学校安全の推進に関する有識者会議(令和7年度)第3回 議事録

1.日時

令和7年12月22日(月曜日)10時00分~12時00分

2.場所

Zoom利用によるWeb会議

3.議題

  1. 「危機管理マニュアル等の見直し・実効性を高める方策」の検討について
  2. 「学校における安全教育の取組のさらなる充実」の検討について
  3. 「学校事故予防に向けたデータの活用と施策の検証」の検討について(非公開)

4.議事録

【渡邉座長】  座長の渡邉でございます。ただいまから第3回学校安全の推進に関する有識者会議を開催いたします。
 本日も、御多用の中、御出席をいただきまして、誠にありがとうございます。
 それでは、事務局から本日の配付資料と出席委員の確認をお願いいたします。
【合田補佐】  本日の会議資料は、事前に送付させていただきました資料1から資料3-2までの4部でございます。資料3-1及び3-2につきましては非公開資料とさせていただきますので、取扱いには御注意いただきますようお願いいたします。
 また、本日は、小川委員、𠮷門委員、長塚委員からは欠席の御連絡を受けておりますので、御報告いたします。
【渡邉座長】  配付資料等に不備はありませんか。何かありましたら、チャット機能のほうで事務局にお知らせください。
 それでは、早速議事に入ります。本日の議事は、今年度の3つのテーマに関する協議です。まず、「危機管理マニュアル」と「安全教育」については議事の1と2として、調査研究の進捗状況に加え、成果物の素案について議論いたします。次に、「学校事故予防に向けたデータの活用」については、議論において個々の学校事故に言及する可能性があるため、非公開とし、議事の3として最後に協議をお願いできればと考えております。
 それでは、1つ目の議事に入ります。議事(1)「危機管理マニュアル等の見直し・実効性を高める方策」の検討について、事務局から御説明をお願いします。
【合田補佐】  安全教育推進室の合田でございます。よろしくお願いいたします。資料1、投影をお願いいたします。「危機管理マニュアル等の見直し・実効性を高める方策」につきまして、NTTデータ様に委託して進めております調査研究の進捗と成果物の素案について御説明をさせていただきます。
 スライド5まで進めていただけますでしょうか。まず、資料の前半ですけれども、こちら、これまでの流れが分かるように、主に既存資料を再掲したものでございますので、詳細は割愛いたします。全体のスケジュールの状況はこちらでございますけれども、前回、10月末の有識者会議の議論を踏まえながら、ヒアリング先の選定や実施を進めてきたところでございます。また、12月4日には、こちらに記載の委員の皆様に御協力をいただき、小グループヒアリングを実施いたしまして、調査分析状況や成果物のイメージについて、御意見をいただきまして、そちらも踏まえながら今回、資料をまとめてきているというところでございます。
 スライド9まで飛んでいただけますでしょうか。こちらヒアリングの実施状況の現状でございます。記載の5つの教育委員会と5つの学校にヒアリング済み、学校については、さらにもう4校実施予定となっているところでございます。また、本日の議論を踏まえて、さらに追加のヒアリングが必要となりましたら、可能な限り対応したいと考えているところでございます。
 次、お願いします。成果物全体像について、こちら前回会議でお示ししたものを若干リバイスしたものでございますけれども、今年度作成する資料につきましては、実際に各学校において、マニュアルの運用や見直しが実効性のある形で行われるよう、主に組織体制や運用上の仕組みに関する具体的な項目を解説するということでございます。また、小グループヒアリングにおきまして、そもそもここでいう実効性のあるということをどのように考えるかということについての議論がございました。この点、1つ目はマニュアルの見直しがしっかりと行われて、その記載内容がちゃんと地域や学校における最新の実情ですとかリスクに沿った実効性のあるものとなるといったこと、また、もう一つの面といたしまして、記載された内容に沿って、実際に現場の教職員の方々がちゃんと実効性のある対応ができるようになるという、こういう2つの側面があるだろうというお話がございました。このため、赤字部分で記載をしてございますけれども、現場への着実な定着といった観点も明記しながら、そちらにも対応する形で内容を整理していきたいと考えてございます。
 次、お願いします。こちらにつきましては、先ほどの説明と重複する場面もございますけれども、以前より既存の資料、評価・見直しガイドラインなどと今回の成果物の関係については、なるべく分かりやすくなるように図の形で整理をしたというところでございます。評価・見直しガイドラインにつきましては、基本的にマニュアルの内容面での解説であります一方、今回の成果物は、主に組織体制や運用上の仕組みについて、先ほど申し上げた見直しの手法や仕組みという観点と、また現場の定着方法という2つの観点から事例を踏まえつつ解説をするというものでございまして、この両者それぞれを活用して、実際に各学校における取組の改善を促していくということを目指していきたいということを示しているものでございます。なお、これらの既存の資料との関係性、また、今年度の成果物の狙いにつきましては、読者にとっても理解いただけるように、成果物にまとめる際にはその冒頭におきまして、できるだけ関係が分かりやすい形で説明を記載していく必要があるかなと考えているところでございます。
 次、お願いします。今回、主に御議論いただきたい点に入っていきますけれども、今回の成果物、ヒアリングの結果を基に、先ほど申し上げた組織体制や運用上の仕組みに関する具体的な項目、ポイントごとに解説のページをつくっていくことになります。その際、読者である教育委員会や学校の方々が自らの取組を見直し、実際に新たな取組を取り入れてもらえる、そういった動機づけができるように、できるだけ簡潔な問いかけ方の一文、これを各ポイントの項目名として設定をしたいと考えてございます。右下にイメージがございますけれども、各ポイントを紹介するページのタイトルとなる部分に、今回便宜上、項目名という形で呼んでいるところでございます。
 次、お願いします。項目名の案の作成に当たりまして、今回ヒアリング結果から見えてきました様々な現場の工夫、取組を概要として抽出をしているのがこちらでございます。これは基本的には材料と思っていただければと思いますけれども、こういったものを基本的な材料としながら、実際に項目名として整理をしてみた案が次ページ以降となりますので、そちらを主に確認いただければと思います。
 まず、こちら、対教育委員会向けを念頭に置きました項目名の現時点案となってございます。左に書いてございます5つのヒアリング事例の要素を基に、それぞれから導き出されるものを抽出しているというところでございます。上から1つ目、危機管理マニュアルの定期的な見直しが行われるように、教育委員会として仕組みをちゃんとつくっているのかどうかということをここで問いかけをしているというものです。2つ目につきましては、地域の全ての学校でちゃんと見直しが進んでいるのかということにつきまして問いかけをして、全校一斉の見直しの取組といった事例をお示ししていくというものでございます。また、3つ目につきましては、隣の学校の優れた取組、これを共有する仕組みがちゃんとつくれているかどうかといったことを確認いただく観点から、このような問いかけをしているところでございます。また、4つ目につきましては、地域の特徴、また、学校ごとのリスク、こういったものを各学校のマニュアルにちゃんと反映させられているかどうかといったことを確認いただき、先進事例を紹介していくといったイメージでございます。5つ目につきましては、マニュアルに記載されている内容に沿って、実際にスピード感のある初動対応が着実にできるかどうかといったことについて問いかけをして、それに対する先進的な取組を紹介していくといったことでございます。6つ目につきましては、マニュアルの記載内容について、どうやって各学校できちんと現場の先生方に浸透することできているかどうかといったことについて、これも教育委員会に対して問いかけをしているというところでございます。こういった形で問いかけ形式でお示しをした上で、さらにそれに対する要点の解説を加え、その後に具体的な実例を掲載すると、そういった流れで紹介することで、読者となる教育委員会の方々が自らの取組を振り返って、実行できそうなものにつきまして着実に取り入れてもらうといったことを促していきたいと考えております。
