社会教育主事・社会教育士養成等の改善・充実に関するワーキング・グループ(第8回)議事録

1.日時

令和8年6月24日(水曜日)10時00分から12時00分

2.場所

文部科学省東館9階 総合教育政策局会議室 ※WEB会議

3.議題

  1. 報告書(案)について
  2. その他

4.出席者

委員

(臨時委員)青山委員、井口委員、岡委員、坂口委員、志々田委員、長岡委員、水野委員

文部科学省

(事務局)神山社会教育振興総括官,藤岡地域学習推進課長,林社会教育企画調整官 他

5.議事録

【青山主査】  それでは、皆さん、定刻になりましたので、ただいまから第8回の社会教育主事・社会教育士の養成等の改善・充実に関するワーキング・グループを開催したいと思います。お集まりいただきまして、本当にありがとうございます。
 今日は、いつもと同じようにユーチューブのライブ配信にて報道関係者等の傍聴を受け入れています。報道関係者から会議の全体について録画を行いたい旨の申出がありまして、許可しておりますので、御承知おきください。
 というわけで、今日は最終回ということになっております。本日の議題は報告書(案)についてということになりますので、最後ぜひ皆さん、忌憚のない協議をお願いできればと思います。
 では最初、神山振興総括官のほうから報告書案について説明いただけますでしょうか。お願いいたします。
【神山社会教育振興総括官】  資料1-1をベースに、途中で資料1-2の表のほうも御覧いただきながら、御説明をさせていただきたいと思います。
 資料1-1が報告書の案になっておりまして、前回からの修正点を中心に御説明をしたいと思います。
 6ページ目は、小さい修正ですけれども、丸3のところで、利便性の向上の話の前に、「教育の質の担保に留意しながら」という言葉を追加しております。見え消しにはしていない資料になっていますけれども、主な修正点はこれから御説明をしたいと思います。
 続きまして、8ページ目を御覧いただきたいと思います。8ページ目が、各科目の具体的内容の検討に当たって踏まえるべき方向性ということです。1つ目の白丸のところは、大きくは変えていませんが、2行目にある、講習は教育観を身につける場だという話と、3行目の後ろのほうにあるプロセスを通して身につける場なのだというところを2つちょっと書き分ける形で分かりやすく記述を改めております。
 それから、その2つ下の白丸のところで、社会教育の在り方の特別部会の話で、丸1から丸3までの特性があるよというところは従来からお示しをしていたところですが、3行目の後ろのほうから2行ほど、民主主義と住民自治を醸成するとともに、社会的包摂を推進し、多様性を認め合う共生社会の実現にもつながるものだということを記述させていただいて、より大きな趣旨を明確にしたということになってございます。
 それから、その下のほうにございます白丸、「上記のような」というところで始まる白丸から、3つほど白丸を次のページにかけて追加してございます。ここの部分につきましては、前回まで、坂口委員からの御指摘もあって、個人に対する能力とか、コミュニティー形成に関する能力、また、システムをつくっていくような能力という観点から整理をしたらどうかという御示唆もございました。
 それを踏まえて、個人の資質・能力を引き出すとか、関わり合う場をつくるといったお話を委員の御発言を踏まえて入れておったわけですけれども、御発言ごとに追加をしていったので、必ずしも使う整理がうまくできてなかったかなというところを踏まえまして、整理をし直してみたというのがこちらでございます。この部分については、後ほど表も出てまいりますので、資料1-2のほうもお手元で御覧いただきながらお話を聞いていただければと思っております。
 8ページの「上記のような」というパラグラフにおきましては、そもそも上に書いてある丸1から丸3のような社会教育の実現に資するようにしていく上で、実際の学習とか活動に対して学びを支援する力がまずは必要ですよねということ。それから、活動や事業の企画・実施に当たって社会教育の特性が効果的に発揮されるようにデザインする力といったものが必要だということを書いてございます。
 さらに、学習や活動の参加者同士のほかに、行政をはじめとする様々な関係者のつながりを促進するということも、円滑な実施をしていく上で必要な協力を得るということにとどまらず、連携・協力し合える関係性の積み重なりが地域コミュニティーの基盤となるものであるということを踏まえれば、社会教育主事や社会教育士に求められる役割として重要ではないかということが書かれてございます。
 9ページの最初の白丸のほうに行きますと、このような社会教育主事や社会教育士に求められる役割や能力について、従来から言われております人づくり、つながりづくり、地域づくりといった理念との関係とか、より具体的に、先ほど個人とかコミュニティーといった層の話をさせていただきましたけれども、それとの関係、具体的には学習や活動への参加者をはじめとする個人、それから協働的な学習や活動を行う際のグループとか、社会教育活動への参加者などの集団、そして社会教育活動を行う地理的な範囲という意味での地域というのもありますけれども、それだけではなくて地域課題への対応を考えていく必要があるといった観点を含めた地域という、3つの層との関係という視点も踏まえながら整理をしたということで資料1-2のほうの表にまとめてございます。
 この表につきましては、資料1-2のほうを御覧いただきますと、こちらで、先ほど申し上げた学びを促進する力と、活動や事業を社会教育としてデザインする力、それから、つながりを促進する力という3つの力を書いた上で、各層という意味では、個人と集団と地域を縦のラインで書いておるということになってございます。
 先ほど文字で御説明をしたものについては、集団と地域のところが、集団と地域という言葉だけでは分かりにくいかということで、下のほうに※印で、先ほど申し上げたような趣旨をちょっと小さい字ですけれども追記をしているという形になってございます。また、この中で個人と集団と地域というのが分かりにくいということであれば、御議論いただく際に、例えば個人の学びとか、集団の学び、あるいは地域づくりといったような書き方のほうが分かりやすいかもしれないなとは思いますので、また御意見をいただければと思ってございます。
 この学びを促進する力、それから社会教育としてデザインする力、つながりを促進する力ということで、中に社会教育主事や社会教育士が果たしてもらう役割を従来の意見も踏まえながら書き込んでおりますけれども、必ずしもこの3掛ける3のところにぴったりはまるというよりは、どこにも当てはまるとか、隣のところにも関係があるものもたくさんあるかとは思うんですが、今の時点で一定の分類をしておるというのがこちらになってございます。
 学びを促進する力のところを御覧いただくと、従来も話が出ておりました、楽しさとか有用感を実感することで、興味・関心を醸成する、主体的・継続的な取組につなげていくなど、それから認識や行動の変容、それを支援していくというのが個人の部分です。
 また、集団のところでは、協働的な学習活動を支援していくといったこともございますし、その次の多様な者の参加を可能とする支援というのは、外国人の方や障害のある方なども含めて様々な方が参加できるような、そのことを支援していくといった視点も必要だろうということで書いてございます。それから、良好な関係を築く支援も入れてございます。
 その下の地域のところでは、先ほど申し上げたように、単純に面積的な広がりということだけではなくて、地域課題とかとの関係を踏まえながら、地域課題や地域活動について関心を持ってもらったり、住民同士の問題意識などを共有するということで住民と地域のつながりを促進するといったことが挙げられるんじゃなかろうかということで書かせていただいてございます。
 そのお隣の社会教育としてデザインする力として、一番上のところでは、参加や学習を促す工夫、課題を自分事として捉えて、認識や行動の変容を図っていくというように企画立案及び実施をしていくということを書いております。
 また、2番目の集団のところでは、協働的な学びの場をデザインするということで、例えば対話とか協働活動を通して学び合いを実現していくといったことも入れさせていただいてございます。それから、多様な人が関わり合い、つながり合える場や機会をつくるということで、居場所づくりのような、必ずしもすぐに学習という感じじゃないものも含めてあり得るかなということで書かせていただいてございます。
 一番下は、地域課題の把握、そのためには行政上の目標や計画などとの関係も考えながら把握していくといったこともありますし、地域課題の解決とか地域づくりを目指して企画していくといったことを入れてございます。
 一番右側がつながりを促進する力で、他の活動とかにも参加をしていくといったことを促進するとか、何かをやりたいと思っている個人の方には、必要な連携先とか協力先を紹介するといったことを一番上に入れております。
 その次の集団のところでは、1つ目のほうは、何か事業とかを実施する際に関係者と連携・協力をするという、実施に際して必要な関係者との連携・協力の話を1つ目に。2つ目のほうは、そしてできたアジアのつながりを継続していけるような支援も必要であろうということで書いてございます。
 一番下は、そういった個別の事業ごとにつくっていった関係性をネットワーク化する、しかもそれが事業ごとに出来ていきますので、複層的なネットワークをつくっていくことと、一番下には住民のつながりとか取組を組織化するというようなことも入れてございます。その意味で、組織化していくといった、自走というか自発的にやっていくといったことももう少し表現ができたらいいかなとも思いましたが、今の時点では今お示ししているような書き方にしてございますので、ぜひ御意見をいただければと思ってございます。
 こうした3つの力を基にいろいろな層で役割を果たしていくということで、一番下の緑色に書いていますように、地域住民が、学習などの活動を通しつながり合っていく。それで、様々な地域活動を自分事として捉えて、その解決を目指して主体的に取り組むということと、相互に協力・支援し合える地域コミュニティーを実現していくということを書かせていただいてございます。「相互に協力・支援」などのところは、例えば「共助」みたいな言葉もあり得るかなとは思いましたけれども、言葉遣いや考え方の整理も含めて御意見をいただければと考えてございます。
 資料を文字の資料1-1のほうに戻りたいと思います。8ページに戻っていただくと、8ページの一番下の白丸の2行目のところが、「学びを支援する力」と書いておったんですけれども、先ほど御覧いただいた表のほうでは「学びを促進する力」とちょっと表記が揺れておりますけれども、表のほうを後に作っていたので、「学びを促進する力」となるかと思いますが、その辺りも御意見があればいただければと思っております。
 9ページに参りまして、恐らく正式な最終版には表が中に入るのですけれども、真ん中辺りになお書きも書いてございます。これは、従来言われておったコーディネート能力、ファシリテーション能力、プレゼンテーション能力について、これが例えば協働的な学習をデザインする際には、コーディネート能力とかファシリテーション能力といったものが当然必要になるということはこれまでの議論でも言われておりましたので、それを引きつつ、今後も必要だということは変わらないんだということを書いてございます。
