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精度管理は、受講生が受講内容を身につけたかどうかをチェックするもの。特に管理士という資格を制度化したような場合には不可欠のものである。
また、最近では、精度管理用に非常に効率のよい菌株が供与されていると聞いたことがあるが。
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菌数測定用に一定の菌数に調節された菌液が精度管理用として販売されている。また、特に食中毒菌の簡易同定用に、ATCCの菌株のようなものをディスポのループにつけて販売しているようなところもある。食中毒検査行う研究施設等では、培地の性能や個人の鑑別同定技能の評価用にこのような菌株を簡易的に購入して利用しているのではないか。
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ATCC株は輸入等の規制があると思うが、そういった菌株の選定のアドバイス等は誰かが行っているのか。
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市販されているものについては、メーカー等が何かしら管理についての助言をしているかと思うが、あまりレベルの高いアドバイスは行っていないのではないか。
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技能試験や精度管理などは様々な機関が国の補助をもらって独自に行っているが、統一的な精度管理等についてまとめるべきではないか。
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受講者間に能力の差があると思うが、講習会への受講資格があったりするのか。
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受講資格については特に設けていない。初心者にもそのレベルにあわせて対応している。
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国立科学博物館でも、子ども向けの教室を開催しているが、子ども一人一人に顕微鏡が行きわたるかという問題がある。
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場合によってマンツーマンの必要もあるだろう。
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海外の精度管理のプログラムを行う機関は、どのような位置づけの機関なのか。国立なのかあるいは外部機関なのか。
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AOAC Internationalは国際的な任意の機関で試験方法の評価等を行っている。AOAC Internationalにおいても試験方法を作成しているが。これがアメリカの国の機関ということではない。英国とオーストラリアに関しては、わからない。
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補足をすると、AOAC Internationalは、当初米国の農務省の傘下にあった機関。その後FDAという機関の発足とともにそこの傘下に移り、1979年に独立した機関となった。
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講習会を行うにあたって講師を選ぶ基準はなにか。内部資格があるのか。
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HACCPのセミナーに関しては、厚生省主催の講習会で資格を得る必要がある。微生物のセミナーには、対外的な資格ではなく内部での研修等を通して認められた人が講師になっている。このように、対外的な資格が要るものと内部的な資格でよい場合の両方がある。
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