令和7年6月17日(火曜日)14時00分~16時00分
一般社団法人新情報センター会議室、オンライン
東京都渋谷区恵比寿1-19-15
石田座長、赤林委員、遠藤委員、妹尾委員、辰巳委員、濱中委員、廣松委員、石田専門委員、川本専門委員、佐藤専門委員、土屋専門委員
木村参事官(調査企画担当)、唐沢教育改革調整官、小松教育分析官
厚生労働省、こども家庭庁、一般社団法人新情報センター
事務局より、事務局体制の説明、出席者の紹介、配付資料の確認が行われた。
事務局より、資料1-1及び資料1-5に基づいて、実施方針(案)について説明がされた。
事務局より、資料1-2から資料1-5、参考資料に基づいて、調査票(案)について説明がされた。その後、質疑応答がなされた。 委員からの主な意見は以下のとおり。
《本人票 問1(同居者)・問7(子供自身の悩みや不安)》
【廣松委員】
・選択肢「その他」においては、具体的な内容の記載を求めないこととするとのことだが、括弧書きを残して「具体的に」の記載のみを削除するのでもよいのではないか。具体的な内容の記入率も勘案して検討した方がよい。
《本人票 問3(起床・就寝時間)》
【廣松委員】
前回、起床時間と就寝時間を30分単位で聞くのは、細かすぎると意見したが、政策部局の要望があって当該設問が必要であるということであれば、残してよいと思う。
《本人票 問19(家庭学習等)》
【濱中委員】
受験のために何時間勉強したか聞くのは聞きにくいと感じる。
《新規回顧質問 小・中学校時代の教育体験等について》
【濱中委員】
・単発の調査項目として考えると、他の調査と重複していると思われるかもしれないが、例えば将来大学生になってからの学習行動と、かつてどう勉強していたかを関連して分析するという観点からすると重要かもしれない。今まで本調査でそういう分析はしていないが、将来的な分析で必要になるとすると現時点で考えておく必要がある。
【石田座長】
・この時点で聞いておくことが、将来の就職後等、長期的に大事だということであれば、理由を含めて提案する必要があると思う。
【赤林委員】
・スマホについて平成13年出生児調査の第17回で質問しているので、タイミングを合わせるとのことだが、SNSは十数年前とは状況が全く違うので、同じ時期に質問する理由はないのではないか。
・また、生成AIに関する設問については、民間調査で子供のAI利用が広がっているという結果がある。このタイミングで文部科学省が現状を把握することで、今後に生かすことができるのではないか。
【事務局】
・文部科学省内でも担当課で現状把握を進めているため、それを踏まえて、縦断調査では何を質問するのかについて、慎重さが求められると考えている。
【赤林委員】
・慎重さが求められるということであるが、その場合「こういった質問であればいいのではないか」という提案もあってしかるべきと思う。科目の得意不得意にしても、生成AIが関わってくる可能性があり、それがいつ頃から始まったのかを調査するということは有益ではないかと考える。
【辰巳委員】
・この半年を見ても、職場でのAIの使い方はどんどん変化していきている。子供時代の早期にAIの使用があった場合に、その後の思考力に影響がある可能性が考えられる。高校生や大学生の進路選択もAIを利用して壁打ちをしながら行う、若者の転職市場でも自身のキャリアについて生成AIとの壁打ちが行われている。1年後だとまた変化している可能性もあるので、パネル調査として現段階で聞くことが必要ではないか。ぜひ検討してほしい。
【石田座長】
本調査で質問項目に入れる必要性を総務省にも説明できるように提案できるかを含めて、文部科学省の方で再検討いただきたい。
《保護者票 補問6-1(学校にかかった費用)》
【濱中委員】
・授業料に関して、就学支援金は一度払った後戻るので、7月基準で回答する場合、回答時点ではまだ戻ってきていない。それをどのように解釈して回答するかを回答者に委ねることが懸念される。
【石田座長】
・授業料が無償化される場合、授業料については聞かないということでよいのか。文科省側で、授業料等がどのようなシステムになっていて、7月基準の調査で授業料の質問をした場合にどのような回答が寄せられるか今一度ご検討いただきたい。
【事務局】
・担当課と検討し、調査段階でもっとも回答しやすいように設問形式を決めたい。
【赤林委員】