 従来の3つのコーディネート能力などとの関係に触れた上で、下から4行目のところ、「ただし」というところで、能力の話をするときに、そうした技術的な側面からだけ捉えるということではなくて、社会教育の特性とか、実際に社会教育主事さんや社会教育士さんが果たす役割との関係を踏まえた捉え方をしたほうがいいんじゃないか。単純にコーディネートやファシリテーションということじゃなくて、社会教育の場でどういうふうに役割をそれらの能力を使って果たしていくのかということが分かるようにということが大事かなということで書かせていただいた上で、先ほどの表のような形で役割と能力の関係を示すということにさせていただいておりますので、この辺りについても御意見をいただければと考えてございます。
 続きまして、10ページ目に参ります。3のところで「講習への幅広い層の参加促進に向けた見直し」というタイトルにしてございます。ここはもともと「受講しやすさの向上」というようなタイトルでしたけれども、もう少し目的を明示するような形のタイトルに改めてございます。
 文字のところでは、2つ目のパラグラフ、「また」というパラグラフのところで、そのパラグラフを追加してございます。自治会、民生委員や消防団が取り組んでいるほかに、地域の暮らしを守る取組を行っている地域運営組織、RMOが各地にあり、そのRMOの中には、公民館活動を基盤として発展した団体や公民館を活動拠点としている団体もあって、密接な関わりがあるということで記述をさせていただいてございます。RMOを所管している総務省さん等との調整の中で、社会教育との親和性ということにはかなり御理解をいただいておりまして、その意味で、この報告書の中にも一定程度、RMOと社会教育あるいは公民館などとの関係を記述したほうがよかろうということでその記述をさせていただいてございます。
 また、その次のパラグラフもちょっと記述を追加しております。単に社会教育士の称号を取りやすくするということだけではなくて、魅力的なものとなったり、かつ講習に対するアクセスの可能性を高められるように改善を図るんだといった趣旨をより明確にしてございます。
 また、「具体的には」というパラグラフでも、教育の質に配慮しながら負担軽減を図るんだといった、教育の質も担保することの重要性にも触れる形に改めてございます。
 それから、11ページに参りまして、「このため」で始まるパラグラフを御覧いただければと思います。「このため」のパラグラフの2行目の後ろのほうからなお書きが入ってございまして、その部分を追加している形になってございます。ここは今2単位とかの単位を1単位ごとなどの細分化をするという議論の流れでございますけれども、短期集中型の講習をより受講しやすくなる、あるいは科目代替を促進するということでそういった案を議論いただいていたわけですけれども、一方で、講習全体を通じて得られる教育効果を意識して設計されるように留意することが重要だといったことをしっかりと書かせていただいてございます。
 それから、11ページの中では、下のほうの(3)の最初のパラグラフの中の後ろから2行目に、社会教育主事の発令について法令上求められていることを周知するということを追記してございます。
 その次は、13ページに参りまして、(2)の受講資格の見直しのところで、「この観点からは」というパラグラフですけれども、2行目で、民生委員や保護司としての実務経験の話に加えて、先ほど御紹介したRMOにおける活動実績も例示として挙げるという形にしてございます。
 それから、14ページに参ります。5の(1)のタイトルのところで従来はフォローアップ研修のような言い方をしておったんですけれども、「継続的な研修」という言い方に改めてございます。また、最初の2行ちょっとは追加をしてございます。あくまで社会教育主事としての出発点であるよ、それから実務経験などを通じて資質向上することを期待されているといったことを追記してございます。
 それからちょっと飛びますが、16ページに参ります。下のほうの6ポツの養成課程の見直しについてといったところ、6ポツ全体が、ここ何回か御議論いただいておったものを文章の形で入れておるということで新しい部分でございます。
 16ページの最初のパラグラフでは、養成課程の話も、講習と同様に、社会教育士として様々な分野で活躍する人を踏まえた見直しが必要だよねということを書かせていただいてございます。
 また、その次の「見直しにあたっては」というパラグラフでも、これも講習と同じように、主事と社会教育士の共通の課程を基本的なものにしていくんだといった基本的な方向性について書いてございます。
 17ページに参りまして、(2)のところでは、社会教育の実務経験等を受講資格とする講習、講習のほうは一定の社会経験などがある人が対象になるというのに比べて、養成課程のほうは、大学を卒業した後、主事になる場合には1年以上の実務経験が必要ですけれども、今後、主事ではなくて社会教育士になるためには、大学卒業直後からいろいろな場で社会教育士として活躍いただくようなそういう養成課程なんだということを踏まえまして、以下、丸1にある実践力の向上などが必要だといった話を書かせていただいてございます。
 実践力の向上のところでは、2行目にある、実践と省察の往還を行える演習とか、実習の機会を充実したりすることで実践力を高めようということ。それから、「併せて」というところでは、地域における実習等を通じて、地域活動に対する興味・関心を高めたり、あるいは地域における教育資源について発見・活用できる視点を持つというようなところも大事だということで、地域との連携・協力関係をしっかり構築していくことが大事だということについて触れてございます。
 丸2のところでは、社会教育士の養成の質を向上するといったことと、量的に拡充していくといったことについて触れてございます。1つ目のパラグラフは、いろいろなところで社会教育の手法を取り入れた活動を行っていただくことが地域コミュニティー形成で重要だということですけれども、質的にも量的にも拡充を図っていく必要があるということを触れてございます。
 2つ目の「例えば」のパラグラフでは、学校との関係で、総合的な学習や探究などで連携の必要が高まっているので、教員となる学生が社会教育の専門性を身につけてもらうことも期待されるということで、その次のパラグラフにある免許制度の見直しのところで強み・専門性の話が議論されておりますので、そことしっかり連携を図ることで強み・専門性の重要なものの一つと位置づけるべきではないかということを書いてございます。そのことが総合的な学習とか探究をさらに充実させることにつながったり、地域との連携・協働が進んだり、また、社会教育主事の配置率の向上にも資するよねということを書いてございます。
 18ページに参ります。一番上のパラグラフでは、求められる能力との関係性とか想定される活動分野を踏まえて科目構成を見直すという方針を書くのとともに、学生さんが、講義を聞いている時間だけではなくて、それ以外の時間に学修するといった単位の実質化も図るということをした上で、単位数の訂正を図っていく必要があるといったことも触れてございます。
 それから、「同時に」というところでは、学生が自らの大学でいろいろな専門分野を学んでいらっしゃると思いますので、その学びとか経験と社会教育のつながりの中で捉え直すということが大事だということで、各科目間の関連性を一層重視して見直していこうということを書いてございます。
 (3)のところでは、最初のパラグラフには、講習の科目と同様に、生涯学習概論と生涯学習支援論と社会教育経営論については、共通して必要な内容だねということを触れておりますので、社会教育演習を書いておりますけれども、共通という意味では社会教育研修は後ほど削除しようかなと思っておりますので、その前提で御議論いただければと思っております。いずれにせよ、この3つの共通科目を含めて大枠については現在の枠組みを養成においても維持した上で、社会教育士さんを養成するという観点から検討していこうということを書いてございます。
 「本WGでは」ということで、そこのパラグラフでは、省察を通じた実践力を高めていくということで、社会教育実習に関しては、事前事後学習を充実することで振り返りとかの機会を省察としてやっていただくと。そのために、社会教育実習の単位を1単位から2単位増やすということをしてはどうかということで、見直すこととするということにしてございます。2単位になりますので、事前事後学習の充実はやっていただくということだと思っておりますが、そのほか、大学の工夫の一環として、期間を延長するとか実習先を多角化するといったことも考えられるということにも触れてございます。この期間の延長とか多角化のほうは、マストということではなくて大学のほうの工夫の一環でという書き方にしてございます。
 それから、「また」のパラグラフでは、各科目で学んだ内容を有機的に統合できるようにするということで、学びを総括するという科目として社会教育総合実践演習という新しい科目を設けてはどうかということにしてございます。今まで学んだものを踏まえながら、学生が実際に学びの場づくりとか地域づくりなどを企画できるような実践力を身につけていただく必修科目として、新設の総合実践演習を2単位程度で設けてはどうかということを書いてございます。
 ただ、前回の御議論なども踏まえまして、「一方で」というところで、今の選択科目の中で同様のことをやっている実践もあるということなので、「このため」のパラグラフにありますように、総合実践演習の単位数については2単位または1単位とした上で、選択必修科目を2単位または3単位と、両方合わせて4単位になるような形でお示しができればということで考えてございます。
 19ページに参りますと、社会教育特講の話も書いてございます。特講に関しましては、今まで社会教育主事さんになるというのが前提でございましたので、幅広い視野と社会的関心を持っていただくということが必要だったわけでございます。そういうものとして生涯スポーツや歴史・文化などの関係を、各大学の設置する科目の中でそういう関係を学んでいったわけですけれども、社会教育主事だからそういう幅広い知見が必要だったわけです。「一方」というパラグラフを御覧いただくと、社会教育士さんのほうは、大学で学んだその人の専門性と関連が高い科目を集中的に学べるというようにするほうがよいのではないかということで、社会教育特講の単位を見直すということにもできるんじゃなかろうかということを書いてございます。
 「今後」というパラグラフでは、先ほど申し上げたように、事前事後学習を充実する中で、実習先に関連した部分の充実、実践的な内容の充実が図れるということ。それから、「併せて」というパラグラフでは、これも新設する総合実践演習の中で、他の学生との知識や経験などの共有もできるのではないかということを書いてございます。それから、その次のパラグラフでは、学生の負担も考慮するといったことを掲げた上で、単位数については、特講の単位数を8単位から4単位程度に縮減することが適当だと考えられるとしてございます。トータルの単位数は、今より2単位少ない22単位を想定することで、教職課程との併修の促進や、社会教育の裾野拡大に資するのではないかと書かせていただいてございます。
 20ページの表は、今申し上げた内容を表としてお示しをしたものでございます。
 それから、7ポツの今後さらに取組を求められる課題ということに関しましては、2つ目のパラグラフの3行目ぐらいのなお書きのところからは追加を今回させていただいてございます。科目名称についても併せて見直すことが考えられるということとか、「また」のパラグラフのところでは、学習歴とか地域活動、社会教育に関する実務経験などを適切に評価していくといったことも併せて検討が必要だということを書いてございます。
 一応ここの部分を追記した上で、21ページの養成課程の見直しの話も、基本的には今後の検討ですよねということを書かせていただいていますので、もしかしたら(1)と合わせて今後の検討の話として書くというほうが簡略かなという気もいたしますけれども、その辺りも含めて、御審議を踏まえて検討させていただければなと思ってございます。
 ちょっと長くなりましたけれども、私のほうからの説明は以上です。
