文部科学大臣諮問理由説明−抜粋−
平成13年4月11日
3 今後の高等教育改革の推進方策について
今後,人材養成に関する社会の多様な要請や人々の生涯にわたる学習需要の増大,また,今後更に減少することが予想される18歳人口の動向などを踏まえつつ,我が国の高等教育の国際競争力の更なる強化を図るため,制度改正をも含め,高等教育改革の推進方策について御検討いただきたく,次の事項について御審議をお願いしたいと考えております。
まず第一は,短期大学・高等専門学校から大学院までの高等教育制度全体の在り方についてであります。
高等教育制度については,大学審議会答申において,引き続き検討が必要とされている課題もあり,例えば,
学部と大学院の役割とそれを踏まえた学部の修業年限等の在り方,
正規の学生としてパートタイムで学びながら卒業を目指す新しいタイプの学生の受入れの在り方,
専門学校を含め高等教育機関全体における専門職業教育の在り方を視野に入れた短期大学及び高等専門学校等の位置付け,
助教授・助手の位置付けをはじめ教育研究の活性化に資する教員組織の在り方など,今後の高等教育制度の改善方策について幅広く御検討いただきたいと考えております。
(中略)
以上,今後の御審議に当たり,当面御検討をお願いしたい事項について申し上げましたが,これらにとどまらず,我が国の高等教育が目指すべき方向とそれを実現するための具体的方策について,幅広い視野の下に忌憚のない御意見をちょうだいしたいと思います。