社会教育主事・社会教育士養成等の改善・充実に関するワーキング・グループ(第7回)議事録

1.日時

令和8年5月15日(金曜日)10時00分から12時00分

2.場所

文部科学省東館9階 総合教育政策局会議室 ※WEB会議

3.議題

  1. さらに検討を要する論点について
  2. 報告書(案)について
  3. その他

4.出席者

委員

(臨時委員)青山委員、井口委員、岡委員、坂口委員、志々田委員、長岡委員、水野委員

文部科学省

(事務局)神山社会教育振興総括官,藤岡地域学習推進課長,林社会教育企画調整官 他

5.議事録

【青山主査】  皆さん、おはようございます。定刻になりましたので、延長戦の第7回ということになっていますけれども、社会教育主事・社会教育士の養成等の改善・充実に関するワーキングを今日も開催させていただきたいと思います。本日もよろしくお願いいたします。今回も、YouTubeのライブ配信にて報道関係者等の傍聴を受け入れています。報道関係者から会議の全体について録画を行いたい旨の申出があり、許可しておりますので、御承知おきください。
 それでは、早速ですが議事に入っていきたいと思いますが、今日、2点議題があります。1つは、さらに検討を要する論点ということで、これまでの引き続き継続検討になっているものについて、それから、後半では報告書(案)の検討も行っていくことになります。
 まずは、1つ目の社会教育主事養成課程の在り方についての意見交換を最初に行っていきたいと思います。それでは、資料の説明等、よろしくお願いいたします。
【藤岡地域学習推進課長】  本日は私、地域学習推進課長の藤岡から御説明をさせていただきたいと思います。資料1を御覧ください。「さらに検討を要する論点」ということで、前回に引き続いて養成課程の見直し等について御意見を頂戴できればと思っております。
 資料1で、最初のほうは前回の資料とあまり変えておりませんので、7ページをお開きいただければと思います。まず、7ページです。これまでの養成ワーキング・グループにおける主な意見等ということで、養成課程の在り方についていただいた御意見をこちらのほうでまとめさせていただいております。
 まず、1つ目は全体の枠組みということで、主な御意見としては、基本的な理解を身につける、そして多様な領域での活躍を見据えるということ。また、自治体の社会教育主事などが講義をすることもあるということで、大学の先生だけではないという状況もありますよという御意見もありました。また、最低限の枠組みをつくって、むしろ自由度を広げていくほうがいいのではないのかというような御意見、また、地域と連携・協働して養成していくことが大事であるという御意見をいただいております。
 続きまして、科目の在り方ですが、こちらについては、社会教育において、教育的な営みであることや教育的なアプローチが取れることが大事であるということを明確にすべきだという御意見をいただいています。また、実践と省察の往還をどう実現していくのかということが大事であるとか、また、科目間の学びの連続性だったり、こちらは部会で出た御意見を踏まえてですが、学生が各自の学びを持ち寄って、それらを実際に生かして実践的な演習を行えるような時間が必要だというような御意見がございました。
 続いて教職課程との連携ですが、教職課程と養成課程の科目が一部重複するカリキュラム設計が検討されてもいいのではないのかというような御意見、また、教職科目と併せて、ある程度各大学が自由に組み合わせられることを前提としてほしい、また、実習を増やすことも考えられるというような御意見があったところでございます。
 続きまして8ページでございますが、いただいた御意見や、また社会教育士の養成を含めて、我々のほうで試案を考えさせていただいております。
 養成課程の在り方につきまして、見直しの方向性でございますが、これまで御議論いただいたことを踏まえて、まず、今まではですけれど、地方公務員として採用された後に、様々な職務経験また研修などを経て任用されて、かつ任用数は一定数にとどまっている社会教育主事の養成から今後は、もちろん社会教育主事の養成も引き続いて当然行うわけですが、大学卒業後に地域社会の多様な場で即戦力として活躍し、社会教育主事に比べれば多くの人数が必要となる、もしくは多くの人たちが活躍する社会教育士となる者の養成がメインとなる観点から見直しを行う必要があるということでございます。
 その観点から、大きく2つ方向性を記載しております。1つは実践力の向上です。いわゆる大学の養成課程で学んだ学生さんが卒業後に社会教育士と名のって、多様な領域で活躍できることを目指す必要がございます。今までのように社会教育主事として一定の職務経験、またOJT、研修、様々なことで資質、能力を伸ばした上で、社会教育主事になっている方ではなくということですので、やはり実践と省察を重視して、地域社会での実践力をより高める必要があると考えております。
 また、実践力という観点から、例えばですけれど、地域で活躍するような様々な人材を外部講師として招くなど、地域の現場の生きた経験を伝えられるような、地域に開かれた養成課程としていく必要もあるだろうと考えております。
 2番目でございますが、養成の質の向上と拡充ということで、やはりバランスを取る必要があるだろうということでございます。1つ目といたしましては、社会教育士として、先ほど申し上げましたように、大学卒業後、ある意味、社会教育士と名のって実践力を持って活躍していただく必要がありますので、やはり最低限必要な資質、能力が確実に育成されるものとする必要があると考えております。そのため、各科目におきましては、社会教育士としての資質、能力との関連性を有するものとすることが必要ですし、学生の講義外の学習、いわゆる今は15時間と30時間足して45時間で1単位ということになっているわけですので、30時間の講義外の学習というものをしっかり確保して、単位の実質化をきちんと図っていく必要があるだろうと。これは大学全体に言えることですし、教職課程とかでも、ある意味今までも数多く言われていることですが、やはり社会教育士の育成においても同じであるということで、改めて書いているところでございます。
 また、科目間の関連性を重視するということで、ばらばらと取るのではなくて、やはり一体的な、体系的な科目というものを、それぞれの科目をきちんと学んで、つながりを重視したものにしていく必要があるということでございます。
 あと、単位の実質化などを着実に図るとともに、社会教育士養成拡充、要するに社会教育士の数を増やしていく必要がございますので、そのために社会教育士として真に必要な単位を精選していく必要があるだろうと考えております。また、教職課程との連携、併修を促進していきたいと思っております。
 続いて9ページでございますが、具体的な見直し内容といたしまして、大きく3つあるだろうと考えております。1つは、実習や演習の充実ということで、先ほど申し上げた実践力の向上という観点から、貴重な実地経験ができる実習であるとか、双方向での学び合いを重視したような演習というものを充実して、実践と省察を通じた、まさに実践力を身につけるようにしていくことが大事ではないのかということでございます。
 続きまして、特講の見直しです。地域課題は本当に多岐にわたっております。社会教育士として、地域の実情に応じて様々な課題に対応できる力というものが必要です。学生が幅広い科目から自由な選択によって、現代的な課題を学んでいる現行の社会教育特講につきましてですが、やはり実践力、また、様々な地域課題についての知識をきちんと確実に身につけていただくという観点から、地域における社会教育士としての活動に生かせるように見直しをしていく必要があるのではないかということです。これにつきましては、各大学の裁量で当然、省令で決められている単位数以上のものを認定することは幾らでも可能ではございますし、これは引き続き維持されるものと考えております。
 3番目は、確認的な記載ではありますが、「生涯学習概論」等の講習科目につきましては、既に御議論いただいていますとおり、社会教育士となる上でも共通して必要な内容であることから、枠組みの変更は行わないと。ただ、こちらも既に御指摘いただいているところですが、社会教育士の養成の観点から、どういう内容をより重視していくべきか、ということについては今後検討ということだと考えております。
 続いて10ページでございます。10、11ページで、議論のたたき台といたしまして、案の1、案の2というものを2つ考えているところでございます。これはあくまでもたたき台でございますし、また、この要素についてそれぞれ、こっちとこっちを組み合わせるとかというやり方も当然あろうとは思いますので、そういったことについても御意見をいただければと思っております。
 まず、案の1ですが、社会教育特講を見直しますということと実習の充実でございます。まず1つ目、社会教育特講というものにつきまして、これを新しくリニューアルする仕組みみたいなイメージです。今まで8単位で、学生さんがある意味自由に様々な単位を修得していたものから、新しく社会教育特講という、名前は同じなのですが、4単位程度の社会教育特講という名前で、受講者が幅広い地域課題をまとめて学んで、共通の知識を得られるというものに見直してはどうかというものでございます。
 イメージといたしましては、4単位分の授業の中で、主な地域課題については、基本的には網羅的に学ぶということでございます。ですので、この際は、恐らく例えば地域で活動されているNPOの方だったり、自治体で実際に社会教育に携わっている方だったり、そういった方々をお招きしてお話を聞いたり、それを踏まえて、学生さんに対していろんな質疑応答したりというようなことでの授業が想定されるものでございます。ある意味、オムニバス形式のような形で授業を展開するようなイメージです。
 続きましてですが、実習を1単位から2単位へ充実するということでございます。趣旨は先ほど申し上げたとおりでございますが、こちらにつきましては、ただ単に期間を倍に延ばすとかということではなくて、やはり教職課程での実習でも言われていることですが、事前事後学習等を充実することで、学生さんにとって実習が確実な学びにつながるようなものにしていくということでございます。もちろん各大学において、実習期間を若干延長したり、実習先を複数箇所にするとか様々な工夫、いろんなことが考えられると思いますので、そこは大学の裁量でいろいろと考えていただくということですが、単位数としては2単位に増やすということでございます。
 続きまして11ページでございますが、こちらは案の2ということで、社会教育総合実践演習、名前は仮称でございますが、これを新設する、また、演習・実習の充実ということでございます。社会教育総合実践演習ですが、教職課程でも最後の段階、4年生の後期が想定されておりますが、今まで教職の課程、また様々な教育実習で学んだことを総括して、まさに大学を卒業して、教員としての即戦力、実践力を身につけるための最後の演習というものを設けているところでございますので、社会教育士も、ある意味それに倣って、今まで各科目で学んだ内容を有機的に統合し、また、全ての学びを振り返って、また学生同士で、当然いろんな実習先とか違うことがありますので、知識、経験を共有したり、そういうことで、養成課程のみならず大学全体での学びで得られた専門性を生かして、社会教育の講座等の人々の学びの場をつくって、まさに実際に社会教育士として、企画立案であるとか様々なコーディネート、そういったことができるような実践力を育成していくものです。
 また、社会教育特講につきましては、今までのシステムというか、仕組みは維持しつつ、単位数がいたずらに増えてしまってはよくありませんので、こちらについては精選を行うということから、8単位を4単位とするということでございます。また、この学んだ内容につきましては、今までは学びっ放しということもあったのかもしれませんが、先ほど申し上げた総合実践演習で、有機的に特講で学んだ内容を、様々な学生さんがいろいろ学んでいると思いますので、演習の中で、それをきちんと社会教育士としての必要な実践力に統合していくことが必要かと思います。実習の1単位から2単位への充実は、先ほど申し上げたものと同じ趣旨でございます。