【青山主査】  神山総括官、ありがとうございました。
 そうしましたらば、最終回の議論を始めたいと思っております。おおむね1時間ほどになりますでしょうか、最終的な案について言い残したことは全部言っていただくということになろうかと思います。一応前もって言っておくと、最後また微調整がかかると思いますので、最終的には事務局と私のほうでしっかり見させていただいてということにさせていただくのが最終のゴールかなと思っておりますけれども、いろいろ見ていただいて、お気づきの点があればぜひ出していただければと思います。
 どなたからでも結構ですけれども、いかがでしょうか。どなたかありますか。
【志々田委員】  では、志々田からお願いします。
【青山主査】  では、先、志々田さんで、その後、坂口さん、お願いします。
【志々田委員】  いいですか。すみません。ここ直近ですと大学の養成課程の話がずっと続いていたので、改めてこの報告書の全体を読んでいったときに、いや、そうだった、私たち講習科目についての話をずっとしてきたなと思っていて、そこがまだ最後詰められていないところもあるのかなと思ってちょっと思い出したので、先に発言をさせてもらいたいと思いました。
 1つ目は、これは実務経験の話も書かれていますけれども、そもそも社会教育主事講習というのは、実務経験を持つ人たちが改めて座学も含めた、演習も含めた講座を受けることによって社会教育主事や社会教育士としての専門性を磨いていただくというお話であったと思うので、この実務経験をどう認めていくかというのは、特に講習課程ですね。例えば大学の中で単位として今までやってきたことを、例えば生涯学習支援論とか社会教育経営論の中で今までの実務経験を大学教育の4単位の中でどう認めていくかという話は何かあってもいいのかな、大学の実務経験をどう認めていくかというレベルではあってもいいかなと思うんですが、社会教育主事講習自体になじむ話なのかなということをちょっと思いました。特に今回こうした実務経験をどう認めていくかということが繰り返し書かれているところからすると、実践経験ということと、学生たちが実習へ出ていくということと、そもそも社会教育で活躍している皆さんたちを単位として認めていくというのは、少しレベルが違うお話なのかなと思ったので注意が必要だなと思ったのが1点目です。
 もう1点目は、社会教育主事講習の演習の話です。ここでも大学課程の演習、社会教育演習とか実習をどうするのかという話はかなりしたんですが、よく考えたら、社会教育主事講習の演習については何も言っていないなという、ここが空白なとことがちょっと不安になりました。
 最初の頃議論をしていたと思うんですけれども、今、社会教育主事講習で何を演習でやっているのかというのは、もう本当に大学ごと、主催するところでまちまちで、本当に調べ物のレベルのものもあれば、かなりプロジェクトとして、自分でヒアリングしたり、関わって実践をまとめていくみたいなものもあれば、うちの社研がやっているような、本当に行政職の社会教育計画をつくっていくというそこのレベルに絞ったものになっていて、個々のばらばら感というものがこのままでいいのかなというふうなことを、これは最初から思っていたところです。
 今回の改正で、社会教育士と社会教育主事をやっぱり同じ立場、同じ場所で育てていくということを大事にするということが今回の改正の一つのコンセプトとしてあったし、社会教育主事は社会教育士であるべきだということも確認が取れているところだとすると、やっぱり社会教育主事講習で、多様な人たちと一緒に計画をつくっていくとか、協働的な学びをつくっていくとか、そういったことに対してどうあるべきかというような演習をするということが大事なのかなと、今のところ私としては思ったところです。
 演習で何をするのか、何を目指すのかといったことを、今までなかった分ここで少し書き足してもいいのかなと思っていたりします。全体の、今、仮称ですが、社会教育講習にしていくときの、演習というのは最後の総まとめの部分にもありますので、最後に何を練っていくのかということが、養成課程の話と同じようにこの講習課程でもされるといいなと思いました。
 すみません、長くなりました。以上です。
【青山主査】  ありがとうございました。2点目は、講習のほうの演習についてはあまり議論できていないし、現状では多様に展開されているけれども、それを社会教育士時代に合うものにきちんとしていくということも明記してはどうかと。もちろん各科目の細かいシラバス的なものについては今後また引き続き検討が続くと思いますけれども、そこにつながる視点かなと思いました。
 1点目は、ちょっとごめんなさい、私、最終的に趣旨が理解し切れていないんですけれども、講習では実務経験をあんまり認め過ぎないほうがいいという話ですか。
【志々田委員】  私個人としてはそう思っています。実務経験を持っている方たちが講習を受けるということに社会教育主事講習の意味があると思っているので、そういうことです。
【青山主査】  了解しました。ちょっと復習ですけれども、社会教育主事の発令のための実務経験の要件があり、それと連動する形で講習の受講要件が定められてきたという経緯があるわけですよね。これを社会教育士としての掛け算での活躍が期待されていくことを考えると、基本的には受講要件を緩和して、いろいろな人たちにも裾野を広げていくというところまではオーケーという意味で大丈夫ですか。
 なるほど。その上で、ただ、全くさらの人たちが入って社会教育士になっていくわけではないということを確認するという趣旨でいいですかね。
 了解です。ありがとうございます。それは今の報告の中でも担保されているところかなと思って聞きました。ありがとうございます。
 坂口さん、じゃあ、さっき手挙げられていたんですよね。ぜひお願いします。
【坂口委員】  よろしいでしょうか。ありがとうございます。
 志々田先生のお話にももしかしたら関わるかもしれないのですが、8ページ、9ページのところの能力の話、さらに詳しく整理してくださり、ありがとうございました。また、資料1-2にあるような表も参照できるような報告書案を作っていただき、感謝しております。
 1点だけです。3つ目のといいますか、原文だと、表1-2だと、地域づくりのほうのつながりを促進する力のところです。イメージしていた、システムと言っていたのは、ネットワークづくりであると同時に、例えば次世代を育成するとか研修を企画するとかということまでを実は想定していました。というのは、社会教育主事になられた方にやはり期待したいことだからです。
 社会教育士の方で、特にここの委員会にも来てくださったようなネットワークをつくっていらっしゃる方々というのは、もしかしたらつながりを促進する力が非常に、意図的に関わっていらっしゃると思うので、社会教育士の方もそうだと思うんですけれども、全体としてつながりづくりというのが大きく係っていて、2番目の活動や事業を社会教育としてデザインする力のところにもつながり合える場の機会創出で、3番目のところもつながりを促進する力と係っていて、「つながり」がマジックワードになって、もちろん全体をまとめるという言葉になっていると同時に、非常に分かりにくさをつくっている気もしました。
 なので、1つ目は、やっぱり個人の学びを促進する力、これはとてもいいと思いました。それから、学び合う場をデザインする力、これもとてもいいと思います。3つ目は、その場をつくるだけではなくて、超えて、次世代も含めて、何でしょうね、システムをつくっていく、仕組みをつくるという感じだといいかなと思いました。
 以上です。
【青山主査】  ありがとうございます。この右の列のところのつながりというのに加えて、つながりだけではない、仕組み的なことも書き足せるといいということです。
 ちなみに、坂口さん、3掛ける3のこの書き方自体は違和感ないですか。
【坂口委員】  やややり過ぎかなとはちょっと思いました。つまり、表があると、独り歩きしてしまって、ここの解釈は何かということの議論に行ってしまう。私たちが求めているのは、社会教育主事も社会教育士の人ももっと活躍してほしいということではあるなと思います。
【青山主査】  僕もどうしようかなと思っていたところではあります。3掛ける3のマトリックスにすることで見えやすくなる部分と、でも、結構重複しているところも多いというお話もあった中で、全体像としては見づらくなっている部分もあるかなという思いもあるので、この辺はもし皆さんも御意見あればいただきたいなと思っていたところです。
 すみません、これにこだわりません。ほかも含めて皆さんいかがでしょうか。
【岡委員】  関連して、岡ですが、お願いしたい。
【青山主査】  どうぞ、お願いします。
【岡委員】  1-2の話と、もう一つ本文についてあるんですが、資料1-2についてそもそもの確認をさせてください。今回、特に主事講習においては、社会教育主事と社会教育士を一緒に養成していこうということになったわけですけれども、しかし、2つの社会教育主事と社会教育士が同じ資質・役割・能力であるとは考えていなかったと思うんです。とすると、ここで描こうとしているのはそもそも何なのかということをちょっと限定する必要があると思っています。
 例えば、社会教育主事、社会教育士に共通して求められる役割・能力をここでは示そうとしているんだったらまだ分かる。でも、一緒くたで両方に求められる役割・能力と言っちゃうと、国はもう2つはごっちゃでいいんだとしてしまったんだと受け取られかねなくて、それはちょっとよろしくないと思います。
 ただ、実際上この図の中に、例えば地域のデザインのところは、行政上の目標や計画等との関係性も考慮、これは明らかに社会教育主事がイメージで書かれているという文章と、でも、全体としてはどうも社会教育士に係っている。またさきほども、つながりづくりがマジックワードになっているとありました。だから、そこをまず、これをやるならですけれども、これは何を描こうとするのか。それに応じて文章を整理する必要がありますし、もしかしたら、社会教育主事、社会教育士はそれぞれ何を求めるのというところは別個で書くということになるのかどうなのか、そこの共通見解をつくる必要があるかと思いました。
【青山主査】  ありがとうございます。もう1個はいいですか。後に回しちゃって大丈夫ですか。
【岡委員】  もう1個は導入的講習についてなんですけれども、それはまた議論が及んだときにということで。
【青山主査】  分かりました。じゃ、この表は今日の中心的な議論の一つになると思いますので、この表や書き方についてのところ。
 もしよければ、今の岡さんのこの表自体の位置づけについては、神山さん、趣旨をもう少し補足いただけるところはありますか。
【神山社会教育振興総括官】  まず、表のほうで「社会教育主事・社会教育士に求められる役割・能力等」というタイトルにしていますが、趣旨としては、共通して求められる役割と岡先生もおっしゃったとおりです。社会教育人材とかと書こうかなと思ったんですけれども、一応両方並べたので、逆に社会教育主事もこれでいいんだ感が出てしまったのかもしれませんが、趣旨としては、共通して求められる役割とか能力を書かせていただいたということが一応この趣旨ではございます。
 ごめんなさい、後半聞いていなかったというか、離席をしていたのですが、それ以外に御質問ありましたですかね。その点でいいのかな。ごめんなさい、もし不足があれば、もう一度御指摘というか御質問いただければお答えできるかなと思います。
【青山主査】  まず書き方、表のタイトルについていえば、共通してという趣旨であると。つまり、広く社会教育人材の能力のベースになるようなものとしてこのマトリックスがあるというところはまず確認をして。ちょっと書き方の表記を変える必要があるかもしれません。
 岡さん、そこまでまずどうですか。
