令和8年2月25日(水曜日)14時00分~16時00分
秋田委員(座長)、池内委員、伊藤委員、植村委員、緒方委員、紀之定委員、小林委員、汐見委員、設楽委員、曽木委員、髙橋委員、土屋委員、手塚委員、中村委員、奈須委員(副座長)、野口委員、堀川委員(副座長)、松木委員、松本委員
神山社会教育振興総括官、髙田地域学習推進課長、坪田大臣官房教育改革調整官(命)図書館・学校図書館振興室長、稲田図書館・学校図書館振興室専門官
【秋田座長】 皆様、こんにちは。定刻となりましたので、これより図書館・学校図書館の運営の充実に関する有識者会議の第10回会議を開催いたします。
本日の流れですが、本日の議題は、報告書案についてでございます。まず、事務局より、本会議の報告書案と併せて意見募集の結果及び「こども若者★いけんぷらす」の結果について御説明をいただきます。その後、質疑の時間を取りたいと思っております。
それでは、事務局より御説明をお願いいたします。
【坪田大臣官房教育改革調整官(命)図書館・学校図書館振興室長】 私から説明させていただきます。まずもって報告案のここまでの取りまとめに当たり、数次にわたって皆さんより御意見をお聞きできましたことに感謝申し上げます。ここまでたどり着くことができました。私からは資料1から資料3までについて説明をさせていただきます。
まず、資料1の報告書案に先立ちまして、資料2、資料3のほうを先に御説明させていただきます。資料2は、12月会議時点の報告書案に対する意見募集を実施し、その結果をまとめたものでございます。
12月23日からの3週間ほどで個人、団体合わせて417件の意見が集まりました。報告書案の項目ごとに整理をさせていただいたのがこの2枚になっております。
大きくかいつまんで説明いたしますと、一番多かった項目が、最初の図書館・学校図書館の現状と課題や、それに対する今後の役割への期待の部分、そして2枚目にありますように、やはり人材に関する部分へ非常に多くの御意見を寄せられました。また、御意見は重複しており、様々な課題に対する御提案があったり、人材の必要性が合わさっている御意見も多くございましたので、それらはダブルカウントしているところでございます。
一つ一つは説明しませんけれども、我々が少し弱かった観点、全体としては、利用者の視点が不足しているのではないかという御意見がございまして、まさにそれを聞かせていただくためにこの意見募集をしたというのもひとつあります。そのようなことや、私立図書館に対してはどうなのか、あるいは生成AIの負の面だけではなくて利用できる面もあるんじゃないかなど、様々な御意見がございました。
やはり利用者の意見ということで、例えば学校図書館でいいますと、校内の利用しやすい場所にもっとあるといい、気軽に立ち寄れる、利用できる状況にすればいいという、今後求められる機能と役割の真ん中辺りの意見や、不登校など教室に入りづらい子供のために安心できる居場所機能を重視すべきではないか、あと、読書バリアフリーの推進の観点では、少し広げた観点もいろいろ御示唆をいただきました。未就学期なども重視してはどうか、あるいはユニバーサルアクセスの実現に向けた方策では、記述の順番についての御意見もいただき、「りんごの棚」を例示として明記すべきだという御意見もいただきました。
2枚目に行きまして、最初にあります地域におけるニーズの把握ということで、学校図書館の地域開放について、あるいは、3)の他機関との連携のところでは、図書館も社会教育施設であるから、他の社会教育施設と連携し、様々なネットワークづくりをしてはどうかというような御意見。
また、真ん中辺り、2ポツのほうの3、図書館・学校図書館を支える人材の育成・配置の充実の現状と課題に大変多くの御意見をいただいたところです。学校については、校長は学校図書館長であるという意識が持てるようにすべきだという中で、具体的な提案として、名刺に校長と並んで学校図書館長とすることも一案ではないかという御提案もあったり、また、2)のところですけれども、児童生徒への直接的な関わりを学校司書が遠慮しないよう、要は間接的支援と直接的支援の両方がありますけれども、直接的な支援もしていいんだということをしっかり明記すべきではないかと。
様々な課題に対しての御提案の中でも、学校司書の「正規・常勤・専任配置」ということを義務化できないかという御意見は非常に多く見られました。あと、養成制度の抜本的な見直しが不可欠であるという御意見がございました。
法改正や様々な、「望ましい基準」やガイドラインの基準におきましても、ここで提案されたことをしっかりと明記していくことが実現につながるという御意見が全般に見られたところでございます。
あと、図書館協議会の必要性なども御意見としてありました。
以上が、意見募集の結果でございます。
資料3のほうに行きまして、これは「こども若者★いけんぷらす」という、こども家庭庁が実施し、子供から意見を聞く取組を利用しまして、我々からこのテーマを提出し、採択されて実現しました。参加する子供たちに対しては、私からオンラインで事前に説明し、なぜこんなことを皆さんにお聞きするのかという趣旨、あと、皆さんの御意見を「学校図書館ガイドライン」や「望ましい基準」にも反映していくということも半ばお約束しつつ、子供たちからしっかりとした意見を聞くことができました。本番は2月7日土曜日の14時から16時までの2時間、こども家庭庁の会場にて対面で実施し、我々もオブザーバーとして参加させていただきました。
最初に対面ヒアリングの結果概要をつけております。その後に、対面回に先立ってメンバー登録をしている子供たちに聞いたアンケート結果、56件です。
こちらもかいつまんで簡単に言いますと、まさにユーザーである子供たちから、学校図書館はもとより、公共図書館についてもこういう使い方があったらいいと、変わったらいいという御意見をいただきました。最初に読書について聞きました。これはもちろん読書推進についてお聞きしたいということもありますけれども、アイスブレークの意味もあります。そして、何より、不読率、読書が好きかという調査を各方面からしていますけれども、あまり数字がよろしくないという背景に、固定観念といいますか、もしかして読書をかなり狭く解しているのではないか。子供たちは実際どうなんだろうと。小説、物語のみであるとか、またその中でも純文学的なものだけではないかというようなことに、もしアンケートなど回答する際に考えているとしたら、もっと広くていいんだという考えが広まればどういう答えになるかと、そういうことも含めて、今回、子供たちに意見交換をしてもらいました。
1枚目にありますように、様々な御意見がございました。幅広く考えていらっしゃる子供と少し限定的な考えの子供がいらっしゃったなと。幅広い子供の中では、文字が書いてあるものは全てだと。パンフレットも読書に入るんじゃないかという御意見もありましたし、ネットなどで見るものも、受動的なものは別だけど、能動的に見るものは読書じゃないかというような御意見があったり、1つの作品として完成しているもの以外も含めての御意見がありました。
もっと読書したくなるにはどうしたらいいかというお考えが議論されていたところでは、短いものなら読むという意見や、漫画なら読むというような御意見もありつつ、一方で、自分の性格に合ったお薦めの本を提示してくれたら、要はきちんとレファレンスされたら読むんじゃないか。誰かが読んで面白いと言った、そういう情報があれば読めるんじゃないかという意見がありました。
また、学校での話として、学校でもっと自由時間があったらいいんだけど、時間があってもみんな勉強していて、本を読みたくても読みづらいとか、これはその学校の環境によるかもしれませんけれど、あと本の値段の話も率直な話として出ておるところでございました。
あと、本題の部分で学校図書館がどうなったらもっと利用しやすいかについては、勉強するスペースと読書するスペースを分けてほしい、もっと机を増設してほしい、リラックスできる空間、というような意見がございました。教室に入れない子供、まさに不登校の子供への対応という意見も子供たちからございました。
あと開館時間についても、帰宅する17時まで開けてほしいという御意見がございました。やっぱり放課後に宿題をして帰りたいというような御意見もありました。これは学校によりますけれども、部活した後にもう一度図書館によって勉強や読書をしたいけども、ジャージのままでは使えないと。制服にもう1回着替え直さないと入れないという、これは個別の学校のルールだと思います。そのほか、夏休みも開いているといいなとか、漫画や電子書籍が借りられるとうれしいという御意見がありました。
漫画については、幾つか意見がありました。これは読むきっかけとして漫画があればもっと学校図書館に行って本に出合えるのにという意見もあれば、漫画そのものをしっかりそこで読みたいというような御意見、2つあったと思います。
そして、地域の図書館についてです。これはリラックスとか、飲食しながら、気軽にとか、滞在したいという利用者の立場での御意見が多かったと思います。
開館時間についても、多くは遅くまで開いているところもあると思いますけど、21時、22時頃まで開いているといいとか、あと、土日の閉館が早いところがありますけど、土日も開館時間は長くしてほしい。あと、駅の中に図書館があるといい、図書館の中が見えにくいとどうも入りにくいのでガラス張りの図書館なら入りやすい、司書さんと気軽に会話ができるとよい、年齢が近く、気軽に相談したいという意見がありました。
そして後ろにアンケート結果速報版をつけております。これはまたじっくり後ほど見ていただきたいと思っておりますけれども、9ページ以降、ここにある真ん中下の数字から見ますと、読書をよくする、少しする方に、あなたが読書するのはなぜですかと聞いたところです。読むのが楽しいから、読むことが自分にとってプラスだからという意見と、気分転換などで読むという、予想された意見がございました。めくっていただいて、では全然しない人はどうかと。これもこれまでもいろいろと分析されてございますけど、やっぱり子供たちが多忙で読書する時間がない、読みたい気持ちになかなかならない、あとは読みたい本がないというのが上位3つの御意見でございました。
11ページですけれども、ジャンルを聞いております。結構ばらけておりまして、実用本、4番目にありますような『プログラミング入門』などについても読書だと認識している子はかなり多いということが分かりましたし、図鑑など、そしてまた媒体としては、電子書籍とか、オーディオブックを読書だと考えていただける子も一定数いらっしゃるということが分かりました。
次めくっていただくと、もっと読書したくなるためにどうしたらいいかということです。これは子供たち自身のこともあるし、家庭、学校の環境もありますけれど、もっと自由に使える時間が増えること、読みたい本がどんどん出版されること、あと、学校図書館においては、ライトノベルなどの本やいろいろな雑誌が学校図書館に置かれることが大事だと。具体の記述回答の中でも漫画を置いてほしいということや、みんなが興味を持つジャンルの本を入れてほしい、専門書をもっと図書館に置いてほしいという御意見がありました。
13ページ、学校図書館についてどう思うかです。今通っているところなので個別の話ではありますけれども、今持っている評価として、楽しく、くつろげるから、これは全て肯定的でいいという、落ち着いていていい、静かだからいいという意見が多かったということでございます。
下の記述回答の中では、ちょっと他学年がうるさいとか、もっと落ち着けたらいいという、そういう御意見があったので、これは個別の話としてです。
次、14ページから見ていただくと、学校司書の話、司書教諭の話につながると思いますけど、図書の先生や司書の先生がいて、どんなことをしてほしいかと。一番多かったのは、ただ見守っていてほしいという御意見もありつつ、やっぱりお薦めの本を教えてほしい。読書術、本の選び方、速読法などの仕方を教えてほしいという御意見もありました。
15ページは、どんな学校図書館ならもっと利用しようと思うかということで、多かったのは、読みたい本がたくさんあるという、蔵書は大事だということがトップにあります。いつでも自由に出入りができる、校内の入りやすい場所にある、落ち着けるなど、結構ファシリティ、環境も非常に大事だと思わせる内容だったと思います。
記述の回答でも、ソファやごろごろして読めるスペースが欲しいであるとか、こう思われているんだなという御意見では、図書館に行っていると独りぼっちの寂しい子というイメージがついてしまうのでつけたくない、ここはちょっと学校がそういう雰囲気づくり、風土づくり、変えていくような努力をしないといけない部分もあるのかと思います。
16ページ以降、どんなことを学校図書館でしたいかということです。もちろん読書ですけれども、やっぱり自習、テスト勉強など、そういうことをやりたい。あと、ただただのんびり過ごしたいという御意見もありました。
17ページ、学校図書館をより良くするために子供たち自身がどんな協力をしたいかです。これはすごく前向きで、もちろん貸出・返却の手続、これは図書委員などや図書当番などをやっていると思います。ほかには選書コーナーを自分たちでつくってみんなに読んでもらえるようにしたい、あるいは、そういうどうしたらいいかという大人たちがやっている会議に自分たちも参加したい、イベントの企画をしたいという非常に前向きな意見も多かったと思います。