 なお、こちらにつきましては、1から6までありますけれども、1から4につきましては、主に先ほど申し上げた内容面のもの、また、5、6はどちらかというと現場への定着というものというものを用意してございまして、そこは流れでわかりやすく読んでいただけるような順番でイメージしてございます。
 次、お願いします。続いて、こちら対学校の実際の管理職の方ですとか、そういった方に読んでもらうイメージのものでございます。上から順に、1つ目につきましては、一番基本ですけれども、マニュアルの見直しを定期的にちゃんと続けているかどうか。特に校内組織や見直しのプロセスの仕組み化といったことに重点を置きながら、その点、問いかけてございます。2つ目については、マニュアルの内容、これが学校の事情にちゃんと沿ったものになっているかどうか。特に専門家としての活用といったことも含めて問いかけているものでございます。3つ目につきましては、見直しをするに当たりまして、教職員全体が危機管理の関心や必要性を共有して、全員が危機管理マニュアルの見直しに参画をしているのかどうかといったことを問いかけているものでございます。4つ目につきましては、マニュアルの内容の教職員全体の浸透、特に異動後の対応も含めた取組について問いかけをするものでございます。5つ目につきましては、実際に危機発生時に適切な行動が選択できるよう、いかに普段の取組から実施していくかといったことを問いかけているものでございます。6つ目につきましては、先生も子供たちも想定外の事態にも対応できるかどうか、マニュアルどおりではいかないということも念頭に置いて、どういった対応するかといったことを問いかけたものでございます。こういった形で、こちらも同じように問いかけ方式でお示しした上で、さらにその要点を解説、具体的な事例を掲載していくという流れを想定してございます。なお、こちらにつきましては、1から3が主に内容面、4、5は現場への定着、6は現場への定着や対応について、さらにもう一歩進めてマニュアルどおりでないことも含めた対応をどう考えるかといったような流れで読んでいただけるような順番としてございます。
 次、お願いします。最後になりますけれども、先ほど御説明した各項目名について、こちらに記載のような形で実際の紙面としていくことを想定しています。今回、サンプルで、一つだけなんですけれども、教育委員会編の1のものを用意しております。こちらについても、紙面の実際のつくり込み方などについてぜひ御意見をいただければと考えております。まず、左上問いかけへの解説、問いかけは「危機管理マニュアルは定期的に見直しますか」なんですけれども、その解説としてその下、学校の危機管理マニュアルの実効性を高めるには、教育委員会が年次更新を前提とした見直し工程を仕組み化し、計画的に磨き上げていく運用が効果的であるといった解説をしてございます。また、誤字があって恐縮ですけれども、事例における取組例をその下につけておりますけれども、例えば学校と設置者が共通の枠組みで改善を積み重ねる体制が準備されている。チェックリストの活用がしっかりできるようになっている。段階的な見直しスケジュールや年間更新サイクルが明確化されている、研修会など見直しにつながる機会、そういったものが実施されていると示した上で、その後に実際の実例を紹介していく流れでございます。
 1つ目の実例が石巻市教育委員会の事例でございます。こちらにつきましては、マニュアルに関する石巻市版のチェックリストの作成ですとか、安全担当主幹教諭による中学校単位での点検、また、市教育委員会での最終点検といった2段階の点検体制、また、防災主任研修会における今年必ず見直すべきポイントの提示といったことや、年2回の研修による段階的な重点観点の共有、そういった内容をお示しするとともに、紙面の右側のほうでは、現在の取組に至るまでの経緯、また、問題点や課題、また、その乗り越える工夫などについてもヒアリングした内容を基に記載をしているところでございます。さらに、小グループヒアリングにおきましては、実際に使われているチェックリストなどの具体的なツール、この情報が現場にとっては大変有用であろうといった御意見がございまして、それらの写真ですとか、また、元データにもリンクが飛ぶような形で実際にどういったもの使っているのだろうかといったものを見える形にしているところでございます。
 次のスライド、お願いします。もう一つの事例は、川崎市の教育委員会でございます。こちらにつきましても、1つ目、市教委によるマニュアルのひな形とチェックリストの整備、そういったものとともに、研修会を通じた見直しが必要な観点などの提示、年間の見直しスケジュールの固定化、また、各校に防災担当部会を設置し、年間を通じた検討を行いつつ、年度末にまとめて反映していくという流れの定着といった内容となっております。また、現在の取組に至るまでの経緯や問題、課題と乗り越える工夫、こういったものについても同様に右側にヒアリングした内容を基に掲載をしているところでございます。また、実際に使われているひな形、チェックリストのツール、こちらについてもリンクつきで紹介するということを想定してございます。すみません、一部現在、空欄の箱となっているところがございますけれども、こちらは実際見直しのスケジュールのイメージ、こういったものも現在、追加で、依頼でいただくようにお願いをしてございますので、追って掲載をしていきたいと考えております。
 危機管理マニュアルについては、以上でございますけれども、主に先ほど申し上げた各ポイントの紹介ページ、項目名、案でつくっておりますものの部分、また、実際の紙面のサンプルイメージ、この2つにつきまして、主に御意見をいただけると幸いでございます。どうぞよろしくお願いいたします。
【渡邉座長】  ありがとうございました。今の事務局からの説明について御質問、御意見があればいただきたいと思います。また、特にヒアリング調査を経て、今回新たに提案された項目名案についての表現が適切であるか、ほかにも切り口があるかという点とか、成果物素案のイメージについて御意見があれば、積極的にいただければと思います。御意見のある方は挙手機能を使ってください。いかがでしょうか。桐淵委員、お願いします。
【桐淵委員】  私はこの分野のワーキンググループに参加させていただきましたが、そこでの議論がよく反映され、改善が進められた案だと思います。
 意見として、スライドの14、大きな2、「成果物の全体像」について、右側の1から6がありますが、一番最初に、令和6年に出した改訂版の「学校事故対応指針」の「2 事故発生の未然防止」の最初に掲げられている「重大事故・ヒヤリハット事例の共有と活用」を入れてほしいと思います。
1のどこかにそれを示すか、あるいは1の前に、他の地域の事例であっても、学校に関連する重大事故の情報、あるいは校内のヒヤリハットの事例などの共有を進めていますかという問いかけが欲しい。そういう意見です。