【岡委員】  それについては分かりました。そうすると、さっき坂口先生がおっしゃった点は私も思っていたところでした。そうしますと表中に社会教育士のみについての記載や社会教育主事についての記載があることが気になります。この表で完結できないとすると、別の表がでてくることにもなりますでしょうか。
【坂口委員】  よろしいでしょうか。坂口です。
【青山主査】  坂口さん、お願いします。
【坂口委員】  例えば、次世代を育成するとか研修を企画するというのは、この表以外の社会教育主事の方に求められるものなんだというのが何か注でも入れば、それでもいいかもしれません。ただ、バンと見せるにしては、多分字が多い。単純に字が多いので、字を少なくしていただいたらもう少し分かりやすくなるかなと思います、それだけです。ありがとうございます。
【井口委員】  私もいいですか。
【青山主査】  井口さん、お願いします。
【井口委員】  私もちょっと具体的に書き過ぎているかなという気がしました。つまり、これはしっかり議論しないと独り歩きするだろうなと私も同じように感じています。もともとの趣旨は、坂口先生が御指摘されていたと思うんですけれども、個人・集団・地域、言い方を変えればミクロ・メゾ・マクロみたいにそれぞれの領域というか水準において、それぞれの役割というのを構造的に捉えるべきだ、いわゆるファシリテーションとかコーディネーションというちょっと技術論的な表現だと、それがうまく整理できてないよねという御指摘からこの表の作成に至ったというふうには理解をしているんですけれども、先ほど青山さんもおっしゃっていましたけれども、それぞれ3つの象限で表にしてしまうと、そもそも3層で捉えようとしていたものを9つの枠に何らかの表現を入れなきゃいけなくなっちゃったので、やっぱり重複感があったり、あるいは具体的になり過ぎていて、これだけじゃないよなとか、何かちょっとそういう感じを印象として持ってしまいました。
 例えばですけれども、皆さん左上から見ていくことになると思うんですけれども、楽しさや有用感とか、楽しさを重視するとか、何かちょっと、もちろん楽しさは大事なんですけれども、社会教育をデザインするといったときに、楽しさの先にある気づきとか、あるいはそこから生まれる学びとか、何か本来はそういったことを意識して恐らく実践を皆さんつくっているんだと思うんですね。それが下のほうに行くと、何かそれに関わりそうなことを書いてあるんですけれども、逆に構想としてはやや見えにくくなってしまっているような感じもあって、私ももうちょっとぼやっとというか、やや抽象度を高めて表現されたほうがいいのかなとはちょっと思いました。
 すみません。以上です。
【青山主査】  ありがとうございます。ほかいかがでしょうか、まず、この表についてのところ。
【志々田委員】  じゃあ。
【青山主査】  志々田さん、お願いします。
【志々田委員】  すみません。坂口先生のおっしゃってくださったことがこういう形……、坂口先生が作ったわけじゃないですけれども、最初のミクロ・メゾ・マクロの話もそうですし。ただ、さっき坂口先生がおっしゃってくださっていた、学びと、学び合うと、持続可能なシステム化というのは、多分私がこの図を見たとき、縦のところなのかなと思ったんです。縦が多分、ミクロ・メゾ・マクロとかになっているのかなと。個人で学ぶ、集団で学び合う、最後がここの言葉にも書いてあったシステム化なんだとは思うんですけれども、何だろう、持続可能な……、結局のところ、民主主義と住民自治の醸成みたいな何かそういうことなのかなと私は思ったりとかしたように、そういうふうに私は縦のラインで見たんです。さっき坂口先生は横のラインで読み取ったように。
 というふうに、実は読み手によってすごく読み方も変わってくるし、この3掛け3がまさしく、本当に縦と横が本当に対等な概念なのかとかいったところがちょっと怪しいなと思っています。なので、基本的には学びを促進する力と、社会教育や何かを事業として起こしていくことと、つながりづくりといったような、地域づくりにつながるものを過去牽引する役割ですよみたいな、その縦というか3つが本来言いたいことで、それにミクロ・メゾ・マクロがあるんですよみたいな、薄らぼんやりした図に書き換えるのは私も皆さんと同じで賛成です。
 すみませんごちゃごちゃ言いましたが、そんな感じです。
【青山主査】  ありがとうございます。ちょっと確認なんですけれども、もともと坂口さんがおっしゃっていた議論の僕の理解は、この3掛ける3で2軸あるというよりは、1軸の議論だったんじゃないかと思っていたんです。つまり、個人レベルでミクロな場面での学びを促進する力と、もうちょっと集団や様々な事業ベースのところでのデザイン力と、もっと地域レベルでの仕組みづくりみたいなことでいうと、これはxyの2軸じゃなくて1本だったんじゃないかと思ったんですけれども、それはどうですか。
【坂口委員】  この表だと、左上、真ん中、右下というこの斜めのライン。
【青山主査】  そうですよね。だから、これは多分2個同じ物差しを独立のものとして立てちゃっているところがあるんだなと今改めて気づいたんです。そうすると、9ますじゃなくて、書き方はもうちょっと広がりを持つものにするとしても、少なくとも3ますで済むものだというふうに理解してはどうかと思いました。表の書き方はもうちょっと工夫が要るかもしれませんが。
 少なくとももともとの話だと、ミクロ的なものと学びを促進する力はかなり近いし、集団、メゾと呼んでいたものと活動や事業を社会教育とデザインする力というのはかなりリンクするし、マクロというのは、地域とかつながりや仕組みをつくっていくという話がある程度リンクする。そういうものだったというふうに3層構造で捉えるということをむしろ前提に捉えたほうがいいかもしれないと思っていますが、まずそこまでいいですか。そうすると、前の議論とこの表の違いが1回確認できるかなと思っているんですけれども。
 ありがとうございます。もうちょっとこの表いかがですか。まず共通の確認をした上で、見せ方については重要だと思うので、もうちょっと御意見いただけるといいかなと思っています。
【岡委員】  ありがとうございます。岡です。そうすると、やっぱり一番右下の枠のところの文言をもうちょっと整理したほうがいいということになる。私も仕組みづくり的な文言があったほうがいいなと。つながり、ネットワーク、つながりというのはもうほとんど同じ言葉がずっと並んでいるので、つながりづくりを通して何をするのかという、何をのところを明記するという。仕組みづくりとか、継続的な学び合いが成り立つ仕組みづくりとか、何かそういうふうな文言にしたほうがいいなと私も思いました。
【井口委員】  すみません、私もこの表を見たときに最初にちょっと思い出したのが、社会教育学会がかつて『学びあうコミュニティを培う』という本を出されていて、その中で、学び合うコミュニティを支えていくシステムみたいなものを図で表現したことがあったんです。私もその議論にちょっと関わっていたものですから、それを思い出したというのがあるんですけれども。
 そのときやったのは、こういう表ではなくて図で、社会教育主事を一番下に据えて、それぞれのコミュニティレベルの学習活動を支えていくような、あるいは個人レベルの学習や参加を支えていくようなそういう3層の図を作ったんですね。要は、抽象度を高めたほうがいいというときの、私のイメージはそういうイメージでして、もちろんそれを参照せよとここで申し上げるつもりはないんですけれども、新しく提起するとしても、何かそのような表現のほうが、先ほどの社会教育主事は、仕組みづくりとか、あるいは研修などを通じて、社会教育士を支えるのが社会教育主事であるみたいなことの表現が可能なんじゃないのかなみたいなこともちょっと考えたんです。
 いずれにしても議論がやや不十分な中なので、私はもともとの坂口さんの御指摘に戻っていくような、つまり、先ほど青山さんもおっしゃっていましたが、3掛ける3ではなくて、あるいは3層の構造をちゃんと示すほうが、少なくともこれまでの議論を踏まえたものになるんじゃないかなと思いました。
【青山主査】  ありがとうございます。ほかいかがですか。
【水野委員】  私からいいですかね。
【青山主査】  水野さん、お願いします。
【水野委員】  千葉県、水野です。よろしくお願いします。私もこの資料1-2を見てぱっと思ったのは、これは3×3の項目ではなくて、中に一、二個の項目が入っているので、ということは18個以上のことが求められるのかなと思いました。講習を受けている実際の人の顔を想像しながら話すと、この18個について、それぞれ解説するというか、あくまで例示なのか、それとも「求められる」と書かれているので、全部が求められるとなると、それぞれに解釈というか注釈みたいなものが必要になるのではないかと思いました。私も行政人なので文章を読むのは好きですけれども、もう少し民間の社会教育士の方などを考えると、簡素化と言ったら失礼ですね、見やすくなるといいなと思ったのが1点目です。
 もう一つは、そのことに関連して、例えば一番真ん中の「協働的な学びの場のデザイン」と、先ほどから議論になっている一番左上の「楽しさ」といったときに、比べられないというか、どちらが大事であるとは言えないので、これは受講生にとって、グラデーションがあるのかどうかという点です。社会教育士によっては、表真ん中の「集団」の中でしか活動をしない人もいて、いろいろな方がいる中で、グラデーションというか、どれが大事でどれが大事ではないといった議論にならなければいいなと、私は楽しさ重視、私はデザイン重視みたいにならないように、書けば書くほどそういう何か変な議論を生みそうで嫌だなと思ったのが2点目です。
 すみません、以上です。
【青山主査】  ありがとうございます。重要な御指摘ですね。
 どうでしょうか。あといかがですか。
 長岡さん、お願いします。
【長岡委員】  北海道の長岡です。よろしくお願いいたします。私も今のを聞いていて、この表を見て、すごくきれいに整理したのかなと思いつつ、聞いていれば聞いているほど、なるほど、なかなか深いところまで書き過ぎるといろいろな考え方も出てくるのかなというので思うと、無理に表にするというよりは、確かに本文を読むと大体言いたいことは伝わるのかなというのもありますし、あえて分かりやすくするというのもあるんですけれども、文章で書ける分でつないでいくというのも、報告書であるとすればそういったまとめ方もあるのかなというように思いました。
 以上です。
【青山主査】  ありがとうございます。ちょっと提案なんですけれども、今のお話、皆さんのお話は何となく問題意識は共通かなと思っています。その上で、この3掛ける3はちょっとやり過ぎ感があったりするというところも共通かなと思います。もしこういう表を示すにしても、タイトルのところを限定しながら、もうちょっと簡素化したり抽象度を上げていくということが必要だろうと思うんですけれども、私も個人として最後なので意見を言っちゃいますが、何でこの表が出てきたのかというところを丁寧に説明する必要があると思っています。
 一つの文脈は、まさに社会教育士時代になったときの共通の専門性とかそういう役割が見えたほうがいいだろうということはあったと思うんですけれども、これまでのファシリテーション、コーディネーション、プレゼンテーションみたいなものが技術的に理解され過ぎているということと、もう一つ、現場ではやっぱりいろいろな働きかけの層があるんだということが理解されなきゃいけないよねということだと思うんです。
 なので、現場、ミクロな場面でいろいろと皆さんの学びを促進するレベルから、メゾ・マクロ的に仕組みをつくっていくところまで、それを1つの層だけにこだわるんじゃなくて、幅広い層で働きかけをしながら使い分けていくような能力こそ求められているのではないかというのが本当の趣旨なんじゃないかなと思っています。