 12ページ以降は御参考で、現行の制度のどういった内容を学ぶことになっているのかというものを表にしてまとめてあるものでございます。
 もう1点、養成課程の在り方については本日御議論いただいて、御意見をいただきたいと思っております。そのために報告書の案につきましては、プラス1回、本日が第7回でございますが、第8回のワーキング・グループを6月めどぐらいで開催をさせていただいて、そのときに、本日いただいた御意見も踏まえた報告書案について御議論をいただく機会を設けられればと思っております。皆さん大変お忙しいところ恐縮なのですが、そういったことでプラス1回をさせていただけるとありがたいと思っております。
 日程等につきましては、もし皆さんの御了承をいただければ、日程調整をまた事務的に進めさせていただきたいと思っております。
 私からは以上でございます。
【青山主査】  藤岡課長、どうもありがとうございました。特に最初、まず検討を要する点の中でも、養成課程についてが今日の1つ目の議題になります。養成課程についての今後の方向性についての基本的な点、それから改正案として、主に案の1と2が出てきました。注意しなきゃいけないのは、案の1と2で特講の意味が変わっているというところですかね。案の1は、アラカルト型ではなく新たに課題を学ぶという課題研究のほうがむしろ近いのかもしれませんけれども、そういう特講にした上で4単位化する。案の2のほうの特講ではこれまでのアラカルト的と言うか、多様な科目の中から選択する形を許容をしながら、総合的な演習の時間を追加する、そのような形で2つの案が出ているところです。
 また、これまでの議論を踏まえて、第8回まで検討を延長することも御提案いただきました。私としては今日では終われない感じがしますので、ぜひやれたらと思っています。まず、養成課程について皆さん、どなたからでも御意見をいただければと思いますが、いかがでしょうか。
 岡さん、口火を切っていただいてありがとうございます。お願いします。
【岡委員】  ありがとうございます。大変な御努力でここまでまとめていただいて、ありがとうございます。幾つか疑問に思っていることがありますので申し上げたいと思うのですけれども、1つは一番大きなところとして、今回見直しの方向性というのを8ページのところで出していただいていると思います。社会教育士となる者の養成をメインとするという観点、これを今回の養成課程改革の目玉にするという打ち出しだと思うのですけれども、あれ、こういう議論したかなという。流れとしては分かるのですが、こういう議論してないよなと思って、ちょっとびっくりしたのです。見ようによっては、もう社会教育主事養成はしません、社会教育士だけを養成課程でやっていきますと。主事講習でも両輪でいきますということを決着したのに、ここまで言えるのかというのはちょっと議論が必要ではないかと思ったというのが一番の皆さんで議論したい点です。
 それから、大変おこがましいのですが、私も見直しの方向性は必要だと思っていまして、それを主事と士を養成するということにするということもあるのかもしれませんが、私が前回申し上げた社会に開かれた養成課程というのは1案ですけれども、やっぱり養成課程改革をどこに持っていくのかの何か旗印が必要だとは思ったのです。それの1案として、「社会に開かれた養成課程」という言葉を出しました。それは、今回書いていただいているように、地域人材を外部講師として招くみたいなことについて言ったつもりはなくて、もう少し大きなつもりで言ったのです。
 大きく言うと3点について言ったつもりなのですけれども、1つは、特別部会が議論している地域コミュニティーの基盤となる社会教育という方向性に符合するものであるという特別部会との関係性、ある意味の養成課程の目的をそこに置くということ。
 2つ目としては、主事講習改革の方向性と、これも連動して、主事講習が導入的講習とかフォローアップとか、全体の中で主事講習を位置づけるという方向が議論で出てきたと思うんですけれども、養成課程についても、とりわけフォローアップとかその後の養成ということも含めて、長期スパンで見ながら、そこに養成課程を位置づけていくと、社会全体として人を育てていくという、そういう養成課程の位置づけの問題が2点目。
 3点目として、教育内容、方法に関わる問題として言ったつもりがありました。それはもちろん社会教育士の養成がかなり浮上してきて、そこにきちっと対応するということは意識すべきとも思うんですけれども、そこにおいて、現場との連動の話であるだとか、あるいは実践と省察との往還というものを大事にするだとか、それから、今回ちょっと出ていないんですけれども、前回の委員の中では、教育的アプローチであるということが大事であると、社会教育の教育であるということを大事にしていきましょうとありましたので、今回、特講の改革の中で、地域課題をまとめて学ぶというような話が出ていますけれども、単に地域課題を学ぶのではなくて、地域に対してどういう教育的アプローチをしていくのかということ自体を内容の中で含めていくといった、そういう教育内容の方向性も含めて、例えば社会に開かれた養成課程というふうに、今回の改革の方向性を打ち出してはどうかということを申し上げたつもりでした。これは議論していただければと思うんですけれども、ちょっと誤解があったかなと思いましたので、それも含めて申し上げたということです。
 それと、さらにちょっと申し上げてよいならば、単位数問題も非常にセンシティブな問題だと思いますけれども、少なくとも前回の主な意見等のところ、先ほどの前の7ページを出していただきたいんですけれども、私、印象的には、身の回りの教員たちに聞いたところでは、実は両方の意見があるなと、養成課程は非常に多様だなという実感を持っているんですけれども、前回のこのワーキングの中で、大学だけで今後24単位を賄い切れるのかという思いもあるという形で言葉が出ていますけれども、この言葉は恐らく24単位を賄い切れますか、大丈夫ですかというふうに社養協さんに投げかけがあって、社養協さんのほうでは、24単位はぎりぎりですみたいな応答があった。その投げかけのほうがピックアップされているので、ちょっと事実誤認ではないかなと。もちろんそこは議論の余地があると当然思っていますけれども、このまとめはあまりよろしくないのではないかと思ったところがありました。
 取り急ぎ以上です。ありがとうございます。
【青山主査】  ありがとうございます。まずは、養成課程の位置づけの根本的な話、それから地域に開かれたというところのもう一回確認の話、そして最後、前回の24単位の単位数の話も出していただきました。特に、1点目は本当に前提の話になるかなと思うのですが、この辺り、事務局から補足、応答いただけるところはありますでしょうか。
【藤岡地域学習推進課長】  御指摘いただきまして、ありがとうございました。岡先生の御意見をきちんと反映し切れてないところにつきましては、今後、当然反映させていければと思いますし、また、いただいた御意見は本当におっしゃるとおりだなと思っておりますので、そこをまた我々としてもしっかりと受け止めていきたいとは思っております。
 以上でございます。
【神山社会教育振興総括官】  神山から若干補足をしてもよろしいですか。
【青山主査】  お願いします。
【神山社会教育振興総括官】  まず、岡先生から御指摘があった社会教育士となる者の養成がメインかという、そこまでの話にはなってなかったんじゃないかということに関しましては、このワーキング・グループでは、そこの議論というよりは、養成課程ですとか講習ですとかの単位数、科目構成とかの話を御議論いただくところということでしたけれども、少なくとも社会教育特別部会とこのワーキングで議論した社会教育士と社会教育主事との関係も、講習の議論の中でさせていただいていたと思うのですけれども、今の時点でこれまでの議論を踏まえて事務局としては、社会教育士さんと社会教育主事さんが学ぶ講習については、少なくとも同じものを学んでいただくというのがワーキングで議論されていたという認識を持っていまして、これから言う話はまだ、親部会である特別部会でもう少し議論いただく必要があろうと思いますけれども、そういった前提を踏まえますと、講習の在り方についても、社会教育主事講習ではなくて、社会教育士の資格なのか称号なのかというのはありますが、その講習があって、社会教育主事になるにはその講習を受けなければいけないという仕組みになるということを想定していまして、それを制度上どう位置づけるかというのがあるのですけれども、社会教育主事になる人も社会教育士と同じ講習を受けて、社会教育士資格が今でいうところの講習を修了した主事になれるような要件を満たしている状態になるということなので、最初に書いてある社会教育士となる者の養成がメインというところは、主事になる方も社会教育士になっていただく仕組みにこれからなるんだよねというところを念頭に置きながら書かせていただいておるということですので、両者を分けるとか、主事の仕組みがなくなるとか、ないがしろにしているという趣旨では当然ございません。ただ、どちらも社会教育士としての資格を取っていただくということを考えるということと、これからは主事さんだけではなくて、主事にならないけど社会教育士として活躍する方も出てくるというところを踏まえて、こういった書き方をしていましたが、特別部会の議論も踏まえて、そういった趣旨が明確になるような書き方は工夫していく必要があろうかと思ってございます。
 あとは、社会に開かれた課程のところに関しましては、御指摘のところも踏まえながら検討していく必要があろうかと思っておりますので、ある意味、どういう教育課程とか科目構成にするかというところのみならず、どのようになるにしても、岡先生がおっしゃったような内容とかやり方みたいなのを盛り込んでいく、取り入れていく必要もあろうかということと思いますので、また、御議論を踏まえてそういったところをまとめなどにもうまく表現ができるようにできていったらいいのかなと思ってございます。
 あとは、単位のお話についても御指摘がございましたけれども、今回お示しをさせていただいた2案というのは、どちらも実習のところを少し充実させていただくとか、あるいは案1であれば、ある意味新たな科目組みをしていただくということも必要になってまいりますし、案2のほうに関しましては、こちらも新たな、より総合的に全体を統括して、最終確認的なことを演習しながら身につけられるような社会教育総合実践演習といったものをやっていただくということでございますので、実施する側のみならず、受講者側の負担なども勘案したり、そういったことが実質化されていけば、例えば案2であれば、総合実践演習の中で、特講で学んだ、ややアラカルト的なことも含めて、全体が統合されるような形で学習ができるようにしていただくイメージでございますので、その部分が、そういったところをやっていただく先生方、あるいはそれに対応して、授業時間だけではなくて、しっかりと学ばなきゃいけない学生側の負担なども考えたときに、こういった形にしてはどうかという御提案をさせていただいているという趣旨でございます。
 私から以上でございます。
【青山主査】  ありがとうございます。もちろん社会教育士の存在を踏まえたいろんな改定を考えているわけで、講習のときにも社会教育士を踏まえてということで言ってまいりましたけれども、さっき岡先生の御懸念は今の内容では、社会教育主事の養成じゃなくなっちゃうように見えちゃうというところだと思うのですけれど……。
【岡委員】  そこがかなり問題なのですよね。今の書き方はちょっと誤解を呼ぶなというのをすごく感じて。
【青山主査】  社会教育主事任用資格を取るための養成課程でもあるし、講習と基本スタンスは変わらないという理解でいいということですね。実際私のところは、卒業後に主事として活躍する卒業生もそこそこいますので、確認できてよかったです。ありがとうございます。
 その他、いかがでしょうか。
