資料3 今後の放課後等の教育支援の在り方に関するワーキングループ とりまとめ骨子(案)

1.社会の動向と子供の教育環境をめぐる現状
(1)社会の動向
○少子化・高齢化の進展、労働力人口の低下
○グローバル化の進展、国際競争力の低下
○経済的な格差、地域間格差の拡大や固定化

(2)子供たちの教育環境をめぐる現状
○学校の小規模化、経験豊富な教員の大量退職と教員の多忙化
○家庭の小規模化、共働き世帯の増加、父子・母子世帯の増加
○18歳未満人口の減少、要保護・準要保護児童生徒の増加、児童虐待相談対応件数の増加

(3)学校週5日制導入の経緯とその後の成果と課題

 

2.社会で求められる人材像と放課後・土曜日等の教育への期待
(1)社会で求められる人材像
(2)放課後・土曜日等の教育への期待
○学校での学びが深まる学習、体験の機会の充実
○安心して産み育てられる環境づくりとしての放課後・土曜日対策
○子供たちの主体性を引き出し、実社会で役立つ力を培う学習・体験機会の充実
○学力向上・格差対策の観点からの教育機会・内容の充実

 

3.今後の放課後・土曜日等の教育活動の基本的方向性
  ~社会総掛かりでの教育の実現に向けて~
(1)学校と放課後・土曜日等の学びがつながる仕組みづくり
○学校・家庭・地域の連携協力による教育支援の発展的展開
○全ての子供たちへの質の高い学習・体験プログラムの充実
○学校施設の活用、複合化・多機能化の促進


(2)女性の活躍や特別なニーズのある子供を支える放課後・土曜日対策の充実(教育と福祉の連携)
○女性の活躍促進に向けた放課後・土曜日等の対策
○学校や放課後子供教室等と放課後児童クラブの連携強化
○教育と福祉の連携による教育機会の格差の解消
(※特別な支援を必要とする児童、児童養護施設の入所児童、外国人の児童等への学習支援の充実も視野に)


(3)子供たちの“やりたい学び”が実現でき、実社会につながる学習機会・内容の充実
○子供たちの主体性を引き出し、社会で役立つ経験・体験の機会の充実
○企業等との連携による実社会につながる教育機会・プログラムの充実
○多様な大人・ロールモデルに出会う機会の充実


(4)“学ぶ楽しさ”に出会い、学習意欲・習慣の形成につながる学習機会の充実
○学ぶ基礎を培う就学前の教育機会の充実
○学習塾や民間教育事業者等との連携による補充・発展的な学習機会の充実
(※中学・高校の放課後・土曜日対策の充実も視野に)


(5)“全国どこでも学べる”地域の取組の活性化
○「地域ならでは」のリソースを生かした教育機会の充実
○ICTの利活用による学習プログラムの充実


基本的方向性を実現する具体的方策(案)

1.社会総掛かりでの教育支援の充実に向けた具体的方策

●放課後等の教育支援の充実に向けた具体的な仕組みづくり
○学校・家庭・地域の連携協力による教育支援のための発展的な仕組みづくり
・学校と放課後・土曜日の学びがつながる“横の連携”の仕組みづくり
・就学前と小、小中、中高など“縦の連携”が生まれる仕組みづくり

○教育と福祉の連携促進のための仕組みづくり
・学校や放課後子供教室等と放課後児童クラブの連携強化
(※プログラムの充実、学校との連携強化、待機児童対策等)
・困難な状況にある子供たちへの学習支援のための仕組みづくり


●持続可能な仕組みとするためのコーディネーターの育成・機能強化
○学校と地域をつなぐコーディネーターの役割や位置づけ
・コーディネーターの役割と効果的な配置・位置づけ
・学校のコーディネーター(地域連携担当教員等)の位置づけの明確化

○コーディネーターの育成・機能強化に向けた研修の充実

○子供に関わる大人の学びのコミュニティ化と地域の活性化


●多様な関係者の連携のための学校施設等の活用
○子供に関わる関係者の連携のための学校施設の活用促進

○学校施設の複合化・多機能化


●全国の取組のボトムアップのための中間支援機能の強化
○スーパーバイザー等の配置によるコーディネーターへの助言体制の構築
・スーパーバイザー等の配置の必要性や役割
・社会教育主事の効果的な活用

○中間支援組織の創設
・全国のコーディネーター、教育支援人材のネットワーク形成
・財源確保も含めた持続可能な支援体制の構築の必要性


●新たな学校と地域の連携の提案
~“あったらいいな”を形にする夢の学校 ~

2.土曜日の豊かな教育環境の実現に向けた新たな方策
●土曜日の豊かな教育環境の実現に向けた仕組みづくり
○土曜日ならではの工夫や教育効果
  ・学校の教育課程外で行う場合の工夫、留意点等について
  ・学校施設だけでなく、公民館、図書館、博物館等の社会教育施設等の活用

○企業・団体等のリソースを土曜日等の教育に生かす仕組みづくり
  ・学校等と企業等のニーズをマッチングする仕組み
  ・企業等の人材が教育に参画するための職場環境づくりや研修の必要性

○NPO、民間教育事業者のリソースを土曜日等の教育に生かす仕組みづくり
    ・NPOとの連携の推進、連携する際の工夫
    ・学習塾などの民間教育事業者との連携の推進、連携する際の工夫

○大学のリソースを土曜日等の教育に生かす仕組みづくり
    ・産学官連携、大学の地域貢献の一つとして、大学の教育・研究資源を生かす工夫
    ・大学生・大学院生、ポストドクター等の参画促進

○学校と企業・団体・大学をつなぐコーディネーターの役割と位置づけ
    ・学校と企業・団体・大学等をつなぐコーディネーターに求められる役割・人材
    ・コーディネーターの研修や情報共有の必要性


●「土曜日ならでは」のプログラムの在り方
○体系的・継続的なプログラムの考え方

○実社会につながるプログラムの在り方
   ・学校の教育課程と連動したプログラム
   ・子供の主体性を引き出し、社会で役立つ経験を積むプログラム

○企業のリソースを生かしたプログラムの在り方  
   ・企業のリソースを生かしたプログラム
  ・教材提供や教職員への研修等多様な参画

○学習意欲・習慣の形成につながるプログラム
   ・学ぶ基礎を培う就学前のプログラム
   ・補充・発展的な学習の充実のためのプログラム 等

○“全国どこでも学べる”「地域ならでは」のプログラム
   ・「地域ならでは」のリソースを生かしたプログラム
   ・ICT等の活用によるプログラム

お問合せ先

生涯学習政策局社会教育課地域・学校支援推進室