 そうすると、これは、1個の提案なんですけれども、役割・能力と書かないで、社会教育人材が活動する領域というか、何という言い方がいいのかな、その場面ごとにいろいろなことを使い分けていく必要がありますよね、あるいはそれぞれの強みを持っておく必要がありますよねという形で、能力の表だと言わない書き方ができないだろうということです。さっき水野さんがおっしゃったように、社会教育人材には18個の能力が必要だよねという表にならないほうがいいということです。
 例えば、個人・集団・地域みたいな分け方は昔からあって、例えばソーシャルワークの文脈でも、昔はケースワーク、グループワーク、コミュニティ・オーガニゼーションと3つにきれいに分かれて、それぞれの養成があるみたいな言い方をされていたのが、今はむしろされなくなっている。ソーシャルワーク・ウィズ・グループとかウィズ・インディビジュアルみたいな感じで、むしろ、それは方法の区切りを示すものとか能力の区切りを示すものではなくて、その都度ソーシャルワークを進めていく上での働きかけの層なんだということが言われていると思うんです。
 なので、これも3つの力がありますというふうに見えるんじゃなくて、人材が活動する場面がミクロなものからマクロなものまでありますよ、いろいろ都度使い分けながら人づくり、地域づくり、つながりづくりを進めていきましょうねということが分かる表になることが前提なのかなと思っていて。
 そんな形での表作りや図作りが必要であればしていくのかなというふうに思ったということなんです。能力のコンテンツ表にしないほうがまずいいんじゃないかということなんですけれども。この辺りいかがですか、皆さん。
【志々田委員】  よろしいですか。
【青山主査】  はい。
【志々田委員】  これ、能力、確かにそうなんです。3掛け3でも何でもいいんですが、あんまりやり過ぎるのはよくないと青山さんがおっしゃったとおり、私も賛成です。社会教育主事・社会教育士に共通に求められる……。何だろう。ここが、働きかけとか取組とか、そこの言葉は提案しておいたほうがいいかなというふうに思ってお聞きをしていました。
 あともう一つ、3つの能力って分かりやすかったんですよね。それが前回の改正のところで独り歩きしたので。今回、ただ、3つじゃなくてもいいんですけれども、資質・能力とか何をすべきなのかということが分かる図とか概念があるといいなというのは、私も報告書の分かりやすさを高めるためには必要かなというふうには思っているので。役割・能力じゃないところでもう一度何がいいのかというのを、少し皆さんで言葉を御提案いただくといいのかなと思いました。
 以上です。
【坂口委員】  坂口です。よろしいでしょうか。
 そもそもこの前提が出てきているのは、やっぱり養成の在り方についてというのを私たちが話しているからで、こういうことのために講座の見直しが必要だし、養成課程の見直しが必要だし、そこにつながれば私もいいと思うんです。
 青山先生がおっしゃった場面というのはそのとおりだと思う一方で、この養成というのにややなじまないというか、もう既に働き出したときのことを想定していらっしゃる。ここでは、社会教育講座というのを見直します、そのベースになるものを示すということのために必要な表だったり図だったりするのかなとは思います。
 私は、「役割や能力等」で、「役割・能力等」にはそんなに違和感が実はなかったです。
【青山主査】  なるほど。了解しました。どうぞ。井口さん、お願いします。
【井口委員】  ごめんなさい。表現のことだけでと言うと、例えば「社会教育主事・社会教育士が働きかける対象」、そんなのはどうかなと思いました。私はちょっと、「役割・能力」と言うと独り歩きそうだなという印象があって。かといって、「場」と言ってしまうと、またちょっと、個人レベルをいまいち包摂できていないような印象もあるという、そんななかで申し上げています。
【青山主査】  役割と能力は結構意味が違うと思うので、多分、少なくとも役割に関する議論だった、それごとに求められる能力が想定されているという意味だと思うんですよね。だから、「役割・能力」がいいかはちょっとあれですけれども、今、坂口さんがおっしゃることもよく分かります。養成のための議論なのだから、あんまりそれと離れた表現にし過ぎてもいけないというのもよく分かりますし、井口さんおっしゃることもよく分かるので、ちょっとその辺の調整が必要ですね。
【岡委員】  岡です。いいですか。
【青山主査】  はい。
【岡委員】  本当は役割・能力を示せたらいいんだと思うんですけれども、既にファシリテーション、コーディネーションが難しかったように、それを端的に示すと、それがまた語弊を呼んだり、難しさを呼ぶというところがあります。ここで何かを示そうとするならば、そこからみんなが役割・能力を考えられるような、道筋をつけられるような何かを示したほうがいいのではなかろうかと。その辺の議論を今しているんじゃないかなという印象を持っています。共通して求められる働きかけのありようみたいなことをみんなで議論しているんじゃないのかなという印象を持っています。
【青山主査】  ありがとうございます。
 働きかけの対象と言い過ぎると、支援みたいな働きかける側、かけられる側が明確になり過ぎてもいけないとも思いつつ。でも、「ありよう」も何となく、もうちょっと分かりやすくしたいなと。
【岡委員】  そうですね。何かいい言葉が……。
【青山主査】  「活動領域」だと堅いですかね。どうなんだろう。
 いずれにせよ、最終的には役割・能力を明らかにするための思考の途中であるということはずれてはいけないということと、とはいえ、その手前で、もともと議論してきたこの3つの――一応、今だけ「場面」と言いますね。3つの場面ごとに力や役割が求められる層があって、これは単にコーディネーション、ファシリテーション、プレゼンテーションみたいなのを1層の技術として捉えるものではなくて、複層的な場面ごとの力が求められるし、使い分けたりしながら社会教育を盛り上げていく。もちろんどちらかが得意な人もいるでしょうけれども。そういったある程度の広がりを持った専門性なんだということが見えるようにする。ここまでは多分共通理解かなというふうに思います。
【神山社会教育振興総括官】  ちょっとよろしいよろしいですか。事務局、神山です。
【青山主査】  お願いします。
【神山社会教育振興総括官】  今、青山先生が一定程度まとめていただいた後に発言というのもあれなんですけれども。
 この資料については、かなり無理をして、と申しますか、難しいところをプロットしながら作っているというのは御指摘のとおりと思っております。意図としまして、役割と能力と書かせていただいていたのは、ちょっと順番があれですが、能力のほうに関して申し上げますと、今までコーディネーション、ファシリテーション、プレゼンテーションとい
う能力が先行し過ぎていたというところの反省に基づいて、そのこととの対比で申し上げますと、横は、学びを促進したり、社会教育としてデザインをして何かやったり、あるいは、つながりをつくっていったり、能力的には横の方向性というか、この3つというと、ファシリテーションなどは社会教育と必ずしも関係がないというか、汎用的な能力を示していたのに対して、この3つの能力のように示せたら良いかなという思いもあって書かせていただきました。
 9象限にちりばめているのがある意味では役割かと思っていまして。個別にこの能力を身につける、異なる18のもしくは9つの能力を身につけろというよりは、学びを促進するといったときに、場面ごとに、縦がどちらかというと場面や目的、状況のような話で、個人に対するとき、グループや集団での学びがちゃんと成立するように考える、あるいは、地域との関係性のようなことを考える場面や視点などが縦かなと思いながら書いておったので、意図としては、9つの能力があるというよりは、能力としては3つと考えております。
 これも示し方はいろいろあると思いますし、表ではないほうがいいという御意見もあったので、また工夫は考えたいと思いますが、能力としては、学びを促進するのと社会教育としてのデザインとつながり促進みたいなのの示し方がよさをそうかどうかの御意見をいただいたり、あとは、層というか、観点みたいなものをどうするかというところかと思っております。
 いずれにせよ、両方もう少し抽象的にやるという手はなくはないかなと思っていましたけれども、従来の議論を整理するとこういう形でどうかということではあるのですが、ちょっとやり過ぎだという御指摘もあるので、工夫はしたいなと思っております。
 その意味で、途中の議論、どなたかから御発言があったように、左上のところと真ん中と右下の斜めのラインみたいなのが一番それらしいという御指摘もあって、それは御指摘のとおりかなと思っておりましたけれども、一方で、個人とかコミュニティとかシステムという話と求められる能力みたいなのを必ずしもうまく1対1対応になりにくいなと思ったので、この形になっているというところがあります。
 趣旨としては、中に書いてあることは役割で、能力は横軸で、縦軸がどちらかというと場面なり観点という趣旨で作っていましたが、御指摘も踏まえて、表ではなくすとか、もう少しふわっと書くなど、抽象度を上げるみたいことは検討できるかなと思っています。ちょっと分かりにくい表で、ある意味、この表の趣旨なり意図なりが十分伝わらないままですとよろしくないかと思って、申し訳ありません、補足として御説明をさせていただきました。
 以上です。
【青山主査】  ありがとうございます。
 ちなみになんですけれども、一瞬、私、画面共有してもいいですか。これ見えているのかな。こういう議論とは違いますか。一番左に場面があって、それごとにこの3つの力が1対1で、どこまで対応させるか分かりませんが、その中に、ここに、今18個ぐらい挙がっているかもしれない具体的な役割例が入ってくるみたいなほうが皆さんの議論には近いのかな。
 こういう表にそのまましようという提案ではないですけれども、理解としてこれで合っていますかというレベルなんですが。これを最終回でいきなり作って出すものではないかもしれないですが。ちょっと混乱し過ぎる前に。
【神山社会教育振興総括官】  ぜひ委員の先生方からも、青山先生御提示の表の御意見をいただけたら、それを踏まえながら修正ができるかなと思いますけれども。
 教育社会教育としてデザインする力のパーツなども、その中にまさに学びを促進したり、つながりをつくったりみたいな、両方から関係があるなと思うとなかなか難しいなと思っており、この両側から真ん中にも関係あるような並び方になっておったということではあるので。
 ただ、抽象度を上げるときに、青山先生のようなお示しの仕方なり、それをベースにしたもう少し工夫した書き方があるかなと思いますので、ぜひ御意見をいただいておけるとありがたいかなと思っております。
 以上です。
【青山主査】  ありがとうございます。
 1つのアイデアは、さっき井口さんがおっしゃったように、もうちょっとグラフ、図っぽくした上で、今も人づくり、地域づくり、つながりづくりが何となく重なりつつありますけれども、そういった重なりつつ場面ごとに力がそれぞれ関わるよねみたいなのが表現できるといいのかなと、個人的には、思っているところです。
 そうしたら、今、ここは結構重要なので、もし言い足りないことがあったら言っていただいて、ほかのところも議論をぜひしたいと思っていますので。
【岡委員】  すみません。1つだけいいですか。先ほどの。
【青山主査】  お願いします。
【岡委員】  やはり役割を今示せる段階にはないんじゃないかと思いました。先ほどの図でいくと、あれも足りないこれも足りないと私も思うことが幾つもあって、それこの最終回の段階で、私たち一応委員なので、責任持ってこうですとは言える段階ではないのではなかろうかと。
 だけど、先ほどの図で言うと1層目、左のと真ん中のに関しては、ほぼほぼ議論として集約されてきているので、それをベースに少し、もうちょっと図化するみたいなあたりが落としどころじゃなかろうかというふうに思いました。
 