【藤岡地域学習推進課長】  先ほど青山先生からも御指摘いただきましたように、また私の御説明でもさせていただきましたが、あくまでも社会教育主事になろうとしている方もこの養成課程を経ていくというのは当然維持されるわけでございます。いわゆる社会教育士としての養成課程を経た人が、社会教育主事としての任用資格を得て、社会教育主事として任用されていくという仕組みになろうと思いますので、そこは今までどおりというか、社会教育主事になろうとしている方も同様の養成課程を経ていくというのは、そこは変わらないということでございます。
【青山主査】  ありがとうございます。
 志々田先生、手を挙げられていますね。お願いします。
【志々田委員】  ありがとうございます。今課長と神山さんのお二人に御説明いただいたのでここの文章の意図は重々承知しましたが、くれぐれも誤解を招いてはいけないことなので、繰り返しにはなりますが指摘させていただきます。社会教育が今後も確実に充実、発展していくための社会教育主事の理想的な姿は、大学での4年間の専門職としての養成課程を経て、専任で社会教育主事として採用されて活躍する姿だということを確認しておきたいと思います。もちろん、それが現実の社会ではうまくいってないことも重々承知してはおりますが。現時点での文章では、一般の行政で就職をし、そこから社教主事になるものがスタンダードなんだ、というように読めるんですね。そこを修正いただければなと。それが1点目です。
 2点目は、岡先生が言われた目的と講習等の関係や、方法、内容という側面での「地域に開かれた社会教育主事の養成課程」となる意義に加え、もう一つ加えたい点があるということです。大学で社会教育について学んで実習に出かけていく学生は、そこに初めて地域活動に関わる人も多く、将来の社会教育人材という意味だけでなく、社会教育主事の養成課程で学んでいる最中の学生さんも重要な社会教育人材だという姿がもっと見えるといいなと思っています。いろんなところで社会教育実習に来た大学生が実習後も、地元の社会教育の中で活躍していたり、地域づくりの活動に参加していたりと、社会教育の若手の担い手になっているというのはよく聞きます。
 それから、特別部会の審議中も発言がありましたが、高校の総合的探究の時間に地域課題や地域活性化について学んでいる生徒さんが多くなっていており、これら学校の中での学びは社会教育の特質を強くもっています。高校の総探で地域に出て学んだ経験を活かし大学進学後もより深く学んでいける場として、社会教育主事の養成課程を活用していただくという姿もとても大事だと思います。そういう意味で、開かれたというのは、単純に大学での学びだけで養成するというのではなく、地域社会の中でも活動することによって、さらに専門性が高まっていく、それこそ往還の話と同じ文脈として、「地域に開かれた」という言葉を少し補足していただけるといいのかなと私も思ったところです。
 最後3点目ですけど、私は社会教育総合実践演習っていいのかなと思っています。というのは、私が大学の教員をまだやっていた頃に、ちょうど教育実践演習というのが入って、教職課程の最後、実習が終わった大学生たちと4年間の学びの何を振り返り、どんな知の統合を促していかねばならないのかということを同僚たちと議論した記憶があります。社会教育の養成課程を持っておられる大学の先生方が、いま一度実践と省察の往還を考えていく上で、この社会教育総合実践演習という授業科目は1つの方向性を示すものとして位置づけられるのではないかと思っています。
 前回、社養協さんの御発表をお聞きしていて、とても印象的だったのは、社会教育主事養成課程は実に多様で、一律では捉えられないんだということを繰り返しおっしゃっておられた点です。それがまさに大学教育の自由度であるとも思っています。特講の内容を詰め詰めにこちらで設定をして、その内容を絶対やってくださいねという縛りを示すよりは、社会教育総合実践演習の中でどういうふうに実践と省察の往還をし、最終のゴールにたどり着くか、そういうことを考えてもらう機会を提案する改正になるのではないか、と思っています。
 この間、いろんな大学が実施している特講の内容を検索して情報収集してみたんですけど、本当に多様で把握しきれないほどでした。もしかして「この4単位分についてこれこれの内容を必ず入れてこんな風に実施してください」って各大学言ったときに、どれだけの大学が対応できるのかなという心配も感じます。大学にとってはとても負担の大きい改革にもなるのかな、とも思います。坂口先生が前から言ってくださっているような、いわゆるダイバーシティーに関わるものをちゃんと入れていくということは、ぜひともお願いしたいところではありますが、特講の内容設定を厳密にしてしまいすぎると、大学にとっては苦しいんじゃないかなと、思いました。
 以上です。
【青山主査】  ありがとうございます。今、特に2点目で言っていただいたところは、講習の場合には前と後ろが大事だとなっていますけれど、養成課程の場合には、前は想定しづらいので、後のフォローアップやネットワーク化が大切だということ、また課程の中で、将来にわたって活躍できるような要素をきちんと扱うというイメージだと理解しました。
 3点目は、案1より案2のほうがよさそうという趣旨でいいですよね、了解です。ありがとうございます。
 坂口さん、手を挙げられています。お願いします。
【坂口委員】  ありがとうございます。そろそろ案1か案2かという話題に入ってもいいのかなと思って発言させていただきます。ありがとうございました。社会教育総合実践演習、4年の後期にということを想定しての提案というのがかなり踏み込んだ御提案だなと思って、この資料を拝見しております。社会教育士を本当に目指す人しかこの課程を修了できなくなりますということをよいとする考え方がもちろんありますので可能かもしれませんが、私たちの大学では、卒論を書くとか演習2でやることがかなりあります。それと重ねて、この演習2単位を必修の中に入れることのかなり負担感。それは私の観点からすると学生にとってなのですが、がどれぐらい理解されるのかなと思っています。それが1点です。
 でも他方で、例えば、連携開設科目というんですかね、複数の大学間で科目を設定して、春休みとかに集中で履修できるとか、そういう方法があって、それがもしかしたらプラスアルファのようにカウントされるというような社会教育士を特に目指している人たちが履修できるような形にするのであればとてもいいなと思って、このアイデアを伺っていました。どれぐらい設置できるのかという、私たちのもちろんマンパワーの点もあるんですけれども、学生がいろんなことを4年生、場合によっては短期留学に行ったりする中で、この2単位を後期に設置するということの重さを想像しながら拝見していました。その意味では、実は案1のほうがスムーズに、特に社会教育特講の実質化というか、と実習を増やすことは私はとてもいいなと思っています。今までやはり振り返りの部分、どれぐらい時間を取っていいのかというのはちょっと迷いながら行っていましたので、2単位ということであるとやりやすい。なので、案1のほうが現実的かなとは思って拝見しておりました。
 以上です。
【青山主査】  ありがとうございます。今の話って、4年の後期、決め打ちじゃなければ大分変わりますか。
【坂口委員】  でも、4年生ですよね。
【青山主査】  どうなんでしょう。1、2年で単位を取り終わっている大学もあるなら4年次とは限らないかもしれませんが。
【坂口委員】  それは実習をどこで置いているかによるのかなと思います。
【青山主査】  でも、実習より後がいいというカリキュラムの順番で言うと、終盤に当たるものだとは思いますね。なるほど。了解しました。ありがとうございます。ほかいかがでしょうか。先生方ありますか。
 じゃ、坂口さん、もう一回どうぞ。
【坂口委員】  もう1点言うのを忘れました。教職課程と連携するってやっぱりすごく重要だと思っていて、教職課程の中でどう連携するのかというモデルを、ぜひここでもう一回示したほうがいいんじゃないかなと私は思っています。私の授業を取っている方は教職も頑張っているので、物すごい単位数を取るんですけれども、その方々が、教職課程の中で社会教育について学ぶ機会をどこかにちゃんと置いておくのは非常に重要だなと思いました。
 以上です。
【青山主査】  ありがとうございます。この辺は教職課程の改定を見守りながらどう弾を込めていくかという話なのかなとも思いますけれども、ありがとうございます。重要なところですね。
 今のところ手が挙がってなさそうなので、私も手を挙げさせていただきますけれども、案1か2かという話で言うと、恐らく今回、単位数の総数は減るんですけれども、案1と案2のいずれにしても、課程側の負担としてはちょっとずつ増えるんだろうと思っています。特にアラカルト型の特講にしないとすると、負担感が大きくなるのではないかと思います。教職課程との連携などを考えて、全体をコンパクトにしながら質を高めていく方向性自体は良いと思いますが、運営する側の負担としてどちらが大きいかというと、特にうちの大学をイメージすると案1のほうが負担が大きく感じるというのはあると思っています。新たに2コマを丸々つくり直すような形になりますので。実際、同じような状況の課程が多いんじゃないかと想像します。
 うちは、課程以外にも社会教育関連の授業がいっぱいあるんですよ。だから、あまり困らない方かもしれませんけれど、恐らく新設2科目つくるほうが負担が大きくて、4年次にもう1科目増えることの学生側の負担は確かに坂口さんがおっしゃるようにないわけではないと思いつつ、最後のまとめの授業を、中心的な教員が1コマ新たにやるほうが、今の制度からの移行はスムーズじゃないかと想像しました。うちの大学の場合、就職活動は早まっていますけれども、そこから進路につなげていくという意味では、4年次に社会教育の科目が1個あるのは、うちの学生にとってはそんなに大きな負担にならない印象があります。この辺はかなり大学によっても違いがあるかもしれません。
 2点目は、さっき志々田さんもおっしゃったように、養成課程を取っても社会教育と無関係な人として生きていく人が多いということは私も課題だと思っていて、なるべく社会教育のネットワーク、「同窓会型」とかいろんな言い方を人材部会でもしましたけれども、彼らを卒業後に社会教育につなぐような配慮が重要なんだということが書き込めるといいなというのはもう1点あります。
 3つ目は、基本的な枠組みは変えずという方針ですので、あまり座長が言わないほうがいいかもと思いつつ、私としては、講習の議論のときにも言いましたように、これを機に、科目名を「生涯学習概論」よりは「社会教育概論」としたほうが、この改革の趣旨にもかなうし、「社会教育講習」や「社会教育課程」のカリキュラムなのに概論の名前が「生涯学習概論」なのはやっぱり違和感があります。以前は「社会教育概論」だったものが、いろいろな経緯を経て生涯学習という言葉に置き換わったことはよく分かっているつもりですが、講習も課程も1個目の科目の名前は「社会教育概論」とする方が良いと思っています。、内容的にはそんなに大きく変えずに済むと思います。どちらの言葉を使うかはかなり重要だし、受講生に趣旨を伝えるものでもあると思うので、概論の名称は社会教育に戻してもいいんじゃないかなと思っているということを改めて意見させていただきます。
 以上です。
 岡さん、お願いします。
【岡委員】  先ほど細かな中身を発言しませんでしたので、少しだけ。今の社会教育概論にという方向性は私も賛同します。今の改革動向に合っていると思います。
 それから、案1か案2か問題は、案1の場合、幅広い地域課題についてまとめて学べるというのがそもそも引っかかっていて、それって意味があるのかなというか、ただ地域課題を学ぶだけということであればですね。だから、新しい科目をつくるのであれば、相当きちっと精査して、必要だね、だったら頑張らなきゃしようがないよねって、みんなが納得できるようなものにしていただきたいなと思うので、ここは要検討だなと思いました。
 案2のほうは、東委員が特別部会でおっしゃったあれから来ているところもあると思いますけれども、そういうホームルーム的な授業を持つことはいいと思うんですけど、私は2単位必要かなというところがそもそも疑問で、1単位で行けるんじゃないかと。うちだったら、秋休みあたりに2日間使ってやるだとか、集中型でやるか、1単位であれば、そういう工夫ができそうな気がしてというところを思いました。