19ページは、今度は地域の図書館についてでございます。ここで一番望んでいるのは、落ち着いた雰囲気と静かな雰囲気でございました。
最後のページでございます。どんな地域の図書館ならもっと利用したいと思うかについてです。一番大事なのは、距離でしたね。家の近く、歩いて行ける距離ということが一番の大きな答えでございましたけど、ここでもやっぱり蔵書が大事ということで、読みたくなる本がたくさんあるということ。落ち着ける空間というのがありましたけれども、一方で、いつでも自習ができる、カフェがある、年中無休、そういうことも意見としてありました。
以上の資料2、資料3にある内容も我々は参考にさせていただき、また、委員の先生方から12月の会議で挙がった意見のほか、1月にいただいた追加意見も踏まえながら、資料1、現在の報告書案をつくらせていただきました。こちらもかいつまんで全体を説明させていただきます。
「はじめに」のところ、ここは文言の整理でございます。御指摘いただい事項も踏まえて、改めさせていただきました。
2ページ以降、ここからが本題のところですけれども、1ポツのところでございますね。ここは53行目から56行目まで、SNS、スマートフォンの普及、生成AIが、具体的にどうかということで書き込ませていただき、メディア情報リテラシーの向上を図るのは喫緊の課題だと書かせていただいております。
また、3ページは、先ほど意見募集でありましたように、今後、「望ましい基準」の改正などをしていく際に、当然私立図書館についても対象になっていきますので、きちんと、公立だけではなくて私立も考えていると、私立図書館についても80、81行目に追加させていただいております。
4ページは、ここで重要なのは、子供たちの意見など、利用者の意見を踏まえまして、110行目、111行目に、これまで鍵のかかっている時間帯が多いという御意見は書いていたところですけど、放課後などに使いたいのに開いていないという声も実際ございましたので、子供が登校から下校まで開館することを補足する意味で、その意見を書かせていただいております。
あと、地域への開放を望む声、図書館が近いところにあったほうがいいという中で、学校図書館の開放もあるんじゃないかということで、115行目にその意見を追加させていただいております。
あと、少し項目も整理しまして、3)で「地域の読書環境」ということで、「無書店自治体」の問題をしっかりこちらで項目を分けさせていただいて書かせていただいております。
5ページ目は、新しい部分は特にないですけれども、先ほどの53行目に呼応する形で、140、141行目、情報の確認の仕方を含むメディア情報リテラシーに関する取組について、文言を一致する形で書かせていただいております。
6ページでございます。こちらについて、149行目、合築についてはいろいろと御意見があり御心配の声もありましたが、効率的な管理運営という部分は削除させていただいて、最初に例示として学校や公民館等ということで、民間委託が考えにくい施設を最初の例示することでバランスを取らせていただいています。
あと155行目からの部分は、意見募集などでもありました立ち寄りやすさや、居心地の良さを少し強調して受けつつ、実際ここでタイトルでつけております図書館、「読む」「集う」「学ぶ」が新しい地域共創につながるんだというところを少し書き下して、4行で表させていただいております。
次、160行目、学校図書館の部分は、学びの深化を担い、の後の部分に、今の教育課程の新しい方向性など、現行と今後の方向性について一致する形で、「一人一人の『好き』を育み『得意』を伸ばす居心地の良い学校の『中心』へ」という文言で改めさせていただいております。
次いで7ページでございます。教員の利用については、前回の案でも少し書かせていただいております。それを184行目から187行目、4行分ということで、少し詳しく、単なる授業づくりのためではなくて、先生自身も絶え間なく研さんと教養の深化、学び続ける場が学校図書館であると。そういう姿が児童生徒にいい影響も与えるのではないかと加筆しているところでございます。
次に、194、195行目。これは場所の話で、個々の学校の話です。普通教室の近くに学校図書館を設けたり、図書館資料の一部を学校文庫等に分散配架するなどの例もありますので、子供たちに親しめるような形で学校図書館の場所を考えることを表現させていただいております。
204、205行目は、まさに漫画の部分でございます。子供たちの御意見を踏まえて、学校図書館に入るきっかけとして、「マンガの本の学校図書館への配架は、本に触れ、幅広い読書に馴染む効果も期待できる」と書かせていただいているところでございます。
次に、9ページからが2ポツで「全ての人に開かれた図書館サービスの構築に向けた方策」です。文言整理が多いですけれども、11ページの292行目から296行目のところは追加させていただいております。アクセシブルな書籍等について紹介するコーナーの設置を促進するということで、御意見にもありました「りんごの棚」という名称で設置する図書館が増えてきているという実態をここに表現させていただいております。
次に13ページ目まで行きまして、少し文言の整理はありますけれども、大きく変わった部分はございません。
(2)の「対話と活動による地域の連携・協働の一層の推進」に入ってまいります。14ページで、先ほど同じ社会教育施設としてという話がございました。374行目から379行目の部分で、地域の知を循環させるための主体性と機能を強化することで、図書館が「ハブ」とうたわせていただいていますけれども、ハブでは少し弱いのではないかという御意見もあったので、「ハブ」機関ということで、少し能動的にも動くぞというような表現をさせていただいた後、377行目にありますように、「社会教育主事と連携しながら」と、様々な協力体制を構築していく、連携・協働体制を構築していくことの重要性を書いております。
そして次、15ページでございます。ここではいろいろ文言整理していますけど、424、425行目、「タッチポイントとして」というところの後でございますけど、「このようなタッチポイントが存在するためには、出版文化を支える出版社や著作者の役割も不可欠である」と。これもきちんと御意見がございましたので、しっかりと書かせていただいておるところでございます。
次に、17ページまで飛びまして、(3)、「図書館・学校図書館を支える人材の充実」でございます。この(3)の部分は少し整理をさせていただき、全体の構造を変えております。入替えなどをしており、大きく変わっている部分はそれほどないですけれども、重要な文言を足している部分もございます。
1)で「司書等の人材配置、養成・研修等の見直し」というタイトルに改めさせていただきました。特に480行目から、「こうした課題を解消し、図書館・学校図書館が求められる役割を十分に果たしていくためには、専門的職員の適切な配置体制の整備や、資質・能力の向上のための養成・研修の在り方を見直す必要がある。図書館・学校図書館それぞれにおいて、今後現状を見直して取り組むべき方策は、以下のとおりである」と。これまでも書いてありましたけども、少し整理をさせていただいたので、そこにアクセントがあるということで御紹介しました。
そして図書館で書き分け、そこに図書館についての人材養成等の見直しについて方向性を書いております。
そして505行目からは、「学校図書館」としまして、ここでは司書教諭の配置時間の問題についてはっきりと明記させていただきました。「司書教諭の学校図書館に関する業務時間が確保されていないことにより学校図書館の業務に十分に当たれないことや、学校司書の複数校兼務などにより配置時間が短時間となり、レファレンス相談等も可能な万全な形での常時開館ができないこと等も指摘されている」と明記したところでございます。
あと、校長、司書教諭、学校司書の書き分けは基本的には前回どおりですけれども、少し足している文言がございます。校長につきましては、518から519行目、「図書購入費等予算の執行状況も管理しながら」と。これは実態としてなかなか校長先生が館長でもありますけれども、執行状況を把握おらず、年度末までに図書費として執行できないという例も結構あるということから、予算の管理もしっかりしてくださいねと、校務をつかさどる立場としてお願いしているわけでございます。
あと、司書教諭のところでは、527行目のところですね。これまでどおりの文言を使っていましたけど、少し文言を変えて、例えば、「授業での学校図書館活用の働きかけ」ということで、これは他の教員に対し、もう司書教諭の方は実行されていますけれども、少し背中を押す意味で、はっきりと書かせていただいております。また学校司書の部分につきましては、530行目から532行目まで、「各校の教育課程に合わせた資料収集・更新や児童生徒への読書相談・学習相談を含めたレファレンス」ということで、先ほど御意見にもありました、間接的なものだけではなくて直接的な支援もあることをはっきりと、という御意見もありましたので、「児童生徒への読書相談・学習相談含めたレファレンス」ということで書かせていただいているところでございます。
あと543行目でございます。ここで、繰り返しているところではございますが、学校司書に関しては、御意見も多くいただいた、「専任化を含めた配置を促進し」、「専任化を含めた」という言葉を追記しているところでございます。
あと、20ページに行きまして、2)、項目名は改めましたが、従来の養成制度や配置などの見直し以外で提言する内容ということでこのようなまとめ方をさせていただいております。
558行目では、ここでももう一度、「社会教育主事と連携しながら」という、そのような外部機関との協働の在り方について書かせていただいております。養成内容の見直しをするに当たっては、563行目、「今後の図書館・学校図書館に求められる機能と役割を見据えた内容を含めることが重要である」と、養成内容の見直しの内容の方向性についても書かせていただいております。
そして565行目では、「図書館は『地域の知の拠点』を担う社会教育施設であるという再認識の下で」ということで、次に始まりますように、「司書が地域におけるファシリテーターとしての役割を担うことも期待される」と述べさせていただいております。
次に、21ページ目から、3、「図書館・学校図書館に係る制度・基準の見直し」でございます。国に今後求められる内容は、これはほとんど変わっておりませんけれども、地方公共団体については、596行目から598行目まで少し具体的に追記させていただいております。
あとは、22ページ目まで文言整理でございます。
そして一番前回と変わった部分は、「おわりに」という後書きをつけた部分でございます。既に御覧いただいていると思いますし、座長にもしっかり見ていただいております。本来は、今回の会議も踏まえて少し大きな感想も踏まえて入れるべきところですけど、先立って「おわりに」ということで書いております。読んでいただくと分かりますように、今回の会議の意義、公共図書館と学校図書館を1つにして立ち上げ、共通のテーマ、また別のテーマもありますけれども、それをずっと一貫していろんな課題を全てやっていったことについての話と、今後、それぞれが主体的に改革する必要性があることと、力を合わせていくということについてしたためているものでございます。
本文は以上ですけれども、資料1-2としまして、事例集です。本文に入れ込み切らない、本文に少し出てくるんだけれども、実際どういうものなんだということを事例として掲げたものをつけております。これについては、本当は一体的に公表できるといいんですけれども、また、我々としても、もし足りない部分とか、また皆さんお気づきの部分があったら御指摘いただければと思っているところでございます。
説明は以上でございます。
【秋田座長】 坪田調整官、どうも御説明をありがとうございます。
それでは、今日が最終回でございますので、質疑に加えまして、皆様よりお一人、一言ずつお願いをしたいと考えてございます。1人3分程度でお願いをいたしたいと思います。それで、手挙げ方式ではなく、今回は原則としまして、委員名簿順にいたしますが、途中退席、離席される可能性がある伊藤委員につきましては、最初にお話しいただきまして、また、副座長及び座長を最後にさせていただいて、順に進めさせていただきたいと思いますので、どうぞお話をいただけたらと思います。
それでは、まず伊藤委員、よろしくお願いいたします。
【伊藤委員】 こんにちは。練馬区立谷原小学校の校長の伊藤でございます。最終回に当たり、全国連合小学校長会での調査の結果を担ったもの、また、現在、小学校長の経営を担う校長の視点から所感について述べさせていただきます。
まず初めに、報告書の取りまとめありがとうございます。これらを踏まえて、1つ目、まず、予算、設備への危機感ということで述べさせていただきます。本会議を通じて、私、学校図書館のある意味厳しい現状を何度かお伝えしてきました。調査によれば、予算措置が行われても現場の運用にうまく結びついてない実態がございました。