 次のページの【学校編】でも、同じようにその内容を加えてほしいと思います。このことは危機管理マニュアルの見直しのモチベーションとなります。実際に起きた事故に対して、自分たちの地域、あるいは学校はきちんと対応できるかというのを考えることはすごく重要なので、ぜひその項目を入れてほしい、文章を入れてほしいという意見です。
 また、項目の最後に、いわゆる「まとめ」として、見直しを進めて学校安全の対策の実効性が高まったイメージ、理想形のイメージを示して、こういう学校をつくっていきましょうというような呼びかけがあるとよいと思いました。
 以上、意見です。よろしくお願いします。
【渡邉座長】  ありがとうございました。御意見、そして御質問については、皆さん出てから事務局の方にまとめてお答えいただくということにしたいと思います。それでは、首藤委員、お願いします。
【首藤委員】  ありがとうございます。社会安全研究所の首藤です。御説明いただきまして、とてもいい資料ができそうで今からわくわくしております。この方向で進めていただくことでよろしいかと思いますけども、1点だけ、まさにちょうど桐淵先生と同じスライドのページが私、気になったのですけれども、このスライド14ページのところは、教育委員会編ということで、教育委員会に対する問いかけだと思うのです。なんですけども、例えば1番は「危機管理マニュアル、定期的に見直していますか」という表現ですと、定期的に見直す主体は、本来は学校現場であるので、教育委員会に対する問いかけとして何となく違うかなという気がします。2番は多分、地域の全ての学校でとなるので、教育委員会に対する問いかけとしていいのだと思うのですけれども。多分、各内容は教育委員会が何をやっているかという事例の御紹介に恐らくなっているのだと思うのですけども、問いかけがそぐわない気がしまして、例えば1番だと、危機管理マニュアルの定期的な見直しのために教育委員会が何をしていますかのような言い方にならないと合わないかなという感じがいたしました。ですので、項目の表現ぶりを教育委員会編は教育委員会向けの問いかけ、学校編は学校向けの問いかけとして、取組の事例の内容も、それから取組の概要とかも、主語は教育委員会なのか学校なのか、しっかり区分けをして整理をしていただくといいのではないかと思います。以上です。
【渡邉座長】  それでは、桜井委員、お願いします。
【桜井委員】  ありがとうございます。私はワーキンググループのメンバーでしたので、これまでの議論を反映させていただいて、このような資料を取りまとめていただき、まず、ありがとうございます。事務局の皆さんに御礼申し上げます。それの上で1点だけ、改めて整理されたものを見まして、追加を御検討いただきたいポイントを申し上げたいと思います。先ほど、石巻市と川崎市の事例を拝見しましたが、この二つはいずれも私から推薦させていただいた委員会です。ただし、この二つの委員会には実は大きな違いがあり、その点を評価して推薦したものの、現行の取りまとめには十分に反映されていないのではないかという印象を持っています。
その違いとは、危機管理マニュアルの実効性を高めるための体制です。川崎市では、危機管理部局、危機対応部局、そして教育委員会の連携が、私の知る限り非常にうまく機能していました。具体的には、学校ごとの緊急避難場所の整理や、災害種別ごとの避難先の明確化、市の危機管理部局で随時アップデートされる防災情報を、教育委員会を通じて速やかに学校現場へ届ける仕組みが確立されていました。こうした点を評価し、川崎市を推薦していました。
しかし、こうした特徴が十分に反映されていない背景には、現在の整理が、学校と教育委員会の内部に閉じた構成になっていることがあるのではないかと考えています。そこで、最初の「教育委員会編」の中でも構いませんので、まず「なぜ危機管理マニュアルの実効性を高める必要があるのか」という点を、より明確に示していただきたいと思います。この「なぜ」の部分は非常に重要ですが、現状ではややメッセージが弱い印象があります。
防災の分野に限って申し上げると、防災情報は日々急速に更新されています。こうした最新の情報を、学校の危機管理マニュアルに継続的に反映させていく仕組みづくりこそが、実効性を高める上で最も重要なポイントだと考えています。この点を、「なぜ危機管理マニュアルの実効性を高める必要があるのか」という説明の中に、明確に位置づけていただきたいと思います。
加えて、教育委員会のページには、各自治体において、関連する危機管理部局と教育委員会が日常的に密なコミュニケーションを取り、連携しているかどうかという視点を、ぜひ盛り込んでいただきたいと考えています。
 以上です。ありがとうございます。大変よくまとめていただいて、さらに必要な論点が見えてきまして、ありがとうございます。感謝申し上げます。
【渡邉座長】  次、藤田委員、お願いします。
【藤田委員】  大阪教育大学、藤田です。今、紹介いただいた危機管理マニュアルの見直しですが、基本的に全てについて見直していますか、知っていますかというありなしのことだけをまとめているような雰囲気があって、いわゆる危機管理マニュアルについては、改訂履歴等を重視して、どういうふうに見直した結果こうなったのだ、だからこれが優れているのだということを出していく、そういった中で変化の評価というものが明確にされる必要があるのではないかと思います。先週、石巻に行って話をしてきたところで、大川小学校の案件以降、危機管理マニュアルの見直しを教育委員会が現場に対して指導して、危機管理マニュアルを見直している。このような見直した評価を集積して、どのように変化してきた、どのように変わっていったというところがもっと重要ではないかなと思いますので、単にできた、やっている、やっていないとか、そういった有無だけではなくて、内容的な変化についても表記を検討いただくほうがいいのではないかなと思いました。
 以上でございます。
【渡邉座長】  それでは、次、坂井委員、お願いします。
【坂井委員】  ありがとうございます。拝見しまして、ポイントが「定期的に見直していますか」というような、何を観点として見ていけばいいかというのが明確で、非常に使いやすいという印象を受けました。ただ、教育委員会と学校編というように分かれてしまっていたときに、学校も教育委員会編を見ると、教育委員会とこういうことを連携していけばいいのだという視点が分かるなと思いましたので、別のページでもいいのですが、別に教育委員会は教育委員会を見ますよ、学校は学校編を見ますよではなくて、リンクしている図というか、そういうのがあるとよいと思いました。
 あと、事例に関しても、具体的にこのようなものというように載せていただけると、チェックリストとかも、教育委員会編だけれども学校も活用できるなと思い非常にいいなと感じました。以上です。
【渡邉座長】  村上委員、お願いします。
【村上委員】  拝見させていただき、よくまとめていただいていると感じました。ありがとうございます。
 先ほど首藤委員もお話があった通り、教育委員会編、学校編とも見出しの文言をもう一度、見直すことが必要と考えます。例えば、教育委員会編の見出しに「チェックリスト活用と段階的見直しにより運用強化」と示されています。この文言は、学校に対する指示事項と考えますが、あたかも教育委員会が文言に示された内容を実践するように捉えかねません。ご検討よろしくお願いします。
 それと、もう1点ですが、実効性を高めていく上で不可欠になっていくのは学校、教育委員会だけではなく、地域住民、保護者を巻き込んでいくことが、より一層実効性が高まると考えます。この様な視点が必要ではないでしょうか。このことから、「はじめに」に記載するなど、どのように示すかについてご検討をお願いします。
 以上となります。