 以上です。
【青山主査】  ありがとうございます。1個目の案1の特講のイメージが皆さんばらばらなのかもと思っていて、もともと講習にも特講がありましたけれども、いわゆる当時の「現代的課題」という用語で言われていたものと組みわせた「〇〇と社会教育」という項目がいっぱいありましたよね、情報社会と社会教育とか、多文化共生と社会教育とか。つまり、社会の中の課題と社会教育を結びつけて考えるための科目でした。しかし、現実にはこうなってなくて、例えば環境問題とか、「〇〇と社会教育」の前半の〇〇の部分だけの授業の中から選択するような、社会教育とのつながりが見えにくいもののアラカルトになっているところが多いという状況があります。案1における特講というのは、「〇〇と社会教育」といった項目を並べたような内容の科目というイメージで合っていますでしょうか。ここをどう捉えるかによって、次の議論も変わってくるのかなと思っていますが。
【藤岡地域学習推進課長】  よろしいでしょうか。今、岡委員から御指摘をいただいたことは、文章にきちんと説明し切れてなかったところはよくなかったなと思うんですが、岡先生が思っていらっしゃることは我々も同じことでございまして、ただ単に社会課題の知識を学ぶではなくて、当然この科目の中では、その社会課題をどう社会教育という手法なりを使って解決していくのかというところも当然踏まえて、あくまでも社会教育と様々な社会課題、地域課題を結びつけて学ぶというものでございます。そういったことを意図しているものでございます。
【青山主査】  そうすると、現行のカリキュラムで言うと、むしろ「社会教育課題研究」といった名称の趣旨に近いかもしれません。そういった科目を4単位新設するといったイメージのほうが、特講という名前を残すより、趣旨は見えやすいかもしれませんね、案1で行くならばということですけれども。ありがとうございます。どうでしょうか、皆さん、ほかに。
 井口さん、どうぞ。
【井口委員】  ありがとうございました。1つは、案1か2という議論ですけれども、まず両方に共通しているのは、社会教育実習は1単位から2単位に増やそうというところは、皆さん異論がないところなのかなとも思いながら伺っていました。私は、社会教育実習の実習生を受け入れる側の視点で言うと、社会教育実習が、学生にとって非常に重要な学びになるというのは異論がないところなんだと思うんです。実践と省察の往還を通じて実践力を高める学びに、この養成課程をよりよいものに改革しよう、充実させようというのが今回の1つの目玉になるんだというのはまず基本なのかなと思っています。
 その上で、学生が社会教育実習を通じて実践力を高める学びを充実させていくと同時に、地域や社会における実習のプロセスの中で、実践の場が若者や学生たちを受け入れていくことによって、よりよい実践が生み出されていくというような観点も私はとても重要なんじゃないかなと思っていまして、そういったことは今後報告書とか、こういった書類の中にきちんと盛り込まれていく視点となるべきじゃないかなと思っています。そのときに、私は個人的には、1単位よりは2単位以上、つまり、一定の時間きちんと実践に関わり切るという観点は重要なことなんじゃないかなと思っています。20時間弱ぐらいで、さくっと1単位で終わって、何となく体験してみましたみたいな形で終わるよりは、きちんと実践に関わっていくというような枠組みで実習を位置づけていくことはとても大事かなと思うんですけれども、他方で社会教育実習を受け入れるときに、必ずしも実践と省察の往還を実現できるような実践への関わりということがどこまでできているのかということも、いずれちゃんと検討しなきゃいけないんじゃないかと思っていて、要は聞くところによると、ウイークデーに来て、職員の雑用や事務作業のお手伝いをして終わっていくとか、もちろんそれが全て駄目だとは思わないんですけれども、そうした側面も社会教育の仕事の一つであるということは前提にしつつも、実践と省察を往還していくときの実践を学ぶというのは一体どういうことなのかということは、やっぱり問われていくのかなと思うんです。
 それを踏まえるとですけど、私は案1と案2で比べると、案2の、いわゆるホームルーム機能を担保したような、この社会教育総合実践演習、この科目のほうが魅力的に私には映りました。実際にこれをどう運用していくかというのは、大学の社会教育主事養成課程を編成されている皆さんの御意見を重視すべきだとは思いつつも、私は特講の内容は少し見直してもいいかなと思うんですけど、やっぱり特講を通じて、社会教育を構成する非常に幅広い領域や分野との関連性を学んでいく観点そのものはあってよいのではないかと。いわゆる地域課題解決のための学習みたいに、社会教育の守備範囲をあまり狭くし過ぎないほうがいいんじゃないかなと思うんです。そういう意味では、社会教育特講が幅広い内容を取り扱う、それをアラカルト的ではあっても、自分の関心分野に応じて学んでいくことは決して、課題があるばかりではなくて、むしろポジティブに捉えてもいいのかなと思っています。ただ、それをつなげるための科目としての総合実践演習というものをきちんと検討していくほうが生産的なのかなという印象を持っています。それを踏まえると、前回の話で「地域に開かれた養成課程」という議論がありましたけど、私はやっぱり「社会に開かれた養成課程」というほうが、より幅広い意味を持つんじゃないかと思うんですよね。単純に地域の課題解決を学ぶとか、地域人材が養成課程で講師をするとか、そういう話ではなくて、養成課程を通じて社会に関わっていく。その経験が直接本業にはならなくても、社会教育を学んだ学生が、いずれ地域の住民として、また関わり直すようなそういう学びになっていく可能性を込めて、より幅広い意味で使っていくべきだと意見を持っています。
 以上です。
【青山主査】  ありがとうございます。ほか、皆さんいかがですか。
【神山社会教育振興総括官】  すいません、ちょっとだけ、今までのコメントの中の補足をさせていただきたいと思います。よろしいでしょうか。
【青山主査】  神山さん、お願いします。
【神山社会教育振興総括官】  1つ目、坂口委員から、負担の軽減の話ですとか、教職課程との関係などのお話もあったかと思いますけれども、今出ている11ページの案の2の3つ目のブルーの米印のところでは、こちらは社会教育特講の新しい科目、統合的科目ができるわけではなくて、従来と同じように、様々な観点から関連のあるものを学んでいただくということなので、米印で書いていたのは、教員の教職課程を取っている方については、そちらで取っていて、社会教育に関連が高いようなものを、今までどおりなのか、あるいは今まで以上になのか、少し柔軟に認めていくといったことをすると教員免許との併修も進むと思いますし、負担という意味でも若干軽減になるかなと思っていたので、米印ですけれども、案2の形であればそういったこともできるかなということで書かせていただいてございます。ただ、繰り返しですけれども、特講のほうが少しアラカルト的なのを実践演習のところで、そのほかの学びも含めてまとめていただくというイメージで考えてございました。
 案1の特講のイメージは、既に今まで議論ですとか説明をさせていただいたとおりかなと思ってございますけれども、もともとの特講が、いろんな現代的課題ですとか、1つだけというよりは8単位ありましたので、いろんな角度から学んでいただくと、課題を複数学んでいただくような運用だったかなと思ったときに、この緑で書いた説明のところで「幅広い」としておったのは、単なる知識を詰め込むだけでいいという趣旨ではないんですけれども、従来の趣旨を踏まえると、1つだけで突き詰めるというよりは、幾つかの課題の視点を持ってもらった上で、さらに深められるような形になればということで書いてございましたので、そこの趣旨は、知識だけ入れればいいということではないんですけれども、一方で、課題研究のような形であると、1つだけをすごく突き詰めるようなイメージに近くなるかなと一瞬思ったので、御提案した意図としては、複数のものが、みんなが同じように学べるというイメージではどうかというので提案させていただいたということでございます。
 以上です。
【青山主査】  ありがとうございます。
 長岡さん、手を挙げられていますね。お願いします。
【長岡委員】  よろしくお願いいたします。養成課程に直接関わっていることがないので感想程度になってしまうんですけれども、委員の皆様方のお話とか前回の社養協の方のお話を聞いて、本当に養成課程、大学の学び、深いなというのを改めて感じたところと、養成課程は、社会教育士養成もそうですけれども、私どももそうですけど、社会教育主事を養成するという意味でも非常に重要なところなのかなと感じていたことと、あと案1、2で言えば、正直、どっちがいいのか私なんかは全く見当がつかないんですけれども、例えば、単純に単位数だけ少なくなったらすごくやりやすくなるのかなって、私なんか簡単に思っていたんですけれども、今までの意見を聞いていて、いや、そういうものではないのかなというのと、また、ほかの大学との連携した取組であるとか、そういうことにも発展していけるのって、そういうやり方もあるのかなというのも、聞いてみて、いろんな捉え方があるのかなと。
 また、先ほど青山委員も言っていましたが、例えば科目名を変えるとかダイナミックに変更できるというのであれば、そういったところもいいのかなと思いつつ、せっかく養成課程の見直しをしているのであれば、大学の社会教育主事の研究であるとか人材の養成であるとか、そういうものの充実につながっていただけるのが一番いいのかなと思って、養成課程の見直しが進んでいく上で、各大学がより一層養成課程を進めていこうと思ったり、大学の学生が、テーマの打ち出しじゃないですけれども、より社会教育養成課程を受けてみたいな、学んでみたいなって思うような改正になっていけばいいのかなというのを、感想程度ですけど、感じたところです。
 以上です。
【青山主査】  ありがとうございます。
 坂口さん、お願いします。
【坂口委員】  度々すみません。私が所属しているのが社会学部で、教育学部というのが本学にはありません。なので、社会教育に関連した科目というのは、社会学部の中で提供しているものと、あともう一つ、心理学部の中で提供しているものがあります。2つで社会教育士を養成していて、特に地方公務員を目指す学生たちにかなり人気です。なので、一般職として入っていった後、でも、社会教育士の経験、経験というか、そういう職種があることを知っていたり、そういう学びをした学生はいろんなところで実際に地方公務員として活躍していらっしゃいます。
 何度も言って申し訳ないです、そういった方が案2の4年生の仕上げとなるような演習を追加で履修しなければならない。それは、社会調査なんかをやりながら卒論を書いて、それは割と時間がかかって、社会学部の卒業生として出ていくわけですけれども、にプラスして1単位を、卒業に必要な単位数を超えて恐らく取ることになると思うんですが、それを挟むことで、そういった学生たちがいなくなるなというのが単純に私の予想です。前回も、様々な養成課程の在り方がある、100通り以上あるということを教えていただきましたが、きっと同じような立場の大学がたくさんあるのではないかなと思うと、社会教育に関連する科目を実質これ以上増やすということですね。演習の部分が増えるのですが、私からすると、大丈夫かなとはちょっと思います。
 以上です。
【青山主査】  ありがとうございます。悩ましいですね。1個私からの確認は、例えば案2をベースに考えたときに、この演習、実習、課題研究のうち1科目以上の2単位の枠と総合実践演習の関係が見えづらくなるという感触はあります。そこで何をやれば……。うちなんかは現状、課題研究という授業が2単位ありまして、ここが実習の準備と振り返り、つまり、ホームルーム的にこれまでのまとめをしながら、事前事後学習を運営するという立てつけで私がやっていまして、今の総合実践演習に近いようなことを課題研究と実習をセットにする形で運営しています。