それから、GIGAスクール構想は大きく進んだのですが、学校現場における端末があれば何となく本は不要になるというような何となくの雰囲気が広がっている。それで増床設備、整備への関心が薄れているという部分もございます。そんな危機感を抱いています。
AIの利用については、この会議がスタートした1年前と比べて、学校現場でも一気に広がってきていて、ますますその部分というのが懸念になってきているなと感じます。ある意味、学校の校長としては待ったなしの修繕、施設設備の修繕とか、備品の整備というところで、図書室、図書館の優先順位を上げたくても上げられないというジレンマの中にいるということがお伝えしておきたいなということの1つ目でございます。
次に、この報告書への期待というところで、今回、国とか地方公共団体に対して、制度・基準の見直しとか、予算確保の重要性が明記されたこと、本当に後押しになるなと考えます。
また、魅力ある空間というところで、そちらの部分に関して、子供たちが行きたいと思えるハード面、施設・設備、それからそれを支える司書教諭、学校司書というソフト、人材の両輪がそろって初めて学校図書館は学びの中心になれるのだなと考えます。
それから、読書危機ということについてもお伝えをしたことがございました。学校の中だけではなく、また社会の全体というところで読書危機があります。海外の事例で、大人社会を含めて、国全体として取組をされている部分というのもあったというニュースなどもございました。そんなこともお伝えしたことがあったかと思うんですけども、本報告書が、学校と公共図書館、それから地域社会をつなぐハブとしての機能を強調している点、とてもすてきだなと感じます。
また、今、学校でも大きな問題になっている不登校の児童にとって、居場所という役割、大事だなと思います。幸せを支える安心できる場所、子供たちの幸せを支える安心できる場所となっていけるよう、多くの校長がリーダーシップを発揮していきたいなと考えております。
最後に、これまでの委員の先生方の議論、非常に私自身、校長として学ぶべき点が多く、これから生かしていきたいと考えます。また、本当に細々と事務局の皆様が支えていただいた点を感謝させていただき、私の発言とさせていただきます。
以上でございます。ありがとうございます。
【秋田座長】 伊藤委員、どうもありがとうございます。それでは、続きまして、池内委員、お願いをいたします。
【池内委員】 今回、学校と公共両方で有識者会議ということは大変意義の深いものだったと改めて思いました。デジタルの世界とかネットの世界って別に何も、組織とか、テリトリーと関係なく、協調的に動けばいくらでも効率的・効果的なことができていけるので、今後も専門資格の養成ですとか資料の提供とかということでシナジーを発揮できるようになればいいなと思います。
一方で、「望ましい基準」ですとか、学校図書館メディア標準とか、今後改定の必要性が示唆されていますけれども、例えば海外には、物理的な場所はあるけれども、紙の本を持たない図書館というのがあるんですよね。今、日本の法律で図書館法だと、図書館というのは、資料を収集・整理・保存して提供する施設ということなので、自らいわゆる物としての資料を持っていない図書館は図書館と定義されないんですけど、今行われている大半の電子書籍サービス的なものは、それはインターネットと同じで、外部のサーバーから提供している、自分たちの資料ではないんですね。そうすると、紙の本を持たない図書館は図書館とはならないということに今の図書館法の定義ではなってしまうので、そういう根本的なところから大きく変化が求められているので、今後、さらなる改革とか変革というのが求められているかなと思います。
その基礎として、今回の報告書はとても有意義なものになっていると思いました。以上です。ありがとうございます。
【秋田座長】 ありがとうございます。池内委員、ありがとうございます。それでは、続きまして、植村委員、お願いいたします。
【植村委員】 植村です。この1年間、委員をやらせていただいて、随分勉強させていただきました。報告書には図書館・学校図書館の現状の問題や課題がよく盛り込まれていると思います。一方、多くの取り組むべき課題が書かれているのですが、ある種、総花的というか、理念的に感じるところもあります。具体的な方策として、法改正も含めて、どこまで実現するのかが問われていると思います。報告書が指摘した問題は、本当に重要な問題ばかりですので、具体化して改善していくようにしていただきたいと思います。
先ほど伊藤委員も指摘されていましたが、この1年間で生成AIの進歩・普及は驚くばかりです。学生を教えていても1年間で随分利用が変わっています。昨日、全国大学生協連の『学生生活実態調査』報告が話題となりましたが、1か月間の書籍代が1,000円を割ったということと、生成AIの利用が浸透してきたということでした。
こういうような現状だからこそ、図書館の果たす役割が大きいと思います。紙とデジタルを対立構造にさせるのではなくて、その両方を融合させる場として図書館を位置づけなくてはいけないと思います。教科書ではデジタルから紙への回帰が喧伝される一方で、デジタルが進んでいるから、やらなきゃいけないんだという対立的な論争になりがちですが、その両方のよさを皆さん方は知っていらっしゃる。図書館は情報のハブですから、世の中の信頼性ある情報をしっかり学ぶ場所として学校図書館と図書館を位置づけていくことだと思います。まさに紙とデジタルを架橋していく場として図書館を位置づけたいと思います。
もう一つ、今日の午前中、読書バリアフリー法の関係者協議会があり、野口委員と御一緒したのですが、改めて図書館の役割が重要と思いました。地域に根差した図書館を、全ての人が読書できる場として位置づけていくことが重要で、課題もまだいっぱいあります。
ぜひ図書館側から積極的にアプローチしていただきたい。やっぱり読書バリアフリーが知られていないのです。図書館の職員も知らない。担当者もいない。本来、サポートを受けるべき視覚障害者等の方たちも御存じないというような状況の中で、図書館から積極的に伝えていくのが重要だと思っています。
繰り返しになりますけど、紙とデジタルについて、探究学習が話題になりました。ついこの前までは、便利に検索して検索項目を順に見るだけだったのですが、今は、生成AIの回答をそのままコピペする生徒もいると聞きます。もうこれは探究じゃないですよね。これがイージーに普及し、子供たちが端末でやってしまうときに、しっかりと調べるとは何なのかを伝えていかなきゃいけないわけです。調べて、何が問題なのかを発見する力を、紙とデジタルの双方を補いながら行えるのが図書館の場だと思います。
ちょっと雑駁ですけど、私の意見です。
【秋田座長】 植村委員、どうもありがとうございます。それでは、続きまして、オンラインの緒方委員、お願いをいたします。
【緒方委員】 まず初めに、この会に参加していて、最近というか、2月19日に福岡市総合図書館での事件が発生しました。特に被害に遭われた方に対しては心からお見舞いを申し上げたいと思いますし、私、個人的には本当に残念だなと思っているところです。やはり図書館というのは、子供が安心していられる場であり、これまで当たり前だと思ってきた安全が、やはり不断の努力によって支えられていることを痛感させられました。
図書館は、子供から大人まで誰もが安心して学び、心を落ち着け、社会とつながる公共の基盤だと認識していました。その安全が揺らぐことがあれば、読書や学習だけでなく、地域全体の信頼が損なわれる。だからこそ私たちは物理的な防犯対策や利用者に寄り添う人的な見守りというものも考えてこなければいけなかったのかなあというところを感じているところです。
特別支援学校長会の立場からすると、本報告書の内容を見てみますと、図書館サービスのユニバーサルデザイン化、読書バリアフリーの促進、アクセシブルな資料の整備、さらには全ての人が情報に平等に到達できる体制の構築を詳細に示していて、障害者権利条約が求める合理的配慮等の趣旨を十分に満たしていると思います。
ユニバーサルデザインの徹底と読書バリアフリーの体系的な推進を両輪に据えた構成についても、障害の有無にかかわらず全ての子供に開かれた学びの基盤をつくるという私たちの教育理念と合致すると考えています。
ただ、先ほどもほかの委員からもありましたが、やはりここに示された内容が具現化されることが重要だと思います。やはり実効性の確保を、特に人材確保、またバリアフリーの実装、格差の撤廃、そういったところをぜひ進めていただければと思いました。
私からは以上です。
【秋田座長】 緒方委員、どうもありがとうございます。それでは、続きまして、紀之定委員、お願いいたします。
【紀之定委員】 失礼いたします。私のほうから2点話をさせていただこうと思います。
1点目ですが、司書教諭の大切な役割の中に、授業改善と授業での学校図書館活用の働きかけで、情報活用能力の育成ということがあると思うんです。例えば、調べ学習の授業に司書教諭が時間が空いておれば一緒に入るようにしています。調べ学習を図書館でしているのですが、その授業では1冊も本を使っていなくて、全員がタブレットを使っているという状況であったので助言し、本も準備することと、またその本とタブレットの両方をどのように情報活用していくかなどを提案しました。また、ほかの授業では、タブレットを使っているのですが、ウィキペディアをあちらこちらで使っているという調べ学習になっているので、授業の先生には、事前に使ってほしいURLを準備して、提示しながらやりましょうという助言や、また参考文献を全く記述していない調べ学習の授業もあったので、なぜ参考文献が必要かとか、どのようにしたら書くようになっていくかなど助言をしました。また最近ですけれども、植村委員からもありましたが、本とネットの両方を使っているのですが、今、タブレットで調べると、単語だけでなく「なぜ何々だろうか」というように文言を入れると、一番上にAIの答えがバーンと4~5行ほど載っていまして、生徒はそれをそのまま写しているという、そういう調べ方をしているので、そのまま写すだけではなく、写すだけだったら学びが深まっていかないので、もっとその下の方もどんどん見て、他のサイトも見ながら、自分でも掘り下げて調べていくということを助言し、AIには最新の情報があり、学習が深まるように参考として上手に使ってもらうようにしています。これらはほかの学校でも結構あることではないかと思うので、調べ方の助言も司書教諭の大切な役割だと考えています。
また、調べ学習のプレゼンにおいても、一生懸命調べたものをただ前で読むだけになってしまっている教科では、調べたレポートをモニターに映し出し、聞いているほうも理解しやすく、またはスピーチするほうも説明しやすく共有しやすいように助言することも、大切な部分だと思っています。これらのことは、やはり授業に入って授業を参観しないとその辺(状況)が見えてこないんですよね。
だから、授業改善や情報活用はすごく大事だと思うのですけれども、でも、自分が授業をたくさん持っていると、調べ学習の授業に入れないということが多々あります。調べ学習に入って、自分は授業満タンになってもいいのですが、調べ学習に入ってあげられない授業も結構あるので、具体策として、授業数の削減ということを明記してもいいのではないかなと思います。18ページの507行目と521行目に「学校図書館の業務時間の確保」・「学校図書館の業務に関する業務時間の確保」とございますが、ここは、深い学びになるよう具現化していかなければならない大切なところだと思いますので、具体的に記述している方が良いと思われます。特に、2か所同じ言葉があるので、後ろのほうでは、「学校図書館の業務時間の確保」という言葉を「司書教諭の授業数の削減」と明記した方が具現化しやすいと考えます。
2点目ですが、今回、本当に様々な専門的なお話や情報を得る機会となりました。それぞれの立場に立った知識や深いお考えを専門的な先生方々から直にお伺いすることができ素晴らしいことだと有り難く感じております。大切な貴重な機会となりました。感謝申し上げます。
先日、私立高校の受験が終わりまして、次の日、中三の男子生徒が、「これで本が読めるわーっ!」と叫んでいました。司書さんが「新刊来ているから読む?」と聞いたところ、その生徒は、「そうじゃなくてビブリオバトル大会で紹介されていた本を読みたい!」と言って、その本を午前中ずーっと座り込んで一生懸命読んでいたということがありました。本離れという昨今ですけれども、試験を控え読みたい気持ちを我慢している生徒が毎年いるように肌で感じていますし、本の魅力(読書の必要性)を感じたところでもあります。
また、学年の後半になってから、生徒も大分主体的な力がついてきて、図書委員の生徒たちが給食中に校内放送で本紹介したいからという話で、実際に行い、ラジオ放送のように取り組む1年の生徒達もいたり、しおり作りやPOPを書く講座を企画したいという2年図書委員がいたり、3年の図書委員は、おみくじを引いて、その内容に合った本を貸し出すという3年生のアイデアで企画運営したり、図書委員の生徒たちの、本に関わる多くの成長を感じているところです。やはり成長を生み出せるような仕掛けや準備をしていくことって大事だなと感じています。
この会議でも多くの方々にお会いして学ぶことができ、お陰様で私自身も少し成長することができたかなと感じているところです。