【渡邉座長】  次、大木委員、お願いします。
【大木委員】  既にいろいろな委員の方がおっしゃっていることに加えてなのですけれども、教育委員会編のほうが、首藤委員がおっしゃったとおり、学校に向けてのメッセージみたいに読めるので、その点を整理したほうがいいかなと。私のイメージでは1、2、5、6は学校に向けてという印象があります。教育委員会がすべきことという視点で考えたときに、教育委員会がモデル校だけではなくて市内の全ての学校で実施できたという私が知っている事例を振り返ってみると、3つポイントがあります。1つ目がキーパーソンにアプローチしているということ、それは教育委員会がキーパーソンに向けての研修やっているかという点。2つ目がちょうど桜井委員もおっしゃっていた、危機管理部局などの関連部局と連携しているかということと、これが先ほど村上委員もおっしゃった地域とか保護者と連携していくということにつながるかなと思います。それから3つ目が、校種間連携を促しているかと、これは例えば、地震で言えば引き渡し訓練を、中学校と小学校は学区で同じ日にやるという、これは保護者への防災の参画も促すことになりますし、この3点が、直接じゃなくてもどこかに分類していただくのがいいと思います。
 特にキーパーソンについては、昨年文部科学省が調査した結果で、学校安全の中核となる教員を管理職以外に位置づけているかという問いに対して、98%の学校が位置づけていますと。つまり、安全担当を置いていますと回答していて、それらの学校に対して中核となる教員って実質誰ですかという問いに対して、安全主任、安全担当だと答えた学校が60%にも満たない。つまり、安全担当を置いていて、安全担当に研修していても、半分以上の学校は実質的にはうまくいかないというのを正直に答えているわけで、そういったことを考えると、検証していないというのも論外ですけれども、ちゃんとキーパーソンにアプローチしているか、つまり管理職とか、文科省のアンケートを見ると、生徒指導主事とか養護教諭とかが大きな数字になっていますけれども、そういった点も分かるようにしていただくといいかなと思いました。
 以上です。
【渡邉座長】  桐淵委員、お願いします。
【桐淵委員】  追加でお願いします。今までの議論にも出ていましたが、同じくスライド14です。確かに【教育委員会編】と書いてありますが、学校向けという感じがしないでもないというのは確かにそのとおりだと思いました。
教育委員会には、教育委員会としての危機管理マニュアルがあるはずです。教育委員会は、教育委員会という組織が持っている危機管理マニュアルと、それから、各学校の危機管理マニュアルの見直し、改善を進めるという2つの仕事があるわけです。特に教育委員会自体の組織としての危機管理マニュアルの中では、地域との連携、あるいは他機関との連携も入ってきているはずです。ですから、【教育委員会編】には、両方の危機管理マニュアルをきちんと見直すように呼びかけることが必要だと思いました。
また、細かいことかもしれませんが、【教育委員会編】とありますが、私立学校もカバーしていくことを考えると、【設置者】という言葉も入れた方がよいのではないでしょうか。以上です。
【渡邉座長】  平塚委員、お願いします。
【平塚委員】  ありがとうございます。北村委員が最初に挙げていましたけど、よろしいですか。
【渡邉座長】  そうですか。すみません、画面が見えなかったものですから。
【北村委員】  どうぞ、先、いいですよ。
【平塚委員】  よろしいですか。すみません。ありがとうございます。私もこちらのワーキングに参加させていただきました。その時示されたものよりも非常に見やすくなっていますし、それから、更に追求していきたい時にリンクに飛ぶとか、そういうアイデアも盛り込まれていて、本当によくまとめていただきありがとうございます。
 それで、今回、サンプルで教育委員会編しかないもので、学校編がないので何とも言えないのですが、その辺、どういうイメージができているのか、もしお分かりでしたら教えていただきたいということと、もし学校編と考えた場合に、これ、管理職が見ることを想定しているということなのですが、13ページを開いていただけると、それぞれの学校で取り組んでいる内容というのは非常に興味深いものがあります。やはり現場としましては、もちろん何をやったかということも大事だけれども、それをいつ、どういうタイミングでやっているのかとか、それから、例えば訓練にしろ、安全教育にしろ、どこの学校でもやっているわけだけれども、どういうところが質的に優れているのかとか、そういったところが分かったり、見えたりするようなまとめ方であると、より現場としては使えるものになるのかなというように思いました。
 それから、あと、やっていることが学校安全の活動の安全教育、安全管理、組織活動、どこに位置づけられているのかも分かるといいのかなと思いました。
 また、各校でやっている、例えば振り返りシートであるとか、そういう具体物も見られるようになればいいけれども、以前、学校安全の見直しの時も、例えばグーグルホームだといろいろ載せられないとか、いろいろ制約も出てくるとは思いますが、より具体物が分かるような形になると、現場としてもいろいろ使えるのかなと思います。
 ありがとうございます。以上です。
【渡邉座長】  ありがとうございました。すみません、北村委員、お願いします。
【北村委員】  ありがとうございます。説明、おまとめありがとうございました。この資料の今までの御指摘の点は私も感じておりました。資料はポイントがまとまっていて非常に良いと思ったのですけども、そもそものところでいうと、この資料を見たいなとか、これを見て、改善しなきゃと思わないと見てもらえないと思います。そのとき少し難しいと思うのは、学校現場が今やっている見直しのプロセスをやる中で、まだ足りていないなとか、ここが問題だなという課題に気付いていたら、この資料を見るとすごく役に立って、この点ってこういうやり方があるのだ、改善していこうという流れに行くのです、この課題にそもそも気付きにくいという問題があると思います。今でも、見直しの会も、研修会もやっていると思いますが、今の取組が十分なのか、この視点は抜けているなという課題に気付くという流れがないと、この資料の活用につながらないと思います。つくることができるかどうか分からないのですが、今やっている取組と照らし合わせて、この視点は入っていなかったとか、このポイント抜けているな、というのを、例えばチェックリストみたいなもので、自分たちがやっていることと理想とされているものとの差分がどういうところにあるのかというのを分かりやすく整理できると、足りないところをこの資料で見ると、こんな取組があるのだとつながるのではないかと思いました。もし可能であれば、そのような今の課題に気付くとか、今の状態を整理するのに何か役立つものもあると良いのではなかと思いました。
 以上です。
【渡邉座長】  ありがとうございました。皆さん、御意見が出尽くしたと思うのですけど、私のほうから一つ、これは質問なのですけれど、今回2つ、実際にドラフト出ているのですが、例えば、最初に出ているのが、これは石巻市教育委員会のものなのですが、石巻市教育委員会は、その前の14枚目のスライドですと、それぞれ1、4、5、6ですか、の項目に紐付けしてあるのですよね。となると、石巻市は4回出てくるということ、ばらばらに出てくると考えていいのでしょうか。今回は一つの事例しか出ていなかったのですけど、同じ石巻市教育委員会が4つ出てくるとしたら、4つを見比べてみないと全体が分かりません。この分け方でいいのかどうかというのが分からないということがあるのだと思うのですけど、ただ、一つの石巻市教育委員会だったら、そこで全部出てくるというように見ることができると思うのですけれど、どういうまとめ方になっているかということをお聞きしたいと思いました。以上です。
