藤原委員提出資料

藤原和博 2012-04-20

第3回以降の本質的な議論のためのメモ

(1)存続の是非について

1-1、「女性教育会館」が女性運動のメッカとしての役割を終えているのなら、何のメッカ(象徴)として、蘇らせることになるのか?

1-2、それが、座長が指摘した「男女共同参画」の先にあるビジョン? もし、さらに高度に抽象化された場合、そのビジョン達成の手段だったとしても、なおかつ巨大なハードウェアを所有し、維持する必要があるのか?

 ~「ネットワーク社会」時代のメッカのあり方

 ~ピラミッド型権力構造を使って力を行使するのではないし、金の力でもない。
 「ネットワーク」という第三のチカラの行使による影響力の持ち方はある?

1-3、もし、3名以上の委員が指摘した政治的、権力的パワー構造上のポジション取りを旨とするなら、法律で「比率」を決定(例:4割以下ではないし6割以上でもない)するのが近道。その上で、会館は、政治家/議員や首長を輩出する政治塾になるのか、会社/組織の意思決定者を輩出するビジネススクールになるのか?

(2)この委員会が「生涯学習政策局」の内部で運営されていることの限界

2-1、社会の本質的な多様化(ダイバーシティ)を促す「学校教育のコンセプト変更」は、初等中等教育局への横やりとなるので提言し得ないだろう。せいぜい、中教審で提案してみたら・・・のレベルで誤摩化されるのか?

2-2、「調査・研究・資料の保存と照会は大学の機関へ、研修は外部委託で」といったところで、同様に、高等教育局への横やりは不可能?

2-3、すると、せいぜい、生涯学習政策局傘下の独立行政法人と合併して、多少のコストダウンを図りながら生き残る戦術が採られるのが落ちではないか?

(3)本質は「どんな付加価値を生み出していて、その価値にいくら払うか?」

3-1、民間企業はなぜ出資しないのか? 営業活動はなされているのか?

3-2、その価値を生み出すのに、土地付きの「会館」が本当に必要なのか?

3-3、ただし必要なかったとしても、施設を残せば維持するコストが生じるが。

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生涯学習政策局男女共同参画学習課男女共同参画推進係

(生涯学習政策局男女共同参画学習課男女共同参画推進係)