【青山主査】  ありがとうございます。
 今の表の問題点と共通のベースになる方向性は多分見えていると思いますので、うまく調整を最後する必要があるかなと思っているところです。すみません。主査が
やり過ぎたかなと反省しつつ。ただ、ある程度具体的なイメージを共有しておきたくて、ちょっとそんなこともしてみました。ありがとうございます。
 さあ、そうしたら、これ以外のところでお気付きの点があれば、それもぜひ出していただく時間を取りたいと思います。さっき岡さんがおっしゃっていた導入的講習のところから口火を切ってもらえないですか。
【岡委員】  ありがとうございます。
 導入的講習についてはやっぱり議論がまだ不十分だというふうに思っておりまして。ここで、養成課程のところについては、まだ検討していく事項があるというふうな記載がありましたので、導入的講習についても、今後より検討が必要だという一文を入れていただきたい。
 というのは、今のままだと、導入的講習という言葉が出てきたことは分かるけれども、何でその言葉が必要なのかがよく分からないという状態ではなかろうかと思うんです。つまり、今、既にいろいろな団体がやっているいろいろな講習イコール導入的講習ですよというふうに言ってしまったら、本当に何が導入的講習か分からない。つまり、社会教育の裾野を広げるために必要な最小限のところは何なのかということを示す必要があるというふうに、それなくして導入的講習という言葉は使えないというふうに思います。
 一旦、以上です。
【青山主査】  ありがとうございます。
 今まで導入的講習というのを、講習の手前の総称のような形で使ってきた面がありますよね。中には割と本格的なものから、多領域で社会教育とつなぐものも含めて、多様な講習の手前を充実させていこう、これは多分総意でいいと思うんですけれども、ここに導入的講習というラベルを貼るかどうか、あるいは貼るとしたらどういう注釈が必要かという議論というふうに理解していいですかね。
【岡委員】  はい、そうですね。そうだと思います。社会教育的な要素が全くなくても、これは社会教育の導入的講習ですと、例えば、地域おこし協力隊向けの研修が行われたとして、それをそのまま導入的講習とは言えないと思うんですよね。何が入っていれば導入的講習と私たちは言うのかというところの議論です。
【青山主査】  なるほど。そういう厳密な定義に基づいてというよりは、手前の総称で使ってきたところですもんね。さっきの御提案いただいたのは、導入的講習という言葉を使うこと自体はありだけれども、もうちょっと、1行、一応そこをあんまり独り歩きさせない一言を入れておくべきじゃないかという提案でよかったですか。
【岡委員】  そうです。つまり、主事講習とか養成課程については既に長い実践があって、それの反省を基に私たちは考えてきたわけですけれども、導入的講習は、北海道はなさっていますが、ほとんど例がなくて、ほとんど例がないところからつくっていこうという話になっていますので、少し、もうちょっと検討をしないと。ここで出すことは全然やっていただきたいんですけれども、今から育てていきますということではないかなというふうに思うんですよね。
【青山主査】  なるほど。ありがとうございます。
 議論を始めてしまってはいけないと思いつつ、すでにいろいろな自治体がやっているものも結構あるんじゃないかなという印象は実は持っているんですけれども。そういうものをより振興していくみたいなイメージかなというところもあります。
【岡委員】  県とかがいろいろな講習をやっていますよね。それが全て導入的講習なのかどうなのかも、まだ共通見解はないかと思います。
【青山主査】  そうですね。了解しました。ありがとうございます。
 ほか、この件に関わっても関わらなくてもという形で進めたいと思いますが、お気付きの点、今のを含めていかがですか。大丈夫ですか、皆さん。
【井口委員】  違うことを言ってもいいですか。
【青山主査】  もちろんです。
【井口委員】  1つは、3ページ目の1ポツの辺りなんですけれども、この報告書の背景、射程に関わるところを記載されているところなんですが、3ページ目の辺りかなと思うんですけれども、今回、結局、前半は講習をベースに議論を積み重ねてきた。その議論を踏まえて後半は養成課程についても議論をして、一定程度の提案を報告書に盛り込むという方向性に今なっていると思うので、この「本ワーキングでは」のあたりは、そうしたプロセスが十分に反映できていないなという印象があります。講習中心に議論してきましたよという話にはなっていますけれども、養成課程のことなんかが1ポツにも書き込まれておくべきかと。つまり、報告書の構成の趣旨というか、要約的なものは一定程度必要だろうと思いました。
 それから、もう一つ、今回、議論の1つの軸になっているキーワードの一つに「実践と省察の往還」みたいな表現があったと思うんですよね。そのことはちゃんと書かれていないことを全体を読んでちょっと感じたんです。8ページ目の辺りはややミスリードもあるなと思ったので、指摘をしておきたいんですけれども。
 8ページ目の下段の辺りに、先ほどの求められる役割・能力みたいな議論とも少し関わるところですけれども、丸の2つ目に、「そのためにも、実践と省察の往還に資する演習的な要素の充実が図られることが望まれる」と書いてあるんですが、「そのためにも」というふうにつないでしまうと、上の丸と関わって実践と省察が必要だというふうにここだと読めてしまうんですけれども、「実践と省察の往還」はそんなに狭い話じゃなかったようなというふうに私は捉えていまして。
 要は、1個目の上は、1つ上は、グループワークとかそうした実践的な学習活動なんかが大事だという話だと思うんですけれども、実践と省察の往還という話は、現職の職員なんかが日々のお仕事、日常のお仕事の中で関わっている実践と、それを講習のような場を通じて振り返ったり共同で省察したりして、実践の課題について検討したり、あるいは実践の意味について研究したり、そうした学習と実践における活動というのを行ったり来たりするようなサイクルが大事だと、そういう話だったと思うんですよね。
 社会教育実習の話も、だから、学生が実践に関わりを持っていなくても、実習を通じて、現場で何らかの活動を通じて、それを授業に持ち帰って往還していくことが大事だと、そういう話だと認識していまして。
 なので、グループワークをする、それが実践と省察の往還みたいなふうなロジックになってしまっているような気がするので、そこはちょっと検討いただいたほうがいいかなと思ったということです。実践と省察とは何かみたいなことも、本来であれば書き加えておいてもいいかなという気はしました。
 一旦、これぐらいしておきます。ほかにも細かい論点はありますが。
【青山主査】  ありがとうございます。
 ほかいかがでしょうか。じゃあ、井口さん、ほかも細かいのがあったら言ってしまってもいいかもしれないけれども、どうですか。
【井口委員】  いいですか。じゃあ、ちょっと続けて。9ページの辺りの、その更に下の辺りの話なんですけれども。でも、これはさっきの話と少し重なるから、いいかな。さっきの表1-2の説明の表現なんかも若干気になったけれども。まあ、いいか。
【青山主査】  ここは修正もあるかもしれない。
【井口委員】  図が変わってくると、説明の文章も変わってきますね。
【青山主査】  どこが気になったかだけ言ってもらって。
【井口委員】  分かりました。
 「実際の学習や活動に際して学びを支援する力はもとより、活動や事業の企画・実施に当たって」みたいな表現があるんですけれども、「活動」という言葉が2回出てきたりとか、ロジックがどうも明確に整理されていないという印象があったんです。これはつまり、1層、2層、3層、つまりミクロ、メゾ、マクロみたいな構造の関係性というのがちょっとうまく整理し切れていないなという印象を持ったので。図を描き直すことによって、こうしたワードも少し整理が必要かなと思いましたというのが1つ目で。
 さらに、ちょっと先のほうの話題もよろしいでしょうか。5ポツの講座受講後の活躍の促進のあたり。これは単純なことで、1行目の「講習や養成課程を修了することはあくまで社会教育主事としての出発点であり」と書いてあるんですけれども、これは社会教育士も入れておいたほうがいいだろうなと思ったということです。その後に、社会教育主事として発令される者は、より現職研修等が重要であるという、そういう話だなと思いました。
 一旦、ごめんなさい、それぐらいで。また気付いたら発言します。
【青山主査】  ありがとうございます。
 さあ、時間的にも本当に終盤戦になっておりまして、今の井口さんみたいに本当に表現の揺れとかそういうのをお気付きのところはもちろん教えていただきたいんですけれども、内容に関するところは、ぜひこの会議の中で出していただけるとありがたいと思いますので、ぜひ、いかがですか。
【志々田委員】  1つ。井口さんがさっきおっしゃってくださった、楽しいだけじゃないですよねといったところで、すごく大事なことを言って、気付きとか学びが重なる、学びって結局楽しいだけじゃなくて、相互理解であったり気付きだったりという、そういう少し楽しさで隠れてしまっている言葉を足してもらうのはすごく賛成です。
 以上です。
【青山主査】  ありがとうございます。ぜひ。私も結構いろいろなところで楽しさを忘れられがちだと言う側に回ることが多いんですけれども、そればっかりになってしまうのもまたバランスが悪いと思いますので。ありがとうございます。
 ほかいかがですか。よろしいですか。
 もしなければ、本当に表現的なことが気付いたら、ぜひ終わった後も教えていただきたいですが、一旦、長く続いてきたこの報告書案の取りまとめについては、皆さん御意見を出し切っていただいたとすると、もちろん、今日の特に表のところも含めて調整が必要なところはありますので、最後は事務局と私のほうでじっくり調整をして、最後まとめていくという形にさせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
【岡委員】  ごめんなさい、今頃で。1点ちょっと。
【青山主査】  もちろんです。
【岡委員】  いいですか。岡です。
 最初に志々田さんがおっしゃった実務経験の話は、結局どう決着したんですか。今の表現のままでいいということでいいんでしょうか。
【青山主査】  志々田さん、さっきの実務経験、特に講習のほうの話だったと思いますけれども、具体的な修正の提案みたいのはありましたっけ。
【志々田委員】  実務経験を、社会教育主事講習を受ける、受講をする場合の要件、これはさっき岡先生が言っておられた導入的講習もそうなんですけれども、導入的講習を受けたり、例えば実務経験を持っていたりする人たちが社会教育主事講習に受講する要件として認められるということはいい。ぜひ、利便性を上げていくという意味でもいいと思うんですが、それが単位として認証されるというふうに読み取れないようにしたいと思ったんです。
【青山主査】  なるほど。実務経験している方は例えば演習を受けなくていいとか、そういうことになるべきではないという意味ですかね。
【志々田委員】  そういうことです。
【青山主査】  なるほど。
【志々田委員】  それがどこかというより、全体的に単位として認められる感じがにおう感じがして、そこがちょっと不安だったんです。
【青山主査】  なるほど。趣旨はよく分かりました。
 岡さん、今のでいかがですか。
【岡委員】  大丈夫です。そこを確認した上で、もう一回文章をきちっと読み直したいというふうに思います。
【青山主査】  ありがとうございます。
 今回の趣旨、この報告の中での趣旨については、多様な人に参加してもらえるように、受講要件を講習については緩和したりですとか、導入的講習も含めたいろいろな条件の中で、今まで受け入れなかった人にも受講の道を開くような提案をしているところですよね。ただ、それは受講の入り口を広げるのであって、実務経験自体の単位付与とは少し趣旨が違うということを確認いただいたということだったと思います。
【岡委員】  岡です。
 ただ、今もう既に子供会連合会の研修を認めていますよね。