 そうすると、確かに、どっちかの2単位でいいような気もします。単位の総数だけの話になっちゃいけませんが、大学の裁量でできる部分を残すとしても、下の2単位と2単位の関係性はもうちょっと吟味してもいいのかなと思っているところです。そうすると、その下は総合実習演習を2単位にして、これは3、4年次どこでもいいから、ホームルームをちゃんとやりなさいという指示だけにしてあげると総単位数は減って、追加の負担を少し小さくすることができるのかなと思ったりもしています。
 志々田さん、お願いします。その次、水野さん、お願いします。
【志々田委員】  水野さん、すみません。社会教育演習って社教主事講習にもある科目なのですけど、これは全国の社会教育主事講習の報告書を頂いたりすると、本当に千差万別で、いろんなことをやっていることがわかります。大学の演習も、多分青山さんのところのようなやり方をやっていれば全然違うことをやっているところもあると思うのです。今青山先生がおっしゃってくださったように、社会教育演習とか社会教育課題研究というところで何をすべきなのか、どんなことをやってほしいと思っているのかということをきちんと入れ込んでいくことによって、ここをきちんと3単位のままにしても、いま議論している改革の方向性を理解していただけるのかもしれないな、と思いました。
 以上です。
【青山主査】  ありがとうございます。
【水野委員】  よろしいですか。
【青山主査】  ぜひお願いします。
【水野委員】  簡潔に。千葉県の水野です。よろしくお願いします。私も長岡さんと一緒で、養成課程はあまり詳しくないので、感想を大学生の立場になって考えてみました。基本的に私は、坂口先生がおっしゃるとおり、負担になるようなことはあまりよくないなと思っていて、もう最後までやるんだと、社会教育主事を取るんだ、みたいな人ではなく、興味・関心で何となく受けているみたいな人って結構多いんじゃないかなと思っています。そういう学生の皆さんが最後までちゃんと受講できるようなのは案1、案2どちらなのかなと思ったら、私は案1なのかなと思いました。私も大学生のときにそうだったのですけど、忙しくなると、どうしても最後まで受講しなくなることがあって、そういう中途半端になると、より社会教育から離れるような気がしています。悪い言葉で言うと、もう最後まで取れなかったから社会教育はいいや、みたいな、そのような状況になるよりは、取りやすくなるのは案1なのかなと思いました。ごめんなさい、詳しくないので何とも言えないのですけれども、学生の立場から考えると、取りやすいのがいいかなと思ったところです。
 特に大学の養成課程は、大学院とかもある中で、社会教育のスペシャリストではあるけど、スペシャリストの中の手前というか、卵みたいな方を養成するほうだと考えているので、すごく軽くというか、入ってみたらすごく楽しかったみたいな、ホームルーム的なのはそうなのだと思うのですけれど、そのように学生のみなさんが思えるほうはどちらなのか、で決めたいと思って、案1かなと思いました。
 長くなりましたが以上です。
【青山主査】  ありがとうございます。なるほど。どうでしょう。アイデアのまま話し過ぎてもあれですけど、坂口さん、さっきの下の2つを改革することで、実習の後ろに何か科目を設定するとしても、下の演習の枠のところの科目を整理するという形だと、さっきの御懸念ってどうなりますか。
【坂口委員】  3年次に、実習とセットでこの部分をカバーするという話であれば可能です。4年次となるととても難しいなと思って、今ずっと伺っていたところです。
【青山主査】  なるほど。うちの感覚だと、4年次が1科目増えるから、そこで資格を挫折する学生がいるという感覚はあまりなくて、取り始めたら最後まで、履歴書にも書きたいし、最後の2単位はそんなに、嫌々かもしれないけど来るだろうとは思っていて、僕の見えている風景だと、そんなに負担感がないんですよね。大学の裁量がある程度あれば、そこはクリアできるのかなという感触も持っていますが。
【坂口委員】  可能です。だから、演習2って私たちが言っているんですが、4年のゼミを取って……。
【青山主査】  それは社会教育課程じゃなくて、いわゆる大学の卒論を書くゼミという意味ですか。
【坂口委員】  そうなのですよね。プラスして取ることにはやっぱりなるので、そこでぐっと、たくさんいた人が絞られる。事実上、社会教育士を取りたい人に絞られるのは確かです。
【青山主査】  なるほど。そういうことか。承知しました。さあ、いかがでしょうか。何となく出そろってきたでしょうか。養成課程、かなり具体的な話も出ていますので、実際案1、案2を事務局に出していただいて、次回取りまとめになりますので、今のあたりを踏まえていくと、何となくですが、案2をベースに負担をどう調整するかみたいなところが論点なのかなと理解をしています。その際、社会教育主事の養成でももちろんあることは前提の部分に書き込んでおきながら、社会教育士をある程度前に出す書き方にすることや、地域との関わり方、あるいは卒業後の繋がりの作り方も含めて補足的に、望ましい方向性がもうちょっと書き込めるといいとかということは皆さんに出していただいたとおりですが、具体的なカリキュラムの方向性については、何となくそんな方針を踏まえて事務局に文にしていただくような、そんな方向性で次回を迎えるでいいですか。大丈夫でしょうか。
 井口さん、お願いします。
【井口委員】  青山さんのさっき提起されていた案2の場合、下の2つの科目の関係が見えにくいというのは非常に重要な指摘な気がしていまして、つまり、総合実践演習を科目として特出しして増やしているので、当然これは新設の科目が必要になるという確かに見え方ですよね。それは大学にとっても負担だし、学生にとっても負担になる可能性があるという坂口先生の御指摘だと認識をしていまして、そうであれば、ここを統合するとか、そういう方向性はあり得るんでしょうかという質問です。つまり、この案を考えてくださった意図と、あとは大学のカリキュラム編成、実務上のやり方としてどうなんでしょうかということなのですけど。
【青山主査】  ありがとうございます。さっき言ったように、うちの課程なんかだと、それは現にやっていることとかなり似てくるのでイメージしやすいということはあります。あとは、事務局的な手続の話や、あるいは総単位数を減らすことへの議論ももちろんあっていいと思うんですけれど、その辺りの議論どうでしょうか。言い足りないことがあれば、今の井口さんに対する応答として。
 岡さん、お願いします。
【岡委員】  例えば今議論になっているのは、下の2つを一緒にして4単位にするとか、そういう話になりますでしょうかという質問なのですけれども。
【青山主査】  私の理解では、4単位にするか、もう1個にして2単位にするか、どっちもあると思っています。
【岡委員】  もし1つにして2単位だと、私のところでも社会教育演習は卒論ゼミと重ねてしまっているんですよね。だから、実質的にホームルーム的なことはやらないだろうなと思う。でも、実態としてそういうのが必要だという感も持っていて、だから、1単位分ぐらいだったら、もうちょっと努力してつくるというのはありだなと思っているんですけど、2単位にしてしまったら、申し訳ないけれども、私だけではなくて、多くの大学が今のままかなという印象は持っています。
【青山主査】  なるほど、そうか。ごめんなさい、私がそこが見えてなかった。つまり、卒論ゼミ、いわゆる卒業研究に当たるゼミをこの社会教育演習に充てている大学が結構あるということですよね。
【岡委員】  だと思います。
【青山主査】  なるほど。そうか。うちがそうじゃないから、そこが見えていませんでした。そうすると、演習の中にこれを組み込んじゃうと、逆にホームルーム機能が消えちゃうという面があるんですね。
【岡委員】  2単位にするとですね。
【青山主査】  さっき岡さんがおっしゃったように、ここを1単位にして、例えば長期休みにできるようにするとか、そういう工夫のほうが現実的だとおっしゃったのはそういう意味ですね。
【岡委員】  そうですね。先ほどの坂口先生の他大学との連携とかも面白いなと思いますし。
【青山主査】  そうか。これ、完全に吸収して2単位にしちゃうと、卒論を書くようないわゆるゼミと重ねているところは消えちゃうのか。すいません、そこ、私、分かっていませんでした。ありがとうございます。確かに。どうでしょうか。でも、必要な論点は結構出てきた気がするので、今のあたり、消し過ぎてもいけないけど増やし過ぎてもいけないあたりがいけそうですか。事務局の皆さん、どうでしょう。今ぐらいの議論で次回を迎えてもいいですかというのを聞くのも変ですけど。
【神山社会教育振興総括官】  御議論ありがとうございます。今までの議論を踏まえて、何らかお示しできればなとは思っておるんですけれども、1つは社会教育総合実習演習のところは、今、単位数の問題という形にもなっていますし、坂口先生からは時期の問題、いつやるんだという話も出ておったかなと思っておりまして、一般論で、私が言うのもあれですけれども、実習ですと今までも1単位ではございましたけれども、演習ですとか、ほかの単位だとなかなか奇数はやりにくいのかなという気もちょっとしてございました。そのため、総合実践演習が2でも、実施時期を工夫することで実施できるという話でいけそうなのか、もしくは井口さんの御指摘が、すいません、完全には把握し切れてないところがあるんですけれども、大くくりにすることで大学の裁量をうまく使えるようにしたらどうかという御趣旨だとすると、違っていたらまた御指摘いただければと思うんですが、今の案2で言う下の3つ、実習や選択科目と、新たにつくろうとしている総合実践演習をもう少し大くくりにするとやりやすいのではないかということかと私は受け取りました。
 志々田先生も、ここで何をやってほしいんだという、ここというのは、今3単位である選択のところで何をさせてほしいのかを明確にしたらいいんじゃないかという御指摘もあったかと思いますので、大くくりにしていく方向性もないわけじゃないのかなと思うんですが、一方で、選択科目のままで指定をすると、仮に4とか5にして大くくりにしたとしても、何をしてほしいのかが伝わりにくいところもあるかなと思いますと、例えばですけれども、社会教育総合実践演習、先ほど1にするのは、奇数はどうかというのを申し上げたわけですが、ここを仮に1にして、選択する中で、今は社会教育演習となっていて、新たな科目は入れてないんですけれども、バッファー的に、総合実践演習、2単位できそうなところは、選択の中で選択の分としてやってもらってもいいよとかいうやり方もあるのかなと思ってございます。なので、全く大くくりにしてしまって、どれでもいいよ、従来どおりでいいよというメッセージはどうかな、と思う一方で、必ずやってねと、ただ1にするのか2にするのかのあたりを少し選択しやすくしておくみたいなやり方はあるのかなと思ってございました。
 蛇足かもしれませんが、実習のほうはおおむね2単位でいいという感じかなとは思っておるんですけれども、負担全体で考えるみたいな話ですと、実習のところも含めて1にしておいて、別の形ですとか、あるいは、これは多分難しいかなと思いながらお話するのですけれども、特講のところを、ある意味特講で学んだこととその他のものを含めて総合実践演習みたいなことでまとめていただくと思うと、特講のところも含めた形でいろいろやらなきゃいけないことを明確化しているみたいなこともあるのかなともちょっと思いました。
 何が言いたかったかというと、組合せですとか柔軟化、あるいは大くくり化みたいなことはいろいろやり得るのかなとは思うのですけれども、1つの案としては、時期で調整し得るのか、という話と、あとは選択科目が、新たな総合実践演習のところも含めてバッファー的に使えるように、単位数を1にするのか2にするのかも含めて調整するような考え方はあり得るかなと思いながら聞いておりましたので、ちょっと意を酌み取れてないところもあるかもしれませんが、コメント、御意見という形で、補足や修正をいただければと思っております。
 以上です。
