げられないものかどうか,その辺も御検討いただければと思います。
最後に,各それぞれで本当に今日もすばらしい話を聞かせてもらいました。そういうグッドプラクティスを全国で共有できるように,例えば,JMOOCのようなものを使って,そういう番組を作って全国に発信していっていただければ何よりかと思います。
あと,既にもう全国の首長の皆さんは,いろんな形で社会教育の意義を理解してくれて,横尾市長なんかもICTの協議会を作って取り組んでおられます。ほかにもいろいろな全国組織があります。そういうものを一つにまとめることはなかなか難しいかもしれませんが,緩やかなつながりを作ってもらえれば何よりかと思います。
以上でございます。

【明石分科会長】
ありがとうございました。
では,引き続きまして,髙倉委員,お願いします。

【髙倉委員】
2点,簡潔に申し上げます。
1点目,社会人の学び直しの観点では,時間と費用が非常にネックであることから,学費負担の軽減や有給教育休暇,こうした制度,環境整備を進めていかなければならない。加えて,オンライン講座が普及,拡充されてきたと報告されているが,是非,コロナ禍の取組に留まらず,継続的に取組んでいただきたい。
2点目,地域づくりの推進の観点では,様々な人や組織の連携,協働は求められており,地方創生における「産官学金労言」の連携が必要である。我々労働組合も,地方において「ものづくり教育」や「親子でものづくり」といった様々な教育を提供している。労働組合も連携組織の一つと捉え,資料9ページ14行目に是非明記していただきたい。
以上です。