この冊子が、未来の司書教諭さんや、本、図書館に関わる多くの方々の「力」となることを願っています。私もここに参加させていただき、文科省の方々や皆様、秋田先生、堀川先生をはじめとする多くの先生方や皆様方に感謝申し上げます。引き続き今後もよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
以上です。
【秋田座長】 紀之定委員、どうもありがとうございます。それでは、続きまして、小林委員、お願いをいたします。
【小林委員】 鳥取県立図書館の小林でございます。私からも何点かお話をさせてもらいたいと思いますが、まずこの会議についてです。10回会議が行われて、読書離れというのを、学校図書館、公共図書館の共通の課題として捉えて一体的に検討するという、その趣旨で行われたこと。これ自身はすごく高い目標というか、一緒に考える機会、それぞれ違う立場の現状を学んだりするということで、いい機会だったと思うわけですけども、一方で、それぞれの図書館の課題というのはそれぞれ違うものがあって、やっぱり深掘りする機会もあってもよかったかもしれないなと感じています。今回23人というたくさんの方に集まっていただいているので、10回のうち1回、2回は、例えば公共図書館に関係するものが、ワーキンググループのような形で分かれてちょっと深掘りしてみるというような機会があってもよかったかもしれない。学校図書館の方が集まられたり、特別支援学校の方が集まられたりというようなことあれば良かったと印象として思いましたので、お伝えしておきたいと思います。
また、私、初期の段階ではこの会議に参加してどこまで意見を言っていいのかということについては、心配しました。実際やってほしいことはたくさんあるわけですけども、それを言いっ放しにしたところで、じゃあ、それが実現するかというとそうでもない現実もあるということも承知しております。その中で、どういうところをどういう具合に押さえながらしゃべったらいいのかなということを途中段階でも考えたりもしたのですが、結果的には、かなり踏み込んだ中身の報告書をつくっていただいたということで、すごくありがたいことだと思っております。
常勤の専門的な司書の計画的な配置とか、11学級以下の学校に司書教諭を配置するとか、司書教諭の活動時間の確保、あるいは「望ましい基準」、学校図書館ガイドラインの見直しに合わせて関係法の改正というようなところまで書いていただいているということはすごくありがたいことですし、先ほどから話が出ているように、これが実際の形として動いていくということにつながることを本当に期待するものです。
また、特別支援学校の状況についていろいろな御指摘があったりして書き込んでいただいたりもしているんですけども、これについては、文部科学省の方が実際全国の図書館を回られて、調査をされて、実態把握に努めていらっしゃるということもあり、文部科学省の方々の本気度というか、そういうようなことも感じているところですので、ぜひこれを具現化するということのほうにつなげていただきたいということを申し上げたいと思います。
1つちょっと気になるなということがあるのは、495行目のところ、495行目ですかね。「国において基準の設定をし」と書いてあるんですけども、基準というのがどういうものかということはちょっとまだここでは分かりませんが、前回の「望ましい基準」の改定のときにも、数値基準、数値目標みたいなことが検討されたことがあったかと思います。ただ、数値目標というものが表に出ますと、やっぱりそれがあるいろんな判断基準につながる。低いところはそれを目標にして上げるかもしれないですけど、それよりも高い数値にあるところは、これぐらいでいいのかみたいな捉え方につながりかねないということもあって、結果的に前回の「望ましい基準」のときには数値基準を採用しないということになったと記憶をしております。そういう意味でいうと、基準というものの取扱いについては留意いただきたいと思っているところですので、その点をお伝えしておきたいと思います。
それから、最後ですけども、593行目のところに、「地方公共団体においては、国の動向を踏まえ、図書館・学校図書館の運営に必要な予算確保」というようなことが書いてあるわけですけども、これが今の状況と違う状況にどうつながっていくのかということについてやはり考えていただきたいということです。今現在も予算措置はされていると言いながらも、やっぱり学校間格差、自治体間格差ということが話題にずっと出ておりました。国のほうとしては、交付税措置をして、それについての予算は措置をしているんだけども、地方自治体の判断でそれが学校図書館のほうに使われていないというような実態も一方であるということは、これも課題だと思うんですけども、そこのところがいかに学校現場にお金が落ちていくというようなことにつながっていくかという表現であったり工夫であったりということが必要なんじゃないかなと思います。
特に義務教育については、私、学校図書館は学びの環境だと思っています。義務教育といいながら環境がA地域とB地域で違うというのはやはりまずいと思います。Aの場所でもBの場所でも同じように子供たちの学びの環境が同じように保障されるべきであり、自治体間格差が生じているということについては、これは大きな課題だと思います。このことがいかに自治体の方々に響くような表現にしていくとか、あるいはそういう仕組みをつくっていくとかということの工夫が必要なんじゃないかなと思いましたので、その点を発言させていただきたいと思います。
以上です。
【秋田座長】 小林委員、どうもありがとうございます。それでは、続きまして、オンラインで汐見委員、お願いをいたします。
【汐見委員】 よろしくお願いします。本当に専門外からちょっと見させていただいていたので、ほとんどお役に立てるようなことが何もお話しできなかったなと思って、この1年間、本当座って聞いているだけだったので、非常に申し訳ないなという気持ちがあるんですが、本当にいろんなことを勉強させていただきましたし、図書館の内側、やっぱりふだん利用している側からでは見えないところをたくさん見させていただいて考えることも多かったなと思って、貴重な機会をいただけたなと思っています。
今日の資料3で子供たちの意見をすごく、やっぱり自分がふだん関わることが多い年代なので子供たちの意見とても面白く拝見させていただいたんですけど、一番ぐさっときたのが、本の値段が安ければいいというのがあって、ちょうど先週、本の価格が重版分から改定されますという、文庫本で100円から200円ぐらい上がりますという連絡が出版社のほうから届いて、その数か月前にもほかの出版社からまた重版分も新刊も値上げしますという連絡が来たところだったので、本当に自分が学生だった頃に比べて倍近いぐらいの値段になってしまっていて、本当に限られたお小遣いの中から買ってくれている若い世代にとっては、どんどん本というのが、高級品じゃないですけど、手に入りづらくなっていくなと思って、本当に申し訳ないなという気持ちがあったので、この声を聞いてとても切なくなくなったところでした。
でも、本当に最近自分の身の回りの範囲内ではあるんですけど、本に興味を持つ人が何か増えているなというのを感じていて、自分の家族とかでも、今まで全然本読まなかった、もう本当老人なんですけど、全然本を読まなかったのに、配信のアニメを見てとてもはまって、そこから原作の小説を全巻集めて何周も読んでいたりとか、あとは、若い高校生とかの子で、SNSで見た、紹介されていた本に興味を持って読んでみたいと思って初めて小説を読むようになったとか、自分の中でインターネット社会が発達していくにつれて本というのがどんどん興味を失われていくのかなと思っていたんですけど、逆にネットでいろんなものに触れられるようになったことで間口が広がる面もあるんだなというのを、ここ数年、コロナ禍ぐらいを境にすごく感じていて、多分これから本当に値段が上がってしまって本が手に入りづらくなる、でも読んでみたい本があるという人が増えていくに当たって、やっぱり図書館ってとても重要な存在になっていくんだろうなと。これまでよりもさらに求められていくんじゃないかなというのを思っているので。
ただ、本当に人手も予算も足りない中で活動されているんだなというのをこの1年、会議を見させていただいて感じていたので、本当現場レベルでは限界があって、国なり地方自治体なりに図書館だったり読書の重要性というものを認識していただかないといけないし、逆にそれを国民だったり、県民、市民、住民の方々がそこに予算を割くことに支持をしてくださるような社会にならないと難しいことだと思うので、そう思っていただけるように、本をつくっている側も、より広く、読書、図書館の重要性というものを感じていただけるような活動をしていきたいなと、自分の活動に還元させていただいて申し訳ないんですけど、そんなことを思いながら今日は伺っていました。
すいません、大したお話ができずに感想という感じですけれども、本当に貴重な機会をありがとうございました。
以上です。
【秋田座長】 汐見委員、どうもありがとうございました。それでは、続きまして、設楽委員、お願いいたします。
【設楽委員】 全国学校図書館協議会の顧問の設楽です。今日は私自身が教師をしてきた経験から、司書教諭についての理解不足のざんげからお話しさせていただきます。設楽は、中学校で理科を担当していましたが、週の授業時間数が非常に多くて、担当授業時間を均等化してほしいと思っていました。当時の設楽は、司書教諭と学校司書の区別もつかず、その業務内容も全く理解していませんでした。司書教諭の時間軽減という言葉に違和感がありました。なぜ司書教諭は時間軽減されなくてはいけないのかと仲間同士で話したりしていました。ところが、全国学校図書館協議会に入って、司書教諭・学校司書の役割や学校図書館の機能などについて、遅ればせながら理解できました。つまり、司書教諭や学校司書が読書に加えて学習場面での支援や、学校図書館が担う重要な役割などを具体的に実感できました。やはり現場の教師たちが学校図書館ってどれくらい大切なのかというのを知ってもらうためには、学校で司書教諭が活躍してもらわないと駄目だと強く思いました。そういう司書教諭が活躍する場として、先ほど、時間軽減ではなくて時間の確保という言葉が曖昧だという御指摘がありました。やはり司書教諭は自分の仕事をするために時間を確保するという気持ちで対応してほしいと思っています。司書教諭の使命の一つに、周囲の教師が学校図書館の重要性、授業で活用することの重要性に気づくことや、学校図書館を活用できるような支援があると思います。
ちょっと古い話ですが、終戦直後に『学校図書館の手引き』が当時の文部省で編纂されて、伝達講習が行われました。そこにはやはり学習者主体の教育のもと、民主教育の重要性が示されていました。現行の学習指導要領にも、学習者が主体となり、互いに意見を交換したり、情報の真偽を熟慮したりすることで、学びの質を深めることが求められています。やはりこうした主体的な活動を裏づけるためには、司書教諭、それから学校司書、こういう人たちが学校図書館の機能の充実に向けて働いていくことが必要ではないかと強く思いました。この会議に出させていただいて、皆さんの多様な視点からの御意見を聞いて、私自身も勉強しました。これからはこの経験を生かして、学校図書館の重要性を機会あるごとに訴えていきたいと思っております。これからもどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
【秋田座長】 設楽委員、どうもありがとうございました。それでは、続きまして、曽木委員、お願いいたします。
【曽木委員】 日本図書館協会の曽木でございます。会議に参加させていただきまして、ありがとうございました。
私は公立図書館での勤務がちょっと長いんですけども、公立図書館というのは、市民の方が100%使っているわけではなく、一番いいときで30%ちょっとぐらいですか、今はもっと下がっております。コロナの影響もあって、やはりなかなか利用されないということが1つの悩みではありました。
ただ、一方、学校図書館というのは100%の登録率ということが言われておりまして、この子供たちがなぜ公立図書館の利用者にまで成長していかないかというところだと思います。
ですので、この両方が、やはり学校図書館が、例えば今言われているように、放課後も開いていないとか、司書の方が時間制限で働いているということで、なかなか生徒さんたちの役に立つ学校図書館になれてないといったところがあると、やはり学校図書館に対する、図書館というものに対するイメージがついてこないということもあって、最終的に公立図書館とか一般的な図書館に対する期待がなくなってきているのではないかというところは大いに反省するところだと思います。
私からは、学校図書館と公立図書館というのは両輪であるということを申し上げたと思います。これはどちらかが、例えば公立図書館が施設を整理して、司書もちゃんと置いて、図書を置いたとしても、その地域の学校図書館が十分に開いていないということでは、それは読書の環境を整えるという意味でもよくないことでありますので、やはりこれは両輪として考えていただきたいと思います。
