資料10 |
1. | 全国史跡整備市町村協議会(全史協)の取組み |
2. | 加盟市町村における取組み(多賀城市の例) |
3. | 文化財行政の重要性について |
4. | 文化財行政における首長と教育委員会との関係の在り方について |
多賀城跡の保存については、全国的にも早く奈良の平城宮跡などと共に 大正11年に史跡指定された。史跡の名称は、多賀城の付属寺院と見られ ていた廃寺跡も含めて「多賀城跡附寺跡」と名付けられた。
保存事業は、昭和30年代に開始された。はじめに昭和35年から廃寺 跡の発掘調査が行われ、続いて38年から多賀城跡の調査が行われ、この 調査成果により昭和41年特別史跡に昇格した。
その後、特に多賀城跡の周辺部で各種開発計画に対応する発掘調査が行 われ、その結果、多賀城に付属する遺跡が相次いで発見されたことから、 これまで数回の追加指定が行われている。このように、多賀城跡は早くか ら行政的に保護される一方、開発計画等から本特別史跡を守るため、指定 範囲を拡大すると共に、関連する遺跡の追加指定が行われている。
現在、特別史跡の保存事業については、管理団体である多賀城市と宮城 県が分担して行っている。市は、土地買上等公有化事業とその維持管理事 業を行い、県は、発掘調査事業と環境整備事業を担当している。我が国の 歴史上重要な遺跡である多賀城跡の保存事業に、県と市が共同して取り組 んでいることは、特筆されるものと思われる。各事業の実績は下記の表の とおりである。
特別史跡多賀城跡附寺跡の保存事業実績表 | (平成16年3月末現在) | ||||||||||||||||||||||||||||||
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指定面積:1,076,834.83![]() |
◎ | 特別史跡指定区域図(PDF:1,845KB) |
◎ | 宮城の文化財 第113号 表紙(PDF:1,600KB) |
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