【明石分科会長】
ありがとうございました。
では,引き続きまして,清原委員,お願いします。

【清原副分科会長】
ありがとうございます。資料4の議論の整理(素案)に関して,4点,簡潔に提案,意見を申し上げます。
これまでの皆様のご意見を伺っておりまして,この資料4も,事務局で新型コロナウイルス感染症に関係する記述を加えていただいたんですが,やはり今回の私たちの議論のまとめの一つの柱に,「新型コロナウイルス感染症対策」の中から見えてきたもの,そして,ウィズコロナ,ポストコロナの時代にあっても,社会教育・生涯学習で重視すべき点をまとめたということを明記すべきと思います。それが1項目として,「新型コロナウイルス対策に関連して」と個別に書くのか,あるいは,(1)人生100年時代の到来の中に,「人生が長期化するということは,地震・風水害等の自然災害,新型コロナウイルス感染症のようなパンデミックという予期せぬ状況への的確な対応が求められる機会が増えるということであり,危機管理や心身の安全確保及び衛生管理,健康管理が必要となる」と,このような私たちを巡る状況を明記してはいかがかと考えるのが1点目です。
2点目は,37ページ,(3)の「SDGs・社会的包摂の実現」に関連して発言させていただきます。この点につきましては,関委員,澤野委員はじめ,皆様も重視されていますが,私もやはり新型コロナウイルス感染症対策を踏まえて,「誰一人取り残さない」という理念はますます共有されたと思っています。
その中で,37ページの2つ目の○に,人生100年時代には,「高齢者から若者まで,すべての国民に」と記載がありますが,私たちの提案には必ず「子供」が含まれています。ですから,「子供,若者」というふうに,子供を必ず若者に併記してはいかがかという提案です。
そして,このSDGsの場合には,オンライン学習はとても意味があるんですが,「個別的なきめ細やかな相談等の内容の機会の充実を目指して,AIやICTの新技術」が生きてくると思います。そのような記述を3つ目の○に付加してはいかがかと思います。
また,4つ目の○についても,「社会が多様化・複雑化している」だけではなくて,「新型コロナウイルス感染症対策の過程で,失業や貧困などの増加や深刻化が見えてきて,困難を抱える家庭や子供たちが顕在化しています。」と,そうした点をやはり明記してはいかがかなと思います。以上が,2点目の提案です。
3点目の提案は,(4)の「地域活性化の推進」の項目の充実です。横尾市長もいらして,教育長の皆様はじめ,現場で活躍されている方が生涯学習分科会には多くいらっしゃいます。地域活性化ということで言えば,この新型コロナウイルス感染症対策により,一斉休校や外出自粛が要請される中で,改めて「身近な地域の公衆衛生,安全確保,災害対応,相互支援の必要性」が認識されてきています。大都市であれ,中山間地域等の人口減少地域であれ,「地域経済と地域生活の安定のバランスの確保」が課題になっています。その中で,「多世代の地域住民の参画が必要」となっているということを,この地域活性化の推進の項目に明記してはいかがかと思います。
最後に,4点目です。今回,カタリバさん,あるいは若狭公民館の取組の中で,NPO法人の活躍,小学校,中学校,高校,専門学校,また短大や大学といった,地域の多様な生涯学習の担い手が顕在化してきていると思います。社会教育士に関連しては,社会教育主事の皆様がICTを使って,是非リカレント教育で資格取得を目指していただきたいですし,地域にあっては,重要な生涯学習・社会教育の人材として,「一般市民」,それは子供たちからの高齢者までの多世代ですが,加えて,「NPO法人や学校,専門学校,大学,」そして,髙倉さんが心強く言ってくださいました「労働組合」も含めた記述を,是非「推進体制」の提案の中にと私からも申し上げます。
以上です。よろしくお願いします。
【明石分科会長】 大胆な御意見,ありがとうございました。次の審議会では議論していきたいと思っております。
では,大久保委員,お待たせしました。
【大久保委員】 大久保でございます。よろしくお願いいたします。
私の意見は,議論の整理にコロナの影響をどういうふうに書き込むかという観点なんですけれども。コロナの影響によって強制的にオンライン化が進んだんですけれども,このことのインパクトは,社会教育・生涯学習に対してはすごく大きいと思っているんですね。
どういう観点でそれが大きいのかというと,いわゆる参加者が劇的に増える可能性があるということだと思っています。今まで,リアルに集う形の社会教育だと,敷居が高くて参加できなかったような人たちが,オンライン化することによって,敷居が下がって参加できるようになるというところが非常に大きいと思っていまして。例えば,先ほどもちょっと話題に出ましたけれど,ひきこもりの人とか不登校の人みたいな,そういう人たちもそうですし,あるいは,限られた時間の中で社会教育にコミットしていた人たち――これは参加する,受ける側ではなくて,提供する側も,短い時間でもこういうところに関われるようになっていくという。そういう意味で,劇的に社会教育・生涯学習が広がる可能性があると思うんですね。
社会人の生涯学習においても,このオンラインが進んだことは,自己啓発に取り組む人の比率を上げるのではないかと思っていまして,無料のオンラインセミナーだと,今までわざわざ電車に乗って参加していた人だけではなくて,多くの人たちが気軽にちょっと聞いてみようと思うようになります。オンラインセミナーは気軽に参加して,つまらないと途中で退席できますのですごく参加者の層が増えるんですね。
参加者の拡大,これはもう教育においてはとても大きなチャンスなんだと思うので,そのことを,この議論の整理の中でも大前提としてしっかり書いた方がいいのではないかなと私は思います。
もう1点,オンラインの影響によるポジティブな側面があると思っていまして。それはどういうことかというと,オンラインだと,関係がフラットになるんですよね。教える側と教えられる側とか,立場が上とか下とかという感じがオンラインだと薄くなって,同じような感じの目線で一緒に参加できるようになるというのが,私は,教育の環境としては結構いいのではないかと思っています。
かつ,オンラインだと,しゃべるだけではなくて,ツールがありますから,一緒にチャットと言葉と両方いけるんですよ。これはビジネスの会議をやっていても,今まで口頭だけでリアルでやっていたときは,立場の上の人とか声の大きい人が大体しゃべって終わっちゃうんですけど,オンライン会議でチャットを加えると,若手のあまり口がうまくない子たちがすごくいい意見を言ってくれるようになって,新しい才能をそこで発見したりすることができるようになってきているんです。
チャットをうまく活用することで,新しい才能に出会うこともできるかもしれないということで,教育のやり方の可能性が広がっていく,気軽に分科会もできること,そういう意味も含めて,参加者の拡大と新しい教育の手法ができる。だからこそ,IT環境とかツールに対しては,積極的に政府としても投資をするべきだと思うんです。そのあたり,前提の考え方のところとして,意見として申し上げたいと思います。
以上です。