 皆さんからもいろいろ御意見とか御要望あったと思うのですけど、全部お答えするのは大変かもしれませんけど、すみません、事務局お願いします。
【合田補佐】  皆様、様々大変重要な指摘をいただきまして、ありがとうございます。基本的にはいただいた指摘、いずれもごもっともだなと思っておりまして、これからさらに深めていくときに、できるだけ実施できるように盛り込んでいくべき内容だろうと思っております。
 例えば、ヒヤリハットという非常に重要なワードがまだ入っていなかったですとか、地域防災部局との連携の部分ですとか、あとは内容の変化の評価、改訂の履歴といったことですとか、ほかにも、教育委員会向けと学校向けとしていますが、教育委員会向けというのが若干教育委員会向けっぽくなっていないんじゃないかという御指摘もありました。こちらもなるべく直していったつもりはあるんですけれども、実際に掲載する内容とリンクさせながら、さらにちゃんと教育委員会に呼びかけていることが分かるような形でさらにブラッシュアップをしたいなと考えております。
 あともう一つ、今の段階で思っていることでございますので、これから検討ですけれども、中身についてはもちろん紙面で説明するんですけれども、最初のスタートのときに、もちろん成果物の位置づけなども書くんですけれども、この「はじめに」みたいなところでどういったことを書くのかということと、あと、桐淵先生からも御指摘ありましたけど、今回は、それぞれのポイントごとで紹介しますので、理想的な話を全てができている学校って多分ないと思うんですけれども、全体を振り返ったときに、トータルとしてはこういったものが必要ですよねといったことを、「終わりに」みたいな形で入れるとか、それが文章がいいのか、リストがいいのかとかあるかと思いますけれども、そういう入り口と出口みたいなところも要素として入れていくことによって、いただいた御意見をできるだけ反映していきたいなと考えてございます。
 また、渡邉座長から御指摘ありました、事例がどのようにぶら下がるのかという問題、これ実は、あまりばらばらとぶら下がってしまうと、一つの教育委員会なり学校がやっている取組が、ある意味ぶつ切りになってしまうという御懸念あるかと思ってございます。これからの検討ですけれども、今回示している項目とヒアリング事例、一応関連があるものをなるべくひもづけて、矢印を伸ばしていますので、例えば、石巻は4つ伸びていますけれども、必ずしも4つ全てに載せるわけではなくて、比較的関わりが深いところに載せたりですとか、あるいは2つ載せる場合であっても、大きく切り口が違うものであれば2つ載せるということもあり得るかと思いますけれども、あまりぶつ切りになり過ぎないように、一番関連深いところに載せるとか、そういった工夫はしていきたいなと考えてございます。
【渡邉座長】  ありがとうございました。また、さらに追加の御意見があるかもしれませんけど、時間が押していますので、もし何かございましたら事務局のほうにメールで送っていただければと思います。
 それでは、次の議事に入りたいと思います。議事の2は、学校における安全教育の取組のさらなる充実の検討について、これについて、事務局から御説明をお願いします。
【合田補佐】  資料2を御覧ください。今、投影いたします。続きまして、学校における安全教育の取組のさらなる充実について、御説明いたします。
 スライド5、お願いします。基本的に安全教育も先ほどの危機管理マニュアルと全体的な資料の構成、御議論いただきたい論点、非常に似通っているところでございます。まず、スケジュール、こちらにありますように、10月末の有識者会議の議論を踏まえまして、ヒアリング先を選び実施してきているというところです。12月3日には、こちらに記載の委員の皆様からも小グループヒアリングにおいて御意見いただいて、今回資料をまとめてきているというところでございます。
 スライド9、お願いします。こちらは現在のヒアリング実施状況の現状です。記載、3つの教育委員会と13の学校にヒアリング済み、学校はさらにもう4校実施予定でございます。なお、教育委員会のヒアリング数が少なくなってございまして、小グループヒアでも指摘をいただいておりますところから、現在、高槻市の教育委員会様と宮崎県の教育委員会様に追加ヒアを調整中となっているところでございます。
 次、お願いします。成果物の全体像、これも前回会議で示したものからリバイスですけれども、左下の囲み部分を少し変えてございます。こちらの小グループヒアの議論におきまして、今回成果物で解説する各ポイントと「『生きる力』を育む学校での安全教育」をはじめ、これまでの安全教育で基本的に整理されてきた考え方、ここの整合性というものがきちんと示すべきではないかといった御指摘があったこと、これを踏まえまして、まず、冒頭、第1章において、この点の頭の整理、そこをしっかり入れ込みたいなと思っております。
 次、お願いします。そこの具体の説明のイメージでございますけれども、改めて「生きる力」の第2章では、学校における安全教育がございますけれども、小さくて恐縮なんですが、第1節から第4節の中で、安全教育の目標、内容、進め方、評価、この4つの流れで説明をしているというのがございます。このため、今回の成果物で改訂する各ポイントにつきましても、基本的にこの4つのカテゴリー、目標、内容、進め方、評価、これに対して、それぞれ列挙していくという形で整理をすることで、安全教育全体の考え方との整合性を見えるようにしながら、読者にとって理解しやすい構成としていきたいと、このように考えております。
 次、お願いします。こちらも先ほどと同じですけれども、成果物のポイント、こちらについて、基本的には効果的な安全教育に向けた運用上の仕組み、これに対するポイントを解説していくんですけれども、資料右下にございますようタイトルを、今回、項目名として整理していきたいと考えております。
 次、お願いします。これも先ほどと同様です。これまでのヒアリングの結果から見えてきた様々な工夫・取組を、まず、概要として抽出をしているものでございます。これは基本的な項目を整理するための材料というところでございます。
 次、お願いします。これから項目名でございます。こちら、教育委員会を念頭に置いたもの、もちろん学校でも読んでいただくという話もございましたけれども、教育委員会を念頭に置いた項目の現時点案でございます。まず、上から1、2、カテゴリーとしては、目標の関係のカテゴリーでございます。1つ目、地域の学校に対して安全教育の目標を共有しているかといった問いかけで、設置者レベルでの安全教育の目標設定といったことを書いてございます。2つ目につきましては、地域の学校が着実に目標の達成に向かっているのかという問いかけでございまして、安全教育の目標を各学校の安全計画に反映していくことについて書いてございます。次は3から5が内容のカテゴリーになってまいりますけれども、3が効果的な安全教育のカリキュラムマネジメントが確立されているかという問いかけで、教科の学びと安全教育の結びつけ、また、体系的な配置、こういったことを内容としてございます。4つ目は、体系的な安全教育がされているかの問いかけで、ここは特に学年ですとか教科に沿った学習の流れの組立て、また、全校への展開、そういったことについて書いてございます。5つ目につきましては、地域の学校で豊かな人間性や思考力、判断力、表現力等、こういったものを育む安全教育が実践されているかという問いかけで、地域との協力、また、体験型プログラムをどういうふうに用意していくかといったことを書いてございます。続いて、6から9は進め方のカテゴリーになってまいります。6につきましては、地域全体でどのような体制により安全教育を推進しているかという問いかけで、中核教員が拠点校と協力した体制づくり、そういったものを書いてございます。7につきましては、自発性や自主性を育む安全教育を実践しているかの問いかけで、話し合い活動などによる主体的な判断力の育成といったものを挙げているところでございます。8ポイント目は、地域の中で安全教育の実施状況にばらつきはありませんかという問いかけで、設置者によるデジタル教材や副読本の整備などについて紹介するというものでございます。9点目は、危機が発生した際に真に役立つ力を養っていますかという問いかけで、想定外の状況も踏まえた実践的な安全教育の取組を紹介するというものでございます。そして最後、10は評価のカテゴリーでございまして、地域や学校に合った評価が実施されていますかの声かけで、多様な評価方法や振り返りによる安全教育の評価の実施についてを示しているところでございます。