報告書のほうも、学校図書館については、校長先生が館長ということのイメージで、研修もするようにということもあるんですが、残念ながら、公立図書館の館長については、記述がなかったというところが、非常に残念だったなと思いました。
図書館長というのが、今はおおむね2年とか3年に一度で異動されていることが多いと聞いておりますけども、やはりこの館長がいかに頑張るかというところが、図書館をレベルアップしていくところの引き金になりますので、やはり館長としての役割というところについても、触れていただければいいかなと思っております。
報告書自体は人材育成ということを非常によく見ていただいて、養成のところから、育成、研修といったところまで書いていただいたことは非常にありがたかったと思います。私たちが目指しているのは、図書館の振興というのが最終的なところではなくて、報告書の先ほど「はじめに」のところ、31行目に「民主的で持続可能な社会が実現されること」というのが、これが最終的な目標であろうと思います。そのために図書館があって、図書館の振興というのが、その目標の中の1つの目的というところになるんだと思うんですけども、このために何をするか。図書館を振興させるということもあるんですけども、やはり我々は持続可能な社会というところをつくる。それは人がいるということ。、考える人、学ぶ人、こういう人たちを養成していって、そのお手伝いをする場となるのがやはり図書館であろうかと思いますので、図書館の存在意義はそこにあると思います。
そのために、社会教育の立場であれば公立図書館が、また学校の生徒さんたちのためには学校図書館がというところになると思いますので、ここを考えなければいけないのかなと思いました。
それから、議論のところで、私自身も反省するところではありますが、結局、原因を考え掘り下げることができなかったというところ、事実はこうであるから、これからこうしましょうという発展はありましたけども、なぜこんなことになってしまったのか、なぜ非正規が多くなってしまったのか、なぜ研修が行われないのか、なぜ障害者サービスが実施されていないのかということについて、もう少し、先ほど小林委員も言われましたけれども、掘り下げて考えるということも必要ではなかったかなと思っております。
これは質問でもありますが、この後、「望ましい基準」であるとか、いろいろガイドラインの改定などもされるということだと思いますけども、どういったスケジュールで、どれぐらいまでに、どういうふうに行動されるのかなというのがちょっと我々は気になるところではございます。
最後に、この報告書や資料集、いろいろな事務のことについて、事務局の方には大変お世話になりました。いろいろ意見を聞いていただいたり、無理をお願いしたことも幾つかありましたけども、短期間でこういった形でまとめていただいたことに対して非常に感謝しております。
私からは以上です。
【秋田座長】 曽木委員、ありがとうございます。質問に関しては最後にまとめて事務局のほうからいろいろな委員からの御意見御質問への応答としてさせていただければと思います。ありがとうございます。
それでは、続きまして、オンラインで髙橋委員、お願いをいたします。
【髙橋委員】 それでは、お願いします。私は、報告書に関することと、それから会議全体に関することと分けて話をさせてください。
まず、報告書に関することですけど、本当によくまとめていただいて、ありがとうございます。内容に関して、私たちの意見をよく入れてくださって、全体的にいいです。だから、今から言うことは、必ず修正せよとか、そういう話じゃなくて、心のつぶやきだと思って聞いてください。
5ページの137行目に「利用者及び住民の自主的・自発的な学習活動」という言葉があります。読書に絡む会議に参加すると、必ず自主的・自発的というところがすごく強調されて、ある意味、自主的・自発的というのが独り歩きして、あんまりたがをはめて読書させるようなことしたら読書嫌いになるんじゃないかみたいに私はよく攻撃されるんですけど、それは確かに正論です。だけど、自主的・自発的なところを待っている結果、今の読書人口の減少みたいになっているわけで、やっぱり私の教員的な視点から言うと、自主性とか自発性の涵養には初期段階で指導が必要なんですよね。
だから、特に今、タイパとか刺激を重視している若い世代には、読書に関心を持ってもらうための、例えば学力とか読解力をネタにして、こっちから打って出て、一歩踏み込んで読書に誘導する仕掛けも必要なんじゃないかなというのは、私はずっと言ってきていて、自分でもそういうふうに教育活動してきたつもりです。なので、例えば143行目、この前にいろんな取組がこれから図書館に必要ですよってずらずらと書いてあって、最後に何とかの「取組などが考えられる」で終わっていますよね。こういうことがあり得るよで終わっているんですけど、これだと、メニューだけ並べておいて、じゃあ、あんたたち好きにしていいよ、そういうスタンスだと思います。やっぱりそれじゃ働きかけが弱くて、例えば私ならこの後ろに、「前例に縛られず、地域の実情に応じたサービス内容の見直し及び再構築が望まれる」と心の声を入れます。だから今一度仕事を見直して、現状に鑑みて打って出ているみたいな、そういう姿勢が醸し出されるような部分というのもやっぱり心の中に持っておかなきゃいけないのかなと思います。
生成AIも含めて、コンピューターがかなり我々に影響を及ぼしているので、人類のほうも打って出る必要があるんじゃないかなと強く思います。
それから、一歩踏み込んでという話をすると、この手の国の報告書や県の教育委員会の方針なんかもそうなんですけど、報告書などをつくるときに、自分に矛先が向かってくると、やや及び腰になるみたいな雰囲気が出てくる気がします。この報告書もよくできているんですけど、例えば、地方公共団体等の取組にはちょっと具体的だったり強めの表現が使われているんですけど、国がやるべきところには「検討」という文字がやたら目立つんですね。14ページの365行目、これは前の行から、「地方公共団体においては、まずはその設置に努めるべきである」。努めるべきであると割と強めに書いてある。それから、16ページの442行目も、これも地方公共団体のことなので、何とかかんとかを「推進する」と言い切っているわけです。それから、その下の447行目も、両図書館において「具体的対応を進める」。こういうふうに力強く言い切っているわけですよ。
さて、今回私がすごく感銘を受けたのが、ちょっと話はあちこち行きますけど、最後に23ページに「おわりに」が追加されて、そこの641行目のところに、国・地方公共団体においては、提案されたことを、「できる限り速やかに具体化し、そのような動きを世の中に広く発信広報周知してほしい」、国もこういうふうにやってほしいというのをしっかり書いてくれたなとすごく感銘を受けていました。ところが、18ページの496行目、国において基準の設定を含めた、望ましい配置等の改定について、「検討を図ることが望ましい」。検討が望ましいならまだいいですけど、検討を図る、つまり検討について頭で考えることが望ましいというのは腰砕けもいいところでしょう。がっかりします。
それから、503行目、これも国の部分ですけど、「人材育成の指針等の作成を検討すべきである」と。何で「作成すべきである」にしないのかなと思います。
それから21ページの、これが「国において今後求められる対応」と書いてあるんですけど、ここら辺は「検討」の羅列ですよね。580行目で、「法令の改正を検討する必要がある」って、「法令を改正する必要がある」じゃ駄目なんですかね。何で「検討」がここで出てくるのでしょう。あと、591行目の関連科目の相互認定を視野に入れた「検討が望まれる」と。「改正が望まれる」じゃないですかね。自分たちがやることに関しては、検討することでいいでしょうみたいにして逃れちゃう、すごくそう雰囲気を感じますね、こういう記述を見ていると。
僕ら、この会議が始まるときに、国が協議を開始する。いろんな立場の人が集まっていろんな意見を聞いてくれるんだから、国はいよいよやる気なんだろうなって期待していたと思います。僕ははっきり言って、ビューロクラシーとか、ポリティクスとかあんまり疎いのでよく分からないですけど、何か諸事情や理由があるにしろ、あれだけ熱心に会議で協議していた割には、主体の国がやるべきところで腰が砕けまくっているみたいな、何かちょっとやる気が伝わってこないのは大変残念な気がしました。
繰り返して言いますが、必ず修正が必要と言っているわけじゃないですからね。あくまで個人の感想です。でも、全体的によくできた報告書だと思います。
学校に勤務していると、最近の高校生はまず語彙が少ないです。何かにつけて、「やばい」を多用します。それから、読解力が低下しています。理科とか数学とかの問題で、文章が長いと、まずそこが理解できなくて、その問いの点数が低くなる。それから忍耐力が低下しています。ちょっと面倒くさいことはやらない。ひょっとすると、忍耐とか耐えるという概念が消えつつあるのかもしれないですね。
そういうことを見ていると、私はこの国の将来を非常に憂えています。これを解決するにはやっぱり本を読むしかないと思うんです、僕は。ネット上のアルゴリズムが我々の思考とか感情とか行動に影響を及ぼして、いじめを含めていろんな暴力的なことの発生とか、選挙への影響なんかも指摘されているわけでしょう。アルゴリズムの影響が、精神や行動様式に入り込んできていますよね。
ということで、さっきの主体性・自発性の涵養に関しても、やっぱり我々はもう一歩踏み込んで、まずは本を手に取り文字と向き合う方向性に、言い方が悪いかもしれませんけど、誘導していく策というのをもっと強く打ち出さなきゃいけないと思っています。とかくそういう話をすると、また僕は、バッシングされるんですけど、主体性というのは、僕は植物と同じだと思っています。ほっぽらかしといても出てこないですよ、芽は。まずはしっかり種をまいて、水や肥料をやるなどの世話をしていかないと主体性というのは育ちません。
なので、読書に関しても、環境だけそろえて待っているんじゃなくて、こっちから打って出て、もっと若者の感性や必要性に訴える工夫をしていかないと、不読率の改善ってなかなか難しいと思いますよ。
私はこの春に役職定年を迎え、20年ぶりに4月から学校に英語の教員として戻るので、これまで学んだ事を活かし、文章を読むことの大切さを発信しながら、読解の楽しさみたいなものも子供たちに伝えていこうと思います。
本当に委員の皆さま、事務局の方々、報告書の作成に御尽力いただきありがとうございました。繰り返しますが、非難しているわけじゃないですよ。すばらしい報告書です。今のは心のぼやきですので。
【秋田座長】 髙橋委員、ありがとうございます。それでは、続きまして、土屋委員、お願いいたします。
【土屋委員】 高井戸第三小学校の学校司書の土屋です。1年間を超える長い間、本当にありがとうございました。一般の公立小学校の会計年度職員という立場で私がここにいることは場違いなのではないかと葛藤するところからスタートしましたが、この会が広く一般的な現状や課題に向き合って今後に向けての議論をする場というふうに回を増すごとに感じておりました。
そういった意味で今回の報告書もたくさんの課題を盛り込んでいただいたと感じております。検討する上では、ほかの自治体の現状を学ぶ機会も得ることができましたし、何よりも委員の先生方から伺う専門分野のお話というのは知識を広めてくれました。深く考える材料もいただきました。日常の中でなかなかお会いすることのできない先生方と直接お話しできたということは貴重な経験になりました。
報告書のほうでは、6ページの166行目ぐらいからですけれど、子供たちの声など、今日の資料から読ませていただくと、ここに書かれている様々な役割以外にも、ただ考える、ぼーっとする、思うとか、そういう豊かな心の面を期待する声というのが入っていたと感じますし、実際現場にいて子供たちを見ていても、ただぼーっとしに来る子、ただ静かな環境に身を置きたい子というのがいるように感じております。
先ほど曽木委員からもお話がありましたけれども、義務教育の入り口に立った全ての子供たちが必ず出会うのが学校図書館だとすると、もちろん情報活用や、様々な情報メディアの活用の仕方というのを伝えていくことを踏まえた上で、図書館というもの自体の意義とか役割をしっかりと子供たちに伝えて、図書館を活用していく生き方、人と関わり本と関わって生きていく生き方というのを伝えていかなければいけないと思いました。
今回の報告書にも、地域の知の拠点という言葉がたくさん出てきましたけれども、学校を卒業してからも、図書館に行ってみようと思ってくれる子供たちが続いてくれればと思います。
私が学校司書になって数年後に法改正がありガイドラインができましたが、その頃はまだ現場では学校図書館という言葉はほとんど使われておらず、学校司書というものが一体何者なのかも知られておらず、とにかくガイドラインを読み込んで、何回も線を引っ張って、その文を図書館だよりなどに引用させてもらって広めていったということを思い出します。
