(資料2)論点まとめ(案)に対する委員からの御意見について

論点まとめ(案)に対する委員からの御意見について

※第4回会議後に頂いた御意見を含む。

<はじめに>

  • 「第4次計画」を策定する前に、「第3次計画の方策」は検証されたのか。今一度、「子どもの読書活動基本計画」は誰のために策定するものなのか十分な検討が必要ではないか。そして今回有識者会議を設置した意味と役割の明確化が必要。
  • 子供の読書活動に関し、更に推進していく旨の記述が必要ではないか。

<第1章>

  • 学校等における読書推進については「電子書籍による読書の考え方」を考慮すると良いのでは。
  • 読書のきっかけとしての電子書籍を、論点まとめでどう扱うのか。ICT活用を読書の転換期としてどう位置付けていくかの記述が欲しい。
  • 読書の転換期であるいま、社会の変化に対応したシステムづくりを提言すべきだ。
  • デジタル読書等読書の在り方が多様化しているいま、「発達段階に応じた読書活動推進」と「読書目的に応じた読書指導推進」の2方向から施策を展開することが有効と考える。
  • スマートフォンについては、今は0歳児から親が与えているということも起きており、影響は高校生に限られたものではない趣旨を記述するべきではないか。

<第2章>

  • 楽しみの読書(読書力)と理解の読書(読解力)について補足説明が必要。
  • 読書によって得たものを喜びにする視点を取り入れることが大事。読書を通して新しい知識を得た喜びや成就感を子供が感じる取組が必要。
  • 「資料の活用」や「鑑賞等の学習活動」といった記載が必要ではないか。
  • 読む力に関連し、図書館を活用した授業を行っている学校は、子供の算数の成績が良くなるという話も聞いている。
  • 現在の記載では、「高校生の不読率対策」と「ビブリオバトル強化」のために計画がつくられていくような印象がある。
  • 読書習慣をつけるには幼児と子ども(小学生)が一番大事な世代ではないか。
  • 最新の調査結果によると小学生の不読率が上がっている。高校生の不読率のみに焦点を当てず乳幼児期・小学校期も大事というスタンスを出してほしい。
  • 乳幼児期が読書習慣の形成に大事である。
  • 「本を読まない高校生は」という表現は、本人が悪いという印象。「高校生が読んでいない現状・環境」を改善すべきというような書きぶりにすべきだ。
  • “優先順位を上げる”という表現に違和感を抱く。「何はさておき読書」ではなく「何かしら読書とつながった生活」が大事。
  • 読書習慣のないまま高校生になった層への対策も必要。
  • 高校生には正攻法が難しく、様々なチャンネルを使ってアプローチが必要。
  • 「好事例」という表現よりも「優良事例」にした方が良いのではないか。
  • 読書推進の対象を乳幼児~若者まで幅広に考えるべきだ。
  • 読書推進の対象を乳幼児~若者まで幅広に考えるため、家庭・幼保~高校までの取組、それを支える図書館・民間団体の取組、地方自治体の取組を明記すべきだ。
  • 読書に関わる当事者全てが自分の役割を見つめ直すこと、他組織とネットワークを持ち取組をそれぞれ共有することが大事。
  • 全国で活躍しているボランティアの人たちやボランティア活動団体への視点を取り入れてほしい。
  • 市町村の役割に国や都道府県の役割を加筆すべきだ。

