新しい時代にふさわしい教育基本法と教育振興基本計画の在り方について(中間報告) はじめに

 中央教育審議会では、昨年11月に文部科学大臣から、「教育振興基本計画の策定と新しい時代にふさわしい教育基本法の在り方」について諮問を受け、総会及び総会の下に設けられた基本問題部会において審議を重ねてきた。
 審議会では、まず、我が国の教育の現状と課題、これからの教育の目標、今後の教育改革の基本的方向について議論を行い、これらの議論を踏まえ、教育振興基本計画の在り方や基本計画に盛り込むべき具体的な政策目標や施策について審議し、さらに、教育基本法の在り方について審議を行ってきたところである。
 このたび、これまでの審議の結果を中間報告としてまとめ、公表することとした。この中間報告では、教育基本法の在り方に関しては、審議の過程をできるだけ分かりやすく示しながら、意見が集約された論点について見直しの方向を明らかにした。幾つかの論点については、意見の集約に至らず引き続き検討することとしている。また、教育振興基本計画の在り方に関しては、将来の計画の策定を視野に入れ、計画の骨格となる基本的な考え方を取りまとめた。
 国家百年の計である教育の在り方は、国民一人一人の生き方や幸せに直結するとともに、国や社会の発展の基礎を作る大変重要な問題であり、特にその根本法である教育基本法の在り方については、国民的な論議が不可欠である。審議会では、今後、教育関係者をはじめ国民各層の意見を伺い、更に議論を進め、答申を取りまとめることとしている。この中間報告を機に、国民の皆様が教育への関心を一層高め、幅広い視点から活発な議論を展開していただくことを期待したい。

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