その時代からは十数年たって、学校を取り巻く課題というのは変わりましたが、このたびの報告書を読んでいただいた方々が、今向き合っている課題に一歩切り込むときに、この文言を現場で活用しながらすすめていただくことを願いますし、今回の報告書の「おわりに」のところにありますように、まず私自身が自分ごととして捉えて、一歩踏み出すためにできることを考えたいと思いました。
座長の秋田先生はじめ、副座長の堀川先生、そして奈須先生、委員の先生方、文科省の御担当の皆々様、本当に大変お世話になりました。ありがとうございました。
以上です。
【秋田座長】 土屋委員、ありがとうございます。それでは、続きまして、手塚委員、お願いいたします。
【手塚委員】 紫波町図書館の手塚と申します。まずは今回、このような会議に参加させていただいたことに心から感謝を申し上げたいと思います。他分野の委員の皆さんから今回多くを学びまして、大変勉強になりました。私自身はお役に立てたか心もとないのですが、最後に感じていることをお伝えさせてください。
これまで図書館というのは、様々な政策があって、施策の選択を求められてきました。けれども今は大きな時代の節目にあり、これからは何を実施するかというメニュー選びではなく、図書館は人々になぜ必要なのか、地域にとってどのような基盤であるべきかという目的から再構築することがより大切になっているように感じています。
図書館は読書の施設にとどまらずに、地域の知と学びを支えるインフラです。そして同時に、行政が一方的に整えるものではなく、地域に開いて、市民と共につくり続けていく存在でもあると思います。その役割を持続させるためには、理念だけではなく、それを担う人が安心して働き続けられる基盤も欠かせないと思います。持続可能性の観点からも、人材の安定確保も基準の重要な要素として位置づけられることを願っています。
そして、基準の内容と同じぐらい大切なのが基準をどのようにつくっていくかというプロセスだと感じています。この会議は一区切りとなったとしましても、その後に、現場の声、市民の声、若い世代の声を重ねながら、立場を超えて率直に議論する機会が続いていくことを期待しています。対話の積み重ねそのものが共につくる図書館の土台になると思います。
また、「学びの深化」という箇所がありますけれども、深化だけではなく、読む力そのものも必要なことです。情報・メディアリテラシーや調べる力は、生涯にわたってその人の活動を支えていくものですので、基礎リテラシーからの育成と活用を、全館種とも世代を超えて養っていければと思います。
また、今回の議題には入りませんでしたが、視野を広げる意味で、海外の図書館や司書との交流から学ぶ機会も可能な形で取り入れられればと思います。
図書館が地域の可能性を開く基盤であり続けるためには、理念、人材、プロセスを一体として設計する基準づくりをお願いできればと思っております。
私は岩手の小さな町の現場の司書ですけれども、地方で起きていることは日本全体の未来にもつながっていると思います。だからこそ、今、目先の施策の羅列ではなくて、目的から逆算した時代を見据えた持続可能なこれからの基準をつくっていくことがとても有意義なことだと思っています。今回の議論が未来に向けた確かな一歩となることを願っております。参加させていただき、ありがとうございました。
【秋田座長】 手塚委員、どうもありがとうございました。それでは、続きまして、オンラインの中村委員、お願いをいたします。
【中村委員】 中村です。全国高等学校PTA連合会に所属していまして、私もこの会議に1年間参加させていただきまして、ありがとうございます。私も専門家ではない、どちらかというと保護者というか、親目線の立場でいろいろと聞かせていただきました。
先ほどからこの1年も通してなんですけども、いろいろ有識者の皆様、専門家の皆様、それぞれ考えていただいて、現実的になればいいかなというのがやっぱり直感で個人的には思っているんですけども、なかなかやっぱりそれが現状、実際になるかな、なっていくのかな。本当にこの会議をしていても、実際運営というか、よい図書館、学校図書館が成り立っていくのかなというのは、まだまだちょっと子供たちの動き方を見ていると、どうなのかなと思います。
子供たちにも、高校生なのでいろいろ聞いたりはしているんですけども、やっぱり図書館の今の使い方というのは、ほぼほぼそこで本を読むというよりも、調べ物をするというよりも、自分で勉強したり、友達同士でちょっとそこでお互いに勉強を教え合ったりというような使い方をしているそうです。
ただ、私もPTAの活動で学校に行く機会があるんですけれども、図書館をちょっとのぞいても、ほぼほぼそんなに昔ほどというか、活気ある場にはなってないので、1つは、もちろん紙媒体とデジタルの融合、これはどちらもなくすというのではなく、やっぱり共存してやってほしいかな。ただ、その前に入り口として、学校の図書館ももう少しオープンマインドというか、図書館という名前がいいのか、それが絶対なのか分からないんですけども、多目的ないろいろ、PTAの会議でも、図書室をもうちょっとオープンな環境であれば、そこを使ってやってもいいかなというのは、まず入り方、利用をしないと何も進んでいかないのかなと思います。
現に学校に図書館はあるけども、私の子供たちとかは、やっぱりデザインとか、空間とか、多目的とある県立の今、石川県にできた図書館とか、海みらい図書館とかって、やっぱりそっちのほうに時間がちょっとかかっても行くということになっているので、本当に学校の図書館の意義というものがどこにあるかな、どういう捉え方をしていくのかなというのは、今後のちょっと動向も気になるし、また情報があったり、お伝えできる場所があれば、お伝えはさせていただきたいと思います。
本当にいろんな意見を聞かせていただいて、先生方とか、子供たちも、校長先生にも直に会う機会がいろいろあるので、図書館をいろいろな活用したらどうやと提案とかもこちらからもしてみてもいいのかなと思ったこの1年でした。本当にありがとうございました。
【秋田座長】 中村委員、どうもありがとうございました。続きまして、野口委員、お願いいたします。
【野口委員】 10回にわたりまして、委員の皆様、そして事務局の皆様、ありがとうございました。
今回のこの有識者会議、図書館と学校図書館という観点から、ICT対応と読書バリアフリーを正面から取り上げて議論したということはすごく意義のあることだったと思います。今回のこの報告書でも、ユニバーサルアクセスという視点で、その辺りをかなり大きく取り上げていただいたということは非常に重要なポイントじゃないかなと思っております。
先ほど植村委員もおっしゃっていたんですけれども、今日の午前中、読書バリアフリーのほうの関係者協議会が厚生労働省であったんですけれども、そちらの会議の中でも委員の方から出されていた指摘が、都道府県立の特別支援学校において学校司書の配置率が非常に低いと。やはりその部分、今回のこの報告書では学校司書の専任化を含めた配置の促進ということをうたっていただいているのは非常に重要な意味があるのではないかなと思っております。
先週ですけれども、杉並区立済美養護学校という特別支援学校にお邪魔して見学する機会をいただきまして、そちらは小学部と中学部が別棟になっているんですけれども、それぞれに学校図書館があり、それぞれに学校司書が配置されているということなんですね。学校司書の配置はしかしながら今年度から、つまり去年の4月からということで、でも配置1年目にして授業等での活用なども積極的になされるようになって、やはり人がいることがどれぐらい学校図書館を活用、もちろん整備も含めてですけれども、変えるかということをつぶさに見ることができたというのは非常に有意義でした。
似たような話は、小林委員もいらっしゃいますけれども、鳥取県とか島根県は県立の支援学校全校に学校司書が配置されていますけれども、やはり配置が始まった頃に、人が入るとこれだけ変わるということを鳥取や島根の皆さんは実は実感されているんですが、やはりそういった変化というんでしょうかね、あるいはそういう好事例というのをもっともっと国のほうからも全国に発信していっていただけると、この報告書に加えてということですけれども、それが重要なんじゃないかなと思いました。
今回のこの会議の中ではあまりそこまで議論をする時間もなかったわけなんですけれども、学校図書館という分野に関しては、特別支援学校の部分に関しては多くの方々も関心を持ってくださるようになってきているんですけれども、もう一つ、今、生徒数が非常に増えてニーズが高まっている学びの場として通信制高校があるんですね。やはり通信制の高等学校ですと、毎日通学をして学校図書館を利用するという形での図書館の利用形態ではありませんので、そういう学校においては、今回の報告書の視点で言えば、まさにユニバーサルアクセスの観点から、電子書籍サービスなどを積極的に位置づけていくということが重要になってくるんじゃないかなと思います。もしまだ追加が可能であれば、ちょっとそういう文言というか、視点ももし書き加えていただけるとありがたいなと思うんですが、そういった部分もやはり論点として議論していけたらよかったなというちょっと思いがあるというところと、あともう一つ、やはり読書バリアフリーの観点にもつながるところなんですけれども、高齢者の記述のところで、やはり今、増えてきております認知症の方々への対応というか、認知症になっても安心して利用できる図書館、その環境づくりというような視点も重要になってくるかなと思いますので、これも可能であればということですけれども、ちょっとそういった視点ももし追加が可能になるようであれば入れていただけるとありがたいなと思いました。
ということで、全体としては非常に分かりやすくまとめていただいて、これを今後の国の「望ましい基準」、図書標準、学校図書館ガイドラインの改定の検討に向けての資料という形だけではなくて、ぜひ地方公共団体の子供の読書の推進計画の検討とか、あるいは読書バリアフリー計画の検討の際にもぜひ参考にしていただけるように国のほうからも地方公共団体に働きかけをしていただけるとありがたいなと思います。
私からは以上です。
【秋田座長】 野口委員、どうもありがとうございます。それでは、続きまして、松木委員、お願いをいたします。
【松木委員】 それでは、私のほうからお伝えいたします。本当に今回10回にわたり、いろいろと議論いただきまして、特に書店や出版社のことも盛り込んでいただいたことに対して感謝を申し上げます。今、私どものほうでは読書のまちづくり推進事業ということで、4つの地域で書店と図書館の連携の共同の研修会というか、をやらせていただきました。以前はなかなか一緒にやろうということはなかったんですが、令和5年の対話の場以来、こういった有識者会議、様々な取組の中で今書店と図書館は一緒にやろうということが本当に増えてきています。この1年、とても変わってきたと思います。
そんな中でしっかりとしたこういった報告書を出していただきつつ、また、「望ましい基準」やガイドラインも変えていこうという動きは本当に図書館だけじゃなくて、出版界、書店としても大変ありがたいと思っております。
先ほど髙橋委員からもありましたけども、法令の改正を検討する必要があると書いていただいていますけども、じゃあ、誰がしてくれるのかということで、この後、どのようにしていけばこういったことが進んでいくのか、文科省さんにお願いしておれば、また次年度から何かが始まるのか、それとも自分たちが何か動いていかなければいけないのかというところについては、もし何か今現在、分かっていれば教えていただければと思います。もちろんやるには予算もかかるでしょうし、来年の予算にそれが盛り込まれているのかどうかも分からないところですけども、もし民間でやるべきことがあるのであれば、ぜひ、せっかくここまで来ましたので、言っていただければと思います。
先ほどの読書のまちづくりでは、書店と図書館がやりまして、講演会もやりました。講演会で、大体図書館さんは本は売れませんって言われるんですけど、今回は4会場とも特別にということで本を売らせていただきました。やればできるんだなというところもありまして、お互いがしっかりとつながっていけば、変わっていくところもあると思います。
そして最後に、今年の年末年始はおかげさまで書店の店頭売上げが前年比100%を超えたということがあります。例年こういう場合は、『鬼滅の刃』が出たからとか、コミックが押し上げるんですけど、今回はコミックは77.9、書籍が105.8ということで、書籍が大きく伸びたというのがありまして、このような図書館さんと書店さんでいろいろやっているものがそういうところにつながっているとうれしいなと思いながらも、本当に久しぶりに書籍が大きく伸ばしたという部分については、やはりいろんな動きが読者にも伝わっているんだろうなと思いたいところです。
ただ残念ながら昨年の6月に公布されましたトラック新法というのが今出版界に大きく立ちはだかっています。このままいきますと書店様にお届けする運賃が倍になります。それから、委託の中で様々な本を見ていただける、図書館さんにもいろいろ見ていただけるような委託制度を支えている返品についても、書店が返品する運賃も倍になります。このままいきますと、まず取次というところが本を届けられなくなるということも含め、大きな過渡期に来ております。もうこれ一、二年にできます。大きな変化がある中で、やはり図書館と書店、出版界が一緒になってやっていかなければ、こういったところもカバーできていかないと思いますので、ぜひこのような動きについて継続していただけるようにこれからもよろしくお願いいたします。