・入学料は、実際に入学した学校だけか、入学しなかった学校に支払った入学金も記入するか、検討した方がよいと思う。高校では入学料の支払いを公立の入学まで待ってくれるケースが多いと聞いているが、入学金の支払い重複がないのかは不明なので、調査をした方がいいかもしれないという認識を持っている。
【事務局】
・入学金の支払い重複に関しては、現状や縦断調査で聞くべきかについて担当課と確認する。
【濱中委員】
・入学金を払うのは調査を実施する前年度の2月~3月頃なので、設問文で「令和8年4月から」にしてしまうと支払った額は0円になってしまうのではないか。設問文の表現を検討いただきたい。
《新規質問 保護者から見た子供の性格等について》
【川本専門委員】
・前提として、自己評価だとバイアスがあり、自己評価だけで測定することは限界がある。前回会議では保護者票は比較的余裕があるとのことだったので、1回でも親、あるいは子供のことを知っている第三者からの評価を盛り込んでおくことは、大学進学や就業までを見越したとき、将来的な仕事関係のアウトカムに関する予測の上で、自己評価を聞くより効果があるのではないか。一度でも他己評価をとっておくメリットはあると考えている。
【廣松委員】
・親に子供のことを聞くのは、今回の調査の1つの目玉というか、大きな特徴の1つではないかと思っていた。可能であれば保護者票に入れていただければと思う。
・得意科目などに関しては、本人に聞いているが、それが将来の学習活動だとか進路先に影響を与える可能性があるという議論もあった。親の子供に対する評価も、今後の成長や進路も含めて大きな要素ではないかと考える。
・必要性として、施策にどう使うかという説明が求められるとのことだが、短期的な議論に過ぎないように思う。縦断調査の特性を活かす意味でも残した方が良い。
【石田座長】
・「必要性をいかに説明できるか」がキーになっている。要すれば川本先生に助言をいただいて、事務局において、積極的な理由付けができるかを検討し、提案をいただくという形ではどうか。
《保護者票 問10(子供の将来に関する希望)》
【濱中委員】
・保護者票問10でどのような子に育ってほしいかを聞いている。もし小さいころからこの設問を継続して聞いているなら、先ほど来、検討している親による子どもの評価は高校1年生の時期に聞くのがちょうどいいので、現行の問10と入れ替えてもいいかもしれない。また、この設問は内容的に高校1年生の子供向を対象とした選択肢でもない。
【厚生労働省】
・期待する子供像の質問は、平成22年出生児調査では、第3回と第10回調査で聞いている。
【文部科学省】
・平成13年出生児調査では、第16回のみで聞いており、それ以降は聞いていない。
《その他》
【廣松委員】
・今回は調査の基準日が7月18日現在となり、今までの5月から実施時期が変更になるので、ぜひ周知徹底をいただきたい。
【廣松委員】
・本人票に回顧設問を入れることに関して、いじめやつらい経験をいつのタイミングで聞くのが適切か、専門の方のご意見を踏まえて検討いただきたい。大学を卒業してからだと覚えていない・忘れたという回答が多くなる、ということだが、小・中学校の経験に関して、あまり間を置かずに聞くのは本人にとっても辛いのではないか。
【遠藤委員】
ただ中にある場合、自分の中で評価が定まっていない。そういう意味では一定間隔をおいた方が聞く意味があるという考え方もある。事実ベースであれば、今現在として聞く意味はあると思う。
【川本専門委員】
・いじめられた経験に対する主観的な認識を問うような場面であれば、一定間隔後、振り返って落ちついて問うことには意味がある。現状の被害状況自体を聞くのは現在進行形で聞くのがよい。このぐらいの年齢層の子に受けたことを聞く、ということ自体には意味はある。
・懸念事項としては、この調査にこの年齢時点で、そこまで立ち入ったことを聞くことの是非は、目的と照らし合わせて検討すべき。将来的な精神疾患の分析等がこの調査の目的に含まれるのであれば、意味はあるが、どちらかというとそういったところには軸足は置いていない調査と認識しているので、この縦断調査ではあまりプラスではないかと思う。
【石田座長】
・意見は出尽くしたため、残っている論点について事務局で検討し、次回に案を提示してほしい。
事務局より、次回会合は7月23日(水曜日)10時から開催される旨の案内があった。