子供の体験活動推進に関する実務者会議(第4回) 議事要旨

1.日時

令和4年12月2日(金曜日)14時~16時

2.場所

WEB会議(Webex利用)

3.出席者

委員

青木委員、秋本委員、秋山委員、阿部委員、市田委員、佐藤委員、多田委員、長澤委員、夏苅委員、平野委員、松下委員、村松委員、山下委員、山本委員、吉村委員

4.議事要旨

子供の体験活動推進に関する実務者会議(第4回)での主な委員の御意見は以下のとおり。
 

「子供の体験活動推進に関する実務者会議これまでの議論の整理(案)」の全体について

〇企業であったり、青少年団体であったり、国立の施設であったりが、それぞれ具体的に何をすればいいかというところが見える形にまとめていただくと、より早い形で施策への反映や行動ができるのではないかと思う。
〇企業に対しては、より具体的にこういうことをしてほしいというような指示があるとよいと思う。
​〇「体験活動」という言葉に収れんされているが、「リアル体験」と言ったほうがインパクトがあるかと思う。体験活動の定義について、どのような定義によって記載しているのか明確にした方がよいと思う。
〇体験活動の体系化のイメージについて、概念図等で分類を明確にし、リアル体験活動とはこういうもので あるといった概念を示していただけるとわかりやすいと思う。
​〇安心安全の担保をしっかりとしていくことは盛り込むべきキーワードであると思う。提供された体験活動というものが安心安全であるということが、しっかりと利用者の皆さんにも理解していただける、あるいは納得していただいた上で体験活動をしていただく必要がある。コーディネーターの養成においても、安心安全というものをどういうふうに担保していくのかが重要だと思う。
 

「子供の体験活動推進に関する実務者会議これまでの議論の整理(案)」の各論について

<体験活動の効果>
​〇体験活動の定義、さらに重要性を言うときには、効果というよりも意義といった、より幅広い価値みたいなものでまとめるのがよいのではないかと思う。
 
<子供の体験活動の現状>
​〇タイトルに「子供の」という文言が入っているため、「体験活動」という言葉で通していったほうがいいと思う。
​〇内容が自然体験活動に偏っているので、企業の体験についても、現状や効果等を書き込んでいただきたい。
​〇教育課程の実施状況や、日常の教育課程の中で体験活動が行われているといった、学校の実態が分かるデータ等があるとよいと思う。
 
<体験活動の「量」の確保>
​〇不登校児等に対しても門戸を広げておくことが非常に大事なことであり、こういうものがあるといった紹介を併せてしていただけると、よりよいものになっていくと思う。
​〇「教師の負担軽減等の観点から」という文言は削除したほうがよいのではないかと思う。学校教育に限らず、社会教育、それから、それ以外のといった文言にしてはどうかと思う。
​〇特異な才能といったお子さん等、特別なニーズについても触れてはどうかと思う。
 
<体験活動の「質」の確保>
​〇子供たちが自ら選択する場合は、自分の限られた経験と知識の中でしか選べないという面もある。サプライチェーンという経済社会の仕組みにも気づいていただいたり、ものづくりにも関心を持ってもらえるような機会にする必要があると思う。
​〇学校側からしてみると、教育課程の観点から学習指導要領の内容も含めて質を求めていきたい。インセンティブとは違う部分で、学校の教育活動についても書いていただきたい。
​〇学習指導要領の中に、教科等に関連づけた体験活動も出てきてるので、学校の中で体験活動をするというのは、体験から学ぶということの大切さや、日常生活とかでの自主的な選択にもつながってくると思う。
​〇様々な職種があるということを選択する前にしっかりと学んでから、その中で今まで自分が知っていた業種だけではなくて、様々な業種を選択することが重要であると思う。
​〇「読書体験活動」という言葉が出てくるが、ここは単純に読書としたほうがいいのではないかと思う。
​〇学校教育、青少年活動のいずれにしても、子供たちが同じように体験活動をしていけることが大事であり、質、量という考え方を同じように考え、捉えていかなければいけないと思う。
 
<体験活動の「利用者」と「提供者」を結びつける仕組みの構築>
​〇コーディネーターの育成について、既存のNEAL等の育成を活用していくのがよいと感じる。
​〇森林環境譲与税について、地方の地域において体験活動推進拠点の整備に役立つものであれば、文言として入れてはどうかと思う。
 
<体験活動の「利用者」の参加インセンティブの仕組みの構築>
​〇先生方がポータルサイトを使おうと思うインセンティブは、リアルな社会での実体験ができることかと思う。
 
<体験活動の「提供者」の参加インセンティブの仕組みの構築>
​〇表彰制度について、例えば青少年団体等も含めた、関係するところの全てに対する表彰のイメージにつながるものになるとよいと思う。
​〇(体験活動の「利用者」と「提供者」等が)連携した事例を表彰することにより連携が促進されることを目指したほうがよいのではないかと思う。
​〇体験活動プログラムをつくるときに、いろいろな先生方のアドバイスをいただけると、企業としては非常につくりやすい。つくる段階からいろいろな方々と協働できると非常にやりやすいと思う。
​〇より多くのプログラムを奨励するような仕組みがあるとよいと思う。
 
<体験活動の教育的価値の啓発>
​〇「しかしながら」以降の一文のところに、経済界にも協力をいただきながらといった言葉を入れていただけるとよいと思う。
 
<ポータルサイトの構築>
​〇個人が入る入口と、コーディネーションするためにつくっていく場というのは別に扱わないといけないと思う。
​〇ポータルサイトの中で、体験活動の対象が個人向けか、団体向けか分かるように、ポータルサイトを設計していただきたい。
​〇ポータルサイトの構築については、長いスパンで内容を構築していく必要があると思う。学校外の活動ということで御家庭の親御さんとかそういった方々からも情報にアクセスするというニーズは高いと思うので、そうした部分もカバーしていく必要があると思う。青少年機構でも協力できるところがあるかと思う。
​〇ポータルサイトの管理運営といった体制が併せて整備されてないといけないと思う。
〇ポータルサイトに各自治体や企業のイベントを載せるとよいのではないかと思う。
 
<中期的方策>
​〇ポータルサイトに掲載された情報がそのままにならないようにするために、地域学校協働活動推進員といったコーディネーターに対して活用方法を伝えることが重要であると思う。様々なフォーラムにおいて、コーディネーターを中心にするものがあってもよいのではないかと思う。
ポータルサイトよりも、拠点の整備であったり、コーディネーターの養成であったり、情報が発信されたときに動けるようにしておくことを先に進めるべきではないかと思う。

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総合教育政策局地域学習推進課