2.障害のある児童生徒の就学の在り方について
児童生徒一人一人の教育的ニーズに対応して適切な指導及び必要な支援を行うという特別支援教育の理念にかんがみると、障害のある児童生徒の義務教育諸学校への就学相談・指導は、就学時のみならず就学後を含めて一層重要な役割を担うこととなる。このため、その在り方については、以下の観点を含め、引き続き検討し、必要な見直しを行うことが適当である。その際には、国際的な動向や平成14年9月から実施されている認定就学制度の運用状況等にも十分留意することが必要である。
1.就学指導に際しての児童生徒の教育的ニーズの的確な把握及び反映の一層の充実
- ア)児童生徒の教育的ニーズをきめ細かく把握しこれを就学先の決定に反映するための調査・審議を専門的に行う機関である就学指導委員会等の構成、開催方法等
- イ)児童生徒本人及び保護者の意向を把握しこれを就学先の決定に反映するための就学指導の在り方
- ウ)乳幼児期からの相談体制の構築を含めた就学前からの教育相談の在り方
- エ)個別の支援計画の活用を含めた関係機関等と連携した就学指導の在り方
など、就学指導に際して児童生徒の教育的ニーズを的確に把握しこれを教育内容や就学先の決定に反映する取組を一層充実する観点
2.就学後における児童生徒の教育的ニーズの的確な把握及び反映の一層の充実
- ア)就学後における継続した就学相談・指導の在り方
- イ)校内委員会等の校内組織の在り方
- ウ)児童生徒の教育的ニーズを反映した転学の弾力化など、就学後において児童生徒の教育的ニーズを的確に把握しこれを教育内容や就学先の決定に反映する取組を一層充実する観点
3.就学指導についての的確な説明及び情報提供の一層の充実
障害のある児童生徒の就学指導の過程や就学先における教育内容等について、児童生徒及び保護者に対する説明及び情報提供を一層充実する観点