「教育の情報化に関する手引」作成検討会(高等学校)(第2回) 議事要旨

1.日時

平成22年3月24日(水曜日) 13時~15時

2.場所

文部科学省 16階 特別会議室

3.議題

  1. 「教育の情報化に関する手引」の執筆状況について
  2. その他

4.出席者

委員

秋本委員、江守委員、佐藤委員、柴田委員、清水委員、高橋(邦)委員、長谷川委員、原委員、藤田委員、堀田委員、前田委員

文部科学省

齋藤生涯学習政策局参事官、中村生涯学習政策局参事官付企画官、美濃特別支援教育課専門官ほか

5.議事要旨

(○委員、△事務局)

(1)「教育の情報化に関する手引」(高等学校)の作成について

 ・ 担当委員より資料1-1に基づき、説明があった。
 ・ 担当委員より資料1-2に基づき、説明があった。
 ・ 担当委員より資料1-3に基づき、説明があった。

○第3章全体を通して、表記のブレがあるので修正すべき。授業で活用できるICT機器について、例えば、デジタルカメラは色々な場面で使えると思うので、新たに盛り込んでいる。また、スクリーンの配置について、現在では、黒板に直接投影できるタイプのものもあり、それぞれのパターンで理解してもらえるよう調整した。
各教科の活用については、小学校・中学校で既に記述しているもので単純に高等学校でも同じような活用が想定できるところは、高等学校を盛り込んでいる。また、共通教科情報科以外の教科・科目においても情報活用能力の積極的な育成が必要であることなど、高等学校の特性に関するようなことは盛り込んでいきたい。
高等学校では、情報担当は基本的に教科「情報」を担当する教員が担うので各校一人だと思う。そういうことから、他校の同一教科教員との連携を盛り込んだ。

○第4章について、教科の観点で記述するのか、情報の3観点で記述するのか迷った。

○第3章、第4章、第5章について、それぞれの章で情報活用能力に関することや情報モラルに関することが記述されており、ここは整理が必要だと感じた。

○第4章については、情報の3観点で整理し、教科目標へ当てはめていくように記述してほしい。

○昨年、小学校・中学校版の手引を作成した際には、教科目標は第3章で、情報の3観点については第4章でと割り切って整理した。

○教科内容での情報モラル教育について、取扱う題材がどちらかというと情報活用能力寄りのものが見られ、教科の題材なのか、モラルの題材なのか、内容が分りづらい。また、取組が具体的に記述されすぎているので、もう少し、ぼやかして示した方が、色々な指導をするための材料としてイメージしやすい。課題研究、レポートのところももう少し整理すると良い。

○教科ごとの指導だけでなく、学習場面別での指導例も「3.」として示した。

○「3.」で学習場面別での指導例を新たに盛り込むとなると、小学校、中学校の方をどうするか確認が必要だと思う。

○学習活動場面での指導例がないと、教科だけでは、モデルカリキュラムにある指導例で落とし込めないものがあるので、ここで押さえたい。

○「3.」で新たに示すのではなく、(5)として整理してはどうか。その方が、高等学校に特化して記述することが可能であり、小中学校を気にする必要がない。

○小中学校では、全教科に関わる指導例があるので、あえて学習場面別での指導例は示さなかった。

○高等学校では、様々な教科科目で取り組むので学習場面別にするか、小中学校と同様の記述にするかは検討したい。

・特別支援教育課美濃専門官より、資料1-6に基づき説明があった。

○カラーコピーの印刷は高額になるので、電子ブックリーダーは入れられないか。電子ブックリーダーはかなり格安になってきているので、記述してほしい。

△そういった動きもあるが、導入時のコスト面も課題となるので検討してみる。

○担当委員より、資料1-4及び1-5について説明があった。

○司書教諭については、新たに追加することとしたい。

○62頁表6-2について、私立学校は教育委員会ではなく知事部局の下にあり、この表の記述だけでは十分でない。公立学校をメインで記述するならよいが、私立の学校数は高等学校全体の3分の1にあたることもあり、イラスト内にキャプションで教育委員会と学校設置者を併記するなどの配慮をして欲しい。

○司書教諭については、学校図書館が情報教育の一つの鍵になると考えられるため、イラストだけでなく、本文中にも加えてほしい。

○一応、文案も本日の資料で示している。養護教諭の記述の後に盛り込みたい。

○102頁の教員と校長のリーダーシップについて、「域内同一のシステム」とあるが、同一の仕様くらいの表記にできないか。同一のシステムだと誤解を招く恐れがある。

○私立の高等学校では、大学との連携が多い。大学で行っている先進的な教育工学の研究成果を情報科に取り入れていくなど、新たに必要な内容として高大連携に関することも盛り込んではどうか。

○公立ではあまり聞かないので、ここに記述するには別に議論が必要ではないか。

○第6章及び第7章について、事務局とも調整を図ってきた。概ね、事務局からの提案で了解しているが、「情報主任」等の記述については、事務局の考えと温度差があるので、本日、検討会にてご議論頂き方向性を決めてほしい。

○手引は一度公表しているものであり、修正を加えるのは必要最小限にとどめた方が良いと思う。

○高等学校では、教科「情報」があるので、「情報主任」と示すと誤解を招く。「部会、主任」という文言は、教科の集団、いわゆる「国語部会」などと使われることが高等学校では多く、文言を整理した方がよいと考え提案したものである。

○小中学校では、教科「情報」が存在しないので「情報主任」が一般的になっている。本文の文言を変えてしまうと、小中学校が混乱するので、脚注で示すことを検討してはどうか。

○高等学校では「情報科主任」との混同が心配される。何らかの方法で高等学校で混乱しないように記述してほしい。

○学習指導要領では「ディジタル」としているが、手引全体を「ディジタル」の表記で統一するのか。

△小中学校の手引を作成した際には、学習指導要領の引用については、「ディジタル」とし、それ以外は、「デジタル」が一般的であるので「デジタル」と表記している。

○著作権等について、子どもへの指導は第5章で触れているが、どのように著作権に留意するか、指導内容の具体的な中身について触れているところがない。是非、盛り込むべきだと思うが、それが第3章なのか第6章なのか第7章なのかわからないが整理して記述する必要がある。

○記述するなら、第7章が教員の指導力に関する章であり、ここに盛り込んでいくのが良いかと思う。

○第6章の4節で盛り込むことも検討できるのはないか。

○28頁のグラフについては、カラーバリアフリーに対応したものにする必要がある。

・事務局より資料2及び3について説明があった。

 

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