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特定の世代の人だけではなく,若者を含むあらゆる層の学習者の多様なニーズに対応していくこと。 |
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誰でも,いつでも,どこでも学べるように,大学等や公民館,図書館の在り方を見直すこと。特に,働き盛りの世代,中でも,職業生活,地域生活等の様々な活動と家庭生活との両立等の課題を有する人々に対応することが重要である。 |
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個々人の学習意欲を喚起し,学習ニーズを育てること。 |
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学習と学習成果の活用の循環を図ること。 |
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情報通信技術の急速な発展を踏まえ,ITの活用を大幅に拡充することにより,時間的・空間的な制約を超えた(いつでも,どこでも)学習機会の提供や,学習資源の蓄積・共有,循環等を促進すること。
ITの活用により,働き盛りの世代など幅広い層の学習参加を促進することができるとともに,学習資源の蓄積・共有,人と人との交流による新しい価値観の創造・循環を図ることができるという効果が生じる。 |
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行政と企業や社会教育関係団体,NPO,地域住民等との連携・協力を促進すること。この際,行政や関係機関などの,企業やNPO等との「協働」への積極的な意識改革が急がれる。また,学校教育と社会教育との連携など,関係機関間のコーディネートや学習相談を充実すること。 |
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市町村等において,あらゆる資源の把握と有効活用を図ること。
生涯学習に当たっては,「知」,「徳」,「体」に関わる学習資源として,学校,公民館,図書館,博物館,美術館,生涯学習推進センター,青少年教育施設,文化施設,スポーツ施設等の教育施設のみならず,児童館等の福祉施設,さらには,商店街や神社・寺院,公園などの地域にある身近なものや,山林,河川などの自然なども活用することができる。
また,地域の様々な学習情報や,高齢者や大学生,保護司,PTA,スポーツ指導者などの地域の人材を積極的に発掘・把握し,学習者に提供することが重要である。 |
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学校教育におけるやり直し,学び直しができる体制を図ること。寄り道や試行錯誤が許容される社会づくりを図ること。 |
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生涯学習を考える場合,新たに教える,学ぶという視点だけではなく,人生の各段階で有害・不適切と思われるものに触れさせないという視点を持つこと。例えば,幼児期にテレビを見る時間が多すぎると,それ以降,対人関係をつかさどる感情が阻害されるというような知見が発表されている。このように,人格形成にかかわりかねない影響力を持つ「負の環境」がありうるのであって,メディアリテラシー教育のように,情報を批判的に読み解く力を身に付けさせることで,このような環境に対処する能力を教えることが重要である一方で,こうしたものに触れさせないような配慮を行うことも考えられるところである。 |