 なお、左下、米印で書いてございますけれども、評価のところにつきましては、小グループヒアリングにおきましても、今回の成果物の中で重点的に扱うべき内容であるといった御意見もいただいておりますところでございまして、今回、ポイントとして一つにまとめてしまっておりますけれども、もう少しポイントを追加するなり、あるいは細分化、詳細化することも調整したいと考えているところでございます。
 次、お願いします。続いて、学校編ですけれども、こちらは1と2が目標のカテゴリー、1は安全に関する資質・能力の育成につながる目標を設定しているかの問いかけで、体系的な安全教育の目標設定について書くというところでございます。2つ目は発達段階に合わせた目標設定となっているかの問いかけで、自助から共助に段階的につながる安全教育の目標設定といったことを書いてございます。次、3から6は内容のカテゴリーです。3は継続的に知識、技能を積み上げていますかの問いかけで、教育課程の安全教育の枠の位置づけといったこと、4は、子供たちの思考力、判断力、表現力等をどのように育成していますかの問いかけで、ロングホームルームを活用した年間の安全教育のカリキュラム組立てといったことを紹介するものです。5つ目は、安全教育を通して、豊かな人間性等の育成につなげていますかの問いかけで、総合的な学習の時間を軸とした地域に根づいた安全教育の実施の事例を紹介するというところでございます。6点目は、系統的な安全教育の視点を持っていますかという問いかけで小中9年間を見通した安全教育のカリキュラムづくりといったものを紹介したいと考えてございます。7から9は進め方のカテゴリーになってまいりますけれども、7は、改善・発展していく安全教育になっているかという問いかけで、SPS認証と学校安全計画がリンクした中期計画の立案、そういったものを紹介したいと考えております。8は、子供たちの自主性、主体性を喚起できているかの問いかけで、地域防災マップづくりを中心とした探究的な学習の展開といったものを紹介したいと思っております。また、9は、命を守る実践的な力を育成できているかの問いかけで、失敗をする仕掛けづくりですとか、あるいは抜き打ち訓練といったものを組み合わせた判断力の育成といったものを御紹介したいと考えております。最後、10は評価のカテゴリー、子供たちの成長を適切に評価できているかの問いかけで、地域や学校の特徴に合った評価方法について示すというところでございます。
 なお、左下、米でございますけれども、学校編につきましても、評価につきましては、これからもう少し項目の追加、あるいは細分化、詳細化ができないか、調整していきたいと考えているところでございます。
 続きまして、こちらが先ほど御説明した各項目につける実際の紙面のサンプルでございます。今回、学校編の10の評価のものを用意させていただきました。こちらについても実際の紙面のつくり方についての意見をいただければと思っております。まず、左上、問い掛けは子供たちの成長を適正に評価できていますか、ですけれども、解説として、安全教育の評価では、子供の危険認知や判断力、主体的行動の変化などを適切に把握するため、話し合いや体験活動、訓練などと連動した自己評価や行動観察など、多様な手法を検討、工夫しながら実践することが重要ですといったことを書いております。また、取組事例といたしまして、話合い制度の観察による評価、自己有用感、判断力などの変化に対する自己評価、訓練などの後の振り返りと連動した評価、複数年計画に基づいた段階的な目標設定と評価づくり、簡易的テストの実施などを示しておりまして、以下実例を紹介していくという流れでございます。
 1つ目、石巻市立住吉中学校の事例です。こちらは震災被災地の中学校といたしまして、実際の災害を想定した避難訓練、復興防災マップづくりを実施して、それと連動する形でオンラインフォームを活用した振り返り、また、評価の仕組みなどを構築しているというところでございます。また、紙面右側では、実際にこれまでの至るストーリー、こちらを掲載するとともに、実際の評価ツールについても掲載できるように、まだ空欄の箱になってございますけれども、追加の資料も掲載していきたいと考えてございます。こちらはほかの事例も基本的には同じつくりでございます。
 次、お願いします。こちらは茨城県稲敷市立の江戸崎小学校の事例です。こちらでは、知識として分かる、自分事として分かる、行動につながるという3段階の実感の段階、これを設定いたしまして、活動の様子や振り返り、アンケートといった個々の評価、また、学校評価アンケートなどの全体の評価、これを併用して、安全教育の成果を多面的に捉えるといった実践が行われているというものでございます。
 次、お願いします。次は大分県佐伯市立佐伯南中学校の事例、こちらでは、防災を総合的な学習の時間に組み込み、知識、実践力、発信力、3段階目標の設定、南中防災士テストやワークシート、行動観察、振り返りなど、危険認知、判断力、主体的行動、発信力、変化、そういったものを多面的に評価していくといった実践が行われている事例でございます。
 最後は、山口県光市の光井小中学校の事例でございます。こちらでは、地域参加型の安全マップ更新、これを一つ基軸といたしまして、学校運営協議会における熟議などを通じまして、地域とも連携しながら児童生徒の危険認知力、判断力、改善提案の力、行動面の変化、こういったものを行動観察ですとか振り返りにより評価するといった実践が行われているといったところでございます。
 安全教育については以上でございますけれども、こちらについても同様に、各ポイント紹介ページの項目名、また、実際の紙面のサンプルイメージについて、忌憚なく御意見をいただけますと幸いでございます。よろしくお願いいたします。
【渡邉座長】  ありがとうございました。それでは、ただいまの安全教育の方ですけれど、これについて、御意見、御質問のある方お願いいたします。いかがでしょう。では、首藤委員、お願いします。
【首藤委員】  社会安全研究所、首藤です。御説明ありがとうございました。先ほどの危機管理マニュアルもそうでしたけども、こちらの安全教育のほうも、とてもいい資料ができつつあるなと感じておりまして、御苦労された皆様にありがとうございますと申し上げたいと思います。その上でなんですけども、先ほどのマニュアルのほうでもいろいろな先生方がいろいろ御意見をおっしゃられていて、それを踏まえて、改めて拝見すると感じたことを2つほど申し上げたいと思います。
