資料1 |
本校の奉仕活動(駅前清掃)について
2 本校の奉仕活動
本校では、奉仕の心を知り、根づかせる実践の場として、毎週木曜日、全校挙げて「おはよう活動」を展開している。
おはよう活動は、ア 学校をきれいにする活動(1〜3年、障害児学級)、イ 駅前清掃(4〜6年)からなっており、特に駅前清掃は児童会のJRC委員会が中心となって4年生以上の児童に呼び掛けて、午前7時50分から、8時15分までの25分間、駅前周辺の歩道を中心に清掃活動を行なっている。
3 「駅前清掃」を実施するに至った経緯
・ 昭和52年JRC(青少年赤十字)に加盟
・ 昭和55年JRC活動の一貫として、学校周辺及び氷川参道の清掃活動を開始
・ 昭和60年駅前通りの歩道に設置されたフラワーポットに水やりを始めたことを契機に、水やりだけでなく、清掃範囲を駅前まで広げたいという意見が児童から出されたことに始まる。(今年で16年目を迎える)
4 取り組みの目的
奉仕活動の基本理念を「気づき、考え、実行する」とし、自発性、無償性、公共性を大切にし、JRC(青少年赤十字)活動の目標や内容をもとに児童の奉仕活動に対する理解を深め、学校や地域での実践的な活動に対する意欲を高める。
JRC委員会のその他の活動内容は
・資源回収
・赤い羽根募金など
5 取り組みの実施体制
奉仕活動部が中心となって立案した奉仕活動全体計画の中に、児童会活動や学級活動を位置づけ、児童の自主的、積極的な活動の場を保障し、称揚する。
駅前清掃については、児童会活動のJRC委員会が中心となって話し合い、企画立案し、当日の運営まで、子どもたちの手で行なっている。教員は、一ボランテァとして参加するとともに、子どもたちの安全面について気を配り、側面から支援するようにしている。
6 具体的な取り組みの内容
活動のためのオリエンテーション
・4年生のJRC登録式(公開行事)
(青少年赤十字の意義を知り、進んで人のために役立とうとする意欲づけを図る)
前日予告
・校内放送など通じて、「駅前清掃」への参加を呼びかける
当日
(集合)個人登校により午前7時45分集合
(準備)軍手、ゴミぶくろ、ほうき、ちりとり、ゴミバサミなど、思い思いに用意
(流れ)挨拶、委員会からの指示伝達・清掃・集合・反省・後片付け (活動)空缶、タバコの吸い殻などのゴミ拾い
留意事項
・安全の確認
・学年の枠を超え、友達と協力して活動する。
・学期1回、称揚の場を設け、次への意欲を喚起する。
7 地域社会との連携に当たっての工夫
保護者や地域の方々の理解と参加を呼びかけるため、学校協議会や地区懇談会において広報広聴活動するとともに、「学校だより」を地元各自治会の回覧板を利用して配布し、奉仕活動など教育活動全般について、広報し、理解を得るようにしている。
8 取組の成果
・ 学校に誇りと愛校精神を持つ児童が多い。
・ 掃除やトイレのサンダルを揃えるなど公共のために進んで活動できるため、校舎は古いが、清掃の行き届いたきれいな学校として評判が高い。
・ あいさつ運動が盛んに行なわれ、児童のしなやかなあいさつが交わされる学校として内外から、評価を得ている。
・ 展示会見学やオーケストラ鑑賞など、公共の場でのマナーがよいと誉められることが多い。
・ 落葉の季節になると、子どもたちが自主的にボランティア活動をしてくれる。
・ 児童会中心の集会活動が積極的で創意あるものが多い。
・ いじめや不登校の発生率が少ない。また、発生しても、解決や解消が早い
(発展したケース)
・ 修学旅行や遠足などのとき、ハイキングコースのごみなどを積極的に拾う姿が見られる
・ 総合的学習の時間で「ごみ問題」など、地域の環境問題を関心をもち、問題解決型学習に取り組んでいる。
・ 夏休みなど長期休業期間中は、各地区子ども会により、レッツ・ジョイン・クリーン作戦として活動を展開している。
(児童の声)
・ 自分たちできれいにした町を、また汚さないようにしたい。
・ 私たちも社会の一員として町の役に立つことができるのでうれしい。
・ 町の中のごみの量が少なくなってきたので成果があったと思う。
(保護者の声 )
・ 子どもたちがなんだか急に大きく見える立派な活動です。
・ 助け合う心、協力する心を育てるよい機会です。
・ 今、現在、電車の中、公共の場での高校生等のマナーの悪さが大変問題になっています。少しでもこの大宮小の活動をみんながまねしてくれたらと心から思います。
私もボランティアの心を常に持ちたいです。
・ 子供たちがとても真剣な表情で活動、JRCの会員になったことを誇りに感じていることが伝わってきました。
9 今後の課題
・ 活動中の安全の確保と維持
・ 通勤者からの苦情への対応
・ 子どもから地域、地域から社会へ広がるボランティアの活動の運動と定着
・ 子どもたちのその後の追跡調査等による、効果・成果の考察