【秋田座長】 松木委員、どうもありがとうございます。それでは、オンラインの松本委員、お願いをいたします。
【松本委員】 慶應義塾大学の松本です。1年間大変お世話になりました。ありがとうございました。
3点ほど述べたいのですが、その前に報告書の脚注部分について少し修正が必要かなと思っているところがあるんですが、今ここでお伝えしたほうがいいですか。軽微な修正だけなので、メールでお伝えしてもいいのかなと思っています。例えば2ページの脚注の6で、令和3年度の社会教育統計となっているんですが、これ令和6年度の間違いではないかなと思っています。そういったことについて、後ほどメールでお伝えするということで大丈夫でしょうか。
【秋田座長】 はい。お願いいたします。
【松本委員】 では、メールでということですかね。
【秋田座長】 はい。
【松本委員】 ありがとうございます。では、意義と今後のことについて、3点ほど私なりにお話ししたいと思うんですが、1点目は、594行目で、司書・学校司書の積極的採用、それから常勤職員の配置ということがうたわれたのは非常に意義があると思っております。「望ましい基準」でも司書の積極的採用については述べられてはいたわけですけれども、常勤職員の配置というのは、そこでは述べられていませんでした。やはり今、図書館における非正規職員の問題は非常に大きな問題です。ですので、それをこの報告書の中で、常勤配置のほうが望ましいんだと明確に述べていただいたのは意義があると思います。
これは地方自治体が専門的職員を常勤職員で採用する、配置をしていくということを後押しすることになると思います。ぜひこの報告書を自治体にも周知していただきたいと思いますし、その際にはこういったことを強調していただくといいのではないかと思います。
それから2点目は584行目で、「司書科目、司書教諭講習科目及び学校司書モデルカリキュラムについては、一体的な見直しを進める必要がある」と書いていただいたことも大変意義があると思います。現行の司書科目というのは2012年から運用されていて、司書教諭科目は1990年代から現在の科目、単位数、内容等で実施されていると思いますが、随分前ですので、そろそろ見直しが必要だと思います。学校図書館モデルカリキュラムも、この2つの司書科目とか司書教諭講習科目が使われて、乗り入れのような形でやっています。今の司書科目等は、そうしたことを前提としていなかったということがありますので、その意味でもこの見直しについてこのように書いていただいたということは意義があると思います。
ぜひ専門家の知見を結集してこの検討を進めていただきたいと思いますし、学生にとっても魅力のある内容にしていっていただきたいと思っております。
それから3点目です。小林委員から、公共図書館固有の深堀りの機会があればよかったという指摘や、手塚委員からも、基準づくりでのプロセスの重要性ということがお話あったと思います。私も全くそのとおりだと思っていまして、公共図書館について、今回、幾つかテーマを絞って話を進めてきましたが、やはりもう少しいろんなことがあるだろうと思います。生成AIの話はこれまでも出てきましたし、スマホやSNSの普及とか、偽情報、誤情報の問題とか、人口減少社会になっているとか、日本語を母語としない人が増加しているとか、いろんな社会状況が、前の「望ましい基準」以降、変化してきていますので、やはりこれからの公共図書館の在り方、新しいビジョンを打ち出すという意味では、もう少し議論があってもよかったのかなと思っているところであります。ちょっとそこら辺どうなのかというのは、後ほど聞けるのかもしれませんが、そんなことを少し考えました。
以上です。
【秋田座長】 松本委員、どうもありがとうございます。それでは、続きまして、オンラインで、奈須副座長、お願いいたします。
【奈須副座長】 1年間にわたりありがとうございました。また、よい取りまとめをいただいたと思っております。私としては、ここでの議論、それから今日の報告書を、特に学校図書館に関する部分について学習指導要領にどう反映させるかということを秋田座長と共に考えて、いい形で実行していきたいなと思っています。
今日の報告書の細かいところなんですけども、115行目に学校図書館をめぐって「地域住民からの学校図書館利用を望む声も挙がっている」という表現があって、これはとても面白いなと思うんですね。というのは、学校あるいは学校図書館と地域の関係ということをどう考えるか。今、社会に開かれた教育課程ということで、学校がもっと地域社会と密接に結びついていこう。実社会、実生活と結びついていこうと。それは子供の発達にとっても意味があるわけですし、あるいは地域社会の活性化ということにおいても意味があるわけですけども、その際、体育施設と並んで学校図書館には大きな可能性があると思うんですね。このこと1行、あっさり書いてくださっていますけど、ちょっと歴史的なことを振り返ると景色変わってくるかななんていうことを思って一言と思います。
150年前に日本に小学校ができたときに、学校は本当に地域の力で造られたんですね。地域の人たちが土地を提供してお金を出して造った。だから、明治の初期においての学校は本当に地域のものだったんですね。だから、例えば新聞の縦覧会なんていうのを学校でやっていて、子供を学校に送りついでにお父さんやお母さんがそれを見て帰った、そこで議論がされたなんていう記録もあります。学校は、子供の学びの場だけじゃなくて地域の文化センターだったんですね。今日も公立図書館のほうでそういうイメージが語られていましたけど、まだ公立図書館なんかない時代から、学校はまさにそういう機能を果たしていた。日本の近代史上、学校は地域文化センターだった。近世ではお寺というのもありますけどね。学校というのはそういう意味があったと思うんですね。
ところが、自由民権運動が出てきて、学校でもそういう議論が行われたり、立会演説会がなされたりして、お上が学校でそういう議論がなされるのはけしからんということで、1880年、明治13年ですが、集会条例というのができて、学校は子供の教育以外に使ってはならぬと決めたんですね。ここから学校と地域の断絶が起こっていて、学校は地域のど真ん中の一番いいところにありながら、地域の人たちが簡単に出入りできないところになってしまったんですね。
それから本当に100年以上の時間が過ぎて、いやいや、もう一度、学校を地域の中に取り戻そう、そして学校が地域の文化センター、地域の人が集う場所になっていこうというふうな話が出てきて、さっきの一文はまさにそういう意味だと思うんですね。地域にもそういうニーズがあると。
でも、もともと学校はそうだったという認識は大事だと思います。もともと学校は本来そういうところでところであったし、理念的にそうあるべきだし、そういう景色の中で学校図書館を地域との関係でどう考えていくか、あるいは、それと公立図書館をどう取り結んでいくかということを考えたい。地域がいろいろな力を失ったり、人口が減ったりする中で、学校が地域のもう一度文化センターとなり人々の集う場所となる。そうなったときに、図書館は本当に中心的な場になるんじゃないかなと。また、そういう、ちょっとまた違った景色の見方などもしながら、学校図書館の意味、意義、可能性をまた考えていきたいし、僕ら学校教育側からすると、そのことが、社会に開かれた教育課程という言い方をしていますけど、子供たちにとって学校という場が地域との関係でどういう場にもう一度なるのか、それを再構成すべきなのかということを考えていかなきゃいけないと思っているわけですけど、そのことはこの一文との関係でいろんな可能性があるかななんて思っていました。
以上です。
【秋田座長】 奈須副座長、どうもありがとうございます。それでは、続きまして、堀川副座長、お願いいたします。
【堀川副座長】 すみません、堀川です。手短にお伝えしたいと思います。まず皆さんからこの報告書が具現化することが必要だとおっしゃった点について、できましたら、この報告書がそれぞれの一人一人というか、対象に行く間に何かパンフレット、リーフレットというか、これを基にしてこんなことができますよ、こんなことをやりましょうというような、概要だけではなくて働きかけができるような、そうしたチラシというか何かが作成されるといいなと思っています。
先ほど土屋委員さんが学校図書館のガイドラインを一生懸命読んだとおっしゃってくださいましたけれど、実際にあのときには、各教育委員会が、地域の学校や皆さんにガイドラインを印刷して研修会などでも配った、それが随分役に立ったということがありますので、この報告書と一人一人の間に何かの存在があるといいなと思いました。
それから、報告書については、1つは、最後に事例集が12事例あるんですけれど、最初の事例が「学級図書館」という形で、あれはちょっと学校図書館とは違うシステムとしてつくられているような気がします。学校図書館についてももうちょっと何か、先ほどの紀之定委員さんや土屋委員さんが、前に授業というか、実践を報告してくださいましたけれど、そういうような活用の事例というものが入るとありがたいなと。ただ、この事例がどういうためにというか、何の事例なのかというのがちょっと把握できていないところですが。
もう一つ、7ページに「学校図書館の中に校内教育支援センターを設置することなども考えられる」とありますが、校内教育センターというのは、学校内で不登校の子供たちが落ち着いてそこにいられるような、不登校の増加に対応するために各自治体が考えているようなセンターのようなんですけれど、私もはっきり分かっていませんが、それを学校図書館の中に置くということが、果たして学校司書がそれに対応できるのかということです。学校司書の方々は、実際子供たちに何か起こったときに、自分は教員ではないから責任が取れないということをとても強くおっしゃっています。その辺の兼ね合いというか、そして授業をやっている、そこの場面にある1人の子供が居場所を求めてやってくる。学校司書が1人で、あるいは短時間の勤務の中でどう対応できるかというような、実際には教員ではないから責任が取れない、何かあったら担任の先生を呼びに行くとかというような事態もあるようです。
そして最後に、堀川は退職していますので、後進に道を譲るべき、ここにいる人間ではないんですけれど、こうやって参加させていただきまして本当に勉強になりました。皆様には心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。
【秋田座長】 堀川副座長、どうもありがとうございます。続いて、私からはまず皆様に感謝を申し上げたいと思います。事務局から10回のアジェンダをどうセッティングするかというところで、今回の新たな売りとしてというんでしょうか、やっぱり持続可能な社会の担い手を乳幼児期から生涯にわたってウエルビーイングというところを考えるとすると、図書館が、公立図書館とそれから地域の図書館と学校図書館が一体になって考えていくことで、これからの少子化・過疎化社会を開いていくことができるんじゃないかというメッセージは伝わるような報告書にしていただけたのではないかと考えております。それには皆様の様々な御知見を寄せていただいたおかげだと思います。
一方で、先ほどからもお話がありましたように、深掘りとか、その原因とか、ここに書かれていることをさらに深めるというところまでは時間が取れなかったところが残念なところではあると思います。また、先ほど髙橋委員が、くしくも国のところだけ「検討を図ることが望まれる」というような表現で、「おわりに」の1行だけ違うと言われて、「しまった」と思ったのは、私がこの文は入れ込んでいまして、全然文科省の文体というのを理解していなかったと思ったんですけれども、どちらにするか少し相談をさせていただきながらも、もう少し力強いメッセージに修文できるところとできない線とあろうと思うので、その辺りは少し相談をさせていただきます。さらに皆様にお諮りすることは日程的にちょっと厳しいかもしれませんけれども、座長や副座長の皆さんとも御相談させていただきながら、許される範囲では、先ほど野口委員からのお話もありましたし、それから松本委員からの修正等もございましたので、それに対応しながら、より完成度の高いものをと思います。事務局との御相談になりますけれども、その中で、ここはもうちょっと足したほうがいいんじゃないかということがあれば、さらにできるところとできないところがございますが、責任を持ってそこに対応させていただければと思うところであります。
こうしているうちに本当に生成AIもこの1年の間でも大きく変革は進んでいますし、今後もまたこうしたことが大きく変わろうとしています。この具体策をどうするのかというところについては、これから事務局からもお話があろうかと思いますけれども、こうした会議体を持つのがよろしいのか、もっと「望ましい基準」であったり、ガイドラインにすぐに即刻対応できるような、選択と集中で迅速にこれからの社会にこれらを変えていくための方策を事務局からお考えいただくということが私は最も重要なところではないかと考えている次第でございます。それぞれそのときにまたさらに御専門の知見をいただけたらと考えるところでございます。