【青山主査】  それは講習ですからね。つまり、志々田さんがおっしゃったのは、実務経験そのものの単位化ではないということですよね。
【岡委員】  分かりました。
【青山主査】  子供会が独自でやっていらっしゃる研修、まとまった研修が支援論の一部に充当し得るという話ですね。
【岡委員】  そちらは認めていくということですね。要件を満たせば。
【青山主査】  そこは、その可能性はあるということになるんだと思います。
【岡委員】  そういう議論でしたよね。分かりました。ありがとうございます。
【青山主査】  何となく11時半になってきているんですけれども。事務局のほうで、ここをもうちょっと話しておかないとというのがありますか。よろしいでしょうか。
【神山社会教育振興総括官】  ありがとうございます。
 大体、表のところは、どうするかについてはまた御相談かなと。それ以外のところは、趣旨は大体分かったかなと思っております。
 表のところは、学びを促進する力とか、社会教育をデザインする力とか、つながりを促進する力とかの、この3つだみたいな示し方をするのかどうかは別にして、視点としてはこれは――視点という言い方はあれだな。そこ自体にはそれほど、この表として示しているのが分かりにくいぞということであって、この3つの力が要るよねというところは、一定程度共通理解があるという理解でよかったでしょうかね。
【青山主査】  3つの力がそれぞれの場面というか対象と結びつきながら、こういう層がある程度意識されるといいよねというところまでは共通理解だというふうに私は思っています。
【神山社会教育振興総括官】  分かりました。ありがとうございます。
【青山主査】  よろしいでしょうか。
 そうしましたらば、ここから先の調整については、主査に、事務局のほうにお預けいただいて、と言うにはまだいろいろと宿題もありますが、最終的な確認をきちんとやりながら、このワーキングとしての取りまとめをしていきたいと思います。あとは、親部会がありますので、特別部会のほうにつないでいきながら、そこの議論に反映していただくというような段取りを私と事務局のほうでつけていきたいというふうに思います。自分に一任して欲しいと言うのは勇気が要りますが、そういう形で進めさせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
 ありがとうございます。気合を入れてここからもやっていきたいと思います。読み返したら文章間違っていたよなんていうのがあれば、ぜひそのレベルであれば教えていただけるとありがたいと思っています。
 そうしましたらば、ここまで長い議論をしてまいりましたけれども、あと12時まで少し時間がありますので、もしよければ、皆さん、最後一言ずついただいて、ワーキングを締めていきたいと思うんですけれども、よろしいでしょうか。どなたからとか、口火を切っていただけたりしますか。それとも、私が見えている順で一応当ててもいいですか。
 そうしたら、すいません、見えている順になってしまいますけれども。水野さんからお願いしてもいいでしょうか。
【水野委員】  分かりました。千葉県の水野です。皆様、これまで本当にありがとうございました。まとめの挨拶でいいですよね。
【青山主査】  そうです。はい。
【水野委員】  まず、本ワーキング・グループなんですけれども、結構注目されているなと思うところがありまして。例えば、都道府県の仲間の職員とか、あとは社会教育主事の仲間などに「ライブ配信見たよ」みたいに言われることも結構ございまして、皆さん注目しているんだなと嬉しく思う反面、私も都道府県を代表した立場なので、発言が難しいなと思うところも結構ございました。
 特に千葉県は、北海道さんみたいに先進的ではなかったところもあるので、ほかの都道府県と同じか、それ以下ぐらい、それぐらいのところであるので、私として大事にしたいと思ったのは、B講習の会場も持っていたりしますし、あとは日々講習受講希望者から電話を受けたりしている中で、受講生やこれから受けられる金の卵じゃないですけれども、そういう方々の声を少しでも反映できればいいなと思いながら話していたのが1点です。
 あと、私はもともと行政職員なので、行政的な考えを話せればいいなというのは思ったところでございました。このような計画などをつくるとき、県もそうなんですけれども、壮大なプランを描いて、絵に描いた餅みたいなのはよくやりがちなのですが、そうではなくて実効性のあるものにできれば、なったとは思いますけれども、これからも行政としてやっていければなと思っています。
 最後に、難しかったことなのですけれども、最初このワーキングが始まる前は、私としては、どちらかというと、より広い層の人に、より多くの県民がこの社会教育に入ってきてくれて、1人でも多く受講してくれればと思っていて、毎回電話越しに「すみません、要件満たしていないので受けられないのですよ」みたいに言うのが苦しかったので、少しでも裾野拡大のほう、量のほうを意識しているところが多いんですが、皆さんの議論を聞く中で、質というか、これまでの講習の歴史だとか、あとは、養成課程、大学さん側との調整もある中で、質をどう担保するかという、量と質のバランスの担保がすごく難しいなと思いながら、後半ずっと議論を、ほぼ聞くことが多かったですけれども、参加させていただいておりました。
 私は個人的に、社会教育士になった後、今年から社会教育主事も拝命されまして、私自身がここで社会教育的な学びをさせていただいたなとも思うので、最後のたくさんのマトリックスの能力・役割は、私自身ができるかどうか分からないのですが、そういうところも意識しながら今後も頑張りたいと、すみません、最後は個人の話になってしまったんですが、皆さんからたくさん学ばせていただきました。どうもありがとうございました。
【青山主査】  ありがとうございます。
 続きまして、長岡さん、いかがですか。
【長岡委員】  北海道、長岡です。お疲れさまでした。第8回目のワーキングまでいろいろ勉強させていただきまして、ありがとうございます。
 実は私も、今の水野さんの話を聞いていて、ワーキングに最初参加したときに、僕のイメージは、当初は2階建てのようなイメージで、単位数の削減であるとか、本当により裾野を広げるとかそういうようなところの方向性の話をしていくのかなと思っていて、自分は今でもそうなんですけれども、やっぱり今おっしゃってくれたような話もあるし、役割とか力とかそういうようなところにいくと、本当に深い話なんだなというのを改めて実感させていただきました。
 ただ、報告書を見ると、講習への幅広い層への参加促進に向けた見直しというようなところもあり、各実施機関の創意工夫とか地域特性を生かしたりとか、また、大学、自治体、各種団体が連携して取り組んでいくとかそういうような方向性は出ていたので、そういうようなところからよりよい方向に進んでいくのがいいのかなと思いました。
 特に養成課程なんかも、養成課程が充実したら、もっと大学の先生方もすごく、どんどん活躍が発信されていってとかそういうふうに思ったんですけれども、そんな一筋縄ではないんだなというのも聞いていて学んだところだったんですが。
 もっと、僕なんかは行政にいて、高等教育機関とか各種団体とかの様々な実践のところから学ばせていただいたり、そういうようなところを発信したりしていく役目というのがすごく重要なんだなというのを改めて感じたので、そういうところを進めていきたいなと改めて思いました。
 また、昨年ある会議の資料の中で、答申とか法令改正は大きな契機ではあるが、実際の変革は現場における認識と行動に支えられなければ実現不可能という文言が書いてあるのを見て、本当にそのとおりだなと。自分自身で行政としてやっていて、やっぱり答申とか法令改正とか、それにのっとって進めているとはいえ、実際にじゃあそこをちゃんと行動で出しているのかなというのを改めて考えさせられました。
 北海道教育委員会でも、2002年、平成14年に社会教育課という名称が1回なくなったんですけれども、2021年、令和3年度に、いろいろな団体からの声であったりとか、いろいろな周りの声とかもあって、社会教育課という名前を復活させました。
 そのときに大きく進めていくというところにあったものが、地域活動の伴走支援を行う人材の育成と地域・学校の協働活動をより推進していこう。学びの支援の方向性を、個の実現だけではなく、地域社会の課題解決や地域創生にもつなげていく社会教育の取組に重点を置くというふうに、令和3年度、そういうような文書を作っていたところもあるので、今回のこの報告、この後、上の特別部会であるとか答申とかも出てくると思うんですけれども、そういうところをちゃんと自分自身しっかり咀嚼して行動に移していきたいなというのを改めて感じました。
 ぜひこれからもいろいろなこと学ばせていただけたらと思いますので、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。
【青山主査】  ありがとうございました。
 続きまして、志々田さん、お願いしていいですか。
【志々田委員】  皆様、あっという間のワーキングだったなというふうに思っています。私としては、ほかのワーキングとかほかのところにも顔を、中教審の中で、よりもこのワーキングどうなっているということを、これは別に、社会教育の大学の研究者や大学の養成課程に関わっている人以外の方たちにもすごく声をかけられました。特に行政の方たちとか、地域で活躍されている社会教育士さんたちもすごく注目してくださっているということが、これだけ社会教育士バブルと言われているが、これをバブルにしないためには我々が頑張らなきゃなというようなことを思いながら関わらせていただきました。
 あと、私は実際、上野の社研で社会教育主事講習をセンターの皆さんと一緒にやっている立場でもありますので、そういう意味では、皆さんの熱い議論の中で出来上がってきたものがこの答申にあって、その後、法改正や規程の改正になっていて、今度実現をしていくところで、なるべく早くお届けしたいなと、新しい仕組みで、と思いつつ、まだこのワーキングの先も長いよなということをちょっと思っているところです。そういう意味では、皆さんと引き続きもっともっと議論がしたいなという気持ちで参加をさせていただきました。
 最後に、青山先生が明るくこのワーキングをやってくださったことが、とても長い時間座っていなきゃいけないのが苦手な私にとっては、青山先生の朗らかで、でも、的を射たおまとめ、初主査役だったと思うんですけれども、頼もしいなと思って聞かせていただいておりました。皆さん、引き続き、これをご縁に、もっともっといろいろなこと議論できる仲間でいたいなと思っております。
 以上です。ありがとうございました。
【青山主査】  ありがとうございます。
 続きまして、坂口さん、お願いしていいですか。
【坂口委員】  ありがとうございました。一番最初に、青山先生が主査で、岡先生、志々田先生と、それから水野さん、長岡さんがいらっしゃる、井口さんもいらっしゃる、そういう会で、どうぞと言われて、すごく気軽に引き受けました。そして入ってみたら、私も全然知らないこともたくさんあるし、調べなければいけないこともあるし、会議は延長されるしで、あれ、これいつ終わるんだろうと思いながら、一生懸命についていったというのが実は本音です。
 それでも、日頃から少し疑問だったことというのをここで随分学ばせていただきました。公民館主事それから社会教育主事の配置率というのが低いままに据え置かれている。それを看過ししていいのかというふうにずっと思っていたんですけれども、やはりここに集まった皆さん同じように疑問を持っていた。今回、報告書の主たるストーリーではないんですけれども、そのこともきちんと書いてくださっている。さらに、社会教育士が1万2,000人生まれている、その方々の事後的な講習だったりとか活躍の場というのも意識した上での今回の養成ワーキングだったなというふうに思って、その仕組み自体を、本当に参加できてよかったなと心から思っています。