 一つは、スライドの14ページと15ページですか、14ページが教育委員会編で、15ページが学校編というふうに分けて整理をしていただいているのですけれども、カテゴリーとか項目の内容を拝見すると、何となく全てが完全にそうじゃないとは思うのですけども、教育委員会と学校と同じことを目指していて、それを教育委員会ではこうやる、学校現場ではこうやるという整理になりそうな気がするんです。例えば、1番のほうの目標設定というのは、教育委員会編では、「地域の学校に対して安全教育の目標を共有していますか」ですし、学校編では、「目標を設定していますか」となって、多分同じ目標をまず、つくるんだよということについて、教育委員会は何をするか、学校は何をするかということが書かれているような感じがします。もしかすると、教育委員会編と学校編というように大きく2つに分けるのではなくて、それぞれの項目ごとに理想形はこれだよと、例えば、教育委員会が全体目標をつくって、各学校がそれを踏まえた各学校の目標をつくるということが理想形なのだよというのを設定した上で、その中で教育委員会は何をやるのか、学校は何をやるのかというように整理をして提示するというやり方も、もしかしたら効果的なんじゃないかなと思いました。カテゴリーとか項目を、もう1回再整理をする必要があるので、お手間かもしれませんけども、そういう整理の仕方をすると、先ほど来、ほかの委員がおっしゃられていた理想形が何なのかということが提示できないかですとか、学校でも教育委員会がやることをちゃんと理解する必要があるので、そちらも見る必要があるんじゃないかという、そういう課題に対応できるのではないかと思うので、整理の仕方をもう1回検討していただくといいかなと思います。
 あとは、各事例の御紹介のページなのですけれども、例えば、スライドの16ページ目以降ですか。先ほども少し思っていたのですけれども、本文の部分が全部小さなポツで始まる箇条書になっているんですけども、これ、箇条書であることが本当に必要ですかという気がします。普通に平らに文章になっていてもいいように見える内容が箇条書になっているような気がしまして、箇条書にすべきかどうかということも検討していただいたほうがいいのではないかなと思いました。
 以上です。
【渡邉座長】  それでは、坂井委員、お願いします。また、最後にまとめて事務局からコメントいただくとして、次、坂井委員、お願いします。
【坂井委員】  ありがとうございます。こちらのワーキンググループに入っていたのですが、先日のワーキンググループから出てきた資料とは変わっていて、危機管理マニュアルのほうを参考にして寄っていったのかなという気がします。項目名案が、「地域の学校に対して安全教育の目標を共有していますか」という視点を明確に質問項目で出してきているので、そこはNTTさんが工夫してくださったのだろうなと思うのですが、教育委員会に、「地域の学校に対して安全教育の目標を共有していますか」という聞き方をしたら、「ビジョンに書いてありますよ」とか、それだけでオーケーになってしまうのではないかと思いました。この聞き方は、学校に聞いているような気がしました。
 それから、学校側の質問だと、「安全に関する資質、能力の育成につながる目標を設定していますか」と聞かれたときに、安全に関する資質、能力の育成というのを十分に把握されている方なら目標を設定していると言えるのですが、そこまで専門的に知らないという場合は、何を目標に設定すればいいのかというような基準とか、そういうことがヒントの事例の中にきちんと書いていただけるのか知りたいです。今回、ドラフトがそこに入っていなかったので、見えてこないので、その辺りはどうなるのかなと思いました。先ほど危機管理マニュアルのところでも北村委員がおっしゃっていましたが、私もちょっとした基準でいいのですけど、「ここはどうですか」「このぐらいがレベル1ですよ」まではいかなくても、何かこういうところはできていますかという、確実に踏んで進んでいけるようなものが少し示されると、今まで安全教育が進んでいなかった学校の方も、じゃあ次、ここやってみようというような目標が設定できるのではないかなと感じますので、できたらそういうページをつくっていただけたらありがたいと思います。
 それから、ドラフトのほうは文字が多くなってしまうのは仕方ないのかもしれないのですが、見たときにぱっと分かるような形で、ホームページに載せられるということでしたので、ページ数が多くなっても構わないのであれば、もう少し分かりやすく、読むのが嫌だなというぐらいの文字の量にならないようなページで終わられるといいかなと思いました。
 以上です。
【渡邉座長】  それでは、桐淵委員、お願いします。
【桐淵委員】  スライド14、お願いします。表記に関する意見です。そろそろ成果物の具体的な制作段階だと思うので。先ほど言ったとおり、私学を含め、知事部局の私学所管課も想定しているとして、文章の中にある「地域の学校に対し」という「地域の」という冠、形容がなじまないと思います。これは「所管の」という意味でしょうか。
あるいは、「地域の」も「所管の」もなくて、いきなり「学校に対し」ということでも通じるのではないでしょうか。項目の6にある「地域/学校全体で」という場合の「地域」と意味が違うので、この表記は工夫した方がよいと思いました。教育委員会であれば私立学校は所管していませんので、「地域の学校」というと、私立学校も含めて見なさいとも取れて、意味としては少し混乱すると思います。
 もう一つ、やはり表記の問題です。「熊本県熊本市」と表記されていますが、熊本市は政令指定都市ですので、道府県名を付けないのが普通ではないかと思います。文部科学省の公文書規程がどうなっているかですが、東京都は特別区だから「東京都〇〇区」と「東京都」を省略しませんが、政令市の場合は、例えば「さいたま市(○○区)」と、道府県名を付けずに市名から表記することによって、そこが政令指定都市と分かるようにするのが一般的かなと思いました。これは御検討いただければ結構です。
 以上です。
【渡邉座長】  それでは、次は神内委員、お願いします。
【神内委員】  よろしくお願いします。気づいた点が2点あるのが、事例のほうで、スライドでいうと15ページです。ヒアリング事例が選定されているのですけれども、中学校とか高校は小学校と違って部活とか学校行事とかがあると思うのですけども、安全教育というように銘打っていますけど、結構防災のほうに寄っている内容な気がするのです。ですので、もう少し日常の部活とか学校行事とか、その辺りの中での安全教育の実践がある事例が入っているといいのかなと。例えばですが、今後部活動で地域移行するときとかにもそういった視点が生かされるのかなと。部活中に危機ってよく起こるので、その辺りの事例があればいいのかなと思ったところです。もう1点は、桐淵先生と同じ意見で、私も私立に勤めているので、私立からすると地域という概念はなかなか難しくて、逆に言うと、この中で、実は私立高校さんが、実は1件ヒアリング事例で入っているのですけども、私立の場合、生徒の通学範囲が広いので、地域性はなかなか意識できないのです。逆に言うと、そこに私立特有の安全教育の必要性があると思うので、その辺りのもし事例が出てくると、私立学校でもこういった安全教育の必要性というのを感じる、そういったマニュアルになるのかなと思って、そうした事例があるといいかなと思いました。
 以上です。
【渡邉座長】  桜井委員、お願いします。
【桜井委員】  ありがとうございます。続いて、14ページの市教育委員会に関する記載について、1点コメントします。全体として、学校に関する記述と表現があまり変わっていないように感じました。
今回、意図的に除外されているのかもしれませんが、教育委員会として「学校がこれらを実行できるように、どのような支援を行っているのか」という視点の整理が必要ではないかと思います。内容自体は非常に包括的で、すべてが実現できれば理想的ですが、それを学校現場が実行できるようにするために、教育委員会が果たす役割や具体的なサポートが明確になっていない印象を受けました。