【青山主査】  ありがとうございます。恐らく基本的な論点は結構出ていると思うのと、あと前回の話の続きで、やっぱり養成課程の多様性を踏まえたものにしないと実効力を持たないというところもあると思いますので、今いただいた方針で少し案を練っていただくような形で委ねるのがいいかなと思っております。いかがでしょうか。
 そうしたら、よければ、もしまた思い出したら言っていただくとして、そろそろ2つ目の議題に移っていってもいいでしょうか。2つ目は報告書案のまとめの話になっていきますので、議題2についての説明をお願いしようと思います。事務局からお願いいたします。
【毛利地域学習推進課長補佐】  青山先生、次の議事に行く前に、私も事務局案としてずれたものをつくってはいけないので、最後、ちょっとだけ確認させていただきたいんですけれども、今の最後の提案のところで、今投影している11の下の枠囲みで下から3番目のところ、今、社会教育演習・社会教育実習・社会教育課題研究で2で提案させていただいているんですけれども、仮にこの実習を充実して2にしたときにもまだ選択の中の実習は必要かどうかというところで、今の社会教育実習1を2にすることで、下の選択になっている実習は、省令上はなくてもと言うとあれなのですけれども、明示的に置かなくても、そこは何か不都合はないものなのでしょうか。どうなるかというと、社会教育演習と社会教育課題研究の選択になったとしても、です。
【青山主査】  今3科目併記されているものを、3科目じゃなくて2科目から2単位にするという意味ですね。
【毛利地域学習推進課長補佐】  そうです。そうなったときの不都合があるかどうかということです。今、実習を充実する方向は、皆さんのコンセンサスを得られているのかと受け止めたところもあります。先ほどの大くくりにするという案もあるのですが。
【青山主査】  うちは大きな影響を受けない側ではありますけれども、あるとすれば、の想像で言うと、実習を3単位とか4単位やることができなくなるということが1つありますよね。
【毛利地域学習推進課長補佐】  増やして実施したい大学が……。
【青山主査】  例えば2年次にも3年次にも、課程の前半でも地域に出ていって、最後、がっつりした実習も後半にやっているような大学も聞くので、そういったより実践と省察の往還にこだわってやる場合に、例えば実習3単位とかというようなことをやっている大学があるとすると、それができなくなっちゃうのはもったいないかなというのはあります。多くの大学にとってはそんなに関係ないと思うんですけど、グッドプラクティスとかこだわりプラクティスを邪魔しないためには残してもいいのかなという印象がありますが。
 坂口さんが手を挙げている、どうでしょうか。
【坂口委員】  同じです。4単位で、もう一つ、実は置いています。それはほかの社会調査実習という社会学部の科目と合わせるために報告書までつくるパターンというのも実は置いているので、入れておいていただいたほうがかなりありがたいのは実情です。
 以上です。
【毛利地域学習推進課長補佐】  分かりました。ありがとうございました。
【青山主査】  毛利さん、よろしいですか。それで大丈夫ですか。
【毛利地域学習推進課長補佐】  先ほどの社会教育演習と社会教育総合実践演習の重なりもありつつ、両方あったほうがいいのかという話にもちょっとつながるのですけれども、役割の小大はありつつも、両方あったほうがいいということもまた言えるのですかね。
【青山主査】  少なくとも今のような実態を考えると、この3科目併記の枠については、3項目併記を生かしたほうがいいというような状況だと思います。
【毛利地域学習推進課長補佐】  皆さん好きに組み合わせられるという。ありがとうございます。
【青山主査】  ありがとうございます。そうしたら、次の議題に移っても大丈夫そうでしょうか、皆さん。よろしいですか。そうしたら、また思い出したら言っていただくとして、事務局からの説明に移ってください。事務局から議題2の説明をしていただくことできますか。
【藤岡地域学習推進課長】  今まさに議題1についていろいろ御意見をいただいたところなので、こちらでまた整理をさせていただきたいと思っております。ただ、意見がいろいろ出ているかなと正直思っておりまして、現時点で事務局案はこれですというのを次回きちんとお示しするためにも……。
【青山主査】  もうちょっと議論しますか。
【藤岡地域学習推進課長】  まず、新しく御提案させていただいた総合演習について、時期をある程度、例えば3年生でも取れますよとか、もしくは単位数も2に限らず1でも可能ですよという柔軟性を持たせればいいのか、いや、そもそもこれがあること自体が負担であって、社会教育士になろう、社会教育主事になろうという学生の意欲をそぐという、非常に大きな影響を与えるのではないかというと、それはどちらになるのかと思っております。要しますと、柔軟性を持たせれば課題は解決できるのか、そもそも論としてやはりこれはまずいのではないのかという御意見であるのか、そこをはっきりさせていただけると我々としても整理がしやすいなと思うのです。
【青山主査】  なるほど。ありがとうございます。実践と省察の往還とか、それからホームルーム機能と呼んでいたものに意義があるということの共通理解はあると思うのですけど、それをどう実装し得るかということだと思うので。
 坂口さん、手を挙げられていますね。ごめんなさい。どうぞ。
【坂口委員】  ありがとうございます。何度も失礼いたします。私たちの学科では、1人の担当教員、私が今責任者ではあるのですが、が全て見るということを、やはりハラスメントの防止の観点から選べるようにするということにいつも気をつけて設置しています。その意味では、ホームルームを持つとすると、私のところに皆さんがやってきて卒業するということが、多くの学生にとってはやはり窮屈になる場合もとてもありますし、出口を狭める機能を持つ、それがゲートキーパーになるんだという考え方は十分理解していますし、上手に運営していらっしゃる大学はあると思うんですけれども、もしこれが実装されたら社会学部にある私の養成の場所では、もしかしたら撤退しなきゃいけないかなとか、どんなふうにできるかなというのはかなり議論が必要だなと思って聞いております。私の立場ばかり言ってごめんなさい。
 以上です。
【青山主査】  いえいえ。1個質問なのですけど、いわゆる卒論を書くゼミがこの社会教育演習の枠に入っていて、いわゆる実習とかを振り返る枠というのはどうなっていますか。
【坂口委員】  今は3年生のゼミとして両方やっています。演習とゼミを重ねてやっています、1単位なので。3年のうちに完結します。もう一つ社会教育実習というのがあって、そちらは報告書を書くような、社会調査をするような実習があって、選べるようになっています。
【青山主査】  なるほど。ありがとうございます。ほか、皆さんいかがでしょうか。これまでの講習や全体の必要な力、身につけたい専門性という議論から考えたときに、これまでの内容、全体としての単位数は少しコンパクトにしつつも、実践と省察が往還したりとか、ホームルームって呼んでいたような単位の実質化を図っていく仕掛けをどこかに入れられるといいという方向性は見えているかと思います。ただ、それで撤退する大学が増えるようなことでは本末転倒なので、例えば1単位に春休みにやるとかでも難しいでしょうか。
【坂口委員】  多分、広く多くの人に取ってもらいたいのかという話と、やっぱり実質化して、きちんと社会教育士を志す人に卒業してほしいのかという、そういう理念の違いになっているのかなと思います。
【青山主査】  どうでしょうか、皆さん。もう一つ確認しなきゃいけないのは、実習を2単位にするときに、単純に実習時間を倍にするという話ではないという記載になっているのを確認しておきましょうね。つまり、単純に倍にするのではなくて、この中にも事前事後があったり振り返りがあったりするのを含めて2単位と呼んでいるので、実践と省察の往還自体は、2単位化した実習にも組み込まれているという趣旨だという点も重要だと思うんですけれど、いかがでしょうか。
【神山社会教育振興総括官】  今、坂口委員のほうから、広めに取ってもらうようにするのか、もう少し実質化するのかという話もございましたけれども、ここの議論、講習の中身ですとか、あるいは養成課程の中身の議論の中では、新たに求められる社会教育士さんの求められる能力をどう身につけるかと、どちらかというと実質化に近い議論で進んでおったかなと思っておりますし、我々もこれから社会教育を広めていくとかみんなに認知してもらうときに、核になる、キーになるのはまさに社会教育士さんだと。社会教育士さんがいろんなところで社会教育の素養を持った活動をすることで、周りの人にも社会教育っていいなとか、社会教育があることで自分の生活がよくなるなみたいなところを感じてもらえるようにしていきたいと思っておりますので、その意味で、力点としては、実質化のほうをいかに確保していくかというところが重要かなと我々としては思ってございます。
 その上で、もう1点付け加えれば、ワーキングでも議論いただいておった導入的講習のような、より裾野というか、入り口を広げていって興味を持ってもらうといったところは、別のやり方のところも含めて広げていくところはあるかなと思っておるので、それらも踏まえて、士になる人に関してはさらに質を上げ、また、裾野を広げることで士になろうと思う人たちを増やしていくということは両輪として進められたらいいなと思ってございます。
 1点、我々が御提案させていただいた趣旨としては、総合実践演習というのがホームルーム的なというか、総まとめ的なという意味でどうかということでお示しをしましたけれども、先ほどの実施時期の話ですとか単位数の話という意味で、私の説明の大くくりというのが分かりにくかったかもしれないんですけれども、社会教育総合実践演習は、私どもとすればやれたら意義があるかなと思っていますので、やってもやらなくてもいい科目に大くくりにするという意味ではございませんで、例えばこの実践演習を1単位から2単位でやってくださいという示し方をし、社会教育演習、今選択的になっているところを2単位から3単位でやってください。全体としては22は確保してください、ですけれども、総合実践演習をやれるところは2でやっていただいたり、難しいところは1にして、いいタイミングでやっていただくというような、そういう意味での柔軟性を持たせてはどうかということを大くくりという言い方で申し上げました。そのため、示し方としては、この表に入れる場合、1から2や2から3にして、合計のところは22以上ということを示すという方法はあるかと思っておりましたので、裾野を広げる話と、社会教育士としてどれだけ質を上げていくかといったところの両論から、そのような単位数の調整でうまくいくのであればどうかなということで、さらに御意見、御議論をいただければと思ってございました。
 以上です。
【青山主査】  ありがとうございます。今のところ、追加で御意見をいただける方はいらっしゃいますか。
 岡さん、お願いします。
【岡委員】  基本的には実践演習1から2とか、ちょっと柔軟性を持たせて組み込むという方向に賛成なのですけど、さらに、社会教育総合実践演習の運用をホームルーム的な、ホームルームって言っちゃうと、かなり固定的な感になるかもしれないので、各大学でそれに近いことができる授業をそれに当てはめていくとか、そんな感じで運用できれば、私のところでも、あの授業をここに置けば、そしてもうちょっとホームルーム的なところを強化すれば、今までの延長上で、全く新しい科目をつくらなくてもできるかもと思ったところがありましたので、そういうものとして描き方で実践演習を立てたほうがいいと思うんですけれども、立てた上で、でも運用がかなり自由になるようにすれば、負担の問題と方向性を新しく出すという両立ができるかなという印象を持ちました。
 以上です。