本当に力が足りませんで、十二分に公立図書館と学校図書館の両方をブリッジはできませんでしたけれども、皆様がいろいろな観点から御意見をいただけたことありがたく思っています。
また、私は、こども家庭庁のほうの審議会の会長をしております関係でいえば、子供の「いけんぷらす」を取り入れていただいて、生の子供の声を今回、初めて読書のほうでも、前にも第5次の読書推進計画策定でも少し入れたんですけれども、今回こういう形で入ったということはありがたかったと思います。今後も様々な推進のときに当事者の声を入れていただければと思っているというところでございます。
私からは以上になりますけれども、ただいま、御質問とか御意見がそれぞれ寄せられていますので、大変恐縮でございますが、坪田調整官からお答えをいただければと思います。
【坪田大臣官房教育改革調整官(命)図書館・学校図書館振興室長】 私のほうから答えられることをまず答えたいと思います。今座長のほうから大きなお答えがありましたので、本当に座長といろいろ相談していきたいというのが1つの方向性になるんですけれども、個別のところでちょっと幾つかお話をさせていただければと思います。
最初、曽木委員のほうから公立の公共図書館の館長に触れてない部分があるというのがありました。館長(校長)と書かれたところは、公共図書館の館長と両方かかっている部分もありますし、公共図書館の館長は館長でかなり自明ですけれども、学校図書館の場合、校長が館長であるということが自他ともに認められてないと認識されている部分があるので、あえて学校図書館は強調させていただいた部分が多くあると思っております。
ほか、スケジュールについて、これが一番のお尋ねです。この報告書が、座長にお任せいただいた形で、我々と一緒にもんでいって、3月のできるだけ早い時期に公表できる形になります。その後、「望ましい基準」とガイドラインについて我々も検討を図ります。我々としては、令和8年度のできるだけ早い時期に、今回受けた報告書の趣旨、内容などを全て参酌しまして「望ましい基準」の用語になじませたり、ガイドラインの用語になじませていくと。その間にはいろんな意見をお伺いしながらやっていきたいとは思っていますけれども、また具体のやり方については、内部で相談しながら、また皆さんの御協力を得られる形でやっていきたいと思っております。
それとあと、髙橋委員から非常に心の声も含めてたくさんの意見が、これは我々への叱咤激励だと思っておりますし、ありがたいことだと思っております。自主的な部分で、少しもっと打って出てはという部分あったのは、確かにちょっと打って出るような言葉が必要なのかもしれませんし、我々としては従前そうやってきたけど、今の通常書かれている部分で、「望ましい基準」に書かれている部分について、今回引いてきた部分がありますので、これは従来以上にやっていくけれども、さらにということでの対比として出させてもらっている部分でありますので、そういう趣旨が出るようなことが必要かと思ったところでございます。
あと今、座長からフォローがありましたけど、国と地方の書きぶりです。実は、平仄が合わない部分については合わせてもらうのですが、大きな考えの整理として、国については既に制度を持っており、波及するということで、若干ちょっと慎重な書きぶりは実際しております。
一方、地方については、もう既に現行制度がある中で、まだ実行されていない部分がありますので、それについてはちゃんと実行してくださいというところは当然言い切りの形に近い部分にさせていただいたのと、あと、方策例ということでまとめた部分については、方策例まで全て考えられるとか期待されるというのは、これは方策例としてはあまりにも冗長になりますので、そのところは最後の部分すっきりさせて整理させてもらっています。一部平仄が合わないところは直さないといけないなと、指摘されながら思った部分は当然あるんですけれども、そういう大きな考えはそういうことでやらせていただいているというところでございます。
あと、学校図書館について、我々も本当に思っているとおりで、まだ表現できてない部分を少し足さないといけないかと、学校図書館の使われ方についても公共図書館の使われ方についても少し思ったところでございます。
あと野口委員からの具体的な部分で、特別支援の実際の好事例もあるけれどもというところで、小・中・高等部がありますけれども、これをどう人も配置して実行できているか、そういう部分については、少し我々としても、事例にするのか分からないですけど、考えないといけないいうこと、あと、通信制高校ですね。おっしゃるとおり、今高校生の1割は通信制高校に通われているということなので、我々も念頭には置いていたんですけども、学校図書館の設置義務は同じ通信制高校でもありますので、それについて、ちゃんとそれは我々としてもちゃんとフォーカスに入っているということは書き表さなきゃいけないことは思わせていただきました。
ほか定時制などについても、同じ学校にはありますけれども、どういう開館の仕方をしているかとか、使用できる環境にあるかということは常に、いつも全日制高校だけを念頭に置くのではなくて、常に考えていかなくちゃいけない部分があるかなということは、今御指摘を受けて考えたところでございます。
認知症につきましても、どのように書いていくか、これは御相談しながらと思っております。
あと松木委員から、今後の動き方として、これはまさに皆さんのお力を得ながらやっていく部分あると思いますので、また個別にいろいろ御相談をさせていただきたいなあということで思っていると思います。
あと今後、周知していくに当たってのリーフレットとパンフレットについて、これについては、それも本当に限られた人しかわたらずに終わるということは絶対あってはいけないと思いますし、これは関係者全て、あるいは学校の関係者、また多く図書館に関わられる方々や、利用者、今回、意見募集で多くの意見をいただいて、すごく関心が高いテーマだったと思っていますので、そういう方にもと思っておりますし、意見を聞いた子供たちにもちゃんとお返ししたいという部分もありますので、様々な形で、ツールを使って、また、これ全国SLAとか、日本図書館協会とか、いろんな御協力も得ながら、伝わりやすいというか、そういう媒体も含めてお願いできればと考えておるところでございます。
堀川先生の御質問で、特に校内教育支援センターの話があったと思います。これについては分かりにくかったかもしれないですけど、全てに校内教育支援センターを設置しろと言っているわけでは当然ございません。そういうことも考えられると言っているのは、校内教育支援センターの大きさというか、キャパシティにもよると思うんですよね。想定しているのは、2クラス分しかないところにそれを置くと授業ができなくなり、ほかの利用もできなくなるので、我々が見てきたところによると、普通の公立学校でも非常に力を入れていて、4クラス分の大きさがあったり、また別室という形で図書館のほうの閲覧分室みたいなのが隣接されている形もあると。今でも校内教育支援センターというのはかなり設置が進んでいるところなんですけど、学校図書館の近くには大体専門の人がいます。常勤か非常勤かは各自治体が国の支援もしながら人をつけているところでございます。その方々が一時的に授業で使ってないときだけ、ここに足を運んで、好きな本をそこで見るなり、また持ってきているという形もあります。そして先ほども言ったように、大きな図書館の場合はその一角についてそういうコーナーにする。もちろん同じ在籍級の方々とあまりお会いしたくない方々もいるので、そういうことについてはちゃんと配慮しながらやると。基本的には教育支援センターを担当する職員についてちゃんと手当てをすると。もちろん図書の相談とかするときは連携してやるということ、まさにチームでやるというようないろんな形でやっていくという意味合いでございます。そのことは複雑ですので書き切れていませんけれども、そのような意味で考えられるという、シンプルな言い方にしていますことを御理解願えればなと思っています。
学校図書館の前向きな活用の事例ということで、そういう事例についてはもう少し情報収集して、この事例集の充実に生かせればと思っております。
あと、それぞれ深堀りとありましたけど、本当にそういうことも我々としてもいろんな知見を得たかったなという部分もありますが、今回、相乗効果といいますか、お互い、学校図書館・図書館というところをこうやって横に見ながら、例えば何が一緒にできるかを考えながらやったという意味では、そういう意味での深掘りというのは多分初めてできたんじゃないかと。我々もちょっと伺っていて、どっちの話をしているんだろう、けどつながっていくんだと。そういうのは、これは多分初めての体験ができた議論もあったのではないかなと捉えているところでございます。
あと、いただいた御意見については、我々としても、また内部で相談することと、あと、この報告案の完成に向けては、座長と丁寧に相談し、また適宜、御意見を述べられた委員には、具体の意味とか用語の確認をするかもしれませんけど、御協力いただければと思っております。
私からは以上でございます。
【秋田座長】 坪田調整官、どうもありがとうございました。本報告につきましては、皆様からの御意見、今日の御意見もありますので、踏まえて、修文できるところと、最終的な取りまとめにつきましては、一任とさせていただきたいと思います。事例についても、必要な部分は事務局に寄せていただきまして、またさらに勘案させていただいて、決めさせていただきたいと思います。
それでは、最後に神山総括官より一言お言葉いただければと思います。お願いいたします。
【神山総括官】 委員の皆様におかれましては、一昨年12月から、1年2か月にわたりまして本当に活発に御議論いただきまして、誠にありがとうございました。
本日、報告書案を座長に御一任いただき、また、その前段階の御意見も非常に多岐にわたっていただいてございましたので、内容的な修正もあるかと思いますが、特に周知ですとか、また趣旨も含めたしっかりした周知ということですとか、今後の具現化というところについて多く御意見をいただいたかなと思ってございます。
事務局からも御説明させていただいたように、「望ましい基準」ですとか、学校図書館のガイドラインにつきましては、できる限り来年度中の改定を目指して作業を進めさせていただきたいと思ってございます。その際にまたこういった形で皆様にお集まりいただくことではないかとは思いますけれども、それぞれの関係の皆様方から御知見をいただくお願いをすることはあるかなと思ってございます。また、そうした基準の改正だけではなく、具現化といったときには、基準などの制度でない部分についても必要かなと思っております。そこについても、例えば自治体であれば自治体のお考えもあろうということもありますし、予算などについては部署内の様々な状況というのもあるかとは思いますけれども、本日を含め、これまで御議論いただき、また報告書にまとめていただいた趣旨をできる限り具現化できるように我々としてもしっかり取り組んでいきたいと思ってございます。
その意味で、今日御意見もあった周知のときに、リーフレットの形にするかどうかというのはありますけれども、なるべく単純な通知だけとかいう形ではなく、しっかりと伝わる在り方というのは考えていきたいと思いますし、実際に私どもが直接というよりは、図書館にせよ、学校図書館にせよ、自治体のほうに実際に動いてもらうというところが多いと思いますので、予算の確保をお願いしたり人員の配置をお願いしたりといったところも文部科学省としてしっかり伝えていきたいなと思ってございます。
最後になりますが、これでこの会自体は終了ということにはなりますけれども、図書館の振興、学校図書館の振興に関しては、これからしっかりと継続的に進めていかなければいけないと思っております。引き続きの御協力、御支援をいただければということをお願い申し上げて御挨拶とさせていただきたいと思います。お力添えいただきまして本当にありがとうございました。
【秋田座長】 どうもありがとうございました。これにて予定しておりました議題につきましては全て終了いたしました。1年2か月にわたりまして御議論いただきましたことに厚く御礼を申し上げます。これまでスムーズな会議運営に御協力いただきましたことを御礼申し上げます。
そして、今回の第10回をもちまして図書館・学校図書館の運営の充実に関する有識者会議は終了とさせていただきますので、それでは、最後に事務局のほうから御連絡をお願いをいたします。
【稲田図書館・学校図書館振興室専門官】 本日の議事録につきましては、後日、委員の皆様に御確認をいただいた後、文部科学省のホームページに掲載をさせていただきます。
長期間にわたりまして御議論いただきまして大変ありがとうございました。
以上でございます。
【秋田座長】 ありがとうございました。
それでは、以上をもちまして、図書館・学校図書館の運営の充実に関する有識者会議を終了といたします。
本日は、対面の皆様もオンラインの皆様もありがとうございました。今後ますますの御活躍と御多幸を祈っております。どうもありがとうございました。
総合教育政策局 地域学習推進課 図書館・学校図書館振興室
電話番号:03-5253-4111(内線:3484)