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食に関する指導の充実のための取組体制の整備に関する調査研究協力者会議

2001/06/15 議事録
食に関する指導の充実のための取組体制の整備に関する調査研究協力者会議(第2回)議事概要

食に関する指導の充実のための取組体制の整備に関する
調査研究協力者会議(第2回)議事概要

  日  時    平成13年6月15日(金)  10:00〜12:00

  会  場    文部科学省分館  203特別会議室

  出席者
<協力者> 天笠,上原,海宝,香川,工藤,田中,寺崎,成田,平出,平賀,山上の各委員
<文部科学省> 高杉学校健康教育課長,作花学校健康教育課健康教育企画室長,金田学校健康教育課学校給食調査官,米満学校健康教育課学校給食調査官,田嶋学校健康教育課健康教育調査官ほか

  議事概要

(1) 開  会

(2) 配付資料の確認

(3) 資料説明

(4) 協議(意見の概要は以下のとおり)

  食に関する指導について大切であるということは,認められているところであるが,今まで実施された食に関する指導の実態について,課題を明らかにして今後どのように対応していくか検討することが大切なことだと思う。

  この報告書案では,いきなり学校栄養職員の処遇改善につながる様な印象を与えかねない。教科教育などにおける,食に関する指導に関する問題点を改善した上でより一層の指導を図るために学校栄養職員を活用するということでは理解できるが,いきなり栄養教諭制度というのでは,唐突すぎると思う。

  専門的な知識を持った学校栄養職員が教育活動に参加して,健康教育の一層の充実を図ることは重要な課題である。平成9年9月の保体審の答申において,新たな免許制度の創設についての必要性について明確に述べられている。この答申に基づき,栄養教諭制度について具体的な検討を進めることは適切なことだと思うし,全く唐突なことではないと考える。

  子どもたちの健康に関する教育について,学校においてはどのような体制の整備が必要となるか。学校において構成されている教職員をいかに活用していくかが必要なことだと思う。

  児童生徒の指導について,専門的な教育が必要とされている。このためには,専門領域における知識・技能が第一に求められているが,一般教員が修得している教育に関する内容についても,修得する必要があると思う。

  保健体育審議会の答申においても,「児童生徒の成長・発達と日常生活の行動についての理解」「教育の意味や今日的な課題に関する理解」「児童生徒の心理を理解しつつ教育的配慮を持った接し方」などの資質が求められると思う。

  子どもたちの成長段階に応じた,教育方法等必要な知識を身につけさせ,教諭,養護教諭と学校栄養職員が協力して,健康教育を進めていく必要がある。

  中学校・高等学校においては,家庭科専任の教員がいるが,小学校では教科選任の教員が少なく,食に関する指導については,学校栄養職員が協力して実施している学校も少なくないと思う。

  学校現場では,学校の教育方法を踏まえて,専門的な知識を生かした教育活動を行っている学校栄養職員もいるが,実際の教育活動についてはいやがる学校栄養職員もいる。しかし,このような制度が整うことにより,実際の指導について難色を示す学校栄養職員についても,学校長から学校栄養職員に対して,教育活動への参画について依頼しやすい体制が出来ると思う。

  学校栄養職員の専門性をどのように捉え理解するのかが大きな課題と思われる。教諭が中心となって組織されている学校の教育的機能について限界が来ていると思う。それをどう打開していくかが現在の日本の課題になっていると思う。その方策として,教員よりも,専門性をもった職員を充実し活用を図ることと思われる。一つの視点としては,養護教諭や司書教諭,事務職員,学校栄養職員の方々の今までの見直しと各業種のレベルアップが課題と思われる。その中で学校栄養職員の資質能力の向上を図る必要がある。学校栄養職員が持つ専門性を深めていき,組織に貢献していく,その部分をつなぎ合わせるための施策等の整備が一つのテーマと思われる。

  学校栄養職員の専門性をどのように捉え理解するのかが大きな課題となっている。教諭が中心となって組織されている,学校の教育的機能について限界が来ていると思う。

  孤食というのは各家庭の事情もあり,孤食にならざるを得ない家庭もあるので,一概に孤食がいけないということではないと思う。

その他
  欠席員についても第一次報告案を送付し,全ての委員に対して6月19日正午まで意見の提出をお願いした。

(5) 今後の日程
−次回は,6月26日に行うこととなった。−

(スポーツ・青少年局学校健康教育課健康教育企画室)

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