<第3章>

  • 市町村の読書計画は作成後の推進も重要。計画作成後どのように回していくかを国が示すことが必要ではないか。
  • 全国での動き、取組事例がしっかり分かる手立てが必要。
  • 行政は、事業の進行管理、点検評価などで推進を見直していくことが必要。
  • 市町村の推進に当たって「(他組織との)横断的(な取組)」という文言の加筆希望。
  • 都道府県、市町村に「計画の進捗を把握・調整・評価する組織の明確化」を求める記載を。
  • 都道府県の「図書の貸出し」は単なる貸出しではなく、長期貸出とすべきだ。
  • 市町村への都道府県の役割に専門的な助言,相談といったことを記載すべきではないか
  • 学校司書について、市町村における配置状況について明らかにする旨の記載が必要ではないか
  • 国の役割に「助言や調整」など、アドバイザー的役割を追加した方がよいのではないか。
  • 最新の調査結果によると小学生の不読率が上がっている。高校生の不読率のみに焦点を当てず乳幼児期・小学校期も大事というスタンスを出してほしい。
  • 発達段階だけではなく、一人一人の読書経験に応じた視点も必要である。
  • 学校種の接続期に不読が上がる傾向があるので、接続期の対策も重要。
  • 幼少期の家庭の読書活動と、学校の読書活動とをつなぐ施策が必要。
  • 乳幼児期において「わらべ歌」に親しむことついて加筆希望したい。
  • 小学生が中学年になってくると、子供による違いが現れてくることについて記載が必要ではないか。
  • 文学やスポーツ、音楽、美術などをはじめ、政治や経済、社会など、知的興味や教科学習に応じ、一層幅広く、多様な読書ができるようになる旨の記載が必要ではないか。
  • 「読書傾向」について加筆希望。
  • 家庭における取組については「家庭教育支援事業との連携」を考慮すると良いのでは。
  • 小学校中学年の、絵本から物語への移行期に読書に親しめない子供たちが出てくる。
  • 子供の読書を通じて大人も育ちあうという趣旨が盛り込まれることが望ましい。
  • 「家読」を家庭における取組としてしっかりと位置づけてほしい。地方自治体の「子ども読書活動推進計画」では「家読」を重点項目に位置付けてきている。
  • 「家読」は単なる読書推進運動ではなく、今のこの国の問題である家族のコミュニケーションを読書で深めようというのが主題。
  • 「ブックスタート」についての説明表現について修正希望。
  • 本を中心に専門家やいろんな人が集まる「シェアブックス」には場が必要。人が集まれば読書を超えて地域活性化にもつながる。
  • 「家読」を家庭における取組に追加することが必要ではないか。
  • 「家読」は普及啓発活動の一例としてではなく、家庭における取組として扱ってほしい。
  • 地域における取組については「法律や基準に基づく図書館経営」を考慮すると良いのでは。
  • 図書館未設置自治体にあっては、図書館を設置することが必要という旨を記述すべきだ。
  • 学校図書館に時代を踏まえた位置づけが必要。学校教育上における図書館の価値が高まっている。学校で週末に本を借りて読む等システムとして習慣化させることが重要。
  • 投稿サイトから書籍化された本を高校生がビブリオバトルで取り上げていたが、そのような本を図書館等でも取り上げて、ネットと書籍の垣根をなくしていくのが良いのではないか。
  • 図書館の施設整備や人的配置等、基盤整備について追加希望。
  • ブックリストの取組等、各取組をSNS等で発信するとよいのではないか。
  • あわせて、図書館から本やサービスを中高生の身近に届けるアウトリーチ活動も重要。
  • 中高生の場合には、子供たちが足を運ぶ場所(例えば塾)に図書館が出向くことも大事では。
  • 公共図書館のない地域では公民館図書室の果たす役割も大きいので、公共図書館について記述の部分ではその旨触れてほしい。
  • 具体例の列挙順番について修正希望。
  • 研修の努力義務が図書館法第7条で規定されていることに触れるべきだ。
  • 国際子ども図書館について加筆希望。
  • 読む力が全教科の基盤力となる。読書指導体系表作成等、学校全体で読書活動に取り組む必要性について加筆希望。
  • 「朝読」は「朝の読書」に修正を。
  • 高校生に一斉読書を行う場合には、配慮が必要ではないか・図書委員の役割を明確化し、図書委員会活動を活性化することが重要。
  • 図書委員会の活動を盛り込むべきだ。
  • 学校図書館に時代を踏まえた位置づけが必要。学校教育上における図書館の価値が高まっている。学校で週末に本を借りて読む等システムとして習慣化させることが重要。
  • 学校長の読書に対する認識を高めることの重要性に触れるべきだ。
  • 学校図書館長としての校長のリーダーシップ意識が大事。
  • 学校長のリーダーシップについても追記を。
  • 司書教諭の配置については、学校図書館法の趣旨や規定を遵守することの必要性に触れるべきだ。
  • 司書と司書教諭は役割分担も含め書き分けてほしい。
  • 学校司書と司書教諭の記載順の訂正を。
  • 本を読むことが困難な子供たちへの対応が必要で、人的体制として全教職員が取り組むことを記載してほしい。
  • 総論として子供向けにゲーム感覚や競い合う要素を取り入れる必要性に触れたあとで、具体的な事例を取り上げる方が有効なのでは。
  • ゲーミフィケーションを活用した施策や有名人を登用したプロモーションでの対応を提案。
  • 数値で現れる不読率だけではなく、読書の質に注目したい。「心を揺さぶる本に出合う」というのが読書推進と考えている。
  • 様々な取組でどのような経験を保証したいのかということを書くことが必要ではないか。
  • 高校生に対する取組として、読書会を入れてほしい。本のおしゃべり会といった気軽な場をたくさん設けていくことが大事。
  • ビブリオバトルのルール表記の修正希望。
  • 「民間団体の取組を周知し」を「民間団体や書店等の取組を周知し」あるいは「民間団体等の取組を周知し」に修正を。
  • 本に対するネガティブなイメージを払拭するための明るいキャンペーンも大事。

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総合教育政策局地域学習推進課

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