2. |
スウェーデンの「教育バウチャー制度」の特色
○ |
利用券は発行されない。児童生徒一人当たり教育費を児童生徒数で算定した金額が地方政府から学校に支給されるシステム。 |
○ |
私立学校にも支給される:私立学校へのバウチャー額は、一時は公立学校の75パーセントにまで削減されたものの1997年以降は原則として同額(100パーセント)となった。ただし、教育バウチャーによる公費補助を受けている私立学校が授業料を徴収することは教育法により禁じられている。(授業料以外の収入を得ることは可能。) |
○ |
基礎学校の児童生徒一人当たり教育費は、各コミューンの議会が0〜5学年と6〜9学年に区分して定める。義務教育段階の教育費には、1)通常の学校教育費、2)特別支援が必要な児童生徒のための追加費用、3)スウェーデン語以外の母語教育のための費用の3つにより構成される。(表はストックホルム市の例) |
表1. |
ストックホルム市の児童生徒一人あたり年間教育費配分額 |
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2003年1月1日
(クローナ) |
2004年1月1日
(クローナ) |
私立義務教育学校教育 0〜5学年 |
52,190(注2) |
52,769(注2) |
私立義務教育学校教育 6〜9学年 |
66,310(注2) |
67,110(注2) |
母語教育 0〜9学年(注1) |
10,960 |
11,180 |
インターナショナル・スクール 0〜3学年(注1) |
14,400 |
14,400 |
インターナショナル・スクール 4〜6学年(注1) |
15,920 |
15,920 |
インターナショナル・スクール 7〜9学年(注1) |
22,060 |
22,060 |
高等学校 |
75,100 |
70,900 |
特殊教育学校 |
270,000 |
270,000 |
学童保育において介護も受ける特殊教育学校の児童生徒 |
151,600 |
151,600 |
課外で短時間指導を受ける特殊教育学校の児童生徒 |
151,600 |
151,600 |
移民のためのスウェーデン語講座 |
22,920 |
22,920 |
(注1) |
6パーセントの補助金付加価値税を含む |
(注2) |
6パーセントの補助金付加価値税を除く |
公立義務教育学校の児童生徒一人当たり教育費と同額
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