【青山主査】  なるほど。確かにホームルームという言い方、我々、便宜上使っていましたけど、独り歩きし過ぎないほうがいい言葉だと思いますね。ありがとうございます。どうでしょうか。今何となく、具体的には2つぐらい案があるのかなと思っていて、案2をまずはベースにして考えるということは共通理解でいいかもしれませんけれど、総合実践演習をかなり柔軟にした形で、負担をなるべく減らす工夫をした上で組み込むというのが1つ目の案。もう一つは、恐らく総合実践演習という案自体もなくして、現行の形に注意書きをいっぱいつけるというぐらいでしょうか。例えば実習の中には振り返りやホームルームを組み込んで欲しいこと、この下の2単位の枠や特講の中で社会課題を踏まえて社会教育の役割を考えることや、最後のまとめをすることを課程のどこかでちゃんとやってくださいという米印をいっぱいつけた形で、総合実践演習自体は無くすくらいかなって思っていましたけど、いかがですか。多分、今のお話だとそのどちらかが現実的なのかなと思っていますけれど。
 坂口さん、お願いします。
【坂口委員】  ありがとうございます。私も社会教育士をぜひ取りたい人がきちんと学んで出ていくということは大賛成ですし、社会教育士が増えて本当に活躍してほしいと思っていますし、これを取ったことで社会教育の考え方を自分の持ち場に生かすということを応援していきたいと思っています。今、岡先生の御指摘があって、社会教育総合実践演習を何かに充てるということが可能であればという可能性をいただいて、それならもしかしたら置けるかもと今考え直しています。なので、2から3、1から2という形で22単位。ちょっと減ってしまいますけれども、それでも実習を実質化するんだ、実習のその後を実質化するんだということを打ち出すためには、せっかく新規で変わっていくということを象徴するような科目名を隠す必要はあまりないのかなとは思っています。
 以上です。
【青山主査】  そうやって柔軟に、ある程度大学ごとの、養成機関ごとの裁量を担保しつつ、どこを最低ラインにするかはこれからまた議論があると思いますけれども、「総合実践演習」という名前を残しつつ、なるべく柔軟にするような形を1つベースに、次の案を考えていただくような形はいかがでしょうか、事務局の皆さんを含めて、よろしいですか。課長、いかがでしょうか。
【藤岡地域学習推進課長】  皆さん、いろいろ御意見をいただきまして、ありがとうございます。また、青山先生にもまとめていただいて、ありがとうございます。今おおむね皆さん、方向性が共通認識できたのかなと思いますので、今いただいたことを次回に改めて御提案というか、報告書案に盛り込んでお示しができればなと思っております。基本的には、「社会教育総合実践演習」という科目名は明記をさせていただき、単位数は1から2単位という形で柔軟性を一定程度持たせる。その代わりというわけではないんですが、その上の欄にある社会教育演習、社会教育実習、そして社会教育課題研究を今2単位ということで変更案を出しておりますが、これを2から3単位という記載にさせていただく。時期等々につきましては、基本的には実習の後とは思っておりますが、3年次もあり得る、必ずしも4年の後期という固定的な時期ではないというような、ある意味柔軟性を持たせるということで、おおむね皆さん御了解いただいているのかなとは思っておりますが、よろしいですか。
【青山主査】  今日の議論は、多分そんな落としどころでひとまずいけるんじゃないかと思っております。
【藤岡地域学習推進課長】  ありがとうございます。
【青山主査】  志々田さん、お願いします。
【志々田委員】  ちょっと前の社会教育実習が入ったときのことを思い出していて、本当に全部の大学で実習ができるんだろうかってすごい不安がありました。今言っている社会教育総合実践演習よりも、もっと大きな不安だったような気がするんです。でも、何年か続けていくうちに、実習がとても大事だという効果が実感されるようになり、もっと増やしたいというようなことまで社養協さんからおっしゃっていただけるような、そんな時代の変化を感じています。この養成WG内でも、実習がとても大事なんだというような議論が繰り返し行われてきたとも思います。総合実践演習も、最初は大学の裁量でうまくやっていけるように少し柔軟性を持たせたまま走らせてみて、もしかしたら、ここはもっと大事だとなっていただけるような時代の変化が起きてくれたらいいな、なんて思っています。なので、特出しして入れてみるというのがいいのでないかと、じゃないと変化の方向性をしっかり示せないんじゃないかな、という気持ちも持っています。
 以上です。
【青山主査】  ありがとうございます。特に専任がいないようなところの負担とかはもちろん配慮しつつだと思うんですけど、入れる方向でぜひ次の案にしてみるということで考えてみるのがいいかなと思っています。ありがとうございます。
 じゃ、ちょっと時間が短めですけど、最後、報告書の案を皆さんで確認するという時間にしたいと思いますので、短めになってしまうかもしれませんが、報告書の現状を事務局から説明していただいてもいいですか。
【藤岡地域学習推進課長】  資料2でございます。修正したところだけ御説明させていただきます。
 まず8ページでございますが、まさに検討に当たって踏まえるべき方向ということで、社会教育人材に求められる力というものについて、前回いただいた御意見などを踏まえて書き加えをさせていただいているところでございます。
 あと12ページでございますが、受講資格の見直しのところの、一定の講習を受けた場合に受講資格を授与できるような仕組みについてなのですが、こちらにつきましては、一定の水準を満たす講習等ということについては、「導入的講習」という表現を用いてはどうかという御意見もございましたが、前のページなのですけれど、11ページの2段落目の「このため」というところから始まる段落ですが、導入的講習につきましては定義づけをしておりまして、より平易で短期的で社会教育の基礎的な内容を学べる導入的な講習、これを導入的講習というのだということをしておりますので、そのときも御指摘があったかもしれませんが、現行の受講資格とのバランスを図る必要もございますので、期間や内容についてどういったものにするのかというのは今後詰めて議論していく必要もあると思いますので、その結果、短期間でない可能性も当然ありますし、基礎的な内容だけでいいのかということも当然あり得ると思いますので、導入的講習となりますと、ある意味そういう内容を縛ってしまうことになるので、講習等ということで、表現をいかようにも読めるような内容にさせていただいているというものでございます。
 私からは以上でございます。
【青山主査】  ありがとうございます。基本的には、毎回見ているものと、前回とそんなに大きく変わっていないわけですけれども、「導入的講習」という用語の使い方であるとか、あるいは専門性に関する部分で少し手が入っているということです。先ほどもお話がありましたとおり、次回恐らく最終回になると思いますので、今お気づきの点は出していただいて、それを踏まえた最終案が次回、今日の養成課程の議論もまたそこに入ってくると思いますけど、最終案をみんなで確認する時間になろうかと思いますので、あと20分弱ですけれども、ぜひお気づきの点があれば御意見をお願いできればと思います。皆さんいかがでしょうか。
 毎回こだわってごめんなさい。皆さんの手が挙がるまでに細かいところだけ1点。8ページ目なのですけど、「共同的な学習」の「共同的」をコラボレーションのほうにしたいんですよね。8ページの下なのですけど。ここですね。「特に、上記1~3の実現を図る上で」。この2行上の「協働」のほうがここは意味が通ると思います。ここで出てくる「協働」はもうそれに統一したほうが分かりやすいですし。
【毛利地域学習推進課長補佐】  失礼しました。「共同学習」というところを「共同的な」に直したほうがという趣旨と間違えてしまいました。
【青山主査】  「な」という言葉を入れたほうがいいということと、漢字を変えようという2個提案したつもりでした。上と同じ「協働」に合わせるという趣旨でした。すみません、細かいところですが。
【毛利地域学習推進課長補佐】  失礼いたしました。
【青山主査】  ありがとうございます。と何となく先陣を切ってみましたので、皆さんいかがですか。何かお気づきの点ありますか。時間も短めですから、ぜひある人は言っちゃってくださいね。逆にだんだん回を積み重ねることに、割と出尽くしてきたのであれば、それはそれで喜ばしいことなのですけど。
 井口さん、お願いします。どうぞ。
【井口委員】  今どこまで細かい指摘をするかというあれもあるんですけど、要は、もうかなり最終段階かなと思うと……。
【青山主査】  迷ったら言っちゃって大丈夫だと思います。
【井口委員】  大丈夫ですか。じゃ、すいません、行きます。例えば4ページの上から8行目、「概して、社会教育主事ではなく、社会教育士となる上でも」云々とあるんですけど、「社会教育主事ではなく」と言ってしまってはまずいという意味です。それから、その3行下の「さらに」から始まるパラグラフの「社会教育士に対する信頼を保つとの観点からは」のところが、ちょっと意味が通りにくいかなと思ったので、「社会教育士の専門性に対する信頼を保つといった観点からは」という表現のほうがよろしいかと思いました。このペースで大丈夫ですか。さくさく行きますね。
【青山主査】  でも、1個1個は結構細かいようで本質的な気がするので、ぜひ続けてください。
【井口委員】  すいません、じゃ、続けます。5ページ目です。上から9行目「講習の受講は」のパラグラフ、「既に関連する活動を行っている人にとっては」、ここだけ「人」という表現が使われているように思われるので、「者」のほうを使われたほうがよろしいかと思いますが、もし意図があれば後で御指摘ください。
 5ページ目の「講習の受講は」のパラグラフ、「行っている人にとっては」という表現がありますけれども、ここは「者」かなと。
 それから、8ページ、今青山さんが「協働的な」という表現、私はここの表現はそんなにこだわりはないのでいいかなと思うのですけど、その上のマル3の辺りに入れてはどうかなと思っている表現として、部会で議論があった表現を何を採用していくのかみたいなことなのですけど、「民主主義と住民自治の醸成」みたいな言葉が部会の議論の中で使われていて、それは前回の資料で拾われていたんですよね。社会教育士の本質ということと関わっていると、マル3辺りに、「地域コミュニティの維持及び形成をはじめ持続可能な社会の実現に資するものであること」辺りの並びの中に、「民主主義と住民自治の醸成」といったような表現も入っていいのかなと思いました。
 それから、赤字で加筆いただいているところ、ここは前回、坂口さんが御指摘をされて入ったものだと思うんですけど、すいません、私はやや意味が取りにくくなってしまっているような印象もあって、個人のレベルとコミュニティーのレベルとシステムをつくるレベルと分けて、それぞれの構造で専門性を捉えることが重要だという御指摘だと認識していまして、それがぽんと分かるような表現のほうがよろしいかなという印象を持ちました。今のままでよろしければ、それはそれで構いません。
 次、10ページの(3)です。「社会教育主事の発令をするに際しては」なのですけど、「社会教育主事の発令に際しては」、「をする」を取るとか、あとは、その3行下の末尾が、「受講させておくことが望まれるが」とあるんですけど、ここをきちんと「受講させておくことが求められる」で止めてはいかがでしょうか。文章が長過ぎるということもあるのと、社会教育主事はきちんと、まず採用活動を養成課程卒業生からすることですとか、あるいは報酬を見込んできちんと派遣することは当然法律により規定されていることなので、必置ですということをまずしっかり書くということです。その上で、人事上の都合により、異動した後に、職務の一環として講習を受講させて社会教育主事を発令することが考えられる、そういう並びだと。
 「しかし、市町村における社会教育主事の発令率は低いのが実情であり」という言葉があるんですけど、この「発令率」という表現ですが、後段の16ページでは、「配置率」という言葉が出てくるんですよね。私はこれは「配置率」のほうが伝わりやすいと思うので、「発令率」という表現は「配置率」に変えてはどうかということです。10ページです。