例えば、研修の実施などが考えられますが、学校を支える立場としての教育委員会の支援内容を示すカテゴリーがあってもよいのではないかと思います。あえて外しているのかどうか分かりませんでしたので、その点についてのコメントです。
【渡邉座長】  村上委員、お願いします。
【村上委員】  私からは、事例の示し方について述べさせてい頂きます。例えば、16ページの背景と概要でが、取り組んだ内容が示されているに留まり、背景が示されていません。「なぜ」ここに示された内容に取り組んだのか、背景をしっかりと入れることによって、各学校は、自分の学校の現状と類似しているところを見つけやすくなると考えます。
 それと、もう1点、成果の記載についてです。簡単に成果が示されていますが、より具体的に明確に記載することによって、学校がどのように変化したかということが分かり、より参考になると思います。このことから「Why:なぜ」と「成果」をもう少し、しっかりと示すことが必要だと考えます。
 以上です。
【渡邉座長】  それでは、大木委員、お願いします。
【大木委員】  安全教育なので学校編のほうはすごく分かりやすいと思います。教育委員会編のほうは、教育委員会の主たる役割は学校ができるように促すことだと思うので、その辺がもう少し分かりやすくなるといいなということと、あと、慶應もそうですけど、私立が教育委員会のやることを全く理解していないというか、そういう状況にあるので、私立のことについては桐淵委員がいろいろおっしゃっているように対応が必要かなと思います。
 それから、先ほどの危機管理マニュアルと安全教育に、この2つ分かれているのですけれども、きっとこの念頭に安全教育と安全管理を組織活動でつなぐというのは分かるのですけど、その両者にも結びつきがあるように、例えば評価の中でいいのか分からないですけど、本来、安全管理というのは、どちらかというと教員が用意することで、教員に向けた教育というか、安全教育は子供で、訓練によって両者が検証して、それを踏まえてマニュアルが変わるという、そういう形になると思うのですけど、両者の関係が本来、わざわざ分けてしまっているのであれば、染み出してくるような要素がもう少しあるのではないかなというのを思いました。
 以上です。
【渡邉座長】  それでは、平塚委員、お願いします。
【平塚委員】  ありがとうございます。学校編のほうを今ずっと見ていて、非常に見やすくまとめられているのかなと思いますが、特に背景、概要というところが、各学校の特徴を捉えていて、ここは非常に興味深いなと思っています。ただ、こちらが知りたい情報というか、そこに書かれている、例えば一番最後の光井小中学校でいうと、安全意識の質的な高まりを可視化できる形といった場合、安全意識の質的な高まりを可視化する方法みたいなのがどこに書かれているのかなと、私は分からなかったのですが、例えばそういうところが分かりやすくなるといいのかなと思いました。
 また、光井小中でいうと、児童生徒の参加を通じた主体性、有用感の評価とか、あまり自己肯定感、自己有用感の高まりというところは、この場合は必要ないのかなと私は捉えたのですけれども、本当に必要というか、安全教育に関して学校が知りたいと思うところを学校の立場で見たときに、こういうことを知りたいというような情報が盛り込まれるといいのかなと思っています。
 それから、全国、被災地と言われるところも、東日本大震災に関しては、もう既に震災後に生まれた子たちが、中学校にも入ってきております。その中で一番感じるのは、災害イマジネーションがあるかないかというところで、災害イマジネーションをどう持たせるかというところはすごく大事に思います。特にデジタルネイティブの子供たちに、デジタル機器を活用して(災害イマジネーションを)持たせる方法というのはいろいろあるし、そういったことをやっている学校もあると思うのですが、この中を見る限りにおいてはわからないので、そういった学校をぜひ御紹介いただけるとありがたいのかなと思います。
 あと、評価って本当難しいなと思うのですが、究極の「問い」は、今やっている安全教育や組織活動等が、本当にこれで命を守れるのかと、そういう「問い」で、考えさせることが大事で、防災に正解ってないと思うのですよね。いろんな想定によって違うので、常にこれでいいのかと考え続けるという、「問い」を持たせるということが大事だと思うので、そういった取組なんかも見えてくるといいのかなと。ここに上がっている学校は、その辺の「問い」を持っていろいろやっていらっしゃると思うので、そういったところが見えてくると、こちらとしてはありがたいなと思いました。
 以上でございます。
【渡邉座長】  ありがとうございました。ほかにはよろしいですか、皆さん御意見は。
 私の方からは、また、さっきと同じになってしまうのですけれど、やはり例えば一つの学校ですと、2つぐらいカテゴリーがつながっていて、となると、カテゴリーごとに同じ事例が出てくるみたいになってしまうんですけど、もしオンラインで使うのであれば、事例は一つに詳しく載せて、その代わり、カテゴリーからをクリックするとそっちに飛ぶと、そういう形にすると分かりやすいかなと思います。実際、一つの事例について今、背景とか概要と書いてあるのですけれど、背景、概要を複数の場面でまた同じものが出てくるというのもまた変な感じですし、まとめ方を、示し方といいますか、というのは、これ読む方は全部現場の先生です。あとは教育委員会の方たちなので、読みやすさというか、理解しやすさというところをいろいろ工夫してもらってほしいなというように、非常に分析的に進んじゃっているものですから、果たして読みやすいものだと言えるかどうかというのが気になりました。
 皆さんの御意見に関しまして、事務局より御回答いただければと思います。
【合田補佐】  ありがとうございます。先ほどの危機管理マニュアルと同じく、さらに深めていくために必要な御意見をいただきました。基本的にはいただいた意見をさらに反映していけるように頑張っていきたいと思っております。
 その上で、幾つか概念的なところで御指摘いただきました、地域の話ですとか、あと私学の話ですとか、おっしゃるとおり、教育委員会と大きく書いておりますけれども、私学関係者の方、あるいは自治体の私学の担当課の方といったことも読んでいただきたいと思っておりますし、私学の事例集めに苦労しているところはあるんですけれども、そこまでレンジは置いておりますので、その辺りの表現はしっかり整えていきたいというのが一つございます。「地域の」という表現も、おっしゃるとおり、当初は「所管の」というように書いておったんですけど、表現が硬いかなと思ってこういうように書いてみたんですけれども、確かに整合性といった問題があると思いますので、表記については検討して直していきたいと思ってございます。
 また、渡邉先生からいただいておりましたお話、確かにやり方としてあり得るかなと思っているところでございます。いずれにしましても、事例がぶつ切りになるということは好ましくないと思っておりますので、読みやすさ、文字の分量の問題もありますけれども、そこをこれから全体紙面をつくり込んでいくときに、しっかり全体像としてきれいにまとめていきたいと考えてございます。
【渡邉座長】  ありがとうございました。議事の2につきましても、また追加の御意見等がありましたら、事務局までメールでお願いいたします。また時間が進んでいるものですから。
 それでは、次の議事に入りますけれど、冒頭でも御説明しましたけれど、これ以降の議事につきましては、議論において、個々の学校事項に触れる可能性もありますことから非公開で行います。YouTubeでの会議の模様を傍聴されていた皆様はここで終了となります。非公開の準備を行いますので、有識者の皆様はそのままお待ちください。
 
―― 了 ――

(総合教育政策局男女共同参画共生社会学習・安全課)