 私の周りにも、実際に社会教育士が始まってから、自治体で働いていらっしゃる方が社会教育士の資格を取り、主事として拝命されるというような動きが出てきたということもよく聞くようになりました。特に都市部、東京の周りで働いている方々、非常に配置率というのは低かったんですけれども、その流れが変わっているということを今感じています。
 なので、この養成ワーキングを通して見直される講習、そして、大学の養成課程も含めてですけれども、私たちが本当に社会教育士を送り出せるような、そういう体制をつくりたいなというふうに改めて思いました。
 本当に先生方からたくさん学ばせていただきました。ありがとうございました。
【青山主査】  ありがとうございました。
 続きまして、井口さん、お願いします。
【井口委員】  本当にありがとうございました。委員の皆さんや事務局の皆さんに本当にお世話になったこと感謝をしております。
 このメンバーの中だと、多分、私が一番社会教育職員の養成や研修に関わっていない人間なんだろうと思うんです。その意味では、私の問題意識はどっちかというと、養成された社会教育の職員や専門職の人がいま社会の中で十分に活躍できていないという中で、まずは活躍できる基盤というのをいかに構想しながら養成や研修の在り方を考えるのかというような議論をしてしまい、私が一番はみ出してしてしまったんじゃないかというふうに思っていて、やや反省もしています。
 ぜひ、社会教育部会のほうでは、もちろん、そこも含めた大きな議論をされて、今後、答申をつくられると思いますので、そこに強く期待をしていきたいというふうに思っています。
 私は社会教育の仕事を二十数年間専門職としてやってきたので、そのことの可能性と課題についてはすごくいろいろな思いがあって、その中で今回はこの議論に加わらせていただいて、本当に勉強になることばかりだったなと思っています。
 その意味では、議論を言いっ放しにせずに、委員同士できちんと議論をし合って、ある程度の、完全に一致することは難しいとしても、一定の合意形成を積み重ねながら進めてこられたことや、あるいは、その議論をきちんと受け止めていただいて、的確に報告書にまとめてくださって、あるいは、新しい制度上の論点を事務局の方からいろいろ提起していただいて、そういう意味では、もちろん議論はまだまだし尽くせていないのかもしれないですけれども、でも、十分この会で充実した議論ができたという充実感はありまして、それは本当に皆さんのおかげだなと思いますし、青山さんの仕切りのおかげだなと改めて思っています。本当にありがとうございました。
 今後、社会教育部会でぜひ議論を引き取っていただいて、法改正なんかも含めて今後まだまだ大きいことが起きていくだろうなと思っていますので、現場がより活性化していくような、あるいは、社会教育人材と言われるような人たちがますます社会で活躍できるような、そういう方向に進んでいっていただきたいなと強く期待をしておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。本当にありがとうございました。
【青山主査】  ありがとうございました。
 岡さん、お願いします。
【岡委員】  本当にありがとうございました。私はこういうワーキングに入ったのは初めてだったんですけれども、初めてのワーキングがここでよかったと思っています。
 何よりも、各委員の仲間に対しても、主査に対しても、そして、もちろん文科省の事務局の皆さんに対しても、言ったことがちゃんと応答していただけるという信頼を持って発言をさせていただけたという、こんな幸せなワーキング仕事はなかったなというふうに思っておりまして、それを培ってこられたことに関係する皆様に本当に感謝の思いです。
 個人的には、主事講習、養成課程に関わってきた身として、また、学会の側でも、今、社会教育学会のほうで会長を務めている身として、いろいろな方の声を背負っている感がありました。社会教育士たちはちゃんと僕たちの思いを届けてほしいと言われ、学会のほうでは学会で議論がありますので、仲介役としての責任も感じていたんですけれども。でも、最後は自分の思いでも語らせていただいて、それがちゃんとある程度は反映させられたかなというふうな感謝の思いです。
 今回、多くの方がこのワーキングに注目されていたというふうにおっしゃっていますけれども、それは、今、本当に新しい社会教育の推進体制が動こうとしていて、私はその核はこの養成研修にあるんじゃないかなというふうに思っているところがありました。だからこそ皆さん注目をしている。ここがどう動くかでこれからの体制全体に影響が大きいということで、注目をいただいていたんだと思います。そういう意味では、今後また、これを育てていくということが必要だということだと思っています。
 私も、自分の実践現場でもそうですし、学会としても新しい推進体制を育てていく思いを持っていますので、引き続き、一緒に議論をしていけたらなと思っているところです。今回、本当にありがとうございました。
【青山主査】  ありがとうございました。
 皆さん1周しましたよね。ありがとうございます。
 私も最後、一言挨拶させてください。本当に皆さんありがとうございました。いろいろな会議に出させていただくことが多いんですけれども、本当にこの会議はやっていて楽しいというか、楽しいだけじゃ駄目なんですが、やりやすく進めさせていただきましたし。最初の想定とは違う結論に行くことをいとわず、きちんと意見の違いを乗り越えていくということが、委員の間でも、事務局との間でもずっとし続けられたということがすごくよかったんだなと思いますし、そういう環境をつくっていただいた皆さんに本当に感謝したいなというふうに思っております。
 私としては、特別部会のメンバーでもありますので、特別部会のほうでこの議論をまた引き継いで、次の動きにもつなげていくところにも頑張らなきゃいけないなということも思っているところです。
 ぜひ、このつながりをまた続けながら、議論を盛り上げていくということも重要ですね。、いろいろなところ呼んでいただくと、社会教育主事と社会教育士の違いって、なってみたけれどもよく分からないんだよねなんていう声もまだまだよく聞きます。
 いろいろな議論や認識の解像度を上げていくということも、まだまだ伸び代があるんだろうなと思います。政策の部分とそれから裾野の部分と、両方に関わっていらっしゃる皆さんだと思いますので、ぜひその辺も一緒に盛り上げていけたらいいなというふうに思っているところです。
 本当に、皆さん、延長戦も含めて、ありがとうございました。
 そうしましたらば、最後、事務局から、神山総括官、一言いただけますか。
【神山社会教育振興総括官】  大変長い間、最初5回の想定だったところを8回まで増やさせていただきましたし、皆さん方の御負担もあったことと思いますが、皆様方の御協力、青山主査をはじめ委員の皆さんの御協力で一定の方向性が見えてきたかなと思ってございます。
 本当にそれぞれのお立場で、学術的な観点ですとか実務的な観点を踏まえた多様な御意見をいただいて、かつ、それを1つにまとめていただいて、親部会のほうでも議論をしていますように、社会教育士、社会教育主事の質ですとか量をしっかり向上させていくということにつなげていきたいなと思ってございます。
 特に、議論にもありました社会教育の認知度を高めていく、社会教育士の数を増やしていき裾野を拡大していくということで、社会教育に対する皆様、国民の皆様、住民の方々の認知度、あるいは首長さんをはじめとした関係者の認知度を上げていくことにしっかりと我々も取り組んでまいりたいと思っております。
 そのためにも、今回御議論いただいた社会教育士や社会教育主事をどう養成するかということに加えて、このワーキングそのものの射程ではございませんけれども、社会教育士さん同士をつないでネットワークにするなど、そういった形でより力を発揮できるようなところを我々としても、制度ももちろんですし、そういった具体的な対応を進めていきたいなと思ってございます。
 特に、仕組みとか制度だけじゃなくて、実際の現場で取り組む方々がその実践を変える必要があるんだな、もしくは変えていくといいんだなというふうな実感を持って取り組んでいただけるように、仕組みの見直しと併せて趣旨ですとかそういったものの発信もしっかりしていきたいなと思ってございます。
 改めまして、皆様方の長い間にわたっての御協力に感謝申し上げて挨拶とさせていただきます。本当にありがとうございました。
【青山主査】  ありがとうございました。
 ほか事務局からありますでしょうか。いかがですか、最後。あと5分あるから、課長も林さんも毛利さんも30秒でも一言しゃべられたらどうですか。少し、皆さん一言ずつしゃべりませんか。台本にはないんですけれども。そして、みんなミュートになってしまいました。さあ、いかがでしょうか。いかがですか。ぜひお願いします。
【藤岡地域学習推進課長】  一言ということでよろしかったですか。
【青山主査】  もちろん。ぜひお願いします。
【藤岡地域学習推進課長】  途中からですけれども、4月から参加させていただいて、皆さん熱心に御議論いただきまして、本当にありがとうございました。また、私もいろいろな先生方の御意見等を聞いて本当に勉強もさせていただきました。
 我々といたしましては、しっかりと皆さんの御意見、そして思いを受け止めて、ぜひ今後、社会教育主事そして社会教育士がよりすばらしい人材育成ができるように進めていきたいと思っております。
 今後も、いろいろ皆さんにも引き続き御協力をいただくことがあると思いますので、ぜひどうぞよろしくお願いいたします。
 以上でございます。
【青山主査】  ありがとうございます。
【林社会教育企画調整官】  続きまして、社会教育企画調整官、林でございます。
 委員の皆様、このたびは本当にありがとうございました。主査の青山先生、見事な差配でおまとめいただきましたこと、感謝申し上げます。
 私自身このワーキング・グループに携わりながら、すごく個人的な事情ですが、ちょうど会議の期間中に社会教育主事講習を受講させていただきまして、社会教育士の称号を取得するということがありました。ある種、当事者としてこの会議に携わることができたということは非常に幸運だったと思います。
 今後も、現場目線というものも大切にしながら、今回の会議の中でも、「育てていく」という言葉が何度か聞かれたと思うんですが、社会教育は時間がかかる営みですので、これがしっかりと大きな大樹に育っていくように、制度担当の1人としてこれからも社会教育に関わっていきたいと思います。
 重ねまして、皆様に深く感謝申し上げます。ありがとうございました。
【青山主査】  ありがとうございました。
 ぜひ毛利さんも一言いかがですか。市川さんもしゃべってもいいんですか、これ。そういうわけにもいかない? 前担当者も。
【毛利地域学習推進課長補佐】  地域学習推進課の課長補佐をしております毛利と申します。
 途中からの参加となりますが、青山主査はじめ委員の皆様におかれましては、充実した御議論いただきまして、どうもありがとうございました。本当に難しいところ、おまとめいただきまして、今後、講習や養成課程実施の現場に大変大きな影響を与える議論をしてまいりましたが、引き続き、丁寧に現場の状況、実態を踏まえながら、回を重ねて実行に向けて進めていきたいと思います。どうもありがとうございました。
【志々田委員】  もしかしたら、市川さん、今日行事やっているんですよ、社研。いらっしゃらないのかもしれない。
【青山主査】  分かりました。じゃあ、市川さんのことも覚えつつ、事務連絡に行きましょう。ありがとうございます、皆さん。
【毛利地域学習推進課長補佐】  本日の皆さんの御審議を踏まえまして、主査と御相談の上、最終的なまとめとした上で社会教育特別部会に報告させていただきたいと思います。
 事務局からは以上でございます。ありがとうございました。
【青山主査】  ありがとうございます。
 それでは、皆さん、これで延長戦も含めてワーキングの会議は終了となります。本日の会議はこれで閉会とさせていただきたいと思います。皆さん、本当にどうもこれまでありがとうございました。
―― 了 ――

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