【明石分科会長】
ありがとうございました。
では,次,沖縄の宮城委員,お願いします。

【宮城委員】
宮城です。先ほどはありがとうございました。
SDGsと関連して,先ほどの話ともつながることをお話しします。
「しんぐるまざあず・ふぉーらむ沖縄」の取組,メディアにも掲載されたことによって,実は問合せがありました。このコロナ禍(か)において職を失ったという母子家庭,3名のお子さんがいらっしゃる。下の子が今度入学式を迎える。入学する直前に,学校が入学式の日取りが決まったというときに,今日明日御飯が食べられない状況がある。そして,ランドセルも買っていない。とても困っている。それを「しんぐるまざあず・ふぉーらむ沖縄」,若狭公民館でやった食料支援のことをメディアで知って,代表者に問合せがあったと。
それで,その代表者からの連絡を受けて,私の付き合いがある学校に通っている子供たちの保護者だったので,教頭先生とつなげてというか,相談に行って,そこでいろいろ情報交換したんですけれども。これまでは母子世帯,一人でどうにか頑張っていた。けれども,こういう状況に陥って,とても困窮している。けれども,相談する相手がいない。これまでだと,学校に子供たちが通っているときは,子供たちの様子を見て,先生方は気づくことができた。それが気づけない。そこで,しんぐるまざあず・ふぉーらむ沖縄の方を介して状況を聞くと,やっぱり行政への不信感があって,そこもどうにかこうにかしながら,行政の支援員につなげて,実際支援を受けることができて,しんぐるまざあず・ふぉーらむ沖縄の皆さんの協力によって,中古だけれど,ほぼ新品に近いようなランドセルも寄贈して,子供たちも今は学校へ通っているんですけど。
そういった,このような状況の中で,本当に具体的に相当困窮していたり困っている人たちが地域の中にいるわけですね。ですが,実は,この地域の中で,既存の支援組織,地域のリーダーとして守ってくれるだろう人たち,そういう前提だった人たちは,そういう人たちが,そういう困っている家庭があることに気づいていない。
実は,この支援の組織,コミュニティのありよう,在り方というものも,私たち社会教育とか生涯学習の分野で動いていると,当たり前に想定している,前提として,ここはしっかりしていなければいけない,やってくれるだろう,そういうネットワークもあるだろうと思っているところが,実は機能しないことも割と多いなということも感じています。
これが,コミュニティの在り方で,オンラインであってもオフラインであってもいいんですけど,今回はシングルマザーという当事者のコミュニティ,そういうテーマ型のコミュニティとつながることによって,支援にこぎ着けることができた。そのいろんなコミュニティがあっていいし,私たちが今後,社会教育・生涯学習の在り方の前提,こうあるべきだというものの枠組みというのを一度解体して組み直す必要があるのではないかなということを改めて感じています。
その中で,学びの活動をコーディネートする人材としては,やはりその前提において,コミュニティの在り方だとか,何を学んで,どう社会に還元していくのかということを改めて組み直す必要があるのではないかなというのを,今,このコロナの状況の中で改めて思ったところです。
この議論の整理として具体的な提案ではないんですけれども,委員の皆様が発言されていたこととつながるのかなと思ったので,事例発表に加えて発表させていただきました。
私からは,以上です。

【明石分科会長】 ありがとうございました。
では,あと3人で終わりにしたいと思います。まず中野委員,横尾委員,篠原委員で終わりにしたいと思います。
では,まず中野委員,お願いします。