 その配置率が低いのが実情であり、「社会教育主事の発令とその前提となる講習の受講の一層の促進を図るべきである」と書いてあって、そのとおりではあるんですけど、配置率が低いのは、必ずしも受講が促進されてないからだというのが理由ではないようにも思うんですよね。ここはもうちょっと丁寧に補足する必要があるかなと思っていまして、中には、社会教育法において、社会教育主事を教育委員会事務局に置くという規定そのものをちゃんと認識されていないようなところもあったりするので、私はきちんと通知を行うとか、そういったことが前提にまず必要で、その通知に基づいて、私たち市町村にもちゃんと置かなきゃいけないという認識をいただいた上で、その後に、じゃ、講習を受講させようという段階になると思うので、そのことはちゃんと指摘をしておいていただきたいなと思っていて、ぜひ国からもそうした通知等による周知を前提として行っていただきたいと思っています。
 それから、「もとより」で始まる文章の3行目、「役割担う者」になっていると思うんですけど、「役割を担う者」、脱字がありました。
 それから、導入的講習のところはもうちょっと議論をしたほうがいいかなと思ってはいまして、11ページのところ、「今回の見直しでは」となっているところの5行目、「社会教育のことを手始めとして学ぼうとする」、手始めにというのでいいと思うんですけど、これはやっぱり社会教育の基礎を学ぶということを位置づけようとしているのか、それとも社会教育の魅力みたいなものを学ぼうとするのか、この辺、導入的講習というのがどういうイメージなのかというのは、もう少しここに書き込まれていく必要があるかなと思っていて、私は「基礎的な」という表現にしてもいいのかなと思ったりもするんですけど、ここはもうちょっとちゃんと議論したほうがいいかなと思っています。それから、「学べる」という表現がその下にあるんですけど、「学ぶことができる」みたいなほうがより適切なのかなと思いました。
 細かい指摘は後ほどしていきたいと思うんですけど、取りあえず以上にします。長く時間を取ってしまってごめんなさい。
【青山主査】  いえ、ありがとうございます。どれも言葉だけの問題じゃないものも含んでいるものが多かったので、終盤ですし、こういう確認もぜひしていただければと思っています。あと、もちろん細かい表現の話については、改めてメールでも共有していただける仕組みがいいと思っていますので、皆さん、そんな感じでいかがでしょうか。ほかに修正点等ありますか。
【志々田委員】  いいですか。
【青山主査】  お願いします。
【志々田委員】  私は、4番の今出ているところのフォローアップのところが気になっていて、要するに、フォローアップ研修が大事だとは言っているんだけれども、社会教育主事講習のこの講習はエントリーモデルであって、ずっと学び続けていかないといけないというようなことを書いたほうがいいんじゃないかなと思っています。というのは、これはフォローアップでいいのかどうかというのもちょっと疑問で、いわゆる「継続教育」という言い方をしたほうが、足らないからフォローアップするみたいなイメージがあるので、この言葉が少し書き換えられたらなと思いました。そもそも社会教育士資格というのが万全ではなくて、それをずーっと学び続けるということで専門性が担保できるみたいな言い方になったほうがいいんじゃないかなと思ったので、ここをもう少し書き足してもらえたらうれしいなと思いました。
 以上です。
【青山主査】  今のは、前回の改正からずっと言われていることですけど、その後が大事なんだという話がまずあった上で、そのうちの具体案としてフォローアップ研修があるぞという書きぶりになれば、「フォローアップ研修」という言葉自体は別に問題ないという理解でいいですか。
【志々田委員】  私、「フォローアップ」ってもう少しマイナスで感じていたんですけど。足りないからフォローするような。でも、すいません、これ、言葉のイメージなので個人差がありますね。
【青山主査】  分かりました。ありがとうございます。ほかはいかがでしょうか。
 岡さん、お願いします。
【岡委員】  ありがとうございます。私もまだ議論が足りてないと思われる4と5についてなのですけれども、4の書き方なのですけれども、導入的講習の意義というのは私も全くもって同意なのですけれども、書き方として、主事講習の単位数を減らさないから導入的講習みたいな書き方、減らさないので講習受講の負担が重めなので導入的講習という流れになっているんです。もうちょっと積極的に言えないのかなと思うんですよ。例えば、今の地域の変化とか、とりわけ関係団体の変化とかの中で、地域の人材を支えてきた基盤が大きく変わっていかなきゃいけないんだと、そういう層を支える上でも導入的講習が必要だと私たちは考えるんだみたいな、もうちょっと積極的に打ち出していただきたいという、書き方の問題をちょっと工夫いただきたいということが1つです。
 それと、フォローアップ研修に関し、私はフォローアップにはあまり後ろ向きなイメージはなかったんですけれども、中身の問題として、ここは主事講習のところとして書かれているんですけれども、何度か議論に上がっていますけれども、養成課程を出た学生たちとのコラボというか、そこが加われるような工夫もぜひ意識していただきたいだとか、そういうことを一言書き加えていただけるとありがたいなと思いました。
 以上です。
【青山主査】  ありがとうございます。いいですね。ほかいかがですか。大丈夫そうですか。皆さん、お願いなのですけど、次回最終回ですので、ぜひお手隙のときに読み返していただいて、気になる表現とかを、次回言い出すと切りがないものですから、ぜひ今のところで、こういう重要だけど表現ぶりのところがもっとよくなるといいよねということは結構まだあるかもしれないなと思っています。なので、ぜひお手隙のときに読み返していただいて、メールベースでいいと思いますので、事務局にぜひお寄せいただけないでしょうか。もちろん、これまでの議論が大きく変わるようなことはなかなかしづらくなっていきますけど、今のような話って、議論したことをもっとちゃんと表現しようよという趣旨だと思うので、そういう趣旨のものについては当然変えやすいと思いますので、その辺りはぜひ見ていただければありがたいなと思っております。
【毛利地域学習推進課長補佐】  よろしいでしょうか。今、先生から御案内がありました追加意見につきまして、お手数なのですけれども、来週の木曜日頃までに差し支えなければメール等で頂戴できますと正確に反映できたりするので大変ありがたいので、ぜひお願いできますでしょうか。日付で言いますと……。
【青山主査】  21ですかね。
【毛利地域学習推進課長補佐】  21ですね。お手数ですが、よろしくお願いいたします。
【青山主査】  宿題というわけではありませんが、皆さん、最終確認ですので、御協力いただければありがたいです。
 さあというわけで、終了時間がだんだん見えてきておりますけれども、よろしいですか。言い足りないことがある方、全体で。
【志々田委員】  1つだけ。
【青山主査】  お願いします。
【志々田委員】  今日は養成課程のお話でしたけれど、講習課程のことを1つだけ。今このWGで出そうとしているメッセージを受けて、頑張って新しい講習を考えてみたい、養成課程を創っていきたいというような、そういう大学や機関が出てくるのが一番いいんじゃないかなと思っています。たまたまこの後の別の会議で、N-E.X.T.ハイスクールについて話し合うことになっているのですが、ちょうど現在募集されているこの事業について、どこの都道府県ですごく考えて議論していると思うんです。モデル事業というか、新しい社会教育主事講習とか社会教育養成課程をこんなのをやってみたいんだというのを応援できるような予算枠組みというか、事業が立ち上がると、この改革の追い風になるんじゃないかなと思ってます。養成課程、養成講習を変えるということは、文科省だけで変えられるわけじゃないので、それに賛同いただく大学や都道府県さんたちとのコラボがやりやすいようになインセンティブがあるといいなと思いましたので、一応言っておきます。予算面についてよろしくお願いします。
【青山主査】  最後、すごく直接的な表現になっていましたけど、ありがとうございます。この後また、カリキュラムの具体的な……。
 井口さん、お願いします。
【井口委員】  導入的講習、時間がないので今日は十分な議論は難しいと思うんですけど、私ももうちょっと議論して書き込んでおくべきかなと思っているのは、具体的に導入的講習は誰を想定していくのか、誰がやるのか、具体的にどんな人に参加してほしいのかとか、もうちょっと書き込まないと、このワーキングのメッセージって伝わっていかないんじゃないかなという問題意識をちょっと持っているんです。特に実施機関のところは重要で、例えば、じゃ、大学がやるのか、都道府県がやるのか、あるいは、その予算は一体どこから出るのか、それは有料なのか無料なのか、論点は結構あるのだと思うのです。現実的に考えると、社会教育主事講習を委託講習とか委嘱講習でやっているところにやっていただく、つまり、大学などがまずは想定され得るかなと思うのですけど、私はやっぱり都道府県なんかも、研修と同じように、北海道の事例のように構想されていいと思いますし、そういったことは何らか書き込む必要があると思っています。
【青山主査】  ありがとうございます。一旦受講要件とは切り離したところではありますけれども、これまでも、講習の手前が大事だという話は総論としては皆さん多分共通理解がある、ただ、その中身については多様だよねというところで止まっちゃっている部分もあるのかなと思います。具体的には、今まで出た話で言えば、1つは、新任職員研修のような、社会教育に関わり始めた人の一歩目をちゃんと支える必要があるということ。これは行政職員に関わらず、あるいは施設職員に関わらず、民間の社会教育で活動されている方にも門戸を広げるのか、別の講習がいいのかはあると思いますけど、そういった方々を対象にしたものがより充実していくといいよねという話。2つ目に、他分野で活躍されている方、つまり、例えば放課後支援とか地域学校協働活動の文脈とか、あるいは教育以外の領域、福祉や防災などのいろんな分野の方々も含めて、その方々との掛け算として社会教育に結びつけるような講習の在り方という話もありました。3つ目に、それらがあわよくば講習に、まさに導入的ということもありますので、社会教育士の称号取得に結びついていくような、そういった呼び水になるような形で社会教育のネットワークを強化していったり、盛り上げていく形になるような配慮が求められるということ。こういった導入的講習を今以上に充実させる必要があるというところまでは多分共有できているんじゃないかと思っています。拍手をいただきました。ありがとうございます。
 ただそれでも、何となくぼやっとした方向性だけなので、その辺りがもっと実質化するような、もうちょっと踏み込んだ書き込みが必要だという御意見だと理解しました。この辺り、どこまで書けるかとか、あとは最終的には志々田さんがおっしゃったように、それが実質化していくためのモデル事業とかがその後に実効力を持たせるために重要だという話とも関係すると思います。そんなところで、もう12時を過ぎてしまったので、この辺りももし追加で御意見をいただければ、成案を得る前の調整ができる気がするので、今の内容に足していただくような形で御意見をいただけるといいかなと思っています。よろしいでしょうか。
 それでは、ちょっと時間も過ぎてしまったので、一旦これで区切らせていただきまして、事務局からの連絡事項等があればお願いしようと思いますが、いかがでしょうか。
【毛利地域学習推進課長補佐】  次回の日程につきましては、追って調整させていただきます。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
 事務局からは以上でございます。
【青山主査】  ありがとうございます。それでは、今日もありがとうございました。これで本日のワーキング・グループを閉会とさせていただきたいと思います。皆さん、本当にありがとうございました。引き続きよろしくお願いします。
 
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