【牛尾委員】
牛尾ですけれども,会議の前半から何度も発言の手を挙げておりましたが,お気づきいただけなかったようです。

【明石分科会長】
では,牛尾委員。すみません,ちょっと見えなかったので。お願いします。
では,中野さんの前に,牛尾委員,お願いします。

【牛尾委員】
私の方からは2点申し上げたいと思います。
まず1つは,今ちょうど共有画面で出ている26ページの上の部分で,<コロナ禍(か)の中での学びを,「開かれ,つながる社会教育」を実現する上で,公民館などの社会教育施設における実際の対面でのコミュニケーションを通じたつながりと,の新しいテクノロジーを活用したつながりづくり,それぞれの強みや良さを生かした取組を行っていくことが重要であって,それをうまく組み合わせて教育を行っていくという内容の文言が出ているんですけれども,このリアルとオンライン学習双方のメリットを組み合わせることの重要性について,私自身もコロナ禍での大学教育の経験を通じて大きな気づきがありました。
コロナになって,大学の中でみんなが集まって勉強することができない状態になった時にオンラインに移っていくしかなかったわけですけれども,当初はオンラインは緊急避難的な期間限定の取り組みのような捉え方もあったと記憶しています。しかし間もなくこれは前期の全期間,ともすると今年度すべて切り替わることも想定されるようになって,オンライン授業に対する認識も大きく変わっていきました。オンライン教育の導入にあたっては,学習教材を示したりレポートを課したりする課題提供型と,動画の教育コンテンツを作成してオンデマンドで好きなときに見てもらうというタイプと,それと,もう一つ,Zoomを使った同時並行で行う授業と,3タイプを大学の中で提案して,先生方がそれぞれ試行錯誤して,少人数のゼミだったらZoomのリアルタイムであるとか,大集団の講義スタイルの授業であればオンデマンドであるとか,授業の性質によってどの科目に対してはどういう配信の仕方がいいといった経験を積みながら教員間で情報交換をして,学生からもアンケートをとりながら,満足度の高い授業形式をみんなで模索している状況にあります。
先ほど牧野委員からもお話がありましたが,今まで対面の授業の中では発言せずに黙っていた学生でもチャットを使うと発言が促進され自発性が高まる様子も窺えて,かえって良い面も見えてきたというのはあるんですね。
ですから,ミックスをして教育効果を最大限に高めるために,従来型の教育の良さはあるとしても,対面ではないオンラインの教育もミックスして同時並行でやっていくことの意義が見えてきたことは,1つ明確に言えると思います。ただ,今後の社会を見たときに,パンデミックの拡大ですとか,コロナの第2,第3の波ということもあり得るでしょうし,また全く違った意味での災害等の勃発で対面で教育を行うことができない状況というのも十分ありうると思いますので,生涯学習の分野においても,全てがオンラインになったとしても持続ができる状況というのを作っていくことが重要ではないかと思います。
ですので,こちらの26ページの文言の中にも,「うまくミックスでやっていく」というのではなくて,そのミックスの有用性は認識したうえで,万が一のときには全てオンラインに切り替え教育を止めないということを,生涯学習の分野でも目指していく姿勢が必要ではないかと考えます。生涯学習においても教育を止めない,そういうものを目指していくんだという文言を入れた方がいいのではないかというのが,1つ,私の思ったことです。
大学の中でも,大学教育を止めないという意味で,オンラインでの代替に積極的にチャレンジしていったわけですけれども,生涯教育の分野になると,止まってしまうケースも多いのだと思います。だからこそ,止めないということ,絶対に続けるという意味で,オンラインへの完全転換もあり得るんだという状態を考えて作っていくということが重要ではないかと思っています。
もう一点は,教育の面で,今日,宮城委員と今村委員からの御報告の中で更に実感したことですけれども,学校がお休みになっても小さい子供たちに対して,ああいった新しい教育というか,オンラインで学びとつながりの場を作ったというのはとても意味があることだと思いました。ただ,それにはきちんとITのハードが整っていて,なおかつ家庭の中でそれを応援できるような状態,親子関係であるとか,親のリテラシーの問題であるとか,一定の条件を備えた家庭の子供たちに限られてしまう面があって,貧困家庭などでは難しかったりということもあると思うんですね。その点,SDGsの掲げる誰一人取り残さないという観点はとても重要だと思いますので,家庭内のIT格差,ハード・ソフト両面での格差の存在が教育を阻害する要素として大きく出てきてしまっていると思います。
夫婦共働きの世帯が大変多くなっている中,コロナ禍では夫婦が共に在宅勤務,子供も自宅で授業を受けるといった家庭も多く見受けられて,在宅勤務の中で誰が子供に付き添って教育を支援するのかといったときに,母親に多くの負担が行ってしまったり,仕事も家事の大半も妻が担わなければならない状況があったりと,新しい生活形態になった時の子育てをめぐる問題も家庭の事情によって複雑になってきていると思います。
また,新しい働き方に加えて,就職活動も面接がすべてオンラインに切り替わったりと,人生100年時代のキャリアトランジションをふまえて学ぶべき課題も増えてきていると思いますので,ニューノーマルを想定した新たな仕事のやり方や,生活の在り方など,そこで求められる知識やスキルの供与ということも,これからの生涯学習における重要なテーマとなってくると考えますので,学習内容や教育コンテンツの提供方法も含めて幅広に考えていく必要があるのではないかと思いました。
以上です。

【明石分科会長】
ありがとうございました。
あと3名残っておりまして,大変失礼ですけれども,中野委員と横尾委員と篠原委員で,1人2分を目途にお願いいたします。
まず中野委員,お願いします。

【中野委員】
先ほどは先走ってしまって,申し訳ありませんでした。
関委員の提出資料についてでしたが,2点目の(1)について,全く同感ですし,2についてなんですが,テクノロジーとの関わりに地域間格差,世代間格差が大きいということも,そのとおりなんですけれども。先ほどから出ていますが,高齢者世代については,今回,三密を避ける観点から,テクノロジーへの理解や関心は本当に大きく進んだというのが事実ではないかと思います。「オンライン帰省というか,里帰り」,そういったもの,それから,「オンライン診療」,「オンライン法要」までしているようですし,「オンライン体操」なんかもありますので,高齢者の理解が進んだということは大きいと思うんです。
そういった中で,学びたいというニーズに応えていかなくてはならないと思います。社会教育の学習の場を提供するとともに,学べる環境,これを早急に整えていく必要があるということを強く思います。
また,子供世代については,文科省の「子供の学び応援サイト」などで,家庭における学習サービスとか,オンライン家庭学習が進んできましたし,今後は,GIGAスクール構想によって,小中学生全てに1人1台,これ,3人に1台では意味がないと思うんですが,1人1台ということで所持するようになれば,活用方法はすごく広がってくると思うわけです。
そういった中で,そういった世代間をつなぐツールとして活用することが社会教育に役立ってくると思うのです。学びの可能性を広げていくという視点が必要かと思います。誰一人残さない学び,これがつながるように,社会教育の役割,これを果たしていく必要があると思います。
当然,リアルの良さもありますので,オンラインとリアルのハイブリッド化,こういったことが加速されていく必要があるのではないかと私は考えます。
以上です。

【明石分科会長】
ありがとうございました。
では,横尾委員,お願いします。

【横尾委員】
よろしいですか。2分ということで。
まず1点目,論点整理,論議整理については,メモは後で文科省に送ります。それに書きたいと思います。
それと,最後のところに書いてあるんですけれども,関心があるというか,関係があるというか,地方公共団体に向けて,首長とか公共団体の首長との連携を推進したいということは書いてあるんですけど,これ,進めちゃっていいですか。文科省に是非聞きたいんですけど。

【根本生涯学習推進課長】
是非進めていただきたいと思いますし,また,今でも生涯学習の市町村の方々がお集まりになって協議会を作ったりしておりますので,それの一層の充実を推進していただければと思っております。

【横尾委員】
生涯学習市町村協議会は,私もメンバーで入っているので,そういった意向をお持ちだったら,みんな勇気づくと思いますから,是非頑張っていただきたいと思います。
以上です。

【明石分科会長】
ありがとうございました。
では,篠原委員。

【篠原委員】
じゃ,私も短く。
素案の39ページの5のところなんですけれども,赤字が入っていますけど,私は,今回のこういう状況を通じて,国や社会や地域や,あるいは国民一人一人のありようなんかに子供たちが非常に関心を持ち,どうあるべきかを考えたと思うんですね。そういう意識を生かす社会教育・生涯教育を展開するんだという,少し大きく構えた記述をここで入れていただきたいなということが1点です。
それから,先ほど来オンラインの効用について大体の皆さんが発言されて,私も全くそのとおりだと思うんですけど,一番心配するのは,オンライン万能主義,至上主義に陥ることだと思っておりまして,恐らくこの先にはオフラインやリアルなものが改めてまた見直されてくる。そのベストミックスをどう作るかということが,これからの社会の最大の課題になってくると思っております。その流れを踏まえた社会教育や生涯教育を進めていくということを,この中にきちんと盛り込んでいただきたいなというのが2点目です。
以上でございます。

【明石分科会長】
ありがとうございました。
各委員から非常に貴重な意見を頂きました。
私もしゃべりたいんですけれども,最後,一言だけ申し上げたいのは,各委員から新しい問題提起がありまして,リアルとリモートってありますけれども,例えば今村さんとか宮城さんが,民間はものすごく頑張ってくれているけれども,公の社会教育というのは,例えば公民館でも,青少年教育施設でも,オンラインというか,技術の使い方がものすごく弱い。これまでの社会教育というのは,リアルにものすごく力点を置いてまいりました。これも大事なんです。だけども,ウィズコロナで,リアルを生かすためにも,リモートの使い勝手をどうするか。
1つは,澤野先生がおっしゃったように,コンピュータが入っていない公民館もある。問題は,公民館主事とか職員がうまく使えない。テクノロジーを地域に持っていきたいんだけれども,それを担う人材育成というか,ハードな財政的な措置と,それを担う――やっぱり公民館の人的財産はすごいので,それを研修する仕組みを作っていかないと,絵に描いた餅になりかねないので,民間は非常に頑張ってくれています。と当時に,これまでの頑張ってきてくれた社会教育担当機関が,この時代に手を挙げて生き返っていくということが大事かなと思っております。
そういうことを含めて,今日は貴重な意見を頂きました。各委員の意見を踏まえまして,もう一度論点を整理していきたいと思っております。
本日は,この辺で審議を終わりたいと思います。次回以降に向けて,検討する場合に生かしていきたいと思っております。
では,事務方から何か連絡事項はありますか。野口補佐。

【野口生涯学習推進課課長補佐】
本日は,事務局の方で進行が滞りまして,大変御迷惑をおかけしました。申し訳ございませんでした。
次回につきましては,お配りしております資料1に記載のとおり,7月頃を予定しております。具体の日程や開催方法につきましては,また事務局で調整の上,改めて御連絡させていただければと思います。
以上です。

【明石分科会長】
それでは,本日の生涯学習分科会は,これにて散会いたします。どうもありがとうございました。
 

―― 了 ――

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